平成21年6月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

平成21年6月
和歌山県議会定例会会議録
第1号
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議事日程 第1号
 平成21年6月12日(金曜日)
 午前10時開会・開議
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第108号から議案第127号まで(当局説明)
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会議に付した事件
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第108号から議案第127号まで(当局説明)
 第4 休会決定の件
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出席議員(45人)
 1番 泉 正徳
 2番 山本茂博
 3番 前芝雅嗣
 4番 浅井修一郎
 5番 吉井和視
 6番 向井嘉久藏
 7番 門 三佐博
 8番 町田 亘
 9番 服部 一
 10番 平木哲朗
 11番 花田健吉
 12番 須川倍行
 13番 大沢広太郎
 14番 谷 洋一
 15番 平越孝哉
 16番 下川俊樹
 17番 岸本 健
 18番 川口文章
 19番 尾崎太郎
 20番 藤山将材
 21番 新島 雄
 22番 山下直也
 23番 井出益弘
 24番 宇治田栄蔵
 25番 多田純一
 26番 中 拓哉
 27番 角田秀樹
 28番 江上柳助
 29番 山田正彦
 30番 坂本 登
 31番 尾崎要二
 32番 中村裕一
 33番 片桐章浩
 34番 原 日出夫
 35番 藤本眞利子
 36番 長坂隆司
 38番 小川 武
 39番 冨安民浩
 40番 奥村規子
 41番 山下大輔
 42番 松坂英樹
 43番 藤井健太郎
 44番 雑賀光夫
 45番 野見山 海
 46番 松本貞次
欠席議員(なし)
〔備考〕
37番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       曽根義廣
 危機管理監      森 崇
 総務部長       宮地俊明
 企画部長       前硲健作
 環境生活部長     井口悦治
 福祉保健部長     北田佳秀
 商工観光労働部長   永井慶一
 農林水産部長     下林茂文
 県土整備部長     茅野牧夫
 会計管理者      雑賀忠士
 教育委員会委員長   湯川 力
 教育長        山口裕市
 公安委員会委員長   大岡淳人
 警察本部長      永松健次
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     楠本 隆
 選挙管理委員会委員長 諸木良介
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       藁科善崇
 次長         東岡誠吾
 議事課長       上坊 晃
 議事課副課長     土井敏弘
 議事課課長補佐兼議事班長
            田中健司
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      瀧川泰治
 議事課主査      中村安隆
 総務課長       佐本 明
 調査課長       中井祥之
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  午前10時0分開会・開議
○議長(大沢広太郎君) ただいまから、平成21年6月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午前11時0分再開
○議長(大沢広太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、6番向井嘉久藏君、23番井出益弘君、45番野見山海君の3君を指名いたします。
 次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から6月30日までの19日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から6月30日までの19日間と決定いたしました。
 この際、諸般の報告をいたします。
 知事から和歌山県国民保護計画の変更の報告、予算の繰越使用報告書、法人の経営状況報告書の提出が、監査委員から現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 次に、今期定例会に提出された議案は、お手元に配付のとおり、議案第108号から議案第127号までの計20件であります。
 次に日程第3、議案第108号から議案第127号までを一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 平成21年6月定例会に御参集いただき、厚く御礼申し上げます。
 ただいま上程されました諸議案の提案理由を御説明するに先立ち、県政の主な動きや施策の進捗状況等について御報告申し上げます。
 まず、我が国の経済情勢についてでございますが、一部の指標では下げどまりの兆しが見えるものの、企業の生産活動の落ち込みや雇用情勢の悪化、さらには新型インフルエンザの影響なども加わり、深刻な影響が続いております。このような情勢のもと、重要なことは、歯を食いしばって頑張っておられる中小企業等、地域の産業を励ますことでございます。そのため、県におきましても、全庁挙げて県内の業況把握に努めるとともに、緊急対策等必要な施策を講じてまいりました。平成20年度に制度の見直しを行った資金繰り対策では、過去最高の融資実績となるなど、心配していた年度末の資金繰りに対応できたものと考えております。
 公共事業につきましても、景気動向も踏まえ、これまでの抑制傾向から一転し、将来必要と考えられるインフラは前倒しでつくっていくという考えで、実質、対前年度比7%増の予算をお認めいただいたところでありますが、その運用に当たっても、積極的な前倒し発注に取り組むとともに、県内事業者の受注機会の拡大や県内の雇用確保に努めているところであります。
 さらに、国の経済危機対策等も踏まえ、今定例会には過去最大となる補正予算として、福祉・介護分野における支援策、学校施設や県有施設の整備、道路、河川、港湾や農林水産業関連のインフラ整備などを提出させていただいております。
 また、今年度は、わかやま中小企業元気ファンドの募集に加え、わかやま農商工連携ファンドの造成を行い、中小企業者と農林漁業者の連携による新商品・サービスの開発、販路開拓を支援するなど、本県の強みを生かせる分野での新たなリーディング産業の創出に取り組んでおります。
 また、我が県の有力産業である農林水産業や観光業の分野でも、近年の県の積極的な振興策に呼応して、それぞれの産業界においても、頑張ろう、工夫しよう、県外にアピールしようという積極的な動きが出てきたところでありますが、このような機運を一層高めるべく、県の支援も充実してまいりたいと考えております。
