平成24年2月 和歌山県議会定例会会議録 第6号(山本茂博議員の質疑及び一般質問)


平成24年2月 和歌山県議会定例会会議録

第6号(山本茂博議員の質疑及び一般質問)


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 質疑及び一般質問を続行いたします。
 17番山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕(拍手)
○山本茂博君 議長のお許しを得ましたので、和歌山県民、そしてまた岩出市民を代表して一般質問をさせていただきます。
 一問一答方式で通告しております。どうぞよろしくお願いいたします。
 早速、質問に入らせていただきます。
 初めに、観光行政についてであります。
 観光立県を目指す和歌山県にとって、平成16年の高野・熊野の世界遺産登録は、和歌山県民にとって非常に大きな出来事であったと思います。また、県や地元市町村では、これら世界的に認められました文化財を観光政策の大きな柱としてPRしてきましたし、これからもさらにPRをする必要があるかなと思います。結果として、観光客もふえるとともに、地元の住民の皆さんも、先祖の皆さんが営々と守ってきました高野・熊野に改めて誇りを抱くことになるんかなというふうに思います。
 そしてまた、和歌山県には、高野・熊野以外にもたくさんの文化財が残ってます。私たち県民は、いま一度、地元の文化財が有する価値に振り向いてみることが必要ではないかと思います。まず、地域みずからが身近にある歴史、文化を評価する、そしてさらに、この価値を外に向かって発信することが必要なんではないでしょうか。多くの観光客の視線を受けながらその文化財は磨かれ、そして輝きが増すことになると思います。
 また、このような文化財を守り、かつ生かす取り組みには、文化財の保護と理解を促す部門と、外から訪問客を招く部門の息の合った取り組みが必要であろうと思います。さらに、こうした取り組みは、市町村という単位で取り組むのは限界があると思いますし、また効率もよくないと思います。
 紀北には、紀の川という美しい川があります。この豊かな川の恩恵を一身に受けて紀の川流域の文化ははぐくまれてまいりました。この地理的、歴史的な価値の有効活用について、またこれらを生かした観光政策について、商工観光労働部長の御見解をお伺いいたします。
○議長(新島 雄君) ただいまの山本茂博君の質問に対する答弁を求めます。
 商工観光労働部長大門達夫君。
  〔大門達生君、登壇〕
○商工観光労働部長(大門達生君) 紀の川流域の観光振興策についてですが、紀の川流域には、根来寺、紀伊国分寺跡、粉河寺など、国の史跡や重要文化財、名勝に指定されている文化財が数多く所在しています。また、根来寺、粉河寺は当該地域における観光拠点でもあることから、県では、今年度実施した首都圏旅行会社の現地ファムツアーの視察場所とするなど、誘客に向けた取り組みを行ってまいりました。
 さらに、紀北広域観光として、根来寺、粉河寺など紀北6社寺とJR西日本など鉄道3社が共同で和歌山紀北キャンペーンを実施しており、これについても、県で実施したさまざまなプロモーションにおいて、根来寺、丹生都比売神社などの参画も得ながら、旅行会社、メディア、消費者に情報発信を行ってきたところです。
 また、現在、県の観光施策の一環として、旅行需要を支える女性層の取り込みを目的に、パワースポット、山ガール、歴女など、トレンドを重視したプロモーションを行っているところですが、今後、当該地域の文化資産を発信する手法として、女性層など新たなターゲットも含めて、施設や地域団体などと連携したプロモーションを実施してまいります。
 加えて、平成26年の世界遺産登録10周年、平成27年の高野山開創1200年といった紀北地域の観光振興、地域活性化の大きな契機となる祭事が予定されており、高野山から当該地域の文化資産へお客さんを誘導する広域連携やプロモーションに努めてまいります。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございます。
 紀北地域の観光についてということで、要望なんですけども、平成27年、京奈和自動車道インターチェンジができます。それで、根来寺まで数分で行けるわけです。そしてまた、関空からももう30分ぐらいで行ける距離というのが根来寺です。そうした中で、根来寺は、御存じのように覚鑁上人が開いた新義真言宗の寺であります。高野山からとってみたら分家と言っていいような寺でございまして、去年、かくばん祭りに知事にもお越しいただいて、盛大に開催することができました。本当にありがとうございました。
 平成27年は高野山開創1200年ということで、紀北地域の観光の本当に一大イベントということで、大きな効果があると思います。
 そしてまた、根来を含めて、紀の川筋には紀の川みち広域観光連絡協議会ということで、4市3町加盟で顧問が和歌山県だということで、また根来街道グリーンツーリズムということで、大阪府と和歌山県、そして岩出市、泉南市で協議会が持たれてます。
