平成23年9月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


平成23年9月 和歌山県議会定例会会議録

第1号(全文)


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正しい表記は「人名等の正しい表記」をご覧ください。

平成23年9月
和歌山県議会定例会会議録
第1号
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議事日程 第1号
 平成23年9月8日(木曜日)
 午前10時開会・開議
 第1 意見書案
 第2 会議録署名議員の指名
 第3 会期決定の件
 第4 議案第101号から議案第117号まで(当局説明)
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会議に付した事件
 第1 意見書案
 第2 会議録署名議員の指名
 第3 会期決定の件
 第4 東南海・南海地震等対策特別委員会委員定数変更の件
 第5 東南海・南海地震等対策特別委員会委員選任の件
 第6 議案第101号から議案第117号まで(当局説明)
 第7 休会決定の件
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出席議員(41人)
 1番 森 礼子
 2番 立谷誠一
 3番 尾崎太郎
 4番 藤山将材
 5番 新島 雄
 6番 山下直也
 7番 門 三佐博
 8番 井出益弘
 9番 濱口太史
 10番 鈴木太雄
 11番 服部 一
 12番 川口文章
 13番 山田正彦
 15番 宇治田栄蔵
 16番 尾崎要二
 17番 山本茂博
 18番 平木哲朗
 19番 前芝雅嗣
 20番 浅井修一郎
 21番 中村裕一
 22番 冨安民浩
 23番 岸本 健
 24番 中 拓哉
 25番 花田健吉
 26番 角田秀樹
 27番 吉井和視
 28番 向井嘉久藏
 29番 谷口和樹
 30番 多田純一
 31番 片桐章浩
 32番 藤本眞利子
 33番 浦口高典
 34番 大沢広太郎
 35番 谷 洋一
 36番 岩田弘彦
 37番 高田由一
 38番 奥村規子
 39番 山下大輔
 40番 松坂英樹
 41番 長坂隆司
 42番 雑賀光夫
欠席議員(1人)
 14番 坂本 登
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       野田寛芳
 国体推進監      中村正次
 危機管理監      宇恵元昭
 総務部長       米澤朋通
 企画部長       柏原康文
 環境生活部長     保田栄一
 福祉保健部長     鈴木敏彦
 商工観光労働部長   大門達生
 農林水産部長     増谷行紀
 県土整備部長     森 勝彦
 会計管理者      米山重明
 教育委員会委員長   宮永健史
 教育長        西下博通
 公安委員会委員長   大桑いく嗣
 警察本部長      山岸直人
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     楠本 隆
 選挙管理委員会委員長 諸木良介
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       森田実美
 次長         佐本 明
 議事課長       堀 達也
 議事課副課長     吉田政弘
 議事班長       中井 寛
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      中村安隆
 総務課長       上坊 晃
 調査課長       谷村守彦
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  午前10時0分
○議長(新島 雄君) 平成23年9月定例会の開会に先立ちまして、このたびの台風12号による豪雨災害で亡くなられた方々の御冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと思います。
 御起立願います。
 黙祷。
  〔起立・黙祷〕
○議長(新島 雄君) 黙祷を終わります。
 御着席願います。
 この際、申し上げます。
 本県議会は、これまでにもさまざまな改革に取り組んでまいりましたが、今期定例会から対面式演壇を設け、本会議における質疑及び一般質問において、従来の一括質問方式に加え、分割質問方式及び一問一答方式を試行的に導入することといたしました。
 より緊張感のある議論、そして県民の皆様によりわかりやすい議論となることを目指し、県民を代表する議事機関としての役割をより一層発揮できるよう努めてまいる所存であります。
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  午前10時2分開会・開議
