平成27年2月 和歌山県議会定例会会議録 第3号(浦口高典議員の質疑及び一般質問)


平成27年2月 和歌山県議会定例会会議録

第3号(浦口高典議員の質疑及び一般質問)


汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。

正しい表記は「人名等の正しい表記」をご覧ください。

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 33番浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕(拍手)
○浦口高典君 皆さん、こんにちは。きょうは私が最後でございますので、しばらく御清聴いただきたいと存じます。
 質問に入ります前に、御紹介したい本がございます。それは、この本でありまして、「全47都道府県幸福度ランキング」という本で、東洋経済新報社から出てる、去年出た本だそうです。(本を示す)実は、私の親しい友人が、東京の友人が、きのうちょうど送ってきていただきまして、これおもしろいから読んでみなということで、ずっと目を通しました。非常におもしろくて、ぜひ皆さんにもまた御参考までにお話しさしていただきますが、どの県が一番幸せかという、幸せの幸福度ランキングなんですね。
 それで、あの県だとかこの県だとかいろいろ想像できると思うんですが、ここに書いております──これ、参考まで、寺島実郎さんが監修された本なんですが──1番がやっぱり福井県なんですね。で、ワンフレーズで福井県のことを書いておるのは、「日本一の学びと育ちの場を提供する福井」ということでありまして、日本一ですね。教育長、ちょっと耳が痛いですね。こういうふうな形。2番目がどこかといいますと、東京都なんですね。東京都は、もうこれは言わずと知れた圧倒的な経済力と文化の基盤を有する東京都ということです。
 それで、我が県、和歌山県は何位になるかと、この本で。(「3番」と呼ぶ者あり)3番は、長野県なんです。もちろん4位以下なんですが、何とこれずっと調べますと、出てくるのは最後に近いんですね。47都道府県中41位なんです、総合得点が。まだ後ろありますが。これ、ワンフレーズで和歌山県のことを紹介してますが、いいように書いてるんです。評価してるんですよ。「安心して介護を行うことができる和歌山県」ということです。
 それで、この内容を少し読ましていただきますと、ホームヘルパーの数が日本一多いと。で、少し違う評価なんですけれども、気分、感情障害、つまり鬱などの受療者が非常に少なくて、悩みやストレスのある者の率が非常に低いと。余り和歌山の人は悩まないというか、ストレスがたまっていないということもここに書かれています。
 それで、きょうの私のというか、今までの私の質問とも関連するんでありますが、一方で健康診査受診率が全国で45位、平均寿命が43位と低く、健康に対する意識を喚起する取り組みが必要であるというふうにここに書かれてます。それとまた、これもこの場でいろいろと議論されておりますけれども、若者の完全失業率が全国で38位と、非常に高いそうです。それから、正規雇用者比率が全国で39位。逆にこれは低いということで、雇用面での対応が求められているということで、非常に的を射たことを書かれておりますんで、また御興味ある方、お読みいただきたいと存じます。
 それでは、議長のお許しを得ましたので、通告に従い、質問さしていただきます。
 今回は、この4年間の総括として、これまで質問し、当局の皆さんから御回答をいただきましたことについて、その後の成果や今後の見通しについて御答弁をお願いいたしたく存じます。
 まずは「健康長寿日本一わかやま」についてでありますが、この言葉は、何度も申し上げますとおり、平成20年4月発行の和歌山県長期総合計画に載っているものであります。そして、なぜ私がこの言葉に目がとまったかといいますと、平成15年12月、私がこの場に初登壇したときから問題提起をいたしております和歌山県の急激な人口減少問題が根底にあったからであります。それから、この後も国勢調査の結果が出るたびに、それらをベースにして国立社会保障・人口問題研究所の示す人口推計に従い、和歌山県及び県下市町村の将来人口と高齢化率を提示し、その上での政策についてただしてまいりました。