 そしてまた、驚いたんが、緑の歴史回廊ということで──私どももいつも緑の歴史回廊ということを言うとったんですけども──事務局がないということで、どないなってるのかなという面も思うんですけども、大阪を含めて紀北筋、線と線をつないで、もう面のものにしていただけたらというのが私の思いであります。
 それとともに、初日に中村議員から熊野古道についての話がございましたけど、中村議員の答弁で、知事は大阪のほうまではまだちょっとというふうな話もあったんですけれども、ちょうど和歌山市と岩出市の境目には雄ノ山峠がございまして、そこに熊野古道があるんです。ぜひ、紀北地域にもそういう文化遺産があるということで注目していただけたらなというふうに思います。
 それとともに、和歌山県は、白浜を含めて温泉地、そして高野・熊野遺産ということで、紀南地域は観光に力を入れるということは本当にもう当然だと思うんですけれども、紀北地域も、蚊帳の外にすることなく、少しは目配り、気配りを願いたいなというふうに思います。要望とします。
 次に、観光面における振興局の役割についてということで、紀の川流域というのは、広域的な政策の実行には各市町村のお互いの連携というんですか、県と市町村との連携、そして民間と行政との連携が不可欠やと考えます。知事は、常々、振興局に対して、みずからのグリップ力を高めながら事に当たれと指示していると聞いておりますが、民間及び行政機関の連携がまさに必要なんではないでしょうか。まさに、県内7カ所に配置されました振興局におけるグリップ力、地域の情報を的確につかみ、また地域の人と交流し、お互いが理解し合う関係づくりが大切だと思います。
 一例として、農産物の生産、加工、流通販売において県は側面支援することが大事な仕事であると思いますし、また一村一品運動につながっているのかなあと思います。また、観光面において、紀の川のめっけもん広場につながっているのかなあと思ったりもいたします。それこそ観光振興のPRが大事な仕事であると思います。ほっとくな根来寺という思いであります。
 振興局における情勢も変化してると思いますが、観光面における振興局の役割について、知事の所見をお伺いいたします。
○議長(新島 雄君) 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 振興局については、地域の住民と最前線で接し、サービスを提供する機能に加え、管内の市町村の地域振興を図る機能も担っていると思っております。
 私は、御指摘のように振興局重視でございまして、実は、私の就任のときに、行革の流れからすると、もう廃止していこうという流れだったんですが、今から考えますと、180度ひっくり返しまして、人間は減らさないといけませんが、単に窓口とか本庁への取り次ぎにとどまらず、市町村との日々の連絡調整はもちろんのこと、地域の意見や要望の収集、県政策の住民への浸透という役割をしっかり果たしてもらって、それで地域振興を図っていこうと、こういうふうに考えてるところでございます。
 振興局の諸君もよくこたえてくれておりまして、産業面では、御指摘ありましたが、地元の農産物や特産品のブランド力を高めるため、市町村と協力して紀の川うまいもんプロジェクトを実施するなど、特産品等の購買意欲の向上に努めております。
 特に観光振興については、振興局と市町村が連携し、それから地域の特にグループとか、そういう方々とよく協力をして、旅行エージェントへの商品造成の働きかけとかメディアなどに対するプロモーション活動を行う、そういうことを地域ごとに結構一生懸命やってくれております。地域の観光資源の有効活用や観光客の滞在時間の延伸のために市町村のエリアを超えた広域的な観光振興に取り組んでおりまして、今後とも、より一層積極的に取り組みを私も指導してまいりたいと思っております。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 次に、緑花センターについてであります。
 根来寺周辺の県の施設として、里山整備を行っていただいております、自然体験教育を行ってくれているげんきの森があります。また、その近辺に緑花センターがあります。根来寺の周辺の観光ということを考えれば、当然、県施設の有効利用が必要ではないかと考えます。
 根来寺の近くには、道の駅さくらの里、そして若もの広場、根来寺、岩出資料館、緑花センター等あります。新たにまたできる一乗閣、この大切な文化財及び施設を、点と点を結んで面的に広げていただきたいなあというふうに思います。それにより、地域活性化、並びに観光地化につながるのかなというふうに思います。
 また、27年には京奈和自動車道が開通されるということで、交通の便がよくなり、観光の活性化が促進されると思います。
 これから春の4月になったら、根来寺、そして緑花センターは桜の名所として、観光客や地域の人々にとって憩いの場所となっております。新聞報道にも開花情報が示されるようになりました。
 先日、絵手紙展ということで開催しているので一回来てよということで緑花センターに行きました。そしたら、展示されてるのが緑花センターの中にありまして、別館展示室ということなんですけども、入るのに250円要りました。そしてまた、その前も、園芸家というんですか、盆栽展示がありまして、そのときも同じくお金が要りました。
