平成22年6月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(中 拓哉議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

  午前10時0分開議
○副議長(坂本 登君) これより本日の会議を開きます。
 日程第1、議案第84号から議案第99号まで並びに知事専決処分報告報第1号及び報第2号を一括して議題とし、議案等に対する質疑を行い、あわせて日程第2、一般質問を行います。
 26番中 拓哉君。
  〔中 拓哉君、登壇〕(拍手)
○中 拓哉君 おはようございます。「なかなか頑張る中拓哉」でございます。12回目の登壇でございます。
 日ごろ、県民、市民の皆様から寄せられる御意見、また、毎日配布される県当局の各種資料あるいは知事の記者会見での発表などに加え、今議会に提案されました議案や報告、並びに平素、自分の勉強の中からわいてくる問題意識、そういったことに基づいて、少しでも県民生活の向上に資すれば、その観点から質問いたしますゆえ、幹部の皆さんには誠実な答弁をお願い申し上げます。
 議長から指名を受けましたので、通告に基づいて順次質問に移ります。
 まず、6月8日に発足した菅内閣について伺います。
 鶴は千年、亀万年、鳩は1年、菅と大臣リサイクル、出戻り亀さん3日で首。国民の審判を仰ぐ総選挙を経ずに首相を決める政権のたらい回しは認められないと、さんざん安倍・福田・麻生内閣を口をきわめてののしり、批判し続けた当の本人である菅直人氏が、総選挙も経ずに、憶面もなく首相の座に座りました。
 昨年の総選挙で民主党が国民と交わした政権公約・マニフェスト、思いつくままに示せば、高速道路の無料化、ガソリン税暫定税率の廃止、後期高齢者医療制度廃止、年金制度の一元化、中小企業法人税率11%への引き下げ、企業団体献金禁止、天下り根絶などなど、国会で多数を占める民主党は、法律をつくろうと思えばつくれるのに、いまだ実行しておりません。
 党首鳩山、幹事長小沢の政治資金の問題と米軍普天間飛行場沖縄県外移設の約束違反で自縄自縛の無責任退陣に、民主党員はもちろんのこと、国民の期待を見事なまでに裏切ってくれました。
 その鳩山内閣の副総理、財務相の要職にあった菅氏は、与同罪、連帯責任者であるにもかかわらず、首相の座に座り政権をとっています。
 地域主権を確立し、第一歩として地方の自主財源を大幅にふやしますとマニフェストに掲げ、はや10カ月を経て、鳩山から菅に首をすげかえた自称「奇兵隊内閣」に対する仁坂知事の評価をお述べください。
 次に、和歌山市選挙区選出である議員の1人として、8月1日に行われる和歌山市長選挙に関して、県都でもあり県庁所在地、県民の4割近い人口を占める中核市・和歌山市の指導者には、どのような人物像が求められ、和歌山県の長期総合計画に盛られた各種施策を推進する上で県市協調は欠かせませんが、政治家仁坂氏から見て、県民にとってふさわしい和歌山市長の資質とはどのようなものなのでしょうか。人物月旦にわたることなく、さらりとしたお答えで結構ですのでお述べください。
 次に、同じく選挙で選ばれる政治家としての仁坂氏に確認の意味も込めてお尋ねします。
 3年半前の晩秋、降ってわいたような県政界の混乱の中、談合事件の波及から木村知事の辞任に伴い、地に落ちた県政への信頼回復という重大な使命と即戦力の力量を買われ、あなたに白羽の矢が立ちました。1人を選ぶ県知事の選挙という未知の世界へ潔く挑戦されたあなたの勇気には、今もって尊敬の念は失せません。あなたに勝利してもらいたいと懸命に応援した私にも、あのときの選挙の勝利には格別な感慨がございます。
 その後、縁あって県会議員として、あなたの一挙手一投足に関心を払い、この議場で質問もし、対話を重ねる日月の中で、あなたの政治姿勢に尊敬を覚え、あなたの講演に知的刺激を受け、啓発されることあまたであります。(発言する者あり)歯浮いてきますか。とりわけ、あなたの説く正義に随所で啓蒙される私は、あたかもハーバードの白熱教室に身を置くがごとく学生のごときであります。最近も、知事の立命館大学での4月27日の講演を、満腔の賛意を持って拝誦いたしました。
 それはそれとして、県議としての務めも果たさなければなりません。木村前知事の業績にも評価すべき点もあり、立派な政治家が失脚するのはなぜだろうとの思いも常に胸をよぎります。政治と金で、多くの政治家が失意のうちに退場していきました。鳩山しかり、小沢しかりであります。
 そんな折、木村よしき田辺市後援会が解散したとの届けを県報で見まして、毎年繰り越して残っていった158万円余りのお金が寄附交付金として支出されていることに疑問を持ち、調べたところ、驚くなかれ、仁坂吉伸田辺後援会にそのまま寄附されていたのであります。ことしの4月2日に解散した木村よしき田辺市後援会が、同じ日に158万7354円の残額の全額を仁坂吉伸田辺後援会に移しているのです。
 念のため申し上げますと、あなたが届け出をしている資金管理団体・にさか吉伸後援会に対して寄附されているわけではありません。が、しかし、あなたの美学や政治理念からして好ましくはないと思いますので、しかとした説明を求めますし、木村氏の後援会には、この田辺市後援会に限らず複数ありましたので、類似の事案がほかにもございませんか。わかる範囲でお答えください。
