平成21年2月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

平成21年2月
和歌山県議会定例会会議録
第1号
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議事日程 第1号
 平成21年2月24日(火曜日)
 午前10時開会・開議
 第1 議席変更の件
 第2 会議録署名議員の指名
 第3 会期決定の件
 第4 議案第1号から議案第99号まで(当局説明)
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会議に付した事件
 第1 議席変更の件
 第2 会議録署名議員の指名
 第3 会期決定の件
 第4 議案第1号から議案第99号まで(当局説明)
 第5 休会決定の件
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出席議員(46人)
 1番 泉 正徳
 2番 山本茂博
 3番 前芝雅嗣
 4番 浅井修一郎
 5番 吉井和視
 6番 向井嘉久藏
 7番 門 三佐博
 8番 町田 亘
 9番 服部 一
 10番 平木哲朗
 11番 花田健吉
 12番 須川倍行
 13番 大沢広太郎
 14番 谷 洋一
 15番 平越孝哉
 16番 下川俊樹
 17番 岸本 健
 18番 川口文章
 19番 尾崎太郎
 20番 藤山将材
 21番 新島 雄
 22番 山下直也
 23番 井出益弘
 24番 宇治田栄蔵
 25番 多田純一
 26番 中 拓哉
 27番 角田秀樹
 28番 江上柳助
 29番 山田正彦
 30番 坂本 登
 31番 尾崎要二
 32番 中村裕一
 33番 片桐章浩
 34番 原 日出夫
 35番 藤本眞利子
 36番 長坂隆司
 37番 玉置公良
 38番 小川 武
 39番 冨安民浩
 40番 奥村規子
 41番 山下大輔
 42番 松坂英樹
 43番 藤井健太郎
 44番 雑賀光夫
 45番 野見山 海
 46番 松本貞次
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        原 邦彰
 知事室長       曽根義廣
 危機管理監      森 崇
 総務部長       小濱孝夫
 企画部長       前硲健作
 環境生活部長     井口悦治
 福祉保健部長     井畑文男
 商工観光労働部長   永井慶一
 農林水産部長     下林茂文
 県土整備部長     茅野牧夫
 会計管理者      雑賀忠士
 教育委員会委員長   湯川 力
 教育長        山口裕市
 公安委員会委員長   大岡淳人
 警察本部長      永松健次
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     楠本 隆
 選挙管理委員会委員長 山本恒男
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       蓬臺孝紀
 次長         東岡誠吾
 議事課長       薮上育男
 議事課副課長     土井敏弘
 議事班長       田中健司
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      石垣悦二
 議事課主査      瀧川泰治
 総務課長       笠松 学
 調査課長       佐本 明
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  午前10時0分開会・開議
○議長(大沢広太郎君) ただいまから、平成21年2月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 日程第1、議席変更の件を議題といたします。
 議席の一部を次のように変更いたしたいと思います。
 その議席番号及び氏名を職員に朗読させます。
○議事課副課長(土井敏弘君) 9番川口文章君を18番に、18番尾崎太郎君を19番に、19番藤山将材君を20番に、20番新島雄君を21番に、21番山下直也君を22番に、22番井出益弘君を23番に、23番宇治田栄蔵君を24番に、24番多田純一君を25番に、25番中拓哉君を26番に、26番角田秀樹君を27番に、27番江上柳助君を28番に、28番山田正彦君を29番に、29番坂本登君を30番に、30番尾崎要二君を31番に、31番中村裕一君を32番に、32番服部一君を9番に、それぞれ変更。
○議長(大沢広太郎君) お諮りいたします。ただいま朗読したとおり議席を変更することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま朗読したとおり議席を変更することに決定いたしました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時2分休憩
