平成24年9月 和歌山県議会定例会会議録 第2号(新島 雄議員の質疑及び一般質問)


平成24年9月 和歌山県議会定例会会議録 第2号

(新島 雄議員の質疑及び一般質問)


汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているため、会議録正本とは一部表記の異なるものがあります。

正しい表記は「人名等の正しい表記」をご覧ください。

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 5番新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕(拍手)
○新島 雄君 「暑さ寒さも彼岸まで」、そんな言葉があります。本日は、彼岸の入りであります。朝夕少しずつ涼しくなってまいりましたが、まだまだ暑い日が続いております。秋の香りがすぐそばまでやってきているようであります。
 昨年1年間、皆様方には大変お世話になりました。改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
 議長のお許しをいただき、久しぶりの質問をさせていただきます。本日4人目ということで、大変皆さんもお疲れだと思いますが、しばらくの間、おつき合いをいただきたい、そのように思います。また、初めての一問一答であります。間違うこともあろうかと思いますが、お許しをいただきたいと思います。
 中国が騒がしいですね。邦人の安全が気にかかるところであります。欧米の企業は中国から撤退を始めたという話を2カ月ほど前、聞いたことがあります。現実かどうかはわかりません。これから中国へ進出をする、そのことに関しては、随分と注意を払って、考えて、状況分析をしなくてはいけないな、そのように思います。本当に命がけです。
 また、昨日までの和歌山県に降った雨であります。9月の雨、警報、こうなると本当に心配になってしまいます。今後も注意を怠らないで気をつけていきたいと思っています。
 本日は、2項目において質問をさせていただきます。簡単に、なるべく簡単に進めたいと思います。
 8月11日、「読売新聞」夕刊1面に「原発4基分 火力建設再開 関電方針 電力不足に備え 和歌山」の文字が大きく躍ります。私は、数社の新聞社よりこの記事について質問を受けました。その時点では、何のことを聞いているのかさっぱり用事はわかりませんでした。後で聞くと、この記事が出たことに対していろんな──これは「読売新聞」なんですが、そのほかの新聞社から、どういうようなことを聞いてますかという質問でありました。
 県議会では、2月議会において関西電力に対する決議書を採択しております。和歌山市議会の決議書とともに、4月の20日、関西電力本社に市議会議長とともに出向き、火力事業本部副事業本部長・執行役員と和歌山火力建設所長とに決議書を手渡してきました。
 そのときの関電側の答弁は、国の議論を待ってとか将来の需給見通しを見据えてなど、差しさわりのない返答であったと感じております。それが何の前触れもなく、議会に対して事前説明もなく、突如として新聞に出る。これが公的な電力会社がとる経営方針なのかと疑問を感じてしまうのは、私だけではないと思います。
 また、新聞には、県議会と市議会が早期建設を申し入れたので、地元同意も得やすいと書かれています。兵庫県の高砂市の火力発電所の件にも触れられています。記事の中には、「和歌山県と協議を始めた」と書いています。当然、知事はこのことを知っていたのですね。また、関西電力が建設再開の方針を固めたことも知っていたのですね。知事に答弁を求めます。
○副議長(浅井修一郎君) ただいまの新島雄君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 関西電力が建設を再開するということは聞いておりませんが、今まで余り動きがなかった関西電力から、この夕刊のちょっと前ぐらいから、こういった場合はどうなりますかというような幾つかの質問が私どもの部局にあるということを聞いておりました。
 そこから、これは私の勝手な期待なんですけれども、あるいは想像なんですが、LNG火力発電所、すなわち和歌山発電所の建設について、従来より関西電力が積極的な態度に変わってきているな、あるいはそうではないかというふうな期待を持ったことも事実であります。
 ただし、和歌山発電所建設の再開について、しつこいようですが、関西電力から何か確定的な通知があって、それに基づき県との間でこの協議が始まったというようなことがあったかと言われると、それはあえてまだと申し上げますが、ありませんというのが事実でございます。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 今の、知事は知らないという答弁だったわけなんですが、では知事は、「読売新聞」がでたらめを書いた、そのように考えているととらまえてよいですか。
○副議長(浅井修一郎君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 大変お答えしにくいわけでございますが、当時のたしか記者会見か何かで同じことを聞かれて、でたらめであったかというふうには聞かれないですが、「あれは本当ですか」と言われて「少しオーバーではないかな」というふうにお答えした記憶があります。「こういった場合、どうなりますか」ということをいろいろ聞いてきているということは事実なんですが、協議を開始したとか、あるいは再開を決めたとか、ちょっと新聞の表現は忘れましたが、ちょっとオーバーだったんじゃないか、そんなふうに思います。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 なかなか答えにくそうですね。でたらめと言うと問題が出るかもしれませんが、新聞社はこの件をどこで知ったとお考えでしょうかということになってきますよね。出どころはやはり関電ですかね。うなずきにくそうですね。