 次に、県勢の浮揚策についてお伺いします。
 去る5月3日のゴールデンウイークに、埼玉県の秩父へ行き、秩父鉄道のSLパレオエクスプレスに乗ってまいりました。これでございます。(資料を示す)
 C58の蒸気機関車に揺られながら2時間余りの列車旅は、子供心を呼び覚ましてくれる夢の中へのいざないでありました。
 三峰口のターミナルにはSLファンがあふれ、我先にとカメラのシャッターを切っておりました。「御花畑」とのメルヘンチックな駅を過ぎ、川光り緑躍る長瀞の川下りに興じる方々と手を振り合ってあいさつを交わし、熊谷駅までの沿線は、至るところでカメラを構えたマニアが私のほうの写真を撮るのです。まるで人気タレントになったような気分でした。
 うっすらと漂う蒸気のぬくもり、かすかに肌に触れるすすの粒、懐かしい石炭のにおいに包まれながら、のどかな田園地帯を過ぎ行く我は物語の主人公かとの錯覚に導いてくれました。幸せそうな親子連れでにぎわう車中、お土産の売り子が商売繁盛でなかなか我が席まで来ません。そして、窓の外には踏み切りのごとにSLマニアの黒だかり。非日常に身を置きつつも、頭をよぎったのは、この情景をふるさと和歌山に再現できればなとの思いであります。
 どうでしょう。全国に10カ所ほどのSL観光地があるようですが、母なる紀の川の沿線に沿って、桃源郷を眺めつつ、龍門山のふもと流れる風そよとほほに受け、万葉人に思いはせつつ飛鳥に通じるSLの旅など、おつなものだとは思いませんか。
 JR和歌山線の復興に向け新たな観光資源にと提案しますが、いやしのニューツーリズムに加える工夫の1つにできないものでしょうか、お伺いします。
 次に、江上先輩が提案し、多田議員も一般質問で取り上げた文化芸術振興条例に基づく和歌山県文化芸術振興基本計画がこのほどまとまり、手元にいただきました。策定に携わられた関係者の御努力に敬意を表します。
 公明党がいち早く国会で提案し、平成13年に成立した文化芸術基本法の地方公共団体の規定を踏まえ、策定した条例であります。
 政治家は、ややもすると文化芸術から遠い存在のように思われていますが、かつて、福祉を叫ぶ立党当時の公明党が、素人扱いされながらも「福祉、福祉」と叫び続けることで政治の中心課題に据えたごとく、この中拓哉も文化芸術を主張することで、おのが人間性を完成させたいと思っております。
 幸い、我が党の参議院議員に浮島とも子というバレリーナのプリマとして名をはせたどんぴしゃりの先輩がおり、彼女の夫が和歌山で活躍していることからも、本件にえにし深き間柄であります。
 文化芸術の有用性は無限であります。仁坂知事も、かつて官僚として霞ケ関の有職故実に通じるだけでなく、テニスやスキーのスポーツにもたけ、チョウの研究においては比倫を絶し、文化芸術の鑑賞においては衆に頴脱すると仄聞します。私も、恥ずかしながら、中沼洋子先生のバレエ団のチャリティーコンサートにおいて、県民文化会館の大ホールで役者デビューを果たしたことがあります。
 文化芸術振興計画に示される文言には、一々ごもっともなものなのですが、県民文化会館の活用策において物足りなさを覚えます。大ホールや小ホールの公演、演劇は当然として、また県民ギャラリーでの展示も理解できますが、施設の中にあるいわゆる会議室の活用が触れられておりません。「県民文化会館」の名称にふさわしい活用策をもっと検討できませんか。
 例えば、各部屋をアトリエとして開放し、24時間創作活動に専念できるような貸し出しをするとか、楽器やコーラスの練習、いわゆるカルチャーセンターのプログラムを用意するなど、庶民芸術文化の拠点になるような活用策はいかがでしょうか。
 幸い、駐車場も併設して利用できるのですから、単なる会議室の利用では能がないと思いますし、現行の会議室の活用についても、利用者からいろんな苦情を聞いております。非常にサービスが悪いそうでございます。
 耐震工事で2年間閉館するようですから、リニューアルの折には、さまざまなジャンルの芸術文化が融合し合えるようなアートフュージョンとしてのるつぼのような施設に、今までの既成概念を壊した上で発想を転換した活用策をお示しください。
 次に、県民の安全な暮らし、暴力団排除条例の制定についてお伺いします。
 相撲界では、大関琴光喜の野球賭博の事件で大揺れのようです。背景には暴力団の影がちらつくとの報道でもあります。土俵の砂かぶりの特等席を融通したことも問題となっておりました。
 先ごろ、福岡県では、暴力団の追放運動に取り組む自治会のリーダー宅に銃弾が打ち込まれ、警察庁長官が現地を訪れ、暴力団壊滅への取り組みを強めるよう指示いたしました。
 平成4年に暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律、いわゆる暴対法が制定され、2度の改正を経ております。組織犯罪処罰法も制定されました。改正暴対法では、代表者の使用者責任も明記しました。裁判では、黙示的な意思疎通をもって共謀とする司法判断が確立されてきました。全国銀行協会は、昨年9月、暴力団や企業舎弟などの反社会勢力への口座開設を認めない方針を加盟銀行に通知いたしました。今や、社会全体で暴力団の排除に取り組もうとしております。