○議長(新島 雄君) ただいまから、平成23年9月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 日程第1、和議第13号「台風災害対策に関する意見書(案)」を議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(新島 雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 和議第13号を採決いたします。
 お諮りいたします。原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(新島 雄君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時3分休憩
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  午前10時45分再開
○議長(新島 雄君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、3番尾崎太郎君、20番浅井修一郎君、31番片桐章浩君の3君を指名いたします。
 次に日程第3、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から9月28日までの21日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(新島 雄君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から9月28日までの21日間と決定いたしました。
 お諮りいたします。東南海・南海地震等対策特別委員会委員定数変更の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(新島 雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 東南海・南海地震等対策特別委員会委員定数変更の件を議題といたします。
 お諮りいたします。東南海・南海地震等対策特別委員会委員の定数につきましては、現行の11人から17人に変更いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(新島 雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 お諮りいたします。東南海・南海地震等対策特別委員会委員選任の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(新島 雄君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 東南海・南海地震等対策特別委員会委員選任の件を議題といたします。
 お諮りいたします。東南海・南海地震等対策特別委員会委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、立谷誠一君、坂本登君、花田健吉君、大沢広太郎君、谷洋一君、谷口和樹君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(新島 雄君) 御異議なしと認めます。よって、立谷誠一君、坂本登君、花田健吉君、大沢広太郎君、谷洋一君、谷口和樹君を東南海・南海地震等対策特別委員会委員に選任することに決定いたしました。
 この際、諸般の報告をいたします。
 関西広域連合議会議員から関西広域連合議会についての報告が、知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告、公立大学法人和歌山県立医科大学平成22事業年度の業務実績に関する評価結果、環境白書、法人の経営状況報告書、健全化判断比率及び資金不足比率報告書の提出が、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 次に、今期定例会に提出された議案は、お手元に配付のとおり、議案第101号から議案第117号までの計17件であります。
 日程第4、議案第101号から議案第117号までを一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 平成23年9月定例会に御参集いただき、厚く御礼申し上げます。
 ただいま上程されました諸議案の提案理由の説明に先立ち、県政の動きや基本方針等について御説明させていただきます。
 まず、台風12号に伴う記録的な豪雨により発生した災害についてでございます。
 四国を縦断し、山陰沖へゆっくりと進んだ台風12号の影響により、紀伊半島の南東部や山間部を中心に激しい雨が長時間降り続き、河川のはんらんや土砂崩れによる甚大な被害が発生いたしました。
 県では、市町村からの要請に基づき自衛隊に緊急出動を要請するとともに、台風に備えて発令していた防災体制を最高レベルの災害対策本部に切りかえて全庁体制で情報収集に当たるなど、人命の保護を最優先に県としてできる限りの対応をいたしましたが、大自然の猛威の前に多くの犠牲者が出る最悪の事態となったことは、まことに残念であります。ここに、亡くなられた方々の御冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた多くの県民の皆さんに心からお見舞い申し上げます。
