平成25年9月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


平成25年9月 和歌山県議会定例会会議録

第1号(全文)


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平成25年9月
和歌山県議会定例会会議録
第1号
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議事日程 第1号
 平成25年9月10日(火曜日)
 午前10時開会・開議
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第97号から議案第126号まで並びに諮問第1号(当局説明)
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会議に付した事件
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第97号から議案第126号まで並びに諮問第1号(当局説明)
 第4 休会決定の件
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出席議員(39人)
 1番 立谷誠一
 2番 濱口太史
 3番 尾崎太郎
 4番 藤山将材
 5番 新島 雄
 6番 山下直也
 7番 門 三佐博
 8番 井出益弘
 9番 鈴木太雄
 10番 岩田弘彦
 12番 山本茂博
 13番 山田正彦
 14番 坂本 登
 15番 宇治田栄蔵
 16番 尾崎要二
 17番 平木哲朗
 18番 岸本 健
 19番 前芝雅嗣
 20番 浅井修一郎
 21番 中村裕一
 22番 冨安民浩
 23番 森 礼子
 24番 中 拓哉
 25番 花田健吉
 26番 角田秀樹
 27番 吉井和視
 28番 向井嘉久藏
 29番 谷口和樹
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 32番 藤本眞利子
 33番 浦口高典
 34番 大沢広太郎
 35番 谷 洋一
 37番 高田由一
 38番 奥村規子
 40番 松坂英樹
 41番 長坂隆司
 42番 雑賀光夫
欠席議員(1人)
 11番 服部 一
〔備考〕
 36番 欠員
 39番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       和歌哲也
 国体推進監      若宮茂樹
 危機管理監      木村雅人
 総務部長       市川靖之
 企画部長       野田寛芳
 環境生活部長     塩崎 望
 福祉保健部長     中川伸児
 商工観光労働部長   藤本陽司
 農林水産部長     増谷行紀
 県土整備部長     尾花正啓
 会計管理者      植山 均
 教育委員会委員長   山下郁夫
 教育長        西下博通
 公安委員会委員長   片山博臣
 警察本部長      植田秀人
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 上山義彦
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       宮端 宏
 次長         上坊 晃
 議事課長       堀 達也
 議事課副課長     中谷政紀
 議事課課長補佐兼議事班長
            中井 寛
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      岸裏真延
 総務課長       谷 巌
 政策調査課長     谷村守彦
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  午前10時0分開会・開議
○議長(山田正彦君) ただいまから、平成25年9月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、15番宇治田栄蔵君、27番吉井和視君、40番松坂英樹君の3君を指名いたします。
 次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から9月27日までの18日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から9月27日までの18日間と決定いたしました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時1分休憩
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  午前11時0分再開
○議長(山田正彦君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 この際、諸般の報告をいたします。
 知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告、公立大学法人和歌山県立医科大学平成24事業年度の業務実績に関する評価結果、環境白書、法人の経営状況報告書、健全化判断比率及び資金不足比率報告書の提出が、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 次に、今期定例会に提出された議案等は、お手元に配付のとおり、議案第97号から議案第126号まで、並びに諮問第1号の計31件であります。
 次に日程第3、議案第97号から議案第126号まで、並びに諮問第1号を一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 平成25年9月定例会に御参集いただき、厚く御礼申し上げます。
 ただいま上程されました諸議案の提案理由を説明するに先立ち、県政運営の基本方針等について御説明申し上げます。
 本県に大きな爪跡を残した紀伊半島大水害から2年が経過いたしました。改めまして、亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被災された多くの方々や地域の惨状を決して忘れることなく、引き続き、県民の皆様の安全・安心確保に向けた防災・減災対策を初めとする政策を強力に推進していくことをここに申し上げます。
