平成15年12月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(向井嘉久藏議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 十三番向井嘉久藏君。
  〔向井嘉久藏君、登壇〕(拍手)
○向井嘉久藏君 おはようございます。一番バッターの森議員が長打を放ちましたので、私は手がたくバントでいきたいと思います。
 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
 一番目は、県の広報、マスメディアへの対応についてでございます。
 マスメディアの重要性、また影響力等は論をまつまでもございません。かつて、ケネディが米国大統領選に立候補したとき、いち早くマスメディアの力を見抜き、その影響力をフルに利用し、相手候補に圧勝した逸話は余りにも有名であります。また、隣国の独裁者は、国民を教育とマスメディアを利用することにより国論をも操作しているとも言われております。我が国でも、「アナウンス効果」という言葉があるように、選挙のたびに国民の意思を操作しかねないのではないかと思われるような節もあるマスメディアもございます。このように、マスコミの力は絶大であり、その影響力は国民の生活様式をも変えてしまっております。また広報は、知ってもらいたいことを誤りのない形で周知することで、よい選択を促すことができるのであります。マスコミに正確な情報を提供するという意味では、広報は極めて大切であります。
 このように、広報活動とマスコミ対応は切っても切れないものでありますし、また上手に活用させていただくことで本県にとっても大きな効用をもたらすものと考えるものであります。
 十二月二日付で「産経新聞」に、全国自治体がインターネット上で先進的な施策を競い合う「第一回全国自治体・善政競争・平成の関ケ原合戦」で県の取り組みが国の施策をリードした事例として「「緑の雇用事業」の推進」が功名賞の産経新聞社賞を和歌山県が受賞いたしました。知事、おめでとうございます。和歌山県の名がインターネット上でも新聞紙上にも載った。いかにうまくマスメディアとマッチングできたかとのよい事例だと思います。
 最近、ちまたでは「和歌山県がよくマスコミに取り上げられますよね」と言われているそうです。頑張ってくれてますよね、広報室さん。関係の皆さん。皆さんは、自分たちが頑張り、マスメディアに取り上げられ、テレビ、ラジオ、新聞等で報道されたことを広告料に換算すればどのくらいの金額になるかを計算したことがありますか。最近よくマスコミに取り上げられる和歌山へ観光してみようか、また、農産物を買ってみようかといったものまで換算すれば莫大な広告料になると、このように私は思います。
 前段で皆さんの頑張りを「頑張ってますよね」と言いながら、あえて申し上げたいと思うのであります。
 十一月二十六日、東京の都道府県会館で、午前中は和歌山、三重、徳島、高知の四県合同主催による東南海・南海地震に備える沿岸四県高速道路整備促進大会が開催されました。四県を代表して木村知事のあいさつで始まり、大会はスムーズに運営され、終了いたしました。引き続き午後からは和歌山県道路大会がありまして、県下の市町村長、議員が多数参加のもと盛大に開催され、実りある大会だと実感して帰ってまいりました。
 翌日、マスコミはこのことをどのような扱いをしているのかということで、関連記事を探しました。各紙を見ましたが、見つけることはできませんでした。なぜかなと考えました。大勢の関係者が貴重な時間と金をかけてわざわざ東京まで出向き、大会を開催するのは、中央関係省庁に強くアピールするため以外の何物でもなかったと思うのであります。その催しがニュースとして取り上げられない。マスコミさんはどうしたんでしょうかと聞きたい。と同時に、重要な問題として、我々も考えてみる必要があると思うのであります。
 関連記事が一つありました。二十七日付「読売新聞」が「道路族「今こそ抵抗を!」」としたものでありました。記事中、「三重県などが──これ大事なとこですが──主催して」云々とありました。前段で申し上げましたとおり、木村知事が主催四県を代表して大会冒頭にあいさつした大会でもあったにもかかわらず、和歌山県の名が出てこない。広報の足りなさを証明した例ではなかったかなと、こういうふうに思うのでございます。
