平成24年12月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(山田正彦議員の質疑及び一般質問)


平成24年12月 和歌山県議会定例会会議録

第4号(山田正彦議員の質疑及び一般質問)


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 質疑及び一般質問を続行いたします。
 13番山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕(拍手)
○山田正彦君 また今回も本会議場で一般質問の機会を与えていただきまして、ありがとうございました。
 ただ、連日ですか、ずっと一般質問の質疑応答を聞いてるんですけど、私なりの解釈ですから御気分を悪くしないでいただきたいんですが、数字とかデータのやりとりというのは、新聞なりテレビでわかるんです。その奥にあるものが何かということを私なりに申し上げたいなあと思うんです。
 俗に、インターネットで「つぶやき」という言葉がありますが、私なりに今回、自分なりにですよ、1つの質問のスタイルを考えてみました。だから、きょうはたまたま教育についてですけど、教育雑感というような思いで、この神聖なる議場でありますが、つぶやきたいな、そう思うんです。
 そういうことで、何点かを、日ごろから気になっているというんか、思っているようなことをつぶやきたいと思いますので、公立学校から初め私立学校で、いろんな第一線の現場で頑張ってこられた経験豊富な和歌山県の教育長に本音に近いような御答弁をいただけたらありがたいなあ、そう思うんです。
 だから、今回の質問には原稿がありません。これは、決して担当部署の皆さんに意地悪をしてるつもりは毛頭ありませんので、御容赦いただきたいんですが、ただ、重ねて申し上げますが、活字で書いた質問書に活字で書いた答弁を聞いている限り、私の感じですよ、そのぬくもりというんか温かみというんか、血の通ってるような会話がどうも見当たりません。これは、私なりに解釈するに、もっと一歩前へ出た突っ込んだ話にお互いしたらどんなことになるんかな、もっとすばらしい和歌山県政ができるんじゃないかなと私は思うんですよ。
 ということで、前置きはこのぐらいにして、それとブレーキを再確認しながら、サイドブレーキがよくきくかどうか確認しながら、これからつぶやかしていただきたいなあとそう思いますので、しばらくの間、皆さん御清聴、おつき合いいただきたいなあ、そう思います。
 まず、通告にもありますように、教員の採用試験について思うんです。
 ことしもまた、もちろん先生の採用がありました。それで、新規採用の先生と、それと現場というのは、講師が必ずあります。ちょっと資料で見ますと、採用されてるかなりの割合で、現場では講師先生がいらっしゃるはずです。
 基本的には、生徒はすべからく本当の先生やと思って──多分思ってると思うんです。たまたま私ごとですが、うちの孫も小・中・高でお世話になってるんですが、よくよく聞きますと、その資格というのは講師で、それも長期にわたり、複数年というんか、2年、3年じゃなくて5年、7年、8年というようなキャリアでいらっしゃる講師先生がいるわけですね。
 それで、とりあえずの話として、本当は新規採用ばかりの先生であるべきだと思うんです。いろいろの調整機能も持たさないかんのでということになってるだろうと思うんですけど、今の公立校の教職員と、あるいはその講師先生との割合というんか、その辺がどうなってるんかということをまず皮切りにお伺いしたいなと、そう思います。
○議長(山下直也君) ただいまの山田正彦君の質問に対する答弁を求めます。
 教育長西下博通君。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 講師と教員の割合の件でお答えをさしていただきます。
 定数内講師につきましては、本年5月1日において、県立学校及び公立小中学校の教員7298名のうち544名となっております。この講師数削減のため、本年度の教員採用検査では、過去最大の328名を合格としたところでございます。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 新規採用の先生ももちろん重要なことでありますが、何年も複数年、現場の第一線で子供たちと戯れながら、一生懸命勉強を教えていただいたり、あるいはスポーツなり応援していただいてるその講師先生、これが僕は聖職として頑張ってくれてる本当の意味の先生ではないかな、先生になる資格のある人ではないかなと思うんですよね。
 その先生方の中の講師先生、残念ながらというんですか、職員の採用試験の1次試験、2次試験ってありますね。1次試験なんか、やっぱり現場で子供たちと接してる時間があるもんですから、どうしても勉強する時間がないということになります。
 ただ、先生になろうかということですから、もちろん教育のレベルも一定以上にもあるでしょうし、何しろ長いこと勤められてるということは、先生としての人間性が子供たちの間でも社会でも認められてるというあかしではないかなと思うんでね。
 この新規採用、新しく教師として採用する大きな条件の1つに、例えば、1次試験は筆記試験が主でしょうけれども、今の先生、どうしても新規採用しますと、頭は賢いもんやから試験は一発で通る。ところが、イメージしていたことと、学校で生徒たちに接して生で教える、接したときのそのギャップがあって、そんなに多くはないかもしれませんが、例えばノイローゼになって登校拒否する先生がいてるというふうに現実聞いてます。
