平成26年12月 和歌山県議会定例会会議録 第2号(森 礼子議員の質疑及び一般質問)


平成26年12月 和歌山県議会定例会会議録

第2号(森 礼子議員の質疑及び一般質問)


汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。

人名等の正しい表記については「人名等の正しい表記」をご覧ください。

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 18番森 礼子さん。
  〔森 礼子君、登壇〕(拍手)
○森 礼子君 こんにちは、森礼子です。どうぞよろしくお願いします。
 仁坂知事、3期目の当選、まことにおめでとうございます。
 和歌山県においては、少子高齢化が進む中の地域振興、高速道路などのインフラの充実、防災・減災対策の強化など、取り組むべき課題が山積しています。知事は、3期目の所信演説において、「県民の皆様の声を酌み取り、果敢に挑戦し」と決意表明いただきました。
 さて、私は、いつも生活者の目線で県民の皆様とともに課題への具体的な対応策を考え、それを県政に少しずつでも反映していこうと活動してまいりました。食育や道徳教育、働く女性の環境向上、老後の生活の充実など、県民の皆様の生活が日々充実していくよう、女性目線で取り組んでまいりました。
 本日は、私がこれまで幾度も提案したものも含まれておりますが、少子高齢化対策の一環として、働く女性が仕事と子育てを両立しやすくするための施策や県と和歌山市のにぎわい創出などについて質問いたします。
 まず、中国訪問について報告申し上げます。
 本年は、本県と山東省が友好提携を結び30周年を迎えました。8月の山東省訪問団の答礼として、去る10月21日から24日までの4日間、坂本議長、門議連会長、野田企画部長を初め、議員、県職員10名で山東省を訪問しました。私も、その一員として訪問団に参加してまいりましたので、その概要を御報告いたします。
 10月21日、往路は、関西空港から省都済南市を結ぶ直通便を利用しました。
 まず、この直行便を運航する山東航空本社を訪問し、苗留斌社長ら役員と意見交換を行いました。
 山東航空は、設立20年の若い会社ながら、現在、国内外に150路線、毎日450便を展開しています。両県省の友好のかけ橋として、平成22年3月に関空─済南間の直行便が就航し、現在は週2便が運航されています。しかし、日中関係が悪化し、毎年1000万元、約1億8000万円の赤字となっているそうです。その対策として、山東航空では、増大する中国のシニア層を対象としたメディカルツアーや日本の高齢者との交流などの訪日旅行プランを企画しています。
 日中首脳会談が実現し、関係が好転する中で、両県省の交流や高齢者の相互訪問は、観光立県を目指す本県にとっても好機と感じてまいりました。帰国後、早速、野田部長が庁内関係部局に取り次がれたと伺っておりますので、どうかよろしくお願いしておきます。
 翌日、山東師範大学を訪問し、和歌山コーナーの開幕式に出席した後、山東省博物館を訪問し、山東省人民代表大会の宋遠方副主任と会談しました。会談では、友好提携30周年を祝うとともに、日中関係が厳しい今こそ交流を重ね、相互理解を深めることで一致し、これを契機に、省エネ、高齢者産業、観光の分野で交流することを確認しました。
 会談終了後、同博物館で和歌山県観光写真展・回顧展の開幕式が行われ、在青島日本領事や山東省政府関係者ら約100名が出席し、日中両国代表者によるテープカットで祝いました。
 続いて、山東省人民代表大会主催による友好提携30周年記念レセプションが開催され、本県から山東省に派遣されている3名も出席し、大いに交歓を深めてまいりました。
 午後には泰安市に移動し、複合遺産として世界で初めてユネスコの世界遺産に登録された泰山を視察しました。泰山は、秦の始皇帝の時代から神聖な山として歴代皇帝によりあがめられてきた霊峰で、世界ジオパークにも認定されています。大地から岩盤がそびえ立つさまはいかにも大陸風情で、悠久の歴史と宗教文化、さらに絶景を一度に堪能できるすばらしい観光地であります。
 山東省には、自然や歴史、文化など、いいものがたくさんありますが、まだ日本では余り紹介されていません。ぜひ本県が山東省日本事務所となって紹介に努めるべきだと感じました。
