平成26年2月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


平成26年2月 和歌山県議会定例会会議録

第1号(全文)


汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。

正しい表記は「人名等の正しい表記」をご覧ください。

平成26年2月
和歌山県議会定例会会議録
第1号
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議事日程 第1号
 平成26年2月19日(水曜日)
 午前10時開会・開議
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議会運営委員定数変更の件
 第4 議案第1号から議案第100号まで並びに報第1号(当局説明)
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会議に付した事件
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議会運営委員定数変更の件
 第4 議案第1号から議案第100号まで並びに報第1号(当局説明)
 第5 休会決定の件
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出席議員(38人)
 1番 立谷誠一
 2番 濱口太史
 3番 尾崎太郎
 4番 藤山将材
 5番 新島 雄
 6番 山下直也
 7番 門 三佐博
 8番 井出益弘
 9番 鈴木太雄
 11番 服部 一
 12番 山本茂博
 13番 山田正彦
 14番 坂本 登
 15番 宇治田栄蔵
 16番 尾崎要二
 18番 岸本 健
 19番 前芝雅嗣
 20番 浅井修一郎
 21番 中村裕一
 22番 冨安民浩
 23番 森 礼子
 24番 中 拓哉
 25番 花田健吉
 26番 角田秀樹
 27番 吉井和視
 28番 向井嘉久藏
 29番 谷口和樹
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 32番 藤本眞利子
 33番 浦口高典
 34番 大沢広太郎
 35番 谷 洋一
 37番 高田由一
 38番 奥村規子
 40番 松坂英樹
 41番 長坂隆司
 42番 雑賀光夫
欠席議員(なし)
〔備考〕
 10番 欠員
 17番 欠員
 36番 欠員
 39番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       和歌哲也
 国体推進監      若宮茂樹
 危機管理監      木村雅人
 総務部長       市川靖之
 企画部長       野田寛芳
 環境生活部長     塩崎 望
 福祉保健部長     中川伸児
 商工観光労働部長   藤本陽司
 農林水産部長     増谷行紀
 県土整備部長     石原康弘
 会計管理者      植山 均
 教育委員会委員長   山本 哲
 教育長        西下博通
 公安委員会委員長   片山博臣
 警察本部長      植田秀人
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 上山義彦
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       宮端 宏
 次長         上坊 晃
 議事課長       堀 達也
 議事課副課長     中谷政紀
 議事課課長補佐兼議事班長
            中井 寛
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      岸裏真延
 総務課長       谷 巌
 政策調査課長     谷村守彦
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  午前10時1分開会・開議
○議長(山田正彦君) ただいまから、平成26年2月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、16番尾崎要二君、18番岸本健君、42番雑賀光夫君の3君を指名いたします。
 次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から3月14日までの24日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から3月14日までの24日間と決定いたしました。
 この際、諸般の報告をいたします。
 平木哲朗君、岩田弘彦君から、一身上の都合により議員を辞職したい旨の願い出が1月29日付で提出されましたので、地方自治法第126条ただし書きの規定により、同日、許可いたしました。
 次に日程第3、議会運営委員定数変更の件を議題といたします。
 お諮りいたします。議会運営委員の定数につきましては、現行の12人から11人に変更いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時4分休憩
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  午前11時0分再開
○議長(山田正彦君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 この際、諸般の報告をいたします。
