平成15年2月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(浜田真輔議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

  午前十時三分開議
○議長(宇治田栄蔵君) これより本日の会議を開きます。
  【日程第一 議案第一号から議案第十九号まで、議案第二十二号から議案第六十六号まで、及び議案第六十八号から議案第九十五号まで】
  【日程第二 一般質問】
○議長(宇治田栄蔵君) 日程第一、議案第一号から議案第十九号まで、議案第二十二号から議案第六十六号まで、及び議案第六十八号から議案第九十五号までを一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第二、一般質問を行います。
 三十四番浜田真輔君。
  〔浜田真輔君、登壇〕(拍手)
○浜田真輔君 皆さん、おはようございます。
 議長に質問の機会をお与えいただきましたので、通告に従い、順次、質問を行いたいと思います。
 まず初めに、カジノ実現のための法整備に関する要求活動について質問を行います。
 二月六日、大阪府、東京都、宮崎県、静岡県、そして和歌山県の五都府県で、鴻池構造改革特区担当大臣に対してカジノ実現のための法整備に関する要求を行ったように聞いております。この要求書の内容は、各地方公共団体は地域経済の活性化に困っているので、経済波及効果や雇用創出効果が期待できるカジノが有効な手段となり得る、国際的にも認知されているカジノの実現のための法整備を行ってほしいとのことであります。この要求書に対して鴻池構造改革特区担当大臣は、「観光立県の視点から推進するお手伝いをしたい」との話があり、また森山法務大臣は、「刑法の改正をして、例外をつくるのは難しいが、所管官庁が特別法をつくって実施する方法ならば、法務省としては協議に応じる」とのコメントを出しています。これらのコメントを聞けば、この日本国内においてもカジノ実現の可能性は高まったように思いますが、ここで知事に質問をいたします。
 昨年の十二月議会で、鶴田議員のカジノについての質問に知事は、カジノに係る問題を慎重に検討し、これらが解決できるならば取り組んでもいいのではないかの趣旨の答弁をなさいました。その当時和歌山県は、カジノ実現に対して具体的に行動を起こしていたわけではなかったのですが、今回カジノ実現の要求活動に加わったということは、前回よりも一歩前進といった感は否めません。ここで改めて、カジノ実現のための法整備の要求活動に加わった知事のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
 そして、要求を行った五都府県でカジノ研究会なるものを立ち上げましたが、和歌山県として今後の取り組みについても企画部長にお伺いをしたいと思います。
 続いて、県立医科大学跡地利用計画について質問をいたします。
 二月七日に和歌山県は、この跡地利用の事業主体となるダイワロイヤル株式会社と基本協定を結びましたが、この事業に対して今後懸念される点を幾つか指摘した上で、質問に移りたいと思います。
 この医大跡地利用計画については、この議場で再三質問や提言が行われました。私たち和歌山市民のみならず、県民にとっても大きな期待の寄せられる事業であると同時に、この土地は和歌山市の中心市街地としてかけがえのない貴重な場所でもあります。この土地を活用して、和歌山の経済浮揚はもちろんのこと、県民にとって期待の持てる施設をつくってほしいとの願いは、だれしもが否定するものではありません。私とて、その願いには変わりはありません。しかし、現在聞き及ぶ限りでは、今の計画はその期待にこたえるものとなっているとは決して言えないのではないでしょうか。
 まず初めに、賃貸価格について企画部長にお伺いをします。