 また、昨年の9月議会では、元岩手県知事で、第1次安倍内閣と福田内閣で総務大臣を務められた増田寛也氏が座長を務める日本創成会議によると、2040年には全国の市町村のうち約半分、896の市町村が「消滅可能性都市」、つまり市町村という名前が挙げられ、また、人口1万人以下で消滅可能性が高い市町村を加えると、我が県、和歌山県では、30市町村のうち何と25の市町村がそれに該当するということであり、衝撃的なデータを提示いたしました。もちろん、現実はそのように進むかどうかはわかりませんが、このことを十分念頭に置いて、今後の人づくり、地域づくり、そして和歌山県づくりを考えていくことは絶対必要であると私は思います。
 そこで、人づくりについて考えたとき、私たち現役世代を含めて元気で一生を全うすることができれば一人一人にとって幸せであり、また行政にとっても少しでも負担を減らすことができると思い、この県が目標とする健康長寿日本一わかやまを取り上げた次第であります。
 しかし、健康寿命について調べたことを平成25年9月議会で皆様にお示ししたとおり、和歌山県は、健康寿命が平成22年度、全国ランキングで男性42位、女性46位という低位であることがわかりました。ちなみに、そのときの65歳以上の介護認定率、平成22年ですが、全国で3位であるということでありました。
 それらの原因はいろいろと考えられますが、やはり健康の3つの要素である運動、栄養、休息のとり方に問題があり、特に運動面で和歌山県民は余り歩かないということがわかってまいりました。
 実は、先ほど御紹介したこの本にもそのことが載っておりまして、健康面で平均歩数というのが和歌山県が全国でやっぱり42位であるということであります。つまり、ふだん余り運動しないということがわかってまいりました。その原因は、公共交通機関が余り発達していないので車や単車での移動が多いということも指摘されております。
 そこで、まず子供のときからの体力はどうかと調べてみたところ、これも平成24年9月議会でお示ししたとおり、体力合計点数が平成19年度から平成23年度までの5年間で、小学校から高校まで全国平均を一度も上回ったことがなく、また、学年が上がるほど全国平均との差が大きくなっているということでありました。
 そこで、健康長寿日本一を目指すためにも、もっと子供のときから体力の向上を図るため、身体教育、つまり体育に力を入れるべきではないかと提案したところ、ロンドンオリンピック女子体操競技日本代表で本県出身の田中理恵さんや紀美野町のりら創造芸術高等専修学校の協力も得て、平成25年11月に本県オリジナルとなる紀州っ子かがやきエクササイズ&ダンスというものを創作されたことは、皆さんもよく御存じのとおりであります。
 それも含めて、現在までどのような取り組みをし、現状はどうであるか、そして今後の見通しについて、教育長、御答弁をお願いいたします。
○議長(坂本 登君) ただいまの浦口高典君の質問に対する答弁を求めます。
 教育長西下博通君。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 幼少期から運動習慣を身につけさせ、体力を向上させることは、生涯にわたって健康を保持・増進し、豊かなスポーツライフを送る上で大変重要であり、議員御指摘の県民の健康長寿の基礎になるものと考えております。
 これまで、市町村教育委員会との連携のもと、積極的に学校訪問を行い、授業改善のための教員研修を充実させるとともに、各学校において体力調査結果に基づく体力アッププランを作成し、学校一丸となった計画的な取り組みを進めてきました。さらに、県内の小学校で取り組んでいるきのくにチャレンジランキングの活用は年々増加し、現在63%までになり、運動機会の拡大につながっています。
 その結果、平成26年度の全国体力調査においては、小中学校とも体力合計点が平成20年の調査開始以来最高となり、小学生では3年連続で全国平均を上回りました。
 課題といたしましては、運動する子としない子の二極化傾向、女子の運動離れ、さらに、中学校以降において学年が上がるほど全国との差が開く傾向が挙げられます。
 そのため、新たに幼児期の運動遊びを盛んにするよう取り組むとともに、現在、県内の約7割の学校で活用している紀州っ子かがやきエクササイズ&ダンスを全ての学校で活用するよう積極的に促進するなど、家庭や地域を巻き込んださまざまな体力向上の取り組みを進めてまいります。
○議長(坂本 登君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 教育長、どうもありがとうございました。
