平成25年2月 和歌山県議会定例会会議録 第6号(山本茂博議員の質疑及び一般質問)


平成25年2月 和歌山県議会定例会会議録

第6号(山本茂博議員の質疑及び一般質問)


汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。

正しい表記は「人名等の正しい表記」をご覧ください。

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 17番山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕(拍手)
○山本茂博君 議長のお許しを得ましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。
 今回の質問は、行政の連携化についての質問と、そしてまた、ローカル的なところを質問したいと思います。
 まず、洪水対策についてであります。
 東日本大震災での人の命、また家屋、財産、人間がつくった造形物を一瞬に失い、なくしてしまう自然の脅威に驚かされました。
 また、2年前の台風12号で、和歌山県の紀南地域を中心に集中豪雨が起こりました。主に世界遺産の本宮大社、那智勝浦の那智の滝などの被害は、皆さんも御存じのとおり、悲惨な状況でありました。多数の死者、行方不明者を出しております。
 私も、現地に9月末ごろ行きました。ちょうどきょうから片側交通規制する中、那智の滝までやっと行くことができました。那智の滝においては、本当に、折れた杉の大木や、そして茶色い大石が無残な姿の状態でありました。これが世界遺産の那智の滝かなと思いました。
 去年、農林水産委員会で那智の滝まで視察に行き、現地において復興状況の説明を受けました。そのとき、大木、また大きな石はなくなっておりましたが、まだまだ河川整備は進んでおらず、土砂ダムの建設を含め、復興真っ最中だったと思います。しかし、本宮大社周辺での復興整備は、1年で見間違えるぐらい以前と同じような状況になっております。本当に、知事初め関係部局の皆さんに敬意を表したいと思います。
 また、去年10月に東北大震災跡地の福島県に同僚の立谷議員と視察に行きました。テレビの放映のとおり、現地の復興は進んでおりません。民主党が復興をおくらした、また、時の総理大臣のリーダーシップが機能しなかったのかな、なかったのかな、そのように思います。これからの復興は自公政権で進んでいくと思います。
 反対に、同じ災害で和歌山県の対応はどうかというと、仁坂知事を先頭にリーダーシップをとっていただき、速やかなる復興をされていると思います。また、新聞報道、ホームページの中で、「知事からのメッセージ」の中で、24年度中に95%本格復旧をさせるぞという意気込みのメッセージがありました。非常にありがたい話です。
 現実はどうなのか、そして、あと残り5%、25年度で終わるのか、知事の所見をお伺いしたいと思います。
○議長(山下直也君) ただいまの山本茂博君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 台風12号に係る災害復旧については、ほとんどの地域で一月前後という驚異的なスピードで応急復旧を仕上げた後、本年度末までに95%の本格復旧を完成させるため、現在、県政史上空前の工事が各地で行われております。
 現在、1100カ所を超える災害箇所のうち74%の箇所を完了いたしまして、さらに、年度末までに95%の完了に向けて急ピッチで工事を進めております。年度末にはほぼ達成できる見込みだと私は思っております。
 残る箇所のうち、大規模被災箇所を除く箇所については平成25年度末までに完了し、大規模な被災箇所についても今後2~3年を目途に完了させ、地域の皆様ができる限り早く安心して暮らせるよう、関係の皆様の御協力を得ながら復旧に全力で取り組んでいく所存であります。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございました。
 また、東牟婁管内だけにおいて、今の進捗状況、今、大規模な工事が行われている関係ということで、95%というのは達成が難しいんではないかなというふうには思うんです。和歌山全体ということではないんかなと。
 そして、今、東牟婁管内を含めて紀南地域は、建設業を廃業され、そしてまた地域の建設業界が疲弊していると思うんです、民主党政権下において。心配するのは、予算投入されても、さて工事する業者があるのかなと、疲弊されてるために。特に紀南地域はどうなのか。そしてまた、繰越明許で延ばしていってしまうつもりなのか。その点について、県土整備部長にお伺いいたします。
○議長(山下直也君) 県土整備部長尾花正啓君。
  〔尾花正啓君、登壇〕
○県土整備部長(尾花正啓君) 紀南地方を中心に甚大な被害をもたらした一昨年の台風12号による災害復旧工事では、一時期、入札の不調・不落がありましたが、現在では大部分の工事を県内の地元建設業者で受注し、施工されております。
 今後、紀南地方においては、台風12号による大規模な災害復旧工事のほか、今般の国の緊急経済対策に基づく2月補正予算や平成25年度当初予算における工事、さらには近畿自動車道等国の直轄事業により、新たな発注がふえると予想されます。
