平成25年12月 和歌山県議会定例会会議録 第3号(片桐章浩議員の質疑及び一般質問)


平成25年12月 和歌山県議会定例会会議録

第3号(片桐章浩議員の質疑及び一般質問)


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  午後1時0分再開
○副議長(花田健吉君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 質疑及び一般質問を続行いたします。
 31番片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕(拍手)
○片桐章浩君 こんにちは。
 議長のお許しをいただきましたので、一般質問を行います。どうか、よろしくお願いしたいと思います。
 まず最初は、和歌山電鐵貴志川線についての質問でございます。
 平成17年、貴志川線の存続が決定してから、早いもので8年が経過しようとしています。平成17年9月9日に、和歌山県と和歌山市、当時の貴志川町が貴志川線存続で合意し、翌平成18年4月1日から現在の和歌山電鐵が運行しているところであります。そのときの存続するための支援、次のとおりの支援の体制をとっております。
 まず、和歌山県ですが、和歌山市と当時の貴志川町の鉄道用地取得費を補助金で全額負担したこと、そして将来の大規模修繕として2億4000万円を上限に支出することの支援を約束したこと、県はこの2点。それから、和歌山市と、これも当時の貴志川町ですが、鉄道用地は和歌山市と貴志川町が保有し、運行は和歌山電鐵が行う上下分離方式を採用する、そして、その運行事業者である和歌山電鐵への補助は、和歌山市が65%、当時の貴志川町が35%の割合で、8億2000万円を上限に10年間補助をする、このことを決めております。
 事業を請け負うことになりました和歌山電鐵の親会社である両備グループは、当時、地方鉄道の再生を行うために3つの条件を掲げ、これを満たしたことから事業運営を引き受けてくれることになりました。3つの条件。まず、1つですが、地元の熱意。これはお金と行動、両方を満たしていること。2つ目、自治体と国からの支援が受けられること。3つ目、既存事業者──これは当時の南海電鉄ですが──の全面的な協力を得られること。
 これらの条件のうち、南海電鉄の協力の面については、11年目以降には関係ありません。しかし、乗車につながる地元の行動と和歌山県、和歌山市、そして紀の川市の支援の継続が、引き続いて鉄道を運行するために大きな要因になると言えそうです。
 和歌山電鐵貴志川線の運行と地元発展に関する取り組みは今さら言うまでもありませんが、おさらいをしておきたいと思います。
 まず、JR九州のななつ星のデザインを手がけた水戸岡氏がデザインしたいちご電車、おもちゃ電車、たま電車の運行、貴志駅に三毛猫「たま駅長」を誕生させたこと、設備面では、貴志駅の新駅舎・たまミュージアム貴志駅の竣工、架線電圧を直流600ボルトから直流1500ボルトへと昇圧したこと、こういったことがあります。
 その結果、事業実績は上がってきておりまして、和歌山電鐵貴志川線の利用者数は、南海電鉄が撤退したときの平成17年度では年間約192万人でしたが、和歌山電鐵が運行を引き継いだ平成18年度以降、年間平均利用者数は約216万人となり、南海電鉄時代に比べ、約10%を超える利用者増という実績になっております。また、平成22年度以降3年間の利用実績ですが、平成22年度は年間約217万人、平成23年度は年間約218万人、平成24年度は年間約217万人となっております。
 和歌山電鐵貴志川線の経営状況についてですが、南海電鉄時代は毎年4億円を上回る赤字を計上しておりましたが、和歌山電鐵が運営を引き継がれた後、平成18年度は純損失額が約1億5984万円、その後、人件費の削減、利用者増加策など経営努力が行われており、平成20年度では約6939万円まで減少しております。
 その後は、レールなど設備の老朽化による修繕費、減価償却費などが増加し、直近3年間の純損失額は、平成22年度で約7754万円、平成23年度で約8117万円、そして平成24年度で約8161万円となっており、過去7年間での平均は約7841万円の赤字経営が依然として続いている状況であります。
 以前と比較すれば損失は減少しているとは言えますが、依然として赤字経営が続いていることから、11年目以降の継続は、行政あるいは地元の支援がなければ何とも言えない状況なのかなあというふうに思っているところであります。
 そこで、最初の質問であります。
 和歌山電鐵に対する10年間の支援の期限が近づいてまいりましたが、これまでの貴志川線の地元への貢献、経済効果などの評価を総合的にお聞かせいただきたいと思います。これは、知事からの答弁をお願いします。