 この施設の工事期間中について、土地を無償で貸与することが今議会に議案として上げられていますが、その後の賃貸価格について、和歌山県はダイワロイヤルにA敷地平米年間三千九百六十三円、B敷地平米年間三千八百八円で貸すとのことであります。A敷地八千八百八十七平米、B敷地三千二百五十七平米と合計一万二千百四十四平米になりますが、年間の賃貸価格はこの合計で四千七百六十二万三千四百四十九円となります。まず、この土地には県有地でありますから固定資産税という名前での税金はかかっておりません。仮に民有地や私有地だとしたら、これは数字ははっきり計算できないんですが、固定資産税額は年間四千万円前後になると思われます。また、通常、民間が借地をする目安は路線価の三、四%というのがある意味でこの業界の常識だと言われていますが、これからすれば、A敷地の南側での路線価は平成十四年度で平米三十一万円です。仮にこれを三%で借り上げるとしたら、九千三百円が年間の賃貸価格と言えます。この計算から、県ではダイワロイヤル株式会社に月額に直しますと賃料一坪当たり約千七十八円で貸すわけですが、仮にこの土地が民間所有地であるとしたら、その所有者が貸し出すとしたら二千八百円から最低でも千五百円で貸すというのが目安になるというふうに聞いております。固定資産税額や民間ベースの賃貸価格設定から考えれば、一般的な感覚からすると、今回県が設定した賃貸価格は妥当だと言えますかということを企画部長にお伺いをしたいと思います。
 初めに申し上げたように、この場所に対して県民の期待は大きいものがあります。その期待にこたえて余りある施設ができるとしたら、私は賃貸価格の金額だけを問題にする気は毛頭ありません。なぜならば、長期的に考えれば、それ以上の県民の利益が得られるものだと信じるからであります。しかし、その点について、この施設の内容が県民の期待にこたえて余りある施設だと断定するには、現計画に対して私は懸念をいたしております。そのことから、施設内容について企画部長にお伺いをしたいと思います。
 まず、商業施設については、和歌山県立医科大学跡地利用事業計画提案競技審査報告書の中には、シネマコンプレックスや物販等のテナントは、既にダイワロイヤルが他府県において誘致実績があり、加えて親会社である大和ハウス工業のバックアップを得られることから、都市圏域や郊外の大型店に対抗できる中心市街地に、これまでにない新しい形の魅力ある商業施設の整備が可能と見込まれ、既存の商業集積等のハード、ソフト面の連携を図ることにより、周辺地域を含めた商業の活性化が期待できると考えられるとあります。しかし、集客施設の核となるシネマコンプレックスがなくなった今、ここに書かれた大型店や他の商業施設に対抗できる新しい形の施設整備の可能性は具体的にあるのでしょうか。企画部長にお答えを願いたいと思います。
 続いて、宿泊施設についても企画部長にお伺いをします。
 近年、和歌山市における宿泊客数は、NHKで「吉宗」が放映された時期と世界リゾート博が開催された時期を除いては、毎年大幅減少の傾向にあります。またこの間には、ご承知のとおり、この和歌山市内で三井アーバンホテルと東映インの二つのホテルが撤退をした事実もあります。その中にあって、あえて医大跡地利用検討委員会がホテル誘致を打ち出したのは、和歌山市に今までなかったグレードの高い都市型ホテルを誘致して、新しい客層や新規の市場を掘り起こしたかったからだと私は今日まで受けとめてまいりました。しかし、今回のこの計画は、和歌山県立医科大学跡地利用事業計画提案競技審査報告書の中にもあるとおり、シングルルームを中心とした客室構成やホテルロビーの質感に不満が残るとの指摘のとおり、和歌山市内の宿泊客数が減り続ける今日の状況で、果たしてこの宿泊施設が和歌山県の経済にとって必ずプラスに作用するのでしょうか。
 今回計画されているホテルは、和歌山県内の串本町や南部町にあるダイワロイヤルホテルの形態ではなくて、チェックイン、チェックアウトを自動精算機で行い、シングル料金は八千円前後と言われる完全なビジネスホテルであります。ダイワロイヤルの子会社になるのでしょうが、この形態をロイネットホテルという名前でビジネスホテルをしているわけですけれども、実はこの料金体系のホテルは和歌山市内には数多くあり、このロイネットホテル完成後は、和歌山市内において宿泊者の急激な増加が見込めない限り、この市内ではホテル間での競争が激化されると予想されます。