 大変この成果が出ているということで、うれしく思います。今後も、決して気を緩めることなく、せめて全学年で全国平均を上回っていただくように期待をしておりますので、引き続き頑張っていただきたいと存じます。
 それでは次に、ラジオ体操についてお伺いいたします。
 長寿社会を実現するに当たり、和歌山県では、高齢者について平成16年に県長寿社会推進課が和歌山大学の本山貢教授に依頼したところ、シニアエクササイズというものを考案し、県下でも実践され、高齢者の体力づくりに貢献していることは御存じのとおりであります。
 そこで、高校を出てから高齢者、つまり65歳になるまで、ミドル層に対して効果的な運動をということでミドルエクササイズを私が提案したところ、平成25年2月議会において教育長が、それなら県民、国民がなれ親しんでいるラジオ体操がいいということで、それをもって体力づくりをしようということになりました。
 平成25年9月議会では、具体的に、それでは26年度はラジオ体操の指導者を県下で200人、また正しいラジオ体操を15カ所程度で約1000人の県民の皆さんに体験してもらうということを明言されました。
 具体的な成果と今後の取り組みについて、教育長、お答えください。
○議長(坂本 登君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 今年度、県内22カ所で指導員養成講習会や体験会を開催し、目標を上回る726人の指導員を養成するとともに、1578人の方々に正しいラジオ体操を体験していただきました。また、地域婦人会や公民館の高齢者学級など12の団体やグループからの要望にお応えし、「出張!県政おはなし講座」を実施するなど、健康への意識啓発やラジオ体操の実技指導にも積極的に取り組んでまいりました。
 そうした取り組みが市町村にも少しずつ浸透し、新たに海南市に16カ所、新宮市に6カ所、住民の方々が定期的にラジオ体操を楽しむ拠点もできるなど、把握する限り、県内50カ所程度でラジオ体操が実践されており、県有施設におきましても、和歌山ビッグホエールや県立体育館、紀三井寺公園陸上競技場で定時に音楽を流し、エントランス等でラジオ体操を行う取り組みも始まるなど、地域での活動の輪も広がってきていると実感しております。
 今後とも、市町村教育委員会や総合型地域スポーツクラブなどと連携するとともに、役割を分担しながら養成した指導員の方々に御活躍いただく機会を提供できるよう、引き続き積極的に取り組んでまいります。
○議長(坂本 登君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 教育長、大変ありがとうございました。
 ラジオ体操の指導者、200人のところを726人という方が指導員の養成講座を受講して、そのうちNPO法人全国ラジオ体操連盟認定の資格を希望するという方が、402名の方が意向を示されたということで、実際に取得したのは227人であったそうですが、それでも200人を超えたということは大変な成果があったと思います。
 実は、私もそのうちの1人でありまして、ここの胸につけておりますのは、これ、ラジオ体操連盟の指導者のバッジでございまして(「教えてや」と呼ぶ者あり)教えますよ。
 しかし、これいつも──ちょっと今停滞ぎみなんですけど、それじゃ次にどうするんだと。これ、やっぱり次の課題ですね。地域や職場で実践し、日常化させていくためには、まだまだ先の長い課題でありますので、そのように認識をしておりますので、引き続き頑張っていただきたいと思います。
 私は決してラジオ体操の普及員ではないんですが、文教委員会では先輩の吉井議員から「浦口君はラジオ体操しか知らんのか」というようなやゆをされながらも、決してぶれることなく、このことをずうっと今まで言い続けておりますし、その結果、それだけ227人、それから1500人を超えるラジオ体操の経験、これは和歌山県にとっても大きな財産になると思います。
 これは、あくまでも県の長期総合計画に書かれている健康長寿日本一わかやまを実現させるための運動の一手段としてラジオ体操をということで、私、言っておりますので、その点、御認識いただきたいと思いますが。
 次に、健康長寿日本一わかやまは、今も申しましたとおり県全体の目標であり、ラジオ体操は県民の幸福追求の方法であるということを考えれば、単にこれは教育委員会だけの問題として捉えるのではなく、他の方法も考えてはどうかと思います。