 総じまして、日本は昔から広報のまずさが、諸外国に比べ下手だと言われ、外交下手にもつながっていると思うのであります。県としていかにこの問題に対応していくのか、今後の重要な課題でありますので、知事公室長に和歌山県の広報、マスメディアへの対応についてをお伺いいたしたいと思います。
 二番目に、高野・熊野世界遺産登録についてお伺いいたします。
 高野・熊野が世界遺産に登録されれば、どのようなことが現在と変わるのか。橋本・伊都地方は、この変化にどのように対応また協力していければよいのか。高野・熊野だけが対応すればいいのか。私はそうではないと思います。高野・熊野と同様に、周辺地域の世界遺産登録に向けての思いは大変なものがあります。周辺も世界遺産にふさわしい環境整備、観光客を迎える体制を整えなければなりません。
 では、周辺の自治体は、各種団体は、それぞれの立場で協力し、責任を果たす。個人も、できることをする。それでは自分は何をできるのかと考えました。有志と相談の結果、橋本市内を桜で埋め尽くそうということになりました。名称も「橋本桜一万本の会」と決まり、昨年から活動が始まりました。百本の桜が橋本市内に昨年は植えられました。また、ことしも既に二百本の桜が入荷し、植栽も始まりました。桜一万本を植栽するには息の長い事業となるため、NPO法人の認可申請も近く行うべく準備中で、本格的な事業となるものと期待しております。紀の川堤防やその支流を桜堤とし、観光客をお迎えしたいと考えているのであります。
 高野・熊野が世界遺産登録される平成十六年が、いよいよ近づいてまいりました。登録に向けての期待と不安が交錯する毎日でございます。そこで、知事にお伺いしたいのでありますが、高野・熊野世界遺産の最終的なイメージはどのように描いておられますか、お伺いいたします。
 最近、本当に高野・熊野は十六年度に登録されるんかなという素朴な疑問も抱くようになりました。福祉環境委員会は、県外視察は十月十五日から三日間、白神山世界遺産を青森県側からブナ林へ体験入山いたしました。その前に、白神山管理事務所で遺産登録までの悪戦苦闘の経過説明を受けました。白神山は本命ではなかったそうでございます。それを聞いて、私はびっくりいたしました。決定までにもかなり厳しい局面もあったと聞かされました。
 去る十一月十八日から二十五日まで、尾崎議長を団長とする議員団がスペインを訪問し、ユネスコ本部を訪ね、事務総長と会談し、高野・熊野世界遺産登録に向けて強く要望したと伺いましたし、また大変な収穫があった訪問であったとのことでありました。高野・熊野についても厳しい時代があったとも聞かされました。詳細については、訪問団の一員でありました小川議員から後刻詳しく報告あると聞いております。したがって、ゆめゆめ油断することなく、万全の対応をお願いしたいと思うのでございます。
 そこで、教育長にお伺いしますが、遺産登録に向けての今後のスケジュールについてお伺いいたします。ユネスコへの働きかけについても、あわせて答弁いただければありがたいと思います。
 十一月二十三日、二十四日は、秋の行楽最後の連休となりました。高野山は、龍神スカイライン無料化による観光客や紅葉見物、遺産登録に向けての高野山見物客で終日山内は大変な混雑であったと聞きます。あの狭い山内が一万台以上の車で埋まり、飲食店には食べ物が昼過ぎにはなくなってしまった。また、土産物も、帰る途中の車が停車しているついでに買っていったということで、土産物屋の品物もなくなってしまった、こういうふうに聞いております。また、家路を急ぐ観光客の車が高野山から河内長野までつながってしまって六時間もの時間を費やした、こういうふうに聞きます。車の大渋滞で観光客がいらいらしたばかりではなく、周辺の環境に及ぼす影響は大変なものであったろう、これを無視することは私はできないと思うのでございます。すぐに抜本的な対策を立てなければ、千年の歴史のある聖地のマキ木立が枯れるといった事態にもなりかねないと思うのであります。