○副議長(花田健吉君) ただいまの片桐章浩君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 和歌山電鐵が貴志川線の運行を開始して以来、たま駅長の誕生やいちご電車、おもちゃ電車、たま電車の運行、貴志駅のリニューアルといった小嶋社長の斬新なアイデアや、和歌山電鐵と地域の皆さんによるさまざまな魅力ある取り組みなど、関係者が一丸となって利用促進に取り組まれてまいりました。
 このことにより、年間200万人を超える方々が利用されるだけでなく、国内外の多くのメディアに取り上げられるなど、観光客の誘客促進や宣伝広告効果による県の認知度向上など、多大な貢献をいただいているところであります。
 県といたしましても、たま駅長に和歌山県勲功爵・わかやまでナイトの授与や和歌山県観光まねき大明神に委嘱するなど、パンダとともに本県の観光ブランドとして強力に打ち出しているところであります。香港などにプロモーションに行きましたら大変な人気でございまして、ありがたいと思っております。
 和歌山電鐵貴志川線は、地域の鉄道だけにとどまらず、このように観光振興にとっても重要な路線であり、地域のより一層の活性化のためにも貴志川線の存続はとても大事であると考えております。そのためには、観光客はもちろんでありますが、安定的、永続的な運行を実現するためには、沿線住民の皆さんが今以上に御利用いただくことが何よりも重要であります。貴志川線の存続は、住民の皆さんの総意だと思います。それなら、一人一人がもうちょっと利用しようという気持ちを持って行動に移してもらうということが必要だと思っております。
 実は、今年度初めに県庁で試算をいたしましたら、沿線住民があと4回多く乗ったら採算がとれてしまうという結果が出ました。その結果、いろんな工夫もしながら多くの方々に呼びかけをいたしまして、特に運動しておられる方なんか、一生懸命やってくださいました。その結果ではないかと思うんですけれども、今年度は、上半期ですけれども、過去最高の117万人を記録しておりまして、そういう意味では大分理解が進んだかなあというふうに思うんでありますが、引き続き沿線住民の皆さん自身の「乗って残すんだ」という行動が必要だと考えておりますので、さらなる利用促進を期待してるところであります。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 観光もさることながら、今、知事がおっしゃっていただきましたように、沿線住民の皆さん方の通勤とか通学の手段として必要なもんであり、こっちのほうで利用者をふやしていかなければいけないというふうに思ってます。
 お答えいただきましたように、沿線の方が年4回、この運動を地元の方がやってまして、案内とかいろいろくれてるんですけども、これをすると250万人ぐらいで収支がとんとんでとれてくるのかなあということで、こういう取り組みとともに、和歌山電鐵に対する経過措置、満了後の取り扱い、いわゆる10年経過後なんですが、これについての考え方、事業存続の方向性について検討されていることがあるようでしたらお答えいただきたいと思います。これは企画部長からお願いします。
○副議長(花田健吉君) 企画部長野田寛芳君。
  〔野田寛芳君、登壇〕
○企画部長(野田寛芳君) 議員御指摘のとおり、貴志川線は年間約217万人の御利用がある一方、鉄道事業そのものは、平成24年度は約8000万円の赤字となるなど、厳しい状況でございます。
 今のお話にもありましたけれども、貴志川線が安定的、永続的に運営されるためには年間約250万人の利用が必要と試算されておりますので、このため、沿線住民があと4回多く乗ることによって250万人を達成し、自分たちの貴志川線を残そうという目的で「あと4回きっぷ」を販売しておりまして、一層の利用促進を図っているところでございます。
 先ほど知事から答弁いたしましたとおり、貴志川線の存続は、地域住民の移動手段として、また地域の振興にとって大変重要なものと考えておりまして、今後予想される修繕及び設備更新の計画等、いろいろございますので、そういうことも踏まえまして、存続に向けた方策について、今後、和歌山電鐵及び和歌山市、紀の川市と協議を行ってまいりたいと考えております。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 ところで、貴志川線を利用する方たちがより便利に、そして事業者にとっては収益のめどをつけて将来の自立につなげられるようにするために、貴志川線をJR紀勢本線和歌山市駅経由で南海電鉄加太線との直通運転を行うことを考えてほしいと思います。通勤・通学はもちろんのこと、観光振興においても、貴志川線を和歌山駅経由和歌山市駅、そして加太線へとつなげることは、利便性を高め、利用者のニーズにも合致することだと思います。
 JR紀勢線と貴志川線の番線は、8番線と9番線で隣接している状況であります。そういうことから、大規模な工事をしなくても接続は可能だというふうに聞いております。軌道は同じ幅ですし、平成23年度には架線電圧をJR紀勢線と同じ直流1500ボルトへと昇圧していることから、接続面への課題は1つ解決されていると思います。