 そこで思い出してほしいのは、平成25年9月議会、当時の塩崎環境生活部長の答弁で、和歌山におけるNPOの成功事例である紀州よさこい祭りの手法を生かし、市民力の向上を目指すということでありましたが、この手法をラジオ体操の日常化に生かすことを考えればいいのではないかなと私は考えております。
 もちろん、このよさこいのような同好の士が集うものと、ここでは保健体育的な目標を掲げるラジオ体操とでは意味合いが異なることも十分理解はしておりますけれども、環境生活部長、市民活動の知恵と力をラジオ体操に活用することができないのか、御答弁をお願いいたします。
○議長(坂本 登君) 環境生活部長栗山隆博君。
  〔栗山隆博君、登壇〕
○環境生活部長(栗山隆博君) お答えをさせていただきます。
 議員御指摘のありました紀州よさこい祭りは、和歌山を元気にしたいという若者の思いから始まったお祭りでございます。行政の主導ではなく、地域を盛り上げていこうとする地域リーダーが中心となって運営をし、地域の活性化に多大の貢献をしているお祭りであると考えてございます。和歌山における市民活動の模範となるものと考えているところでございます。
 この紀州よさこい祭りのように、県民みずからが自発的に地域に存在するさまざまな課題の解決を図り、地域社会をより豊かにしていこうとするのが市民活動、そのように捉えている次第でございます。
 ラジオ体操の普及につきましては、運動、体力づくりのためという目的を持っていることであれば教育委員会が、また健康増進のためであれば健康づくりを担当する部門が、その任務を担って日々努力をしているというふうに考えているところでございます。
 今後、地域で活動している市民活動団体と連携を深めていくことも、これを進めていく上で非常に有効な方法であると思ってございます。市民活動の活性化が地域の元気につながるものであることは言をまちません。市民活動団体がラジオ体操の拡大に取り組んでいただければ、ラジオ体操の普及を通じて体力づくり、健康増進が一層推進できるものと考えている次第でございます。
○議長(坂本 登君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 環境生活部長、ありがとうございました。
 部長の言われることはごもっともなんですが、先ほども申しましたとおり、このラジオ体操というのは、ラジオ体操のためのラジオ体操じゃないんですね。健康長寿日本一わかやまを実現するという県の大きな目標と認識していただけるならば、もっと環境生活部も積極的な対応を望むものであります。これは要望でございます。
 次に移らしていただきます。
 次に、健康推進員制度についてであります。
 これは、御案内のとおり健康長寿の先進県である長野県の保健補導員制度を学んで、平成25年9月議会で私が健康推進員を提案し、それを福祉保健部長は了解し、具体的には平成26年度で年間500人、5年間で2500人の健康推進員をつくると明言されましたが、この1年間の成果はいかがであったでしょうか。福祉保健部長、御答弁をお願いいたします。
○議長(坂本 登君) 福祉保健部長中川伸児君。
  〔中川伸児君、登壇〕
○福祉保健部長(中川伸児君) 今年度から開始しました健康推進員制度につきましては、現在、22の市町で578名の健康推進員の養成を行い、検診等の啓発チラシの各戸配布や呼びかけ、健康教室への参加、健康イベントのサポーターとしての協力活動、介護予防教室での健康講話など、地域に密着した活動を行っていただいております。
 県といたしましては、平成27年度において、全市町村で年間500名の健康推進員の養成を目指し、県民の健康づくりの草の根運動をさらに広げてまいります。
○議長(坂本 登君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 部長、ありがとうございました。
 年間500人の目標に対して健康推進員578人を養成されたということで、引き続き来年度も頑張っていただくようお願いをいたします。しかしながら、仏つくって魂入れずというか、そういう言葉がございますので、ぜひこの名前だけではない、実働部隊、内容の濃い健康推進員を養成していただきたいと要望をいたしておきます。