 私は、これが民間の土地に建設され、民間の手によって完成するビジネスホテルであれば、この自由競争社会下において何も申し上げることはございません。しかし、県有地であり、なおかつ県民の期待を集めている施設としては、今回計画されているこのホテルのグレードや質感といったものは県民の期待にこたえたものでしょうか。そして、このまま和歌山市内の宿泊者が今日までのように減少傾向が続くとすれば、最悪撤退を余儀なくされるホテルが出てくると、これも当然予想されます。また、この新しいビジネスホテル・ロイネットができることで、確かに新しい雇用が生まれるメリットや期待は認めますが、一方でその影響を受けて撤退するホテルが出れば、その雇用創出のメリットや期待は相殺されるどころかマイナスに転じる可能性が十分にあります。この懸念は、新たに失業者を生む可能性を含んだ問題でもあります。その点についていかがお考えでしょうか、お答えをいただければと思います。
 この項目の最後に申し上げますが、純粋に民有地による民間の建物であれば、私は何も申しません。しかし、これはあくまで県主導による中心市街地活性化策の一環であります。これらの私の指摘がただの心配で終わり、結果、中心市街地活性化策の名にふさわしく、県民の期待を満たし、県民の満足を得られる施設内容になることを心より願います。
 続いて、三番目の質問に移ります。
 平成十五年度予算の新規事業のイングリッシュ・パワーアップ・プログラムについて、教育長にお伺いをいたします。
 私は、今日まで日本の英語教育は入試のためにだけ役立つ英語だとの指摘を続けてまいりました。中学、高校と多くの学習時間を英語に割きながら、生徒の多くは英語力を身につけることなく、その後を当たり前のように過ごしております。実は、私もその例外ではありません。国際化された近年、外国語を身につけることは大変大事なことだとだれしもが認めながら、義務教育の現場には全くと言っていいほど反映されなかったと言ってもいいのではないでしょうか。英語が話せたらどんなに便利かなどと思った経験は、だれしもが一度や二度はあるはずだと思います。たしか、平成十年に教育審議会は、各小学校の裁量によって英語教育を認める答申を出しているのですが、それらを受けて本県でも今回のイングリッシュ・パワーアップ・プログラムが実施されるものだと思いますが、教育長に以下の点についてお伺いをしたいと思います。
 まず、教育現場では、これ以上科目数をふやすことに抵抗があるとお聞きしますが、このことと今回のイングリッシュ・パワーアップ・プログラムとの整合性はいかにするのですか。
 次に、母国語すなわち日本語も十分理解できていない小学校期に外国語教育はいかがなものかという指摘が学識経験者から出されていますが、このことについて教育長はいかにお考えでしょうか。
 以上、お答えを願いたいと思います。
 今回のイングリッシュ・パワーアップ・プログラムが始まることに大きな期待をし、あわせてこの試みが今後県内の多くの小中学校に実施されることを強く望み、第一回の私の質問を終わりたいと思います。大変慌ただしい折、ご清聴をいただきありがとうございました。
○議長(宇治田栄蔵君) ただいまの浜田真輔君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) ただいまのカジノについてのご質問でございます。
 実は先般、東京都の知事の方から呼びかけがありまして、和歌山県も部長が東京へ上京して、この問題について陳情をしたということは事実でございます。
 この問題に対する私の考え方は、やはりカジノというのは治安の上でも、それから青少年の教育というふうな問題、環境問題、いろんなところで今のままでは非常に問題があると、私も研究した結果では思っております。ただ、和歌山県は観光立県ということで、今、手を挙げているほかの県も、例えば静岡県、これは熱海を抱えておりまして、熱海も今非常な不況に悩んでおります。それから、宮崎も観光立県ということでやっているんですが、やはり客の減少で困っていると。和歌山県にもそういうふうな地域があるということでございまして、まずこういうふうな研究の場に手を挙げておくということが、一つ和歌山県の席をつくっておくというふうなことで意義があるんじゃないかということで、これに参加しているわけでございます。当然のことながら、仮に法整備がなされるということになってくれば、青少年問題であるとか治安の問題も解決しなければなりませんし、それからもし和歌山県のどこかの観光地にということになったら、当然そこの住民の人の気持ち、そういうふうなものももう一度諮り直さなければならないと思うんですが、とりあえずやはり和歌山県は観光立県で頑張る県なんだということを対外的に示すという意味でこの特区制度に手を挙げて積極的に関与しているということでございます。
○議長(宇治田栄蔵君) 企画部長垣平高男君。