 精神的なプレッシャーとかストレスがたまって休暇されてるという先生もあるんですけど、そういう先生を少しでも少なくしようと思ったら、やっぱり現場の経験を積ますべきではないかな。自治法でどういうふうに解釈できるんか知りませんけど、1次試験、2次試験、あるいは3次試験の条件に、複数年ぐらい現場で講師をすることを義務づけるというような採用の方法はないんでしょうかね。その辺はどういうふうにお考えになってますか。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 教員の採用につきましては、かたい話ですけども、地方公務員法並びに教育公務員特例法に基づき、1年の条件つき採用期間を経て正式に採用するということになっておりますので、この点、まず御理解いただきたいと思います。
 また、本県の採用検査では、今、議員御指摘がございましたけども、一定の講師経験のある人に対して、その能力を評価し、筆答検査の一部免除を行うなど、豊かな経験やすぐれた資質、能力を有する人材を確保するよう努めているところでございます。
 今後、さまざまな方法についても検討していく必要があろうかというふうに考えてございます。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 ぜひ──僕は基本的に教師は聖職だと思うんです。普通のサラリーマンではない。したがって、がんじがらめにその地方公務員法をがさっとかけるということも、法律的にはいたし方のないことかもしれませんけれども、和歌山県としての特例みたいな、そういうものをつくって、本当に現場で子供たちと接して、長い間経験あった人こそ、その資質的にも恵まれてると思うし、あるいは人間性もすぐれてると思いますので、その教師というのは聖職だと、特別な職員やというふうな考えで、その長期講師をされてる人の優遇措置をぜひ緩和してあげていただきたいなあ、そういうふうに心から思ってますので、御検討のほどよろしくお願い申し上げます。
 それでは次に。通告の順番にもありますように、ゆとり教育について、私なりに思うので、お伺いしたいと思うんですけど、そもそもゆとり教育をするという設立の理念というのはどういうことでなったんでしょうか。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) ゆとり教育の理念ということでございますが、いわゆるゆとり教育のねらいというのは、従来の知識偏重による教育課題を克服するために、授業時数や指導内容等の削減によって生じた時間を有効に使いながら、児童生徒の豊かな人間性や、みずから学び、考える、生きる力を育成するというのが目的でございました。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 活字で読むとそうなるんです。だから、余り好きじゃない。
 現状は、ゆとりどころか大緩み教育だと。先ほども同僚議員が質問をされたように、緩みっ放し教育だと思うんですよね。だから、私は一貫して訴えたいのは、他府県がどうやから、例えば日本の教育基本法がどうやからということではなくて、和歌山県としてどうあるべきか。
 行政の長は知事ですけども、教育の長はあなたなんですよね。だから、私は、和歌山県の教育はこうあるべきや、こうしたいんやというふうな強いそういう思いを僕自身が感じたいなと思うんです。
 結局、ゆとり教育の中に総合学習の授業があったりということで、多分、俗に言う教養、例えば国語であり算数であり理科でありという時間が現実、大分減ってるんではないかな。それと、今までずうっと過去から長く親しんできた土曜日の半日授業というのは、これは御父兄も、恐らく過半数以上、もっと7割、8割方が土曜日も授業やってほしいなと思ってるんではないか。私もそう思ってる。
 だから、もう土曜日を復活して、許せることなら総合学習の時間を土曜日に持ってくるような和歌山県としてのスタイルというのは考えられないんでしょうか、どうですか。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 今、土曜日の授業ということでございますけども、議員御指摘の土曜日につきましては、法令により土曜日が休業日というふうに、休みの日と定められております。
 他府県では、そういう中にあって、現行制度の中でさまざまな形で取り組んでいる先行事例もあるのも事実でございます。その成果と課題を踏まえながら、本当の意味でゆとりをどう生かしていくのかという観点から研究してまいりたいというふうに思っております。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 そこなんですよ。全国的にはやってる学校がたくさんあると思うんです。私学は当然あるんじゃないですか。だから、和歌山県は、あんまり逃げないでほしいんですよ。皆さんのを見てとかなんとかじゃなくて、西下教育長自身、個人的にそれじゃどう思うんですか。やったほうがええと思うんだったらやったらどうですか。それを言いたいんです、私は。
 ほかの例を見習って、どうしてこうしてって、無難な答えだろうと思うんですけど、何度も言うように、和歌山県はこうあるべきや、こうしたいんや、それに協力してくれという強い発言というのはできないんですか、どうですか。法令とか条例とかじゃなくて。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 私の個人的な思いというよりも、我々とすれば、一応やはり法に定められた公立の学校であるということを踏まえながら、いわゆる土曜日の生かし方も、社会体験をさせたり、あるいは自然体験をさせたり、あるいは場合によっては学校によって授業での補習を行う活動をしてるところもあります。もちろん、私学もさまざまでございます。