 そしてまた、緑花センターではたくさんの催しがされております。その中でも、園芸展や親子体験教室などもされてます。その体験教室をされてる中で、別途入園料が要るということで、本当にどうかなというふうに思うわけであります。
 そしてまた、遊具等も、子供さんの遊具が置かれてまして、家族連れの方もたくさん来られてます。その中で、親子3人で入ったら600円ぐらい要るということで、遊具、それを使って遊ぶだけでもう600円要るんやということで、本当にこれはどうかなということであります。
 和歌山市の四季の郷、そして海南のわんぱく公園などは、本当に無料なんです。そうしたとき、何が違うのかな、緑花センターと機能自身の何が違うんであろうと、それを思うたとき、そんなに変わらへんの違うかなと、こういうふうに思うわけであります。
 親しみがある、そしてだれでもが利用できる、たくさんの人に来てもらえる緑花センターにぜひしていただきたいなあと。そのためには、今、指定管理者が管理運営されてますけれども、いろんな難しい面があると思うんですけども、しかし、入園料が引き下げられることによって本当にたくさんの人が来られるというふうに私は思ってます。そしてまた、その結果、斬新な経営、運営をされることができるんじゃないかなというふうに思います。熱帯植物等、温室管理されている部分というのは、もう別途料金で取られてはいかがかなあというふうに思います。
 その点について、緑花センター無料化に向けて、農林水産部長の答弁を求めます。
○議長(新島 雄君) 農林水産部長増谷行紀君。
  〔増谷行紀君、登壇〕
○農林水産部長(増谷行紀君) 植物公園緑花センターは、花と緑が楽しめる憩いの場としてだけでなく、植物の栽培や展示を通じてそれらの知識の普及を行う植物園の役割も兼ね備えた施設で、現在、年間約13万人の方々に御利用いただいております。
 センター内では、散水を初め、草花の植えかえなどのパノラマ花壇の管理や樹木の育成等、人手を要する作業のほか、温室の温度管理等に多額の経費が必要であります。開園当初は無料としておりましたが、経費節減のため、昭和60年度に有料化し、さらに平成18年度からは指定管理者制度による管理に切りかえました。
 平成23年度は、NPO法人根来山げんきの森倶楽部に6340万円で管理を委託しており、入園料収入の見込み額でございますけれども、1600万円を合わせると、年間約8000万円の経費で運営されていることになります。
 入園料は、近隣府県の類似施設と比べても適正な設定で、植物公園としての質を落とすことなく、県民の信頼と安心を確保した運営を行うために必要なものであり、財政状況が非常に厳しき折、現行の料金体系で御理解を賜りたいと存じます。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 難しいという話なんですけども、緑花センターというのは射撃場があったところで、そして緑花センターの、今、管理事務所があって、その南側に小ちゃい山があるんですけども、そこが遊歩道と、そして薬草が植えられてるとこなんです。そこによく子供のときに遊びに行きまして、そして、アセンボというんですけども、ちょっとビシャコによく似た紫から赤い実なんですけど、それをよく食べに行った覚えがあるんです。それ、シャシャンボというらしいんですけども、そういう思い出がある場所なんです。
 そしてまた、子供ながらにあの小高い山、今、緑花センターがあるところ、桜の木で全部満開というんですか、もういっぱいにしてしまって、そこで、あの上のあずまやで寝てたらなという思いを持ったことがあるんです。
 そうした思い出の場所ということで、初めはただで入れたということなんです。それで、いつの間にか駐車料金、そして入園料が要るということで、物すごく入りにくくなったというのが現状です。
 先ほども、13万人ということなんですけども、開園当時は3年間で100万なんですよ。だから1年間で33万人の人が入園されているところだったんです。それがいつの間にか、今、13万人しか入ってないということがやっぱり問題点になってるのかなと僕も思います。
 そういったことで、管理条例の中で県民の憩いの場所ということが──そら、植物の管理運営というのもあると思うんですけども──設置目標の中にも入ってますし、また、官の施設というのは本当に開放するのが僕は筋やと思うんです。こんなんお金を取るというのは本当に間違うてると僕は思うてます。
 そしてまた、今、管理事務所の中で和歌山県の物産も売ってるんです。しかし、今、その物産の売ってるところが移動したと。今まで売ってた紀州ふるさとの家というのがあるんですよ。それがもう今、閉められてるということ。そしてまた、その隣に軽食、喫茶の店があるんですけども、それも土日祝日しかやってないということがあるんです。ということは、それをいかに活用ということを考えたら、やっぱり何とかなるんちゃうかなというふうに思うわけでございます。
 今回質問さしていただいたのは、知事が、判断によって可能だと、物になるかもわからんという話もございますので質問さしていただくわけですけども、光熱費のかかる、要するに温室部分だけ有料にするとか、それとかまた、無料化に向けての実証実験をぜひしていただけないかなというふうに思います。人がたくさん来場できる県の施設であってほしいし、観光拠点になり得ると思います。その点について、再度知事の答弁をお願いいたします。いい答弁をお願いいたします。