 一方で、大規模な災害を除く災害復旧工事は大部分の工事が完成することもあり、今後発注する工事につきましても、入札状況について国と情報交換しながら、可能な限り県内建設業者に発注してまいります。
 県としましては、事業の進捗を図るため国の直轄事業や補助事業を最大限確保したいと考えておりますが、あわせて、予算の繰り越しについては早期発注に努め、繰り越しの縮減を図ってまいります。
 今後も、おくれた社会資本整備を早急に進めるとともに、地域の建設業者の持続ある経営や健全な発展が図れるよう努力してまいります。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございます。
 次に、影響の大きなとこへの復興というのは本当に一番大事なんです。だから、紀南地方の復興を頑張っていただきたいと思うんです。しかし、紀北地域にもやっぱり台風12号の影響があったんです。
 今、資料をちょっと見ていただけますか。資料のとおり、紀の川河川敷にある紀の川市の桃山運動公園、そして岩出市の岡田グラウンドが浸水いたしました。そしてまた、紀の川市の丸栖地区、岩出市の周りにあります岡田地区が浸水いたしました。そしてまた、丸栖地区の中に県の施設であります内水面漁業センターがありまして、台風の影響によってアユが──アユを養殖してるんですけども──1匹もおりませんでした。
 ごらんのとおり、今この図を見ていただいたらわかるとおり、岩出頭首工が本当にもう今、堰のような状況になって、春日川、そして貴志川の水位が上昇してきたら流れ込む支川の水が排水できないということで、浸水が起こっております。
 岸本議員が紀の川河川整備計画について質問されております。それによると、狭窄部の対策については、井堰の全面改築及び部分改築を下流から順次実施すると言われております。
 まず初めに、僕が解決策として思うのは、1つには、岩出頭首工上流部の土砂撤去による河床採掘による流下能力の向上だと思います。そしてまた、過去、2年前に上流部において雑木を伐採し、河床を掘削されております。しかし、まだまだ土砂堆積が多い状況であります。岩出頭首工の対策実施までには、さらなる土砂撤去が必要であると考えます。また、岩出頭首工の下流への位置がえが考えられます。
 または、もう1つは、頭首工のダム本体の工事を行って、真ん中部分を河床掘削して流下能力を高めるという方法があるんではないかと思います。
 今、紀の川大堰も完成されております。紀の川には4つの井堰があり、下流から直されてます。この岩出井堰、県土整備部長にお伺いいたします。
○議長(山下直也君) 県土整備部長。
  〔尾花正啓君、登壇〕
○県土整備部長(尾花正啓君) 紀の川の頭首工など狭窄部につきましては、これまでも国に対し、早期改修を図るよう働きかけてきたところです。こうした結果、昨年12月に国が策定した紀の川水系河川整備計画では、狭窄部に設置された頭首工や頭首工上流の土砂堆積等による流下能力不足を解消するため、頭首工の対策や河道掘削等が位置づけられました。
 県としましては、議員御提案の対策案も踏まえ、効果的、効率的、かつ早期に洪水対策が図れるよう、引き続き国に働きかけてまいります。
 また、岩出頭首工の対策実施までの間についても、貴志川の合流点付近の紀の川において、洪水の流下阻害となるような土砂堆積となれば撤去を行うなど、適切な対策を実施するようあわせて国に働きかけてまいります。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 次に、岩出頭首工が整備されるまでの間、集中豪雨が起こると浸水が心配です。岩出市において、岡田・古戸川に排水ポンプが設置されており、台風12号のときには消防自動車が出動されて排水作業に従事されました。それでも浸水いたしました。
 また、平木議員の質問で、県において3台のポンプ車が配備されると聞いております。処理能力は、排水ポンプ車1台分は消防自動車30台分ということであり、効果が認められると思います。
 県のポンプ車で十分排水ができるのか、また、岡田地区の古戸川の排水ポンプの増設についてどのようにお考えなのか、県土整備部長にお伺いいたします。
○議長(山下直也君) 県土整備部長。
  〔尾花正啓君、登壇〕
○県土整備部長(尾花正啓君) 県におきましては、機動的に内水排除を行うため、排水ポンプ車4台を順次導入しています。紀の川周辺には平成23年度に1台、今年度末までに那賀振興局及び伊都振興局管内に各1台を配備する予定であり、広域的な運用を行ってまいります。排水ポンプ車は毎分30トンの排水能力を有しており、出水の規模にもよりますが、浸水被害の軽減に効果を発揮するものと考えております。
 さらに、国においても紀の川周辺に3台配備していることから、緊急的に排水が必要な状況が発生すれば協力を要請してまいります。
 また、岡田地区については、春日川支川の古戸川や排水路に囲まれた土地で内水被害が発生しております。このため、岩出市が排水能力毎分30トンのポンプを2基、毎分5トンのポンプを1基設置しておりますが、平成23年の台風12号降雨時には、ポンプを稼働したものの内水被害が発生しました。
