平成26年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号(全文)


平成26年2月 和歌山県議会定例会会議録

第9号(全文)


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平成26年2月
和歌山県議会定例会会議録
第9号
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議事日程 第9号
 平成26年3月14日(金曜日)
 午前10時開議
 第1 議案第1号から議案第16号まで、議案第33号から議案第52号まで、議案第54号、議案第56号から
    議案第80号まで、議案第82号から議案第87号まで及び議案第89号から議案第100号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 議員提出議案第1号(提出者説明等省略・表決)
 第3 意見書・決議案
 第4 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第5 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
 第1 議案第1号から議案第16号まで、議案第33号から議案第52号まで、議案第54号、議案第56号から
    議案第80号まで、議案第82号から議案第87号まで及び議案第89号から議案第100号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 議員提出議案第1号(提出者説明等省略・表決)
 第3 議員提出議案第2号(提出者説明等省略・表決)
 第4 意見書案
 第5 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第6 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(38人)
 1番 立谷誠一
 2番 濱口太史
 3番 尾崎太郎
 4番 藤山将材
 5番 新島 雄
 6番 山下直也
 7番 門 三佐博
 8番 井出益弘
 9番 鈴木太雄
 11番 服部 一
 12番 山本茂博
 13番 山田正彦
 14番 坂本 登
 15番 宇治田栄蔵
 16番 尾崎要二
 18番 岸本 健
 19番 前芝雅嗣
 20番 浅井修一郎
 21番 中村裕一
 22番 冨安民浩
 23番 森 礼子
 24番 中 拓哉
 25番 花田健吉
 26番 角田秀樹
 27番 吉井和視
 28番 向井嘉久藏
 29番 谷口和樹
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 32番 藤本眞利子
 33番 浦口高典
 34番 大沢広太郎
 35番 谷 洋一
 37番 高田由一
 38番 奥村規子
 40番 松坂英樹
 41番 長坂隆司
 42番 雑賀光夫
欠席議員(なし)
〔備考〕
 10番 欠員
 17番 欠員
 36番 欠員
 39番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       和歌哲也
 国体推進監      若宮茂樹
 危機管理監      木村雅人
 総務部長       市川靖之
 企画部長       野田寛芳
 環境生活部長     塩崎 望
 福祉保健部長     中川伸児
 商工観光労働部長   藤本陽司
 農林水産部長     増谷行紀
 県土整備部長     石原康弘
 会計管理者      植山 均
 教育委員会委員長   山本 哲
 教育長        西下博通
 公安委員会委員長   片山博臣
 警察本部長      植田秀人
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 上山義彦
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       宮端 宏
 次長         上坊 晃
 議事課長       堀 達也
 議事課副課長     中谷政紀
 議事課課長補佐兼議事班長
            中井 寛
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      岸裏真延
 総務課長       谷 巌
 政策調査課長     谷村守彦
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  午前10時0分開議
○議長(山田正彦君) これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後1時30分再開
○議長(山田正彦君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、議案第1号から議案第16号まで、議案第33号から議案第52号まで、議案第54号、議案第56号から議案第80号まで、議案第82号から議案第87号まで及び議案第89号から議案第100号までを一括して議題とし、順次、常任委員会委員長、予算特別委員会委員長及び行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長の報告を求めます。
 文教委員会委員長服部 一君。