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  午前11時0分再開
○議長(大沢広太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第2、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、5番吉井和視君、30番坂本登君、43番藤井健太郎君の3君を指名いたします。
 次に日程第3、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から3月19日までの24日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から3月19日までの24日間と決定いたしました。
 この際、諸般の報告をいたします。
 知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告が、教育委員会委員長から教育委員会事務の点検・評価報告書の提出が、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告が、また執行機関から去る12月定例会において採択した請願の処理の経過及び結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 次に、今期定例会に提出された議案は、お手元に配付のとおり、議案第1号から議案第99号までの計99件であります。
 日程第4、議案第1号から議案第99号までを一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
○知事(仁坂吉伸君) 平成21年2月定例会に御参集いただきまして、厚く御礼申し上げます。
 まず、このたびの国庫補助事業に係る不適正な経理処理に関して、県政に対する県民の信頼を損なう事態を招いたことにつきまして、この場をおかりして深くおわび申し上げます。今後は、全庁一丸となって適正な会計システムの構築と運用に努め、県政への信頼回復に向けて全力を傾注してまいりたいと存じます。
 それでは、上程されました諸議案の提案理由を御説明するに先立ち、新年度に実施していく政策について、その基本的な考え方と概要を申し上げます。
 現下の我が国の社会経済情勢を見ますと、世界同時不況が深刻さを増す中、自動車や半導体などの輸出産業を中心に減産が相次ぎ、派遣労働者などの非正規労働者の雇いどめや新規学卒者の内定取り消しが大きな社会問題となっています。今後さらに雇用情勢が悪化すれば、個人消費はさらに冷え込み、景気の先行きに大きな影響を及ぼすものと懸念しているところです。
 こうした社会経済情勢に対して迅速かつ的確に対策を講じるため、昨年12月に設置した緊急経済対策本部を中心に、全庁を挙げて取り組みを進めております。具体的には、県内企業の資金繰り対策を継続するとともに、道路や橋梁の整備、県立学校施設の改修など、県民生活に密接な社会資本整備による景気対策を年度内から開始してまいります。
 雇用面では、職を失った方や就職内定を取り消された大学生など、県内外の優秀な人材を本県産業に積極的に呼び込む「和歌山で働きませんか!」プロジェクトを皮切りに、農業への新規参入や福祉・医療施設への就職を呼びかけるプロジェクトを開始したところです。さらに、国の2次補正予算に盛り込まれたふるさと雇用再生特別基金や緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用しながら、深刻化する雇用情勢に対応してまいりたいと考えております。
 新年度におきましては、このような緊急対策を進めながら、あわせて和歌山県長期総合計画が目指す将来像「未来に羽ばたく愛着ある郷土 元気な和歌山」の実現に向け、一歩一歩着実に前進してまいりたいと考えております。そのためには、我が国の経済が現在の不況期を脱し、次の好況期に向かうとき、いかにその流れに乗って経済成長を実現できるかが元気な和歌山の創造のかぎであると考えております。
 そこで、新リーディング産業の創出や環境先進県を目指した自然エネルギーの利用拡大、成長を支える人づくりなど、次の飛躍に向けた底力を蓄える施策を重点的に実施してまいります。
 また、現下の経済不況は、高齢化の急速な進展とともに、県民生活の先行きに対する不安感を増幅させているように感じております。そのため、「安心医療県和歌山」の確立や高齢者が安心して地域で暮らせるための取り組み、防災対策や食の安全・安心対策など、生活の不安感を払拭する安全安心施策にも積極的に取り組んでまいります。
 このような考え方に基づき、新年度に推進すべき新政策については、和歌山県長期総合計画の内容に沿って6分野20項目に取りまとめたところであり、その中核となる予算措置や条例案は、それぞれ今議会に御提案さしていただいているところでございます。
 それでは、新施策の概要について6つの分野ごとに御説明申し上げます。
