平成26年9月 和歌山県議会定例会会議録 第3号(中本浩精議員の質疑及び一般質問)


平成26年9月 和歌山県議会定例会会議録

第3号(中本浩精議員の質疑及び一般質問)


汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。

人名等の正しい表記については「人名等の正しい表記」をご覧ください。

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 9番中本浩精君。
  〔中本浩精君、登壇〕(拍手)
○中本浩精君 ただいま議長より御指名賜りました中本浩精です。よろしくお願いいたします。
 伝統と歴史のある和歌山県議会におきまして、私は、ただいまから初めての一般質問をさせていただく機会を与えていただきました。質問させていただけるのも、ひとえに先輩・同僚議員の皆様の御配慮、そして、ことし3月の和歌山県議会議員補欠選挙橋本市選挙区におきまして、市民の皆様の温かい御支援をいただいたおかげでございます。この場をおかりいたしまして、厚く御礼申し上げます。
 県民の皆様の負託に応えられるよう、上杉鷹山公の「なせば成る、なさねば成らぬ何事も、成らぬは人のなさぬなりけり」という言葉を心に刻み、一歩、そしてもう一歩前へと強い信念を持って、我がふるさと和歌山県発展のために、微力ではございますが、日々努力、精進してまいりたいと思います。これからも、皆様方におかれましては、より一層の御指導、御鞭撻賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、通告に従いまして質問に入らせていただきます。元気よくさせていただきたいと思います。夢が持てるような前向きな答弁をいただけたら非常にうれしく思います。よろしくお願い申し上げます。
 1項目め、本県の競技力向上に向けたジュニア層の育成について、1点目、国体後も見据えたジュニア層の育成についてお尋ねいたします。
 いよいよ、本県で開催される紀の国わかやま国体まで丸1年となりました。男女総合優勝という大きな目標に向け、選手の皆さんも厳しい練習を積み重ねていると聞いております。和歌山選手団の皆さんは、「チーム和歌山」を合い言葉に、心を1つにして目標に向かってぜひ頑張っていただきたいと思います。期待しています。
 さて、21世紀を担う子供たちが夢と希望を持って社会へ大きく羽ばたいてほしいと思うのは、誰もの願いであります。私は、少年野球の指導者をさせていただいておりましたが、このジュニア期というのは非常に難しい時期でございます。理論を言っても、なかなか体力面とか精神面でついてこれない、これが現状であります。
 その経験上、ジュニア期の指導は本当に重要だと思います。それは、子供たちは無限の可能性を秘めており、やる気を引き出してあげなければならない時期がジュニア期だと私は思います。そのためには、指導者や練習環境の確保など、課題も多くあると思いますが、国体後も見据えたジュニア層の育成についてどうお考えか、教育長にお尋ねいたします。
○副議長(尾崎太郎君) ただいまの中本浩精君の質問に対する答弁を求めます。
 教育長西下博通君。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 来年、和歌山で開催される紀の国わかやま国体に対する県民の期待や関心が高まりつつある中、ぜひとも男女総合優勝をかち取りたいと思っております。
 また、国体以降の競技力の維持向上とともに、本県スポーツのより一層の活性化に向けて、議員御指摘のとおり、ジュニア層からの指導は大変重要となってきます。そのためには、まず指導者の指導力を高めていく必要があると考えております。
 県教育委員会では、地域におけるジュニア層からの指導の充実を図るため、県体育協会とも連携を密にし、指導者の資質向上に向け、スポーツ少年団や総合型地域スポーツクラブなどの育成・支援に努めるとともに、現在実施している日本トップクラスの指導者からコーチングを学ぶチーム和歌山コーチ塾などの研修会をより一層充実させ、資質向上に取り組んでまいります。
○副議長(尾崎太郎君) 中本浩精君。
  〔中本浩精君、登壇〕
○中本浩精君 御答弁いただきました。国体後も前向きなお取り組みをいただけるということがよくわかりました。
 私は、少年野球の指導を通して、多くのことを子供から学ばさせていただきました。その中でも、ジュニア期においては、子供たちと同じ目線で子供の立場を理解し、子供たちに負けないぐらいの明るく、楽しく、元気な姿勢で子供たちと一緒に取り組むことが、子供たちのやる気と可能性を引き出すことができると、私は体験上、実感しました。あくまでも私の体験ですので、一概には言えないかもわかりませんが、県教育委員会におかれましても、無限の可能性のある子供たちのやる気を引き出していただけるような今まで以上のお取り組みをよろしくお願いいたします。