  〔服部 一君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(服部 一君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案7件であります。また、平成26年度当初予算関係議案のうち当委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月11日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第70号から議案第72号までは全会一致をもって、議案第73号から議案第76号までは賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、紀州っ子かがやきエクササイズ・ダンスの進捗状況について、ラジオ体操の進捗状況と県民への啓発・普及について、少人数学級の推進について、就職指導員の配置について、きのくに学力定着フォローアップ事業の事業内容等について、外国語指導講師の待遇改善について、高校授業料無償化見直しに伴う支援金の認定と学校の事務軽減化について、「道徳読み物資料集」発行の狙いと活用方法について、教育委員会制度に対する考え方について、学習到達度調査の狙いと全国学力・学習状況調査との違いについて、小学校・中学校・高等学校での学力アップ非常勤配置について、学習到達度調査の取り組みと調査結果の公開について、グラウンド・ゴルフの普及について、和歌山県教育振興基本計画の完成時期と教育委員のかかわりについて、和歌山県独自の防災教育について、教員の資質向上について、英語力の向上対策について、民間英語講師の派遣について、高校生の就職未内定者への進路指導について、楽しく踊れる紀州っ子かがやきエクササイズ・ダンスの仕掛けについてであります。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(山田正彦君) 総務委員会委員長尾崎太郎君。
  〔尾崎太郎君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(尾崎太郎君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案9件であります。また、平成26年度当初予算関係議案のうち当委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月11日、第1委員会室において開催し、会計局、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、県議会事務局、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第38号、議案第39号及び議案第79号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第33号から議案第37号まで、議案第85号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目を申し上げますと、人事委員会関係では、職員に関する条例の改正に係る条例への意見について、選挙管理委員会関係では、選挙運動に関するルールについて、知事室関係では、テレビ広報事業について、花いっぱい運動について、和歌山スポーツ振興基金積み立てについて、国体のアスリートの現場の緊張感や県民の機運醸成について、国体のオープニングセレモニーについて、企画部関係では、地域・ひと・まちづくり補助事業について、貴志川線平成28年度以降の支援について、同和対策住宅新築資金等貸付事業滞納処分対策について、統計調査結果の活用について、情報交流センターBig・Uの運営管理費について、紀淡海峡ルート・フリーゲージトレイン整備促進について、コスモパーク加太の利活用案について、コスモパーク加太の債務保証について、和歌山おもてなしタクシー大作戦について、総務部関係では、災害時に備えたヘリポート整備について、地震津波観測情報の収集強化について、和歌山地方税回収機構について、避難所運営に関する課題対応能力について、特別交付税について、りら創造芸術高等専修学校への支援について、県庁の室温調整についてであります。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(山田正彦君) 福祉環境委員会委員長中 拓哉君。
  〔中 拓哉君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(中 拓哉君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案13件であります。また、平成26年度当初予算関係議案のうち当委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 委員会は、去る3月11日、第2委員会室において開催し、環境生活部、福祉保健部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第40号から議案第42号、議案第44号から議案第49号、議案第80号及び議案第93号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第43号及び議案第94号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、環境生活部関係では、地域グリーンニューディール基金活用事業の今後の取り組みについて、紀南地域の最終処分場の計画を進める上での地元への説明の実施状況について、大気汚染物質PM2.5が基準値以上になった場合の県民への周知について、議案第43号県立青少年の家設置及び管理条例の一部を改正する条例による利用料値上げの影響について、消費者被害防止のための取り組みと潜在的な被害者への対策について、市町村における住宅用太陽光発電設備への補助制度の実施状況について、民間事業者への電気自動車の充電ステーション設備導入の促進について、PM2.5の平成26年度における監視体制の強化の状況について、地域全体で青少年を育成するシステムの内容について、廃止される新しい公共支援基金の成果について、続いて福祉保健部関係では、生活困窮者支援モデル事業の取り組みについて、御坊保健所に災害備蓄倉庫の整備を行うことに対する津波、水害の影響の危惧について、児童虐待事件の調査委員会における検討状況と検討結果の委員会への報告について、緊急ショートステイの内容について、医師確保修学資金の対象となる診療科と義務年限について、和歌山県地域医療再生計画に基づく災害拠点病院等の機能充実強化、災害訓練及び広域搬送訓練の進捗状況について、第3次健康増進計画(案)へのパブリックコメントの受け付けの状況と今後の計画への反映について、中小企業への障害者雇用促進のためのみなし雇用の導入について、生活困窮者自立促進支援モデル事業の中での生活保護受給希望者への対応について、児童虐待における警察への通報システムの当県での状況と虐待事例への対応、また市町村との連携について、子供の医療費無料化の拡大の要望に対する実態把握のための調査について、利用者に対する緊急ショートステイの周知徹底について、障害者の権利に関する条約批准に伴う取り組みと周知について、難病認定における医師の体制の現状と今後の対策について、社会保障と税の一体改革の中での保育緊急確保の取り組みについて、消費税の増税に伴う保険料の引き上げと軽減対策について、知的障害者と精神障害者の高齢化による特別養護老人ホームへの入所が困難な状況に対する県の対応について、難病患者の障害者総合支援法における福祉サービスの利用について、県立医科大学の科学研究費補助金不正受給における返還金の状況についてであります。