 そういう中で、本当の意味で土曜日の活用の仕方がどうあるべきかということを、私自身、もう少し研究しながら整理をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 押し問答になりますので。
 要するに、地方公務員は週休2日制という社会全般のルールがあるからということだろうと思うんですけど、重ねて言いますが、教員は聖職だと。別なんですよ、と私は思うんですよ。そんなの、時間が来て、ベルが鳴って、はい帰るというような教師だったら、もうやめてもらったほうがええと私個人的に思ってます。
 そういうような感覚を持ってすれば、話に聞けば、勤務状況、ちょっといらえばできるとおっしゃってる現場の先生もいらっしゃるんです。先生自身が土曜日も授業をするべきやというふうに思ってる先生も、私に助言もいただきます。
 それと、まして父兄、若いお勤めになってる御家庭は、特に土曜日行ってくれたら子供の面倒見やんでもええんで助かるなという思いもあります。そういう思いもある中で、あえて土曜日休みでなけりゃいかんというふうにこだわる必要ないと思うんで、少しの時間でも惜しんで子供たちの将来のために勉強させるように、一遍工夫をしてみていただけませんか。
 それじゃ、それはそういうことにして、押し問答になりますので、やめます。
 続いて、2学期制と3学期制。
 これも私もどっちがええんかなあというふうな思いなんですが、今、和歌山県には2学期制と3学期制が混在しております。わかることですので、私のお世話になってる紀の川市の中でも、2学期制と3学期制が混在しております。
 これの教育長なり和歌山県の教育委員会としてのお立場というんか、2学期制の長所、短所、3学期制の長所、短所というのを手短にちょっと教えていただけませんか。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 2学期制と3学期制の長所、短所ということでございますけども、2学期制というのは、長い期間で教育活動ができるという長所があり、3学期制では長期休業を区切りとすることで学校生活にめり張りがつきやすいという長所がございます。
 また、2学期制では、始業式や終業式などの回数が少なく、年間の授業日数の確保がしやすくなるということから導入してるところもございます。しかし、現在は、3学期制の学校にあっても、長期休業期間の短縮だとか時間割りの工夫を行って、実際、授業日数等を含めて2学期制と3学期制には大きな差はない状況にございます。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 私の聞き及ぶところでは、授業日数には大きな変化はないと、こういうお言葉なんです。私もそう聞きました。
 我々は、昔から日本の気候風土になじんだような、そういう学校の制度だろうと思うんですよね。だから、私は個人的には3学期制がいいと思うんです。個人的にはですよ。やっぱり気候もええし、春の桜が咲いたときに新入生が来てというようなことにもなるし、夏休み前には一たん区切りをつけて通知簿をいただいてということになってるんですけど、いつその通知簿──うちの孫、先ほど申し上げましたようにいますから、「通知簿は」と言うたら「ない」と、こう言う。何か習慣的に聞くんやけどないんです、2学期制だからということで。どこにそのけじめがあるんかなあと、そう思うんですよね。
 それと、期末テストというのは、したがって2回しかならんということですね。私は、自分の頭のできの悪いのはほっといてでも、今から思うに、やっぱり子供というか、大人でもそうですけど、何か試験とかというようなことがなけりゃ、空に天突く竹であっても、節があってしっかりするんですよね。だから、やっぱり要所要所で締めるためのテストは、これ、子供たちが勉強する上での必要な関所だと思うんですよ。
 だから、期末試験の持つ意味も、大いに人間を育てる上でのアクセントとして必要ではないかな。(「節ない」、「ウド、ウド」と呼ぶ者あり)──ウドの大木──本当にそれ、心底から僕はそう思うんですよ。
 それと、同じ狭いところであっても、あるいは地域的にでもあっても、転校されてくる先生、あるいは出る先生によって、今まで2学期制やったのが3学期制になり、3学期制のとこから2学期制へ転校されると、先生自身の教えるプランというんか、それも狂ってくるんですよね。
 だから、僕は、最終的にこれは教育委員会が決めてくれたらええんやけど、和歌山県のそれこそ教育委員会としてどうあるべきやと。それは、地方に任すんですか。その辺一遍、それこそ教育長の腹の割った話をつぶやいてくださいよ。よろしく。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 個人的につぶやくというのは、議場ですのでなかなか難しゅうございますので御理解いただきたいと思うんですが、期末試験というのは、やはり今議員御指摘のように、子供たちがふだんの学習の状況を振り返って、学力の定着を図って、それで家庭にもふだんの学校生活の様子をきちんと連絡するために、めり張りのあるものとして極めて大事なものだと思っております。