 以前、平成22年2月県議会の一般質問を受けて、当時の企画部長が次のように答弁しております。「和歌山電鐵にありましては、まず貴志川線沿線の魅力向上に努め、経営基盤を固めることが先決であると、さらに南海電鉄におきましては、貴志川線を撤退した経緯もありまして、具体的な検討は行ったことがないと、JR和歌山支社は、運行管理など乗り入れに対する安全対策について検討する必要があると、そういうことであり、加えて各社とも採算性の問題を指摘しております。しかしながら、各社とも協議には応じるということでありますので、今後、和歌山市とともに鉄道事業者と話し合っていきたいと思います」、こういう答弁がございました。
 鉄道事業者は、貴志川線と加太線を直結することについて協議に応じてくれるとは思います。接続することによって利便性が向上すれば、通勤手段として鉄道の利用者がふえることも考えられますし、鉄道会社というのは地域とともに存在するものですから、地域貢献することが社会的使命だというふうに捉えてくれていると思います。しっかりとした沿線の地域づくりの計画を持ち、鉄道事業者に諮れば、きっちりと応えてくれるのではないかなと思いますので、この件に関して質問であります。
 これは、企画部長からお答えを聞かせていただきたいんですが、その後、相互乗り入れに関して和歌山市、鉄道事業者と協議したことはありますか。これらの鉄道会社から示された問題は解決され、前向きに進んでいるのでしょうか。貴志川線と加太線を結ぶ線路を所有しているのはJRですから、鍵を握っているのはJRだと思います。JRとの折衝実績、そしてJRからこの直結に関しての意見や考え方など示されておりますでしょうか。お答えください。
○副議長(花田健吉君) 企画部長。
  〔野田寛芳君、登壇〕
○企画部長(野田寛芳君) 貴志川線と加太線の直結についてでございますが、県としましては、貴志川線が南海和歌山市駅まで乗り入れること、また加太線がJR和歌山駅まで乗り入れることは、両線の利用者の利便性向上や大阪方面からの誘客促進にもつながり、大変効果があるものと考えております。
 これまでもJRを初め、各鉄道事業者及び和歌山市と協議を行ってまいりましたが、鉄道事業者によりますと、各社の電車がふくそうすることによる安全確保の問題、自動列車停止装置など保安設備の相違、それからJRと南海、和歌山電鐵では車両の幅が異なるため、ホームの改良が必要となるなど相当の経費を要し、各社とも採算が見込めないなど、相互乗り入れ実現には克服すべき課題が多くあるとの見解でございました。
 しかしながら、先ほど申し上げましたとおり、貴志川線の和歌山市駅への乗り入れ、加太線の和歌山駅への乗り入れは利便性の向上や需要の掘り起こしなどの効果があると考えますので、和歌山市と連携しながら鉄道事業者に働きかけを行ってまいりたいと考えております。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 では、物理的な課題として、直結に必要なことは8番線と9番線の線路の設備改良、こういったものがあります。
 設備改良ですが、鉄道事業者が線路の改良の意思を示した場合、例えば国の地方鉄道事業者への支援策として地域公共交通確保維持改善事業、こういったものがあるとは思いますが、この補助制度など活用できないものでしょうか。この点、企画部長にお答えをお願いします。
○副議長(花田健吉君) 企画部長。
  〔野田寛芳君、登壇〕
○企画部長(野田寛芳君) 議員御提案の地域公共交通確保維持改善事業補助金でございますが、これは地方鉄道事業者が行う線路・電路設備の改良等に対して国が補助金を交付する制度でございます。事業内容等に応じて補助対象となるかどうか一々決定されますので、事業が具体化してきた時点で、鉄道事業者を初め関係者と協議を行ってまいりたいと考えております。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 お答えをいただきましたが、やっぱり鉄道事業者が採算面で考えると厳しいものがあるというのは事実だと思いますが、今までの協議とか県、市からの働きかけの状況を見ていますと、若干、熱意とか、そういったものに欠けているようなとこもあるんではないかというふうにも聞いております。ぜひ強く働きかけというのをしていただけたらというふうに思います。
 ところで、和歌山県では、JRと地域と連携いたしまして、平成26年9月14日から12月13日まで和歌山デスティネーションキャンペーンを実施することを決定しております。このキャンペーンの狙いとして、観光客数、観光消費額を増加させる、観光産業の活性化を図る、そして市町村、JR、観光事業者などとの連携を強化する、こういうことが目的にあろうかというふうに思います。全国のJR各社が和歌山県に観光客を送り込むことを支援してくれるものですが、そのために鉄道の利便性を向上させ、観光客へも利便性というおもてなしがあれば、その後、リピート客になってくれる可能性があるというふうに思います。
