平成21年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号(全文)


県議会の活動

平成21年2月
和歌山県議会定例会会議録
第9号
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議事日程 第9号
 平成21年3月19日(木曜日)
 午前10時開議
 第1 議案第1号から議案第16号まで、議案第32号から議案第44号まで、議案第46号、議案第47号、議案第49号から議案第52号まで、議案第55号から議案第57号まで、議案第59号から議案第61号まで、議案第64号から議案第79号まで及び議案第81号から議案第99号まで、並びに請願1件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第3 特別委員会閉会中継続審査の件
 第4 選挙管理委員及び同補充員の選挙
 第5 意見書・決議案
 第6 議案第100号及び議案第101号(委員会付託等省略・表決)
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会議に付した事件
 第1 議案第1号から議案第16号まで、議案第32号から議案第44号まで、議案第46号、議案第47号、議案第49号から議案第52号まで、議案第55号から議案第57号まで、議案第59号から議案第61号まで、議案第64号から議案第79号まで及び議案第81号から議案第99号まで、並びに請願1件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第3 特別委員会閉会中継続審査の件
 第4 議員提出議案第1号(委員会付託等省略・表決)
 第5 選挙管理委員及び同補充員の選挙
 第6 意見書案
 第7 議案第100号及び議案第101号(委員会付託等省略・表決)
 第8 議員辞職の件
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出席議員(46人)
 1番 泉 正徳
 2番 山本茂博
 3番 前芝雅嗣
 4番 浅井修一郎
 5番 吉井和視
 6番 向井嘉久藏
 7番 門 三佐博
 8番 町田 亘
 9番 服部 一
 10番 平木哲朗
 11番 花田健吉
 12番 須川倍行
 13番 大沢広太郎
 14番 谷 洋一
 15番 平越孝哉
 16番 下川俊樹
 17番 岸本 健
 18番 川口文章
 19番 尾崎太郎
 20番 藤山将材
 21番 新島 雄
 22番 山下直也
 23番 井出益弘
 24番 宇治田栄蔵
 25番 多田純一
 26番 中 拓哉
 27番 角田秀樹
 28番 江上柳助
 29番 山田正彦
 30番 坂本 登
 31番 尾崎要二
 32番 中村裕一
 33番 片桐章浩
 34番 原 日出夫
 35番 藤本眞利子
 36番 長坂隆司
 37番 玉置公良
 38番 小川 武
 39番 冨安民浩
 40番 奥村規子
 41番 山下大輔
 42番 松坂英樹
 43番 藤井健太郎
 44番 雑賀光夫
 45番 野見山 海
 46番 松本貞次
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        原 邦彰
 知事室長       曽根義廣
 危機管理監      森 崇
 総務部長       小濱孝夫
 企画部長       前硲健作
 環境生活部長     井口悦治
 福祉保健部長     井畑文男
 商工観光労働部長   永井慶一
 農林水産部長     下林茂文
 県土整備部長     茅野牧夫
 会計管理者      雑賀忠士
 教育委員会委員長   湯川 力
 教育長        山口裕市
 公安委員会委員    大桑いく嗣
 警察本部長      永松健次
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     楠本 隆
 選挙管理委員会委員長 山本恒男
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       蓬臺孝紀
 次長         東岡誠吾
 議事課長       薮上育男
 議事課副課長     土井敏弘
 議事班長       田中健司
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      石垣悦二
 議事課主査      瀧川泰治
 総務課長       笠松 学
 調査課長       佐本 明
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  午前10時0分開議
○議長(大沢広太郎君) これより本日の会議を開きます。
 日程に先立ち、諸般の報告をいたします。
 監査委員から監査報告がありました。お手元に配付しておりますので、御了承願います。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後1時31分再開
○議長(大沢広太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、議案第1号から議案第16号まで、議案第32号から議案第44号まで、議案第46号、議案第47号、議案第49号から議案第52号まで、議案第55号から議案第57号まで、議案第59号から議案第61号まで、議案第64号から議案第79号まで及び議案第81号から議案第99号まで、並びに継続審査中の請願1件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長及び予算特別委員会委員長の報告を求めます。
 福祉環境委員会委員長尾崎太郎君。
  〔尾崎太郎君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(尾崎太郎君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案15件であります。