 休むときにはきっちり休むと。その中で、豊かな自然体験だとか人間関係をはぐくんでいくというのが学校の本来の姿だと私は思っております。
 そういう中で、じゃ、2学期制にするのか3学期制がいいのか。先ほど申し上げましたように、これは実際に余り大差がない状況です。その中で、地域によってさまざま状況が違いますので、例えば子供の実態、あるいは家庭の状況、あるいは市町村の状況、さまざまでございますので、そういう中で、このいわゆる2学期制、3学期制というのは、小中の場合は市町村教育委員会が法令上決めることになっております。県として、全体として3学期制にしなさいとか、2学期制にしなさいということは、大変難しゅうございます。
 そういう意味で、家庭や地域の実情等を踏まえながら、市町村教育委員会が、子供たちにとってどちらが本当によりよい教育効果が上げられるかということを判断して、決定すべきものであるというふうにとらえております。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 そこなんですよ。結局、これ恐らく、後の質問もそうだろうと思うんですけど、最終的には地方の教育委員会に任すということに、言葉に。システム上、そうなってるんかもしれません。
 でも、重ねて言いますが、和歌山県として、和歌山県の教育としてこうあるべきやと、せえとは言わんにしても、こういう方針でいきたいんですけど、御協力いただけませんかという一歩前へ出た話にはならんのかと、こういうことを歯がゆく思うんですよ。だから、これは今結論めいたことをいただきたいとは思わんけど、私はそうつぶやきたい。
 これには、今申し上げたように、日本には日本に合った風土があって、過去からの長いそういう歴史がある。一部には大学でも9月入学と、そらまあ大学のことだから考えてくれたらええと思うんですけど、やっぱり我々は日本に住んでる日本人ですから、日本の気候風土に合った、今までずっと長い間やってきた、ただ何かのかぶれでちょっと風邪引いたんか、インフルエンザに遭ったんかで2学期制にという話になったんかもしれませんけど、その辺をもうちょっと。強制はできないのはわかりますよ。でも、あなたが一番偉いんやから、和歌山県の教育長として、こうぜひ和歌山県としてやりたいんで考えてくれとか協力してくれと言えるはずだと。私が教育長だったらそう言います。
 まあ、土下座までせんまでも、そういう熱い思いを訴えれば、必ず人というのは通じると思うんですよ。よろしく、私の熱い思いを酌み取っといてください。
 次に、これも同じくいろんな問題があるんですが、全国学力・学習状況調査をされましたね。それで、今も同僚やら、あるいは過去にもいろんな質問もありました。
 私なりに一遍切り口として、まずその調査目的を改めて教えていただきたいんですけど、よろしくお願いします。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 全国学力・学習状況調査の調査目的でございますけども、この目的というのは、児童生徒の学力や学習の状況から学力向上等の取り組みの成果と課題を検証して、その改善を図るとともに、各学校が指導の充実や学習状況の改善等を図ることにございます。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 重ねて申し上げますが、活字でそういう答えになるんですけど、そうではなくって、これをやっぱり生きた教材として使うということにまずしないといけないと思うんですよね。
 それで、聞き及ぶ限り、大阪府のどなたかの市長が、当時府知事だったどなたかが言ってましたけれども、公表するんやという。公表するんだという話で、下手に公表するとマスコミのえじきになるようなことになります。それは事実。そういうことをすべきではないと思うんですが、やっぱりある程度、今、和歌山県内の我々の学校は、小学校あるいは中学校はこのぐらいですよということぐらいは示して、そうなりますと、先生がすごく、先生の指導能力がないということに評価されるというような自己防衛が働くんかもしれませんけど、それはそれとして、やっぱり父兄も、うちの子供やあるいは学校がどのぐらいのレベルやろなあというような、そういう資料にして、そして悪いところは悪い、素直に認めて頑張る資料にすべきではないかなと思うんですよね。
 だから、どうしても先生方のその能力評価に使われるとか、あるいは地方の教育委員会のレベルの評価に使われるとかというマイナスばっかりのことを思って、隠すということではないかもしれませんけど、余り公表しないでやってる、対応してるような、そういう地域、学校があるやに聞くんです。
 これも含めて、何度も言います、もう恐らく後で原稿起こしたら10回も20回も言うてるかもわかりませんけど、和歌山県の教育委員会として、それをもうちょっと強く──せっかくテストを子供たちに受けさせて、欠点やら、あるいはどこまでいってるか、満足度も含めて評価するネタをつくるんですから、材料をつくるんですから、一歩前へ出たそういう対応をすべきだと思うんですけど。多分答えは、各市町村の教育委員会に任せてるということになるんかもしれませんけど、その辺はどうですか。強い指導というのはできないんですか。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 公表等とか、どういうふうな形でこれを効果的に生かすかということについても、さまざまな意見がございます。これは事実でございます。