 今後は、被災した地域の迅速な復旧や被災された方々への支援に全力を挙げるのはもとより、今回の災害を教訓に、治水対策の推進や防災対策の強化など、災害に強いまちづくりを進めてまいります。
 次に、大規模地震や津波に対する備えについてでございます。
 東日本大震災の発生から間もなく半年を迎えようとしておりますが、今なお多くの被災者が避難所での生活を余儀なくされております。
 また、全国的な電力不足や国の基準を超える放射性物質が含まれた牛肉が全国に流通した問題など、震災や原発事故に起因するさまざまな問題が我が国全体に大きな影を落としており、遅々として進まない政府の対応にいら立ちを禁じ得ないところであります。
 しかしながら、一方で、あす起こるやもしれない東南海・南海地震、あるいは東海地震も含めた3連動地震を考えると、今被災地が置かれている厳しい状況は、決して他人事ではありません。県民のとうとい生命・財産を守るために、県として今やれること、やらなければならないことを1つずつ着実に実行していかなければならないと考えているところです。
 このことから、震災発生後、直ちに防災・減災対策の総点検に着手し、現在の避難場所が適切かどうか、通信手段の確保は万全かどうかなど、避難対策や減災対策の中でも特に緊急性の高い対策に焦点を絞って、市町村とともに緊急点検を進めてまいりました。目標としていた7月末に点検結果を取りまとめたところでございます。
 今回の緊急点検の結果、洗い出された課題につきましては、速やかに対策を講じることとしており、一部は今議会に補正予算をお願いしているところですが、今後実施していかなければならない対策には、特に市町村に責任を持って取り組んでいただかなければならないものが多いことから、市町村に対する支援をさらに充実することとしております。
 また、残された中・長期の課題につきましては、先日、第2回目の専門家会議を開催し、座長の河田惠昭先生を初めとする委員の皆様から専門家としての貴重な御提言をいただいたところですが、現在、国で進められている被害想定の見直し等も踏まえながら、引き続き総点検を進めてまいります。
 次に、被災地への支援につきましては、県民の皆さんから4億円を超える心のこもった義援金が県に寄せられ、既に大部分は被災県にお送りいたしましたが、特に暑い夏を乗り切っていただくために、岩手県の応急仮設住宅などにお住まいの方々に対し、紀州南高梅の梅干しをお届けしたところです。今後も、被災地の状況に応じた顔の見えるきめ細かな支援を続けてまいります。
 次に、現在の経済情勢等についてでございます。
 東日本大震災の影響により大きく後退した我が国の景気は、依然厳しい状況にあるものの、時間の経過とともにサプライチェーンも回復し、企業の生産活動が上向きつつあります。本県においても、大手企業を中心に、企業活動はほぼ震災前の状態に戻りつつあり、このまま一刻も早く景気が回復することを願うところですが、長期化が予想される電力不足の問題や欧米経済への不安からくる急激な円高の問題など懸念される要素もあり、先行きはまだまだしばらく予断を許さない状況が続くものと考えております。
 この間、県といたしましては、産業別担当者制度を活用し、全庁を挙げて関係業界等の業況把握に努めながら、県経済の動向を常に注視してまいりました。特に、震災の間接的な影響によって厳しい経営環境に追い込まれた企業に対しましては、中小企業向けの融資制度を活用して当面の資金繰りを支援するなど、震災の影響を最小限に食いとめ、県経済を後退させないように全力を挙げてまいりました。今後も引き続き、県内企業や地域経済等の動向を見きわめながら、必要な施策を積極的かつ機動的に講じてまいります。
 また、この夏、特に心配された電力不足への対応につきましては、企業の生産活動にできるだけ支障を来さないように、主にオフィスや家庭においてピーク時に10%の削減を目標に各府県が努力することを関西広域連合で申し合わせ、これを受けて県では、わかやま節電アクションプランを策定し、まず県が率先して節電に取り組むとともに、県民や企業の皆様にも節電の協力を広く呼びかけてまいりました。
 こうした関西を挙げた取り組みの結果、電力需要のピークとなる8月を無事に乗り切ることができ、取り組みに御協力いただいた県民や企業の皆様に心から感謝を申し上げる次第です。
 しかしながら、今後も現在稼働中の原子力発電所が順次定期点検に入っていくため、原子力発電の安全性に対する不安が払拭されない限り、来年にかけてさらに状況が悪化することも想定されるところです。このため、国が一刻も早く安定したエネルギー供給への道筋を示すことが期待されるところですが、この一環として、代替エネルギーの確保や再生可能エネルギーの普及が目標となってくると想定されるため、県におきましても、住宅用太陽光発電設備の普及促進や街路灯、信号機等のLED化など、県としてできる省エネルギー、省電力の取り組みをより一層強力に推進していかなければならないと考えております。
 このように、東日本大震災後の危機的状況に機動的かつ的確に対応しながら、一方で、県経済の活力向上に向けて県内企業を元気にするための施策にも積極果敢に取り組んでおります。