 また、平成21年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月16日、第2委員会室において開催し、福祉保健部、環境生活部の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第50号は賛成多数をもって、議案第49号、議案第51号、議案第52号、議案第55号から議案第57号、議案第59号から議案第61号、議案第87号から議案第91号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告をいたしました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、福祉保健部関係では、ファミリーホーム事業について、いきいきシニアリーダーカレッジについて、ひきこもり対策について、後期高齢者医療制度について、福祉・介護人材確保対策について、放課後児童健全育成事業について、チャレンジド工賃水準倍増計画について、障害者の就労支援について、ヒブワクチンについて、病院内保育所について、周産期母子医療センターについて、高齢者による地域あんしん・見守り等構築事業について、福祉施策の考え方についてただされました。
 次に、環境生活部関係では、太陽光発電について、産業廃棄物対策について、出会い喫茶等の営業に対する規制について、レッドデータブックについて、自然公園等施設整備について、県立自然公園の保護と活用について、鶏肉の細菌汚染について、NPOサポートセンターについて、青少年の家指定管理者及び利用料金について、未成年者の喫煙防止対策について、LED照明の普及促進について、青少年の立ち直り支援について、地域子ども団体育成事業についてただされました。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 経済警察委員会委員長浅井修一郎君。
  〔浅井修一郎君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(浅井修一郎君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案5件であります。
 また、平成21年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月16日、第3委員会室において開催し、公安委員会、商工観光労働部・労働委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第75号から議案第77号、議案第83号及び議案第94号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、公安委員会関係では、警察本部ホームページの不審者情報について、県内における大麻事犯の状況について、国体道路における渋滞解消のための交通規制について、留置施設における事故防止対策について、商工観光労働部・労働委員会関係では、ほんまもん体験を利用した修学旅行誘致について、おもてなし力の向上について、わかやま農商工連携ファンドについて、和歌山競輪場の売店施設の改善についてただされました。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 農林水産委員会委員長泉正徳君。
  〔泉 正徳君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(泉 正徳君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案2件であります。
 また、平成21年度当初予算関連議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月16日、第4委員会室において開催し、農林水産部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第64号及び議案第79号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 調査依頼のありました議案第1号は、適当と認めるが意見を付すこととし、議案第2号は、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、農林水産部の21年度予算総額について、補助金の県単独上乗せ見直しに伴う影響について、食料自給率向上に向けた取り組みについて、わかやま農産物安心プラス認証制度の消費者等へのPRについて、林地開発許可された未着手事案の影響について、海外における県産品の嗜好傾向について、アメリカ合衆国への市場開拓について、FOODEX JAPAN2009出展の成果について、東京築地市場での生マグロ意見交換会について、選果施設等の整備に対する支援について、地域リーダーに対する重点支援について、6次産業化を図るための横断的な取り組みについて、県産品の海外商社への販路開拓について、電磁凍結技術の活用について、県営工事における市町村負担金について、試験研究等での成果と今後の取り組みについてただされました。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 建設委員会委員長山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(山本茂博君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案16件であります。
 また、平成21年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月16日、第5委員会室において開催し、当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第79号は賛成多数をもって、議案第65号から議案第70号まで、議案第84号から議案第86号まで、議案第92号、議案第93号及び議案第96号から議案第99号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、所管に係る各委員の主な質疑項目を申し上げますと、国直轄事業負担金について、住宅リフォームの促進について、国道424号有田川町─海南市間の改修見通しについて、ふるさと雇用・緊急雇用での市町村との連携について、和歌山北バイパスの今後の見通しについて、パーティー券無料配布に関する新聞報道について、京奈和道路の進捗と今後の見通しについて、国道480号府県間道路直轄権限代行事業の促進について、国道480号矢立─高野山大門間の改修促進について、県道堺かつらぎ線の改修について、県道和歌山橋本線西渋田・東渋田地区の改修促進について、紀の川左岸農道の建設促進について、桜谷川・堂田川の改修促進について、高速道路料金の引き下げについてただされました。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 文教委員会委員長多田純一君。
