平成20年9月 和歌山県議会定例会会議録 第7号(全文)


県議会の活動

平成20年9月
和歌山県議会定例会会議録
第7号
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議事日程 第7号
 平成20年9月26日(金曜日)
 午前10時開議
 第1 議案第100号から議案第115号まで、報第9号、並びに請願5件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第3 議案第116号及び議案第117号(特別委員会設置・付託・委員選任)
 第4 特別委員会閉会中継続審査の件
 第5 議案第118号及び議案第119号(委員会付託等省略・表決)
 第6 議員派遣の件
 第7 意見書・決議案
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会議に付した事件
 第1 議案第100号から議案第115号まで、報第9号、並びに請願5件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 緊急質問
 第3 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第4 議案第116号及び議案第117号(特別委員会設置・付託・委員選任)
 第5 特別委員会閉会中継続審査の件
 第6 議案第118号及び議案第119号(委員会付託等省略・表決)
 第7 議員提出議案第5号(提出者説明等省略・表決)
 第8 議員派遣の件
 第9 意見書案
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出席議員(45人)
 1番 泉 正徳
 2番 山本茂博
 3番 前芝雅嗣
 4番 浅井修一郎
 5番 吉井和視
 6番 向井嘉久藏
 7番 門 三佐博
 8番 町田 亘
 9番 川口文章
 10番 平木哲朗
 11番 花田健吉
 12番 須川倍行
 13番 大沢広太郎
 14番 谷 洋一
 15番 平越孝哉
 16番 下川俊樹
 17番 岸本 健
 18番 尾崎太郎
 19番 藤山将材
 20番 新島 雄
 21番 山下直也
 22番 井出益弘
 23番 宇治田栄蔵
 24番 多田純一
 25番 中 拓哉
 26番 角田秀樹
 28番 山田正彦
 29番 坂本 登
 30番 尾崎要二
 31番 中村裕一
 32番 服部 一
 33番 片桐章浩
 34番 原 日出夫
 35番 藤本眞利子
 36番 長坂隆司
 37番 玉置公良
 38番 小川 武
 39番 冨安民浩
 40番 奥村規子
 41番 山下大輔
 42番 松坂英樹
 43番 藤井健太郎
 44番 雑賀光夫
 45番 野見山 海
 46番 松本貞次
欠席議員(1人)
 27番 江上柳助
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        原 邦彰
 知事室長       曽根義廣
 危機管理監      森 崇
 総務部長       小濱孝夫
 企画部長       前硲健作
 環境生活部長     井口悦治
 福祉保健部長     井畑文男
 商工観光労働部長   永井慶一
 農林水産部長     下林茂文
 県土整備部長     茅野牧夫
 会計管理者      雑賀忠士
 教育委員会委員長   樫畑直尚
 教育長        山口裕市
 公安委員会委員長   大岡淳人
 警察本部長      永松健次
 人事委員会委員長   守屋駿二
 代表監査委員     楠本 隆
 選挙管理委員会委員長 山本恒男
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       蓬臺孝紀
 次長         東岡誠吾
 議事課長       薮上育男
 議事課副課長     土井敏弘
 議事班長       田中健司
 議事課主任      中尾祐一
 議事課主査      保田良春
 議事課主査      石垣悦二
 議事課主査      瀧川泰治
 総務課長       笠松 学
 総務課副主査     嶋田千津子
 調査課長       佐本 明
 政策班長       田端和彦
 調査課主査      南 隆也
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  午前10時0分開議
○議長(大沢広太郎君) これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後2時10分再開
○議長(大沢広太郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、議案第100号から議案第115号まで、知事専決処分報告報第9号、今期定例会の請願3件及び継続審査中の請願2件、計5件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
 文教委員会委員長多田純一君。
  〔多田純一君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(多田純一君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、請願文書表に記載のとおり、前会から継続審査となっております請願1件であります。
 委員会は、9月24日、第6委員会室において開催し、当局から現況について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第7号は継続審査すべきものと決しました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、高校入試前期後期制の早期見直しについて、和歌山県の偉人紹介の方法について、学校給食の安全確保と危機管理体制について、給食センターを設置する市町村への適切な指導・助言について、格差と貧困の問題に伴う家庭状況の把握と学校現場の対応能力について、県学力診断テストの実施の意義と検証方法について、全国学力・学習状況調査の公開と地域の教育力向上について、新学習指導要領に基づく教科書選定について、教科書選定での教育委員会の主体性の発揮についてただされました。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 総務委員会委員長前芝雅嗣君。
  〔前芝雅嗣君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(前芝雅嗣君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案2件、知事専決処分報告1件、請願新規受理分1件であります。