 将来的には、山内への観光車両の乗り入れ規制も視野に入れた具体策の実施が急がれるのであります。高野山内外へのパークアイランド・駐車場の設置、また山内を迂回するバイパスの設置、山内を巡回するエコバス──最終的には電気バスの運行でありますが──それから、公共交通を利用した観光客への特別割引等々が考えられます。本来でありますと、バイパスまた駐車場の建設については県土整備部長にもお聞きしたいのでありますが、本日は企画部長に伺います。高野・熊野世界遺産登録後の高野での対策をどうなされますか、お伺いしたいと思います。
 三つ目といたしまして、児童虐待についてお伺いいたします。
 最近、頻繁に児童虐待が報道されますが、その実態はつかみにくいこともあり、また親からの虐待、密室での虐待、これらのために事実を把握することが難しく、児童相談所が児童を一時保護して親からの虐待から守っても再発し、最悪は暴行死にまで至ってしまうケースもあります。虐待は日常茶飯事のようなものでありまして、暴行死で初めて報道されるのであります。
 このことから、本県についても、児童相談所が扱った件数はどのようになっているのか、また他府県で発生した事例として、親の虐待から児童相談所が一時保護し、施設に預けたが、その施設でも虐待が発生した、こういうことが報じられております。福祉保健部長に、本県での児童虐待の実態についてお伺いしたい。また、施設内虐待の未然防止についてお伺いしたいと思います。
 四番目といたしまして、河川のしゅんせつについてであります。
 河川の治水機能を確保するためには、出水時前のしゅんせつは不可欠なものであります。河川の沿線に住む住民の生命と財産を守るということからも年次的に、また現状把握の上、早急に実施することを欠かすことはできません。
 しかしながら、県下の各河川の現状を見ると、不安な箇所が多いのが実情であります。私の地元橋本市の例をとってみましても、市内に二十二河川があります。特に紀の川右岸、紀の川の北側でございますが、流れの穏やかな河川が土砂の堆積で早急にしゅんせつしなければならない河川がございます。その中でも、上流で大型住宅地開発が行われている高橋川、東谷川などは、河川の改修は開発に合わせて、以前に比べて川幅また川底が低くなり流量も確保されておりますが、ところが長年しゅんせつが行われなかったために土砂の堆積で草が茂り、草のたけが河川堤防高と同じになっているところもございます。また、最近は京奈和自動車道の建設が急ピッチでありまして、土砂の流入量が多く、目の離せない状態であります。県土整備部長に、河川のしゅんせつについてお伺いいたします。
 最後に、教育長に要望申し上げたいと思います。県展を県立近代美術館で開催をしてほしいということであります。
 十二月三日、和歌山県美術展覧会が橋本市に会場を移して五日間の展示があり、きのう終わりました。作品を見させていただくと、その技能といい、色遣いといい、無才の私にもわかるすばらしい作品ばかりでありました。和歌山県のトップクラスの作品の展示場が県立近代美術館でなくて県民文化会館と聞いて、またまたびっくりいたしました。和歌山県の芸術レベルの一層のアップを目指すためにも、出展者の強い要望でもありますので、ぜひ県立近代美術館での県展開催を強く要望するものであります。
 以上で、質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(尾崎要二君) ただいまの向井嘉久藏君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) まず、ただいまのご質問の中で、来年の六月に高野・熊野の世界遺産登録、そして今が非常に大事な時期なので、ゆめゆめ油断してはならない、本当に私はそのとおりだと思います。そういう中で、先般、尾崎議長を団長としてユネスコの事務総長に会っていただいたのは、僕は本当に時宜を得たものだと思って、ここで相当強く訴えていただいたので非常に効果があったものだろうというふうに思っています。