 そこで、今取り上げました貴志川線と加太線の直結等に加えて、南海電鉄で人気のある「天空」──これは極楽橋から高野山なんですが──この運行をJR和歌山線に接続させ和歌山駅まで走行させる、こういった企画も考えられるかなあというふうに思います。
 和歌山県のキャンペーンに向けての取り組みの中に2次アクセスの向上、特別列車の運行と、こういう考え方があるようです。鉄道会社単独ではなかなか実現できない地域に密接する特別列車運行について、和歌山県が働きかけることによって実現させることも可能ではないかというふうに思います。地域の発展と経済の活性化、そして人口が増加する、こういう取り組みを行政がすることで鉄道会社も元気になっていくわけですから、和歌山県がこういう取り組みをすることによってJR、南海電鉄、そして和歌山電鐵の収益向上にも結びついてくるのかなというふうに思っております。
 そこで、和歌山デスティネーションキャンペーンを契機として、特別列車として南海電鉄のこの「天空」を和歌山線に走らせる、こういう企画は検討できないものでしょうか。
 現在、なんばから橋本を経由、極楽橋から高野山に向かうお客さんは、高野山での観光等を済ませると、そのままなんばに帰っていってる、こういう状況であると思います。しかし、高野山から和歌山駅に「天空」を走らせるなら、これらのお客さんを和歌山市の観光に持ってくる、誘客することが可能かと思います。もし実現できたら和歌山デスティネーションキャンペーンの目玉的な企画にもなりますし、その後、定期的に走らせることで和歌山市への誘客につながるというふうに思います。
 和歌山県が主導することによって関係する鉄道各社との連携を図ってほしいと思いますが、この点についての見解を商工観光労働部長からお聞かせください。
○副議長(花田健吉君) 商工観光労働部長藤本陽司君。
  〔藤本陽司君、登壇〕
○商工観光労働部長(藤本陽司君) 県では、来年の世界遺産登録10周年を契機として、9月14日から3カ月間、JRグループ6社とタイアップした和歌山デスティネーションキャンペーンを実施いたします。このキャンペーンを後押しするため、JR西日本においては、さまざまな列車の企画を検討されているとのことです。
 議員から御提案のありました南海電鉄「天空」の和歌山線乗り入れにつきましては、軌道の接続や保安設備の更新といった技術的な課題や、ダイヤ編成、乗務員の習熟などの運用での課題が多いと聞いてます。こういった技術面、運用面での課題に加え、「天空」は高野山への登山列車としての魅力を持つものであり、和歌山線を走行することの効果については見きわめる必要があると、こういうふうに考えております。県としましては、JR西日本、南海電鉄の検討を注視してまいりたい、このように考えております。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 「天空」の件については、技術的には本当に難しいというのは当然理解しているわけなんですが、決して不可能な話ではないというふうに仄聞もしているところでありまして、一度推していただければありがたいかなというふうに思ったりしているところであります。
 そして、JRの利便性の向上について質問を続けたいと思います。
 阪和線紀州路快速ですが、これは大阪駅、そして最終は京橋駅まで直通のため、通勤・通学の利用者が多く、また、出張の際にもよく利用されているところであります。ただ、平成23年、JRのダイヤ改正によって、時間帯にもよりますが、和歌山駅から日根野駅までは各駅に停車するようになりました。快速電車ではありますが、途中まで各駅停車ということで、大阪駅までの到着時間、これが以前に比べて遅くなっているようであります。そのため、和歌山から利用する人にとって、以前と比べてややストレスを感じる、こういう声も上がっているところであります。
 もちろん、このダイヤ改正、どうしてこういうふうになったのかと調べてみますと、和歌山駅から日根野駅の間の駅周辺の人口がふえていること、そしてその地域からの要望があって、こういうことだというふうに聞いておりますから、抜本的に和歌山からの大阪乗り入れの利便性を高めるための解決方法は和歌山市、和歌山県の人口をふやすことだろう、あるいは駅周辺の再生などによって活力を持たせることだろうと、こういうふうには思うところでありますが、ただ、短期的に言いますと和歌山市から乗車する際の利便性が低下しておりますので、以前のように快速電車らしい停車駅に戻してほしいかなというふうに思います。
 また、阪和線と紀勢線の接続についても考えてほしいことがあります。
 現在、紀州路快速は、和歌山駅が始発となっています。そのため、海南駅から黒江駅、宮前駅周辺の方は、一度紀勢線に乗り、和歌山駅で紀州路快速に乗りかえて通勤している、こういうことがよく聞かれております。そのため、この区間の方は、紀勢線に乗らずに一旦和歌山駅まで自動車などで移動し、そのまま紀州路快速に乗っている、こういうケースもあるようです。