 委員会は、9月22日、第1委員会室において開催し、出納局、人事委員会事務局、監査委員事務局、選挙管理委員会、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第100号及び議案第102号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。知事専決処分報告報第9号は全会一致で承認されました。また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第9号は採択すべきものと決しました。
 なお、当委員会から、「新過疎法の制定を求める意見書(案)」が提案される運びとなっておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、所管に係る各委員の主な質問事項を申し上げますと、人事委員会事務局関係では、職員の採用について、監査委員事務局関係では、平成19年度決算審査の意見書の中で特に主張したい点について、健全化比率が基準を下回っていることについての監査委員の意見について、企画部関係では、関西国際空港の整備充実等に係る今後の取り組みについて、県美術展覧会の改革案について、総務部関係では、財政健全化法の説明について、未収金対策について、行財政改革推進本部事務局案についてただされました。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 福祉環境委員会委員長尾崎太郎君。
  〔尾崎太郎君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(尾崎太郎君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案5件であります。
 委員会は、9月22日、第2委員会室において開催し、環境生活部、福祉保健部の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第100号、議案第103号から議案第105号は全会一致をもって、議案第109号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第11号は不採択すべきものと決しました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、環境生活部関係では、事故米の不正転用問題について、食の安全について、未成年者の喫煙防止対策について、ノーレジ袋の推進について、風力発電について、太陽光発電について、NPOサポートセンターについて、青少年の家について、次に福祉保健部関係では、未成年者の喫煙防止対策について、県単独医療費助成制度について、療養病床の再編成について、公立病院改革ガイドラインについて、妊婦健診について、地域医療の連携について、後期高齢者医療制度についてただされました。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 経済警察委員会委員長浅井修一郎君。
  〔浅井修一郎君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(浅井修一郎君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載の議案1件及び請願新規受理分1件であります。
 委員会は、9月22日、第3委員会室において開催し、商工観光労働部・労働委員会、公安委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第100号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第10号は採択すべきものと決しました。
 なお、当委員会から「トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求める意見書(案)」を提出する運びとなっておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、商工観光労働部・労働委員会関係では、トラックの環境対策に対する融資について、わかやま喜集館について、市町村合併等の中山間地域における雇用への影響について、雇用対策における教育委員会等との連携について、羽田─白浜間の航空運賃について、県内企業の設備投資について、優良県産品振興事業「プレミア和歌山」について、ワーク・ライフ・バランス推進事業について、公安委員会関係では、交通センターの仮庁舎の有効活用について、感応式信号機の整備について、警察官の勤務実態、昇任試験について、交通事故の実況見分について、振り込め詐欺対策について、カーナビゲーションシステムを活用した犯罪発生情報の提供について、公務中における交通事故について、高齢運転者標識についてただされました。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 農林水産委員会委員長泉 正徳君。
  〔泉 正徳君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(泉 正徳君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。
 委員会は、9月22日、第4委員会室において開催し、農林水産部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第100号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、水産業の燃油高騰対策の取り組み状況、今後の見通しについて、森林の間伐等の実施の促進に関する特別措置法について、シンガポールでの県産品プロモーション活動について、いそ根漁業の振興について、間伐促進のための森林所有者の負担軽減策について、わかやま農産物安心プラス認証制度の進捗状況について、本県の実態に即した耕作放棄地解消計画の策定について、新行財政改革の推進と今後の農林水産業振興の基本的な考え方について、事故米流通に対する農林水産部の見解について、ふるさと和歌山わいわい市場システム再構築のための補正予算についてただされました。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 建設委員会委員長山本茂博君。