 この項の最後に、健康長寿日本一わかやま推進会議についてでありますが、健康で長生き日本一の和歌山県を目指すのであれば、県庁の一部の部署だけではなく、広く庁内の総力を結集していかなければ到底これは実現できないということで、福祉保健部を中心に4部10課1室で平成26年2月に立ち上げていただきました。健康長寿日本一わかやま推進会議を立ち上げていただきましたが、その後、どのように協議会が進められているか、その内容について、福祉保健部長、御答弁をお願いいたします。
○議長(坂本 登君) 福祉保健部長。
  〔中川伸児君、登壇〕
○福祉保健部長(中川伸児君) 健康長寿日本一わかやま推進会議につきましては、これまで3回会議を開催し、構成各課室における健康づくり関係事業について取りまとめ、関係課室が横断的な連携を行える事業について検討してきたところです。
 平成27年度においては、啓発、イベントの共同開催や、健康運動指導士やラジオ体操指導員等の人材の活用による健康教室の開催等、相互に連携することにより一層高い効果が得られる事業の推進に一致団結して取り組んでまいります。
○議長(坂本 登君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 福祉保健部長、ありがとうございました。
 健康長寿日本一わかやま推進会議、これまで3回開会されたということで、たまたま偶然なんでしょうが、その3回とも私がこの議会で質問する直前に開会されているということでありますんで、いずれにしろ、やっていただいてることは大変ありがたいことですから、相互に連携しながら一層の高い効果を得られるように福祉保健部長のほうでリーダーシップを発揮していただくことと、もう1つ要望ですが、ぜひ御協議の上、先ほど答弁に立っていただきました環境生活部のNPO・県民活動推進室にも推進会議の中に入っていただけるように、ぜひ御協議をお願いしたいと存じます。これは要望であります。
 それでは、ここで質問の内容をがらりと変えまして、昨年9月議会で提案いたしました和歌山駅中心コンパクトシティーについての関連で、連携中枢都市圏構想について質問さしていただきます。
 この連携中枢都市圏構想というのは、実は総務省の地方中枢拠点都市圏と国土交通省の高次地方都市連合、さらに経済産業省の都市雇用圏という3つの構想がこの1月28日に1つになったものであります。
 私が登壇するたびに、和歌山県はこれから他府県より早く本格的な人口減少と高齢化が急速に進むということ、つまり、一言で言うと人口激減・超高齢先進和歌山県ということを枕言葉のように発言してまいりました。特に、先ほど申し上げましたとおり、増田寛也氏が座長を務める日本創成会議の発表によると、あと25年後、2040年には消滅可能性都市、消滅可能性市町村が、現在の和歌山県30市町村のうち、実に25市町村がその中に入ってくるというショッキングな予測を示さしていただきました。
 そのような中での対策として、若者に魅力ある地域拠点都市を中核とした新たな集積構造を目指すべきであるということで、政令指定都市及び中核都市で人口20万人以上、昼夜人口比率1以上の都市を中心に高次の都市機能を図るべきと増田氏は提言し、わかりやすく言うと、人材のダム機能づくりを集中的に行うべきであるという主張でありました。
 総務省でも、地方中枢都市圏構想として全国で中核都市を中心に61市を選択し、既に9つの地域で指定され、和歌山県内では唯一和歌山市がこの61市の中に入っているため、一日も早く指定されるよう国や和歌山市に働きかけるべきであると提言をし、県も中枢拠点都市構想の検討に積極的に支援していくということでありました。
 しかし、先ほども申し上げたとおり、政府で連携中枢都市圏構想として1つにするということでありますが、県としてはこれをどのように捉え、今後、国や和歌山市及び近隣市町に対して働きかけていくのか、総務部長、お答えください。
○議長(坂本 登君) 総務部長市川靖之君。
  〔市川靖之君、登壇〕
○総務部長(市川靖之君) 議員御指摘のとおり、地方中枢拠点都市圏構想につきましては、昨年12月27日に閣議決定されましたまち・ひと・しごと創生総合戦略を踏まえまして、国の省庁間で重複いたします都市圏概念を統一し、連携中枢都市圏構想として本年1月28日付で要綱が改正されたところでございます。
 県としましては、この構想を圏域の活力ある社会経済を維持するための有用な施策の1つというふうに捉えており、連携中枢都市の要件を満たす和歌山市と協議を重ねるとともに、近隣の市町に対しましては、制度の説明、情報提供を行うなどの支援を行ってきたところでございます。
