平成22年12月 和歌山県議会定例会会議録 第3号(向井嘉久藏議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

  午前10時0分開議
○議長(谷 洋一君) これより本日の会議を開きます。
 日程に先立ち、諸般の報告をいたします。
 監査委員から現金出納検査実施結果の報告がありました。お手元に配付しておりますので、御了承願います。
 次に、報告いたします。
 議案の追加提出がありました。
 日程第1、議案第170号から議案第178号までを一括して議題といたします。
 議案は、お手元に配付しております。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) ただいま上程されました諸議案について、御説明申し上げます。
 初めに、予算関係についてでございます。
 議案第170号から第175号までは、さきに議決いただきました職員の給与関係条例の改正等に伴う人件費の補正であり、一般会計で10億6100万円余の減額を行うほか、5特別会計で補正を行うことといたしております。
 次に、議案第176号一般会計補正予算は総額80億8800万円の増額補正であり、国の円高デフレ対応のための緊急総合経済対策に伴う補正予算として、予防接種法に位置づけられていない子宮頸がんワクチンなど3種のワクチンについて、接種者の負担軽減を図るほか、社会資本の整備を促進するとともに、依然厳しい経済情勢に迅速に対応するため69億3600万円余の公共事業予算を追加提案させていただきました。
 続きまして、条例案件等についてでございますが、議案第177号は、ただいま申し上げましたワクチンの接種を緊急に促進するため、国交付金による基金の設置条例を制定するものでございます。
 また、議案第178号は、建設事業の施行に伴う市町村負担金について議決をお願いするものでございます。
 何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(谷 洋一君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 次に日程第2、議案第134号及び議案第143号から議案第178号までを一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第3、一般質問を行います。
 6番向井嘉久藏君。
  〔向井嘉久藏君、登壇〕(拍手)
○向井嘉久藏君 皆さん、おはようございます。一般質問を始めさしていただきます。
 25万9200、7万6051、2万4467、これが今回行われました和歌山知事選の投票結果であります。まさしく仁坂知事の快勝であります。県下津々浦々、多くの支持を受けて第2期目の県政を担当するわけでございます。
 中央ではこのように言われておるようでございます。泡沫候補と対戦したん違うかと。知らない人は、25万9200対7万6051、この数字を見ますと、他府県の方は泡沫候補と戦ったんじゃないか。いえいえ、そうじゃありませんでした。片や民主党の県連の幹事長、女性候補。和歌山県にとっても女性候補が対戦相手になったというのは初めてでございます。そういうことで、当初は本当に激戦が予想されたわけでございますが、開票結果はさきに述べたとおりであります。
 この結果を見て、私はいろいろと考えました。戦う前のマスコミの論評等々、また結果を考えますと、ちょっと私には今の選挙がなかなか複雑でわからない。また、中央での出来事、また国と国との出来事、これらにも我々地方議員をも巻き込まれていくんではないか、こういうふうに思いました。
 しかし、つらつら考えてみますと、私は、この結果、県民が選択したのは、この4年間危ない船出じゃなくて、経験豊かな船長にこの4年間の航海を任したい、こういう思いではなかったかなと、こういうふうに思います。もう1つは、4年間の仁坂知事の努力が実ってきた、目に見えたものになってきた。こういうことが高く評価されたのではないかな、こういうふうに思った次第でございます。また、人柄もそうです。地味であります。横へ来たらオーラが放たれて座が明るくなったということはございませんが、その人柄はまじめであります。今、まじめというのは大事であります。そういう意味で、これも1つの大きなポイントに加わったんじゃないか、こういうふうに思います。