  〔多田純一君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(多田純一君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案4件、請願は前会からの継続審査分1件であります。
 また、平成21年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月16日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第71号、議案第72号、議案第73号及び議案第74号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第7号は継続審査すべきものと決しました。
 次に、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げます。高校授業料の滞納問題と減免基準について、定通制の教科書及び定時制の補食費の有料化について、教育改革の総括について、中高一貫校のクラス編成について、小中学校の適正規模化と通学距離の問題について、ILO・ユネスコの教員の地位に関する勧告について、少子化に伴う市町村対抗ジュニア駅伝のチーム編成について、中高一貫教育の地域に与える影響と対策について、不登校児童・生徒のケアと学校・地域・家庭での教育の重要性について、特色ある小中一貫教育の推進と教職員の適正配置について、子供に注意できない大人や教師の存在について、日本のよさを教える教育の推進について、中途退学者への対策の強化について、入試の合否判定基準について、子供の心をサポートする仕組みづくりの推進についてただされました。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。
○議長(大沢広太郎君) 総務委員会委員長前芝雅嗣君。
  〔前芝雅嗣君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(前芝雅嗣君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案19件であります。
 また、平成21年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分については議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月16日、第1委員会室において開催し、出納局、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、県議会事務局、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第32号から議案第44号まで、議案第46号、議案第47号、議案第78号、議案第81号、議案第82号及び議案第95号は、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、監査委員事務局関係では、現在国において検討されている監査委員制度の見直しについて、選挙管理委員会関係では、政治資金パーティー入場券の県職員への配布について、知事室関係では、政治資金パーティー入場券の県職員への配布について、企画部関係では、和歌山県文化芸術振興条例について、関西国際空港の整備充実等に係る今後の取り組みについて、総務部関係では、職員の給与カットの今後の考え方について、職員の処分内容の違いについて、不適正支出に対する職員の認識について、県立医科大学における医師確保対策と県内定着率について、指定管理者制度導入施設の改修に係る予算について、アルバイト職員の削減について、専修学校県外生徒確保等補助金について、オークションによる那賀高校跡地売却に係る経費について、孤立集落通信確保事業と緊急地震速報の整備予定について、政治資金パーティー入場券の県職員への配布についてただされました。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 予算特別委員会委員長向井嘉久藏君。
  〔向井嘉久藏君、登壇〕(拍手)
○予算特別委員会委員長(向井嘉久藏君) 予算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案16件であります。
 委員会は、まず3月12日、13日の両日、予算・決算特別委員会室において開催し、総括質疑を行い、質疑終了後、直ちに議長を通じ各常任委員会に対し部局別質疑・調査を依頼したところであります。その調査結果の報告を受けて、3月18日に委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、付託を受けました議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第16号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決し、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第8号から議案第15号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、総括質疑での付託議案に係る各委員の主な質疑項目を申し上げますと、和歌山県の農業振興について、観光立県和歌山を目指して、道路行政について、雇用問題について、土地造成事業について、地産地消と学校給食について、私学助成金問題について、有田みかん偽装疑惑について、国体開催に向けた交通アクセスと整備について、木質バイオマスエネルギー利用システムについて、合併浄化槽について、健康と産業振興について、イノシシ対策について、自主防災と災害医療について、和歌山県の教育について、平成21年度予算と行財政改革について、世界遺産5周年関連事業について、起業家創出支援事業について、安心して地域で暮らせる福祉の充実について、生徒指導推進事業について、公立大学法人和歌山県立医科大学及び附属病院の運営に関する当局とのかかわりについて、医科大学の運営について、入札制度についてただされました。