 知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告が、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 次に、今期定例会に提出された議案は、お手元に配付のとおり、議案第1号から議案第100号まで、並びに地方自治法第179条第1項の規定による知事専決処分報告報第1号の計101件であります。
 次に日程第4、議案第1号から議案第100号まで並びに報第1号を一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 平成26年2月定例会に御参集いただき、厚く御礼申し上げます。
 ただいま上程されました諸議案に係る提案理由等の説明に先立ち、新年度に実施いたします新政策及び当初予算の基本的な考え方について御説明申し上げます。
 大変申しわけありませんが、その前に、県庁の職員が数例、不祥事を犯しまして、大変申しわけございませんでした。それについては、もちろん厳正に対処いたしますが、加えて、再発の防止のために工夫してまいりたいと考えております。大変申しわけありませんでした。
 新年度は、紀伊山地の霊場と参詣道の世界遺産登録10周年を迎えます。そして、いよいよ来年は、紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会の開催や高野山開創1200年を控え、和歌山がさらに元気になるチャンスが到来しております。
 現在、日本の経済は、政府の大胆な金融、財政政策等による効果があらわれる中で、景気は緩やかに回復し、この基調が続くことが期待されております。こうした社会経済情勢に的確に対応するとともに、人口減少や急激な少子高齢化の進展、過疎化の進行等、県を取り巻く長期的な課題から、災害等、人や地域に降りかかる緊急課題に至るまで、県民との対話を重視し、真正面から取り組み、将来の本県発展につながる施策を総合的に進めているところでございます。
 今後とも、県民の皆様の暮らしを確かなものとし、元気な和歌山を実感できるよう全力で取り組む所存であり、そのために、新年度におきましても、安心して暮らせる社会を構築するための「安全と安心」の政策、将来の成長へと導くための「未来への投資」の政策の2つを柱にした新政策を強力に推進してまいりたいと考えております。
 まず、第1の柱である「安全と安心」の政策についてでございます。
 地震や津波などの大規模災害から県民の生命と財産を守り、住みなれた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな対策を進めていかなければなりません。
 南海トラフ地震対策につきましては、津波による犠牲者ゼロを目指し、ソフト・ハードの両面から総合的に取り組み、大規模建築物の耐震化等、逐次必要な対策を進めておりますが、今後とも、県独自の取り組みや関係法に基づく対策等を推進し、津波避難困難地域の解消に向けて取り組みます。また、災害発生時に備え、避難先や備蓄を充実するとともに、命の道であります高速道路等、災害に備えたインフラの強靱化に引き続き注力し、災害に強い県土づくりを着実に進めてまいります。
 次に、福祉・医療の充実についてでございます。
 まず、県民の皆様が、それぞれお住まいの地域において老後においても安心して暮らせるような社会の構築が肝要であります。そこで、新年度におきましては、特に高齢者対策を充実してまいります。
 まず、地域において見守りを行う協力員等の活動をさらに強め、地域のきずなをより深めてまいります。健康の維持、向上を図るため、県内全ての地域において健康推進員制度を創設するほか、元気な高齢者の経験や知識を生かし、地域で活躍する場を提供し、生き生きとした暮らしにつなげていきます。また、住みなれた自宅で安心して暮らせるように多様な生活支援サービスを確保し、在宅介護の不安軽減を図り、あわせて、介護施設の整備を計画的に進めることにより安心を確保いたします。さらに、有料老人ホーム等の誘致を進め、民間事業者による安心長寿ビジネスの活性化と雇用創出等、産業化に向けても取り組んでまいりたいと考えております。
 また、従来より、医療体制の充実等に努め、県民の健康長寿に向けて取り組んでおりますが、予防から早期発見、早期治療を進めているがん対策につきまして、検診の受診率向上を図る取り組みに加え、肺がん検診に新たなメニューを追加するなど対策を強化いたします。
 また、少子化対策につきましても、結婚から妊娠、出産、子育てと切れ目のない支援を実施しており、若者の出会いの場を創出する婚活につきまして、新年度からサポート体制をさらに強めてまいります。
 続きまして、第2の柱である「未来への投資」の政策についてでございますが、景気が緩やかに回復する中で、県内全ての産業振興を初め、魅力ある地域づくりや人づくり、そして成長を支える社会インフラに引き続き注力し、本県の将来の発展につながる施策を総合的に推進してまいります。
 さらに、来年開催する紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会に向けて、開催準備はもとより、選手強化にも万全を期してまいります。また、年長者も含め多くの人々がスポーツに親しめるように、2021年に関西で開催されるワールドマスターズゲームズを頂点として、マスターズスポーツにも力を入れていきたいと思います。
 地域経済を支える産業の振興につきましては、県内企業の成長支援のための施策を初め、企業誘致や雇用対策等の取り組みを充実するほか、特に農業分野においては、野菜や花卉の施設園芸を一層振興するとともに、耕作放棄地等の課題を抱える農業の改革を進めるために県内農地の流動化の仕組みを新たに構築いたします。