 4年前の11月23日でありましたか、私が橋本で自分の女性千人集会というのを持っておりますが、ちょうどそのときに自民党の県連の局長から電話がかかってきまして、「仁坂さん、今まだデビューする場所がないんよ。おまえとこでちょっとひとつ席つくってくれへんか」、こういう電話をいただきました。喜んでお受けさしていただいたんですが、それが4年前の11月23日、橋本市民会館での仁坂知事のデビューでございました。
 恐らく、東京から和歌山へ帰ってきて、4年前に戦った選挙戦というのは無我夢中でほとんど記憶になかったんじゃないか、こういうふうに思うんです。私もゴルフ好きですからよくゴルフ場に出かけますが、そのときに周囲の景色が印象に残っていた日は非常にスコアがよろしゅうございますが、スコアの悪い日はなかなか周囲が見えておりません。そんな初戦であったと思うんですが、この2期目、知事は4年間の実績と、また、その自信で17日間の選挙戦を戦われた。県民からのいろんな要望、こんなことしてほしいよ、こんなこともありますよということを多く聞かれて、17日間で恐らくやニュー仁坂が誕生した。私はこのように思います。
 この県議会初日に、29日でしたか、初登壇したときの仁坂知事の自信に満ちたこの演壇での発言を聞くときに、「あっ、ニュー仁坂が誕生したな」、こういう思いでありました。
 前にもお願いしたのでありますが、私は、この県庁の職員、4500人おられます。すばらしい力を持った人たちです。すばらしい指導者は、このすばらしい力を持った職員を使いこなしてこそすばらしい知事だというふうに評価されると思います。どうか、これからの4年間、しっかりと県職員の力が発揮できるようにリーダーとして指導していってもらいたいと、このように思います。
 それでは、質問に入らしていただきます。
 現在、我が国の経済情勢は、緊急経済対策を初めとする政策の効果などを背景に徐々に持ち直しておりますが、ここに来て家電エコポイントの縮小やエコカーの補助金制度の終了など政策効果の息切れ、また米韓の自由貿易協定(FTA)の批准に向けた協議により、米国市場では、韓国企業と激しいシェア争いを演じている日本企業は極めて不利な戦いを強いられることは容易に予想されるところであります。対応鈍い政府の責任は非常に重うございます。
 また、海外経済の減速や過度の円高により先行き不安が広がりつつあります。先月、内閣府が発表した月例経済報告11月によりますと、景気はこのところ足踏み状態となっている、また失業率が高水準にあるなど厳しい状況にあるとし、20カ月ぶりに下方修正した前月の表現を据え置く等、警戒感を示しております。
 また、来春卒業を予定している大卒就職内定が50%と厳しい数字が出ております。せめてもの救いは、ここに来て株価が1万円台を回復したことでしょうか。
 本県に目を転じますと、有効求人倍率が5カ月連続で改善したことは、知事がこれまでに取り組んできた政策が徐々に目に見える形であらわれてきた結果ではないかと評価するものでありますが、大型小売店販売額が30カ月連続で前年同月比を下回るなど、個人消費の冷え込みが依然と続いており、県内経済は厳しい状況にあります。
 そこで、お伺いします。
 2期目に向けた知事の決意についてであります。
 厳しい現況下でさきの知事選が施行され、快勝されました。知事選で県民と約束した公約の実現こそが、あなたへ県民が託した信任への大きなお返しとなるでしょう。知事の力強い決意を伺いたいと思うのでございます。
 続いて、平成23年度当初予算編成に向けた基本姿勢についてお伺いいたします。
 県では、厳しい経済状況のもとで来年度の予算編成に向けた編成方針が発表されましたが、その中で知事は、23年度予算は元気な和歌山の実現に向け、県内産業の活力強化を初めとする希望の政策と、県民の暮らしに直結する医療や福祉などの安心の政策に積極的な予算の重点配分を行うとの目標を掲げられておられます。希望と安心という目標に向けての基本方針をお伺いいたします。
 続いて、マニフェストについてお伺いいたします。
