平成21年12月 和歌山県議会定例会会議録 第8号(全文)


県議会の活動

平成21年12月
和歌山県議会定例会会議録
第8号
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議事日程 第8号
 平成21年12月17日(木曜日)
 午前10時開議
 第1 議員提出議案第3号及び議員提出議案第4号(討論・表決)
 第2 議案第155号及び議案第164号から議案第180号まで、並びに請願2件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第3 議案第181号(委員会付託等省略・表決)
 第4 意見書・決議案
 第5 議員派遣の件
 第6 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第7 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
 第1 議員提出議案第3号及び議員提出議案第4号(討論・表決)
 第2 議案第155号及び議案第164号から議案第180号まで、並びに請願2件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第3 議案第181号(委員会付託等省略・表決)
 第4 意見書・決議案
 第5 議員派遣の件
 第6 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第7 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(43人)
 1番 泉 正徳
 2番 山本茂博
 3番 前芝雅嗣
 4番 浅井修一郎
 5番 吉井和視
 6番 向井嘉久藏
 7番 門 三佐博
 8番 町田 亘
 9番 服部 一
 10番 平木哲朗
 11番 花田健吉
 12番 須川倍行
 13番 大沢広太郎
 14番 谷 洋一
 15番 平越孝哉
 17番 岸本 健
 18番 川口文章
 19番 尾崎太郎
 20番 藤山将材
 21番 新島 雄
 22番 山下直也
 23番 井出益弘
 24番 宇治田栄蔵
 25番 多田純一
 26番 中 拓哉
 27番 角田秀樹
 29番 山田正彦
 30番 坂本 登
 31番 尾崎要二
 32番 中村裕一
 33番 片桐章浩
 34番 原 日出夫
 35番 藤本眞利子
 36番 長坂隆司
 38番 小川 武
 39番 冨安民浩
 40番 奥村規子
 41番 山下大輔
 42番 松坂英樹
 43番 藤井健太郎
 44番 雑賀光夫
 45番 野見山 海
 46番 松本貞次
欠席議員(なし)
〔備考〕
 16番 欠員
 28番 欠員
 37番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       曽根義廣
 危機管理監      森 崇
 総務部長       宮地俊明
 企画部長       前硲健作
 環境生活部長     井口悦治
 福祉保健部長     北田佳秀
 商工観光労働部長   永井慶一
 農林水産部長     下林茂文
 県土整備部長     茅野牧夫
 会計管理者      雑賀忠士
 教育委員会委員    寺村多喜
 教育長        山口裕市
 公安委員会委員長   大岡淳人
 警察本部長      永松健次
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     楠本 隆
 選挙管理委員会委員長 諸木良介
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       藁科善崇
 議事課長       上坊 晃
 議事課副課長     土井敏弘
 議事課課長補佐兼議事班長
            田中健司
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      瀧川泰治
 議事課主査      中村安隆
 総務課長       佐本 明
 調査課長       中井祥之
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  午前10時0分開議
○議長(冨安民浩君) これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後2時56分再開
○議長(冨安民浩君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、議員提出議案第3号及び議員提出議案第4号を一括して議題といたします。
 これより討論に入ります。
 雑賀光夫君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 44番雑賀光夫君。
  〔雑賀光夫君、登壇〕(拍手)
○雑賀光夫君 議長のお許しを得ましたので、議員提出議案第4号和歌山県議会議員の定数及び選挙区において選出すべき議員の数を定める条例の一部を改正する条例について、日本共産党県議団を代表して、反対する立場から討論を行います。
 前回県議選時の議員定数のもとになる県人口は平成17年国勢調査人口103万5969人でありましたが、次回選挙前の平成22年国勢調査人口推定値は99万3999人とされており、公職選挙法による上限は1名減となり、45名になることは当然のことでございます。しかし、このたびの提案は、それよりもさらに3名減らし42名にするということであります。橋本市で1名増、和歌山市、伊都郡、有田郡、田辺市、新宮市でそれぞれ1名減とするものとなっています。
 平成18年に臨時県議会が開かれまして、当時の法定数上限から2名減という条例が付議されましたが、賛成少数で否決されました。その折、共産党県議団からは藤井健太郎議員が討論に立ち、住民自治の立場から地方議会の基本的役割について論じ、議員定数の削減を行政改革の対象として議論することは疑問と述べ、都道府県議長会のもとに置かれている都道府県議会制度研究会中間報告が競って定数削減を行うことは少数意見を排除することにもなりかねないなどと言及していることを紹介しました。その上で、議会の議員定数を行財政改革の対象として進めることは適切でない、議会経費の削減と言うのなら歳費や費用弁償なども含めて議会経費全体の削減を考えるべきだと主張して、定数削減に反対いたしました。