 県としましては、排水ポンプ車による緊急対応や古戸川から排水路への逆流を防止するゲートの設置を検討するなどにより、浸水被害の軽減に努めたいと考えております。
 さらに、古戸川の排水ポンプ増設等の市町村が実施する内水対策については、国に補助要件の緩和を働きかけてまいります。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 答弁ありがとうございます。4台ということで、本当に増設、ありがとうございます。
 次に、国営総合農地防災事業についてであります。
 和歌山平野の治水・排水対策として、平成23年から農林水産省において国営土地改良事業地区調査が実施され、平成25年、全体実施設計、そして平成26年、事業着手とのことであります。昨年、和歌山市、岩出市、そして紀の川市共同のもと、国営総合農地防災事業推進協議会が発足されております。
 まず、国営総合農地防災事業について、事業内容について農林水産部長に聞きたいんですが、これは国の事業ですんで、またこれは国のほうで考えていただきたいんですけども。
 それとともに、岩出市において紀の川用水、そして六箇井、藤崎井用水があります。そのときに、この国営総合農地防災事業が和歌山市、そして岩出市、紀の川市と面的な面で行われるんですけれども、岩出市というのは、大雨が降ったときには吉田地区、西野地区、中迫地区、そして高瀬地区において浸水被害が発生しておりまして、岩出市においては平成21年に岩出市排水計画が完成されております。
 また、国においては、国営総合農地防災事業ということで、今言いましたけれども、雨水を速やかに中小河川へ導入するという目的だと思うんです。しかし、肝心なのは、面的な面じゃなしに排水の水路、その河川の整備が非常に大事ではないかと思います。
 そうしたときに、根来川、そして住吉川、木積川の改修が非常に大事ではないかと思います。改修計画についても県土整備部長にお伺いいたします。1個飛んだんやけども。
○議長(山下直也君) 山本議員に申し上げます。
 一問一答方式で農林水産部長が先ですよね。
○山本茂博君 ああ、それじゃ、先、農林水産部長に。
○議長(山下直也君) よろしいですか。
○山本茂博君 はい。国営総合農地防災事業について農林部長に、ちょっと先、お答え願えますか。
○議長(山下直也君) 農林水産部長増谷行紀君。
  〔増谷行紀君、登壇〕
○農林水産部長(増谷行紀君) 国営総合農地防災事業和歌山平野地区については、紀の川中下流域の農業用排水施設の排水機能を回復させ、県下有数の農業地域における湛水被害の軽減を図ることが目的であります。
 現在実施している地区調査の中で現況排水能力を把握するとともに、河川への排水を速やかに行うため、樋門の改修、水路の拡幅、バイパス水路の新設、排水機の改良等の対策工法の技術的、経済的妥当性の検証を行った結果、排水路の改修・新設47.5キロメートル、排水機の改修・新設4カ所などの事業計画案が取りまとめられたところでございます。
 平成25年度の全体実施設計では、工事計画の詳細検討や事業費の精査を行うと聞いておりまして、県としては、平成26年度事業着手を目指し、国へ働きかけてまいる所存でございます。
○議長(山下直也君) 県土整備部長。
  〔尾花正啓君、登壇〕
○県土整備部長(尾花正啓君) 中小河川の改修予算はここ数年大きく増額しており、住吉川、根来川でも重点的に事業を進めています。
 住吉川につきましては、現在、紀の川合流点から国道24号までの約1.7キロの区間で重点的に改修を実施しており、下流から約0.7キロは改修が完了しております。この区間では用地の97%が取得済みで、川幅を広げるとともに堤防を築くことで、洪水を安全に流すことができるように順次改修を進めているところです。
 根来川につきましては、現在、支川の山田川合流部付近から藤崎井用水路までの約0.4キロ区間で重点的に改修を実施しており、護岸補強を兼ねた河道拡幅工事を進めております。
 両河川とも、用地取得など地元の御理解なくしては工事を進めることができない河川であり、今後とも、地域の御協力を得ながら、当該地域で実施される国の総合農地防災事業とも十分に調整、連携して事業の推進を図ってまいります。
 また、木積川につきましては、春日川合流点から上流約0.2キロ区間の改修が完了しており、上流部については、治水上の必要性の高いところから、地元と調整の上、対応してまいります。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 再質問ということで、もう1回。
 吉田地区というのは、非常に、何遍も浸水しております。その中で、県の御努力によりまして、国道24号から下流400メーター付近まで県で河川改修を行っていただいております。本当にありがとうございます。
 ただ、この国道24号から400メートルの上流部、六箇井があるんです。住吉川というのは天井川になってまして、その下に六箇井があるということで、今、住吉川を河川を下げて工事を行っていただいて、そこへ今度、六箇井の水を排出されるともう浸水が防げるんです。だから、国道24号から上流部において本当にやっていただきたい。
 ただ、この河川改修の計画がまだされていないということで、また同じく根来川についても河川改修計画がないということなんで、その点について県土整備部長にお伺いいたします。