 マニフェストとは、候補者と有権者との間で取り交わす契約だと私は思っております。私が初めてマニフェストという言葉をこの議場で使ったのは平成8年、産廃でございました。橋本で起こった産業廃棄物の大変な問題、ダイオキシンが発生しました。県の協力を得て8年後の平成16年にようやく終息したわけでございますが、そのときに使った言葉がマニフェスト。マニフェストとは、そのときは、出た廃棄物、産業廃棄物にその産業廃棄物の経歴を示していく証明書ということで使わしていただきました。いつ、どこでこの産業廃棄物が発生して、途中経過を記入しながら最終どこで処分されたか、こういうのがマニフェストというふうに言われておりましたので、私は初め、政治の世界でマニフェストと言われたときには何かこう違和感があったわけでございますが、今マニフェストと言えば、政治家が、政党が有権者と、国民と約束をする契約書というふうに理解していると思います。そのことについてお伺いしたいのでございます。
 このマニフェストと言われるものが、この選挙で3種類出ておりました。1つが、知事が法定ビラとして出された1つ。もう1つは、自由民主党和歌山県連と政策協定しました。40項目にも及ぶ政策協定でありました。それが2つ目。3つ目は、知事が各県下でいろんなことを発言されました。発言であっても、私はやっぱり県民とのマニフェストというふうに理解いたします。その中で、活字にされたものが橋本市であります。この3つがこの選挙でマニフェストとして出ていたというふうに思います。
 私は、マニフェストとは、候補者と有権者との間で取り交わす契約書、このように理解しております。したがって、契約書の内容については何よりも優先して実行されるべきものと考えます。このような考えのもと、今回の知事選に県民と交わしたマニフェストについてお伺いしたいのであります。
 選挙中に出された法定ビラであります。「和歌山を元気に あたたかい改革」で仁坂の4つの政策、こういうことでありました。働く場をもっとふやします、県民の安心・安全を守ります、和歌山の活力と品格を高めます、県民の伸びるチャンスをふやすインフラの充実に努めますと大きなくくりで述べられております。そういうマニフェストの中で、私は自民党と交わした政策協定についてお伺いします。
 40項目にも及ぶ政策協定を知事は自民党和歌山県連と交わしました。自民党が知事選で政策協定を交わしたことは過去にないそうでございます。自民、民主の対決を、いかにこの戦いを重要視していたかをおわかりいただけると思います。知事のこの政策実行の決意をお伺いします。
 続いて、3つ目のマニフェストがございます。橋本市民と交わした、また県下の県民と交わしたマニフェストでありますが、特に橋本市民とは活字にして出ておりました。橋本市民と交わしたマニフェストについてお伺いしたいと思います。
 「橋本市の明日のために」という題でございまして、仁坂県政・橋本市の重点施策と題しまして、インフラ整備・産業政策・都市政策、市民が安心できる医療・福祉・教育分野に全力を挙げますと約束しています。そのうち具体的に地名等を記している項目がありますから、これについてお伺いします。
 まず、インフラ整備についてであります。
 国道371号バイパス府県間道路の早期開通、橋本五條線恋野─上田地区の早期の改良と恋野橋のかけかえ、紀の川左岸広域農道の早期完成、西部幹線道路の早期完成、また産業政策につきましては、地場産業、パイル織物、へらざお等の振興、こういう項目でありました。
 特にお伺いしたいのは、当然371号のバイパスの道路の早期完成と新紀見峠トンネルのことでありますが、これは今までにも何回か取り上げております。また、県道橋本五條線についても取り上げております。
 また、改良が着々と進んでいますが、恋野橋のかけかえというのが初めて出てまいりました。地元から、以前から知事に強い要望がありました。この橋は、普通乗用車がすれ違うことができないくらいの狭隘な幅の橋であります。したがって、どうしてもこの橋をかけかえてもらいたいという地元の要望が非常に強かった。
 選挙中、知事がこの地区で街頭演説を打ちました。その小さな集落に、知事に何とかしてもらいたい、知事の話を聞きたいという人々が300人も集まった。知事はその街頭演説の席上、「きっとやります」と約束してくれた。今まではちょっとトーンダウンしておったんですが、今度、「やります」と言い切ってくれた。このことに恋野地区の皆さん方は、本当にようやく工事にかかってもらえるかな、計画にかかってもらえるかなという期待が高まっております。このことについて改めてインフラ整備の中で再度お伺いいたしたいと思います。