 1点目、終わらせていただいて、2点目に入らせていただきます。
 2点目は、ゴールデンキッズ発掘プロジェクトについてであります。
 競技力向上に向けたジュニア層の育成については、指導者の資質向上が大切だと私も思います。と同時に、すぐれた運動能力を持った子供を発掘、育成することも、競技力向上を考えた場合、大事だと思います。2020年東京オリンピック・パラリンピック開催を契機に、各都道府県では、ジュニア期からのタレント発掘、育成を始める動きが出てきています。
 和歌山県では、ずっと以前から、ゴールデンキッズ発掘プロジェクトというすばらしい事業を積極的に進めていただいております。私が少年野球の指導にかかわった子供の中にも、ゴールデンキッズに選ばれた子供がいました。その子は、その後、中学校、高等学校でも中心選手として活躍しています。
 ゴールデンキッズは、発達段階に応じたさまざまな育成プログラムを実施していると聞いていますが、具体的にどのような取り組みをしているのか、またこのプロジェクトの成果について、教育長にお尋ねいたします。
○副議長(尾崎太郎君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) ゴールデンキッズ発掘プロジェクト事業は、ジュニア層の競技力向上施策として、和歌山から世界の舞台で活躍できる競技者を育成する目的で実施しております。
 本プロジェクトは、各種の体力測定により県内のすぐれた素質を有する子供たちを早期に見出し、関係団体と連携協力を図りながら、身体能力を高めるプログラムだけでなく、すぐれた競技者に求められる栄養管理のあり方を学ぶプログラムなど、小学校4年生から6年生まで実施しております。
 本事業は、平成18年度から始め、ことしで9年目を迎えております。昨年度は、ゴールデンキッズの修了生の中から、日本代表として4名が国際大会に出場を果たしました。また、国体や全国高校総体等においても多数出場し、活躍をしました。
 本県からすぐれた競技者を輩出することは、県民に夢と感動を与えるとともに、彼らが競技生活を終えた後も、すぐれた指導者としてジュニア層を指導、育成するという好循環の確立につながります。今後とも、スポーツ振興及び競技力向上という観点から、ジュニア層の育成を重視した計画的、継続的な取り組みを進めていきたいと考えております。
○副議長(尾崎太郎君) 中本浩精君。
  〔中本浩精君、登壇〕
○中本浩精君 ゴールデンキッズ発掘プロジェクトのお取り組みの内容、そして成果について御答弁いただき、よくわかりました。ありがとうございます。
 ジュニア層が明るく、楽しく、元気よく、目標に向かって一生懸命取り組むことで、和歌山県全体が元気になります。スポーツには、人々やまちを元気にするパワーがあります。先ほども触れましたが、6年後の2020年には、東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。世界中の200以上の国と地域からトップレベルの競技者が集まり、力とわざを競い合う最高の舞台です。その舞台に和歌山県の出身者がたくさん出場してくれることは、私を含めた多くの県民の喜びであり、また誇りでもあります。ぜひとも、今後の本県の競技力向上を含めたスポーツ振興を図るため、ハード・ソフト面での取り組みをより充実させていただきますよう、要望といたします。
 最後に、今回はスポーツ分野での質問をさせていただきましたが、エリート集団をつくってくださいという意味ではございません。お願いしたいのは、子供たちにとってジュニア期は、さまざまな分野において非常に大切な時期です。子供たちの明るい将来に向けて、ジュニア期に1人でも多くの子供が夢と希望が持てるよう、県教育委員会におかれましても、各教育分野で御指導、御尽力いただきますように、よろしくお願いいたします。
 以上で、1項目めを終わらさせていただきます。
 次に、2項目め、道路整備について。
 まず、1点目、国道371号バイパスの進捗状況と今後についてお尋ねいたします。道路に関しましては、できるだけ早期に完成していただきたいとの思いだけですので、お聞きすることは極めてシンプルです。
 国道371号バイパスの仮称・新紀見トンネルにつきましては、大阪府と合意がなされ、今年度から事業化されたところです。また、新紀見トンネルの完成に合わせて大阪府側の残る区間も完成するよう大阪府に対し働きかけることが、これから最も重要であると考えます。