 このとき、自民党県議団からも反対討論をされています。その討論で、全国的な流れと言うが、定数削減は例外的なものと解すべきであり、全国横並びにする必要がない、県議会の定数は市町村議会の定数と連動するものではないとした上で、県議会の議席は県民の声を反映し、当局を監視するなどの権利を行使するための県民の貴重な財産でありますと述べられた点が特に重要だと思います。
 議員というものは、有権者と政治をつなぐパイプであります。議員定数削減というものは、有権者と政治をつなぐパイプを細くするものであって、共産党はそれに賛成することはできません。議員にかかわる経費削減を言うなら、国政であれば、何よりも政党助成金などというものをまず削るべきでしょう。県議会では、藤井議員が申し上げたように、費用弁償を実費支給にするとか、議会全体での事務経費の効率化、簡素化などに取り組むべきでしょう。
 県民の中には、議員定数を減らせという声が多いことも私たちは承知しています。その声は、有権者の声が政治に届いていないのでないかという怒りであると思います。
 本当に県民の声にこたえる道は、私たち議員が県民の期待にこたえて県政とのパイプ役をしっかりと果たすことであると考え、その立場から奮闘することを自分にも言い聞かせながら、定数削減の条例には反対することを表明するものです。
 以上で、私の討論を終わります。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(冨安民浩君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議員提出議案第3号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議員提出議案第4号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に日程第2、議案第155号及び議案第164号から議案第180号まで、並びに今期定例会の請願1件及び継続審査中の請願1件、計2件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
 文教委員会委員長岸本 健君。
  〔岸本 健君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(岸本 健君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案2件、請願は前会からの継続審査分1件であります。
 委員会は、12月14日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査をいたしました結果、議案第167号及び議案第175号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第7号は継続審査すべきものと決しました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、教育に対する教育委員長の認識について、教員の採用検査について、暴力行為と不登校問題について、風水害時の学校の対応について、いのちの教育について、JAXA宇宙教育センターと連携した小中学校の英語教育について、通学路の安全対策について、和歌浦の名勝指定について、旧県会議事堂の保存についてただされました。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(冨安民浩君) 総務委員会委員長藤山将材君。
  〔藤山将材君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(藤山将材君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案4件であります。
 委員会は、12月14日、第1委員会室において開催し、出納局、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、県議会事務局、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第155号、議案第164号、議案第169号及び議案第175号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、人事委員会事務局関係では、職員採用について、市町村の職員採用について、知事室関係では、関西広域連合について、組織の名称及び行政組織のあり方について、企画部関係では、関西国際空港について、組織の名称及び行政組織のあり方について、和歌山県美術展覧会について、長期総合計画について、南海フェリー和歌山徳島航路利用促進事業について、コスモパーク加太について、総務部関係では、事業執行に係る適切な体制づくりについて、部長級及び次長級職員数の推移について、組織の名称及び行政組織のあり方について、公立大学法人和歌山県立医科大学における経理の不当について、市町村職員の採用試験における健康診断書等の提出についてただされました。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
○議長(冨安民浩君) 福祉環境委員会委員長山下大輔君。
  〔山下大輔君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(山下大輔君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案6件であります。
 委員会は、12月14日、第2委員会室において開催し、福祉保健部、環境生活部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第155号、議案第165号、議案第166号、議案第171号、議案第175号及び議案第178号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、福祉保健部関係では、修学資金の返還に係る債務の免除に関する条例の改正について、検診車の有効利用について、子育て応援特別手当の執行停止に伴う県民への周知状況について、子ども手当について、環境生活部関係では、CO2の削減について、環境対策燃料使用の推進について、県の環境への取り組みについて、風力発電施設について、食品の表示についてただされました。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(冨安民浩君) 経済警察委員会委員長山下直也君。
  〔山下直也君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(山下直也君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案4件であります。