 知事は、選挙前、選挙中を通じて県民からいろんな意見、要望等を見聞されたことと思います。このことがニュー仁坂の大きなエネルギーになるんではないか、このように思います。我々自民党といたしましても、関心を持って見守り、バックアップしてまいりたい、このように申し上げ、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
○議長(谷 洋一君) ただいまの向井嘉久藏君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) まず、2期目に向けた私の決意ということでございますが、不祥事によって傷ついたふるさと和歌山の名誉を挽回し、ふるさと和歌山を元気にするためにこの4年間頑張ってまいりました。
 県勢浮揚の実現に向けて、200に迫らんとする改革をなし遂げてきた結果、これまでの4年間でそれ以前の20年間の実績に匹敵する企業誘致の実現や有効求人倍率が近畿でトップになるなど、施策の効果がようやく芽生えてきたところであります。
 ふるさと和歌山をさらに元気にするために引き続き温かい改革を続けていくという訴えが、県民から今回の選挙におきまして高く評価をいただいたものと考えております。と同時に、和歌山県の現状は、向井議員の御指摘のように、まだまだ手放しでできるものではございません。今後一層頑張れという期待がこの選挙における評価につながったものと考えております。
 私は、選挙戦を通じまして県内各地をくまなく回らしていただきましたが、多くの県民の皆様方から励ましのお言葉をかけていただくと同時に、景気や雇用といった県民生活に深くかかわる切実な声を数多くいただきました。
 私は、与えられた4年間の任期中にすべての産業ごとにきめの細かい振興策を講じながら、働く場をふやすとともに、福祉、医療や防災、治安対策などの県民の安心・安全を守ることに力を注いでまいります。また、将来を担う人づくり、スポーツ・文化の振興や都市の再生を通じ、和歌山の活力と品格を高めていきたいと考えております。さらに、県民の悲願である高速道路の早期実現や府県間道路、川筋ネットワーク道路の整備など県民の伸びるチャンスにつながるインフラの充実に努めてまいりたいと考えております。
 県民の皆様と県議会、そして県職員が一体となった100万人県民連合で「和歌山を元気に あたたかい改革」の公約実現に向けて全力で邁進したいと考えております。
 次に、来年度当初予算編成の基本姿勢についてでございますが、元気な和歌山の創造に向け「未来を拓く『希望』の政策」と「命とくらしの現在(いま)を守る『安心』の政策」を基本思想として、全体を組み立てていきたいと考えております。
 1つ目の柱である希望の政策につきましては、産業の元気づくりが重要であることから、県内産業への技術開発支援、企業誘致、地場産業の振興施策の強化、農業緊急戦略アクションプログラムの推進などに取り組んでいきたいと考えております。
 また、農業振興の一環として、鳥獣害被害対策は一段とレベルアップする所存でございます。
 また、新たな成長点を生み出し、育てていくため、わかやまEVアクションプランを本年度中に策定し、電気自動車の普及や充電インフラ整備を推進するとともに、欧米や中国を初めとする海外からの観光客の増大にも頑張っていきたいと考えております。
 さらに、都市づくりに積極的に乗り出そうと考えておりまして、市町村が主役でございますけれども、県としても積極的にサポートをしていこうと考えております。そのため、わがまち元気プロジェクトや商店街振興あるいはさまざまなインフラづくりを通じまして、県の施策もまちづくりのために投入してまいりたいと考えております。同時に、景観の観点から、問題のある建物を撤去するような、そういう仕掛けを決める条例、これもつくってまいりたいと考えております。
 2つ目の安心の政策につきましては、医療や健康づくりは欠かせないことから、救急医療や周産期医療体制強化、子供のとうとい命を守る細菌性髄膜炎予防ワクチンや女性のがん予防につながる子宮頸がんワクチンの全市町村での接種に向け、支援を進めたいと考えております。
