平成13年9月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


県議会の活動

平成十三年九月 和歌山県議会定例会会議録 第一号
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議事日程 第一号
 平成十三年九月十一日(火曜日)午前十時開会・開議
  第一 会議録署名議員の指名
  第二 会期決定の件
  第三 議案第百四号から議案第百十八号まで、並びに報第六号
     (知事説明)
会議に付した事件
   一 会議録署名議員の指名
   二 会期決定の件
   三 議案第百四号から議案第百十八号まで、並びに報第六号
     (知事説明)
   四 休会決定の件
出席議員(四十五人)
     一  番       新   島       雄
     二  番       山   田   正   彦
     三  番       佐   田   頴   一
     四  番       大   沢   広 太 郎
     五  番       堀   本   隆   男
     六  番       宇 治 田   栄   蔵
     七  番       門       三 佐 博
     八  番       西   本   長   弘
     九  番       坂   本       登
     十  番       小   原       泰
     十一 番       木   下   善   之
     十二 番       永   井   佑   治
     十三 番       尾   崎   要   二
     十四 番       小   川       武
     十六 番       橋   本       進
     十七 番       生   駒   三   雄
     十八 番       原       日 出 夫
     十九 番       谷       洋   一
     二十 番       山   下   直   也
     二十一番       高   瀬   勝   助
     二十二番       吉   井   和   視
     二十四番       町   田       亘
     二十五番       金   田       眞
     二十六番       高   田   由   一
     二十七番       神   出   政   巳
     二十八番       玉   置   公   良
     二十九番       向   井   嘉 久 藏
     三十 番       野 見 山       海
     三十一番       平   越   孝   哉
     三十二番       下   川   俊   樹
     三十三番       中   山       豊
     三十四番       浜   田   真   輔
     三十五番       鶴   田   至   弘
     三十六番       冨   安   民   浩
     三十七番       村   岡   キ ミ 子
     三十八番       中   村   裕   一
     三十九番       井   出   益   弘
     四十 番       阪   部   菊   雄
     四十一番       江   上   柳   助
     四十二番       長   坂   隆   司
     四十三番       森       正   樹
     四十四番       飯   田   敬   文
     四十五番       新   田   和   弘
     四十六番       松   本   貞   次
     四十七番       和   田   正   人
欠席議員(一人)
     十五 番       宗       正   彦
 〔備考〕
     二十三番欠員
説明のため出席した者
     知事         木   村   良   樹
     出納長        大   平   勝   之
     理事         安   居       要
     知事公室長      小 佐 田   昌   計
     総務部長       稲   山   博   司
     企画部長       垣   平   高   男
     環境生活部長     秋   月   成   夫
     福祉保健部長     白   井   保   世
     商工労働部長     内   田   安   生
     農林水産部長     辻           健
     土木部長       大   山   耕   二
     企業局長       増   田   充   孝
     教育委員会委員長   目   黒   威   徳
     教育長        小   関   洋   治
     公安委員会委員長   高   垣       宏
     警察本部長      岩   井   良   行
     人事委員会委員長   青   木   孝   祐
     代表監査委員     藤   谷   茂   樹
     選挙管理委員会委員長 北   村   亮   三
職務のため出席した事務局職員