 委員会は、12月14日、第3委員会室において開催し、公安委員会、商工観光労働部・労働委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第175号、議案第176号、議案第179号、議案第180号は、いずれも全会一致をもって可決すべきものと決しました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、公安委員会関係では、年末年始等の暴走族対策について、交差点における見通しの改善について、田辺市内での交番新設について、商工観光労働部・労働委員会では、県による県産品の活用について、科学技術振興機構(JST)の地域産学官共同研究拠点事業についてただされました。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(冨安民浩君) 農林水産委員会委員長服部 一君。
  〔服部 一君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(服部 一君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案1件、請願新規受理分1件であります。
 委員会は、12月14日、第4委員会室において開催し、農林水産部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第175号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第17号は不採択とすべきものと決しました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、行政刷新会議の事業仕分けによる県事業への影響について、ミカンの価格低迷による緊急需給調整特別対策事業について、事業仕分けによる国の平成22年度予算への反映状況について、新農林水産業戦略プロジェクトのハイメック方式による超高糖度トマトについて、肥料など農業資材の価格の状況について、イルカ漁隠し撮り映画(THE COVE)への抗議に対する県の対応について、漁協合併の成果について、射撃場の建設と進捗状況について、ふるさと雇用再生特別基金活用事業による水産物販売支援職員の活動について、農地災害復旧事業の採択基準についてただされました。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(冨安民浩君) 建設委員会委員長平木哲朗君。
  〔平木哲朗君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(平木哲朗君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表の記載のとおり、議案8件であります。
 委員会は、12月14日、第5委員会室において開催し、県土整備部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査をいたしました結果、議案第168号は賛成多数をもって、議案第155号、議案第170号、議案第172号、議案第173号、議案第174号、議案第175号及び議案第177号については全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、所管に係る各委員の質問項目を申し上げます。修理川バイパスのスリップ防止帯について、国道371号龍神─中辺路間の整備について、京奈和自動車道の進捗と今後の見通しについて、国道480号鍋谷峠道路の改修促進及び平道路の供用開始時期について、国道480号志賀バイパスの改修促進について、紀の川左岸農道の建設促進と今後の取り組みについて、桜谷川、中谷川、堂田川の改修促進について、11月11日の豪雨に伴う被害状況と根来川の改修について、県道泉佐野岩出線の旧道及び旧トンネルの利活用について、紀の川河口大橋の今後について、市町村負担金について、低入札価格調査について、関西電力岩倉発電所に係る水利権更新について、合併浄化槽整備の促進について、県道吉備金屋線道路改良に伴う取りつけ部工事の完成見通しについて、阪和自動車道海南─有田間の4車線化事業に係る進捗状況と供用開始の時期について、近畿自動車道紀勢線のすさみ以南に係る今後の取り組み方針について、緊急経済対策見直しの影響等についてただされました。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(冨安民浩君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 藤井健太郎君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 43番藤井健太郎君。
  〔藤井健太郎君、登壇〕(拍手)
○藤井健太郎君 日本共産党県議団を代表して、議案第168号に反対する立場から、また議請第17号の採択を求める立場から討論を行います。
 議案第168号は、県が実施する緊急砂防工事に対して、市町村負担金を事業費の10%の割合で求めることについての議決を求めるものです。
 自然災害に対する県の復旧工事は、必要箇所において速やかに実施されることが必要ですが、県が実施すべき県道の保全と復旧は県の責任において実施されるべきものと思料する立場から賛同できません。
 議請第17号は、食料自給率向上と国内農林漁業の振興を図るための施策について、4項目にわたる意見を政府に提出することを求める請願となっています。
 米を初め農林水産物の生産費を賄うための価格補償、所得補償の実現、食の安全・安心のために食品衛生監視員の増員、加工食品の原料産地や添加物の表示の徹底、ミニマムアクセス米の輸入中止、日本農業の崩壊につながるFTAやWTOでの自由化促進交渉の中止の4項目で、委員会で不採択となりました。
 今日、国民の食を支えるべき国内の農漁業は衰退が続き、食料自給率は40%と、先進国で例のない低水準に落ち込んだままとなっています。特に、WTO農業協定を受け入れた95年以降、農産物輸入が30%増加し、国内の農業産出額は2兆円以上も減りました。以後、市場原理の名のもとに、一層の農産物の輸入自由化と価格補償対策の放棄、農業予算の削減が進められ、農業と農村の崩壊に拍車をかける事態となっています。