 また、東南海・南海地震に備え、木造住宅耐震化をさらに進めるための取り組みや消費者行政に取り組む市町村への支援、治安対策等を充実強化してまいりたいと考えております。
 さらに、本年度から着手している過疎集落支援総合対策について、住民の皆様方の御協力をいただきながら取り組みの拡大や内容の充実を進めてまいりたいと考えております。
 現在、施策の具体化に向けた検討を進めているところでありまして、議会を初め、県民の皆様からいただいた御意見を踏まえながら当初予算を編成してまいりたいと考えております。
 次に、マニフェストでございますが、選挙期間中に県民の皆様に約束した選挙公約、あるいはこれをマニフェストと呼んでいる人もおりますが、こういうものは守らなければならないものであると考えております。
 また、自民党県連のマニフェストは、私が1期目から追求し、今後も引き続き取り組むべき内容と全く一致しているものでありまして、私も確認を取り交わさしていただいた次第でありますが、私に与えられた4年間の任期期間中に精いっぱい頑張りますので、その実現に向け応援いただきますようにお願い申し上げます。
 次に、「橋本市の明日のために」という宣言は、橋本市の発展のために、こういうインフラ整備が必要だ、こういう施策が必要だということについて述べたものでございまして、この中身については非常に重要なものであると考えております。
 まず、国道371号の和歌山県側の橋本バイパスにつきましては、平成25年度の供用を目標に、今、整備を進めております。大阪側につきましては、これまでもあらゆる機会をとらえ、早期整備を働きかけてきたところでありますが、引き続きもっと頑張りたいと思います。同時に新紀見トンネルについて、国及び大阪府を引っ張りながら早期事業着手に全力を挙げてまいりたいと思います。
 次に、県道橋本五條線の恋野から上田間についてでありますが、用地取得を推進するとともに、順次工事に着手し、早期完成に努めてまいります。
 また、県道山内恋野線の恋野橋につきましては、これまで市や促進協議会からかけかえについての要望をいただいております。今後、早期に事業化できるよう、地元関係者の意見を聞きながら、具体的なルートの確定など、すぐに着手してまいりたいと考えております。
 続いて、紀の川左岸広域農道についてでありますが、地域の農業発展に重要な農道でありまして、本年度、橋本工区約4.5キロメートルのうち約1.3キロメートルの完成を図るなど、国の予算もこれは大変厳しいんですけれども、県としては早期整備に全力を挙げてまいりたいと思います。
 最後に、西部幹線道路についてでありますが、県道山田岸上線及び県道山田御幸辻停車場線において、現在事業中区間の早期完成に努めるとともに、残る未整備区間についても狭隘な箇所の早期整備に努めてまいります。
 次に産業政策でございますが、橋本市を中心としたパイル織物やへらざおなどの産業は、これまで地域経済を支えてきた主要な地場産業であります。しかしながら、近年の消費構造の変化や国際化の進展などの情勢変化によりまして、大変厳しい構造的な不況状態からなかなか脱することのできない状況にあると認識しております。
 一方、パイル織物では、例えば、これまで蓄積した技術力を生かし、産業資材などの新たな分野に適した新商品、新製品の開発や、国内や海外の著名な展示会への集団出展、またへらざおでは、伝統工芸品としての特性を生かし、地域おこしや観光産業と連携していく取り組みが検討されるなど、新たな取り組みも生まれております。県としては、このような産地企業の積極的な取り組みを精いっぱい支援するとともに、新政策として新商品、新サービスの開発から販売開拓までを一貫して支援する施策を充実するなどして、地場産業全体の底上げと活性化を目指してまいりたいと考えております。
○議長(谷 洋一君) 答弁漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(谷 洋一君) 再質問を許します。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(谷 洋一君) 以上で、向井嘉久藏君の質問が終了いたしました。

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