 まず、「未来を拓くひたむきな人間力の育成」でございます。
 元気な和歌山の創造に向けては、健全な勤労観、職業観を持ち、国際性や創造性など、さまざまな分野で活躍できる能力を備えた人材の育成が最も重要であり、そうした人材こそが和歌山を成長させる底力となると考えております。
 そのため、学校教育では、学力、体力向上に全県を挙げて取り組むとともに、よき社会人としての自立を促す市民性の育成や、プレゼンテーション能力を高める言葉の力の向上、県内企業の経営者による実践的な講義を通じたよき職業人の育成などに取り組んでまいります。
 さらに、地域においても次代の和歌山を担うたくましい青少年を育成するため、青少年リーダー自身が次世代リーダーを養成する青少年育成の循環システムを新たに構築するとともに、青少年施設を有効に活用し、青少年が交流しながらお互いの個性を伸ばす機会を創出してまいりたいと思います。
 また、学校教育現場で非行防止を図る学校支援サポーターの派遣や、引きこもり者をサポートする施策の充実など、困難を抱える青少年への支援にもしっかり取り組んでまいります。
 平成27年度の第70回国民体育大会の開催に向けては、スポーツ競技力の向上に取り組むとともに、県立総合体育館や県立室内プール──いずれも仮称ですが──など、国体競技施設の整備をできるだけ早期に進めてまいります。
 続いて、「生涯現役で誰もが活躍できる和歌山」でございます。
 本格的な人口減少や高齢化を迎える中で、高齢者や障害のある人を初め、だれもが安心して地域で暮らせる仕組みづくりや環境づくりの重要性がますます高まっております。一方、地域には、元気なお年寄りもおられて、生きがいを求めて活発に活動しようとされています。
 そこで、地域のために頑張ろうと考えておられる方々の協力を得て、新たに地域で見守り活動を行う民生協力員制度の創設や、元気な高齢者が地域で困っている高齢者を支える仕組みづくりを行ってまいりたいと思います。
 同時に、災害が起こったとき、この和歌山では交通や通信が途絶する孤立集落が発生する可能性が高いのですが、どんなときでも通信手段を確保するための通信機の配備を進めるとともに、公共交通機関空白地帯の解消、ネットスーパーを活用した生活利便性の向上の取り組みなど、地域住民のだれもがどんな状況に置かれても安心して生活できるための施策を実施してまいります。
 さらに、介護・福祉人材の確保対策を進めていきたいと考えております。
 少子化対策、子育て環境の整備につきましては、一昨年から紀州3人っこ施策などを推進しているところですが、さらに妊婦健康診査費助成の拡充や児童虐待対策の充実を図ってまいります。
 また、医療につきましては、和歌山県立医科大学の入学定員増や、わかやまドクターバンク制度の積極的活用に加え、勤務医の労働環境改善などによる医師確保対策を実施し、地域の拠点病院等の診療体制を堅持して「安心医療県和歌山」の充実にさらに努めてまいります。また、県民の健康面に関しては、本県における最も多い死因となっているがんについて、検診の促進や診療体制の整備充実、院内がん登録の推進など、総合的な対策を行ってまいります。
 続いて、「国際競争力のあるたくましい産業を育む和歌山」でございますが、現下の厳しい経済環境の中において、企業誘致にももちろん努力を続けますが、県内企業のすぐれた技術力をさらに伸ばし、県内産業の底力を蓄えることは喫緊の課題であります。そのため、産学官連携による研究開発への支援や、中小企業者と農林漁業者の連携による事業活動を促進するわかやま農商工連携ファンドの造成などを行い、本県の強みを生かせる食品加工や素材・部材分野における新たなリーディング産業の創出を進めるとともに、新商品、新サービスの開発などを支援してまいります。また、各市町村でこれだと思うような産業を関係者皆が協力して、生産からサービス、販売までを強化していくわがまち元気プロジェクトを強力に推進してまいる所存です。
 農林水産業につきましては、豊富で品質の高い農林水産物を活用することが本県を売り出す大きな武器になると考えております。そのため、地域や品目ごとに異なる戦略的課題に対し、加工や生産、流通、販売対策に総力を上げて取り組む新農林水産業戦略プロジェクトを推進するとともに、地域農業の核となる6次産業型農業法人の育成・強化や農産物等の国内外への販売促進、イノシシなど獣肉の利用促進に取り組んでまいります。
 林業では、低コスト林業の推進に加え、原木流通コストの低減等による紀州材の増産、安定供給体制の整備を図るとともに、東京、大阪などの大消費地への販路開拓や木質バイオマス利用も含めた新たな需要創出を進めてまいりたいと考えております。
 水産業では、水産物の流通、交流拠点の整備を初め、養殖魚のブランド化、販路拡大の推進や底びき網漁業など主要漁業の構造改革を進めるとともに、マリンレジャーへの取り組み拡大など観光業と連携した新ビジネスの創出に取り組んでまいります。
 続いて、「癒しと感動を与える誇れる郷土和歌山」でございます。