 初めに、大規模自然災害対策についてでございます。
 地震・津波から県民の生命と財産を守るためのさまざまな対策を推進していくためには、現在審議中の東南海・南海地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案や防災・減災等に資する国土強靱化基本法案の成立が必要不可欠であり、事前防災及び減災等の施策を総合的かつ計画的に実施することが重要であります。
 現在、地震・津波への備えとして、建築物の耐震につきましては住宅の耐震補助を実施しておりますが、耐震改修促進法の改正により耐震診断が義務化された建築物のうち、宿泊施設や病院などの大規模建築物に対しては緊急に耐震化を進める必要があるため、財政支援や融資制度を実施してまいりたいと考えており、関係予算を今議会にお願いしております。
 津波から逃げ切る対策として、県が公表した南海トラフ巨大地震と東海・東南海・南海3連動地震による新しい2つの浸水想定を踏まえた「津波から『逃げ切る!』支援対策プログラム」を策定するため、専門家会議を立ち上げております。
 このほか、被災地への派遣要員として、県職員による災害時緊急機動支援隊を組織するとともに、災害復旧事業等、専門的な技術支援を行う人材バンクを創設いたしました。
 また、先日、政府や県外DMAT、医療機関等と共同で広域医療搬送訓練を行うとともに、政府総合防災訓練に参加したところであります。
 なお、今後の風水害対策として、県が日本気象協会からの高精度な予測情報を市町村に提供することで、迅速かつ最適な避難勧告等の発令に資する気象予測システムの運用を間もなく開始いたします。
 次に、公共インフラの整備など、強靱な県土づくりについてでございます。
 いよいよ2年後の開催となりました紀の国わかやま国体、紀の国わかやま大会に向けて、高速道路を初め県内幹線道路ネットワークの強化、道路ストックの老朽化対策等、公共インフラの整備に全力で取り組んでまいります。
 こうした中、近畿自動車道紀勢線については、新宮紀宝道路の地元調整や、すさみ─太地間及び新宮─大泊間の現地調査などが新たにスタートし、また、有田─南紀田辺間の4車線化についても、事業着手式に引き続き、西日本高速道路株式会社や沿線市町と湯浅御坊道路4車線化事業の推進に関する協定を締結したところであります。
 今後とも、近畿自動車道紀勢線や京奈和自動車道の事業中区間が国体開催までに供用するよう、また、紀伊半島一周高速道路の実現に向けた未事業化区間の早期事業化と南紀田辺までの4車線化の早期完成を国や関係機関に働きかけてまいります。
 また、将来に向けて、大規模災害に備えたリダンダンシーの確保や、太平洋新国土軸を初め多重・多軸型国土軸の形成が重要であることから、関係府県とより連携を深めながら、紀淡海峡ルートの早期実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、美しい自然や景観の保全についてでございますが、これまで、景観条例等の施行や本県庁舎本館の文化財登録への取り組みなど、地域の特徴を生かした景観の形成に努めております。
 また、放置艇対策といたしまして、これまで本県独自の条例により、規制強化による適正保管と保管場所の確保や整備を進めており、県内全域における違法係留の解消を図り、適正保管の指導を行うことで、健全な海洋レジャーの推進と防災対策、美しい水辺空間の創造に取り組んでまいります。
 次に、観光の振興についてでございます。
 本県では、ことしから3年連続で大きなイベントが続いており、今月からは、世界遺産登録10周年を契機に実施する和歌山デスティネーションキャンペーンのプレイベントを開催いたします。来年、再来年に向けて、地域の関係団体や事業者、交通機関等と連携し、観光プロモーションなどの取り組みを強化してまいります。
 また、こうした取り組みにあわせて、現在展開中の和歌山おもてなしトイレ大作戦に加え、県内事業者等や県民の皆様におもてなし宣言をしていただき、本県を訪れる観光客が快適に過ごすことができるよう、わかやまおもてなし県民運動を県民一人一人の主体的なおもてなし意識の向上の仕組みづくりを行うことで展開し、将来にわたり持続可能な観光力の強化を図ってまいります。
 国際観光の推進につきましては、7月から訪日ビザの緩和措置が行われた東南アジアからの訪日旅行者を初めとして、さらなる観光客の誘致拡大に努めてまいります。
 次に、産業の振興についてでございます。
 現在、県内のすぐれた技術、製品の販路開拓や販売促進を図るための「わかやま産品販路開拓アクションプログラム2013」に基づく産業振興対策を推進しており、国内外での専門展示会や見本市への出展支援、製造拠点や市場として重要な国や地域における現地調査を行うなど、県内企業の新たな事業展開を支援しております。
 こうした中、香港貿易発展局との間において、経済交流の活性化を目的に、都道府県レベルでは初めてとなるMOU締結をいたしました。成長著しいアジアマーケット進出のゲートウエーとなる香港と相互経済交流支援の枠組みを樹立したことは県内企業の海外進出に有益であり、先月には、香港フードエキスポ2013に本県として初めて単独出展したところでありますが、今後とも、県産品の輸出促進等をさらに発展させる中で、県内企業のビジネスチャンスの拡大に努めてまいります。
 次に、5月に和歌山市東部において感染が確認されたウメ輪紋ウイルスにつきましては、調査の結果、感染樹の発生範囲は最初に確認した園地とその周辺に限られたものでありました。他の地域では確認されておりませんが、今後とも新たな発生がないか監視を続けてまいります。
 これから秋冬の果実シーズンを迎えますが、農水産物の販売促進につきましては、国内外におきまして県産品のPRや商談などを積極的に実施しております。7月には、本県出身で体操の田中3きょうだいに「おいしい!健康わかやま産品応援隊」に就任いただきました。県産品PRのイメージリーダーとしての活動などにより、首都圏を初め全国に向けて県産品の魅力発信をさらに強化し、ブランド力の向上と生産者と多くのマーケットとをつなぐ取り組みを進めてまいります。