 そして、橋本・伊都の辺のことについて言いますと、先ほど桜堤を一万本の桜できれいにすると。本当にもう僕は最高だと思います。桜というのは日本人の心に非常にぴったりくるものですし、本当に咲いたときにきれいだし、吉野の方からずっと川を来て、こちらがまた下のさらに下の千本というふうな形にでもなってきたら、これは本当に世界遺産に花を添えるものになってくると思いますし、そしてまた、この世界遺産の登録によって橋本・伊都地方が和歌山県のもう一つの玄関口であるというふうな役割を今まで以上に大きく持つようになってくると思います。
 それから、世界遺産の登録後についてどのように考えていくのかということですが、これは実際問題として登録されてみないとわからない面もあるんですけれども、今回の世界遺産というのは非常に大きな面積、そして道とそれから遺跡というふうなものを面的に指定していくという非常にユニークな試みですので、今までの日本の国の世界遺産の多くのように単体的なものじゃないというところで、息の長い効果があるような形にしていかなければならないと思います。そして、そのためには、やはり受け入れ側の人の心とかもてなしとか、そういうふうないろんなことで対応していく幅の広いもてなしの心みたいなものを涵養していくことが僕は必要だろうと思います。
 いずれにせよ、今はまあ六月に指定されるかどうか、非常に焦っているところなんで気持ちが落ちつかない面もありますけれども、腰を落ちつけてこの世界遺産の登録が和歌山県、そしてまた紀伊半島全体の発展に役に立つように、これもまた議員各位ともどもいろんな形で検討していきたいと、このように思っております。
○議長(尾崎要二君) 知事公室長小佐田昌計君。
  〔小佐田昌計君、登壇〕
○知事公室長(小佐田昌計君) 県の広報、メディア対応についてでございますが、県民への情報発信につきましては、その重要性を十分に認識してございます。このため、各部局の情報を広報室で取りまとめ、その内容、重要度等を判断した上で、知事による定例記者会見や関係部局による記者発表、あるいは資料提供により報道機関へ情報を提供してございます。より多くの情報をニュースとして取り上げていただくために、毎月広報連絡会議を開催し、職員の広報意識を高めるとともに情報の共有化を図り、よりわかりやすく表現を工夫するなどして、正確かつ効果的な情報提供に取り組んでおります。
 今後さらに、県民の皆様に県政についての理解と協力を得るため、メディアを通じ積極的な情報提供に取り組んでまいります。
○議長(尾崎要二君) 企画部長野添 勝君。
  〔野添 勝君、登壇〕
○企画部長(野添 勝君) 高野・熊野世界遺産登録後の高野での対策についてでございますが、現在、県、地元市町、近畿運輸局及び地元関係者等で構成する高野山の交通を考える協議会において、世界遺産にふさわしい高野山の交通のあり方について検討をしているところでございます。
 現在、電車やバスの魅力向上といった公共交通機関の利用促進策や駐車対策等の渋滞対策の具体的な方策について、年度内の取りまとめに向けて最終的な詰めの作業を行っているところでございますが、当面の渋滞・環境対策として、高野山の場合、渋滞時期がある程度予想可能なことから、渋滞の予想情報の提供やパーク・アンド・ライド導入の検討等、創意工夫を凝らして公共交通への誘導を図り、渋滞の緩和を図ってまいりたいと考えております。
 また、将来的には山内を迂回するバイパスや駐車場の建設が必要ではないかということで議論をしているところでございますが、地元住民の生活や商店の営業等にも密接に関連するため、地元としての考えをまず取りまとめていただくことが必要であると考えております。
 いずれにしましても、具体的方策の策定や実施に当たっては、関係者の方々の理解と同意を得ながら進めてまいりたいと考えております。
○議長(尾崎要二君) 福祉保健部長白原勝文君。
  〔白原勝文君、登壇〕
○福祉保健部長(白原勝文君) 児童虐待に係る問題についてお答えいたします。
 まず、本県の児童虐待の実態についてでございますが、県内の児童相談所に寄せられた児童虐待に関する相談件数は、平成十二年度で百六十件、十三年度百九十六件、十四年度は百八十六件と少し減少したものの、依然高い水準で推移しております。そうした背景には、都市化や核家族化が進行し、保護者の育児力や地域における子育て機能が低下したのとあわせ、児童虐待防止法の施行などにより児童虐待に関する認識が高まり、今まで潜在化していたような事例が顕在化してきたものと考えます。また、児童虐待の加害者は八割以上が実の両親で、中でも母親が全体の五割以上を占めております。