 3日目は、泰安市人民代表大会の林華勇第一副主任と会談し、相互交流の促進に向け、双方が協力していくことを確認いたしました。
 その後、高速列車で青島市に移動し、山東航空彩虹国際旅行会社青島分社を訪問しました。本県はこの旅行会社を和歌山県観光プロモーションオフィスに認定し、県職員を派遣して、観光関連の調査や旅行商品の企画開発を行っています。劉宗徳副社長によると、東日本大震災と尖閣諸島問題の影響により訪日旅行者は一時大幅に減少しましたが、現在は回復基調にあるとのことです。山東航空関連の旅行会社として友好関係にある和歌山県を積極的にPRしていますが、残念ながら山東省では知名度はまだ低く、その対策として、本県紹介パンフレットに具体的なモデルコースを記載することなど、また山東省内の旅行業者を招くファムツアーの実施など、具体的な提案をしていただきました。
 また、中国人観光客の嗜好としては、実は神社仏閣を回る観光コースに人気がないことや、逆に中国にない清潔な町並みや高い文化レベルを実感できる施設、あるいは祭りやそば打ち体験など、日本独自の伝統や文化を体験できるものに引きつけられると助言いただきました。
 ここ数年、本県にも中国からの観光客が増加傾向にありますが、この旅行業者のような地道な努力が結実しているものだと評価します。
 今回、我々訪問団を迎えてくださった関係者の皆さんは、日中関係が良好でないこのようなときにこそ我々のような平和的な友好関係が大切であると述べられていました。この強固な友好関係を築いてこられた双方の先達のこれまでの努力に敬意を示すとともに、さらにこれを揺るがぬものにして後世に引き継いでいくのが我々の使命であると思います。
 最後になりますが、今回の訪問に当たり、尽力いただきました山東省政府外事弁公室初め、お世話になった関係者の皆様に改めて心より感謝を申し上げ、報告とさせていただきます。
 では、質問に移らせていただきます。
 和歌山市中心市街地の再生について。
 先日、奈良の正倉院展に行ったとき、近鉄奈良線を利用したのですが、花園ラグビー場のある花園駅など、最近まで平面交差だった各駅の多くが連続立体交差に整備されていることに気づきました。ほかの地域の発展を見るにつけて、寂しくなるばかりの和歌山市の中心市街地の衰退に心を痛めています。
 知事は、12月定例会初日に、3期目に臨む所信表明として、町なか再生として、これ以上の都市の拡散を見直し、コンパクトシティーを目指すと表明されました。
 去る10月30日の和歌山県・和歌山市政策連携会議でも、「和歌山市の再生のためには、中心部における再開発の促進などにより、町なか居住を含め、中心市街地活性化を図るとともに、郊外の開発を抑制するため、緩和条例を含めた郊外の土地利用のあり方を検討する必要がある」と述べられています。
 私も、JR和歌山駅周辺、ぶらくり丁を含めた和歌山城周辺など、地区の町なか再生の拠点となる地域の機能強化は喫緊の課題だと考えています。私は、県と市が協調して取り組もうとしているこの4年間が最も重要で、しかも、もしかしたら中心市街地活性化に向けた最後のチャンスのときになるかもしれないと思います。
 ぶらくり丁の活性化は、これまで、どちらかというと民間主導で行われ、わかやま城下町バルなどのイベント開催のようなソフト面中心の活性化にとどまっていたと思います。私は、県と市が協力する上で、公共交通ネットワークの再構築や核となる施設の整備計画を含めたまちづくり計画を策定し、民間ともしっかり連携し、にぎわい創出に取り組む必要があると思います。
 県・市政策連携会議では、和歌山県立医科大学の薬学部の新設などの大学誘致も取り上げられています。全国には、九州の武雄市の図書館を核としたまちおこしなど、さまざまな先進事例があります。町なか再生に向けた熱意を持ち、スピード感のある取り組みが必要です。和歌山市町なか再生についてどうお考えですか。知事の答弁をお願いします。
○副議長(尾崎太郎君) 森礼子さんの質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 都市の再生のためには、都市の外縁部への拡大をそろそろこの辺でとめて、中心部などの再開発を行うことにより町なか居住を進めていくことが大事であるということは、先ほどの山本議員、中議員に対して答弁したとおりであります。
