平成14年12月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

平成十四年十二月 和歌山県議会定例会会議録 第一号
     ─────────────────────
議事日程 第一号
 平成十四年十二月二日(月曜日)午前十時開会・開議
  第一 会議録署名議員の指名
  第二 会期決定の件
  第三 議案第百三十六号から議案第百四十九号まで、並びに報第十号(当局説明)
会議に付した事件
   一 会議録署名議員の指名
   二 会期決定の件
   三 議案第百三十六号から議案第百四十九号まで、並びに報第十号(当局説明)
   四 休会決定の件
出席議員(四十五名)
     一  番       新   島       雄
     二  番       山   田   正   彦
     三  番       佐   田   頴   一
     四  番       大   沢   広 太 郎
     五  番       堀   本   隆   男
     六  番       宇 治 田   栄   蔵
     七  番       門       三 佐 博
     八  番       西   本   長   弘
     九  番       坂   本       登
     十  番       小   原       泰
     十一 番       木   下   善   之
     十二 番       永   井   佑   治
     十三 番       尾   崎   要   二
     十四 番       小   川       武
     十五 番       宗       正   彦
     十六 番       橋   本       進
     十七 番       生   駒   三   雄
     十八 番       原       日 出 夫
     十九 番       谷       洋   一
     二十 番       山   下   直   也
     二十一番       高   瀬   勝   助
     二十二番       吉   井   和   視
     二十四番       町   田       亘
     二十五番       金   田       眞
     二十六番       高   田   由   一
     二十八番       玉   置   公   良
     二十九番       向   井   嘉 久 藏
     三十 番       野 見 山       海
     三十一番       平   越   孝   哉
     三十二番       下   川   俊   樹
     三十三番       中   山       豊
     三十四番       浜   田   真   輔
     三十五番       鶴   田   至   弘
     三十六番       冨   安   民   浩
     三十七番       村   岡   キ ミ 子
     三十八番       中   村   裕   一
     三十九番       井   出   益   弘
     四十 番       阪   部   菊   雄
     四十一番       江   上   柳   助
     四十二番       長   坂   隆   司
     四十三番       森       正   樹
     四十四番       飯   田   敬   文
     四十五番       新   田   和   弘
     四十六番       松   本   貞   次
     四十七番       和   田   正   人
欠席議員(なし)
 〔備考〕
     二十三番欠員
     二十七番欠員
説明のため出席した者
     知事         木   村   良   樹
     副知事        中   山   次   郎
     出納長        大   平   勝   之
     理事         内   田   安   生
     知事公室長      小 佐 田   昌   計
     総務部長       宮   地       毅
     企画部長       垣   平   高   男
     環境生活部長     秋   月   成   夫
     福祉保健部長     白   原   勝   文
     商工労働部長     石   橋   秀   彦
     農林水産部長     辻           健
     土木部長       大   山   耕   二
     企業局長       阪   口   裕   之
     教育委員会委員長   赤   松   壽   男
     教育長        小   関   洋   治