 このような中、新紀見トンネルと大阪府側の進捗状況や今後の取り組みについて、また、和歌山県側の橋本バイパスが暫定2車線で供用が開始されましたが、残る4車線完成に向けた進捗状況について、県土整備部長にお尋ねいたします。
○副議長(尾崎太郎君) 県土整備部長石原康弘君。
  〔石原康弘君、登壇〕
○県土整備部長(石原康弘君) 国道371号仮称・新紀見トンネルにつきましては、橋本市柱本から河内長野市天見までの府県境をまたぐ2.1キロメートルを和歌山県側から一連で施工することとし、府県間の費用負担や役割を定めた基本協定を本年3月31日に締結するとともに、今年度より事業化しました。今年度はトンネル設計を進め、平成27年度の本体着工を目指したいと考えております。
 一方、河内長野市の石仏から新紀見トンネルを含む府県境までの6.1キロメートルにつきましては、大阪府において平成4年度に石仏バイパスとして事業化され、平成15年3月に石仏から岩瀬間の1.8キロメートルが供用されております。続く岩瀬から天見までの1.9キロメートルにつきましては、これまでに4本のトンネルのうち既に2本が貫通し、橋梁につきましては9橋のうち7橋が完成しており、今後、平成20年代後半の供用を目指して残る工事を進めているところです。
 さらに、天見からの約1キロメートルにつきましては、新紀見トンネルの完成におくれることのないよう、引き続き大阪府に対して事業推進を強く働きかけてまいります。
 また、橋本バイパスにつきましては、本年6月16日に、御幸辻から京奈和自動車道橋本インターチェンジ間の1.7キロメートルは4車線で、三石台から御幸辻間の1.3キロメートルは暫定2車線で供用を開始しました。現在、残る橋梁工事やのり面工事等を進めており、今年度末の全線4車線完成に向け、鋭意努力してまいります。
○副議長(尾崎太郎君) 中本浩精君。
  〔中本浩精君、登壇〕
○中本浩精君 ありがとうございます。
 この質問に関しましては、先輩議員が幾度となく質問していただいております。また、知事のほうからも、毎回、前向きな御答弁をいただいております。そのおかげをもちまして、橋本バイパスの供用開始、仮称・新紀見トンネルの平成31年度をめどに完成と、事業を進めていただいております。本当にありがとうございます。
 皆さんも御存じのとおり、和歌山県の東の玄関口、橋本市の将来にとって、とてもとても大事な府県間道路です。答弁でもいただきましたが、トンネルの開通と同時に大阪府側も供用を開始できるよう、地元住民は完成を心待ちにしています。この5年間の中で何とか大阪府側へ供用を開始できるよう、もしよろしければ知事の熱い思いをいただけますか。
○副議長(尾崎太郎君) 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 熱い思いを語らしていただきます。
 国道371号を初めとした府県間道路の整備については、これは和歌山にとって大事なことであるとともに、大阪にとっても大変大事なことで、ひいては関西圏復権の重要な武器であるというふうに思いまして、その旨も含めて、太田知事、橋下知事、松井知事に繰り返し直接働きかけをしてきたところであります。
 この371号については、橋下知事の時代に、優先順位をつけてきたらやってあげるという話があって、私どもで工夫をして、こうすればいけるじゃないかと、同じ予算でといって提案というか、回答をしたところなんですが、そしたら「うっ」と言って、「やっぱりお金がないのでごめん」という話になりまして、それで大変不愉快な、あるいは残念な思いをしたところもありました。
 その後も、怒っていてもしようがないので、今のようなことをずっと説いてきたところでありまして、かつ、私だけじゃなくて、県の担当の県土整備部の諸君も、それぞれのつかさつかさでカウンターパートにいろいろ働きかけをしてくれました。橋本市も、もちろん頑張られたところであります。
 その結果、御指摘のように、ようやく和歌山県側から紀見トンネルを掘ろうということで合意ができました。非常に喜ぶべきことだと思っております。これは大体いつごろまでというようなめどが立っておるんでございますが、問題は、その向こうの大阪府側、今、部長から答弁いたしましたが、途中まではできるとして、特に天見からトンネルまでの間、これがきちんとできてしまわないと、この道路の持つ意味が少し減殺されるわけでございます。