○議長(山下直也君) 県土整備部長。
  〔尾花正啓君、登壇〕
○県土整備部長(尾花正啓君) 県としましては、現在の重点整備区間を早期に整備完了し、上流延伸を図っていく必要があると認識しております。そのため、住吉川は農免道路の住吉橋まで、根来川は県道泉佐野岩出線の根来新橋までをおおむね20年程度で整備を行う区間として河川整備計画案に位置づけており、既にパブリックコメントも終了しております。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございました。次に移りたいと思います。
 議員の皆さん、私も議員になって思うんですけども、今回、葬式に行く機会というのが非常に多くなってきました。私も、還暦を迎えて、死ぬということをちょっと考えるようになりました。
 今まで、死ぬと土葬が主でありました。今現在では火葬になってます。また、土葬のときには地域の人がお通夜、葬式とお手伝いをして、目礼、穴堀り、会計等、お世話していただけました。そして、今、火葬になって葬儀屋さんがたくさんできております。葬儀屋さんができるようになって地域の出番がなくなってきたと、そのように思います。
 そしてまた、特に近年、家族葬が多くなってきているように思います。それは、金銭的な問題、また自殺等によって知られたくないということがあったんかなと思います。しかし、私が憂えるのは、隣の人も知らない、知らせない、そういった家族だけの葬式がふえてきております。それも区自治会に入っている人です。
 葬儀屋さんにお聞きすると、やっぱり大勢の弔問客で大げさにしたくないという面もありますし、金銭的な面もあると思います。また、近所に知らせたくないというのは、また弔問に行かなければならないと。来てもらったら。反対に、子供さんが遠くにいてる場合ということも考えられると言っておられました。
 そしてまた、東日本大震災の直後というのは家族葬が減ったらしいんです。しかし、2年たったら家族葬がふえてきたと。本当にそれこそ助け合いの精神が忘れ去られているのかなと、お坊さんとともに嘆いておられました。東日本大震災できずなというものがクローズアップされましたけれども、2年たったらまた地域の連携とかコミュニティーがなくなってるの違うかと、そのように思います。
 和歌山県において、少子高齢化、そしてまた人口減少による過疎化も進んでおります。祭りも少なく、できるのかなという気もいたします。また、農業や中心商店街の衰退ということもあり、地域活動そのものが衰退してきているのかなというふうに思います。
 また、岩出市においては、マンション化が進みまして、区自治会に入ってない世帯もふえております。これは岩出市だけの問題なのか。地域の崩壊が進んでいる。日本、また、この和歌山県の将来は。本当に私は憂います。
 この地域のコミュニティーについて、知事のお考えを。
○議長(山下直也君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 人口減少やあるいは高齢化、過疎化の影響による地域コミュニティーの弱体化は、議員御指摘のとおり、地域活力の減退や祭りなど伝統文化の喪失等をもたらすことから、あらゆる政策を長期総合計画に盛り込み、活力ある地域づくりに取り組んでいるところであります。
 具体的には、地域の1人1人の方々に地域のすばらしさに気づいていただいてふるさとへの愛着を深めてもらわないといけないので、これは郷土教育を子供たちにしようと、それは大人にもやっぱりわかってもらおうということで努力をしております。
 それから、学校と家庭と地域が連携して子供を育てるきのくに共育コミュニティ事業の推進、さらには、平成25年度新政策において、先輩が後輩を育て、育てられた後輩が次の後輩を育てていくリレー式次世代健全育成の取り組みを県内各地で構築するなど、人づくりに重点的に取り組んでいるところでございます。
 また、地域の中でお年寄りとか、あるいは障害を抱える方が人知れずトラブルに巻き込まれていないかどうかというようなことを心配するところがございますので、地域見守り協力員制度など地域を支える活動や、あるいはNPO活動の活性化を図るとともに、今後は広い地域をカバーする企業にも見守りの一翼を担ってもらうようにしていきたいと考えております。
 さらに、人口減少や高齢化が著しい過疎地等におきまして、集落機能の維持に向けた過疎集落再生支援や、あるいは移住交流の推進によりまして、新たな地域の担い手の育成等にも取り組んでいるところでございます。
 今後も、こうした政策にさらに磨きをかけることにより、元気な和歌山の実現に向け、地域コミュニティーの活性化に取り組んでいきたいと考えております。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 私は、地域ということを考えたら、本当にもう「危機感」がキーワードになってくるのかな、そしてまた、津波の来ない岩出市においては危機意識が乏しいんかなというふうにも思います。和歌山県の葬儀屋さんの話をしましたけれども、人口当たりにすると日本一、一番多い県であります。県民性によるんかなと思います。