 現在、和歌山市及び関係市町におきまして、この連携中枢都市圏構想を含めた広域連携のあり方について事務的な議論が行われているところであり、県としても、引き続き、活力ある経済、生活圏の形成に向けまして必要な支援を積極的に行ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(坂本 登君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 総務部長、ありがとうございました。必要な支援を積極的に行ってまいりたいということで、これも大変うれしく思っております。
 実際に、これはなかなか和歌山市さんだけでは難しいんではないかと私は直感するわけで、ぜひとも強力なサポートを要望いたしたいと存じます。
 以上でございます。ありがとうございました。
 次に、本題のJR和歌山駅中心コンパクトシティーについてですが、ここではそれに向けた都市政策について伺いたいと存じます。
 最近、全国的に人口減少が叫ばれる中、都市を広げないでコンパクトにまとめていくということが大変大事であるということが至るところで言われるようになってきました。しかしながら、コンパクトにまとめるといっても、何を基準に、また何を中心にまとめるのかということについては、余りはっきりとした考え方が伝わっておりません。
 私は、公共交通機関の中心になるところ、つまりターミナル駅を中核とすることが最適なコンパクトシティーと考えており、それは、和歌山市の場合、JR和歌山駅であると認識しております。特に、今後、人口減少と同時に起こってくる急速な高齢化を考えると、市民の足としての公共交通機関が非常に大事であり、JR和歌山駅の重要性ということは今後さらに大きくなってくるものと考えられます。
 そのようなことから、昨年9月議会で、JR和歌山駅のターミナル化をより進めるために南海本線のJR和歌山駅乗り入れを提案したところ、野田企画部長は、県としてもJRや南海電鉄に積極的に働きかけるということでありました。
 そこで、JR和歌山駅を中心とした町なか活性化によるコンパクトシティーの実現に向けた都市政策をどのように考えるのか、県土整備部長、御答弁をお願いいたします。
○議長(坂本 登君) 県土整備部長石原康弘君。
  〔石原康弘君、登壇〕
○県土整備部長(石原康弘君) JR和歌山駅は、大阪方面、奈良方面から県南部へつながる鉄道のターミナル駅として、また多くのバス路線の発着点として、人流、物流の集まる重要な交通結節点であるとともに、和歌山県経済の中心の1つとして町なかの活性化を図っていく上で重要な拠点であると認識しております。
 また、和歌山市においても、当該地区については、商業、医療、居住機能などから構成される市街地の再開発を計画する準備を進めております。
 このため、県としましては、今年度から県土整備部、企画部、商工観光労働部がJR和歌山駅前活性化協議会に参画するとともに、市、JR西日本と県との3者により情報の共有や意見交換を行う場を設け、事業の具体化が図られるように取り組んでいるところです。
 都市の再生に当たっては、都市の外縁部への拡大をとめて既存市街地などの拠点の再開発を行うなどによりコンパクトな町なか居住を進めていくことが大事であり、再開発を進める上では、拠点となる地区において、居住施設の集積とあわせて、教育文化施設、医療施設、福祉施設、子育て支援施設といった居住者の生活を支えるための都市機能施設の立地や集約などを図ることが肝要であります。
 県としましては、引き続き市とも連携して、郊外部での開発抑制とともに、JR和歌山駅周辺を初めとする町なかの再生に積極的に取り組んでまいります。
○議長(坂本 登君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 県土整備部長、大変ありがとうございました。
 今の御答弁で、県としてもJR和歌山駅を重要な拠点と考えていることは十分わかりました。それだけに、JR和歌山駅を中心としたコンパクトシティーの未来図を和歌山市とも協力してはっきりと描いて町なかの再生の起爆剤としてもらうことを私は要望をいたしておきます。ありがとうございます。
 次に移らしていただきます。
 次に、阪和35分通勤快速電車に関連した南海本線のJR和歌山駅への引き込みについてですが、平成25年9月議会で、和歌山の再生のためには大阪を和歌山に近づける、つまり、通勤時間を短くすることによって和歌山に若者を引き戻すという趣旨で質問をいたしました。