○議長(新島 雄君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 現行料金の考え方は農林水産部長の申し上げたとおりでございますけれども、せっかくの山本議員のお申し出でございますので、施設の設置目的とか、あるいは現況、それから利用状況、他の指定管理施設の料金の設定のあり方等々の公平性の問題とか、いろんな視点から総合的に検討してまいりたいと思います。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございます。もうすばらしい、私の尊敬する知事でございます。どうぞ、よろしくお願いいたします。もう了といたします。
 次に、一乗閣保存修復事業について。
 一乗閣の修復移転作業がいよいよ平成24年度に取りかかると言われております。今議会に予算計上されております。岩出市長、そしてまた川口県議、そして岩出市民を初め関係者の御努力により、修復保存ができるのかなと思います。また、仁坂知事には御英断をいただき、本当に厚く御礼申し上げる次第です。
 さて、一乗閣の修復保存は文化遺産課で行うと言われております。文化財ということになれば本当にもう縛りがきついんかなということで、規制があるんかなというふうにも思います。
 ちょうど岩出市の境で、紀の川市なんですけども、東国分というところに国分寺があります。修復保存されてまして、今、公園化されてトイレもありますし、資料館もあります。そこへ行かしていただいたら、国分寺、真ん中にぽつっと建ってまして、国分寺の中どないなってんねんやろ──入ることができない。聞いてみたら年1回は入る機会があるということなんですけども、建物修復保存ってこんなもんかなと思ったんです。
 しかし、川口県会議員の質問の中でも、根来寺や岩出市の協力を得ながら修復保存し、そして紀北地方の観光面における拠点として、県議会の歴史を伝える文化財として、和歌山県の県政はこうあったと後世に残したいと答弁されてます。山口教育長は、修復保存の意義を損なわない範囲で観光部局と連携を図りながら、歴史回廊事業のインフォメーション機能などを備えた中核施設として活用したいと、そう言われております。このとおりにしてほしいんです。
 しかし、岩出市に聞いてみたら、県の関係課、文化国際課と文化遺産課が11月に全体的な観光活用を含めて協議をされたということなんです。11月なんです。6月には川口県会議員が質問してると思うんですけども、そこからもう5カ月たってるんで、本当にどうなってるんやろうというふうな思いであります。
 多分、これから文化遺産課と修復のことについて、あと企画課で調整していくということになるんだと思います。しかし、この一乗閣は元県議会議場なんです。ここなんですね。この場所だったと思うんです。それが、県議会事務局に何の相談もというんですか、関与もしてないということで、本当にこれからどうなるんだろうという思いであります。
 そうしたことで、観光面からも観光セクションのかかわりもあって、これからしかるべきやと思います。私は、一乗閣を観光振興の拠点として位置づけてもらいたいし、一乗閣の修復移転におけるこれからのスケジュール等について、またどのような運用をされるのか、知事にお伺いいたします。
○議長(新島 雄君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 旧県会議事堂一乗閣の保存整備事業については、来年度から解体工事を行うなど、平成25年度完成を目途に進めることとしております。また、整備後の管理運営につきましては、費用負担も含め、岩出市が行うことになっております。
 これまで、岩出市長を初めとする岩出市の方々にはさんざん苦労をかけまして、また、募金もしてくださった岩出市民の方々の協力にも大変敬意を持っている次第でございます。そういう気持ちで、このスケジューリングについては私が指導いたしました。
 旧県会議事堂一乗閣が、県議会の軌跡を後世に伝えるとともに和歌山県の観光振興にさらに貢献する施設となるよう、今後も、県議会や地元関係者等と十分協議を行いながら事業を進めてまいりたいと考えております。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 知事には、またいろんな面で協力をひとつよろしくお願いいたします。
 次に、京奈和自動車道整備についての問題点についてであります。
 京奈和自動車道は、京都、奈良、和歌山を結ぶ延長120キロメートルの高規格道路であります。先日、伊勢に行く用事がありまして、西名阪道路を通りました。ちょうど大和郡山インターチェンジのところで、南側のとこなんですけども、盛り土がやってあって、ああ、ここが京奈和自動車道の接続される場所かなというふうに思った次第です。ここから私の住む紀北地域までもう開通したら近いのになあと、またこれから大阪回りせなあかんのかなあと思ったら、本当に嫌になってきたというのが現状です。
 大和郡山インターから和歌山市までの間において、奈良県側の大和区間、そして御所区間が平成28年度以降供用予定ということになってるらしいです。また、平成27年にはわかやま国体が開催されます。また、平成27年には高野山開創1200年の祭事が行われます。