 なお、児童虐待は、経済的に困窮していたり、家庭内の人間関係に問題があったり、地域から孤立していたりと、さまざまな要因が複合して子育てに対する負担感や不安感が増加したためではないかと言われています。県といたしましては、関係機関や関係者による虐待防止ネットワークの形成等を推進するとともに、児童相談所等が中心となって、地域から孤立している家庭に対し積極的に介入できるよう専門職員の充実を図るほか、市町村に対しても子育て地域協力員の養成などを働きかけ、相談支援体制の充実に努めてまいりたいと存じます。
 次に、施設内における虐待防止策についてでございます。
 児童養護施設等に入所している児童は、保護者からの虐待などによって心身ともに傷ついていることが多いため、施設は児童の心身の傷をいやし、安心して生活を送れる場所でなければなりません。また、入所児童の権利を擁護することは、健やかな成長や自立を支援していく上で大変重要であると考えます。
 このため、施設内では体罰や言葉による暴力等の児童虐待は決してあってはならないし、児童福祉施設基準でも施設長が懲戒に係る権限を乱用することを禁止する規定が明記されており、その徹底を図っております。さらに、施設での生活において守られるべき子供の権利を説明した「子どもの権利ノート」を作成し、養護施設の児童に配布しております。このほか、入所している児童や保護者等からの苦情や不満に対応するため、第三者委員による苦情処理機関や運営適正化委員会が施設内外に設置されております。
 今後とも、入所児童に対する健全育成と権利擁護が図れるよう、施設の運営指導や施設職員に対する研修の充実に努めてまいります。
 以上です。
○議長(尾崎要二君) 県土整備部長酒井利夫君。
  〔酒井利夫君、登壇〕
○県土整備部長(酒井利夫君) 河川のしゅんせつについてでございますが、河川の治水機能を確保するため、適切な維持管理を行っていくことは重要であると認識しており、高橋川、東谷川などにおいては今年度内に河床掘削を行うことといたしております。
 今後とも、土砂の堆積状況を見ながら掘削を行うなど、適切な維持管理に努めてまいります。
○議長(尾崎要二君) 教育長小関洋治君。
  〔小関洋治君、登壇〕
○教育長(小関洋治君) 世界遺産登録に向けての今後のスケジュールについてお答えいたします。
 世界遺産リストへの推薦は国が威信をかけて行うものであり、これまで我が国から推薦された物件はすべて登録されております。国では、ユネスコ世界遺産センターに職員を派遣し、暫定リストに記載されて以来、ユネスコとの連携を密にするなど、責任を持って登録が実現するための体制がとられているところであります。
 本年十月中旬に、国際記念物遺跡会議(イコモス)の専門家による現地調査においては高い評価を得ました。来年一月にはイコモスでの協議が開催されますが、この会議が登録を大きく左右するものと聞いております。このため、県では十一月中旬にイコモスの副会長である東京大学西村幸夫教授をお招きしまして、さらなる現地調査を依頼するとともに、今後の支援をお願いしたところでございます。
 また、先般、尾崎議長を初め議員の皆様には、パリのユネスコ本部を訪れ、本県の世界遺産について要望活動を行っていただきました。大変ありがたいことと考えております。
 来年六月下旬から七月上旬にかけて中国で開催される予定の世界遺産委員会において、最終的に登録の可否が決定されることとなります。教育委員会としましては、今後とも万全を期してまいる所存でございます。
○議長(尾崎要二君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎要二君) 以上で、向井嘉久藏君の質問が終了いたしました。
 これで、午前中の質疑及び一般質問を終わります。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前十一時三十七分休憩
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