 そのとき、JRの紀州路快速ではJR和歌山駅から天王寺駅まで65分、また南海本線では和歌山市からなんば駅まで特急サザンでも63分かかり、これをせめて特急くろしお並みの40分程度で走らせることができないかという質問をさしていただきました。それに対して野田企画部長は、「利用者の利便性を損なうことから、現実的には困難」という答弁でしたが、また、「大阪と和歌山の時間距離の短縮は、本県にとって交流人口、定住人口の拡大や地域の活性化につながることが期待されますので、少しでも所要時間が短縮されるようJR西日本に働きかけてまいります」ということでした。
 しかし、平成26年9月議会では、JR和歌山駅中心コンパクトシティーの中で、南海本線をJR和歌山駅に引き込んだらどうかという私の提案に対して、「実現に向けて積極的に取り組んでまいります」という力強い御答弁を野田企画部長からいただきました。
 もしJR和歌山駅に南海本線を引き込むことが実現することによって、和歌山駅のターミナル化が進むと同時に利便性が高まり、連携中枢都市圏構想のところでも申し上げたように、高次の都市機能を持ったJR和歌山駅中心のまちづくりが可能になると私は思っております。
 また、単純に考えて、大阪の終着駅は天王寺となんばと違っていても、十分考えられるのは、このJR線と南海本線が並行して走ることによって、和歌山駅から発着で走ることによってサービス合戦により時間短縮も可能になり、結果として、将来的にですが、阪和35分通勤快速も不可能ではなくなると私は確信をいたしております。
 そこで、南海本線のJR和歌山駅への乗り入れについて、その後、どのように取り組んでこられたか、企画部長、御答弁をお願いいたします。
○議長(坂本 登君) 企画部長野田寛芳君。
  〔野田寛芳君、登壇〕
○企画部長(野田寛芳君) 議員御質問の鉄道路線の乗り入れの取り組みについてでございますが、南海本線がJR和歌山駅まで、また貴志川線が南海和歌山市駅まで、加太線がJR和歌山駅まで乗り入れるなど、鉄道の相互乗り入れにつきまして、鉄道事業者及び和歌山市との間で実現に向けた課題を研究する勉強会を立ち上げまして意見交換を行っております。また、県と和歌山市が相互に連携して解決を図るべき重要な政策課題について意見を交換し、連絡調整を図るために設けております和歌山県・和歌山市政策連携会議におきましても、和歌山市と協議を行っているところでございます。
 これまでの議論を通じて、勉強会において確認できた主な課題といたしましては、以前から把握しておりました自動列車停止装置など保安設備の相違、車両幅の相違のほかに、和歌山駅─和歌山市駅間には車両が対向できるスペースがなく、現行の運行本数を維持するためには車両が対向できるスペースを設ける必要があること、貴志川線、加太線が2両編成であるのに対し南海本線が4両以上の編成であり、駅ホームの改良が必要であること、JR和歌山駅において、紀勢本線が入線している8番ホームの線路位置の高さと貴志川線が入線している9番ホームでは約60センチの差があるため、その改良が必要であること、乗客が相互乗り入れをスムーズに利用するには貴志川線の全ての駅で自動改札機が整備されることが必要であること等の課題が出てまいりました。
 このように、克服すべき新たな課題も出てきているところではございますが、鉄道路線の乗り入れにつきましては、まちづくりと一体となった持続可能な地域交通ネットワークを再構築するためにも大変重要でありまして、これらの課題を1つ1つ克服すべく、今後も鉄道事業者及び和歌山市と一緒になって引き続き精力的に議論を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(坂本 登君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 企画部長、ありがとうございました。
 いろいろと難しい問題があることは私どもも重々承知しているんですけれども、ここで最後に、今後も鉄道事業者及び和歌山市と一緒になって引き続き精力的に議論を進めてまいりたいということで、これ、「精力的に」ということは、「積極的」以上に重い言葉であると私は受けとめておりますので、あとしばらくでありますけれども、ぜひとも1歩も2歩も前に前進さしていただきたいと強く要望いたしておきます。ありがとうございました。