     公安委員会委員    高   垣   博   明
     警察本部長      高   綱   直   良
     人事委員会委員長   青   木   孝   祐
     代表監査委員     藤   谷   茂   樹
     選挙管理委員会委員長 北   村   亮   三
職務のため出席した事務局職員
     事務局長       中   原   洋   二
     次長         佐   竹   欣   司
     議事課長       北 垣 内       敬
     議事課副課長     松   谷   秋   男
     議事班長       鷲   山       智
     議事課主査      尾   崎   善   亮
     議事課主査      土   井   富   夫
     総務課長       梶   本   皓   造
     調査課長       宗   野   幸   克
 (速記担当者)
     議事課主任      吉   川   欽   二
     議事課主任      鎌   田       繁
     議事課主査      中   尾   祐   一
     ─────────────────────
  午前十時二分開会・開議
○議長(宇治田栄蔵君) ただいまから、平成十四年十二月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前十時三分休憩
     ─────────────────────
  午前十一時三分再開
○議長(宇治田栄蔵君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
  【日程第一 会議録署名議員の指名】
○議長(宇治田栄蔵君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、十番小原泰君、二十八番玉置公良君、三十九番井出益弘君の三君を指名いたします。
  【日程第二 会期決定の件】
○議長(宇治田栄蔵君) 次に日程第二、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から十二月十八日までの十七日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(宇治田栄蔵君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から十二月十八日までの十七日間と決定いたしました。
 この際、諸般の報告をいたします。
 知事から地方自治法第百八十条の規定による専決処分の報告が、監査委員から監査の結果報告及び現金出納検査の結果報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、ご了承願います。
 なお、人事委員会から、去る十月十六日、職員の給与等に関する報告及び勧告がありましたが、この写しは既に各議員に送付されておりますので、申し添えます。
 次に、今期定例会に提出された議案等は、お手元に配付のとおり、議案第百三十六号から議案第百四十九号まで、並びに地方自治法第百七十九条の規定による知事専決処分報告報第十号の計十五件であります。
  〔巻末の「参考資料」を参照〕
  【日程第三 議案第百三十六号から議案第百四十九号まで、並びに報第十号】
○議長(宇治田栄蔵君) 日程第三、ただいま報告の議案第百三十六号から議案第百四十九号まで、並びに知事専決処分報告報第十号を一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) 平成十四年十二月定例会にご参集をいただき、厚く御礼を申し上げます。
 まず最初に、去る十一月二十一日、スポーツを通じた国際交流や福祉活動などに熱心に取り組んでこられた高円宮憲仁親王殿下が逝去されました。ここに、県民の皆様とともに心からお悔やみを申し上げ、謹んで哀悼の意を表するものであります。
 次に、先般、日高振興局において職員の不祥事が生じましたことにつきましてはまことに遺憾なことであり、議員各位を初め県民の皆様に深くおわびを申し上げます。今後、かかる事態が生じないよう服務規律の遵守を徹底し、職員の倫理の確立に努めるとともに、全職場において内部点検を行い、執務体制の強化に努めてまいりたいと存じます。
 続きまして、ただいま上程されました諸議案について提案理由をご説明するに先立ち、県政をめぐる最近の主な動きについてご報告を申し上げます。
 まず、平成十五年度の予算編成に当たっての基本的な考え方について申し上げます。
 我が国の経済情勢は、これまで景気を牽引してきた輸出の伸びが急速に鈍化傾向を示し、今後の景気後退が懸念されるところであり、地方財政を取り巻く環境は、税収の大幅な減収が見込まれるなど、歳入面において極めて厳しい状況にございます。また、地方税財政制度改革において、国庫補助負担金、地方交付税、税源移譲を含む税源配分のあり方について三位一体の検討がなされるなど、自己決定、自己責任の原則に基づいた自立的な行財政システムの構築が求められているところであり、地方の行財政制度が大きな変革期を迎えようとしております。