  〔垣平高男君、登壇〕
○企画部長(垣平高男君) まず、カジノ研究会についてご答弁申し上げます。
 本研究会は、地方自治体の実務担当レベルでカジノのあり方、意義、制度、課題等について具体的な研究を行い、その成果を踏まえて国に提言を行うことを目的に発足したものでございます。本県の場合、全国的に動きが生じている中、今後の動向に柔軟かつ適正に対応していけるよう、ただ動静を見守るだけではなくて、情報の収集ですとか、日本でのカジノのあり方に関する研究を蓄積していく必要があると考えて参加することといたしました。
 本研究会の活動といたしましては、まずは五都府県でスタートいたしましたが、今後カジノに関心のある自治体の参加のもと、オープンな議論を進めていくこととしてございます。
 次に、県立医科大学跡地利用計画に係る三点について答弁申し上げます。
 まず第一点は、賃貸価格についてでございます。
 今回の賃料設定に当たりましては、不動産鑑定士の鑑定評価に基づき決定したものでございます。賃料につきましては、不動産取引の一般的な算定方法に基づき算定されてございまして、取引事例の比較等をもとに算定した更地価格から、旧病院施設の基礎等の地下埋設物の撤去費用を控除して基礎価格を決定し、この基礎価格に期待利回りを乗じて得た額に必要諸経費を加算して求められたものでございます。医大跡地周辺における地価動向を見ますと、地価公示地点や地価調査基準地では、年間に一〇%を超えるような大幅な下落が続いている状況にございまして、こうした地価の動向と過去に実施した医大跡地の鑑定結果を総合的に判断いたしましても、今回の賃料は妥当なものであると考えている次第でございます。
 次に、商業施設の集積についてでございます。
 県立医科大学の跡地利用につきましては、旧医大病院が地域に果たしてきた役割を踏まえるとともに、近年における大型店舗の相次ぐ撤退や破綻が中心市街地の活力低下に与えた影響を考慮し、中心市街地の活性化を図るために、商業、宿泊、交通支援機能の強化を目指した総合的な都市再生プロジェクトとして計画をし推進しているものでございます。すなわち、消費者を呼び戻すための集客力のある商業施設、会議、飲食、宴会などの、多くの人々が楽しく利用できる快適な交流空間としての宿泊施設、さらには交通利便性の向上を図るための大型の駐車場施設の整備を進めるとともに、医大跡地の一部につきましては済生会病院として再利用を図ることとしたものでございます。
 議員ご指摘の商業施設の整備につきましては、こうした考え方のもとに、にぎわいの創出に向けて多くの買い物客や観光客が訪れるように、魅力あふれるテナントの誘致を事業者に働きかけているところでございます。
 三点目の、宿泊施設についてでございます。
 医大跡地の利用方策につきましては、地元の関係者、県議会議員等を構成員とする医大跡地利用懇話会から、宿泊施設の収容力が限られているため大規模な会議や集会を開催することができない、あるいは適当な会場がないとの点から、宿泊施設の導入の提言がなされました。県としましては、その提言を受けて、ホテルと県内最大規模の会議室や集客力のある商業施設を組み合わせた複合施設として整備をし、中心市街地において和歌山の新たな魅力創出を目指したものでございます。本施設は、近年における大型店舗の相次ぐ撤退が中心市街地の活力低下を招いている中、中心市街地活性化の起爆剤として計画されたものであり、その着実な事業推進を図ってまいりたいと考えている次第でございます。
 以上でございます。
○議長(宇治田栄蔵君) 教育長小関洋治君。
  〔小関洋治君、登壇〕
○教育長(小関洋治君) イングリッシュ・パワーアップ・プログラムについてお答えいたします。
 本年度から全面実施となりました新しい学習指導要領では、小学校で英語に親しむ学習を行うことができるようになり、広く関心を呼んでおります。本県では、進んで英語を話せる子供の育成を目指し、新規事業として、小中学校が連携し、系統的に英会話学習を行うイングリッシュ・パワーアップ・プログラムを実施することとしております。
 小学校にあっては、近い将来、英語が独立した教科になることも視野に入れながら、当面は総合的な学習の時間を活用して、三年生から六年生まで週に二時間、楽しみながら無理なく学習する形をとる予定でおります。一方、基礎的な国語力を培うことの重要性に目を向け、教育活動全体を通して、聞いたり話したりする伝え合う力の育成に努めているところであります。言葉の習得が活発な小学生の時期から外国語である英語になれ親しみ、会話力の向上につなげることにより、日本語を基礎としたコミュニケーション能力を高めることにつながるものと考えております。