 そういう中で、本県で今取り組んでいるところは、この調査結果から、いわゆる和歌山県の児童生徒の実態は一体どうなのかということで、今明らかになっているのは、基礎的な力はついているんですけども、考える力とか説明する力、表現する力が弱いと、課題があるというふうに指摘がされております。
 そのことにつきまして、この調査結果をもとに、とにかく先生方がそれをしっかりと現実を見詰めていただくということがまず大事だと。その学力の基盤となる言葉の力を向上させるために、現在、中学校のすべての国語科の教員を集めた授業力向上のための研修を実施しております。
 仁坂知事も、その研修の場に立ち合っていただいて見ていただきました。そうしたさまざまな形で今本県の教育力の向上について取り組みを進めている段階で、そういう取り組みの成果の1つが、中学校の国語の平均正答率が着実に上がってきているということがございます。
 さらに、そういうことを受けまして、今年度は小中学校の教員を対象にして、まさに議員御指摘のように、各学校における調査結果の分析と効果的な活用方法について研修を始めております。
 その中で、指導方法の工夫だとか改善だとかという形で、授業研究会を通して本県の教員の実力を高めるべく、指導力を高めるべく取り組んでいるところでございます。これも、さらなるこうした取り組みを強化しながら、家庭の御協力もいただきたいし、あるいは各学校が自分たちの学校の実態をしっかりと踏まえながら、さらなる本県の教員の指導力の向上を踏まえながら、きっちりとした生徒の力をつけるという方法で取り組みを強化してまいりたいというふうに考えております。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 知事には今回質問ありません。するつもりはないんですが、一環して、最後に時間ができればお話しだけしておこうと思うんで、他人事ではありませんから、よく聞いといてください。
 それじゃ次に、全くこんな質問してええんかなと、こう思うんですけど、学校の使命について考えてるんです。一体、学校というのは何をするところなんでしょうか、教えてください。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 学校というのは、集団生活の中で子供たちに実社会で生きていくための必要な基礎力を身につけ、たくましく生き抜いていくことができる力をはぐくむところだというふうに考えております。
 そのために、知・徳・体のバランスのよい力をつけることが大切であり、教職員1人1人が自信を持って教育活動を推し進めることにより子供たちにしっかりとした学力を身につけさせるとともに、豊かな心や健やかな体をはぐくむために最大限の努力をしなければなりません。それが学校の使命だというふうに思っております。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 そう書かれてます、いろんなところで。
 今、何度も申しわけないんですが、自分ところのことで悪いんですけど、小・中・高の孫がおります。朝6時半に貴志川線に乗ります。ちょっと遠い高校へ行かしてもらってるんで。そして、帰ってくるのが10時20分ぐらいなんです、一番上の長女が。その次も同じようなもの、その下もというように。塾、塾なんですね。塾、塾。もうぶち当たったら塾があるぐらい。喫茶店の数より多いん違うかなと思うぐらい塾ばっかりなんです、御多分に漏れず。
 これ、塾というのは何するところなんかなと思うんです。よう考えたら、塾へ行くために学校で余力を養ってるような、逆転してるんではないかな。学校で、今、教育長がおっしゃったように、知力、体力、いろんなことを教えてもらったら塾は要らないはずでしょう。
 というのは、余談になりますけど、もうちょっと半年ほど、そんなにならんかな、テレビを見てました。高校生のクイズ甲子園みたいなタイトル。宇宙から直径何メートルの丸いボールが地球へ落ちたらどんな穴あくかというような、僕ら何の話かわからんようなやつを畳2畳か3畳敷きのボードで計算してました。
 現役の東大生がよう解かんというような問題で、公立の学校の生徒がトップになったんですね。その後に後談として、「塾へ行って勉強してますか」と言ったら「私は塾のことは知りません」。そら、そんな人は特別ですよ。でも、普通どおりのことを教えていただいて──仁坂知事のときは塾ありましたか。そんなになかったと思うんですよ。
 お習い──習字とか音楽とかという、まあいえばそういう意味の塾は昔からあったと思うんですけど、何か学校で勉強を教えてくれてるのかなあ、だから塾がはやるのかなあ、塾がメーンで学校がサブかなあ。この辺、私の頭、どう整理したらいいか教えていただけませんか、ちょっと。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) だんだんお答えしにくいようなつぶやきになってまいりました。
 塾に関して、公である教育委員会からコメントというのは差し控えたいというふうに思いますので、御了承ください。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 その点は了解します。やむを得ないと思います。
 そして、その勉強を教える、あるいは総合的に子供たちに教えてんねやというものの、この「きこら」というのがちょっとこの前、議員のほうへ回ってきましたけど、24年11月、第23号ですが、その小中学校の子供たちの体力が、昭和60年をピークにして今、平成23年のデータなんですけど、非常に落ちてる、各項目とも。