     事務局長       田   村   徳   美
     次長         佐   竹   欣   司
     議事課長       北 垣 内       敬
     議事課副課長     松   谷   秋   男
     議事班長       露   詰       勤
     議事課主査      尾   崎   善   亮
     議事課主査      井   口   好   晴
     総務課長       梶   本   皓   造
     調査課長       宗   野   幸   克
 (速記担当者)
     議事課主任      吉   川   欽   二
     議事課主任      鎌   田       繁
     議事課主査      中   尾   祐   一
     議事課副主査     保   田   良   春
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  午前十時一分開会・開議
○議長(井出益弘君) ただいまから、平成十三年九月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前十時二分休憩
     ─────────────────────
  午前十一時五分再開
○議長(井出益弘君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
  【日程第一 会議録署名議員の指名】
○議長(井出益弘君) 日程第一、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、六番宇治田栄蔵君、二十一番高瀬勝助君、三十七番村岡キミ子君の三君を指名いたします。
  【日程第二 会期決定の件】
○議長(井出益弘君) 次に日程第二、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から九月二十八日までの十八日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から九月二十八日までの十八日間と決定いたしました。 この際、ご報告申し上げます。
 議員木下秀男君には、去る七月十日、逝去されました。まことに痛惜のきわみでございます。
 故木下秀男議員に対し弔意をあらわすため橋本進君から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 十六番橋本 進君。
  〔橋本 進君、登壇〕
○橋本 進君 議長からのご紹介のとおりでございます。去る四日の議会運営委員会におきまして、各会派の代表の皆さんにもご了解、ご理解をいただきました。また、こうして議員の皆様方の同意を得まして追悼の辞を述べさせていただきたいと思います。
 故木下秀男君に、謹んで追悼の言葉を申し述べさせていただきます。
 長年、本議会の同僚議員として親しくさせていただいた木下君の突然の訃報に接したのは、去る七月十日のことでありました。県議会議員全員はもとより、多くのゆかりの方々が野辺の送りをされたのがきのうのことのように思い出されます。今また、あなたがこの議場にいないこと、二十三番議席に座っておられない事実を改めて実感させられるとき、ただただ愕然とするばかりであります。改めて、議場の皆さんとともに哀悼の誠をささげたいと存じます。
 顧みますと、あなたは若くして政治に関心を示され、党県連職員、国会議員の秘書を務められた後、昭和五十四年四月の県議会議員選挙に日高郡選挙区から立候補され、見事に当選されました。以来、今日まで六期連続当選を果たされ、県政界の重鎮としてまさにご活躍中であっただけに、まことに残念であり、惜しまれてなりません。
 県議会においては、一貫して自由民主党県議団に所属されるとともに、議長、副議長、各種常任委員会・特別委員会委員長を歴任される中で、持ち前のふるさとを思う情熱と正義感に裏づけされた幅広い見識により指導力を発揮してこられました。とりわけ、高速道路の紀南延長、日高港湾の建設など交通基盤の整備や選挙区の地域産業である農林水産業の諸問題に力を尽くされ、明快な論旨と説得力のある弁舌により、県政に一定の方向を示されたものでした。
 そのようなあなたが、県勢発展に尽くされたご功績により、昨年春には藍綬褒章を受章され、今また従五位勲四等瑞宝章に叙せられたことは、まことに名誉なことであり、私たちの誇りであります。
 私事ではありますが、木下君と私とは、ともに今は亡き早川代議士、大橋知事の秘書同士ということもあり、県会議員になる前からの古いおつき合いであり、親交を深めた仲でした。ぶっきらぼうな見かけとは違い、繊細な、よく気のつく、そして友情の厚い人でした。思い出は走馬灯のように駆けめぐりますが、まだまだこれからも長く信頼できる同志として、公私ともにおつき合いいただきたかったという思いでいっぱいでございます。まことに、私の心に大きな穴があいたような気持ちです。
 新世紀のスタートの年、豊かなふるさとの創造を目指して、まさにこれからという時期だけに、あなたのようなかけがえのない政治家を失ったことは、和歌山県政にとって惜しみても余りあり、痛恨のきわみであります。この上は、残された私たちが力を合わせて、あなたがこよなく愛されたふるさと和歌山の発展のため、一層の努力を重ねてまいる所存であります。