 本県には、高野・熊野という世界遺産、いにしえから大切にしてきた歴史・文化や、海、山、川、森と変化に富んだ美しい自然など、数多くの貴重な資源がございます。こうした豊富な素材に光を当て、さらに磨きをかけ、観光と農林水産業や地場産業との連携強化を図り、県内全体のスパイラル的発展に取り組んでまいります。
 まず、本年7月に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産登録5周年を迎えることから、これを国内外からの誘客拡大を図る絶好の機会としてとらえ、東京、大阪、和歌山でのシンポジウムの開催を初め、三重県、奈良県と連携したプロモーション活動や共催イベントなど、積極的なPR活動を展開してまいります。
 また、和歌山県のヒット商品である和歌山ほんまもん体験観光プロジェクトをさらに充実するとともに、本県への移住を進めているわかやま田舎暮らしプロジェクトや、さらに広範な2地域居住の推進に向けた取り組み、子ども農山漁村交流の充実などを推進してまいります。
 これら地域資源を生かした地域の元気づくりと同時に、公共交通の空白地域におけるコミュニティーバス、乗合タクシー等の導入支援などに取り組み、過疎地域等における生活に欠かせない基本的なサービスもしっかりと守ってまいります。
 地球温暖化を初めとする環境問題への取り組みといたしましては、昨年の石油高騰を機に改めて自然エネルギーの重要性が注目されているところから、本県の長い日照時間を生かして住宅や公共施設での太陽光利用を進めていくとともに、豊富な森林資源を生かした木質バイオマスエネルギーの利用を促進してまいります。
 続いて、「県民の命と暮らしを守る安全安心和歌山」でございます。
 東南海・南海地震を初めとする自然災害への備えは、いっときも怠ってはならず、災害に強い和歌山を目指してハード・ソフト両面の整備に取り組んでまいります。そのため、緊急輸送道路の橋梁の耐震化や防災拠点となる県有施設の耐震化の取り組みを着実に実施するとともに、木造住宅の耐震化について、補強設計に対する助成などによりサポートする取り組みを開始します。また、テレビの地上デジタル放送を活用した災害・洪水情報の提供や、さきに触れましたが、大規模地震発生時に道路が寸断され孤立集落となる危険性がある集落への防災無線や衛星携帯電話の配備による通信孤立の解消など、県民の命をきめ細かく守る防災対策を進めてまいります。
 また、昨今、複雑・巧妙化している消費者トラブルや食品偽装表示事件に対しましては、消費生活相談を担う人材の育成など、消費者行政の強化を図るとともに、食の安全・安心の確保のため、新たに流通・販売段階での事業者による安全確保の強化を進めてまいります。
 最後に、「にぎわいと交流を支える公共インフラを整備する和歌山」でございますが、やっとこれからという本県の道路整備がこれ以上おくれることのないよう、引き続き道路財源の確保と幹線道路ネットワーク整備のおくれている地域への重点的な予算配分等を国や関係機関に強く働きかけていくとともに、当県でも限られた財源を県全体の発展に役立たせるような案件にできるだけ選択と集中により投入し、着実に道路の整備を進めてまいりたいと考えております。
 県内の道路整備に関しましては、近畿自動車道紀勢線の田辺─すさみ間や京奈和自動車道について、平成27年度に国民体育大会が開催されることを踏まえて事業を促進するとともに、高速道路を補完するX軸ネットワークについて、平成23年度概成に向け優先整備するなど、根幹となる道路網を早急に整備してまいります。
 情報通信基盤につきましては、引き続きブロードバンド基盤整備5カ年計画による超高速インターネット環境の整備、携帯電話つながるプランによる携帯電話不感地区解消、及び地上デジタル放送難視解消ナビゲーターによる難視対策を積極的に推進し、デジタルディバイドを解消するとともに、IT技術をうまく使ってQRコードと携帯サイトの活用により県産品やあるいは観光などさまざまな情報を全国、全世界に効果的に発信してまいりたいと思います。
 このような施策を継続的に実行していくために、その裏づけとして持続可能な財政構造の実現を図っていくことが必要不可欠であります。そのためには、昨年発表いたしました新行財政改革推進プランを何とか実行していかなければなりません。
 そこで、この一環として、昨年9月以来、どのような施策を廃止・削減していくべきか議論を行わせていただいたところです。この際には、各市町村長を初め県民の皆様から御意見をいただくとともに、議員の皆様には本会議や常任委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会において御審議をいただきました。
 和歌山県は、減少する税収の中で県財政を破綻させないために新行財政改革推進プランを実行し、さらに、迫りくる不況から緊急的に県民の暮らしを守りつつ、同時に和歌山県の力を増すために、本質的に必要な政策をも実現するという大変困難な課題に着目しておりましたが、何とかこれらすべての目的にきちんとこたえられるような平成21年度新政策と予算が確立できたと考えております。