 学校では、塾のためのことしかしてくれんと言ったら極端な話、してくれない。さりとて体力は落ちてる。これ、どういうふうに、この日本の将来を担ってもらう大事な子供たちのために大人が何をすべきかなあと思うんです、素朴に。
 だから、そのあらゆることについてはやっぱり、くどいようですけど、もうこれで10回ほど言ったかな、和歌山県の教育としては、健やかな、将来を担う健全な子供たちを育てるためにはどうあるべきや。もう塾らはええから、学校で一生懸命教えるから、もうそんな時間あったら外で飛び回って体を鍛えよ、健全な精神を鍛えないと、健全な肉体には健全な精神が宿らんということで、和歌山県としてはこうやから、もうおまえら塾に行くのはよっぽど──お母さんやお父さんが言うやろうけど、「僕、頑張るよ」というぐらいの教育というのはできないんかなあと、こう思うんです。コメント要りませんけどね、言うてないから。
 それ、本当に私も自分自身で自問自答しながら、結論はありません。でも、やっぱり学校というのは、子供たちに、体力もさることながら、知恵を授けるとこが学校やから、先生方にもより一層、サラリーマン教師じゃなくて教師としての務めをしてほしいなあ。そのトップに立ってるのが、何度も言いますけど西下教育長さんでございますんで、よろしくお願い申し上げておきます。
 次に、またこれも先ほど出ました、いじめ問題について私なりに考えさしていただきたいなあと思うんです。
 いじめ問題というのは、皆さん、今まで議論もいっぱい出てたけど、例えば田の稲を刈るように、結果のことばっかり考えてるんじゃないかなあ。それに対応するのにもう精いっぱいじゃないかなあと思うんですよ。
 だから、どっかのコマーシャルであったけど、臭い根元を断つのは何な。においを断つの、あんなコマーシャルありましたね。やっぱり根本を直さんと、その手当てするのに精いっぱいになると僕は思うんです。
 これは、自分がまだ愚かな人間でありながら申し上げるんですけど、昔は、僕らのときは、やっぱりわんぱく坊主というのがいたんですよ。だから、今で言う、厳密に言ういじめというのも、石川五右衛門ではありませんが、この世の中に終わることはないと思う。やっぱりあるんです。あるんですけど、それがだんだん陰湿になり、社会の変化とともにこうなってきたと僕は思うんですよ。
 だから、重ねて言いますけど、昔、僕らのときは、「あいつ頭ええなあ、もうどうにも太刀打ちできんなあ」「あいつはけんか強いな、どうにもならんなあ」「あいつは走り一番やなあ、どうにもならんなあ」「絵がうまいなあ」と、お互い人格を認めたんです。そういう全般の社会の状況だったと思うんですよ。
 今、とにかく戦後60数年、日本のこの精神が曲がってきて、ある外国のど偉い人にお話を聞いたときに最後に言われた。「今、日本には何でもある。物はある、お金はある、自動車はある。ないのは1つ、日本人魂。日本人らしさがない」。その中には、大きく総合して言われてると思うんですけど、俗に言う礼節、謙虚さ、これの根本は、やっぱり道徳教育だと思うんです。道徳教育をしないと、しかも成長してから何ぼ菜っぱに肥やしをかけるように言ってもだめなんです。
 やっぱり三つ子の魂というんか、小さいときからのその道徳教育──たまたま後でまたお話ししようと思うんですけど、仁坂知事の25年度の政策についても、大きなタイトルの中に教育。これは、今度当選された我が自民党の安倍さんも掲げて、経済を取り戻す、何を取り戻す、教育を取り戻すとあるんです。
 「教育」と言ったら、確かに聞こえがええ。ところが、残念ながら、土木やったら、お金をことしつけたら来年橋ができる、トンネルができるんです。ところが、教育というのは、20年、30年のロングスパンやから、言うことは言うんやけど、首長としては、余り成果が出やんから、ついついその成果の出る、建物を建てたり橋をつくったりトンネル掘ったりということになる。教育の大事さは言葉では言うんですよ。知事、後でちょっと時間あったら言いますけど、安倍さんにも聞きたいと思うんやけど。そういうことで、すぐ二言目には「教育を何とかせなあかん」、「教育を何とかせなあかん」ということになるんですが、その根本を本当に考えてくれてるんかなあ、そういうふうに思います。これは私のつぶやきです。
 だから、これについても本当にお互いがもう一遍根本から考えないと、何ぼ上の現象──草、雑草が生えてきたから抜いてもだめなんですよ、というふうに私は思ってつぶやいておきます。
 これは、永遠のテーマだと思いますので、余り時間が残ってませんので早めます。
 次に、これも先ほども出ました中高一貫教育ということなんです。
 具体的に言いますと、理念とかその辺はもういいです。さっきも聞きましたし。ただ、どうしても公立中学校へ行きますと、公立の県立中学へ行くというのは、親御さんの思いもあり、やっぱりよその子よりうちのほうがちょっと頭ええんや、あるいは地域的なリーダーやから行きたいというのは、そら親御さんとして子供に期待するのは当然だと思うんですよね。だから、どうしてもやっぱり県立中学校へ行かれる生徒さんというのは地域ではリーダー的な人が多い。これは事実だと思うんですよ。
 そんな中で、そら県立中学校はいいですわよ。余った市町村の公立中学校はどうなるんですか。それを教育長、あなたは考えてくれてると思うけど、言うたら、「いや、市町村の教育委員会と協調して」と、ここに反省というんか、あるんですよ。いつやったかな、まあいえば、ある意味では総括したような報告もちらっともらいました。第9期きのくに教育協議会という報告書はあるんですよ。その中にいろいろ書かれてますけど、「地元の市町村の教育委員会と今後とも協議しながら」と書いてるんやけど、現実の問題は、まあまあ平たく言えば、ちょっと頭のええ、それから機転のきく生徒をちょっちょっとチョイスしてやられた後の公立の市町村の中学校はどうよ、行かれっ放しかいと、こういう感覚があるんですよ。