 知事の今の答弁にもありました定例記者会見では、「決して間違いではないが、ちょっとオーバーかな」と記者の質問に答えておるんですね。ということは、知事は知っていたととらまえていいんですか。御答弁をお願いします。
○副議長(浅井修一郎君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 知っていたというのは何をということでございますが、記事の内容を、あるいは再開を、あるいは正式な協議をということであれば、もちろん知っておりませんでした。知っておったのは、先ほど言いましたように、「こういう場合はどうなりますか」という、例えば立地をするに当たっていろんな手続が要りますが、それを客観的にいろんなことを聞いてこられていますと、急に聞いてこられ始めましたというようなことを聞いていたことは、これはもう事実でございます。
 一番初めに言われたので、これ質問になってるんじゃないかなと思って答えますが、だれから出たかというのは、それはもちろんわかりません。私自身が新聞にリークしたことはございません。部下もないと部下が言うております。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 私は、県のほうからこの件は出たとは思っていません。なぜならば、この記事の中に兵庫県の高砂のことまで書かれてるわけですよね。和歌山だけの記事ではないということなんで、これはもう言わずもがな関電がリークしたのかなと思わざるを得ないですよね。
 知事はそれに対して──今ちょっとうなずいておったんですが、もう一度、よろしくお願いします。
○副議長(浅井修一郎君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 1つ、ちょっとこれまた限定をつけて申し上げますと、リークをしたというのは、会社としての戦略があってリークしたのか、だれかがおっちょこちょいでぺろぺろっとしゃべって漏れちゃったのかという議論がありまして、この両方とも全く答えられません。
 ただ、この投資案件について申し上げますと、私も実は経済産業省というところにおりまして、産業界を相手にした直接の責任者でもありました。しかし、一番聞くのが難しいというのは、設備投資、外国も含めて、国内外を含めての設備投資についての意思決定であります。もう1つは合併、あとは人事なんですけども。
 したがって、売った、買った、それから幾らで原料を手当てした云々というのはいろいろどんどん言ってくれるんですけど、設備投資だけは、なかなか正式に聞くと口がかたいというようなことがございますので、先ほど言いましたように、諸般の事情から、「ウーン」といってちょっと期待したり、想像したりしてるというのが私の現在の状況です。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 十分わかります。ただ、この問題、ちょっとまだ続けたいんですが、出どころは関電以外にない、考えられないということと、ちょっと新聞が、先ほど知事が言うたように走り過ぎて書いてあるなというのがあります。──と思います、私も。
 ただ、我々はもっと進んでねと思ってるほうなんで、今後ともまたいろいろと質問することもあるかもわかりませんのでよろしくお願いをいたしますが、この質問を部長のほうに続けていきたいと思います。
 知事は何にも知らん──「何にも」とは言いませんが、少しは話があったんかいなぐらいの答弁やったんですが、部長、知ってたら、知事ほって知ってたよと言うてください。部長、知ってましたか。
○副議長(浅井修一郎君) 商工観光労働部長大門達生君。
  〔大門達生君、登壇〕
○商工観光労働部長(大門達生君) お答えいたします。
 記事のことについては知りませんでしたが、先ほど知事からも申し上げましたように、関西電力のほうから建設再開を決定した上での協議はありませんが、「こういった場合はどうなりますか」という幾つかの質問は受けております。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 「こういった場合はどうなりますか」、この質問なんですが、ちょっと中身を具体的にお願いします。
○副議長(浅井修一郎君) 商工観光労働部長。
  〔大門達生君、登壇〕
○商工観光労働部長(大門達生君) お答えいたします。
 環境アセスメントについて再手続が必要なのか、LNG船の大型化が進む中、従前の港湾計画を見直す必要はないかというようなことについて質問を受けております。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 そのとき、どのように答えてるんですか。
○副議長(浅井修一郎君) 商工観光労働部長。
  〔大門達生君、登壇〕
○商工観光労働部長(大門達生君) そういう質問を受けておりまして、現在、県とかのほうで協議、検討をしております。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 いろんな質問、相談を受けてるんですが、あくまでもこれは協議じゃないということですね。そのように理解してよろしいですか。