 和歌山県に入る道路は、もう御存じのように高速道路は阪和自動車道しかないんです。京奈和自動車道が開通すれば、交通のアクセスの利便性からも、これからの国体が活力あるもんになるんかなあというふうに思います。
 和歌山県側についても、知事を初め国会議員の先生方の御努力で平成27年供用予定だと聞いてます。また、奈良県の国に対する要望ではあります。しかし、奈良県に対して、早く、和歌山県は国体があるんやからということで和歌山県の思いをぜひ伝えていただきたい。その結果として、和歌山県の27年要望が担保できるのではないかなというふうにも考えます。知事の所見をお伺いいたします。
○議長(新島 雄君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 京奈和自動車道については、和歌山県内の全線は平成27年国体開催までに供用していただくよう国に対して働きかけております。27年度までつくるということは明示されておりますが、国体までにぜひ終わってくれということを今、努力目標にしているところでございます。
 一方、奈良県内の大和御所道路については、国の事業計画ではもうちょっとおくれるということに、現在なっております。
 議員御指摘のように、国体開催時からの他府県のアクセスを考えると、京奈和自動車道は西名阪神自動車道まで連続して供用されていることが最も望ましいと考えておりまして、かなり難しいとは聞いておりますけども、事情を説明し、奈良県からもぜひとも国に働きかけてもらうよう、あるいは直接も含めて、これから努力をしてまいりたいと考えております。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 ありがとうございました。
 それでは次に、京奈和自動車道打田インターチェンジ供用に伴う周辺道路の影響についてということで、和歌山県にとって残っている箇所、紀北東道路と紀北西道路であります。
 紀北東道路は、高野口インターチェンジから打田インターチェンジまでであります。そしてまた、供用予定は平成25年ということであります。紀北西道路は、打田インターチェンジから和歌山ジャンクションまでの間であります。民主党政権によって、「コンクリートから人へ」ということで、和歌山国体に向けて平成27年に供用できるのかなということは心配していたんですけども、関係者の御努力で平成27年の国体に間に合うよう取り組んでいるということで、喜んでいる次第であります。
 さて、五條インターチェンジから打田インターチェンジまでが25年に開通いたしますと、岩出が27年なんですけども、その2年間、岩出において渋滞するんではないかというふうに考えます。それでなくても岩出は、金曜、土曜、日曜にかけて岩出のバイパスの24号線沿いは渋滞してます。その上に渋滞するということで、どうなるんかなというふうに思うわけであります。
 また、粉河加太線は南海バスがありまして、通ってます。また、右折だまりというんですか、バス等、非常に通ってるために、右折だまりがなかったら困ってるのが状況です。
 そしてまた、岩出の生活道路、特に県道新田広芝岩出停車場線なんですけども、狭隘部分があって本当に通りにくい道となっています。
 という意味で、県道加太線の右折だまりの設置、また生活道路としての県道新田広芝岩出停車場線の拡幅に向けての取り組みについて、県土整備部長にお伺いいたします。
○議長(新島 雄君) 県土整備部長森 勝彦君。
  〔森 勝彦君、登壇〕
○県土整備部長(森 勝彦君) 打田インターチェンジまでの供用に伴う周辺道路への影響については、国土交通省を初め、岩出市や紀の川市、関係機関も入って検討しているところですが、岩出市内においても、交通の流れがやや北側に移ることにより、県道粉河加太線などで交通量の増加が見込まれます。
 このため、県道粉河加太線の岩出市内の主な交差点のうち、県道泉佐野岩出線根来西交差点には右折車線が設置されていますが、残る県道泉佐野岩出線根来交差点、県道新田広芝岩出停車場線北大池交差点、市道野上野清水線根来東交差点については、今後、交通の状況を見ながら必要な対策について検討してまいります。
 また、県道新田広芝岩出停車場線については、県道粉河加太線から県道和歌山打田線間のうち、特に交通の支障となっている箇所から順次整備を進めています。
 現在、岩出市立上岩出小学校前においては、用地取得に向け、準備を進めています。また、国道24号との交差点部分については、用地取得できたところから順次工事に着手しているところです。
 今後とも、予算の確保に努め、早期に完成できるよう整備を推進してまいります。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 次に、京奈和自動車道インターチェンジ付近の県道泉佐野岩出線崩壊箇所について、のり面対策についてということでございます。
 岩出インターチェンジ付近の採石場を京奈和自動車道が通行するに当たり、砕石の粉じん等、京奈和自動車道通行に対して問題はないんでしょうかと思うんですけども、また、採石場の西部分で県道泉佐野岩出線沿いの山沿い部分、新風吹トンネル手前700メーターのところで、ちょうど平成19年9月に大雨がありまして、道路に面した山手の部分なんですけども、崩落というんですか、発生しまして、一時通行どめになったことがあります。