 名残は尽きませんが、あなたのありし日の面影をしのびつつ、心からご冥福をお祈りするとともに、ご家族はもちろん、和歌山県政の前途を見守ってくださるよう祈念申し上げ、追悼の言葉といたします。
○議長(井出益弘君) 次に、諸般の報告をいたします。
 知事から、地方自治法第百八十条の規定による専決処分の報告、和歌山県環境基本条例第八条に基づく年次報告が、また監査委員から監査の結果報告及び現金出納検査の結果報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、ご了承願います。
 次に、今期定例会に提出された議案等は、お手元に配付のとおり、議案第百四号から議案第百十八号まで、並びに地方自治法第百七十九条の規定による知事専決処分報告報第六号の計十六件であります。
  〔巻末の「参考資料」を参照〕
  【日程第三 議案第百四号から議案第百十八号まで、並びに報第六号】
○議長(井出益弘君) 日程第三、ただいま報告の議案第百四号から議案第百十八号まで、並びに知事専決処分報告報第六号を一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) 平成十三年九月定例会にご参集いただき、厚く御礼申し上げます。
 まず、去る七月十日、不慮の事故により急逝されました木下秀男議員のご霊前に、謹んで哀悼の意を表します。
 木下議員は、昭和五十四年以来六期二十二年有余の間、県議会議員として本県の発展と地域の振興に尽力されるとともに、終始、議会人として地方自治の進展にご活躍されてまいりました。特に、平成九年七月から翌年六月まで県議会議長の重責を担われ、議会運営にそのすぐれた手腕を発揮されるとともに、常任委員会の委員長や監査委員など多くの役職を歴任され、県政全般の発展に尽くされました。その功績は、まことに多大でございます。
 ここに、生前のご遺徳をしのび、謹んでご冥福をお祈りいたします。
 さて、ただいま上程されました諸議案について提案理由をご説明するに先立ち、県政をめぐる最近の主な動きについてご報告申し上げます。
 初めに、去る八月二十一日に本県を直撃いたしました台風十一号によって被災されました方々に対し、心からお見舞い申し上げます。なお、災害復旧事業等につきましては、迅速かつ適切に対応するとともに、今後とも未然防止事業に精力的に取り組んでまいる所存でございますので、関係の皆様方のご支援、ご協力を切にお願い申し上げます。
 私が知事に就任して、一年が過ぎました。
 私は、県政に臨むに当たり、これからの厳しい自治体間競争に対処していくため、激しく変化する時代潮流にマッチした新しい発想により思い切った政策転換を図るなど、改革を行い、新しい和歌山を創造していきたいと考えております。このため、橋本市の産業廃棄物や梅の生育不良問題などの懸案事項に対応するとともに、公共事業や大規模プロジェクトの見直しを初めとした行財政改革や県庁自身がより開かれたものにするための県政の構造改革に先頭に立って懸命に取り組んできたところでございます。
 私は、小泉内閣の構造改革に先駆け、これまで、地方という行政の最前線で改革に取り組んでまいりました。このことを生かして、国に対し、はっきりと地方の立場を申し上げるとともに、幾つかの政策提言もさせていただきました。また、去る九月三日に環境保全や地方の活性化といった視点から三重県の北川知事と共同で新たな政策提言を行ったところでございます。
 その内容といたしましては、小泉内閣の構造改革が国民から強い支持を受ける一方で、企業の倒産や失業者の増加などの痛みが懸念されております。こうした状況の中では、地域資源を生かした、地域の実情に合った新しい雇用のセーフティーネットの構築など、雇用の受け皿の多様化を図ることが肝要であると考えております。こうした観点から、私は地方における新たな雇用創出対策として、従来型の公共事業ではなく、いわば緑の公共事業とも言うべき、荒廃した森林の整備などの環境保全分野で雇用創出を図ることが地方の活性化や都市と地方の役割分担の観点から大変有効な対策と考えております。今後、具体化に向け、積極的に国への働きかけを行ってまいりたいと考えておりますので、議員各位のご指導、ご協力をお願い申し上げます。
 今後とも、私は県政の構造改革に取り組み、豊かな自然と恵まれた歴史・文化、大都市圏との近接性など、本県のすぐれた地域特性を生かし、新しいふるさととして愛着を持ってもらえるような都市との交流の仕組みづくりやこのポテンシャルを生かすための高速道路などのインフラ整備、またIT等を活用した産業の活性化による自立型経済への転換を図るなど、新しい個性と魅力を持った二十一世紀の先進県和歌山を目指して、全力で県政を推進してまいりたいと考えております。議員の皆様方の一層のご指導、ご鞭撻、並びに県民の皆様の積極的な県政への参加とご協力をお願い申し上げます。
 次に、北東アジア地域自治体首脳会議についてでございます。
 六月十四日から十九日まで、中国山東省主催により青島市において開催されました北東アジア地域自治体首脳会議出席のため、中国を訪問いたしました。会議におきましては、参加自治体の首脳に対して、本県の北東アジア地域での交通面での利便性のよさやIT産業への積極的な取り組みをアピールするとともに、北東アジア地域での自治体間の経済、貿易、観光面での交流の促進を訴えかけました。また、山東省政府を訪問し、李春亭省長との間で、農林水産分野、経済貿易分野、観光分野、IT分野、教育分野、その他でなお一層の交流を促進していくことに合意いたしました。今後は、長年積み上げてきた交流の実績を踏まえ、観光客の相互訪問など互いに経済的利益を享受できるように交流を進めてまいりたいと考えております。