 このような状況の中、本県においては、経済の活性化、新ふるさとづくりの推進、防災関連、市町村合併など喫緊の課題や新たな行政需要に的確に対応するため既存事業を根底から見直し、予算の思い切った重点配分により歳出構造を課題解決型に変革するとともに、本県のアイデンティティーを発揮し、分権時代にふさわしい個性ある地域づくりを推し進めるため和歌山発事業の創出に積極的に取り組み、安心で活力あふれる二十一世紀の和歌山づくりを推進してまいりたいと考えております。また、県財政の自立性を高め、弾力的な財政構造を確立するため、財政の健全化に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 なお、こうした取り組みをより確実なものにするため、まず全事業についてシーリングを撤廃し、予算要求段階における機械的な一律カットの弊害をなくすとともに、各部局の優先順位に基づく重点的、弾力的な予算要求が行えるよう、要求システムの思い切った見直しを行ったところでございます。
 さらに、予算の編成や執行に当たっては、年間総合予算主義から通年予算主義の考え方に改め、年間を通じて事業効果に対する不断の見直しと状況変化に対する迅速かつ弾力的な対応を行うことにより、成果追求型の予算運営を目指してまいりたいと考えております。
 また、現下の厳しい経済雇用情勢を踏まえ、国との連携、役割分担のもと、県としてでき得る限りの対策を講じてまいりたいと考えております。
 次に、スペインのガリシア州訪問と関西国際空港エアポートプロモーションについてでございます。
 十一月二十二日から本県が友好提携を締結しておりますスペイン・ガリシア州を訪問させていただきました。ガリシア州とは熊野古道とサンティアゴへの道との姉妹道提携以来、さまざまな形で交流を行ってまいりましたが、フラガ州首相を初め多くの幹部の方々の歓迎を受け、同州との友好をさらに深めるとともに、今後の交流活動について協議してまいりました。
 また、関西国際空港の需要喚起を図るため、スペイン訪問後、スウェーデンのストックホルムにあるスカンジナビア航空本社を訪ね、デンマークと関西国際空港間の路線の開設を強くお願いするとともに、デンマークのコペンハーゲンでは交通運輸省やサッカー協会を訪問し、交流の輪が広がるよう意見交換を行ってまいりました。
 なお、県議会におきましても、ミッション派遣にご賛同いただくとともに、台湾政府やエバー航空等に対して積極的にプロモーション活動を行っていただきましたことを、この場をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。
 次に、地方分権研究会についてでございます。
 七月十日の研究会発足以来、構成メンバーである五県が共同で教育や福祉・医療、公共事業といった各分野において地方が主体となった研究を重ねてきたところでございますが、去る十一月二十日に各分野におけるプロジェクトの中間発表を行いました。
 今回発表いたしましたプロジェクトは、小学校における英語教育の実施や公共事業の総合的プロセスマネジメントシステムの導入、幼稚園と保育所との一元化、中国等との経済交流を活発化させるための地域版アジアネットワークの構築など、各分野の現場で直面する問題点や課題の解決に向け、これまでの地方自治体の枠にとらわれず取り組んでいくものでございます。
 本県といたしましては、今後、県民の皆様のご理解、ご協力をいただきながらさらに議論を深め、これらのプロジェクトを実践していくとともに、積極的に国への政策提言や各方面への情報発信を行い、地方発の地方分権の実現に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に高速道路の整備についてでございますが、九月定例会の最終日に大阪での一日委員会に出席し、本県における高速道路の必要性を訴えたところでございます。また、六県知事で設置したこれからの高速道路を考える地方委員会においても、高速道路のあり方を議論するための地方の代表を入れた新組織の設置や高速道路建設のための仕組みづくりを求める意見書を政府に提出したところでございます。
 道路関係四公団民営化推進委員会では最終報告に向けて大詰めの審議がなされておりますが、いずれにしても、債務返済にとらわれる余り、新たな整備を抑制するという本来の高速道路整備のあり方とはほど遠い内容であり、早期整備がぜひとも必要な本県にとって、とても承服できるものではございません。
 今後とも、地方の意見も踏まえ、国政の場で十分議論がなされ、県内の高速道路が一日も早く整備されるよう、議員の皆様方のご協力をいただきながら、必要性をより一層強く訴えてまいりたいと考えております。
 次に、防災センターの整備についてでございます。