 企業誘致につきましても、厳しい経済環境の中においても実績を上げており、今後も設備投資が期待される次世代産業や、地域資源活用型産業等との誘致交渉を継続してまいります。
 今後も、県内の景気動向や経済・雇用情勢を的確に把握しつつ、国の追加補正予算編成の動向を見きわめながら必要な対策を機動的に講じることで、県民の皆様とともに、活力あふれる元気な和歌山経済の創造に取り組んでまいります。
 昨今のような不況下では、山間部、過疎地などの地域や、お年寄りといった弱い方々にしわ寄せが行きがちであります。本県としては、これを全力で防いでいかなければなりません。特に山村、過疎集落等においては、地震発生時に情報が途絶した多数の孤立化集落の発生が予測されますが、被害状況を認識し、効果的な救援を行うためにも、地震に強い防災無線の全集落配備を準備しているところであります。さらに、公共交通空白地域において、地域のニーズに応じたコミュニティーバス等の導入を行うとともに、地域の課題をいち早く発見し、民生委員・児童委員と連携を図りながら、元気な高齢者が困っている高齢者を支える仕組みを創設するため、現在、関係者との協議を鋭意進めているところでございます。
 今後とも、高齢化の進展、人口減少や過疎化の進展の中でも、だれも見捨てないぞという心意気で、安全・安心対策の取り組みを進めてまいりたいと存じます。
 また、新型インフルエンザにつきましては、現在のところ、当局、関係者の努力と県民の皆様の御理解により、他県と比較しても冷静かつ的確な対応ができていると考えますが、後ほど申し上げます補正予算などを利用して、今後に備えて必要な準備を怠りなく行っておきたいと考えております。
 次に、郷土和歌山の豊富な観光素材に光を当て、さらに魅力に磨きをかけて売り出すため、本年度も和歌山県観光振興アクションプログラムに基づき、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録5周年関連事業を進めるなど、積極的な観光振興に努めてまいります。
 また、企業と農村地域が連携して、地域の農地や景観、暮らしなどを守る「企業のふるさと」につきましては、新たな取り組みとして県内の各地においても広げていくとともに、本県提案型の企業の社会的責任のモデルとして全国に提唱してまいりたいと存じております。
 次に、第70回国民体育大会についてでございますが、来年度の内定に向けて、会場地市町村、競技団体及び関係団体と協力を密にしながら準備に取り組んでまいります。
 また、第62回全国植樹祭につきましても、現在、議会や関係団体等から成る実行委員会の設置準備に取りかかっておりまして、本年度は、基本計画の作成など開催に向けた取り組みを着実に進めてまいります。開催方針といたしましては、県民全体がおもてなしの精神を持って大会参加者をお迎えし、和歌山の文化や魅力の発信に努めてまいりたいと存じます。
 県民経済を活発化させ、さまざまなチャンスを保障するためには、とりわけ高速道路ネットワークを初めとした公共インフラの整備が重要でございます。
 さきに開催された第4回国土開発幹線自動車道建設会議において、近畿自動車道紀勢線の御坊─南紀田辺間の4車線化が決定されました。今後は、事業中の海南─有田間や田辺─すさみ間などとあわせて整備促進を図るとともに、すさみ─串本─那智勝浦間など未事業化区間の環境影響評価の早期実施による整備計画への格上げなど、紀伊半島一周の高速道路という県民の悲願実現のため、国、関係機関に働きかけてまいります。
 また、京奈和自動車道や府県間道路、X軸ネットワークなど、幹線ネットワークの整備を一日も早く行って、県民にあすを切り開く新しいチャンスをつくり出していくべく、全力を尽くしてまいりたいと思います。
 地上デジタル放送につきましては、移行に伴う難視が発生しないよう、国及び放送事業者が本来の責任を果たすように働きかけることはもちろん、県としても関係市町村と連絡をとりつつ、きめ細かい努力をしてまいりたいと思います。
 携帯電話につきましても、国の経済危機対策などを十分活用して、引き続き不感地区の解消に取り組んでまいります。
 私は、関西の各地域が豊かな個性を連携しながらスケールを広げ、首都圏とは異なる多様な価値が集積する日本のもう1つの中心核として関西圏が発展していくことが、本県が発展していく上で不可欠であると考えておりますが、そのためには、力を合わせて行うべきは力を1つにしていくことも必要だと考えております。
 こういった観点から、過日、関西各府県知事等と、関西における広域行政の効果的、戦略的な推進のため、本年中の関西広域連合設立を目指すことを申し合わせたところでございます。今後、議会及び県民の皆様の御意見をいただきながら議論を深め、最も早いケースでは、9月議会において本県の参加の是非を御判断いただきたいと考えておりますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 続きまして、今定例会に上程しております諸議案の提案理由を御説明申し上げます。
 まず、補正予算についてでございます。
 今回の補正予算では、国の経済危機対策補正予算を活用し、一般会計において総額471億円を計上したところでございます。このうち、公共事業関係といたしましては、御坊─南紀田辺間の高速道路4車線化や国道の改修、橋梁の長寿命化等を進めることとしております。また、雇用対策や公共施設への太陽光発電の設置、新型インフルエンザ第2波への備えを行うとともに、各種基金を設けることにより、今後の経済危機対策等に必要な財源手当てを行ったところでございます。
 次に、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
 まず、議案第110号及び111号は、新行財政改革推進プランに基づき、NPOサポートセンターと青少年活動センターを県民交流プラザ和歌山ビッグ愛の男女共生社会推進センターと同一フロアに集約し、管理経費等の合理化を図るものであり、議案第112号、114号から117号までは、国の交付金等により新たな基金を設置するための条例制定でございます。
 次に、議案第122号から126号までは公の施設における指定管理者の指定について、議案第127号は工事請負変更契約について、それぞれ議決をお願いするものであります。
 また、諸報第12号から14号につきましては予算の繰越使用報告及び事故繰越使用報告であり、このほか、法人の経営状況を説明する書類及び国民保護計画の変更の報告を別途提出しております。
 何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(大沢広太郎君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 お諮りいたします。6月15日から18日までは議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、6月15日から18日までは休会とすることに決定いたしました。
 次会は6月19日定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を日程といたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前11時13分散会

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