 したがいまして、今後とも、ぜひ早く完成するように、これはどうも大阪府の意思決定によるもんですから、こちらとしては説得をするしかないんでございますが、考えてみますと、実は京奈和道路が先に完成します。そうすると橋本のほうは、例えば大阪へ行くときに京奈和道路を使って河内長野をバイパスして行くことすらできるわけでございます。河内長野のほうは、逆にここがネックになってるとせっちん詰めになるということになります。
 そういうことがどうしてわからんかなあというふうにも思うところはございましたけれども、そういうことをお話しすれば、わかっていただいて、早くやってくれるんじゃないか、そういう期待のもとに、今後とも頑張って説得をしてまいりたいと考えております。
○副議長(尾崎太郎君) 中本浩精君。
  〔中本浩精君、登壇〕
○中本浩精君 知事、どうもありがとうございます。よろしくお願いしたいと思います。本当にトンネル完成、先には道があったと言えるように、これからもよろしくお願いいたします。
 次、2点目へ入らせていただきます。
 2点目は、県道山田岸上線及び県道山田御幸辻停車場線の進捗状況と今後についてお尋ねいたします。
 県道山田岸上線及び県道山田御幸辻停車場線については、順次整備されていることと思いますが、これらの道路は、橋本市西部地域の重要な生活道路であり、地元では西部地域幹線道路と呼び、整備促進協議会をつくって熱心な活動をしていただいております。そのため、協議会など地元の方々の意見を十分に聞いていただいて整備を進めていただきたいと思っています。
 そこで、この2路線の整備の進捗と未整備区間の整備方針について、県土整備部長にお尋ねいたします。よろしくお願いします。
○副議長(尾崎太郎君) 県土整備部長。
  〔石原康弘君、登壇〕
○県土整備部長(石原康弘君) 県道山田岸上線の整備につきましては、JR和歌山線の北側から京奈和自動車道の側道までの510メートルの区間において平成22年度から事業着手しており、既に用地取得がおおむね完了し、現在、工事を進めているところです。また、京奈和自動車道の側道から北側の220メートルの区間につきましては、既に用地取得は完了し、現在、道路拡幅等の現道対策の工事を進めています。
 県道山田御幸辻停車場線の整備につきましては、菖蒲谷地区の340メートルの区間において平成23年度から事業着手しており、現在、用地取得を進めながら一部工事に着手しています。
 いずれの区間につきましても、残る用地取得と工事を進め、早期完成を目指してまいります。
 また、残る未整備区間につきましては、地元の方々の御意見も伺いながら、狭隘な箇所の早期整備に努めてまいります。
○副議長(尾崎太郎君) 中本浩精君。
  〔中本浩精君、登壇〕
○中本浩精君 どうか、地元では西部地域幹線道路と呼んでおりますが、本当に地元の皆様と協議していただいて、よろしくお願いいたします。
 以上で、2項目めを終わらせていただきます。
 次に、3項目め、大河ドラマ「真田丸」の決定を受けた観光振興について。
 1つ目、大河ドラマ「真田丸」に向けた認知度向上策についてお尋ねいたします。
 平成26年の世界遺産登録10周年、平成27年の紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会、高野山開創1200年と、和歌山県が注目されるイベントが続きますが、引き続き多くの方に来県いただくような手だてが必要だと思います。
 そのような中、平成28年のNHK大河ドラマが「真田丸」に決定しました。地元九度山町は、大いに盛り上がっています。来年、国体等で和歌山にお越しいただいたとき、真田幸村ゆかりの地を知っていただいた上で大河ドラマを見て盛り上がって、再度御訪問いただき、周辺地域もあわせて観光いただければと思います。
 前6月議会、また今議会でも、知事も、大河ドラマ「真田丸」を取り上げ、和歌山の魅力を大いに売り出したいと述べられ、県もいろいろ対応を進めていただいていると思います。
 ただ、懸念しているのは、真田幸村という武将や幸村が活躍した大坂冬の陣・夏の陣の認知度は高くても、幸村が高野山や九度山で、彼の49歳と言われる人生のうち14年余りという長い年月を過ごしたという史実を知っている方は、歴史に興味があり詳しい方は別として、大河ドラマの視聴者にはほとんど認知されていないのではないかと思います。
 認知度が低ければ、当然、地元への誘客効果にも大きな影響が出てくると考えますが、大河ドラマ「真田丸」放映に向けた認知度向上策について、商工観光労働部長にお尋ねします。よろしくお願いします。
○副議長(尾崎太郎君) 商工観光労働部長藤本陽司君。
  〔藤本陽司君、登壇〕
○商工観光労働部長(藤本陽司君) 議員御指摘のとおり、県といたしましても、幸村ゆかりの地が九度山町や高野町にあることの認知度を高めることが重要であると考えております。