 かねてより検討を進めてまいりました防災センターの建設用地につきましては、立地条件、既存県有財産の有効活用等について総合的に検討した結果、廃止の方向で検討中の県印刷所の用地が最適地であるとの結論に達しましたので、引き続き諸条件を整えながら、来年度以降、防災センターの整備に着手してまいる所存でございます。
 次に、緑の雇用事業についてでございます。
 去る十月十七日にユニチカ労働組合が中津村役場において、森林所有者二名と民有林の二十年間無償貸借契約を締結いたしました。五月に大阪市で関西経済界や労働界の方々に緑の雇用事業についての説明会を実施いたしましたが、この説明会にユニチカ労働組合の方が出席したことがきっかけとなったものでございます。これは、労働組合設立三十周年記念事業の一環として実施され、組合員が休日に家族連れで訪れ、村民の方々と交流を深めながら森林作業体験などを通じ環境保護に取り組まれるもので、組合員の方々が直接自然に触れることにより心身がいやされるとともに、村にとっても活性化につながるものと期待しております。また、環境や森林の保全に着目し、新たな雇用機会やビジネスチャンスをつくることにより都市から地方への新しい流れを起こし、都市と地方双方が調和のとれた発展を目指す緑の雇用事業の理念を実現する新たな事例でもあります。
 今後とも、経済界や労働界等と連携を図りながら、緑の雇用事業をより広がりのある事業へと推進してまいりたいと考えております。
 次に、組織・機構の見直しについてでございます。
 大きな変革の時代を迎え、本県の外郭団体を含めた組織・機構について、さまざまな分野でその合理性、必要性を徹底的に検証し、ゼロベースから見直しを行い、新しい時代にマッチした行政組織への転換を図っていくことが肝要であると考えております。このような認識のもと、昨年九月に民間の有識者等を構成員とする県行政組織等検討懇話会を設置し、振興局などの地方機関、試験研究機関及び県出資の外郭団体のあり方を中心に検討していただき、去る十月二十八日に最終の提言をいただいたところでございます。
 今後、この提言を踏まえ、関係の皆様のご意見もいただきながら、改革のためのアクションプログラムを策定するなど、新たな時代にふさわしい、簡素で効率的な組織・機構を速やかに構築してまいりたいと考えております。
 次に、県産品の販路開拓についてでございます。
 県産品の需要拡大を図るため、本年度から職員による大手量販店に対する産品紹介活動を行ってきたところでございますが、本年七月にはイトーヨーカ堂の紳士用品のバイヤーを招致した商談会を開催することができました。さらに、これを契機として十一月二十七日から七日間、イトーヨーカ堂木馬店におきまして、まるごと和歌山物産展を開催しております。また、同社の首都圏での店舗網を活用した和歌山発の新たな販路開拓方法について、さらなる取り組みを進めているところでございます。
 なお、これに先駆け、十一月六日から十一日までの六日間、東京三越銀座店におきましても農林水産物を中心とした物産展を開催いたしましたが、いずれも予想を上回る人気で、県産品のよさを十分にPRできたものと考えております。
 今後とも、県産品を各方面に幅広く紹介し、商談の機会を創出するなど、総合的な販路開拓を行ってまいりたいと考えております。
 次に、紀南大規模年金保養基地グリーンピア南紀についてでございます。
 グリーンピア南紀は、全国十三カ所の保養施設の一つとして昭和六十一年四月に開業して以来、本県南部の観光リゾートの核として県内外の多くの方々にご利用いただいておりましたが、長引く経済不況等により利用者数が大きく減少し、大変厳しい経営状況にあることや、国の特殊法人等整理合理化計画で示された廃止の方向を受けて、平成十五年三月三十一日をもって運営を停止することを決定いたしました。
 今後、この施設が地域振興につながるよう、地元町や施設の所有者である年金資金運用基金と運営停止後の利活用について、さらに協議を重ねてまいりたいと考えております。
 次に橋本市のダイオキシン対策についてでございますが、去る七月五日にダイオキシン類対策特別措置法に基づく土壌汚染対策に着手し、十一月八日には国内初の現地におけるダイオキシン類汚染土壌の無害化処理を開始いたしました。来年六月をめどに無害化処理を終え、平成十五年度中には恒久対策をほぼ完了したいと考えております。
 今後とも、地元住民の皆様や橋本市の協力を得ながら作業の安全と環境保全に万全の注意を払い、恒久対策に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、補正予算案についてでございます。
 今回の補正予算案は、九月補正予算編成後において、特別な事情により予算措置が必要となった事業について所要の措置を講ずるものであり、一般会計の補正予算総額は七億一千七百万円余となっております。
 以下、その主なものについてご説明を申し上げます。
 まず、本庁の庶務業務を一括処理するとともに、業務のアウトソーシングにより内部管理事務の合理化を図るため、所要の経費を計上いたしております。