 以上をもちまして、予算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 以上で、常任委員会委員長及び予算特別委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 まず、松坂英樹君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 42番松坂英樹君。
  〔松坂英樹君、登壇〕(拍手)
○松坂英樹君 日本共産党県議団を代表いたしまして、議案第1号、3号、7号、16号、50号、78号、79号、94号の計8議案に反対する立場で討論をさせていただきます。
 新年度予算は、急激な経済状況、雇用状況の悪化に対応し、県民の暮らしや地域経済を底支えする予算であることが望まれています。知事の言う「県民生活の根底を支える取り組みに重点投資」になっているのかどうかが問われていると考えます。
 経済効果の高い内需の拡大につなげていくためにも、雇用の維持と安定、社会保障制度の充実、農林水産業を初め地場産業の活性化が欠かせない課題となっています。
 新年度一般会計の歳出規模は、6年ぶりに増額となり、5228億8100万円で前年当初比2.3%、117億円の増となっています。新年度予算では、県税や地方交付税が大幅減額となり、財源不足分を臨時財政対策債、退職手当債、基金からの取り崩しに頼らざるを得ない状況となっています。県債管理基金からの取り崩し額は行革プランの範囲内としていますが、県債残高は過去最高額へと膨らみ、特定目的基金も含めた基金残高の減少は、将来の財政運営をより一層厳しいものとするのではないでしょうか。
 国は、地方財政対策として別枠で地方交付税を1兆円充てたとしておりますが、地方交付税そのものは減額となっていて、三位一体改革で失われた地方交付税は取り戻せていないというのが現実の姿であります。
 予算配分の主なものに注目いたしますと、総務費は36億5800万円の増で、紀北分院整備25億円、医療情報システム整備20億円、労働費では24億1600万円の増で、ふるさと雇用再生特別基金活用事業で15億7000万円、緊急雇用創出事業臨時特例基金活用事業で6億円、商工費では122億7800万円の増で、中小企業融資制度の金融機関への預託金が105億8500万円の増となっています。国の交付金を活用した雇用創出事業や、金融不安への対応としての中小企業融資制度の枠拡大など、経済対策を求める県民の期待にこたえようと努力をしている点は評価をするものです。
 しかし、その一方で、農林水産業費、教育費が大幅減となっております。和歌山県の強みでもある農林水産業の振興を図ることが県経済の立て直しや雇用の場の確保にもつながる基本的な問題ではないでしょうか。
 新年度予算において農林水産業予算が前年比1割近く減額され、行革方針により農山村整備や沿岸漁業への補助が5%カットされていることは大変残念であります。市町村財政へのしわ寄せや事業量確保がより困難とならないか懸念されるところです。
 医療、介護、福祉などの分野は、まさに県民生活を支えるセーフティーネットであります。ところが、国の悪政による県民負担に対しては国に軽減を要望していくという姿勢にとどまる一方で、高齢者居宅改修補助事業の補助金や生活福祉資金の補助金、これらをカットするなど、最も支援が求められる低所得者や生活困窮者への補助支援策を削ろうとしています。
 また、福祉医療制度の一部自己負担金の徴収は、県民の声でストップしたものの、当初予定されていた精神医療を加えることも見送られてしまいました。介護の分野での人材不足、待遇改善のために県独自の有効な手だてをとろうとしていないことも大変残念です。
 教育の分野では、学級規模縮小のための県独自の教職員定数改善は実施されていません。また、今、格差と貧困の広がりの中で、子供の貧困が大きな問題になっています。そうした中で、定時制、通信制の教科書補助金に所得制限を加え、定時制補食費補助にも制限を加えることは問題だと考えます。
 県土整備部予算では、国直轄事業負担金が合計151億円にも上り、道路事業費関連予算の24%を占めるに至っています。その直轄事業負担金を捻出するために、財政全般が一層窮屈になっているのではないでしょうか。国直轄事業負担金の負担割合軽減や維持管理負担の廃止、国事業の精査をすれば、負担が軽くなった分を身近な生活道路の整備に県予算を回せます。一層の負担軽減を求めるべきだと指摘をしておきます。
 コスモパーク加太のカゴメ加太菜園に対しては、年間1平方メートル当たり583円で借り上げた土地を100円で貸し与え、来年度もその差額1億7800万円を県が負担をする予算となっています。行革で県民への負担、市町村への負担をふやそうとするわけですから、企業にも適切な負担を求めるべきだと考えます。
 次に、議案第3号は中小企業振興資金特別会計予算案、議案第94号は債権放棄議案であります。
 昨年の中小企業高度化資金貸付金の債権放棄に際し、附帯決議により、貸し付けや債権回収、今後の債権放棄について、特段の注意と適切な執行を求めたところです。08年度予算は前年の2倍の回収目標も立てて努力をし、今度の09年度予算でも10億円余の債権回収に取り組む予算となっており、関係者の粘り強い努力には敬意を表するものです。
 しかし、昨年に続いて、設備近代化資金での時効案件の最終処理を余儀なくされ、高度化資金の貸し付けや債権管理の実態がいまだ不透明なものを残しているという点では、県民の理解を得ることはできないと考えています。
 議案第16号は土地造成事業会計予算です。この特別会計では、長期的に見て資金不足が発生する見込みだとして、新年度より一般会計から1億5700万円の繰り入れを行うものです。