 次に、地方の道路財源の必要性を訴える東京会議についてでございます。
 去る八月九日、地方の道路の必要性と道路財源の確保を訴えるため、東京集会や街頭でのPR、また関係機関への要望活動を行いましたところ、多くの県会議員の皆様方や市町村の力強いご支援を賜り、盛会に開催することができました。おかげさまで、国を初め報道関係など各方面から強い関心を呼び、所期の目的を達成することができましたことをご報告し、ここに改めて御礼を申し上げますとともに、議員各位の一層のご支援をお願い申し上げます。
 次に、財政の中期展望についてでございます。
 二十一世紀を迎え、我が国の社会経済システムの変革は、ますますスピードを上げながら確実に進行しております。とりわけ地方財政を取り巻く環境の変化は急激であり、聖域なき構造改革の基本方針として六月二十六日に閣議決定された今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針、いわゆる骨太の方針と呼ばれるものでございますが、これにおきましても、地方交付税の縮減を初めとした地方財政制度の改革が大きな柱となるなど、地方財政制度は大きな変革期を迎えようとしております。骨太の方針では、改革の具体的な内容やスケジュールは示されてはいないものの、地方の自立という方向性が明示されており、今後、国と地方の税源配分の見直しや国庫補助金、地方交付税の縮減などが行われることとなれば、本県財政にとっても大きな影響が出るものと予想されます。
 これらの状況を踏まえ、昨年五月に公表した財政運営プログラムII策定以降の社会経済情勢の変動等も加味した県財政の今後の見通しや収支不均衡の改善のために十四年度以降の予算編成において重点的に取り組むべき対策を盛り込んだ中期展望を策定し、県民の方々にお示ししたところでございます。具体的には、県単独補助等の事務事業の見直しを初め、職員定数の削減、給与水準の適正化など、人件費の抑制についてこれまで以上に取り組むとともに、有識者等を構成員とする和歌山県行政組織等検討懇話会を設置し、県の組織機構や外郭団体のスリム化を図ってまいりたいと考えております。
 県財政の健全化につきましては、県民の皆様を初め県議会、市町村、関係団体等のご理解とご協力をいただきながら、引き続き全庁を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、県立医科大学跡地利用についてでございます。
 医大跡地利用に係る事業コンペにつきましては、去る八月二十日に説明会を開催し、三十一社の参加を得たところでございます。今後、企業からの事業計画の提案を受け、別途設置いたしました医大跡地利用事業計画提案競技審査委員会での審議を経て、年内にも施設の整備を行う事業者を決定できるよう鋭意作業を進めてまいりたいと考えております。
 次に世界遺産登録についてでございますが、去る九月五日から昨日まで、ユネスコ世界遺産委員会の専門家会議である信仰の山会議を和歌山市で開催いたしました。この会議では、アジア・太平洋地域からの専門家とユネスコ世界遺産センターや国内の世界遺産登録関係者が出席し、世界じゅうに数多く存在する信仰の山の世界遺産登録に際しての新たな基準づくりについて論議が行われました。本県にも、高野・熊野という長きにわたって人々の心を引きつける信仰の山があり、世界遺産登録を目指す本県にとってはまたとない機会ととらえ、高野・熊野の奥深い歴史や文化、数多くの文化財などを紹介いたしました。今後も、これを弾みに、世界遺産の早期登録に向け取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、株式会社バーチャル和歌山の創立についてでございます。
 県内企業のIT活用による活性化及びIT関連事業の創出を図るため、去る七月十日、県を初め三十七団体の共同出資による株式会社バーチャル和歌山が創立されました。現在、農林水産物や地場産品など本県のすぐれた産品をインターネット上で紹介・販売するふるさと和歌山わいわい市場を本年十月に、また観光や地域情報など県内のさまざまな情報を十二月から発信すべく諸準備を進めているところでございます。今後、本県のIT産業の振興に大きく貢献してくれるものと期待を寄せているところでございます。
 次に、アジア地域との観光交流についてでございます。
 この九月二十六日から二十八日までの三日間、何光い中国国家旅游局長初め、中国政府並びに山東省など各省の観光、運輸、国際交流関係のトップの方々が来県されます。これは、世界観光機関大阪総会への参加の機会をとらえ、本県の持つ豊かな自然やすぐれた歴史・文化資源をPRし、中国との観光交流の促進を図るため、本県が要請したものでございます。議会開会中ではございますが、県を挙げて歓迎し、実りのあるものにしたいと考えておりますので、議員各位のご協力をお願い申し上げます。
 次に、補正予算案についてでございます。
 今回の補正予算案は、当初予算編成後において特別な事情により予算措置が必要となった事業について所要の措置を講ずるものであり、補正予算総額は一般会計で二十二億八千五百万円余、特別会計で四億四千六百万円余となっております。
 以下、その主なものについてご説明申し上げます。