 次に、地域食品産業における食品リサイクル対策として、廃食用油による環境負荷の軽減を図るため、工業用原料に再生処理を行う施設整備に対して助成をすることといたしております。
 また、高品質で安全・安心な農産物の供給のため、農薬残留分析装置の整備を促進し、消費者の食に対するニーズに対応できる産地づくりを推進してまいります。
 なお、グリーンピア南紀の運営停止に伴う所要の措置を講じることといたしております。
 続きまして、条例案件等について、その主なものをご説明申し上げます。
 まず議案第百三十七号は、個人の権利利益を保護するため、個人情報の適正な取り扱いの確保に関する基本的事項を定めるとともに、県が保有する個人情報の開示、訂正及び利用停止を求める個人の権利を創設するものでございます。
 議案第百四十号は和歌山県立五稜病院の名称を変更するものであり、議案第百四十二号は和歌山下津港本港区において新たに供用を開始する小型船舶係留施設の使用料の額を定めるとともに規定の整備を行うものであり、議案第百四十四号は教育委員会の委員の定数を定めるものでございます。
 議案第百四十五号は、遊漁船業の適正化に関する法律の一部改正に伴い、遊漁船業者の登録等に係る手数料を定めるとともに、県立医科大学等の授業料を改正するほか、規定の整備を行うものでございます。
 議案第百四十六号は県営住宅に係る滞納家賃の請求訴訟等を提起するものであり、議案第百四十七号は損害賠償請求事件に係る和解について、それぞれ議決をお願いするものでございます。
 次に知事専決処分報告についてでございますが、報第十号の平成十四年度和歌山県一般会計補正予算は、企業誘致に伴う県立わかやま館の改修について、急を要したため地方自治法第百七十九条第一項の規定による専決処分を行い、その承認をお願いするものでございます。
 諸報第九号及び第十号は、地方自治法第百八十条第一項の規定による委任専決処分報告でございます。
 何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。
○議長(宇治田栄蔵君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 この際、藍綬褒章受章議員に対する記念品の贈呈並びに永年在職議員に対する全国都道府県議会議長会からの表彰状の伝達を行うため、このまま暫時休憩いたします。
  午前十一時二十二分休憩
     ─────────────────────
○事務局長(中原洋二君) ただいまから、藍綬褒章受章議員に対する記念品の贈呈式並びに永年在職議員に対する全国都道府県議会議長会からの表彰状の伝達式を行います。
 まず、去る十一月三日、地方自治の発展に貢献せられたゆえをもって藍綬褒章を受章されました井出益弘議員に対し、議長から記念品が贈られます。
 井出益弘殿。
  〔議長から記念品を贈呈〕(拍手)
○事務局長(中原洋二君) 次に、表彰状の伝達式を行います。
 まず、議員在職二十年以上で表彰を受けられました和田正人殿。
○議長(宇治田栄蔵君) 
   表   彰   状
            和   田   正   人   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職二十年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成十四年十月三十一日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(中原洋二君) 同じく、下川俊樹殿。
○議長(宇治田栄蔵君) 
     表   彰   状
            下   川   俊   樹   殿
 以下、同文。
  〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(中原洋二君) 次に、議員在職十五年以上で表彰を受けられました阪部菊雄殿。
○議長(宇治田栄蔵君) 
     表   彰   状
            阪   部   菊   雄   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十五年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成十四年十月三十一日
                  全国都道府県議会議長会
  〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(中原洋二君) 同じく、堀本隆男殿。
○議長(宇治田栄蔵君) 
     表   彰   状
            堀   本   隆   男   殿
 以下、同文。
  〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(中原洋二君) 同じく、村岡キミ子殿。
○議長(宇治田栄蔵君) 
     表   彰   状
            村   岡   キ ミ 子   殿
 以下、同文。
  〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(中原洋二君) 同じく、松本貞次殿。
○議長(宇治田栄蔵君) 
     表   彰   状
            松   本   貞   次   殿
 以下、同文。
  〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(中原洋二君) 同じく、尾崎要二殿。
○議長(宇治田栄蔵君) 
     表   彰   状
            尾   崎   要   二   殿
 以下、同文。
  〔議長から表彰状を伝達〕(拍手)
○事務局長(中原洋二君) 次に、同じく議員在職十五年以上の表彰を受けられました宇治田議長に対しましては、小川副議長から表彰状の伝達をしていただきます。
  〔議長退席、副議長着席〕
○副議長(小川 武君) 
     表   彰   状
            宇 治 田   栄   蔵   殿
あなたは和歌山県議会議員として在職十五年以上に及び地方自治の発展に努力された功績はまことに顕著であります ここに記念品を贈りその功労を表彰します
   平成十四年十月三十一日
                  全国都道府県議会議長会
  〔副議長から表彰状を伝達〕(拍手)
  〔副議長退席、議長着席〕
○事務局長(中原洋二君) 以上で、記念品の贈呈並びに表彰状の伝達が終わりました。
 それでは、木村知事のご祝辞をお願いいたします。
  〔木村良樹君、登壇〕(拍手)
○知事(木村良樹君) このたびはえある藍綬褒章を受章された井出益弘議員、また二十年以上の永年在職議員表彰を受けられた和田正人議員、下川俊樹議員、十五年以上の永年在職議員表彰を受けられた阪部菊雄議員、堀本隆男議員、村岡キミ子議員、松本貞次議員、宇治田栄蔵議員、尾崎要二議員の皆様に、心からお祝いを申し上げます。
 皆様には、それぞれ今日に至るまで、いろいろとご苦労があったことと存じますが、和歌山県の発展という一つの目標に向かって情熱を傾けられ、さまざまな分野でご努力を賜ってまいりました。皆様の長年のご功労に対しまして改めて感謝を申し上げますとともに、深く敬意を表する次第でございます。
 今、我が国の社会経済情勢は非常に厳しく、構造改革が進められる中、地方の自立や魅力ある地域づくりがより一層強く求められることとなってまいります。どうか皆様には、今後とも健康に留意され、よりよい和歌山県を築くためにご指導、ご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます。
 皆様のより一層のご活躍、ご健勝を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。おめでとうございました。
○事務局長(中原洋二君) 引き続きまして、受章議員及び被表彰議員から、それぞれごあいさつがございます。
 まず、藍綬褒章受章の井出益弘殿。
  〔井出益弘君、登壇〕(拍手)
○井出益弘君 まず、高円宮憲仁親王殿下のご逝去に対しまして、心よりお悔やみを申し上げます。
 ただいまお許しをいただきましたので。
 このたび十一月三日の文化の日に藍綬褒章という受章を私にいただきましたこと、心より皆様のおかげだと感謝申し上げたく、またこのようなごあいさつをいただける場を持っていただきましたことを感謝申し上げます。
 十一月三日の褒章の発表をいただいた後、十一月七日に木村知事より褒章の伝達をいただきまして、そして十一月十三日に宮中の豊明殿という一番大きな式典を行うところで天皇陛下からお言葉をいただき、ねぎらいのお言葉、また励ましのお言葉をいただきました。
 今から思い出しますと、市会議員を二期五年、そして県会はただいま五期目をやらせていただいているんですけれども、いろいろな方の恩をいろいろ思い出すわけであります。
 まず、小さいころからいろいろ教えをいただいた師の恩、そしてまたいろいろご迷惑をかけながらでも今日まで地方自治のことで働けてこれた──そのためにまず選挙というのを八回戦ってまいりました。そしてまた、一回は落選をしました。しかし、いろいろ周りの取り巻きの皆さんに恵まれたおかげで、今日まで本当に大過なく自分の人生をかけた仕事で働かせていただけたことを感謝したいと思っております。三番目に、やはり親の恩も忘れてはいけないと思っております。
 この受章を機会に、今の和歌山県政、国政、和歌山市政、大変な状況を迎えておりますので、政治家として心を新たにしてこの厳しい難局を力いっぱい精進して働かせていただきたいと思っております。
 どうか今後とも、先輩・同僚の皆さん、また知事初め当局の皆さん、変わらぬご指導、ご鞭撻をお願い申し上げまして、感謝のごあいさつとさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。
○事務局長(中原洋二君) 次に、被表彰議員を代表されまして和田正人殿からごあいさつがございます。
  〔和田正人君、登壇〕(拍手)