 国においても、犯罪に強い社会の実現のための行動計画2008を策定し、犯罪を生まない社会づくりに取り組んでいます。
 福岡県では、暴力団員に利益供与した事業者にも罰則を科す暴力団排除条例を施行し、警察庁では同様な条例を全国自治体に広げたいとの報道もございました。近畿では、京都府がこの6月議会に条例を提案しました。
 広域な暴力団に対して効果的な取り締まりをするには、全国で同様な条例の制定が求められると思いますが、和歌山県における取り組み状況を県警本部長からお示しいただきたいと思います。
 次に、宮崎県での口蹄疫発生に伴い、本県からも獣医師の職員を派遣したとの資料提供がありましたが、本県の対応についてお尋ねします。
 宮崎県都農町では、肉用繁殖牛16頭を飼養する農場で国内では10年ぶりとなる口蹄疫が確認され、宮崎県下に拡大し、その間、豚にも感染が広がり、連日、ワクチン接種の模様や道路での消毒の様子が報道されております。
 国においては、公明党も特別措置の立法を提案し、6月4日施行され、速やかな対応に寄与しているところですが、ここに来て、さらなる拡大が確認され、警戒感が高まっております。
 殺処分される牛や豚の数も数十万頭と、にわかには思い描けない数字となっております。発生した農家の方の心情を察するに余りあります。報道によれば、外出自粛やイベントの延期など、市民生活にも多大なる支障を来しているとのことです。
 どのようなルートで感染するものなのか、確たる知識を持ち合わせませんが、万が一本県でも発生するようなことがあれば、その対応に万全を期してもらいたいと祈るばかりです。
 農林水産部長にお伺いします。
 現在、本県でとられている発生防止の対策、及び万が一発生したときの対応策についてお答えください。
 次に、国民体育大会の成功に向けてお伺いします。
 先日、準備委員会第4回総会の折、発表がありました募金・企業協賛推進計画について、募金箱の設置や募金者への謝意の話がございました。
 このとき、紀の国わかやま国体「躍動と歓喜、そして絆」、こういうスローガンの紹介もありましたが、できれば、あの席で決めて、あの席で発表してもらいたかったということも付言しておきます。
 ふるさと納税にも国体の項目を設け、既に実績もあるやに伺っておりますが、本格的にこの寄附、募金に取り組むとすれば感謝状云々の話ではパンチが弱いんじゃないでしょうか。また、募金箱も結構ですが、寄附の方法は多様なほど集まるものと思います。銀行や郵便局の口座振替やクレジットによるネット上での寄附も用意すべきでしょうし、何より寄附をしたくなるようなインセンティブを用意してもらいたいと思います。
 例えば、県の施設の利用料の無料化や半額化、秋葉山のプール利用料、紀三井寺球場での観戦の入場料、体力開発センターの利用料あるいは県立近代美術館、博物館等の入場料等、県有施設はもちろんのこと、協賛してくださる企業の商品やサービスでのポイントの恩典など、知恵を働かせばアイデア満載で、そのこと自体も話題になっていくんじゃないですか。お答えください。
 次に、去る4月3日に愛媛県武道館を訪ねてまいりました。ちょうど愛媛県の高校強化練習試合、柔道の終わった後の例の自動の柔道畳畳み機の収納作業を視察してまいりました。
 県のお話では3人ほどで片づけられるんだとのことですが、愛媛県では、実際は20人ほどの柔道部の若手の方が一緒に手伝いをしておりました。まさに魔法のじゅうたんのごとく、手際よく、なお、あの体育館は地下のピットもございますので、地下のピットにもスムーズに収納されておりました。
 担当者に聞くと、長年続けてきている中で多少の修理が必要だ──というのは、重い機械ですから、合わせるときにガチャンガチャンと当たるらしいですが、そういうところでの修理も必要だと。概しては、非常に快適な設備であるとのことでございました。
 この武道館が本当に立派でございまして、玄関には菊間鬼がわらといって、人の体の2倍ほどある大きな鬼がわらがでんと、飾って出迎えておりましたし、地元の砥部焼の陶板の壁画もすばらしいものがございました。樹齢100年を超える杉の円柱も立派なものでございましたし、全体がモノトーンの雰囲気で、何かこう神殿のような厳かな雰囲気がございました。
 それを見せてもらって、今回、繰り越しもなっていて質疑もしたところでございますが、最後に、今回、議案で出ております98号、財産の取得でもある繰越使用報告書にも報告のあったトップアスリート育成事業、折り畳み式柔道畳の入札結果についての報告を求め、私の一般質問第1問といたします。御答弁のほど、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
○副議長(坂本 登君) ただいまの中拓哉君の質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) まず、菅政権の評価ということでございますけれども、新しい総理に期待をするというよりも、総理以外はあんまりかわっておられませんので、したがって、現在の政権に期待するということでございますが、3点ございます。
 第1は、景気を立て直して、日本経済を成長路線に力強く乗せてもらいたいということであります。