 なお、同日、委員会終了後、所管事務調査として、災害時において車椅子利用者を移動しやすくすることができる牽引式車椅子補助装置の有効性について調査を行いました。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(山田正彦君) 経済警察委員会委員長浅井修一郎君。
  〔浅井修一郎君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(浅井修一郎君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案7件であります。また、平成26年度当初予算関係議案のうち当委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月11日、第3委員会室において開催し、商工観光労働部・労働委員会、公安委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第50号から議案第52号まで、議案第77号、議案第78号、議案第86号、議案第92号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、商工観光労働部・労働委員会関係では、わかやま観光リレーキャンペーンについて、首都圏、海外からの誘客について、和歌山県中小企業振興条例に基づく取り組みについて、高校生の就職支援について、大型商業施設の立地による既存商店への影響について、金融対策費の内容について、県内の雇用情勢と安定雇用に向けた取り組みについて、中小企業近代化資金の権利放棄と時効の援用について、働く女性支援事業について、国際観光推進事業について、観光トイレ整備補助事業について、公安委員会関係では、不祥事への反省と今後の捜査活動への影響について、犯罪の徹底検挙のための捜査力強化事業の内容と効果について、不祥事による職員処分のあり方について、新宮警察署建設用地の取得についてであります。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(山田正彦君) 農林水産委員会委員長山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(山本茂博君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案3件であります。また、平成26年度当初予算関係議案のうち当委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月11日、第4委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査した結果、議案第54号、第56号及び第80号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のあった議案第1号及び第2号は、適当である旨、議長に報告をいたしました。
 次に、委員会審査における各委員の主な質問項目等を申し上げますと、ため池の管理について、梅酒の人工酸味料添加判別法の委託研究について、ウメ輪紋ウイルスの感染確認検査について、鳥インフルエンザ発生に備えた防疫演習について、6次産業化の推進について、鳥獣害対策における費用対効果について、狩猟者の育成について、ジビエの流通及び消費対策について、梅干しの災害用備蓄について、紀の国森づくり基金活用事業の内容について、植物公園緑花センターの無料化について、水産資源の確保、管理型漁業の推進等について、磯根漁業の振興についてであります。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(山田正彦君) 建設委員会委員長森 礼子さん。
  〔森 礼子君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(森 礼子君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案26件であります。また、平成26年度当初予算関係議案のうち当委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月11日と13日、第5委員会室において開催しました。
 当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第58号、議案第59号、議案第61号から議案第69号まで、議案第80号、議案第82号及び議案第83号は賛成多数をもって、議案第57号、議案第60号、議案第87号から議案第91号及び議案第95号から議案第100号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案については、適当である旨、議長に報告いたしました。
 なお、当委員会から意見書案を提出することになっておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 次に、委員会審査における主な質問項目を申し上げますと、ふじと台周辺の国道26号における歩道整備について、県営住宅建てかえ時の高齢者向け住宅の整備について、県営住宅への津波避難ビル機能の付加について、国道42号田鶴交差点の改修について、県営農道の紀の里地区内での整備状況について、国道42号の紀三井寺公園周辺における渋滞対策について、県内の建設業における労働力不足への対応について、県道和歌山橋本線のかつらぎ町東渋田・西渋田地区の改修の現状と今後の見通しについて、県道那賀かつらぎ線改修の現状と今後の見通しについて、国道480号矢立から大門間の改修促進と高野山環状道路の改修の進捗状況について、堂田川、中谷川の整備の現状と今後の見通しについて、平成25年度補正予算の適正執行について、由良港整備の進捗状況について、耐震改修促進法改正に伴う県内施設の対応状況についてであります。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(山田正彦君) 予算特別委員会委員長大沢広太郎君。