○和田正人君 ただいま、全国都道府県議会議長会から永年在職議員として、十五年以上で阪部、堀本、村岡、松本、宇治田、尾崎の六議員が、二十年以上として下川、和田の二人が表彰の伝達をいただきました。
 皆様を代表をして私が謝辞を述べることになりましたが、表彰されました皆様の年月を重ねた思いをすべて申し上げることはできません。共通していることは、長年にわたってご支援をいただいた後援会の方々、支持者の皆様とこの感激を分かち合いたいとの思いであろうと思います。そして、健康であったこと、家族の支えが今日の表彰につながったことであります。
 木村知事から、それぞれに対しご祝辞をいただきました。私たちは選挙区も異なりますが、県議会議員として県勢発展への思いをこの壇上から、また各委員会において、時には厳しく、時には建設的な立場からの提言をしてまいりました。
 私が昭和五十八年六月定例議会で、この壇上で処女発言をさせていただいたときから、政治にかかわる者の先見性ということを常に意識してまいりました。その具体的な例は、県民文化会館を建設したとき、県庁との間になぜ地下通路を駐車場とともにつくらなかったのかという素朴な疑問であります。また、高野龍神スカイラインの建設時に、紀伊半島の南北に企業誘致の団地をなぜつくらなかったのか、その議論が県議会でされなかったのかという疑問を感じたからであります。限られた予算と費用対効果を意識し、先見性を持って県政に参画すべきである、この責任を強く意識したのであります。
 顧みますと、昭和五十八年四月の県会議員選挙で八人の新県会議員が誕生いたしました。今、この議場にいるのは、下川議員と私の二人であります。まさに年々歳々人同じからずで、泉下に眠る人あり、国政で活躍されている方、各分野で活動されている方たちで構成をした五十八年当選組五八会で、毎定例議会で当局の皆さんと勉強会を開催したこともよき思い出として語ることができます。また、この議場にいない多くの先輩議員から議会人としてのありようをご教示いただいた、その教訓を、面影をしのびつつ思い起こすことができます。
 仮谷、西口、そして現在の木村知事、それぞれの行政手腕を二十年の歳月の中で、時には再考を促す注文をつけたり評価をさせていただくなど歴史の流れとともに、喜びも悲しみもともに分かち合える立場にいたことが私の人生の大きな財産であります。
 今、国の内外の情勢は厳しく、いつ、どんな激変が起こるか、予測の困難な時代であります。県政に寄せる県民の期待にこたえるべき課題は山積しているだけに、表彰されました私たちも、年月を重ねたこの重みをしっかりと県土に根を張り、年輪のわかるふさわしい議員として今後も県勢発展のため頑張る決意を申し上げ、表彰に対する謝辞のごあいさつといたします。
 ご清聴、ありがとうございました。
○事務局長(中原洋二君) これをもちまして、記念品の贈呈式並びに表彰状の伝達式を終わります。
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  午前十一時四十四分再開
○議長(宇治田栄蔵君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 この際、新任者をご紹介申し上げます。
 まず、十月十六日、教育委員会の委員長に就任されました赤松壽男君をご紹介申し上げます。
 教育委員会委員長赤松壽男君。
  〔赤松壽男君、登壇〕(拍手)
○教育委員会委員長(赤松壽男君) 去る十月十六日付をもちまして教育委員会委員長に再任されました赤松壽男でございます。
 微力ではございますが、改めてその職責の重さを自覚し、誠心誠意職務に精励いたす所存でございます。
 今後とも、議員各位の一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(宇治田栄蔵君) 次に、九月二十六日、教育委員会の委員に任命同意され、十月十五日就任されました須崎恵美君をご紹介申し上げます。
 教育委員須崎恵美君。
  〔須崎恵美君、登壇〕(拍手)
○教育委員(須崎恵美君) さきの九月県議会におきまして皆様方のご同意をいただき、十月十五日付をもちまして教育委員会の委員に就任いたしました須崎恵美でございます。
 もとより微力ではございますが、本県の教育発展のために職務を果たしてまいりたいと考えてございます。
 どうか、よろしくご指導いただきますようお願い申し上げます。
○議長(宇治田栄蔵君) お諮りいたします。十二月三日から六日までは議案調査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(宇治田栄蔵君) ご異議なしと認めます。よって、十二月三日から六日までは休会とすることに決定いたしました。
 次会は十二月九日定刻より再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前十一時四十八分散会

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