 和歌山県としても景気対策や成長戦略に一生懸命取り組んでおりますが、景気対策などの経済対策は、基本的には国の政策手段を使わなければ実効あるものとはなりません。県も最善のことをしておるのですが、国に頑張ってもらわないとどうにもなりません。したがって、この点については期待をしたいと思います。
 第2は、持続可能な国家にしてもらいたいということであります。
 本県も血のにじむような思いで行政改革に取り組んでおりますが、それはなぜかというと、県財政が破綻しないようにするためであります。国においても、国民が喜んで人気が高まりそうなやりたい政策はいっぱいあると思いますけれども、財政が破綻しないような運営に目配りをした、そういう政策運営を責任を持ってやってもらいたいというふうに思います。
 最後に3点目ですが、特に本県にとって切実な願いなんでございますが、地方のことを大事にする政策をしてもらいたい。それも、「やります」と言うんじゃなくて、口だけじゃなくて、本当に具体的に実行してほしいということであります。地方重視と言いながら当県のような地方がますますおくれていくような政策は、具体的に改めてくれることを期待したいと考えます。
 次に、和歌山市にふさわしい市長像ということでありますが、私が考える市長さんというのは、第1に、和歌山市民を大切に思い、市民の幸せのために一生懸命考え、第2に、どうやったら市民を幸福にできるのかについての技術というんでしょうか、そういう技量があると、そういうことがわかっているという人で、かつ、そのことをスピード感を持って実現していただく、そういう方がええなというふうに思うわけです。
 これは、しかし、考えてみますと、国においては総理、県においては知事、市町村においては市町村長、皆一緒だと思います。対象が、市長さんは身近な市民の幸せのためということではないかと考える次第であります。
 次に、木村よしき田辺市後援会との関係というようなことでございますけれども、御指摘の仁坂吉伸田辺後援会への寄附の扱いについては、私が指示をしたとか、あるいは要請したとか、そういうものではありません。
 とはいえ、私は、木村良樹前知事を以前支援していた方々が私を応援してくださることを排除するつもりは全くありません。もちろん、犯罪にかかわった人はちょっと別にいたしますし、あるいは同様なことにつながるような動きは、これは政治家として警戒をせないかんということでありますけれども、一般に応援をしておられた人は皆さん全く善良なよき県民であって、田辺市の後援会を構成している方々、木村良樹さんの後援会を構成しておられた方も、そういう大変立派な方々と考えております。
 したがって、そういう方が私を御支援いただくことをお断りする理由は全くないと思っておりますし、むしろありがたいことだと感謝しております。
 今般、木村よしき田辺市後援会の会員の皆様が、団体の資金を私の政治活動を御支援いただいている仁坂吉伸田辺後援会に寄附をいただいたことについてでございますけれども、そういう方々が持っておられたお金ですから、お金をどう使うか、そのような方々がそれぞれお考えになったらいいと思うんです。私を後援するために使ってやろうと言われる限り、それについて私がとやかく言うものではないというふうに考えております。
 また、類似案件の有無については、私は存じ上げておりません。
○副議長(坂本 登君) 企画部長柏原康文君。
  〔柏原康文君、登壇〕
○企画部長(柏原康文君) JR和歌山線へのSL運行の導入についての御質問にお答えいたします。
 JR和歌山線は、紀北地域における基幹公共交通機関として極めて重要でありますので、その活性化に向け、関係市町やJR西日本和歌山支社とともに和歌山線活性化検討委員会を設け、取り組んでいるところであります。
 議員御提案のSLの導入につきましては、いやしのニューツーリズムの一環として全国から和歌山線に注目を集めるということから意義がありますが、それ以外にも、和歌山線の活性化を図るためには、地域の観光資源を活用した利用促進や列車の利便性向上のための方策を講じていくことが重要であります。そのため、今後、この委員会を中心に、これら方策の実現も含め、抜本的な対策を検討してまいります。
 次に、文化芸術の振興と県民文化会館の御質問についてでございますが、和歌山県民文化会館につきましては、従来から、県内文化芸術の振興の中核拠点としての役割を果たすべく、各種事業に取り組んできたところでございます。
 県民と文化芸術との出会いや創造の場として、引き続き施設の整備、充実を図るとともに、文化芸術のより一層の充実に努めてまいりたいと考えております。
 議員から御提案のありました会議室の活用につきましては、文化芸術の活動の場としてできるだけ有効活用を図るべく取り組んでまいりたいと考えております。
○副議長(坂本 登君) 農林水産部長阪中栄一君。
  〔阪中栄一君、登壇〕
○農林水産部長(阪中栄一君) 口蹄疫対策についての御質問にお答えいたします。
 口蹄疫につきましては、牛、豚等の動物が感染する最も警戒を要する伝染病でありまして、県内での発生予防対策に加えて、発生時の初動対応が重要であると考えてございます。