 平成21年度当初予算では、6年ぶりに前年度を上回る予算規模を確保し、不況対策にも備え、構造的政策にも多くの新機軸を取り入れるとともに、新行財政改革推進プランで想定している以上の財務状況の改善も図ることができました。ここに至るまでの各位の真摯な御意見、御議論に感謝申し上げる次第であります。
 苦しい中にこそ県民が力を合わせて今日を耐え、あすの和歌山県の発展のために頑張らなければなりません。県民の皆様やその代表でいらっしゃる議員各位の御理解と御協力を願うものであります。
 続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
 まず、議案第33号、第73号及び第76号は、それぞれ知事及び教育委員会の事務部局の職員、県立学校等職員、警察官及び警察官以外の職員の定数を改めるため、所要の改正を行うものであります。
 次に、議案第35号は知事等の給料月額を減ずる期間を延長するため、議案第36号、第37号及び第38号は職員等の給料月額を減ずる期間を延長する等のため、所要の改正や規定の整備を行うものであります。
 議案第71号、第72号及び第75号は、それぞれ教育職員、市町村立学校職員、警察職員の給与について、議案第36号に準じた所要の改正や規定の整備を行うものでございます。
 また、議案第41号は、職員の勤務時間及び休憩時間を改めるため、所要の改正を行うものでございます。
 次に、議案第45号は、第70回国民体育大会及び第15回全国障害者スポーツ大会の円滑な運営を図ることを目的として新たに基金を設置するための条例制定であり、議案第46号は、文化芸術の振興に関する施策を総合的に推進していくための条例制定でございます。
 続きまして、議案第48号、第53号、第54号、第62号及び第63号は、それぞれ国からの交付金を活用し、新たに基金を設置するための条例制定であり、議案第58号は、障害者自立支援対策臨時特例交付金の交付に伴い、現行の基金の延長等、所要の改正を行うものであり、議案第74号は、県民のスポーツの振興を図ることを目的として新たに基金を設置するための条例制定でございます。
 次に、議案第78号は、受益者負担適正化の観点から使用料及び手数料の改定をお願いするものでございます。
 また、議案第83号は中小企業設備近代化資金の貸金返還請求訴訟の提起について、議案第85号は和歌山下津港の港湾施設の不法使用状態の解消等に係る訴訟の提起について、それぞれ議決をお願いするものでございます。
 次に、議案第87号から第93号までは和歌山県NPOサポートセンターを初め7の公の施設の指定管理者の指定について、議案第94号は中小企業設備近代化資金貸付金に係る元金請求権等の放棄について、それぞれ議決をお願いするものでございます。
 さらに、議案第96号から第99号までは、工事請負契約及び工事請負変更契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものでございます。
 最後に、諸報第1号から第6号は、地方自治法第180条第1項の規定による委任専決処分報告でございます。
 何とぞ、御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。
○議長(大沢広太郎君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 この際、新任者を御紹介申し上げます。
 12月17日、監査委員に選任同意され、同日就任されました足立聖子君を御紹介申し上げます。
 監査委員足立聖子君。
  〔足立聖子君、登壇〕
○監査委員(足立聖子君) ただいま御紹介にあずかりました監査委員の足立聖子でございます。
 さきの12月県議会におきまして和歌山県監査委員に選任同意を賜りましたこと、改めて厚くお礼申し上げます。
 もとより微力ではございますが、職責の重要性を強く認識し、職務の遂行に全力を傾注する決意でございます。
 議員の皆様方におかれましては、より一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げ、簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) お諮りいたします。2月25日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、2月25日は休会とすることに決定いたしました。
 次会は2月26日定刻より会議を開き、補正予算等議案、議案第17号から議案第31号まで、議案第45号、議案第48号、議案第53号、議案第54号、議案第58号、議案第62号、議案第63号及び議案第80号を日程といたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前11時28分散会

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