 そういうことで、今後のその中学校のあり方というのをどうお考えになっているのか、総括して一遍お返事いただけませんか。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) この県立中学につきましても、さまざまな意見がございます。そういう中で簡潔に申し上げますと、県議会からの御意見だとか、あるいは地域の実情等を十分勘案しながら、今年度末までに一定の方向性を出すべく、今、鋭意検討しております。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 すぐ結論の出るような話ではありませんから、私は、それこそ日ごろからそういうふうに思っているということを御認識いただいたらありがたいなと思います。
 次に、高校教育のことについて幾つかお伺いしたいんですけど。
 3つほどあるんですが、例えば学区制撤廃についての副作用というのが確かにあると思うんです。あるいは、生徒の進学の自由を保障してくれるというメーンの一面は大いにあると思うんですが、ただ、もう中学校、高校というのは半ば準義務教育的なとこで、ほとんどの人が、98%か99%は行かれてると思うんですけど、そうなると、やっぱり親御さんとしては地元の便利な学校へ行かせたいと、こう思うんですよね。
 だから、それについて総合的に一遍この辺で学区制を見直して、少なくとも準学区制というか、どこで線引いたらええかというのは、具体的なイメージはこれから議論していただけるかどうかわかりませんけど、準学区制ぐらいに戻すべきではないかというふうに私自身も思うんですけど、この点についていかがですか。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) この学区制につきましては、平成15年度に全県1区になってもう約10年間が経過をしております。その間、本当にさまざまな御意見をいただいております。
 そういう中で、少子化が進行するとともに、いわゆる選択の自由等の課題もございますので、生徒や保護者への影響、あるいは中学校教育への影響を総合的に勘案しながら、学区制については慎重に研究を進めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 御検討を本当にしてあげていただきたいなあ、そして、どうしてもできないというんやったら、どういうことでできないかというぐらいのことは、またそれこそ市町村の教育委員会へもコメントしてあげてほしいなあと、そう思います。
 次に、高校生の献血についてです。
 これは、23年4月から法が改正されて、16歳から献血をしてもよろしいよということになりました。どうしても、やっぱり赤十字奉仕団も血が足りないということであります。
 だから、いいことだなあと思うんですが、私もライオンズクラブの係をさしていただいて、献血はアクティビティーのメーンテーマにしておりますので、やってるんですけど、どうしてもやっぱり一般の方の献血者が年々減ってきている中で、若い16歳から以上、献血いいよということなんで、ぜひ勧めていただきたいなあと、そう思うんです。
 そんな中で、特に2005年に和歌山県で行われた第41回の献血運動推進全国大会でも、その当時、皇太子殿下がお見えになって、若い人たちにぜひ献血の理解を深めてほしいというふうなお言葉もありました。そういうことでありますので。
 それと、もう1つ、大きな副産物があります。それは、多分中学、高校までぐらい、事がなければ血液検査したことがないんではないかなというのが大きいんですが、献血をしていただきますと、その副産物というかメリットとして、約15項目ぐらいらしいんですけど、血の検査結果をくれます。これがきっかけで、隠れていた病気が見つかるかもわからんし、あるいは異常のある場合は再検査をお願いすると、またしてくれるということでありますので、これは一部には、今までも和高のラグビー部なんかもう恒常的に協力はしてくれてる、学校ぐるみで。
 ところが、全体的に見ると、ほんまに若い人でいえば、特に和歌山県は献血してくれる子供が非常に少ないということなんで、ぜひ強力に進めていただきたいと思うんですけど、この辺はどうお感じになってますか。
○議長(山下直也君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) この献血にかかわっては、議員の御指摘のとおり、大変重要なことであると認識しております。
 今、御指摘のように、特に高校生の若い世代に献血の制度を周知させ、実際に献血してもらうことは、将来のリピーターとなり、必要な血液を集めるための有効な手だてとなります。1人1人の善意に基づく献血というのは、ボランティア精神の育成につながることにもなり、自分自身の健康管理にも役立ってまいります。大変有意義なものでございますから、今後とも関係機関と連携をして、より一層献血を推進してまいりたいというふうに思っておるところでございます。
○議長(山下直也君) 山田正彦君。
  〔山田正彦君、登壇〕
○山田正彦君 ぜひ積極的に扱うように、それこそ教育委員会として強い御指導をいただけたらなと思います。