 県において応急工事を実施されて、今、仮設の防護さくは丸太でずうっと並べたような状況で、これ、どうなったかなというふうに思うんですけども、それがいまだに危険箇所となっております。
 私有地の採石場ということであったんで、亀裂がその山の部分にまた起こるということで、県としては地質の安定ということで、それを待ってたんかなと推察するんですけども、しかし、もう3年もたってきておりますので、のり面の安定ということも考えるというとこまでいかんと思います。そやから、もう今すぐにでも工事していただけたらなあというふうに思います。
 今後の対応について、県土整備部長にお伺いいたします。
○議長(新島 雄君) 県土整備部長。
  〔森 勝彦君、登壇〕
○県土整備部長(森 勝彦君) 県道泉佐野岩出線ののり面崩壊箇所については、緊急的に崩落の危険性がある土砂の撤去を行った後、仮設防護さくを設置し、当面の安全性を確保するとともに、新たな崩壊に備え、計測機器を設置し、観測を継続しております。
 現在、こののり面の恒久対策を実施するための調査設計を行っておりまして、対策工法を確定させた後、工事に着手する予定でございます。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 次に、文化行政における読書、図書館についてということで、県民の読書文化の振興について話をさせていただきます。
 きのう、向井県会議員が和歌山の県民性のランキングについて話をされております。私も、去年、ちょうどテレビ番組を見てましたら、「ケンミンSHOW」という番組がありまして、その中で和歌山県の県民性について話しされてました。その中で、プロ野球の選手が多いとか社長の数が多いというのも挙げられてるんですけども、その中でも特に注目するのが、雑誌、図書の購入費が一番少ないのが和歌山県です。
 総務省の家計調査から、2人以上9000世帯から抽出した結果ということで、一番読まれてるのが埼玉県、そして福島県ということらしいです。そしてまた、ワースト3というのは大阪府と沖縄、そして一番最後は和歌山県です。
 和歌山県民が本を読んでいないということで、考えられることは小学校児童数、そして子供の数が多いんかなということなんですけども、それもおかしいかなと。また、子育て世帯がゆっくり本を読む時間がないということで、子育て世帯が多いんかなと。いや、そうでもないなと思ったりもします。そうした中で、インターネット普及、よくされてるのかなと思ったりもするんですけど、それでもないし、また、和歌山県は文化的にもおくれてるのかなと。
 それを言われると、文化のバロメーターでいったら、例えば下水道の普及率で一番最下位は徳島県であります。その件はランキングで調べたら26番だということで、そうも言えないということで。読書というのは文化のバロメーターであると、私はそう思います。和歌山県は、読書習慣がないというんでしょうか、根づかない県かなというふうに思ったりもします。
 しかし、ちょうど私も去年、アメリカに出張に行ったときに、知事に、ちょっと僕も時差ぼけをやってまして、そのときに時差ぼけの解消は知事、何かありますかと聞いたら、いや、僕は本を読んでるという話を聞きまして、ああ、知事はよく本を読んでられるんやなあと感心したんですけども。
 今、和歌山県の知事、仁坂知事でございます。読書家の知事ということで、この和歌山県の現状についてどのようにお考えになりますか。
○議長(新島 雄君) 知事。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 読書は、人が成長する過程で言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かなものにし、生きる力を身につけていく上で欠くことができません。また、郷土の先人の知恵や知識を継承し、新しい文化を創出する上で大きな役割を果たします。
 県立図書館では、蔵書の充実のため予算を措置し、子供が本と豊かな出会いができるよう支援しております。ボランティアの方は、また子供や障害者、高齢者向けの読み聞かせを実施してくださっておりまして、読書への興味、関心を高める活動を行ってくれております。
 ただ、地方へ行きますと本の少ない学校というのもございます。そういう対策のために、現在というか、ちょっと前からですが、県では、家庭にある本、これがスペースの関係でちょっと処理に困るという人もいらっしゃいますので、そういう家庭にある本を送るリサイクル図書ボランティア活動も進めております。
 議員御指摘の懸念があり、読書習慣が根づかない県かなあというお話がありましたが、私は生まれも育ちも和歌山でございまして、実は、どんどん読んでみたくなって、買い込んで積んであるというのが現在の状況でございます。先ほどの統計には、びり脱出のために少しは貢献してるんだけど、力及ばずということだと思います。