  〔大沢広太郎君、登壇〕(拍手)
○予算特別委員会委員長(大沢広太郎君) 予算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案16件であります。
 委員会は、3月7日、10日に予算・決算特別委員会室において総括質疑を行い、質疑終了後、直ちに議長を通じ各常任委員会に対し部局別質疑・調査を依頼したところであります。その調査結果の報告を受けて、3月13日に予算・決算特別委員会室において委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、付託を受けました議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第16号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第8号から議案第15号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、総括質疑での付託議案に係る各委員の主な質疑項目を申し上げますと、和歌山港の利便性向上と振興について、食物アレルギーを持つ子供の給食について、和歌山県での駅伝大会の開催について、国道311号の通学歩道設置と子供たちの安全確保について、世界遺産登録10周年記念への取り組みについて、東京オリンピック、ラグビーワールドカップ等に向けたスポーツコミッションの活動について、特用林産物による山村振興について、地域リハビリテーションについて、文化財保護について、出張理容、出張美容について、指定管理者制度について、耐震改修促進法の改正に伴う耐震診断義務化対象となるホテル、旅館の現状と今後の方針について、公立大学法人和歌山県立医科大学及び附属病院の運営について、中小企業の振興について、LCCを活用したインバウンドの取り組みについて、和歌山市の中心市街地の活性化について、高齢者が安心して暮らせる社会の実現について、緊急雇用基金を活用するなどの雇用対策について、防災関係について、中小企業への支援等について、福祉・医療関係についてであります。
 以上をもちまして、予算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(山田正彦君) 行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長山下直也君。
  〔山下直也君、登壇〕(拍手)
○行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長(山下直也君) 行政改革・基本計画等に関する特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案第84号1件であります。
 委員会は、3月6日、第1委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、賛成多数により原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、関西広域連合の規約改正について、新行財政改革推進プラン(改定版)の取り組み状況についてであります。
 以上をもちまして、行政改革・基本計画等に関する特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いいたします。(拍手)
○議長(山田正彦君) 以上で、常任委員会委員長、予算特別委員会委員長及び行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 まず、奥村規子さんから反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 38番奥村規子さん。
  〔奥村規子君、登壇〕(拍手)
○奥村規子君 日本共産党県議団を代表しまして、議案第1号、3号、7号、16号、38号、39号、43号、50号、52号、56号、58号、59号、61号から69号まで、73号から76号まで、79号、80号、82号から84号まで、92号及び94号に反対する立場から討論を行います。
 議案第1号は、平成26年度和歌山県一般会計予算です。新年度予算の最大の特徴は、社会保障と税の一体改革に基づく消費税増税と本格的な社会保障改悪が始まる予算となっていることです。
 消費税増税は、国民への8兆円もの大増税であり、特に低所得者に大きな打撃を与えるものです。税収増のうち社会保障の充実に使われるものはごくわずかで、むしろ社会保障は、新たに70歳になる方から医療費窓口負担を順次2割に引き上げることや年金の削減、生活保護の引き下げが実施されるなど、大改悪が行われます。
 県予算でも、地方消費税の増収18億円のうち社会保障の拡充に充てられるのは、国保、後期高齢者医療の法定減免の拡大など8.5億円です。県民の切実な願いである国民健康保険税・料引き下げのための県から市町村国保への支援はふやされず、後期高齢者医療保険料は、県管理の基金を取り崩さなかったため引き上げとなりました。
 また、子育て世代の強い要望である子供の医療費無料化の拡充も実現していません。国の社会保障改悪のもと、県民の暮らし、福祉を守る県独自の福祉施策の充実こそ求められます。
 介護保険制度については、要支援者の訪問介護や通所介護を介護給付から外す改悪をそのまま受け入れようとしていることは問題です。
 また、特別養護老人ホームの待機者は依然として2701人もいますが、新年度は50床分しか計画されていません。低所得の方も安心して入所できる施設の整備が必要です。
 医師不足の問題では、圏域ごとに小児科・産科のみならず内科医師の不足、公的病院の診療の縮小など、厳しい状況が続いています。早急に住民が安心できる医師体制の整備が求められます。
 教育の分野では、高校授業料無償化をやめて所得制限を導入することになります。国は、授業料徴収により生まれた財源を給付制奨学金の創設に充てるのだと説明していました。しかし、授業料徴収でふえる県民負担は1億6000万円であるのに対して、給付制奨学金の予算は5000万円にすぎません。