 日本人の食料は日本の大地から、そのためにも国内の生産農家・漁家の存続と農林水産業の振興を図り、食料自給率の大幅引き上げと安全・安心な食料の確保で食料主権を確立していくことが求められていると思います。それは、世界の食料不足の解消に貢献していく上でも大事なことだと考えます。
 今回の請願項目は、国内農林水産業の立て直しと振興を図る上でも時宜を得た内容であり、本議場において採択されることを切に願って、討論を終わります。(拍手)
○議長(冨安民浩君) これより採決に入ります。
 まず、議案第168号を採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、原案可決であります。
 本案を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第155号、議案第164号から議案第167号まで、及び議案第169号から議案第180号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議請第7号を採決いたします。
 本請願に対する委員長報告は、継続審査であります。
 本請願を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立全員であります。よって、本請願は委員長報告のとおり決定いたしました。
 次に、議請第17号を採決いたします。
 本請願に対する委員長報告は、不採択であります。
 本請願を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長報告のとおり決定いたしました。
 次に日程第3、議案第181号を議題といたします。
  〔退場する者あり〕
○議長(冨安民浩君) これより質疑に入ります。
 本案について、質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 議案第181号和歌山県監査委員の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
 本県監査委員に角田秀樹君を選任するにつき同意することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立全員であります。よって、議案第181号は同意することに決定いたしました。
  〔入場する者あり〕
○議長(冨安民浩君) 次に日程第4、和議第59号「後期高齢者医療制度の速やかな廃止を求める意見書(案)」、和議第60号「関西国際空港に係る平成22年度補給金の執行を求める意見書(案)」、和議第61号「『環境税』の創設に関する意見書(案)」、和議第62号「国として地方の声を幅広くすい上げる仕組みを検討することを求める意見書(案)」、和議第63号「『地域科学技術振興・産学官連携』の継続を求める意見書(案)」、和議第64号「農林水産業に係る平成22年度予算編成に関する意見書(案)」、和議第65号「地方の道路整備の促進を求める意見書(案)」、和議第66号「河川整備の促進を求める意見書(案)」、和議第67号「下水道事業、農業集落排水事業の推進を求める意見書(案)」、和議第68号「海岸整備の着実な促進を求める意見書(案)」、和議第69号「地方の港湾整備の促進を求める意見書(案)」、和議第70号「スポーツ振興策の更なる推進を求める意見書(案)」、和議第71号「高等学校の実質無償化に関する意見書(案)」、和議第72号「関西国際空港に係る平成22年度補給金の凍結解除を求める意見書(案)」、和議第73号「『環境税』の創設に関する意見書(案)」、和議第74号「全国学力・学習状況調査及び全国体力・運動能力調査の継続とさらなる充実を求める意見書(案)」、和議第75号「国として地方の声を直接聞く仕組みを保障することを求める意見書(案)」、和議第76号「『地域科学技術振興・産学官連携』の継続を求める意見書(案)」、和議第77号「農林水産業に係る平成22年度予算編成に関する意見書(案)」、和議第78号「地方の道路整備の促進と予算確保を求める意見書(案)」、和議第79号「河川整備の促進を求める意見書(案)」、和議第80号「下水道事業、農業集落排水事業の継続的な実施と予算確保を求める意見書(案)」、和議第81号「海岸整備の着実な促進と予算確保を求める意見書(案)」、和議第82号「地方の港湾整備の促進と予算確保を求める意見書(案)」、和議第83号「スポーツ予算の確保を求める意見書(案)」、和議第84号「高等学校の実質無償化に関する意見書(案)」、和議第85号「『子ども手当』創設に関する意見書(案)」、和議第86号「地方分権のさらなる推進と地方財政の立て直しを求める意見書(案)」、和議第87号「電源立地地域対策交付金制度の見直しに対する意見書(案)」、和議第88号「『戸別所得補償制度』の創設に関する意見書(案)」、和議第89号「高速道路の無料化に関する意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明、質疑及び委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、討論に入ります。
 松坂英樹君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 42番松坂英樹君。
  〔松坂英樹君、登壇〕(拍手)
○松坂英樹君 日本共産党を代表して、反対討論をさせていただきます。
 和議第60号は、関西国際空港への補給金の執行を求める意見書であり、和議第72号は、同補給金の凍結解除を求める意見書であります。
 補給金の凍結は、新政権のもとで設置された行政刷新会議の事業仕分けによって、関西3空港の役割分担と今後の空港のあり方等について、国に抜本的な解決を求めるとの立場から、補給金の必要性は認めつつ、解決案が示されるまで凍結をするとされたものです。これを受けて、政府は、新年度において、解決案を示す6月までの補給金を凍結し、6月以降の10カ月分として75億円を予算計上するとの報道がされています。
 関西国際空港は、日本の空港で初めて旅客・貨物と両方の24時間運用を開始した空港です。1960年代、大阪国際空港のみでは将来の航空需要に対処できないということと、空港周辺の騒音環境対策として関西第2空港として計画をされ、関空開港とともに伊丹は廃止される予定でした。しかし、伊丹空港が存続となった上に、関西国際空港が開業、さらに第2滑走路を増設、加えて神戸空港までもが開業されたため、各空港の採算性と将来の運用のあり方、国の航空行政について議論が行われているところであります。