 このため、本県では、宮崎県での発生報告を受け、県内での牛、豚等を飼育する農家146戸、約8700頭に対しまして緊急の調査を実施し、異常のないことを確認するとともに、農場への不要不急の車、人の出入りを避けていただくとともに、6月2日には消毒薬の無償配布を行い、消毒の徹底をお願いしているところでございます。
 また、家畜保健衛生所による継続的な監視も実施しており、異常な家畜があればすぐに連絡が入る体制を整えるとともに、農場ごとの防疫マップというふうなものを事前に作成し、移動制限区域や消毒ポイントの設置が円滑に実施できるよう準備をしております。
 さらに、県では、万一の発生時には即座に知事を本部長とする県対策本部を、また地域にあっては振興局長を本部長とする現地対策本部を立ち上げ、市町村とも連携を図りながら、家畜保健衛生所を中心とした殺処分、埋却など、速やかな防疫活動が実施できる体制をとることとしております。
 また、従来から、高病原性鳥インフルエンザの発生を想定した防疫訓練や演習を毎年市町村など関係機関と実施しておりまして、今後、口蹄疫にも対応できるよう取り組んでまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○副議長(坂本 登君) 国体推進監中村正次君。
  〔中村正次君、登壇〕
○国体推進監(中村正次君) 第70回国民体育大会募金へのインセンティブについてお答えいたします。
 国体募金につきましては、本年3月26日に開催されました第70回国民体育大会和歌山県準備委員会第1回募金・企業協賛推進委員会において、国体開催の周知と多くの皆様に大会を支えていただく取り組みとして、個人募金や募金箱募金を中心とする一般募金を開始することが決定されたところであり、現在、県内の約170カ所に募金箱やリーフレットを設置するなど、その推進に取り組んでいるところでございます。
 募金をいただいた方には、税制上の寄附金控除はもちろんのこと、謝意表明として、礼状に加えて、一定額以上の方には感謝状及び記念品をお渡しするとともに、国体のホームページで紹介することとしているところでございます。
 インセンティブとなる特典等の付与についてですが、募金をしていただいた方への公共施設の使用料の減免は公平性の観点から困難と考えているところですが、募金を通じてできるだけ多くの方々に大会を支える取り組みに参加していただくことが大切と考えておりまして、議員お話しのインターネット上でのクレジットカードによる方法も含め、国体募金の推進のインセンティブとなる効果的な方法について、幅広い観点から検討してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○副議長(坂本 登君) 会計管理者神田泰仁君。
  〔神田泰仁君、登壇〕
○会計管理者(神田泰仁君) トップアスリート育成事業折り畳み式柔道場入札結果についてお答えいたします。
 折り畳み式柔道場4基の一般競争入札につきましては、去る平成22年5月21日に入札を執行いたしました。応札者は株式会社瀧本及びクロダスポーツの2者であり、株式会社瀧本が税込み2億8350万円で落札いたしました。また、クロダスポーツの入札金額は、税込みで3億1500万円でありました。
 なお、この入札に係る予定価格は、税込みで2億9839万9500円であります。
○副議長(坂本 登君) 警察本部長永松健次君。
  〔永松健次君、登壇〕
○警察本部長(永松健次君) 暴力団排除条例の制定についてお答えいたします。
 暴力団対策には、警察による徹底した取り締まりとともに、官民一体となった総合的な暴力団排除対策の推進が不可欠であります。
 その一環といたしまして、暴力団排除のための施策を幅広く盛り込んだ条例が制定されますことは、暴力団対策を推進する上で大変有意義であると考えております。
 議員御指摘のとおり、既に福岡県を初め佐賀県、長崎県、鹿児島県、愛媛県で暴力団排除に向けました条例が制定されているところであります。
 これら条例には、共通しまして、県、県民、事業者の暴力団排除についての責務が明確にされておりますほか、暴力団に対する利益供与の禁止、祭礼等からの暴力団の排除、暴力団事務所の開設及び運営の禁止、暴力団事務所に関する不動産契約規制等々、各県の事情に応じまして、さまざまな規定が盛り込まれているところであります。
 県警察といたしましても、暴力団排除を一層進めるため、県内の暴力団情勢等を勘案の上、今後、関係機関などとも協議しながら、早期の条例制定に向けまして作業を進めてまいりたいと考えております。
○副議長(坂本 登君) 答弁漏れはありませんか。
  〔「ありません」と呼ぶ者あり〕
○副議長(坂本 登君) 再質問を許します。
 26番中 拓哉君。
○中 拓哉君 答弁ありがとうございました。
 まず、柔道の畳の件でございますが、何でそんな数字までここで発表してもうたかといいますと、落とした瀧本さんが2億8350万、95%ですね。一方、クロダスポーツさんが3億1500万。これは、繰越明許で明らかに載ってる県が出せるお金をもう既に超えてるんですね。超えてることの数字が、応札があったということで、普通、商売してる業者さんからしたら、予算超えたやつは契約できやんのわかってるもんですから、その点に非常に疑問を覚えました。