 鉄道沿線地域の利便性を高める、こういうことも行政の役割としては大事なことではないかなというふうに思います。JRとしては、紀勢線についても非常に力を入れてくれておりまして、海南駅から和歌山駅を経由して大阪駅へ乗り入れる、こういう紀州路快速の可能性も考えられるのではないかなというふうに思います。
 ダイヤ改正については、既に来年の春のダイヤ改正、これは少し時間的にもう間に合わないかなというふうに思いますが、再来年のダイヤ改正に向けて、こういう話をぜひJRと協議していただきたいというふうに思います。JRも、利用者、沿線の方の意見を聞くなど、地域事情に即した形で利便性と速達性の向上を図ってくれる、こういう姿勢を持ってくれると思いますので、ぜひ御検討をいただきたいなというふうに思います。
 そこで、企画部長に質問なんですが、大阪市内までの鉄道による移動時間が短縮されるよう、ダイヤ改正に合わせるタイミングで阪和線の停車駅のあり方、これを検討してほしいと思います。あわせて、紀州路快速の利便性向上、海南駅から運行し途中駅からの利便性の向上につなげてほしいと思いますが、以上の点、お答えをいただきたいと思います。
○副議長(花田健吉君) 企画部長。
  〔野田寛芳君、登壇〕
○企画部長(野田寛芳君) 阪和線の快速列車についてでございますが、平成23年3月のダイヤ改正で、和歌山と大阪・京橋間を乗りかえなしで利用できる紀州路快速の運転本数が増加するなど利便性が向上した一方、議員御指摘のとおり、昼間時間帯を中心に和歌山駅から日根野駅間を各駅停車化されたことによりまして大阪方面への平均所要時間が増加することになり、これまでも改善について、JRに対し、たびたび要請を行ってきたところでございます。
 和歌山と大阪の移動時間の短縮を図ることは、本県にとって地域の活性化、人口増加につながることが期待されますので、少しでも所要時間が短縮されるよう、今後も引き続き働きかけてまいります。
 また、紀州路快速の海南駅延伸についてでございますが、JR西日本によりますと、利用者が少ないため、事業採算性を勘案すると困難とのことでございましたけれども、しかしながら、紀州路快速の延伸は乗り継ぎ抵抗が解消されるなど利便性向上につながり利用者数の増加が期待できますので、JR西日本に働きかけてまいります。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 ぜひ今の点を、ダイヤ改正に合わせたタイミングで今から働きかけをお願いしたいというふうに思います。
 それから、公共交通に関して最後の質問になります。
 和歌山駅と和歌山市駅の間の列車運行に関する問題です。
 この区間の路線は、現在、高架というふうにしておりまして、非常に環境はよくなっているわけなんですが、肝心の電車はというと、余りニーズに応えられない、利便性に欠けている、こういう状況にあろうかというふうに思います。運行本数が少ないことから利用したくても利用できない、もう少し増便してくれると利便性が高まり、両駅間の人の移動が多くなり、鉄道利用者がふえる、あるいは駅周辺の交流人口ですね、活気が出る、こういうふうに思いますし、もう1つ、高架にしたことで問題があります。
 列車が少ないことによる利用客、乗降客が少ないことから、夜間の紀和駅周辺は1人で歩くと不安を感じるようなところがあります。和歌山駅と南海和歌山市駅を結ぶ和歌山市の中心地に位置しているかなあという場所なんですが、少し寂しい感じがします。何回か試しに歩いてみますと、誰にも会わないことが非常に多くて、男の僕が歩いても、ちょっと後ろを振り返るのには怖さというのを感じるところであります。照明等はJRさん、結構やってくれてるところなんですが、治安維持といった観点からも考えていただけたらと思います。
 同様に、この紀和駅の近くには紀伊中ノ島駅というのがありまして、こちらも少し暗くて不安感を感じるようなところがあります。このあたりにはJRの職員住宅の古い住宅がありまして、この道路際を夜間歩いてみますと、照明がほとんどなく、暗くて危険だというふうに感じることがありました。
 和歌山県では、平成18年の3月に和歌山県安全・安心まちづくり条例、これを制定しております。事業者にも、この条例の趣旨を説明して理解を求めてほしいかなというふうに思います。
 また、紀和駅、紀伊中ノ島駅周辺の皆さんの利便性、それから安全性、安心性を高めるためにも、利用者の増加を図れるような列車運行をしてほしいところですが、それに関して質問をさしていただきます。
 せっかく高架にしているこの区間なのに、利便性が乏しいように思います。運行の利便性が乏しいままである現状は、果たして適切な状態と言えるのかなあというふうに思っているところでありますが、和歌山駅と和歌山市駅を結ぶこの区間の利便性向上のために、この区間の運行本数の増便について企画部長の答弁をお願いします。
○副議長(花田健吉君) 企画部長。
  〔野田寛芳君、登壇〕