 学年進行で進めてきた少人数学級の推進、学級定数改善は、国が改善をやめたことにより見送られました。小学校2年生から3年生になった途端にクラスが2学級から1学級にされてしまう、このようなことの起こらないよう県として独自の措置をとるべきだと考えます。
 また、国に加えて、県独自の学力テストが毎年行われようとしていることにも賛成できません。
 公共事業関係では、必要な道路整備を進めていくことは当然ですが、道路の新設などには国直轄負担金を含め約365億円余りの予算が計上されていることに対し、緊急の課題である道路の老朽化対策や橋梁の耐震化、沿岸部の地震・津波対策の費用は71億円と、維持修繕などに係る予算はさらに充実が求められます。
 また、国土強靭化の名のもと、かつて無駄な大型公共事業として凍結されていた紀淡海峡ルートを進めるための広報活動費などが盛り込まれています。今後の県負担などを考えれば、推進すべきではないと考えます。
 中小業者の振興対策では、新たな分野への創業や新規市場開拓への予算は充実しているものの、消費税増税で大打撃を受ける中小業者の実態を把握し対策を打つための予算は全く不十分です。住宅リフォーム助成制度など循環型の地域経済活性化策も盛り込まれていません。
 また、就職難に苦しむ高校新卒者への対策は、もっと力を入れてしかるべきです。
 次に、消費税引き上げを県民に転嫁する議案が24議案出ています。県民文化会館や県立体育館、県民水泳場、青少年の家など、指定管理の使用料上限額の引き上げや県営住宅駐車料金、流域下水道の負担金の引き上げなどが行われ、約5000万円の負担転嫁となるものです。安易に転嫁して値上げすることに反対です。
 議案第3号は平成26年度和歌山県中小企業振興資金特別会計予算ですが、ゆがんだ同和行政についての反省も見られないことから、認められません。
 議案第7号については、公営ギャンブルを認めることはできないという立場から反対です。
 議案第16号は土地造成事業会計ですが、呼び込み型開発失敗の責任を反省し、説明責任を果たすことなしに県民の税金から損失補填を続けることには賛成できません。
 議案第76号は教職員定数条例ですが、学級定数改善を見送ったものであり、反対です。
 議案第80号市町村負担金については、災害・防災対策などの県単独事業の市町村負担はなくすべきであり、さらなる軽減を求める立場から反対です。
 議案第84号関西広域連合については、これ以上、事務拡大を進めることには反対です。
 議案第92号権利の放棄については、ずさんな債権管理によって債権放棄を余儀なくされたことは、県民の理解を得ることはできません。
 以上で、反対討論を終わります。(拍手)
○議長(山田正彦君) 次に、藤山将材君から賛成討論の通告がありますので、許可いたします。
 4番藤山将材君。
  〔藤山将材君、登壇〕(拍手)
○藤山将材君 お許しをいただきましたので、今議会に提案されている平成26年度当初予算関係議案並びに諸議案に対し賛意を示す自由民主党県議団、公明党県議団、改新クラブを代表し、賛成の立場から討論をさせていただきます。
 まず、平成26年度当初予算案についてであります。
 安倍政権が誕生して1年余り、その間、デフレ脱却、雇用・所得の拡大を目指し、いわゆる三本の矢を放った効果が有効求人倍率や消費者物価指数の上昇、四半期ごとの国内総生産の4期連続プラス成長、リーマンショック以前の高水準となった景気動向指数など、さまざまな経済指標にプラスとしてあらわれております。
 アメリカや中国など、大国の経済情勢に影響を受ける懸念もありますが、アベノミクスによる日本経済の再生の歩みは着実に確かなものになってきております。
 一方、本県のような地方の経済は依然として厳しい状況にありますが、安倍総理は今国会での施政方針演説で景気回復の実感を全国津々浦々にまで届けようと申し述べられました。今後、景気回復の裾野を広げるための政策がさらに実行され、経済の好循環が地方でも発現されるよう期待するところであります。
 そのような状況の中、平成26年度の当初予算案は、「安全と安心」の政策と「未来への投資」の政策を2本の柱として重点的に編成され、津波から逃げ切る対策やホテルなどの耐震化促進など地震、津波への備え、治水対策の強化など台風、集中豪雨への備え、土砂災害啓発センターの設置など防災知識の普及啓発、質の高い医療の確保に向けた医療従事者の確保対策や救急医療体制の充実、がん対策の拡充、健康推進員制度の創設など健康長寿の推進、切れ目のない少子化対策の強化、また、県内企業の研究開発や県外・海外進出への支援、農産物などの販路開拓などを通じた県内産業への競争力の強化、さまざまな産業への波及効果の大きい観光の振興でも、26年の紀伊山地の霊場と参詣道の世界遺産登録10周年、27年の高野山開創1200年、紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会に向けた重点的なキャンペーンの展開、さらに、県土の強靭化として高速道路ネットワークや幹線道路の整備促進、社会インフラの老朽化対策の推進、開催まで2年を切った紀の国わかやま国体での男女総合優勝に向けた競技力強化対策などが盛り込まれております。
 このように、平成26年度当初予算案は現下の政策課題に対応したものとなっており、同時に新行財政改革推進プランでの収支不足の目標額6億円も堅持されるなど、持続可能な財政構造の確立も図られております。
 仁坂知事の第2期県政の仕上げの予算案として、また未来に羽ばたく元気な和歌山の実現に向けた予算案として、県民の期待に応えられるものであります。
 また、そのほかの諸議案につきましては、消費税率の引き上げを県有施設の使用料や手数料に反映するための条例改正など、いずれも必要かつ適切なものであります。