 地域社会というのは、国際的な概念といたしまして、サスティナビリティー、持続可能な社会、そしてまた、地域は過去、未来永劫続いていく、発展していく社会の構築だと言われてますし、ダイバーシティーということで多様性を認める社会ということで、少子高齢化、価値観が多様化している中で地域にはいろんな人がいてる、その人をつなげることが大事なんじゃないかということも言われてます。そしてまた、インクルージョンということで、排除しない社会、排除するんではなく包み込む社会をやっぱり構築していくのが、地域社会がよくなっていくんかなと言われてます。
 地域コミュニティー、本当に今、住民自身がつくっていくもんであるとは思います。地域では、きずながなくなって、住民がばらばらになってるんではないかという感じもします。その中での自助、公助、共助の中で、共助が本当にもう今、大切かなというふうに思います。
 孤独は人間を育てますが、孤立は逆に人を潰します。児童虐待も起こすし、犯罪も犯すんではないかと思います。未然防止は地域のつながりであると思います。地域のきずなをつくることによって孤立をなくすことができると思います。地域づくりは人づくりであると思います。
 また、県庁職員は優秀な職員が多いんですけども、県庁内の仕事が主で現場がわからない面があるんかなと思ったりもいたします。問題は市町村職員の質の向上であります。行政の8割が市町村の支えであります。市町村を元気にしていただくことが重要かなというふうに思います。
 そこで、共育コミュニティ──いろいろと地域、学校、家庭とそれぞれの面で頑張ってくれております。しかし、教育委員会だけに任してええのかなと、そういうふうに思います。和歌山県の岩出市はこの和歌山県の縮図かもわかりません。しかし、県全体として少子高齢化、過疎化による地域崩壊が起こってます。今現在は、ソーシャルメディアも発達してます。しかし、もう一度、県全体として地域自治をつくり直していく、地域の活性化を図っていく、本当に知事部局でもう1回考えていただきたいなというふうに思います。これは要望といたします。
 次に移ります。
 次に、地域コミュニティーの醸成というのは市民活動にシフトしていくのかなと思います。退職後にNPO参加やボランティア活動、またサークル活動と、社会的に積極的にかかわる個人が増加してます。課題別市民活動など、活動範囲を広げているのも事実です。
 また、公民館活動、いわゆる生涯学習が非常に大事ではないかと私は思います。そしてまた、人生日々勉強だというふうに思います。自分から学び、そして社会の人が学ぶことによってきずなが醸成していくのではないかと思いますし、また、地域社会が発展していくと思います。
 共育コミュニティは、次代を担う子供たちを健やかに育てるため県内各地で取り組みが行われており、活動を通じて子供が元気に、子供にかかわる大人も地域もまた元気になっております。地域には、子供や学校のため何かしたいんやと熱い思いを持ってる人もたくさんいてると思います。子供を中心にして学校、家庭、地域がつながり、地域ぐるみで子供を育てる共育コミュニティの事業というのは、本当に重要だと私も思います。
 前芝議員が質問されて、教育長は、共育コミュニティの実施校はふやしていきたいという話でございました。しかし、コーディネーターはいろんな職種の人がおられます。そしてまた、地域に根づいた人がやっぱりなるべきです。地域コーディネーターの役割というのは、本当にそういう面では非常に重要だと思うんです。
 そしてまた、そういう人を、本当に人材確保という点が1つの共育コミュニティをつくる上では非常に大事なことなんじゃないかなというふうに思います。そしてまた、非常に少ないんじゃないかなと思ったりもしますし、これからの共育コーディネーターの育成についてどのように考えるのか。そしてまた、平成23年から、県内の8割を超える小中学校において、学校と地域住民がさまざまな課題を語り合う共育ミニ集会を開催しているということですんで、地域の人の感想等について、教育長にお伺いいたします。
○議長(山下直也君) 教育長西下博通君。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 共育コーディネーターの育成と教育ミニ集会についてお答えします。
 平成20年度から取り組みを進めている共育コミュニティづくりの中では、本年度、45名のコーディネーターの方々に、学校と地域をつなぐキーパーソンとして大きな役割を担っていただいております。
 今後も、この取り組みを広げるためコーディネーターの育成に努め、地域住民が主体的かつ継続的に共育コミュニティづくりにかかわってもらえるよう支援してまいります。
 また、地域の子供をどう育てるかなどさまざまな課題について、学校関係者と地域の方々がともに考え、話し合い、解決に向けて取り組んでいくきっかけとして、共育ミニ集会を昨年度から開催しています。
 参加した地域の方々からは、立場や世代の違いを超え率直な意見交換ができた、今後もこうした話し合いの機会をふやしてほしいなど、建設的な意見をいただいております。
 この共育ミニ集会をきっかけに、学校、地域が一緒になって防災訓練を実施するなど、取り組みの広がりも見られております。
 以上です。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございました。