 まず、技術開発支援と販路開拓を柱に進めている県内企業の活力強化対策につきましては、東京都内に新たに開設いたしましたわかやまビジネスサポートセンターを通じ、県内企業の首都圏等での販路開拓活動を支援いたします。さらに、これまで県経済を支えてきた地場産業の再生に向けて、産地の持つすぐれた技術や経験等を駆使し、新たな事業展開を支援する取り組みもスタートいたしました。
 また、戦略的で効果的な企業誘致を展開し、働く場の確保や多様な産業の集積に引き続き努力するとともに、ターゲットを絞った積極的なプロモーション活動により、本県への観光客誘致拡大に力を入れているところであります。
 次に、農林水産業の振興についてでございます。
 農林水産業は、地域を支える重要な産業であり、農林水産業の活性化こそが地域の元気の源であると考えるところから、大きな社会問題となっている有害鳥獣対策を初め、生産から販売に至るあらゆる段階の対策を強化してきたところであります。
 このような中、秋篠宮同妃両殿下の御臨席のもと、第60回全国農業コンクール全国大会を和歌山市で開催いたしました。両殿下には、大会への御臨席とあわせて県内の農業関連施設も御視察いただき、県内の農業関係者にとって大きな励みになったものと考えております。ここに改めて、大会の開催に際しお力添えをいただいた県議会議員各位並びに県民の皆様に厚く御礼を申し上げます。県といたしましても、これを機に農林水産業の振興により一層力を注いでいかなければならないと決意を新たにしております。
 さらに、農林漁業者の所得向上を図るために、知事就任以来、重点的に取り組みを強化してきた農産物等の販売促進につきましては、民間企業とのタイアップによる県産食材の消費拡大を図る新たな取り組みやトップセールスなど、本年度も和歌山ブランドの確立に向けて積極的に取り組んでおります。
 また、国内需要が冷え込んでいる中、海外市場の開拓は有効な手段であり、アジア諸国との商談会や海外での和歌山フェアの開催等、県産農産物の輸出拡大にも県内事業者と一体となって取り組んでおります。
 なお、原発事故発生以来、海外で日本産食品の輸入規制が相次ぎ、本県からの輸出に対しても原産地証明を求められる事態が発生し、現に中国への輸出で支障が出ております。県といたしましては、県内輸出業者の活動に支障を来さないように、これにいち早く対応いたしましたが、このような科学的根拠に基づかない措置は不当なものであり、政府に対し、WTOへの提訴も辞さない構えで毅然たる対応をとるように強く申し入れを行ったところです。
 次に、成長を支える基盤づくりとしての公共インフラの整備についてでございます。
 元気な和歌山の実現に向けて、企業誘致や観光振興など産業や地域の活力づくりを進めるためには、高速道路を初めとする公共インフラの整備が不可欠です。
 また、さきの東日本大震災では、甚大な津波被害を受けた沿岸部の復旧に際して、高速道路を軸としたくしの歯ルートが大きな効果を発揮し、大規模災害発生時に高速道路が果たす役割の重要性が再認識されましたが、根幹をなす高速道路が整備されていない本県にとりましては、近い将来発生が予測される東海・東南海・南海地震への備えという意味からも、紀伊半島一周高速道路の整備や基幹道路ネットワークの複線化がこれまでにも増して急務となっております。
 しかしながら、今年度の国の予算は、道路事業費を初めとする公共事業費が2年連続で削減されるなど、インフラ整備のおくれた本県にとって大変厳しいものとなっております。現在、国で進められている来年度予算編成において、高速道路のミッシングリンクの解消を初め、大規模災害に備えた公共インフラの整備が重点的に進められるように引き続き強く働きかけてまいります。
 さらに、県におきましても、こうした高速道路の整備とあわせて内陸部の緊急輸送を強化するため、X軸ネットワーク道路に続き、川筋ネットワーク道路の重点的な整備に努めてまいります。
 次に、国際交流の推進についてでございますが、先月、県議会からも御参加いただき、中国山東省及び遼寧省を訪れ、友好関係のさらなる強化を図るとともに、本県の観光、物産の魅力を発信してまいりました。特に観光、物産のプロモーションには、県内企業や観光事業者の皆様にも多数御参加いただき、県産品の販路開拓や観光客の誘致について県民一体で働きかけを行うなど、内容の充実した訪問となりました。
 また、11月には、ロサンゼルス市で開催される南加和歌山県人会創立100周年記念式典に出席するためアメリカを訪問いたしますが、この際にも観光、物産のプロモーションを行うこととしており、今後も単に友好を深めるにとどまらず、双方に実りのある実質的な国際交流を進めてまいりたいと考えております。
 続きまして、ただいま上程されました諸議案の提案理由を御説明申し上げます。
 まず、補正予算についてでございます。
 議案第101号は一般会計で総額13億400万円余を、議案第102号は特別会計で3200万円余を計上しており、その主なものについて御説明申し上げます。
 一般会計におきましては、先ほど申し上げました防災・減災対策の総点検に基づき、避難路の確保等の防災対策を実施する市町村に対する支援を行うとともに、津波発生時の安全確保のため陸閘の廃止等に取り組んでまいります。
 また、東日本大震災関連予算といたしまして、県内の環境放射能水準のモニタリング強化、被災世帯の幼児・児童・生徒に対する就学支援、さらに被災者の生活再建のための支援金の支払い等のため、各都道府県が相互扶助の観点から拠出している被災者生活再建支援基金への追加拠出に要する経費を計上しております。