 また、観光につきましても、本県の持つ魅力を切れ目なく発信し、国内外からの観光客の誘致拡大に努めておりますが、ビザの免除や和食の世界遺産登録を契機に海外からの観光客もふえていく中で、おもてなしの水準を高めるために受け入れ環境を整えてまいります。
 さらに、景観や町並みのレベルアップにも一層磨きをかけてまいります。とりわけ、都市の再生を目指すために、都市計画の活用と都市再開発を具体的に県が企画提案をして市町村をリードしていきたいと考えております。
 また、成長を支える社会インフラの整備につきましては、特に近畿自動車道紀勢線や京奈和自動車道の事業中区間の国体開催までの供用に全力で取り組んでおります。今後とも、命の道であり県民の悲願でもある紀伊半島一周高速道路の実現に向け、未事業化区間の早期事業化や南紀田辺までの4車化に一層力を入れてまいりたいと考えております。
 未来を担う子供を育む取り組みにつきましても、従来から、道徳教育、学力の向上、体力の向上、郷土学習、よき職業人の育成、国際人の育成を柱とした施策に注力しております。社会問題であるいじめの問題等に対峙し、県内全ての子供が持つ限りない可能性を引き出していくよう、一層努力してまいります。
 これらの新政策を盛り込んだ新年度の当初予算は、一般会計で5681億円余で、前年度の当初予算と同規模としております。事務事業について不断の見直しを行う中で、投資的経費を1178億円余、対前年度比3.0%増としたほか、社会保障関係で529億円余、対前年度比3.4%増としておりますが、地方消費税率の引き上げによる増収分の全てを社会保障費の財源として活用するなど、本県に必要な政策を持続する予算としております。
 補正予算につきましても、国の経済対策に伴う公共事業や雇用対策等を追加し、一般会計で168億円を計上しております。
 また、人件費の削減や公債費の抑制等に努めることで、収支不足額を補うための県債管理基金の取り崩し額や基金残高は、新行財政改革推進プラン(改定版)で設定した数値目標を達成するなど、県財政の健全性を確保しております。
 続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
 まず、議案第33号は知事等の給料月額等を減ずる期間を延長するものであり、議案第34号から第36号、第71号、第72号及び第77号は、管理職である職員、教育職員、市町村立学校職員及び警察職員の給料月額を減ずる期間を延長するものです。
 また、議案第70号、第76号及び第78号は、教育委員会の事務局の職員定数、県立学校等の職員定数及び警察官の定員を改めるものです。
 議案第38号、第39号、第43号、第50号、第52号、第56号から第59号、第61号から第69号、第73号から第75号及び第79号の22件につきましては、消費税法及び地方税法の一部改正等に伴い、県有施設の使用料等の額の改定などを行うものです。
 議案第40号は、関係市町村が処理することとした知事の権限に属する事務の一部を見直すものであり、議案第46号は、地方独立行政法人法の一部改正に伴い、県立医科大学における県からの出資等に係る不要財産の処分について所要の改正を行うものです。
 また、議案第49号は、薬事法の一部改正に合わせて知事指定薬物の所持等を禁止する措置を講ずるものなどであり、議案第53号は、緊急雇用創出事業臨時特例基金について、在職者の処遇改善を図る事業に要する経費に充てるため、所要の改正を行うものです。
 議案第55号は農業構造改革支援基金を設置するため、また議案第60号は河川小型船舶等係留施設を設置するため、それぞれ条例を制定するものです。
 次に、議案第80号及び第81号は建設事業の施行に伴う市町村負担金について、議案第82号及び第83号は流域下水道の維持管理に要する費用の負担について、議案第86号及び第87号は訴訟の提起について、議案第88号は係争中の損害賠償請求事件に係る和解について、議案第92号は権利の放棄について、議案第95号から第100号は工事請負契約及び工事請負変更契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものです。
 次に、報第1号平成25年度和歌山県一般会計補正予算は、和歌山県議会議員橋本市選挙区補欠選挙の執行及び臨時啓発に要する経費について、地方自治法第179条第1項の規定による専決処分を行い、その承認をお願いするものであります。
 また、諸報第1号から第5号は、地方自治法第180条第1項の規定に基づく委任専決処分報告です。
 何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(山田正彦君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 お諮りいたします。2月20日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、2月20日は休会とすることに決定いたしました。
 次会は2月21日定刻より会議を開き、補正予算等議案議案第17号から議案第32号まで、議案第53号、議案第55号、議案第81号及び議案第88号並びに報第1号を日程といたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前11時15分散会

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