 青少年育成市町村民会議の活動の一環として、子ども・若者育成支援県民大会が岩出市で行われました。青少年を守り育成するということで、地域のボランティアの皆さんが地域、学校、家庭という協同の中で活動をされております。共育という点で一致するところが多いと思います。
 しかし、子ども・若者育成支援県民大会の中で、私ども岩出市の教育関係者の方が少ないように思いました。私は不思議でなりませんでした。地域、学校、家庭という目的の中で共有していないのではないかと。
 また、セーフティネットという事業があります。小学校において、学校の先生と地域の人が生徒の見守り活動をされるという事業であります。年6回されており、登校・下校時に見守りをされております。教員の参加はふえておりますけども、年々参加人口が減っていると言われてます。
 各地域の青少年育成会が以前から見守り活動をされているわけです。そこへセーフティネットということで新たな事業をされたんですけれども、「見守りをしてくれるんだったらまあええやないか」と、「我々がまた行かんでもええやないか」という人が多くなってるんではないかということを危惧いたします。
 教育委員会と青少年育成会との連携について、教育長にお伺いします。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 青少年育成市町村民会議と共育コミュニティの連携についてお答えします。
 県内それぞれの地域では、青少年育成会市町村民会議が中心となって、子供を守り育てる取り組みや、防犯についての専門的経験を積んだ方々による通学路等の巡回など、以前からも地域の方々がさまざまな形で子供たちにかかわってくださっています。
 今後は、こうした既存の取り組みとも連携し、学校、家庭、地域が一体となって子供の豊かな育ちや学びを支える、より効果的な取り組みを進めてまいります。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございます。
 次に、生涯学習と青少年育成の連携についてということで、青少年育成ということの中で教員にかかわる変遷があったんではないかと思います。昭和39年6月に青少年局総合対策本部事務局が発足して、青少年企画課、そして青少年育成課、青少年保護課が設置されて、同年8月に青少年の社会教育にかかわる事務を教育委員会から知事部局に移管されております。
 今、県下の30市町村全部が青少年育成会は教育委員会に置かれてます。また、県の青少年育成会は知事部局の環境生活部に置かれているため、ねじれが生じてるんかなというふうに思います。
 昨年、子ども・若者育成支援大会において、繰り返しになりますけども、教育関係者の方が少なかったということで、生涯学習と青少年育成のさらなる、今、連携の話をされましたけども、県の青少年育成の所管を市町村と同じように教育委員会に移したらという考えはないんでしょうか。知事にお伺いいたします。
○議長(山下直也君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 青少年行政につきましては、御指摘のとおり、昭和39年に教育委員会から知事部局に移管されておりますけれども、これは、当時、全国的に複雑な社会問題となっていた少年非行問題を、知事部局、教育委員会、警察などの関係機関が一体となり、知事みずから先頭に立って取り組む必要があったからというふうに聞いております。
 近年、少子高齢化の進行や、あるいは高度情報化の進展、価値観の多様化、厳しい雇用情勢等に伴い、子供、若者を取り巻く環境はこれまた大いに厳しくなっておって、従来からの非行等の問題に加えまして、ニートとかあるいはひきこもりなど、社会的自立に困難を有する若者が増加しております。そういう意味で、所管を知事部局に置く意義はより一層増していると私は思います。
 引き続き、私が知事でございまして、別に教育委員会にもちゃんとお話はしますので、教育委員会、警察などの関係機関と連携して青少年の健全育成に取り組んでいく所存であります。
 もう一言申し上げますと、議員が教育委員会に戻したらどうだというお話がありましたが、現在の状況でいいと思いますけれども、しかし、仮にどっちかに移さなきゃいけないということであれば、これは学校教育を中心にいたしまして、所掌事務とか構成してる人の役人としての経験とか、そういうようなこともいろいろあります教育委員会に一元化するよりも、より総合的な行政を所掌する知事部局のほうにまとめるほうが私はいいと思います。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 次に、青少年の家についてであります。
 先日、白崎青少年の家に視察に行きました。道路沿いにタヌキがおり、びっくりいたしました。海岸沿いのあの道沿いのところに昼日中に出没してるんです。1頭ではなく何十頭も。全国どこを探しても、日中、夜行性のタヌキがいるところはないんじゃないか、白崎だけなんじゃないかなと、このように思います。本当に、青少年にとって自然と向き合える絶好の場所になっているんではないかと思います。