 それで、ここからがまあ難しいんですけども、そういう入札のときに、会計管理者のほうで予定価格を設定します。そのことによって、多少ともわからん数字があって、競争して、ちょっとでも、業者はもうけたいけども、県は安うとってもらいたいと、こういうところに働くわけですけど、何と500円下げた価格だけを県は設定してたと。これも、裏から見れば、早くこの事業を執行したいということのあらわれかわかりませんけども、県が用意した物品の調達についても、どっからでもフェアでやるんやという競争の割には、何かでき過ぎたレースやなという感じを受けました。
 この2月議会でも言いましたけど、もうつくったところのフジタス工業さんが特許も持ち、いろんなパテントで押さえてる中で、それと同じものを欲しいんであれば、もうじかに契約するような道もあってええんじゃないかと私自身は思います。
 また、いざ競争するにしても、これは業者さんから聞いた話ですけども、業者が集まって談合するんじゃありませんと。業者は、そんなこと、もう今はしませんと。しかし、卸してくれるもとから、発売元のほうが、ほんまに入れてくれる私ところへほんまの数字を言うてくれて、そうじゃない代理店には「おまえとこにはこんだけしか卸せやんぞ」ということで細工をするというか、それを聞いた参加者は、もうそれを信じるしかないわけですね。それ以上、損覚悟でやるんならやってくれたらええですけども、それこそそういう形でしか動いてないのが現状であります。
 なお、心配するのは、これから国民体育大会、企業の寄附、県民の寄附を集めてでもやっていこかというときに、こういう施設の整備、備品の整備をするときに──残念ながら規格があります。当然そうでしょう。いろんなルールを決めて競技するわけですから、有利な道具使われたらあかんのわかります。水泳の水着ですらあんだけ問題になるわけですから。そこはそうですけども、それが、もう1社、どっかの製品でしかないというときは、もうそこしか使わなしようないわけですよね、連盟がそういうルールを決めたら。にもかかわらず、全国の自治体は、競争入札です、ちゃんと競争しましょうというところになってるという矛盾を覚えるもんですから、そんな折に仁坂さんには、この立命館大学でも「和歌山県には正義があるんだ」と、こういうこととは別かわかりませんけど、ほかの自治体に比べてフェアな取引をやっているんだと、なおかつ、業者をいじめるだけじゃなし、発展につながるような難しい見きわめをしながらやってるんだという講演をなさいますもんですから、どうも今回の事件が腑に落ちないもんで、しつこく質問した限りでございます。
 県会議員が質問するときに、そういうことを調査するときに、それこそ力の限界といいますか、亀井さんと菅さんで郵便局の預け額のことを、「じゃ、おまえの発言、電話で録音しとかなあかんのか」と、こういうやりとりがありましたけども、県会議員も調査するとき、あるいは県当局に聞くときに一々録音マイク置いてせんなんようなことになったらつまらんなと思ってます。まあ、努力も足らんのかわかりませんけど。
 そういう上からも、今回、知事さんに対して、今のルールは非常にいいんでしょうけども、こういう国体を進める上において、もう既に上のほうというか中央のほうというか、そういうところで決まってるようなことに対して果たして今のルールが正しいもんかどうかという疑問を持ちますんで、その点の運用の改善について御意見があればお尋ねしたいと思います。
 もう1つは、先ほどの田辺の後援会でございます。
 知事さんのお答えはごもっとも、ある面ごもっともでございますけども、それを許してしまうというか、そういうことで、応援してくれる方が仁坂吉伸の後援会つくってくれたらええんや、あっちこっちでつくってくれてお金集めてくださることはありがたい、それはそうかもわかりません。
 しかし、仁坂吉伸後援会、仁坂吉伸さんを応援するという名前があるから、またお金も集まるということも事実なんです。残念ながら、中拓哉では集まりませんわ、よその地域ではね。それは、やっぱり権力が背景にあるからですよ。
 その上で、政治資金規正法をきっちり読んだら、そういう資金管理団体を決めたとき、ルールがあるわけですけども、その先に、やはりその資金管理団体の名前を使うようなところは統一せえと、そこの支部とみなすと、一体としてみなすという条文があります。ですから、田辺の後援会があり、新宮の後援会があり、橋本の後援会があり、それはそれで結構ですけども、それこそ南汀丁に置いていらっしゃる、仁坂さん自身が代表者になって、仁坂さんの責任のもとで会計責任者を決めた団体の下部組織として入ってもろて、その中で、地元でお金集めてくださるのは結構ですけど、幾ら集まりましたよ、何に使いましたよということが本部で、ヘッドクオータでコントロールできてこそ、仁坂さんの政治姿勢は貫徹されると思うんです。
 でないと、聞き方によれば、鳩山さんと変わらんのですね。私、知らんとこでやってたんやと。金額の多寡はありますよ。金額の多寡はあります。私、知らんとこでやってたんやと、そう秘書がというか、会計責任者が勝手にやったことやと、わし知らんのや、何悪いんなと、こういう話になるわけですよ。