 これについて、先般、10月に開催いたしました尾花和歌山市長との第1回政策連携会議においても、尾花市長から、「まちを元気に」という方針の中で、和歌山駅周辺については、和歌山市の玄関口としてふさわしい顔となるような商業や居住機能から構成される市街地の再開発を、和歌山城周辺については、市の公共施設の建てかえも含めてお城周辺という魅力を高めていきたいというお話がありました。また、和歌山市駅についても、もう1つの和歌山市の玄関口として、図書館や市民会館等の公共施設の再編、商業施設の誘致、交通結節点の機能強化を図る必要があると発言がありました。
 加えて、郊外部の宅地開発等については非常に限定的に取り扱っていきたい、また、周辺市町とも開発の抑制について連携していきたいとのことでありました。
 和歌山市からこうした具体的な提案をいただいたのは初めてでありまして、県としては大いに歓迎するとともに期待もしております。せっかく県と市がともに力を合わせて取り組む仕組みができたのでありますから、これら施策がスピード感を持ってより具体化し、早く実施されるように県としても積極的に取り組んでまいりたいと思っております。
○副議長(尾崎太郎君) 森 礼子さん。
  〔森 礼子君、登壇〕
○森 礼子君 ありがとうございました。
 次は、友ヶ島の振興について。
 昨年の9月定例会で友ヶ島観光振興について提案いたしました。前回の質問でも申し上げましたが、さらに友ヶ島人気を高めているのが宮崎駿監督の人気アニメ「天空の城ラピュタ」に友ヶ島とそっくりな島が登場したことからで、以来、テレビや雑誌によく友ヶ島が紹介されています。
 私は、非日常の世界を満喫できるのが友ヶ島の人気の秘密だと思います。県民の皆様からも、手紙や電話で「友ヶ島は、今、すごく観光客でにぎわっていて、本当にうれしい。どうか、一過性のにぎわいで終わらせないで、和歌山市のメーン観光スポットとなるようにしてほしい」と、たくさんの要望をいただきました。
 私は、ことしの9月に約100名の友達と一緒に、清掃活動を1つの目的として友ヶ島に行ってまいりました。島のあちこちを歩いたことにより、さらににぎわいを拡大するための改善すべき課題を見つけることができました。
 1つ目は、島内でのトイレ事情が非常に悪いということです。参加者の中には、トイレに行かなくて済むように飲み物を控えて活動した、これでは観光客もゆっくり散策できないのではないかという意見も出ました。
 観光地のトイレについては平成24年9月議会でも取り上げましたが、観光スポットとして脚光を浴びる友ヶ島のトイレを改善することについて、商工観光労働部長の答弁をお願いします。
 次に、いろいろな方が散策を楽しむには非常に道路環境が悪いため、足への負担が大きいのではないかということです。多くの方に友ヶ島を満喫し、より楽しく優しく滞在していただくための環境整備が必要であると思います。
 先日、天橋立と姫路市の家島の島内サイクリングの活用を見て、この自転車の活用は友ヶ島にも取り入れたいと感じました。どちらも、自転車を船に乗せ、島でのサイクリングによる散策が人気を呼び、観光客がふえているとのことです。
 ことしの6月議会で、自転車道の整備とインバウンド対策について質問しました。サイクリングロードの活用は、県民の健康づくりの促進に加えて、滞在型観光のツールとしても貢献し、しまなみ海道や富士五湖のようにインバウンド観光の集客手段としても大変有効です。
 10月30日の和歌山県・和歌山市政策連携会議において、和歌山市により、マリーナシティから加太に向けた海岸沿いのルートについて、風光明媚な海のサイクリングロードとして県市連携して整備してはどうかと提案がなされました。私は、友ヶ島のすばらしい環境をぜひサイクリストの方々にも味わってもらいたいと考えています。和歌山市の提案に加え、友ヶ島にも自転車道を延長し、サイクリングロードの終着点であってもいいと思います。