○副議長(浅井修一郎君) 商工観光労働部長。
  〔大門達生君、登壇〕
○商工観光労働部長(大門達生君) 先ほども申し上げたんですけども、関西電力とは、建設再開を決定した上での協議は行っておりません。従来から窓口となっている立地室のほうから相談として受け取っておりまして、ちょっと先ほど申し上げたんですけども、今お互いにいろんなキャッチボールといいますか、これはこうでしょうか、ああでしょうかとお互いにやりとりをしている最中でございます。(「それが協議やしよ」と呼ぶ者あり)
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 後ろのほうから、それが協議やしよという話も飛んできておるんですが、その話をしてる相手側は立地室という話でありますが、それはLNG火力発電所の立地を担当する部署という意味ですか。
○副議長(浅井修一郎君) 商工観光労働部長。
  〔大門達生君、登壇〕
○商工観光労働部長(大門達生君) 立地室は、電源開発について、その計画の段階から建設段階に至るまで、地元関係者の合意形成やとか用地取得等、権利関係の調整などを行ってる部署と聞いております。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 その話し合い、ほかの部署も来るらしいですね、ちょろっと聞くと。それだけではないということも聞いておるんですが、それはいつごろから始まってるんですか。
○副議長(浅井修一郎君) 商工観光労働部長。
  〔大門達生君、登壇〕
○商工観光労働部長(大門達生君) 「こういった場合はどうなりますか」といった質問は、7月の下旬にありました。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 7月の下旬というと、記事から考えると、この辺、微妙になってきますね。正式な協議ではないと言うんやけども相談には来てるよと、物すごく微妙なところだと思います。
 これは、商工観光労働部のほうで受けてくれてる、窓口はその中のどちらになるんですか。
○副議長(浅井修一郎君) 商工観光労働部長。
  〔大門達生君、登壇〕
○商工観光労働部長(大門達生君) 関西電力との窓口は、商工観光労働部産業技術政策課で担当しております。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 関西電力が、住金の工場を沖出しするんだということで公有水面を埋め立てたところの分を買い取ったわけですね。で、ここに火力発電所を設置します、やりますという発表があって、平成16年からちょっと待った、ちょっとストップさしてねという話がありました。そこから現在に至っているわけなんですね。
 当然、この建設再開ということになれば、和歌山県に対して何らかのきちっとしたスタートラインに着くことがあると私は考えるんです。電力が余ってるから延期、延期、延期で来てる中で、今この電力の問題があるときにこれを建設するとなれば、きちっと話があると私は思うんですが、関西電力の役員会やら、その他会社の方針などということで、部長のところには何の報告も来てないか、再度質問いたします。
○副議長(浅井修一郎君) 商工観光労働部長。
  〔大門達生君、登壇〕
○商工観光労働部長(大門達生君) 関西電力のほうからそういった報告は来ておりません。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 なかなか難しいですね。
 じゃ、この問題の最後に知事にお尋ねいたします。県として、関西電力に対して、今後もLNGの火力発電所建設を積極的に要望していくおつもりはあるのかどうか、お聞かせください。
○副議長(浅井修一郎君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 先ほども申し上げましたように、投資の意思決定というのは、なかなか最後の瞬間でないと正式には通知してくれないもんでございます。したがって、「こら」というのもちょっとなかなか言いにくいんですが、私は県議会の御意向ももちろん踏まえまして、重役さん以上に会ったときは、必ず「はよLNGつくってね」というようなことを申し上げております。
 そういう意味で、従来はちょっと目立った反応なかったんですけども、この今議論されておりますタイミングになっていろんな打診が来てるということは、ちょっと効果が出てきてるのかなと思って、想像ないしは期待をしているということです。
 これで気を許してはいけませんので、今後とも一生懸命説得をして、LNGの火力が和歌山でできますように努力してまいりたいと思っております。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 ぜひとも早急にできることを我々も願っております。せっかくの決議ですんで、よろしくお願いいたします。
 では、2問目に入らせていただきます。
 少しにおいがするかもしれません。トイレの話です。
 私は、小さいころ、余り洋式トイレを利用するほうではありませんでした。あんな頼りないもん気色悪いやろうなという思いがありました。しかし、あれになれてしまうと、人間というのはすごいもんですね。今回、この質問をするに当たって、私のところへ来ていただいた方に「あんたの家、洋式かい、和式かい」と全部聞きました。100%洋式です。