 しかし、鳩山さんでもやめざるを得んのですよ。あれで、裁判で自分かからんかったとしても。それが、やはり政治と金に対する、今、県民からの政治家に対する目でもありますから、応援してくださる方が勝手に集めて勝手にやってくれてることをちょかちょか言えやん。しかし、そうかわかりませんけど、それが何か事件起こったときに、あなたが責任とらんなん、政治家が責任とらんなん、そういう時代なので、こういう、願わくば南汀丁に置いてる本部の下部組織として集めてやってくださいませんかと。
 それは、当然、一々何に使え、かに使えというようなことは指図しませんから、御自身の自治のもとで使っていただいたらいいんですけども、そういうことはきちんと教えてくださいよ、でないと私が困りますよと、それぐらいのことを言うてもらわないと、応援してくれるのにちょかちょか言えやんというだけでは、ちょっと仁坂さんらしくないなと思いました。
 また、木村さんのほかの案件、わかりません。それはそうでしょう。しかし、これ、私、こつこつ拾たら800万ほどあるんですよ。いろんな木村さんの後援会が解散の手続踏んでますけども、残ったお金を使い切って解散してるのが5つほどございました。それで、もともと選挙のないときに、ずっとゼロ、ゼロ、ゼロで、集めてもない、使ってもない、ただ名前だけやという団体も十幾つございます。しかし、8つか9つは、お金残ったまんま解散しています。
 一番大きなのは、ここでも問題になりましたけども、本来の木村よしき後援会、これ1200万ほどですね。オークワの会長が代表者でした。
 新世樹の会、これは新世樹の「き」は木村良樹の「樹」を使ってます。これは、木村さん自身が代表者になってる指定管理団体、ここが6100万ですね。これも残したまんま解散したんです。ほんで、どうなったんよといったら、政治団体が県内にある団体に寄附できませんもんですから、お金残ったまんま解散しといて、解散したお金を体育協会やら共同募金会やら日赤へ2500万ずつ納めて、7500万のお金は木村さんと関係ないところで県民に返しましたという形になっておりました。大きなときは、これはニュースになりました。
 しかし、そのほかに幾つかある9つほどのお金は、トータルで言いますと、新宮なんかが多いんですけども、800万ほど残したまんま解散してます。もうそれは、法律上それでいいんです。どこにどうしたということはありません。あとは、代表者がもうたんやったら、税務署へ贈与があったというか、一時所得があったというて言うてくれたらええだけのことですけども、先ほどの仁坂知事の答弁で、それぞれがやってくれたことで、とやかく言えやんということになりますと、こういう団体が、また、じゃ、お金の処理に困るし、次の知事さんも押したいし、こういうことになったら、相寄って仁坂吉伸何とか後援会をつくって、そこへ移そかということが許されてしまいます。現行でもできます。
 しかし、そういうスタイルを許してしまいますと、仁坂さんのおっしゃってる正義を貫く立場からするといけないと思いますので、願わくば、そういう団体には、「私の、南汀丁に置いてある中央の団体の中で活動してくれるようにしてくれ」という発言をここで聞きたいし、政治資金規正法の、ある面、落とし穴でもございますんで、全国の知事さんの相寄ったときも、「おまえとこ、そんなことないか」と。「勝手に集めてくれて、勝手に使われて、わし、県会でも質問されて、こんなに答えたけど」ということであれば、そういう首長さんらの政治家の集まりで、総務省のほうに政治資金規正法の改善策を申し入れるなり何なりしてもらわないと、今の答弁のまんまでは、私の尊敬する仁坂さんらしくはございませんもんですから、改めてその点をお尋ねしたいと思います。御答弁お願いします。
○副議長(坂本 登君) 再質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) ただいまの追加質問に対する答弁でございますが、前の答弁のときにも、私は、別にだれでも、応援していただける人がどんな方でも、とにかくお金をくださればそれでいいんですなんていうことを言ったつもりはございませんで、そこはやっぱりそういう不祥事につながるような、そういう動きみたいなものは警戒をしながらやっていかないかんというふうに申し上げたと思います。
 その上で、田辺の後援会の方々、ちゃんと存じ上げておりますし、私も議論をさせてもらってます。そういう意味では、こういう方は立派な方だなと、応援してもらうにはいいなというふうに思っておりまして、そういう方々が私を応援するために、その後援会を田辺でもつくってあげると、それはありがたいことだと思うんです。
 そのときに、例えば資金系は全部、つまり南汀丁、これに集めなきゃいけないかというと、集めてもいいし、集めなくてもいいような気が私はしておりました。今でもそう思います。
 したがいまして、それぞれがやりやすいようにやっていただければいい。ただ、その活動とか、それから応援してくださる方、どういう人がいるのかとか、そういうことについて私は無関心で、それが何か特定の不祥事を働きそうな人たちが「応援してあげるからお金をたくさんあげる」なんて言われても、それは「お断り申し上げます」というように言わないといけないのではないか、そんなふうに思いました。