○企画部長(野田寛芳君) 議員御質問の和歌山駅から和歌山市駅間の運転本数でございますが、現在、朝夕の通勤・通学時間帯は1時間に2本、それから昼間の時間帯は1時間に1本となっております。
 JR西日本によりますと、和歌山駅と和歌山市駅間の利用状況は、利用者が少なくて、乗車定員に比べるとかなり余裕があるという状況で、増便は困難とのことでございましたけれども、しかしながら、先ほど議員から御提案もありましたが、貴志川線から例えば南海和歌山市駅への乗り入れなどが実現すれば運転本数も増加し、利用者の利便性向上につながりますので、そういったことも含めましてJR西日本に働きかけてまいります。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 お答えでいただきましたように、確かに1時間に1本、通勤時間帯の朝夕でも30分に1本ということで、利用できない原因は、余り見込めない、本当に接続面を含めて利用しようという頭になかなかならないというのが問題であって、どちらが先かわかりませんが、ぜひ環境を整える、乗り入れとともに考えていただくことを県もぜひ鉄道事業者との協議に入って図っていただきたいというふうに思います。
 続いての4番目の項目であります。
 JR和歌山駅を中心とした都市再生の問題についての質問に移らさしていただきます。
 和歌山市の中心市街地であり、和歌山市の玄関口とも言えるJR和歌山駅を中心とした都市再生について、JR和歌山駅からけやき通りの活性化は和歌山市にとって重要な課題であり、これまで策定された和歌山市中心市街地活性化基本計画の精神に基づく都市再生は、継続した取り組みが必要だというふうに思います。そのためには、民間活力の導入といったものが必要で、これまで事業化を図っている地域以外での都市再生、こういったものも引き続いて求めたいところであります。
 幸い、JR和歌山駅西口前にある旧近鉄ビルの跡地の再生は進みそうな状況になっておりますが、JRはといいますと、JR和歌山駅をMIOとして改装したことにより単体としてのにぎわいの創出の取り組みは一応終了している、こういうふうに聞いております。そのため、今後の和歌山駅西口前からこの地域のにぎわいの創出は、県、市による都市計画の推進、民間事業者の参画、こういったところにかかってくるのかなというふうに思っているところであります。
 和歌山県がまちづくりを促進するために主導的に土地利用案を作成し市の都市計画の見直しを支援する、こういう次年度の方針案が示されているところであります。都市計画を策定する当該市町村に対して和歌山県が協力と連携を図る、このことは好ましいことだと思います。ぜひ、都市計画の見直しにとどまらず、和歌山市におけるJR和歌山駅西口前のバスターミナル、そして動きがあろうと思われる旧近鉄会館、それからみその商店街までを含めた都市再生についても、市と連携を図ってほしいと思います。
 また、JR和歌山駅東口の活性化についてですが、西口と比較して活気がないと思います。現在は、西口から和歌山市役所のほうに向かっての地域が中心市街地とされていて、それではまちが駅を中心にして半円を描くような姿になり、東口はどうしても裏側というふうなイメージになっています。中心市街地になっていないような状況の東口ですから、補助制度などは使えない状況にあります。ぜひとも、JR和歌山駅を中心として円を描くような広がりのあるまちづくり、こういったことも志向してほしいと思います。
 そこで、質問です。
 和歌山市が検討していた中心市街地の都市再生について、JR和歌山駅前は和歌山県としての玄関口でもありますから、にぎわいの創出は絶対に必要な取り組みだと思います。これから、都市再生に向けた中心市街地に必要な定住人口の増加、それから交流できるスペースとなるにぎわい空間の創出、この両方を求めてほしいところですが、この点についての考え方はいかがでしょうか。また、JR和歌山駅を中心とした活性化に向けての取り組みについてのお考えを含めて、県土整備部長の答弁をお願いします。
○副議長(花田健吉君) 県土整備部長石原康弘君。
  〔石原康弘君、登壇〕
○県土整備部長(石原康弘君) 和歌山市の中心市街地におきましては、人口減少により空洞化が進み、まちの活力減退につながっております。和歌山駅周辺においても、商店街の衰退や交流拠点となるスペースなどが少ないことから、駅を中心とした定住人口の増加やにぎわい空間の創出が必要と考えております。
 県としましては、必要に応じて関係事業者に対し、にぎわい創出のための協力を求めていくとともに、東口を含むJR和歌山駅を中心としたエリアの都市再生が図られるよう、国の支援制度の活用なども視野に入れながら、引き続き和歌山市と密に連携を図ってまいります。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 地方都市のリノベーション事業、都市再生整備計画事業の活用を図る、こういう施策が国土交通省にあります。今、答弁でいただきましたように、和歌山市は人口減少、それから空洞化、まちの活力の減退という余りよくない三拍子がそろっているような状況ですから、ぜひ地域活力低下に対応する、備えるような都市再生を図るためのリノベーション事業を和歌山市とともに進めてほしいというふうに思います。