 これまで企業用地の開発では、高速道路南伸や関空開港による効果を過大に描き出し、少なくない塩漬け用地と含み損を抱えるに至りました。それなのに県は、土地が売れてしまえば赤字は出ないと失敗の責任を正面から認めようとはしてきませんでした。
 今回の税金投入は、実質債務超過を認めて、県民の税金により、その損失補てんに踏み出すものです。もとより、発生してしまった損失は、隠したり先送りすることなく無理のない形で処理をするのは当然です。しかし、営利目的の企業会計に県民の税金を補てんするには、呼び込み型開発失敗の責任を反省し、県民に十分に説明責任を果たした上で理解を得ることが前提となります。今議会の審議ではこの点で県が説明責任を果たしたとは言えず、認めるわけにはいきません。
 議案第79号は、建設事業施行に伴う市町村負担金を求める議案です。
 新年度予算では、農林水産部所管の県営ため池等整備事業などで市町村負担割合を軽減しており、このことは前進面として評価をするものです。一方で、県土整備部所管事業は負担率が据え置きとなっております。県土の整備保全、災害防止対策というのは、市町村の財政力とは無関係に発生するものであり、市町村負担金は基本的に廃止すべきだと考えます。一層の市町村負担の軽減を求めるものであります。
 議案第7号は公営ギャンブルに反対の立場から、また議案第50号は県立青少年の家の利用料金を、議案第78号は県立看護学校の入学金等の使用料・手数料の値上げを求めるもの等が含まれており、反対であります。
 以上をもちまして、反対討論を終わります。
○議長(大沢広太郎君) 次に、山下直也君から賛成討論の通告がありますので、許可いたします。
 22番山下直也君。
  〔山下直也君、登壇〕(拍手)
○山下直也君 お許しをいただきましたので、本2月定例会に提案をされております平成21年度当初予算関係議案並びに諸議案に対し賛意を示す自由民主党県議団、真わかやま、公明党県議団、清新クラブを代表いたし、賛成の立場から討論をさせていただきます。
 まず、平成21年度当初予算案についてでありますが、現在、我が国は未曾有の経済危機に直面をいたし、先行きに対する不透明感が強まる中、企業収益の悪化や消費の落ち込み等により本県の県税収入も相当な減収が見込まれ、これまでにも増して厳しい財政環境のもと、極めて難しい予算編成を余儀なくされたものと推察をいたします。
 そのような状況の中、県当局におかれましては、現下の厳しい社会経済情勢に対し迅速かつ的確に対応するとともに、元気な和歌山の創造と財政の健全化を同時に実現するため、歳入歳出の両面にわたり、あらゆる検討を行われたことと思います。
 当初予算案は、現在の経済状況に即応した緊急対策、不況下にあっても本県経済の底力を蓄える施策、県民の生活に対する不安感を払拭する安全・安心施策という3つの柱を重点に編成され、県内企業の資金繰り対策の充実、必要な投資的経費の十分な確保、国の基金を活用した雇用の創出、防災対策などの新政策が盛り込まれるとともに、歳出規模が実に6年ぶりに増加に転じるなど、本県経済をしっかりと下支えする積極的な予算案となっております。
 また、行財政改革につきましては、職員定数の削減など人件費の削減、施設、団体、補助金を中心とした事務事業の見直し、使用料及び手数料の見直しによる歳入の確保といった取り組みや、国の交付金等の有効活用により収支不足額が新行財政改革推進プランの目標額に比べて圧縮をされていることは高く評価されるものと考えております。
 このように、平成21年度当初予算案は、景気対策や本県の目指す将来像の実現に向けた新政策の遂行と持続可能な財政構造への転換に向けた財政健全化という2つの目標をより両立させた予算として、県民の期待に十分にこたえられるものであります。
 また、その他の諸議案につきましては、厳しい財政状況に対応するための職員定数の削減等に係る条例改正や、文化・芸術の振興に関する施策を総合的に推進していくための条例制定など、いずれも必要かつ適正なものであります。
 この上は、これら諸議案に盛り込まれた各般の施策を迅速に執行いたし成果を上げることが県民の負託にこたえる上でも最も肝要と確信するところであります。
 よって、我々自由民主党県議団を初め賛意を示す各会派といたしましては、以上申し上げました認識のもと、今議会に提案されております平成21年度当初予算関係議案並びに諸議案につきまして原案どおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) これをもって討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第16号、議案第50号、議案第78号、議案第79号及び議案第94号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第8号から議案第15号まで、議案第32号から議案第44号まで、議案第46号、議案第47号、議案第49号、議案第51号、議案第52号、議案第55号から議案第57号まで、議案第59号から議案第61号まで、議案第64号から議案第77号まで、議案第81号から議案第93号まで及び議案第95号から議案第99号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議請第7号を採決いたします。
 お諮りいたします。本請願を委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、本請願は委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に日程第2、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第3、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、防災・環境問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・交通・産業振興対策特別委員会、予算特別委員会及び議員定数等検討特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 この際、報告いたします。
 議員提出議案の提出がありました。
 お諮りいたします。議員提出議案第1号議会の議員の議員報酬の特例に関する条例の一部を改正する条例を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 議員提出議案第1号を議題といたします。