  〔山本茂博君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(山本茂博君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案11件、請願は前会からの継続審査分1件であります。
 委員会は、9月22日、第5委員会室において開催し、県土整備部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第106号は賛成多数をもって、議案第100号、議案第101号、議案第107号、議案第108号及び議案第110号から議案第115号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第1号は取り下げを承認することと決しました。
 なお、当委員会から「地方の道路整備の促進と安定的な財源確保を求める意見書(案)」を提案する運びとなっておりますので、よろしくお願いいたします。
 次に、所管に係る各委員の主な質問項目を申し上げますと、道路特定財源のその後の動向について、和歌山北インターチェンジの整備について、県道粉河加太線の整備について、水軒川の現状と整備の状況について、国道480号府県間トンネル等の今後の取り組みと見通しについて、県道花園美里線の改修について、県道高野口野上線の改修について、県道和歌山橋本線、国道480号志賀バイパス、紀の川左岸農道の供用開始について、紀の川に群生している樹木等の伐採について、桜谷川、中谷川、堂田川の改修促進について、県管理道路の側溝の維持管理について、県道小豆島船所線の整備について、紀の川河口大橋無料化社会実験の実績について、議案第110号調停条項案の受諾について、近畿自動車道紀勢線海南─有田間のトンネルの安全対策について、江上川の浸水対策について、国道311号栗須川バイパスの整備等について、芳養川のしゅんせつ対策の状況について、大日山の大規模地すべり跡地への早期植栽について、高速道路通行料が無料になった場合の道路財源への影響について、国道371号バイパスの整備についてただされました。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
 この際、報告いたします。
 山下直也君から緊急質問の申し出があります。
 お諮りいたします。緊急質問を本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 緊急質問を議題といたします。
 山下直也君の質問を許可いたします。
 21番山下直也君。
  〔山下直也君、登壇〕(拍手)
○山下直也君 ただいま議長のお許しをいただきましたので、教育長に対し緊急質問をいたします。
 教育委員会では、高校入試に関する今議会での小川武議員や向井嘉久藏議員の質問、さらに文教委員会や各会派からの提言を踏まえ、昨日、教育委員会臨時会を開催し、来年度からの入試のあり方について議論がなされ、現在の前期後期制を来年度から廃止する方針が打ち出された旨の報道がなされました。
 そこで、教育長にお尋ねをいたします。
 昨日の教育委員会でどのような議論がなされたのか。来年度から新しい入試制度を実施するのであれば、その内容はどのようなものになるのか。また、今後、受検生に対する影響をどのように考え、混乱なく対応していくのか。今後の見通しとお考えをお伺いいたします。
 なお、この際、教育委員会におかれましては、前期後期制を撤廃すればそれで終わりとするのではなく、今後もさらに時間をかけて、これまでの教育改革、そしてあくまでも子供たちが主体となった入試制度を考えていただくことを強く望むものであることを申し添え、質問といたします。
 以上であります。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) ただいまの山下直也君の質問に対する答弁を求めます。
 教育長山口裕市君。
  〔山口裕市君、登壇〕
○教育長(山口裕市君) お時間をちょうだいいたしまして、ただいまの山下直也議員の御質問にお答えいたします。
 高校入試の前期後期制につきましては、過日、本会議一般質問におきまして、小川議員、向井議員から、高校入試の前期後期制の廃止について御質問をいただき、平成21年度は前期枠の見直し等を行い、平成22年度入試において前期後期制を廃止する方向で検討するとお答えしたところでございます。しかしながら、一昨日の文教委員会におきまして、改めて平成21年度の入試から前期後期制を廃止するよう、委員会の総意として御提言をいただいたところであります。
 さきの答弁は、関係者でつくる県立高等学校入学者選抜改善協議会の意向を踏まえまして、受検生への影響や、3年間は現行制度を続けてほしいとの声にも配慮した結果でありましたが、このたびの御提言と申し入れは、いずれも前期後期制によって深く傷つく子供の心をもっと真剣に受けとめよとの御指摘であったと理解をしております。
 私も、わずかな期間でありましたが、両議員への答弁の後も厳しい御指摘を吟味し、受検生を持つ保護者や学校関係者の声を直接聞かせていただく努力をいたしました。その中で、私がこれまで把握していた以上に不合格になった生徒の心が深く傷ついていること、中学校の進路指導の対応についてもさまざまな意見があることなどを確認することができました。そうした中での文教委員会の総意による御提言でありました。
 県教育委員会といたしましては、この提言並びに申し入れを重く受けとめ、昨日、教育委員長の招集により臨時教育委員会を開催をし、受検生に対する影響等を十分に考慮しながら慎重に協議を重ねた結果、平成21年度から新しい制度による入試を行うことと決定いたしました。本会議における答弁の重みを考えますと、おしかりを受けることは十分覚悟しているところでございますが、子供の心を犠牲にするなとの文教委員会の御提言等を真摯に受けとめさせていただいての決定でありますので、お認めいただきますようお願いをするものでございます。
 なお、今後は、中学校、高校の校長会とPTAによる県立高等学校入学者選抜改善協議会で検討されてきた内容を踏まえ、早急に新しい入試制度の要綱を取りまとめ、中学校や受検生並びに保護者への説明を行い、理解を求めるとともに、高校における受け入れ態勢を整え、限られた期間ではありますが、マイナスの影響を最小限に抑えて、効果的な改善となるよう全力を傾注してまいります。
 新しい制度の概要につきましては、受検生及び保護者にとってわかりやすい制度とすること、受検生全員が学力検査を受けるようにすること、各高校・学科の特色を生かした選抜ができること、受検生が自分の適性に応じて主体的に進路を選択できるようにすること、受検生に過度の心理的負担をかけないようにすることをコンセプトとし、検査の時期を大幅におくらせ、1回の検査において、推薦入試のよさを生かした調査書による選抜、学力検査による選抜、面接・作文等による選抜を取り入れ、各高校・学科の特色に応じてそれぞれのバランスを決定できることといたしまして、従来のスポーツ推薦等も生かしてまいります。