 それでは、最後になります。
 先ほど来申し上げてますように、阪和35分通勤快速電車という発想自体、少しとっぴに聞こえるかもしれません。いらっしゃる方も多いかもしれませんが、ふだん私どもが和歌山市でいろんな方とお話しする中で、自分の息子さんや娘さんが東京や大阪の大学を出て和歌山にいないという方、そういった方にたくさん出会うことがございます。しかし、東京で今勤められている和歌山出身の方を和歌山へ戻して東京へ毎日通えと言うことはできませんけれども、京阪神、特に大阪の企業に勤めている場合は、通勤時間さえ短ければ和歌山から通うことができるのに、いいのにねというようなお話を、多くの方からそういったお話を聞くことがございます。
 これは、あくまでも私が接した方や私自身が感じていることですけれども、そこで一度、和歌山─天王寺間の通勤時間短縮のための意識調査について、県も市とも協力をして実施してはいかがでしょうか。もし客観的に見てそのような要望が多数ある場合、次の段階として、それこそJR西日本と交渉して、例えば実験的に特急くろしお号ぐらい、つまり、まず40分程度の和歌山から天王寺までのJR線を朝夕1本ずつでも走らせることは可能になるのではないでしょうか。企画部長、御答弁をお願いいたします。
○議長(坂本 登君) 企画部長。
  〔野田寛芳君、登壇〕
○企画部長(野田寛芳君) 和歌山─天王寺間の時間短縮についてでございますが、県としても、通勤・通学利用者の利便性が向上するだけでなく、人口拡大や地域の振興につながるものであり、大変重要であると考えております。
 この件につきましては、平成25年9月議会で浦口議員から阪和線の時間短縮実現に向けての御質問をいただき、また、県民の皆さんからもたびたび要望もいただいておりますので、JR西日本に対し継続的に働きかけを行ってまいりました。
 しかしながら、和歌山─天王寺間の運行状況については、約20年前の関西国際空港開港前には快速列車の平日の運行本数が104本であったのに対し、現在は146本と約1.4倍に増加しており、中でも議員御指摘の通勤・通学時間帯については、現在、平日の午前7時から9時台では、特急列車が8本、快速列車が31本、普通列車が19本の合わせて58本に及ぶ速度や停車駅の異なる列車が運行しております。このため、阪和線は上下線及び普通列車を待避させる場所ともに過密状態であり、通常40分台前半で運行している特急くろしおも、この時間帯は57分を要しているのが現状でございます。
 このように、和歌山─天王寺間の大幅な時間短縮を実現するのは極めて困難な状況ですが、大阪までの時間短縮や座席の確保等による快適性の向上などにつきまして県民の強い要望があることは、県及びJR西日本とも十分承知しているところでございます。
 県といたしましては、本県からの通勤・通学利用者が多い阪和線について、快速列車の増便や新型車両の導入など、少しでも速く快適となり利用者の利便性が向上するよう、引き続きJR西日本に対しましてさらに強く働きかけを行ってまいります。
○議長(坂本 登君) 浦口高典君。
  〔浦口高典君、登壇〕
○浦口高典君 企画部長、どうもありがとうございました。
 一言で言って、もう意識調査などするまでもなく、県民の和歌山─天王寺間の時間短縮の希望が非常に強いということがよく理解されました。
 しかし、現実にはいろいろと難しい問題があるということもよく理解いたします。特に朝のラッシュ時、本数の多さや、大阪府内に入ってとまる駅の多さ、そのことを、大阪府民の皆さんのことを考えるとなかなか前に進まないということもよく理解しておりますけれども、我々はあくまでも和歌山県の立場を強く主張するべきであって、和歌山ファーストなんですよ。和歌山が全てであるという思いに立ってJR西日本とも強く交渉を今後していただきたいな。そのことをあえて申し上げまして、私の質問とさしていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(坂本 登君) 以上で、浦口高典君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 次会は2月23日定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後2時32分散会

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