 議案はお手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 議員提出議案第1号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、日程第4に入ります。
 3月30日をもって任期が満了する和歌山県選挙管理委員及び同補充員の選挙を行います。
 まず、選挙管理委員の選挙を行います。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(大沢広太郎君) ただいまの出席議員数は、46人であります。
 お諮りいたします。立会人に、6番向井嘉久藏君、11番花田健吉君、34番原日出夫君、40番奥村規子君の4君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の4君を指名いたします。
 なお、この際、白票は無効といたします。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(大沢広太郎君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の住所及び氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(大沢広太郎君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(大沢広太郎君) 選挙の結果を報告いたします。
 投票総数46票、うち有効投票42票、無効投票4票。有効投票中、諸木良介君14票、宗正彦君12票、森本明雄君9票、上山義彦君7票。
 以上のとおりであります。
 この選挙の法定得票数は3票であります。よって、諸木良介君、宗正彦君、森本明雄君、上山義彦君、以上の4君が本県選挙管理委員に当選されました。
 次に、補充員の選挙を行います。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(大沢広太郎君) ただいまの出席議員数は、46人であります。
 お諮りいたします。立会人に、6番向井嘉久藏君、11番花田健吉君、34番原日出夫君、40番奥村規子君の4君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の4君を指名いたします。
 なお、この際、白票は無効といたします。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(大沢広太郎君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の住所及び氏名を記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(大沢広太郎君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(大沢広太郎君) 選挙の結果を報告いたします。
 投票総数46票、うち有効投票42票、無効投票4票。有効投票中、中原洋二君14票、辻本圭三君12票、小杉由利君9票、青山喬一君7票。
 以上のとおりであります。
 この選挙の法定得票数は3票であります。よって、中原洋二君、辻本圭三君、小杉由利君、青山喬一君、以上の4君が本県選挙管理委員会の補充員に当選されました。
 次に、日程第5に入ります。
 和議第52号「北朝鮮による日本人拉致問題の解決のため経済制裁の延長などを求める意見書(案)」を議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
  〔退場する者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 和議第52号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
  〔入場する者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 次に日程第6、議案第100号及び議案第101号を一括して議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 本案について質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 この際、申し上げます。
 副知事に係る議案については無記名投票をもって採決を行い、その後、収用委員会の予備委員に係る議案について起立により採決を行うことといたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第100号和歌山県副知事の選任につき同意を求めるについてを採決いたします。
 この採決は、無記名投票をもって行います。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(大沢広太郎君) ただいまの出席議員数は、議長を除き45人であります。
 お諮りいたします。立会人に、6番向井嘉久藏君、11番花田健吉君、34番原日出夫君、40番奥村規子君の4君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の4君を指名いたします。
 なお、この際、白票は無効といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(大沢広太郎君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県副知事に下宏君を選任するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(大沢広太郎君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(大沢広太郎君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数45票、うち有効投票45票。有効投票中、賛成45票、反対なし。