 次に、福祉の充実につきまして、老朽化による移転整備を進めてまいりました紀南児童相談所がBig・U敷地内に竣工いたしました。児童虐待の相談件数が年々増加する中、本施設が紀南地方の児童福祉を支える拠点として、児童を取り巻く諸課題に対応してまいります。
 また、医療の充実につきましては、今議会でも関係予算をお願いしております地域医療再生臨時特例交付金を活用し、災害医療対策の強化や在宅医療の推進、医師の確保対策など、引き続き県民の皆様の安心確保に努めてまいります。
 紀の国わかやま国体、紀の国わかやま大会につきましては、先日オープンしました秋葉山公園県民水泳場の整備など開催準備を着実に進めるとともに、県民総参加の国体・大会となるよう、花いっぱい運動などの県民運動を展開しているところであり、両大会の開・閉会式や大会の競技会の運営等を支えていただくボランティアについても、今月から募集を開始したところであります。
 また、今月28日から東京都において第68回国民体育大会が開催されますが、紀の国わかやま国体における男女総合優勝に向けて、引き続き着実な競技力の向上に努めてまいりたいと考えております。
 続きまして、ただいま上程されました諸議案の提案理由を御説明申し上げます。
 初めに、補正予算についてでございますが、議案第97号において一般会計で総額103億5400万円余を計上しております。
 主なものといたしまして、さきに申し上げた耐震改修促進法の改正に伴う施設耐震化への支援や災害医療の対策の強化のほか、燃油価格が高騰していることから、施設園芸農家の経営を圧迫している中、省エネ設備の導入支援を拡充することにより、燃油価格の影響を受けにくい生産構造の構築を推進してまいります。
 また、公共事業の追加として、喫緊の課題であるインフラの老朽化対策及び大地震や風水害に備えた緊急輸送道路ネットワーク等の整備に取り組むほか、砂防施設の点検や漁港施設の整備等、防災・減災対策などに要する経費を計上しております。
 続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
 議案第98号は、知事及び副知事の期末手当の額を減ずるため、知事等の給料の特例に関する条例の一部を改正するものです。
 議案第104号、第107号及び第108号は、基金の原資として国から交付された交付金を国に返還するため、自殺対策緊急強化基金、緊急雇用創出事業臨時特例基金及び森林整備加速化・林業再生基金についてそれぞれ処分の特例を定めるもので、議案第105号及び第106号は、ワクチン接種緊急促進基金及び妊婦健康診査支援基金を廃止するものです。
 議案第112号は体力開発センターを廃止するものであり、議案第113号は金属くず商の売買記録の方法等を見直すものです。
 次に、議案第114号は建設事業の施行に伴う市町村負担金について、議案第115号から第117号までは県営住宅の明け渡し等に係る訴訟提起について、議案第118号及び第119号は財産取得について、議案第120号から第124号までは工事請負契約、工事請負変更契約等の締結について、それぞれ議決をお願いするものであります。
 また、議案第125号及び第126号は、平成24年度の歳入歳出決算及び公営企業決算について認定を求めるものです。
 次に、諸報第19号から第23号は、地方自治法第180条第1項の規定による委任専決処分報告です。
 このほか、法人の経営状況を説明する書類、公立大学法人和歌山県立医科大学の業務実績に関する評価結果報告書、また環境基本条例に基づく年次報告書、さらには地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率等の報告書を別途提出しております。
 最後に、諮問第1号は、退職手当の支給制限処分を不服とする審査請求に対し裁決を行うため、地方自治法第206条第4項の規定に基づき議会に諮問し、意見を求めるものです。
 何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(山田正彦君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 この際、新任者を御紹介申し上げます。
 7月1日、総務部長に就任しました市川靖之君を御紹介申し上げます。
 総務部長市川靖之君。
  〔市川靖之君、登壇〕
○総務部長(市川靖之君) 本年7月1日付をもちまして総務部長を拝命いたしました市川靖之と申します。
 もとより微力ではございますが、和歌山県勢発展のため精いっぱい努力してまいる所存でございますので、御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(山田正彦君) 次に、6月28日、人事委員会の委員に選任同意され、7月16日、委員長に就任されました守屋駿二君を御紹介申し上げます。
 人事委員会委員長守屋駿二君。
  〔守屋駿二君、登壇〕
○人事委員会委員長(守屋駿二君) 去る6月県議会におきまして皆様方の御同意をいただき人事委員会委員に再任され、7月16日、人事委員会での互選により委員長に再選されました守屋駿二でございます。
 もとより微力でございますが、決意を新たにして、誠心誠意、職務に取り組んでまいる所存であります。
 県議会の皆様方におかれましては、今後ともさらに一層の御指導、御鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
 以上、簡単でございますけれども、再任の挨拶といたします。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(山田正彦君) お諮りいたします。9月11日から13日までは議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田正彦君) 御異議なしと認めます。よって、9月11日から13日までは休会とすることに決定いたしました。
 次会は9月17日定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を日程といたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前11時20分散会

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