 あんまり時間がございませんが、せっせと読むように努めておりまして、知識を入れないとどんどん時代に取り残されていきますし、刺激を与えないと頭も退化してまいりますので、県民が読書に親しむような機会の提供と環境の整備充実、それとお勧めを熱心にやってまいりたいと考えております。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 次に、学校における読書活動についてということで、ことし1月に那賀地方交流サロンがございまして、ちょうどそのときに和医大の板倉学長に講演していただきました。那賀地方のリーダーの皆さんばっかりだったんで、戦国武将の脳の違いについてということで話をされました。
 また、その中で私は一番思ったのが、前頭前野ということで、頭の先端部分なんですけども、今、それが発達してるか発達していないかというのが人間とサルとの動物の違いだということなんです。というのは、前頭前野というのは脳の司令塔やと、そういうふうに言われてるわけで、人の気持ちを推察する動きとか、やる気とか物を覚える、そしてまた我慢とか発明とか、音楽、絵画、集中力とかいろんなアイデア力、それが前頭前野が発達したらたけてくるというわけです。それこそ読書で培われるということを言っておられました。
 そこで、教育的観点から、テレビゲームというのが今たくさんされてて、それをしてると前頭前野がもう退化するということらしいんですよ。だから、今、子供を取り巻く環境というのは、もうゲームばっかりしてるというところがあると思います。そうした中での学校における読書活動について、学校図書館の蔵書の数の実態も含めて、現状の取り組みについて、教育長に答弁お願いいたします。
○議長(新島 雄君) 教育長西下博通君。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) ただいま本県の読書教育についてお話をいただきました。
 現在、学校における読書活動についてお答えしますと、小・中学校の学校図書館の蔵書につきましては、平成22年度の調査では、小学校55%、中学校では38%の学校が国で定めた標準数を超えております。ただ、中学校の38%、やや低い感じがするんですが、本県の数字は全国とほぼ同じ程度となっておりますが、教育委員会としましては、まだまだこれは十分でないというふうに認識をしております。そのために、平成23年度から県立図書館が学校に対して図書のセット貸し出しを行って、蔵書の少ない学校の支援に努めております。
 また、各学校では、児童生徒ができるだけ多くの図書に触れ親しむよう、始業前の一斉読書や、児童生徒がお互いに好きな本を紹介し合う活動、ボランティア活動による読み聞かせ、図書便りの発行など、さまざまな工夫した取り組みをしてございまして、本県の読書好きの県民をたくさんつくりたいというふうに願っているところでございます。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 次に、電子図書館対応についてであります。
 現在はテレビ等がありまして、知的水準を高めるのは、やっぱり基本は読書ではないかなと思います。また、新聞屋さんの配達人が話をされてましたけども、やっぱり今、新聞もとってくれる方が少ないということで、活字離れが本当にもう進んでるのかなあというふうに思います。
 また、県下では本屋さんが少ないということで、本を買う利便性がないんかなと思ったりもします。
 また、これから図書館と出会うというんですか、図書館に行く機会がない人も多いんかなと思います。いい本に出会ってほしいなあというふうに思ってます。
 その中で、図書館機能の充実がまさにこれから大事になってくるというふうに思ってます。
 その中で、ちょうど先日、有田川の地域交流センターのアレックというところに行きまして、館長の話を聞かしていただいてびっくりいたしました。というのは、タブーを除いた図書館ということで、本は普通は、飲食というんですか、それはだめだということなんですけども、有田川の図書館は本を読めて、食べ物を食べて、要するに喫茶軽食もあるということで、本のあるカフェということであります。それは何でかと聞いたら、わざと汚す人はないやろうということでやってるらしいです。
 そしてまた、反対にタブーをなくすということで、図書館というのはもう静かなイメージがあるんですけども、反対にそこのアレックは有線を流してるということで、なぜかといったら、お互いおしゃべりをするんだと、それが有線を流したら罪悪感がなくなるという発想の転換だと思うんです。
 そういったことと、また子供に向けた漫画の本も置いておりました。コミュニケーションの場になって、それこそ生涯学習の場であるなというふうに思った次第です。
 また、たくさんのカップルも来ておられましたし、お母さんをターゲットにしているということで、来やすい施設にしているということを言っておられました。
 また、橋本駅にも駅の図書館もあります。これだけ本に親しむ機会というんですか、それが機能充実につながるかなというふうに思います。
 しかし、2011年というのは電子書籍元年だと言われてます。いわゆる紙の書籍から電子書籍へと移っていく年初めであったと言われてます。ちょうどアマゾンという会社が電子書籍をつくられて、私どもに衝撃を与えたと思います。