 以上のとおり、賛成全員であります。よって、議案第100号は同意することに決定いたしました。
 次に、議案第101号和歌山県収用委員会の予備委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 本県収用委員会の予備委員に森本好典君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立全員であります。よって、議案第101号は同意することに決定いたしました。
 この際、原副知事から発言を求められておりますので、許可いたします。
 副知事原 邦彰君。
  〔原 邦彰君、登壇〕(拍手)
○副知事(原 邦彰君) 議長のお許しをいただきましたので、副知事の退任に当たってのごあいさつをさせていただきたいと思います。
 私は、和歌山に参りまして4年間、1年9カ月は総務部長、2年3カ月は副知事ということで、大変な重責でありましたが、微力ながら私なりに精いっぱい務めてまいりました。この間、県議会の皆様からは、時には厳しく、時には優しく、いろんな面で御指導、御助言をいただきました。本当にありがとうございました。厚くお礼申し上げます。(拍手)
 私の仕事の原点は、地方が財源も含めて自由に仕事ができるようになることが地域の活性化にもつながるし、住民サービスの向上にもなるということでありまして、東京に戻ってからもその姿勢で仕事をしていきたいと思っておりますし、当然のことながら、和歌山のサポーターとしても頑張りたいというふうに思っております。(拍手)
 最後になりますが、元気な和歌山の実現に向け、和歌山県勢、そして和歌山県議会がますます発展いたしますよう心から祈念申し上げ、退任のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 次に、ただいま副知事選任について同意されました下宏君から発言を求められておりますので、許可いたします。
 下 宏君。
  〔下 宏君、登壇〕(拍手)
○下 宏君 下でございます。議長のお許しを得ましたので、一言ごあいさつを申し上げます。
 ただいまは、私の副知事の選任について全員の皆様の同意を得て、投票いただきましたこと、私にとりましては感激のきわみでございます。これは、議会の皆様方から、しっかり副知事の職務を果たせという強い激励の御意思だと思い、職務に精励をしてまいりたいと思っております。
 副知事の職責の重さを思うときに、私は本当にいい意味での緊張感を持って、その職責を果たしてまいりたいというふうに考えてございます。
 もとより私は微力でございますが、仁坂知事のもと、県勢を発展させ、和歌山を元気にするために一生懸命努力し、全力で取り組むことをお誓い申し上げます。
 まことに簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) この際、報告いたします。
 玉置公良君から議員辞職願が提出されております。
 お諮りいたします。玉置公良君の議員辞職の件を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 玉置公良君の議員辞職の件を議題といたします。
 まず、職員に辞職願を朗読させます。
○議事課副課長(土井敏弘君) 辞職願 私儀 このたび一身上の都合により、平成21年3月19日に和歌山県議会議員の職を辞したいので許可されるよう願い出ます。 平成21年3月18日 和歌山県議会議員玉置公良 和歌山県議会議長大沢広太郎様
○議長(大沢広太郎君) お諮りいたします。玉置公良君の議員辞職を許可することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、玉置公良君の辞職を許可することに決定いたしました。
 この際、このまま暫時休憩いたします。
  午後2時50分休憩
────────────────────
○議長(大沢広太郎君) このたび議員を辞職されました玉置公良君から、あいさつの申し出があります。
  〔玉置公良君、登壇〕(拍手)
○玉置公良君 ただいま議員辞職に当たりまして、歴史と伝統のあるこの県議会場でごあいさつをさせていただくことを心からまずお礼を申し上げます。
 私は、平成7年4月に、今、後ろにございます大沢議長さんを初め、13人の仲間の1人として初当選をさせていただきました。
 14年間、仮谷県政、西口県政、そして木村県政、そして今現在の仁坂県政、4代の知事のもとに県議会で活動させていただきました。この間、本当に、県知事を初め、県職員の皆さん方、そして先輩・同僚の皆さん方、さらには県民の皆さん方に大変お世話になりました。ありがとうございました。
 私は、微力ではございましたが、この14年間、全身全霊で取り組んできたと、私自身思っております。特に、いろんな議会の場で意見を闘わせたこと、また県当局を追及させていただいたこと、さらには本当に一致協力をして県勢の発展のために皆さんと一緒に微力でありましたが尽くしてきたこと、数多くの思い出がございます。
 今、政治や経済は大きな歴史の転換点を迎えておりますが、私は立場を変えても、やはりふるさとはこの和歌山でございます。和歌山の県勢の発展のために一生懸命取り組んでいくことをここにお誓いを申し上げたいと思います。
 最後になりましたが、県議会のこのきずなで結んでいただいたお1人お1人の御縁を本当に心から感謝を申し上げ、そして改めて、県知事を初め県職員の皆さん、そして先輩・同僚議員の皆さん方、県民の皆さん方、心からお礼を申し上げまして、お礼のごあいさつといたします。本当にありがとうございました。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 玉置公良君のあいさつが終わりました。
────────────────────
  午後2時54分再開
○議長(大沢広太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
 議員並びに関係各位には、長期間にわたり御精励を賜り、心から感謝を申し上げます。
 皆様方には、健康に御留意の上、県勢発展のためますます御活躍されますよう祈念いたします。
 これをもって、平成21年2月定例会を閉会いたします。
  午後2時55分閉会

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