 我々自由民主党県議団を初め、賛意を示す各会派といたしましては、以上申し上げた認識のもと、今議会に提案されている平成26年度当初予算関係議案並びに諸議案について、原案どおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(山田正彦君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第16号、議案第38号、議案第39号、議案第43号、議案第50号、議案第52号、議案第56号、議案第58号、議案第59号、議案第61号から議案第69号まで、議案第73号から議案第76号まで、議案第79号、議案第80号、議案第82号から議案第84号まで、議案第92号及び議案第94号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(山田正彦君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第8号から議案第15号まで、議案第33号から議案第37号まで、議案第40号から議案第42号まで、議案第44号から議案第49号まで、議案第51号、議案第54号、議案第57号、議案第60号、議案第70号から議案第72号まで、議案第77号、議案第78号、議案第85号から議案第87号まで、議案第89号から議案第91号まで、議案第93号及び議案第95号から議案第100号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(山田正彦君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第2、議員提出議案第1号和歌山県議会議員の定数並びに選挙区及び各選挙区において選挙すべき議員の数を定める条例の一部を改正する条例を議題といたします。
 議案は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 議員提出議案第1号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(山田正彦君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 この際、報告いたします。
 議員提出議案の追加提出がありました。
 お諮りいたします。議員提出議案第2号を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 議員提出議案第2号議会の議員の議員報酬の特例に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。
 議案は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 議員提出議案第2号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(山田正彦君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
 次に、日程第3に入ります。
 まず、和議第127号「大規模災害に備えた県土の強靭化を求める意見書(案)」を議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑及び討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、和議第128号「労働者保護ルール改正に慎重な議論を求める意見書(案)」、和議第129号「西日本危機管理総合庁(仮称)の新設を求める意見書(案)」、和議第130号「災害時多目的船の導入を求める意見書(案)」、和議第131号「消費税の軽減税率の制度設計と導入時期の明確化を求める意見書(案)」、和議第132号「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた環境整備及び地域における取り組みへの支援を求める意見書(案)」、和議第133号「微小粒子物質(PM2.5)に係る総合的な対策の推進を求める意見書(案)」、和議第134号「食の安全・安心の確立を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 まず、和議第127号を採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、和議第128号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(山田正彦君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
 次に、和議第129号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(山田正彦君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、和議第130号及び和議第131号を一括して採決いたします。
 本案をいずれも原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(山田正彦君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、和議第132号から和議第134号までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第4、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第5、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。防災・国土強靭化対策特別委員会、人権・少子高齢化・環境問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・交通・産業振興対策特別委員会及び予算特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
 議員並びに関係各位には、連日真摯な議論を重ねていただき、深く感謝申し上げます。
 いよいよ早春の候となり、一雨ごとに春めいてまいりました。このまま皆様方と暖かい春を迎えたいと願っております。これからも新年度に向け、ますます御多忙をきわめることと存じますが、皆様方にはそれぞれの地域、立場で県勢発展のため一層御精励いただきますようお願い申し上げます。
 また、長年にわたり県勢発展に御尽力され、3月末をもって新たな旅立ちを迎えられます職員の皆様方におかれましても、健康に御留意され、新たな分野でのますますの御活躍を御祈念いたします。
 これをもって、平成26年2月定例会を閉会いたします。
  午後2時22分閉会

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