 こうした制度によりまして、受検生1人1人の個性を生かし、各学校・学科の特色に応じた進路選択ができるものと考えますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。ありがとうございました。
○議長(大沢広太郎君) 以上で、山下直也君の緊急質問が終了いたしました。
 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 まず、奥村規子君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 40番奥村規子君。
  〔奥村規子君、登壇〕(拍手)
○奥村規子君 議長のお許しをいただきましたので、日本共産党県議団を代表して、議案第106号、109号の2議案と議請第11号の不採択に反対する立場から討論いたします。
 議案第109号は、和歌山県軽費老人ホーム無憂園の利用者に対して退去を求める調停の申し立てをするものです。
 軽費老人ホームは、生活の困難な高齢者が低額な料金で入所できる県下唯一の施設です。現在、入居されている人の多くは、ついの住みかができ、毎日安心して心穏やかに過ごされていました。ところが、平成18年の耐震診断結果を理由に退去を求められ、平穏な日々から一転、不安な生活に追いやられています。昨年より再々にわたり、移転先の紹介や見学が進められてきました。高齢化社会が進行する中、ますます安心して住むことができる施設が必要となっている今、施設の廃止は安心の高齢化社会に逆行するものです。県は、入所者の命を守ることを第一に考え、移転促進をしているということですが、入所者1人1人の意向を大事にし、十分時間をかけて話し合うことが第一であると考えます。
 入所されている方は、身寄りのない方や家庭環境など事情のある方が多く、無憂園入所に至るまでさまざまな思いをされています。やっと入所者や職員との人間関係も築け、空気にもなじめ、安住の地を得ることができたと喜ばれていました。こうした方々に、裁判所を使って調停という手段で退去を求めるというやり方には問題があると考えます。賛成できません。
 次に議案第106号は、災害緊急砂防事業6カ所について、事業費の1割を市町村負担金として徴収するものです。市町村負担金については、負担率の一層の軽減、廃止を求める立場から反対するものです。
 議請第11号後期高齢者医療制度の保険料の軽減を求める請願の不採択とすることに反対するものです。
 後期高齢者医療制度については、年寄りは早く死ねというのかという怒りの声が渦巻いています。こうした中で、制度の中止・廃止を政府に要求し、当面の負担軽減のための措置を求めることは当然のことだと考えます。こうした請願が不採択にされることには同意できません。
 以上で、反対討論を終わります。ありがとうございます。(拍手)
○議長(大沢広太郎君) これをもって討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第106号及び議案第109号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第100号から議案第105号まで、議案第107号、議案第108号、議案第110号から議案第115号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長の報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、知事専決処分報告報第9号を採決いたします。
 本件に対する委員長の報告は、承認であります。
 本件を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立全員であります。よって、本件は承認することに決定いたしました。
 次に、議請第11号を採決いたします。
 本請願に対する委員長の報告は、不採択であります。
 本請願を委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立多数であります。よって、本請願は委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に、ただいま採決いたしました請願を除くその他の請願4件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。本請願をいずれも委員長の報告のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、本請願はいずれも委員長の報告のとおり決定いたしました。
 次に日程第2、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第3、議案第116号平成19年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第117号平成19年度和歌山県公営企業決算の認定についてを一括して議題といたします。
 お諮りいたします。本案については、14人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
 職員にその氏名を朗読させます。
○議事課副課長(土井敏弘君) 決算特別委員会委員、泉正徳君、山本茂博君、吉井和視君、町田亘君、谷洋一君、宇治田栄蔵君、坂本登君、中村裕一君、片桐章浩君、服部一君、松本貞次君、奥村規子君、中拓哉君、岸本健君、以上14人。
○議長(大沢広太郎君) お諮りいたします。ただいま朗読した諸君を決算特別委員に指名することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した諸君を決算特別委員に選任することに決定いたしました。
 次に日程第4、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、防災・環境問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・交通・産業振興対策特別委員会、予算特別委員会及び議員定数等検討特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第5、議案第118号及び議案第119号を一括して議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 本案について質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第118号和歌山県教育委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 この採決は、無記名投票をもって行います。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(大沢広太郎君) ただいまの出席議員数は、議長を除き44人であります。