 青少年の家は、社会教育施設として大きな役割を持つ施設であります。青少年の家に行き、指定管理者の方が少しずつ手を加え、環境整備を整えられました。しかし、施設自体は昔のままになってるんではないでしょうか。
 例えば、現代において、青少年の方のインターネット、本当に大事だと思います。完備は必要だと思います。そしてまた、トイレに関しても、観光施設のトイレの洋式化ということを言われてますが、青少年の家においては一部しか洋式化されておりません。また、備品等も古びているようにも感じました。寝泊まりにおいても本当に近代化されておりません。
 一般の方、また県外の方、そして県外の小中学校の方も、皆さん来られます。利用されます。青少年の家をホテルにしろとは言いません。青少年が快適な研修を受けられる施設に、環境づくりが求められると思います。環境生活部長にお伺いいたします。
○議長(山下直也君) 環境生活部長米田和一君。
  〔米田和一君、登壇〕
○環境生活部長(米田和一君) 青少年の家の環境整備についてでございますが、豊かな自然環境の中で、団体宿泊生活や体験活動を通じて青少年が協調性や規範意識などを育み、心身ともに健全に成長していくことは大変重要であり、そうした観点からも青少年の家が担う役割は大きいものと考えております。
 御指摘の県立白崎青少年の家を含む県内3カ所の青少年の家は、施設の耐震化も完了いたしまして、指定管理者制度を導入した上で、地域の資源や特性を生かした自主事業の実施など、サービスの向上に努めているところでございます。
 県といたしましても、市町村や県教育委員会を通じて施設利用の促進を図るとともに、老朽箇所の修繕を行っており、来年度には、トイレの改修のほか、施設、設備の整備を行っていくことといたしております。
 今後も、指定管理者と協議しながら、青少年の健全育成を図る施設としてふさわしい環境整備に努めてまいります。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございました。
 次に、交通安全対策についてであります。
 和歌山県警の発表資料によりますと、平成24年中の高齢者の事故というのがございます。これによりますと、県内の全事故に占める高齢者事故と高齢ドライバーによる事故割合は年々増加傾向にあり、特に高齢ドライバーについては、高齢者が運転する車が店舗に突っ込んだり反対車線を逆走するというような悲劇的な事故のニュースを見聞きするようになっております。
 高齢化の進行と高齢者を取り巻く交通事故の増加は、密接に関係があると思います。現在、高齢者のためには、以前は枯れ葉マークでありましたが、四つ葉マークに変わっております。高齢者の方の運転免許証の更新のときに適性検査があり、そこで判断されます。しかし、免許証を更新されて次の更新の間、高齢者の方、自分で適性かどうか判断する本当に必要があると思います。
 県において運転適性検査器を導入されております。実施状況について、環境生活部長にお伺いいたします。
○議長(山下直也君) 環境生活部長。
  〔米田和一君、登壇〕
○環境生活部長(米田和一君) 県といたしましては、高齢者の交通安全対策の一環として運転適性検査器を導入いたしまして、運転機能の衰えを認識していただくため、参加体験型の高齢者交通安全教室を実施しているところでございます。この講師には、県警の交通企画課や地元警察署から協力をいただいております。
 今年度は、県内各地で13カ所、約400人の方を対象として実施いたしますとともに、運転適性検査器につきましては、加えて交通安全フェアやトラックの日のイベントにおいても活用しております。
 また、昨年の死亡事故におきます高齢者の割合が減少したことから、さらに県警との連携を図りながら、交通安全教室やイベントなどの機会を通じて高齢者の交通事故防止に取り組んでまいります。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 また、県警の資料によりますと、高齢者人口1万人当たりの高齢者自転車乗車中及び高齢者歩行中の死傷者というデータがあります。高齢者の方が自転車に乗っていて、または歩いていて交通事故に遭ったデータでありますが、県内市町村のうち、最も高齢者の事故が多いのは岩出市ということであります。
 岩出市は県下では最も高齢化率が低い、若い市であるのにということなんですけども、この統計というのは高齢者1万人当たりの交通被害者の数なので、高齢化率に関係なく、岩出市において交通事故が多いというのがわかると思います。
 そこで、高齢者ドライバーに対する安全対策について、県警本部長にお願いいたします。
○議長(山下直也君) 警察本部長植田秀人君。
  〔植田秀人君、登壇〕
○警察本部長(植田秀人君) 議員御指摘のとおり、岩出市における高齢者人口1万人当たりの高齢者の歩行中及び自転車乗車中の死傷者が20人で、県内で最も多く、2番目に多い和歌山市の15人と比較すると突出して多い状況にあります。
 本県においては、交通事故件数が減少傾向を示している中で、高齢者の増加に伴い、平成15年には23.9%であった交通事故全体に占める高齢者関係事故の割合は平成24年に3割を占めるに至っており、その割合は年々増加傾向を示しており、交通事故を抑止するためには、この高齢者の事故をいかに減少させるかにかかっている状況にあります。