 仮に自転車道の整備が難しくても、少なくとも遊歩道を整備することによって、高齢者や障害者など、多くの人が快適に友ヶ島の非日常の世界を満喫できるのではないでしょうか。そうすれば、加太に自転車をとめ、友ヶ島を訪れようとするサイクリストもふえるはずです。和歌山の美しい沿岸沿いのサイクリングと友ヶ島観光がセットになれば、日帰りでは時間が足りません。それに、友ヶ島は関西空港に近いという利点もあります。友ヶ島の観光振興によって和歌山県の滞在型観光の裾野が広がることになると思います。
 このような友ヶ島のポテンシャルを踏まえた上で、友ヶ島におけるサイクリングは魅力的であると思います。サイクリングによる友ヶ島の振興について、企画部長の答弁をお願いします。
 最後に、友ヶ島の観光振興の一番の課題である船便について質問します。
 現在運航されている船は、友ヶ島が脚光を浴びる前の定員数のままの小型船です。友ヶ島人気が高まっている現状ではキャパが足りず、乗船待ちを余儀なくされるお客さんもたくさんいるそうです。さらには、船が小さいため、天気は快晴でも少しの波浪で欠航となり、せっかく宿を予約してくれた県外からの観光客に大変迷惑をかけています。それとともに、宿泊施設の経営にも悪影響をもたらしています。
 本年2月、県議会日華友好議員連盟で台湾を訪問したとき、スタジオジブリ制作の映画に登場する九ふんを視察しました。当日は、あいにく豪雨のような天気でしたが、大勢の観光客でにぎわっていました。
 同様に、友ヶ島も「天空の城ラピュタ」の島として人気が高まっており、乗船待ちの増加や自転車を船で運びたいサイクリストのニーズに応えるためにも、そして何よりも航路の安全のため、友ヶ島の船便の大型化や増加便は必要不可欠だと考えます。このことについて、県から事業者への働きかけなどを含め、友ヶ島、加太地域のさらなる振興をどのようにお考えであるか、企画部長の答弁をお願いします。
○副議長(尾崎太郎君) 商工観光労働部長藤本陽司君。
  〔藤本陽司君、登壇〕
○商工観光労働部長(藤本陽司君) 友ヶ島のトイレ整備についてお答えします。
 友ヶ島には、現在、野奈浦、南垂水、池尻の3カ所の公衆トイレが和歌山市により設置されております。友ヶ島に残る砲台跡が有名なアニメ映画の雰囲気を感じさせるとファンに認知されるようになり、近年、観光客が増加していることから、そのトイレ事情に対応するべく、当該3カ所の公衆トイレについては和歌山市が今年度中に改修する予定となっております。また、閉鎖した第3砲台跡下公衆トイレも今年度中に改修し、供用する予定となっております。
 以上の計4カ所の公衆トイレにつきましては、和歌山おもてなしトイレ大作戦の一環として県が補助することとしております。
 清潔な公衆トイレは、観光地の印象をすばらしいものとし、おもてなしの向上につながるものです。トイレの適切な維持管理についても、管理者である和歌山市に働きかけてまいります。
○副議長(尾崎太郎君) 企画部長野田寛芳君。
  〔野田寛芳君、登壇〕
○企画部長(野田寛芳君) サイクリング、汽船による友ヶ島の振興についてでございますが、近年、健康増進に寄与し、環境にも優しい交通手段として自転車の利用ニーズが高まっておりますことから、本県では、県全域にわたり、川・山・海の3つのサイクリングロードの整備と休憩や自転車の簡易な修理ができる施設の指定など、自転車愛好者に喜んでいただけるような環境づくりを推進しております。
 現在、和歌山市域の海のサイクリングロードといたしましては、具体的なルート選定を和歌山市と協議しているところでございますが、豊富な観光資源や新鮮な海の幸を満喫できる加太地区を北端として計画しておりまして、サイクリング振興に熱心な岬町とも協力することによりまして本地域への自転車愛好者の一層の来訪が見込まれると思っております。
 加太沖に浮かぶ友ヶ島につきましても、魅力的な自然や歴史をしのばせる砲台跡が点在し、自転車愛好者の周遊が期待できますが、一方、路面の状況、それから人と自転車の接触などの危険性があります。また、自転車道の整備には多額の費用を要することから、加太地区に自転車をとめ、友ヶ島を徒歩で散策いただくことが望ましいと考えております。
 また、友ヶ島は、「天空の城ラピュタ」などアニメの聖地として脚光を浴びている貴重な地域な地域資源ですので、観光客の方々に安心して旅を満喫していただくため、汽船の安定的な運航は大変重要であると考えております。友ヶ島の振興の重要性は十分認識しておりまして、島の遊歩道などの環境整備を所管する和歌山市、汽船の運航会社、地域振興に取り組まれている方々とともに、友ヶ島を含む加太地域の振興、活性化に向けて積極的に取り組んでまいります。