 したがいまして、解散の後、それぞれがまた寄附してくださっても結構だと思いますが、どうもそうじゃなくて、先に寄附されたということについて、あんまり本質的な問題はないんじゃないかな、差はないんじゃないかなと思ったもんですから、先ほどの御答弁等申し上げました。
 以上でございます。(「入札の」と呼ぶ者あり)
 入札につきましては、実は手続的にどうするかという問題と、それから、先ほど中議員がおっしゃったような、実はそのたくらみがあるんじゃないかという議論が2つあると思うんですね。
 1つは、その供給者がだれかという問題なんですが、少なくとも形式的に考えると、それを提供したいという人、それが会計管理者が申し上げましたような業者さんであって、それで入札をするというのは原則ですから、そういうやり方に沿ったんだろうと思います。
 次に、仮に、例えばメーカーのほうがそういう業者に対して何らかの操作をしているということになりますと、これは私の知識によりますと、独禁法上の再販価格維持行為だと思うんです。ですから、それは十分違法行為であって、処罰されるべきだと思います。
 したがって、私どもは、そういう動きはつかんでおりませんけれども、そういう問題があれば、ちゃんと具体的に提示されて、もしそれが問題であるとすれば我々も手を打っていかないかん、そういう問題ではないかなというふうに私は考えております。
○副議長(坂本 登君) 答弁漏れはありませんか。
  〔「ございません」と呼ぶ者あり〕
○副議長(坂本 登君) 再々質問を許します。
 26番中 拓哉君。
○中 拓哉君 今の入札のことは、そしたら、そういうことがあれば、県の公務員の方はそういう事実を、再販制度に違反するようなことをすれば、当然、公取へ告発せなあかんというルールになると思いますんで、どこかできちきち示しをつけていくと、ぴりっとして、和歌山県は立派だというふうに言うてくれると思いますんで、その点はそのように要望しておきます。
 さて、先ほどの政治団体の件ですけども、そこが政治家のつらいとこなんです。応援してくださる方がいろいろやってくださることを、困る困るとは言えません。むしろありがたいことなんです。
 しかし、そのありがたさに甘えてると、木村さんのようなことにもなりかねないと思います。木村さんも、決して自分で手を下して何か指図したという意識は恐らくないんやと思います。その井山何がしという方が上手にやってたということが自分の墓穴を掘ってしもたと、こういうことになりますし。
 田辺の方、私も存じてますけど、立派な方やと思います。立派な方が、大体首長が知事さんの後援会の代表になること多いんですよね。中にそうじゃない方があります。首長さんも政治家ですから、いろんな政治活動できますけども、そうなって、自分らで次の知事選盛り上げてやろらと、それはええことなんですけど、その中に何か間違うたことがあったときに、全然関係ないのに仁坂さんが責められるし、今回の件なんかも、木村よしき後援会の158万がにさか吉伸後援会に行ってるわけですから、今の説明を聞いて何となくわかりますけど、そうでない限りは、「あんだけ木村さんを批判してたのに何よ。結局、仁坂さんももうてらして」と、こうなりかねんということなんですよ。
 それで、先ほど申し上げましたが、政治団体が支部を有する場合には、当該政治団体の本部及び支部は、それぞれ一の政治団体とみなしてこの規定を使うというふうになってるわけですから、名称はどうあれ、仁坂吉伸という名前を使た限りは、田辺支部であろうと田辺後援会であろうと何後援会であろうと、やはりこの政治団体が支部を有する場合というふうなことを考えて、当該政治団体の本部及び支部というふうな扱いをして、一々使い方まで言わんでも、それなりの報告を求めて間違いないようにすることが南汀丁にある仁坂さんの後援会の確かな姿ではないかなと、なお、その代表者である仁坂さんのあるべき姿ではないかな、かように思います。
 この指摘を踏まえて、再度、答弁があればお願いしたいと思います。
○副議長(坂本 登君) 再々質問に対する答弁を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 中議員の御心配には心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。
 ただ、今、法律を読まれましたんですけれども、もし間違ってたら議員が正しいということで、また考え直さないといけないんですが、本部、支部というのと、それから別々の団体をつくっていいかというのは、ちょっと違うんではないかなと思うんですね。本部、支部であれば、それは本部にきちんと統合して会計処理をせないかんということをその法律は書いてるんじゃないかなという気がするんです。
 ですから、今回は独立のやつをつくりたいとおっしゃったんで、それでもいいんじゃないかというふうに私は思いましたけども、それがもちろん法律に触れるということであれば、じゃ、統合せないかんということではないかと思います。
○副議長(坂本 登君) 答弁漏れはありませんか。
  〔「ございません」と呼ぶ者あり〕
○副議長(坂本 登君) 以上で、中拓哉君の質問が終了いたしました。

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