 それと、ちょっと新聞とかで騒がれました例のPTAの会費のことなんですが、いろいろ御指摘があって、要するに学校側でしないといけない、つまり和歌山県側でしないといけない施設がいろいろあった中で、9月には1億の補てんをしていただきました。これはもうこれでありがたいと思うんですけど、マスコミが言ったからか、だれか投書したからかどうかわかりませんけど、学校はおのおのクラブを持ってます。
 スポーツクラブを中心にしたクラブを持っているときに、どうしてもやっぱりクラブとしてメンテをしないといけない施設そのものがある中で、PTAの会費を流用したから云々ということではなくて、やっぱり子供たちが健やかに健全に成長してほしいというのは父兄も同じ考えでありますので、そのPTA会費を流用するということは、すべて必要悪のように聞こえてますけど、やっぱりケース・バイ・ケースで、しかも手当てをスピーディーにしてすぐ対応できるということになりますと、県の予算ではそういう時間的な制限もあるでしょうから、余り目くじらを立てて、しかも教育委員会が何かするとマスコミにたたかれるから、謝るのが嫌やからという思いもあって、「相済みません」というような、よその県ですけど、テレビでよく見ます。「今後気をつけます」と。堂々と主張できるところはしてくれたらええと思うんですよ。
 しかも、PTAがええということになって支出してるんやから、やっぱり必要善であるというふうに思うし、スピードが何よりも大事やと思うんで、迅速な対応をするためには、それはもう頑として教育委員会もマスコミに言ってくださいよ。これはこういうことでええんやということを。何もかもすぐ謝る癖がありますので、そういう弱腰ではいかがなもんかと思います。
 最後の項目、教育基本法、教育振興基本計画についてお伺いするんですけど、これは、一説にはというか、道理上でいえば、和歌山県の10カ年に及ぶ長期総合計画の中の教育部門の計画の中の前半、21年から25年までの前半の教育、和歌山県教育振興基本計画をつくってくれました。
 ところが、何か、ある雑誌か、「わかやま新報」かよくわかりませんけど、その26年から30年までの間の計画をつくると、こうなってるんですよね。報道がありました。25年度もまだ満足に済んでないのに、何でその中の反省をしないで次の計画を立てるんですか。これがどうも、私、納得できないんですよ。
 この辺の第2期のそういう計画をするという、このねらいというか、これはどうなってるんでしょうか。答えにくかったらもう勝手に想像しますけど、どうですか。
 それで、もう時間がありませんので、あわせて言います。
 今、和歌山県の自民党を中心とした教育基本条例をPTとして今取り組もうということになってます。これは、何も大阪府のだれかのまねをするんではなくて、和歌山県の教育はこうあるべきやということで、仮称ですけど、和歌山県教育基本条例というのをつくろうということで、今、先輩議員らが知恵を出してくれてるんですけど、その中で、やっぱり教育には大いに知事の意向が反映されるべきやということなんです。
 金だけは、施設とかその辺の予算は出すけども、あとは教育にお任せですよということではなくて、例えばこの教育基本計画でも議会にやっぱり相談してもらう。つまり、知事に相談するということは、知事に決裁を仰ぐということは、和歌山県議会が承認する、決裁するということになります。
 だから、予算をつけるのには、この議会で予算を計上しますけど、あとはもう教育委員会に任せるし、あるいはタッチせんといてくれということでは、やっぱり済まんと思うんですよ。
 それで、先ほど申し上げましたように、知事も今度のその25年に向かっての対応の中で教育についてちゃんとうたってくれてます。
 だから、やっぱり教育は大事なもんだということは、もちろん認識もしてくれているし、ここにあります。25年の新政策と予算編成の方針の中に、教育は大事やと。しかも、ここにあるんですけど、「子どもの自立を育む教育環境の充実」の中で、新たに作成する副教材として、学校における道徳教育を徹底するとある。副教材というのはどうですかと言うたら、今のところ具体的な案はないと、こういうことなんですけど、先ほどから私、一貫して言ってるように、やっぱり道徳なんです。道徳がメーンでなけりゃ、本当に日本の本来の姿というのは出やん。そのために、知事も一歩前へ出たこういう発言をしてくれてるんだと思うんですよ。
 だから、すべからく行政がノータッチであっていいはずがありません。だから、今後その道徳を中心にして──道徳というのはいろんな含みがあります。先ほどのいじめの問題もあれば、やっぱり日本の国を愛する愛国精神を養う意味でも重要なことであるし、そういうことで、決して逃げて、避けて通れる問題ではありませんので、今後、すべからくと言ったらなんですけど、大方の部分はやっぱり教育委員会の意向を知事と相談していただき、知事が我々議会に相談していただくと、そういうふうなシステムになっていただけるように、今、基本条例のPTをつくってやってますので、御承知おきいただいて、よろしくお願い申し上げて、長くなりました、私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(山下直也君) 以上で、山田正彦君の質問が終了いたしました。
 これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前11時57分休憩
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