 関西国際空港は、海上の軟弱な地盤を埋め立てたため、想定を上回る建設費となったことに加え、2期工事によって工事費が膨らみ、運営会社は1兆円を超える有利子負債を抱えることとなりました。その穴埋めとして国民の税金を使われることは問題があります。国際拠点空港という社会的資本としての役割から見れば、国が適切な財政支援を行ってしかるべきものでありますが、関西3空港の今後の運用のあり方をあいまいにしたまま税金をつぎ込み続けることは、国民の理解を得られないと考えます。この際、3空港の運用と役割について整理を行い、将来の財政負担の展望を示すべきだと考えます。
 次に、和議第61号と和議第73号は、環境税の創設に対して慎重な対応を求める意見書となっています。いずれの意見書においても、その前段にあるように、環境税の導入に当たっては、国民生活のさまざまな分野に影響することから、国民全体の理解を得ることは、これ大変大事で、必要不可欠な事柄です。
 私ども日本共産党は、1年前に発表した温室効果ガス削減中期目標で30%削減を提案してきました。そのために、政府と産業界との公的協定、二酸化炭素の排出量に着目した環境税の導入、自然エネルギー重視のエネルギー政策に転換することなどを求めてきたところです。
 しかし一方で、意見書が、産業界の負担を抑え、国際競争力を確保したいという財界の強い反対を代弁している点には同意できません。
 温室効果ガスは、総排気量の8割を産業界が占め、わずか161事業所で全体の半分を排出しているとされており、この分野での削減なしに削減目標達成はあり得ません。また、温室効果ガス削減に向け、産業界が責任ある取り組みを進めることも、また財源を確保しつつ行政が誘導施策を進めることも、いずれも新たな技術革新と産業、雇用を生み出すことが期待できるものです。
 温暖化ガス削減のためには、産業界の自主目標ではなく、政府と各業界、企業との間で削減の期限と目標を明記した削減協定を義務づける必要があります。そのこととあわせて、環境税を国民的合意を得た上で導入し、削減を加速すべきだと主張するものであります。
 最後に、和議第74号は、全国学力テストの継続実施を求める意見書です。
 子供たちの発達・成長を保障する点で、学力、体力、運動能力をしっかりと伸ばすこと、その到達度を把握することは重要です。しかし、そうだからといって、全国学力テストを悉皆調査として実施する必要はありません。学力、体力、運動能力の到達度は、教育現場にふさわしい仕方で測定されるべきものです。その上で、全県、全国、世界水準と比較し、子供たちにとって何がすぐれているのか、何が足りないのかを検討・議論し、実践することが必要な場合もあります。
 学力の調査では、OECDが実施するPISA学力調査が世界的に有名です。この調査は、15歳の子供を対象に、3年に1回実施されているものです。2006年の調査は、世界で57カ国、40万人にすぎず、日本では03年調査のときに4700人が対象でした。和歌山にも調査が来たのかというと、以前1つの学校が当たったことがあると、こういう程度の人数の抽出調査です。この調査でフィンランドの学力の高さが注目されて議論されているところですが、調査サンプルが少ないから信用できないなどという評価はありません。
 学力調査を毎年悉皆調査として実施し、結果を公表することは、学校間の競争を生みかねません。過去には、テスト中心の教育が行われ、模擬テストを繰り返したり、テスト日にできない生徒を休ませることまで実際に起こったのです。悉皆調査によって、各学年、毎年行われるような学力調査は中止されるべきだと考えるものです。
 以上で、討論を終わります。(拍手)
○議長(冨安民浩君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、和議第59号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
 次に、和議第60号及び和議第61号を採決いたします。
 本案をいずれも原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立少数であります。よって、本案はいずれも否決されました。
 次に、和議第62号から和議第71号までを一括して採決いたします。
 本案をいずれも原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立少数であります。よって、本案はいずれも否決されました。
 次に、和議第72号から和議第74号までを一括して採決いたします。
 本案をいずれも原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、和議第75号から和議第85号までを一括して採決いたします。
 本案をいずれも原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、和議第86号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(冨安民浩君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 和議第87号から和議第89号までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第5、議員派遣の件を議題といたします。
 お諮りいたします。本件については、会議規則第114条の規定により、お手元に配付しております文書のとおり議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第6、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、日程第7に入ります。
 特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、防災・環境問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・交通・産業振興対策特別委員会及び予算特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(冨安民浩君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
 年末多端な折、どうか健康に御留意され、来る年も県勢発展のためますます御活躍されますことを心からお祈り申し上げます。
 これをもって、平成21年12月定例会を閉会いたします。
  午後3時37分閉会

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