 最も効果があるのは、ドラマ本編や本編に続くゆかりの地紹介のコーナーで多くの時間を充てて放映してもらうことであり、これについては、ドラマ決定の発表がなされた直後の7月初旬に、知事がNHK会長を初め役員を訪問し、依頼を行ってきたところであり、今後も、NHKやドラマ制作関係先に対する依頼活動を継続して行ってまいります。
 また、先日、9月14日から始まった和歌山デスティネーションキャンペーンに係る情報発信に際し、発表以降、大都市圏の旅行会社やメディア訪問時にトピックスとしてドラマ決定や幸村ゆかりの地を紹介するとともに、8月中旬に実施した雑誌、新聞等のメディアを対象としたプレスツアーにおいては、幸村が最初に隠棲した真田家菩提寺の蓮華定院をコースに組み込むなど、既に認知度向上に努めております。
 加えて、来年の高野山開創1200年に係るさまざまな情報発信に際しても、高野山や周辺地域の魅力にあわせて幸村ゆかりの地を継続してアピールしていくことで、大河ドラマ放映に向けた認知度向上を積極的に図ってまいります。
○副議長(尾崎太郎君) 中本浩精君。
  〔中本浩精君、登壇〕
○中本浩精君 今後も、認知度向上に向けてよろしくお願いいたします。
 次に、2点目、大河ドラマ「真田丸」を活用した現在の取り組み状況、今後の計画についてお尋ねいたします。
 大河ドラマを活用した具体的な誘客策ですが、現在放映されている「軍師官兵衛」に関しては、姫路市などで構成される事業推進主体が誘客拠点として姫路城前の公園内に仮設構造物を建ててドラマ館として運営し、多くのお客さんでにぎわっていると報道されておりました。また、姫路市を初め、中津市や長浜市などの自治体においても、集客拠点とゆかりの地を結んで周遊を促進するさまざまな取り組みがなされていると聞いております。
 真田幸村に関しては、ゆかりの地である九度山町や高野町が誘客の中心となるのは当然とは思いますが、そこだけで完結するのではなく、周辺地域も含めて広くお客様を誘導していくような仕組みづくりが必要なのではないかと考えております。また、知事も、記者会見などで、広域的な観光振興を図っていくとの方向性を述べられています。
 そこで、大河ドラマ「真田丸」を活用した観光振興策について、現在の取り組み状況や今後の計画について商工観光労働部長にお尋ねいたします。
○副議長(尾崎太郎君) 商工観光労働部長。
  〔藤本陽司君、登壇〕
○商工観光労働部長(藤本陽司君) 大河ドラマ「真田丸」を活用した観光振興策でございますが、県では、ドラマ発表後、直ちに、大河ドラマを活用した誘客に取り組んでいる自治体に対し、調査を実施しております。具体的には、現在放映中の「軍師官兵衛」における姫路市、福岡県庁など5カ所、来年の「花燃ゆ」における萩市、山口県庁など5カ所を訪問し、事業推進主体、事業内容、あるいは実施に伴う課題など、ヒアリングと現地調査を行い、現在、事業の基本計画を策定しているところです。
 計画策定に当たっては、集客拠点の必要性についても検討しているところですが、議員御指摘のとおり、県の取り組みにおいては、幸村ゆかりの地である九度山町や高野町だけに誘客をとどめるのではなく、根来寺、和歌山城など、戦国時代の歴史に登場する資産を結びながら、さらに周辺観光スポット、体験プログラム、食といった魅力を絡め、また京阪神からのアクセスが便利なことや京奈和自動車道の延伸などの利点を強くアピールしていくことで、紀の川流域エリアを中心とした広域的な誘客と消費の促進を図ることとしております。
 今後、関係市町村、経済団体、交通事業者等とも十分協議しながら事業推進主体を立ち上げるとともに、来年度当初から本格的な事業実施が可能となるよう、準備を遅滞なく進めてまいります。
○副議長(尾崎太郎君) 中本浩精君。
  〔中本浩精君、登壇〕
○中本浩精君 非常に前向きな答弁をいただきました。ありがとうございます。
 本当に、周辺地域、伊都・橋本地域の魅力を十二分に発掘していただいて、今後も県が全面バックアップしていただき、地域発展の起爆剤になるよう事業を進めていただきますことをお願い申し上げまして、3項目めを終わらせていただきます。
 前向きな御答弁、たくさんいただきました。本当にありがとうございました。これで質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
○副議長(尾崎太郎君) 以上で、中本浩精君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後2時28分散会

このページの先頭へ