 次に、国庫補助金の配分が不十分であった道路事業について、特に早期整備が必要な箇所に対して県単独による追加事業を実施するとともに、さきの梅雨前線及び台風6号に伴う豪雨により発生した土砂災害の対策に取り組んでまいります。
 また、警備対策として、太地町における捕鯨等をめぐる治安維持にも取り組んでまいります。
 県営港湾施設管理特別会計では、港湾施設内における不法占用の解消に要する経費を計上しております。
 このほか、国道168号日足道路の改良工事、太地町における治安対策の実施に要する経費について、債務負担行為の設定をお願いしているところです。
 続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
 議案第103号は、地方税法等の一部改正に伴い、個人県民税に係る寄附金税額控除の適用下限額の引き下げ等、所要の措置を講ずるため県税条例の改正を行うものであり、議案第104号は、障害者自立支援法に基づく事務の一部を市町村に移譲するため等の改正を行うものでございます。
 議案第107号は、和歌山県高等学校等修学支援対策基金の対象事業に、東日本大震災により被災し就学が困難となった生徒等に対する支援事業を追加するもので、議案第109号は特別支援学校の新設に伴う改正、議案第110号は高齢者の生活支援のための住宅事業登録制度の創設に当たって手数料の新設をお願いするものです。
 また、議案第111号は建設事業施行に伴う市町村負担金について、議案第112号及び第113号は県営住宅の明け渡し等に係る訴訟の提起について、議案第114号は公の施設に係る指定管理者の指定について、議案第115号は工事請負契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものであります。
 さらに、議案第116号及び第117号は、平成22年度の歳入歳出決算及び公営企業決算の認定をお願いするものであります。
 次に、諸報第13号から第17号までは、地方自治法第180条第1項の規定による委任専決処分報告でございます。
 このほか、公立大学法人和歌山県立医科大学に関する法人の経営状況を説明する書類及び業務実績評価結果の報告、環境基本条例第8条に基づく年次報告書、さらには地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく健全化判断比率等の報告書を別途提出しております。
 何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(新島 雄君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 この際、新任者を御紹介申し上げます。
 まず、6月30日、公安委員会の委員に任命同意され、7月14日、委員長に就任されました大桑いく嗣君を御紹介申し上げます。
 公安委員会委員長大桑いく嗣君。
  〔大桑いく嗣君、登壇〕
○公安委員会委員長(大桑いく嗣君) 去る7月14日付で和歌山県公安委員会委員及び公安委員長に再任されました大桑いく嗣でございます。
 治安情勢等は依然厳しい中、微力ではございますが、決意を新たにして公安委員長としての職務に邁進する所存でございます。
 県議会の皆様方には、これまでにも増して公安委員会に対する温かい御指導、御支援を賜りますようお願い申し上げます。
 以上、まことに簡単でありますが、再任に当たってのごあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございます。
○議長(新島 雄君) 次に、6月30日、人事委員会の委員に選任同意され、7月14日、就任されました野添勝君を御紹介申し上げます。
 人事委員野添 勝君。
  〔野添 勝君、登壇〕
○人事委員(野添 勝君) 先般の6月県議会で皆様方から御同意をいただきまして、7月14日付で選任されました人事委員会委員の野添勝です。
 私は、人事委員会が行政委員会の1つであるということを踏まえまして、人事委員として真摯に取り組み、任務を全うしていきたいと考えております。議員各位の御鞭撻のほどをよろしくお願い申し上げます。
 まことに簡単ですが、就任のごあいさつといたします。
○議長(新島 雄君) 次に、事務局長から新任者を紹介させます。
○事務局長(森田実美君) 御紹介申し上げます。
 商工観光労働部企業政策局長細川成己君。
 以上でございます。
○議長(新島 雄君) お諮りいたします。9月9日及び12日から16日までは議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(新島 雄君) 御異議なしと認めます。よって、9月9日及び12日から16日までは休会とすることに決定いたしました。
 次会は9月20日定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を日程といたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前11時13分散会

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