 この事業では、和歌山市街地に必要となる都市機能、例えば医療だとか福祉、それから教育・文化施設などの整備を支援し、生活拠点の形成を推進することで地域活性化を目指そう、こういう精神があろうかというふうに思います。1つの市の中で複数の地点を対象とすることに関しては少し制約があるというふうに聞いておりますが、中心市街地の駅を核とした都市再生をぜひ推進していただきたいというふうに、これは要望しておきたいと思います。
 そして最後、5項目めに移らしていただきます。
 和歌山県が取り組むエネルギー政策についての質問であります。
 関西広域連合においては、先般、多田議員も質問されたようですが、「“関西における望ましいエネルギー社会”の実現に向けて」、こういう案が示されております。国の電源構成や地球温暖化対策、エネルギー政策の見直し、電力システム改革、こういったものにも関西として対応していく、こういうことを目的にしてつくられたものだと聞いております。
 関西の課題としては、省エネルギー、それから再生可能エネルギーの推進、産業活動の向上などがあり、これらの課題克服に向けて都道府県、それから市──これは政令市──が協力しながら、関西において望ましいエネルギー社会を構築しよう、こういう動きがあるようです。
 関西広域連合の取り組みとしては、地域エネルギーを創出すること、それからLNGの安定供給、火力と水力発電の活用と高効率化への国への提言、エネルギー使用量の見える化、こういったものが考えられているようであります。
 その中の再生エネルギーに関しても目標が掲げられたりとかしているところでありますが、言われるまでもなく、和歌山県は既存のエネルギー、これの理解とともに再生エネルギーの推進にも取り組んでいるところであります。新年度の政策案として海洋実証実験プロジェクトの誘致、継続したメタンハイドレートの調査など、海洋エネルギーという新しい分野のエネルギーを創出しよう、こういう動きをとろうとしております。
 この県の姿勢は歓迎できるものですし、将来、海洋資源の確認がとれ、採掘できるようになれば、我が国では初めてとなる資源産業、こういったものが和歌山県で創出できることになります。地域経済面、それから雇用面で大きな成果が期待できるものでもありますし、県民に夢を与える取り組みになろうかというふうに思います。
 そこで、和歌山県がこれまで取り組んできたエネルギー政策の評価とこれからのエネルギー創出の進め方について、商工観光労働部長から答弁をお願いします。
○副議長(花田健吉君) 商工観光労働部長。
  〔藤本陽司君、登壇〕
○商工観光労働部長(藤本陽司君) 県では、エネルギー政策に取り組む窓口を一本化し、太陽光発電、風力発電、小水力発電や木質バイオマス利用など、再生可能エネルギーの導入促進に取り組んでおります。メガソーラー等の太陽光発電につきましては、これまで県有地や市町村有地等を中心に適地を取りまとめ、事業者からの問い合わせに一元的に対応するなど、積極的に取り組んでおります。
 小水力発電につきましては、固定価格買取制度開始後、近畿で初めて農業用水を活用した発電所がみなべ町の島ノ瀬ダムに設置されました。また、木質バイオマス利用につきましては、木質パウダーのエネルギー利用を全国で初めて実用化し、日高川町や新宮市の温泉施設のボイラーで利用されております。
 このように、長い日照時間や豊かな森林資源など、本県の特性を生かした再生可能エネルギーの促進を進めてきた結果、平成24年度の新エネルギー発電電力量実績では近畿全体の65%を占めるに至っておりますが、新エネルギーが電力全体に占める割合はいまだ2%に満たず、安定供給面、コスト面での課題もあります。その反面、温室効果ガスの出ない有望な国産エネルギー電源の1つと認識しております。
 そのため、県としましては、これまでの取り組みを継続しながら、次世代エネルギー資源として有望な表層型メタンハイドレートの賦存調査や大きなポテンシャルを秘めた海流発電の開発などの海洋エネルギーの創出や温泉熱の利用など、新しい取り組みも進めてまいりたいと考えております。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 海洋エネルギーについては、平成26年度の事業化に向けて和歌山県は積極的に取り組もうとしている、こういうことがわかりますが、それに加えてほしいのが地中熱の利用、こういったものです。環境省では、平成26年度、約20億円の予算要求を行っているところでありますので、この地中熱についても和歌山県としてラインナップに加えてほしいかなというふうに思います。