○議長(宇治田栄蔵君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 三十四番浜田真輔君。
○浜田真輔君 それでは、再質問をお願いしたいと思います。
 まずカジノについてでありますけれども、まだ海のものとも山のものともわからないものをどう評価するかというのは大変難しいことだと思いますが、今回カジノ実現の要求活動に加わった中で、和歌山県知事がある意味でイメージするというものをもう少しお聞かせいただけたらなあというふうに思います。
 続いて二点目になりますが、この医大跡地の利用計画でありますけれども、初めに再認識をお互いにしておきたいと思います。私も、別に建物を建てたらいけないなんということは言っているつもりは毛頭ありません。これは、この議場にいらっしゃる皆さんも私も含めて、いいものがとにかくできればいいというのが共通した願いだというふうに思っております。和歌山県の一等地といいますか、大変いい場所にシンボルタワーの名にふさわしいものをぜひつくってほしい。その中で、商業施設であるとか、また宿泊施設のグレードアップを図っていただいて、でき上がった後に和歌山県民の皆さんから、本当にいいものができたな、これは今まで和歌山になかったなという感想をぜひ私も聞きたいというふうに思っております。再度その辺について、知事にお伺いをしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(宇治田栄蔵君) 以上の再質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) まずカジノについてのご質問でございますけれども、先ほども申しましたように、今観光地が不景気もあって非常に寂れてきているということがあるわけです。この観光地というものを活性化させるために、例えば体験型観光であるとかいろんなことをやっているんですけれども、ひょっとしたらそういうことの一つにこのカジノというものもなるかもしれない。これは先ほど言いましたように環境の問題とか青少年問題とかいろいろあるんで、ならないかもしれませんけれども。もしそういうふうな制度が整備されたときに、和歌山県の場合、特に紀南の方にたくさんの大きな観光地を抱えているということもありまして、早いうちに手を挙げておけば、そういうところのある意味では陣取りができる。ただ、これはやはり地元の人の考え方ということが一番なんで、当然そのときにもう一回議論を起こせばいいと思っているんですけれども、まずはちょっとつばをつけておく──という言葉がいいのかどうかわからないんだけれども、やはりそういう積極性が必要だと思うんです。何でも一番後ろについていって、いざやりたいというときにおいしいものだけ食べようというのはなかなか無理な話なんで、やはりそういう立場を和歌山県として確保しておきたい、こういうふうな考え方でございます。
 それから、医大跡地の問題につきましては、浜田議員のご質問とか心配とかいうのは、私は非常にもっともなことだと思っております。
 やはり、今までと違うものができなかったら、何のためにお城の端の一等地に、これだけ何年何年も県議会も一緒になって苦労して進めてきたのかということになるわけですので、この間、基本協定ということの調印が終わったわけですけれども、とにかくグレードの高いものにして、みんなができてよかったなと思うような形のものにしていく努力というのはこれからも続けていかなければなりませんし、これについては県議会の議員の方々のご協力も今後ますます必要になってくると思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(宇治田栄蔵君) 答弁漏れはありませんか。──再々質問を許します。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(宇治田栄蔵君) 以上で、浜田真輔君の質問が終了いたしました。

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