 ところが、今回言いたいのは、それだけ洋式が我々の生活に入り込んでいるにもかかわらず、公共のトイレは和式のほうが多いんではないかという感覚のもとに質問をさせていただきます。
 私なんぞ、今、ひざも腰も悪くなってくると、やはり洋式が大変楽で、もう手放せないもんであります。
 私の友人にこの話を今回しました。こんな質問すんねんと言うと、「わしね」と自慢げに話をし出しました。その人は、「遠くにいてもトイレへ行きたくなれば自分の家まで走って帰ってウォシュレットのあるトイレへ座らんとできないんや」ということを言うてました。実はその人、電気工事屋さんでして、32年前か34年前にこの洋式トイレをある家に初めて設置したんやということをおっしゃってました。「設置したときに、おまえ、どんなんやったんよ」と聞きますと、これが──まあ、ばらしていいんやと思います。納入して、その住まいの人が使わん前に、先、試運転しといた、自分がですね。「おまえ、それはまずいやろ」、「でもね、変な気分やったわ」と言うてるんが、今ではどこにおっても車で走って家まで帰るというような状況であります。
 ここで、学校はどうなんだということであります。幼稚園、小学校、中学校、高校または大学、専門学校、いろいろあります。博物館や美術館、どうですか。ビッグウエーブ、新しいのできました。どんな割合ですか。また、私は、高速道路のサービスエリア、ここはどうなんだろうということも気がかりでした。まちの公衆トイレなんかは、やはり随分とまだまだにおうところが多いですね。近くを通るだけでも大変なにおいがする公衆トイレもあるようです。
 そんなことをいろいろ考えながら、待てよ、このトイレというのは観光客も使うよね、国体に来た人も使うよね、和歌山って、これからこれ大事にならんかな、そんな思いは強くしています。トイレがきれいであれば、美しく、最新設備とまではいかなくても、最低限の設備を備えていれば随分と気分のよくなるもんだと私は思います。公共のトイレは、今、家庭のトイレに追いついていっていないというのが現状だと思います。しかし、これからは追い越していかなければならないのかな、そんなことも思っています。
 そこで、まず実態把握のために現状を教えていただきたいと思います。
 なお、この質問に関しては、大変多くの部署にかかわってきます。国体推進監も危機管理監もと、ずっとやったらもう格好つかんので、教育関係の教育長の部分と、それから公共性の高い県土整備の部門とで答弁をいただけたらありがたいなと、そのように思います。
○副議長(浅井修一郎君) 教育長西下博通君。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 教育関連施設で状況を把握してる施設について、お答えしたいと思います。
 県立高等学校につきましては、和式トイレが1989個、洋式トイレが619個で、洋式トイレの設置率は23.7%になってます。特別支援学校につきましては、和式トイレが204個、洋式トイレが266個で、洋式トイレの設置率は56.6%になっています。
 また、近代美術館や博物館等の文教施設につきましては、和式トイレが191個、洋式トイレが178個で、洋式トイレの設置率は48.2%になっています。
 私学につきましては、洋式トイレの設置率は、幼稚園では9割、小学校では2割、中学校、高等学校では5割になっていると伺っています。
○副議長(浅井修一郎君) 県土整備部長尾花正啓君。
  〔尾花正啓君、登壇〕
○県土整備部長(尾花正啓君) 和式トイレと洋式トイレの比率の現状についてでございますが、県管理の都市公園では、現在建てかえ中の秋葉山公園県民水泳場を除き、県土整備部所管で和式62%、洋式38%、また県内の道の駅では、和式63%、洋式37%、さらに、西日本高速道路株式会社が管理する県内のサービスエリア、パーキングエリアでは、和式66%、洋式34%となっております。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 今回、大変皆さんに、いろんなところへ電話をしていただいたり、出向いてくれた方もあるようであります。本当に職員の皆さんには大変な御迷惑をおかけしたんだなということを重々わかった上で、質問を続けていきたいと思います。
 ここで、尾花部長、おもしろいのは、サービスエリア、また道の駅、都市公園、この割合がほとんど一緒なんですね。ということは、ここにトイレ5つつくるとした場合に、じゃあ洋式2つぐらいでええわよという、この感性で全部いってんのかなと思ってしまうわけです。ところが、現実は、現実を考えると、5つのトイレがあれば5つあった4つが洋式でもええんですよ。私はそない思うんです。
 というのは、1つは、私、昔に言われたことがあるんですが、サービスエリアで車いすのおばあちゃんをトイレへ連れていった。和式しかなかったんや。そしたら、おばあちゃん我慢してよと言うて、もう1回車へ乗ったというんですね。それは、障害者のトイレがなくても洋式のトイレがあれば、介護する人があったらそこへ座らすことができる、座ってくれれば大丈夫やということをおっしゃってました。
 また、教育長、あるときにこんな話を聞いたことがあります。子供たちが家で洋式でしかしたことがないのに、学校へ行ったら和式トイレや、これ、ようせん、ようせんと一日我慢をする、我慢することで体調を壊す、また学校が嫌になる、そんなことがありやせんかということも気がかりなんです。
 そこでまず、県の施設ばかりではないんで大変難しいとは思うんですが、市町村やNEXCO西日本も、国の分も含めて、なるべくこれからは洋式トイレを私はふやしてほしいなと思うんですが、部長のお考えをお願いします。