 お諮りいたします。立会人に、4番浅井修一郎君、21番山下直也君、32番服部一君、43番藤井健太郎君の4君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の4君を指名いたします。
 なお、この際、白票は無効といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(大沢広太郎君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県教育委員会の委員に柏井洋臣君を任命することにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(大沢広太郎君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(大沢広太郎君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数44票、うち有効投票44票、無効投票なし。有効投票中、賛成44票、反対なし。
 以上のとおり、賛成全員であります。よって、議案第118号は同意することに決定いたしました。
 次に、議案第119号和歌山県教育委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 この採決も、無記名投票をもって行います。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(大沢広太郎君) ただいまの出席議員数は、議長を除き44人であります。
 お諮りいたします。立会人に、4番浅井修一郎君、21番山下直也君、32番服部一君、43番藤井健太郎君の4君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の4君を指名いたします。
 なお、この際、白票は無効といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(大沢広太郎君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県教育委員会の委員に寺村多喜君を任命することにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(大沢広太郎君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(大沢広太郎君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数44票、うち有効投票44票、無効投票ゼロ。有効投票中、賛成44票、反対なし。
 以上のとおり、賛成全員であります。よって、議案第119号は同意することに決定いたしました。
 この際、報告いたします。
 議員提出議案の提出がありました。
 お諮りいたします。議員提出議案第5号和歌山県議会会議規則の一部を改正する規則を議題といたします。
 議案は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、提出者の説明、質疑及び討論を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 議員提出議案第5号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に日程第6、議員派遣の件を議題といたします。
 お諮りいたします。本件については、会議規則第14条の規定により、お手元に配付しております文書のとおり議員を派遣いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、日程第7に入ります。
 まず、和議第42号「新過疎法の制定を求める意見書(案)」、和議第43号「トンネルじん肺根絶の抜本的な対策を求める意見書(案)」及び和議第44号「地方の道路整備の促進と安定的な財源確保を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明、質疑及び討論を省略したいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 和議第42号から和議第44号までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、和議第48号「北朝鮮に対する経済制裁の解除に反対する意見書(案)」を議題といたします。
  〔退場する者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 和議第48号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(大沢広太郎君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
  〔入場する者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 次に、和議第45号「安心実現のための緊急総合対策の着実な実施等を求める意見書(案)」、和議第46号「社会保障に関する十分な予算の確保を求める意見書(案)」、和議第47号「食の安全と安心に関する意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明、質疑、委員会付託及び討論を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 和議第45号から和議第47号までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(大沢広太郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議はすべて終了いたしました。
 議員各位の連日の御精励を深く感謝申し上げます。
 どうか、健康に御留意の上、御活躍されることを祈念いたします。
 これをもって、平成20年9月定例会を閉会いたします。
  午後3時4分閉会

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