 その中で、日本での電子書籍の規模を調べてみたら、2009年には570億円やったのが2014年には1300億円規模になるということであります。また、電子端末機は3万台が2015年には150万、それだけふえていくだろうということで、これから政府の取り組みも、デジタル・ネットワーク社会の中で在り方協議会を検討しているということであります。
 公共図書館にとって、これから電子書籍の貸し出しサービス、そしてまた電子書籍を作成し、配信していくということがまさに必要になってくるのかなと思います。県立きのくに志学館、公共の図書館の中核を担っているわけですけれども、県としてこれから電子図書館対応はどうされていくのか、教育長にお聞きいたします。
○議長(新島 雄君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 電子図書館の対応についてお答えをしたいと思います。
 今、議員御指摘のように、今まさに図書館も、時代に即応した新しい図書館の対応が求められているというふうに考えてございます。特に電子図書に関しましては、より利用しやすく、また利用者層を広める図書館サービスの一つであると考えてございます。従来の図書館機能に加えて、利用者のニーズを視野に入れた時代に即応する図書館像の検討を現在始めているところでございます。
 県立図書館といたしましても、先ほど御指摘いただきました県内での先進的な図書館の取り組みの普及を目指し、市町村図書館等を積極的に支援しながら、生涯学習の拠点としての図書館機能を充実してまいる所存でございます。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 最後に、電子図書館を含めたICTの活用能力の向上についてということで、幼児教育においては読み聞かせとかが大事だと思いますし、また、市町村によって学校の移動図書館サービスをされているところもあります。また、学校において、今、電子黒板を設置して、インターネット及びパソコン等の情報通信機器を活用して授業をされております。
 また、先ほどの有田川のアレックでは、iPadを使った電子書籍の貸し出しを実証実験しているというふうにも聞いてます。電子書籍に対する対応が本当にもう大事になってきてるのかなあというふうに思います。
 その中で、学校教育の観点から、電子書籍も含めたICTの活用能力の向上について、教育長にお伺いいたします。
○議長(新島 雄君) 教育長。
  〔西下博通君、登壇〕
○教育長(西下博通君) 学校教育におけるICTの活用能力の向上につきましては、教員の指導力の向上と児童生徒のICT活用能力の育成といった両面での充実が特に必要であるというふうに考えてございます。このため、教員に対しましては、わかりやすい授業を展開するため、電子書籍も含めた効果的なICTの活用について、計画的に現在研修を行ってございます。
 また、児童生徒が情報化社会を生きていくための必須のツールとして、あるいは主体的に情報を収集し、判断し、発信できる能力を身につけるためにもICTは有効であるということから、その活用能力の向上に、今後、努めてまいりたいと思ってございます。
○議長(新島 雄君) 山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕
○山本茂博君 最後に、要望。
 読書をされていないということの中で、今、学力ランキングを調べたら、21年度は総合で42位ですか、22年度は40位でちょっと上がったんですかね。21年度、大阪は今、教育問題がよく言われてます。橋下さんの話もよくわかります。45位です。
 そういったことで、物すごい低いんかなというふうに思うんですけども、日本というのは、少子・高齢化が進んでこれから倦怠期に入ってくるわけで、そしてまた、これから日本にもう何が大事かといったら、やっぱり教育だと思います。そうした教育の一端を担ってるのが、僕は読書だと思うんですよ。
 そうしたことで、これから電子化がやっぱり進んできます。40年先、本当にどうなるんよというたら、もうiPadで、見る電子書籍になるんかな、だからもう国立図書館だけでええんかなというようになるんではないかなというふうに思います。
 今、何をすべきかというのが、やっぱり貴重なそういう資料、そしてまた郷土資料を集めることが県立図書館に課された義務だと思うんです。そういったことで、図書館というのは、やっぱりこれから情報発信して、また情報を収集する場であります。だから、県民にとってこれからまさに図書に親しむ出会いをつくっていただける、これがやっぱり大事だと思います。
 そして、今、県下の図書館というのは、電子化に向けて物すごく対応に、僕、温度差があると思うんです。できてるところとできてない──さっきの有田川はできておるんだけども、ほかの図書館はどうなってんのというたら、そうはいかんと思うんですよ。だから、県はやっぱり指導的立場があると思うんで、ぜひその辺も含めて対応をよろしくお願いいたします。
 どうもありがとうございました。
○議長(新島 雄君) 以上で、山本茂博君の質問が終了いたしました。
 これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前11時41分休憩
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