 なお、高齢ドライバーの関係する事故件数は、10年前と比較し10%減少しているものの、うち7割が高齢ドライバーが第1当事者となる事故であり、事故原因を見ると、ハンドル、ブレーキ操作誤りによるものが他の年齢層よりも高く、高齢者特有の加齢による身体能力の衰えが影響していることがうかがえる状況にあります。
 県警察といたしましては、高齢歩行者、自転車利用者に対しては、信号無視や無理な横断など、交通ルールを守らない高齢歩行者や自転車に対する積極的な指導警告活動、危険な行動をとる高齢者に対する継続的な訪問指導活動、反射材の活用促進活動など、高齢ドライバーに対しては、運転免許の自主返納の促進活動、自己の運転技量を自覚してもらうための参加体験型の交通安全教室の開催などを行っているところであります。
 今後も高齢化の進行は避けられない状況にあることから、県警察といたしましては、高齢者交通事故防止を最重要課題の1つと捉え諸対策を推進するほか、高齢者が安全で安心して暮らせるよう、自治体や関係機関・団体との連携強化に努めてまいりたいと考えております。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 時間もないので、次に。
 交通安全対策というのは、平成24年中における県内の人身事故交差点のワーストランキングが発表されました。それによりますと、1番が岩出市の備前交差点で、2番は和歌山市三木町交差点、3番はJR和歌山駅前交差点となっております。調べますと、備前交差点というのは23年においてはワースト3、そして22年ではワースト2ということで、3年間ずっと3位以内であるということです。
 その備前交差点は、国道24号と県道泉佐野岩出線が交わるところで、両線とも片道2車線であり、交通量が多いところであります。また、近隣には多数の商業施設があり、南には岩出市役所、西には岩出中学校があり、交差点を横切る歩行者、自転車、バイク等による通行車も多く、事故が多発する環境下にあると思います。
 また、3年連続の3位以内ということはほかに原因があるのかなと考えるんですけども、しかし、将来、京奈和自動車道の岩出インターチェンジの供用が開始されると、さらに交通量が増加すると思います。交通事故が多発する交差点において、今から何らかの安全対策をとらないと、さらに事故がふえると思います。
 備前交差点における事故多発の現状と認識について、県警本部長にお伺いいたします。
○議長(山下直也君) 警察本部長。
  〔植田秀人君、登壇〕
○警察本部長(植田秀人君) 備前交差点における交通安全対策についてでありますが、昨年の備前交差点での人身交通事故は11件発生し、県内交差点の人身交通事故ワーストランキングで1位となり、過去においても、人身事故が多発する交差点として常に上位に位置している状況にあります。
 過去5年間に52件の人身交通事故が発生しており、最も多い事故類型は追突事故で、21件、4割以上を占めております。また、自転車が関係する事故が15件、28.8%を占め、自動車の右左折時に発生していますが、中には自転車側の信号無視により発生したものが4件含まれていることから、県警察といたしましては、通学・通勤時間帯や事故多発時間帯におけるパトカーや警察官による駐留監視や自転車指導などの街頭指導活動を積極的に行うなど、ドライバーや自転車、歩行者に対する注意喚起を行っているところであります。
 加えて、備前交差点周辺には商業施設も多く、交通量も多いことから、右折レーン、右折矢印信号の設置や転回禁止の交通規制を行い、交通の安全と円滑化を図る対策を講じているところであります。
 議員御指摘のとおり、今後、京奈和道路の延伸に伴い、さらに交通量の増大や交通事故の多発が懸念されることから、県警察といたしましては、交差点改良などハード面の対策についても道路管理者と連携して検討してまいりたいと考えております。
○議長(山下直也君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 最後に要望ですけれども、今まで連携の話をさせていただきました。洪水対策については県土整備部、そして農林水産、そして青少年育成については知事部局と教育委員会、そして交通安全対策については知事部局と、そしてまた警察との連携というのが非常に大事なことかなというふうに思うんです。この連携というのがどうもなってないというんですか、あるんかなと、そういうことを危惧するんです。それは、もう行政の硬直化ということがやっぱり起こってるとこもあるんかなという思いで質問させていただきました。
 そういったことで、連携を密にしていただいて住民福祉向上につなげていただけたらなというふうに思いまして、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
○議長(山下直也君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で山本茂博君の質問が終了いたしました。
 これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前11時34分休憩
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