○副議長(浅井修一郎君) 県土整備部長。
  〔尾花正啓君、登壇〕
○県土整備部長(尾花正啓君) 今後も割合は変わらないのかという御質問でございますが、現在、新たに建設中の秋葉山公園県民水泳場では、和式18%、洋式82%の割合となっております。
 今後、他の施設についても、トイレの改修が必要となった際には、利用実態を踏まえ、洋式の割合を検討してまいります。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 今のをもう1回整理さしてください。秋葉山の今度の新しいプールですね、今つくっている、これで和式が18%、残りは洋式ということですか。ですね。ということは、個数的にはどんなもんですか。数字をちょっと障害者のも含めて手元にありませんか。私、あるんやけど。
○副議長(浅井修一郎君) 県土整備部長。
  〔尾花正啓君、登壇〕
○県土整備部長(尾花正啓君) 秋葉山プールの個数でよろしいですか。秋葉山公園県民水泳場につきましては、和式が11個、洋式が42個、身体障害者用が9個、合計62個となっております。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 今の数字を足してみると、洋式と障害者のを足してみると51で、和式が11ということだと思います。これは、先ほど私が申し上げた5つあれば4つ洋式でもええよね、1つが和式でというのにほぼ近い数字だと思います。私は、大変この数字を聞いてうれしいです。これからも使い勝手のよいように──それはそうと、尾花さんは和式やったかな、珍しくね──ぜひともお願いしたいと思います。
 教育長にお尋ねをするんですが、担当外の私学まで答弁をしていただきましてすみません。ありがとうございます。やはりまだ洋式が少ないかなというのが素直な感じだと思うんですが、今後このトイレを整備する方法というのは何かありますか。
○副議長(浅井修一郎君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 県教育委員会といたしましても、県立学校及び文教施設においては、建物の新築や建てかえの際はもとより、既存建物の大規模改造時等において、順次トイレの洋式化を図ってきているところです。公立の小・中学校のトイレの洋式化につきましても、文部科学省の補助制度による財政支援を有効に活用しながらトイレの環境整備を推進するよう、設置者である市町村に対しても助言をしてまいる予定です。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 その整備する方法が何らかあるということなんですが、今の現時点で、きょうは数字が出たし、その数字を見た教育長の素直な感じ、どう思ったかというのと、もしトイレに対する保護者からの何か、こんなにしてほしい、あんなにしてほしい、こういうことを直してくれやんのかなというような今まで要望が出てたのなら、それも一緒にお答えをいただきたいと思います。
○副議長(浅井修一郎君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 今の状況についての教育長としての感想といいますか、印象ですけれども、県立高校につきましては洋式のトイレの設置割合が23%台ということで、特別支援学校や文教施設と比べ、やはり少ないように思っております。
 本県の公立学校から、トイレの問題で子供が登校拒否になったとか、あるいは体調不良を起こしたというような報告は、現在まだ届いてございません。
○副議長(浅井修一郎君) 新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕
○新島 雄君 ありがとうございます。
 私、いろんなところへ出向かしていただいて、いろんなホテルへ泊まらしていただいた折に、どこでしたかな、もう全く覚えてないんですが、トイレのドアを開けたらふたがふっとあいたんです。驚いてしまいました。また、別のところで、トイレを立ったときに水がジャーっと流れたんですね。ほんで、ああ、ここまでトイレというのは進化してるんだなということを随分思いました。
 ウォシュレットなんかでも、本当に使っている人はもうやめられないというようなことを言いますが、そこまでの設備は私はまだまだ必要はないんだとは思いますけれども、本当にトイレに気持ちよく行ければ1日爽快だと私は思いますし、まして、和歌山へ行ったらトイレきれいやで、ええトイレやでと言うてもらえるというのは、随分自慢だと思うんですね。
 それも、学校関係の中で、特に子供たちにお金をかけてるよ、我々は子供を育てるのに力を入れてるんだよ、こんなところにも多少無理しながらでも頑張っとるんよというようなもんが目に見えてあればいいと思うんですが、その辺の決意のほどを教育長にお聞かせいただいて、終わりたいと思います。
○副議長(浅井修一郎君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 今の議員の御指摘を真摯に受けとめて、前向きに検討してまいりたいというふうに思います。
○副議長(浅井修一郎君) 以上で、新島雄君の質問が終了いたしました。(拍手)
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後2時40分散会

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