○副議長(尾崎太郎君) 森 礼子さん。
  〔森 礼子君、登壇〕
○森 礼子君 どうぞよろしくお願いします。
 では、最後の質問です。
 病児・病後児保育のさらなる充実についての質問です。
 私は、初当選直後の平成22年12月定例会で、和歌山県の子育ての支援施策、中でも病児・病後児保育の充実について質問しました。その後も、ほぼ毎年、進捗状況を確認するとともに、次なる施策展開について質問してまいりました。
 私たち女性が安心して仕事に打ち込めるため、また仕事を持ち続けるためには、病児・病後児保育の充実はとても大事な施策です。少子高齢化対策の推進のためには、知事のおっしゃるとおり、結婚、妊娠、出産、子育てまで切れ目ない支援を行うことが大切です。今年度の新政策でも、未婚化、晩婚化の流れを変えるべくわかやま結婚支援事業が充実され、女性の就業意欲の高まりを踏まえ、保育士人材確保対策が新設されています。
 結婚支援の推進も保育環境の整備も大切な取り組みですが、仕事と子育てを両立しようとする女性にとって、一番不安な予期せぬ事態への支援を充実することが重要だと思います。
 子供は集団生活の中では風邪を引きやすいもので、突然体調を崩してしまいます。子供が風邪などの病気のときはもちろん、病気が治った後にも子供を預かってくれる保育施設が少なければ、子供の看護や保育のために母親は何日も仕事を休まなくてはなりません。事前に予想できることなら仕事の都合もつけますが、子供は風邪などで突然体調を崩すものですし、子供の病気は1日で治るとは限らず、何日も仕事を休まざるを得なくなることもあります。
 病児・病後児保育の充実を求める切実なたくさんの声を伺いながら、私も、職場で気まずい雰囲気の中で精神的な負担を抱いたことや、仕事と子育ての両立の難しさを痛感したことを思い出しました。
 おかげさまで、平成22年度には5圏域7カ所であった病児・病後児保育の施設が今年度には7圏域11カ所となり、着実に拡充されてきました。今後、全県での実施に向け、東牟婁圏域にも働きかけていくとともに、県人口の約4割を占めるにもかかわらず2施設しかない和歌山市において、病児・病後児保育施設をさらに充実していく必要があると思いますが、このことについて福祉保健部長の答弁をお願いします。
○副議長(尾崎太郎君) 福祉保健部長中川伸児君。
  〔中川伸児君、登壇〕
○福祉保健部長(中川伸児君) 女性が輝く社会づくりを推進することは重要であり、そのためには、働く女性がより働きやすく、能力を発揮できるようにすることが必要と考えております。このような考えのもと、県では、安心して仕事と子育ての両立ができるよう、保育サービスの充実に努めているところです。
 現在、病児・病後児保育は、13市町11施設で実施されており、年々拡充されておりますが、東牟婁圏域では実施施設がない状況です。市町村におきましては、来年度から実施予定の子ども・子育て支援新制度に向けて、病児・病後児保育を含む子育て支援事業について、利用ニーズを把握した上で計画的な整備を検討しているところです。県におきましては、病児・病後児保育の開設準備経費や運営経費を支援するとともに、多くの皆様に利用していただけるよう、事業内容の周知を図っているところです。
 今後は、実施促進に引き続き取り組むとともに、県内全圏域での実施を図るため、東牟婁圏域での開設を働きかけてまいります。また、和歌山市におきましても、現在、医療機関と保育所の2カ所で実施されているところですが、住民ニーズを踏まえ、さらなる充実に努めるよう働きかけてまいります。
○副議長(尾崎太郎君) 森 礼子さん。
  〔森 礼子君、登壇〕
○森 礼子君 では、どうぞよろしくお願いします。
 これで、私の一般質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手)
○副議長(尾崎太郎君) 以上で、森礼子さんの質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後2時2分散会

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