 この地中熱というのは余り登場しなかった再生可能エネルギーでありまして、まず説明をしますと、地上から深さ10メートルぐらい、ここの、地温というんですけども、年平均気温とほぼ等しい、こういう状況で存在しております。四国、九州の南部で20度、北海道では10度、東京、大阪では17度程度ということになっておりまして、深くなれば地温は上昇しますが、100メートル程度の深さでは温度の上昇は2~4度程度ということになっております。冬と夏においては、地上と地中との間では10度から15度程度の温度差がありまして、つまり、温度が一定である地中は冬は暖かく夏が冷たい。地中熱の利用では、この温度差に注目して効率的に熱エネルギーの利用を行おう、こういうものであります。
 一般的に自然エネルギーは天候に左右されますし、利用できる時間帯が限られているなど、制約条件がありますが、地中熱の場合は安定的にいつでも利用できる自然エネルギーですし、今は北国を中心にという条件があるわけですが、日本中どこでも利用できるエネルギーになっております。
 利点を申し述べますと、日本中どこでも──もちろん和歌山県でもですが──利用できること、省エネルギーと二酸化炭素排出量、これを抑制できること、通常のエアコン──これは空気熱源ヒートポンプ──が利用できない外気温マイナス15度以下の環境でも利用できること、これが北国で利用している大きな要因になっているかと思います。それから、地中熱交換器は密閉式のため環境汚染の心配がないこと、それから冷暖房の熱を屋外に放出しないためヒートアイランド現象の緩和に寄与する、こういった特徴があります。
 和歌山県の導入実績は、残念なことにほとんどないものの、全国を見てみますと、東京スカイツリー地区、それから羽田空港国際線旅客ターミナルビル、こういったところに代表されるように導入している事例はたくさんありまして、和歌山県において低炭素社会の実現、エネルギーの地産地消、熱の段階的利用による産業の活性化など、こういった面にも効果が期待できるというふうに思いますし、県内においてはこの地中熱に関心のある地方自治体もあると聞いておりますし、民間事業者への支援制度もありますから、県がこういう動きに連動して導入促進、こういったことをしてほしいなあというふうに思っております。
 そこで、和歌山県として再生可能エネルギーの促進に力を入れているわけですが、その中で、この地中熱の普及促進について考えることはありますでしょうか。また、市町村に動きはあるでしょうか。地中熱の利用は、和歌山県で事業化させることは可能なものだというふうに思いますので、平成26年度の本事業について積極的に呼びかけしてはいかがでしょうか。商工観光労働部長の答弁をお願いします。
○副議長(花田健吉君) 商工観光労働部長。
  〔藤本陽司君、登壇〕
○商工観光労働部長(藤本陽司君) 地中熱利用につきましては、省エネルギー性や環境負荷低減効果から、住宅、事務所、公共施設等での暖房、給湯などで、冬に外気温と地中の温度差が大きい北日本を中心に普及が進んでおります。
 一方、温暖な西日本では、冬においても外気温と地中の温度差が小さく、地中熱を有効活用できないことから、地中熱利用による省コストの効果が出るのに30年以上かかるとの試算も出ております。このことから、本県においては導入事例が少ない状況ではありますが、省エネルギー等の視点から公共施設での地中熱利用を検討してる自治体があると聞いてございます。
 県としましては、今後の技術開発や施工方法の改善によるコスト削減の状況を注視しながら、再生可能エネルギーの1つとして地中熱利用の周知を図っていきたい、かように考えています。
○副議長(花田健吉君) 片桐章浩君。
  〔片桐章浩君、登壇〕
○片桐章浩君 今、答弁でいただきましたように、確かにコスト試算に関しては30年程度と、こういう試算もあるようであります。
 ちょっと、その後、確認したんですけど、例えば規模とか設備、どれだけ設備が事前にあるか、設備の形態によっては投資額の回収期間、この短縮はかなり可能だというふうにも聞いておりますので、そういった採算面を含めて動きが出てくれば、ぜひとも支援をいただきたいというふうに思います。
 環境省が示している「地中熱利用にあたってのガイドライン」、ここで言いますと、「地中熱を利用したヒートポンプ自体は、空気熱利用に用いるヒートポンプ──これは現在使われてるものなんですが──同様に確立された技術です」というふうに書かれております。こういった技術的に確立したものであり、それから事業者が、採算性もさることながら、企業イメージであるとか地球環境問題に貢献する、そういう姿勢のあるところがあれば、ぜひ和歌山県として環境省などとともに連携を図り、例えばシンポジウムの開催なんかもやっているようですから、和歌山県でこういうふうな動きがあれば支援をしていただきたいということをお願い申し上げまして、一般質問を終わりたいと思います。
 御清聴、ありがとうございました。(拍手)
○副議長(花田健吉君) 以上で、片桐章浩君の質問が終了いたしました。

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