 まず、死亡原因のうち、がん、心疾患に次いで死亡率が高い脳卒中について、専門医による迅速な救急医療体制の充実を図るため、県立医科大学附属病院に近畿では初めての脳卒中集中治療室を整備することとしております。
 また、医療分野における情報化を推進するため、病院内情報システムの導入を図る日本赤十字社和歌山医療センター等に対し助成することといたしております。
 本年十月から熊野地域を舞台としたNHKの朝の連続ドラマ「ほんまもん」が放映されることとなっておりますが、これを絶好の機会ととらえ、本県の持つ本物の自然、歴史・文化、すぐれた産品等を全国に向け情報発信するとともに、全庁挙げてPR活動に取り組んでまいります。
 また、県内の厳しい雇用情勢を踏まえ、国の緊急経済対策の一環として改正された地域雇用開発促進法の制度を活用し、法に基づく特別措置の適用地域を拡大するため、地域指定に必要な地域雇用開発計画を策定することといたしております。
 次に、本県農産物の効率的な流通システムを確立するため、コスト低減や情報化への対応を目的に、最新式の選果機を備えたミカン、梅の大型集出荷施設や生産、流通情報の受発信及びホームページ開設のための処理機器整備など、新たな時代に対応した流通基盤等の整備に努めます。
 また、本県産の野菜など価格の安定維持に努めるとともに、本県の主要産物であるカキにつきましては、ここ数年、生産過剰により国内の市場価格が低迷しており、新たな販路開拓として香港に輸出を行うほか、梅の果実に加害するケシキスイ類の害虫について発生生態の調査と防除対策試験を実施いたします。
 次に、和歌山市北部における東西主要幹線軸である西脇山口線の整備についてでございますが、園部地区における慢性的な渋滞解消を図るため所要の措置を講じることとしております。
 紀の川中流流域下水道那賀処理区につきましては、生活環境の改善と公共用水域の水質保全に資するため、那賀郡六町と連携して準備を進め、本年度事業採択されたところでございまして、現在十月の都市計画決定に向け、鋭意事務手続を進めているところでございます。また、十四年度当初から幹線管渠工事や終末処理場の用地取得に着手し、早期供用開始を図るため、本年度はその準備作業として終末処理場の用地測量や幹線管渠工事に伴う調査測量、基本設計等を行うことといたしております。
 最後に砂防関係事業についてでございますが、去る六月十九日から二十日にかけて、梅雨前線の活発化による豪雨に伴い土砂崩れ等が発生した危険箇所について砂防施設を設置し、災害の再発防止に努めることといたしております。
 以上が、今回の補正予算案の主な内容でございます。
 なお、今回の台風十一号による災害に対する復旧事業費等につきましては現在計数整理中でございまして、準備が整い次第、ご提案申し上げることといたしております。
 続きまして、条例案件等についてご説明申し上げます。
 議案第百八号は、地方税法等の一部改正に伴い、個人県民税について長期所有上場株式等の譲渡所得に係る特別控除の特例措置を創設するものであり、議案第百九号は、県立医科大学大学院の特別履修学生等の授業料の新設、県立医科大学等の入学金の改正、ビッグホエールのアリーナの半面使用に係る使用料の新設、並びに高齢者円滑入居賃貸住宅に係る審査手数料の新設についてお願いするものでございます。
 議案第百十号は、建設事業施行に伴う市町村負担金について議決をお願いするものでございます。
 議案第百十一号は、湯浅広港内県有地及び港湾区域内の不法使用に対して訴訟を提起するものであり、議案第百十二号は、県営住宅に係る滞納家賃の請求訴訟等を提起するものでございます。
 議案第百十三号は、財産の取得について、議案第百十四号から議案第百十六号は、工事請負契約及び工事委託変更契約の締結について、それぞれ議決をお願いするものでございます。
 議案第百十七号及び議案第百十八号は、平成十二年度の歳入歳出決算及び公営企業決算の認定をお願いするものでございます。
 次に報第六号は、和歌山工科大学整備事業の凍結に伴う教員予定者に係る民事調停の合意について急を要したため、地方自治法第百七十九条第一項による専決処分を行い、その承認をお願いするものでございます。
 諸報第八号及び諸報第九号は、地方自治法第百八十条第一項の規定による委任専決処分報告でございます。
 最後に、環境基本条例第八条に基づく年次報告書を別途提出しております。
 何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(井出益弘君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 この際、新任者をご紹介申し上げます。
 まず、六月二十八日、人事委員会の委員に選任同意され、七月十五日就任されました田端淳二君をご紹介申し上げます。
 人事委員田端淳二君。
  〔田端淳二君、登壇〕(拍手)
○人事委員(田端淳二君) 去る六月議会におきまして、皆様方のご同意を賜り、七月十五日付で人事委員会委員に選任されました田端淳二でございます。
 もとより微力でございますが、職責を全うするため、誠心誠意努めてまいりたいと思います。どうか、皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いを申し上げまして、まことに簡単ではございますが、ごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(井出益弘君) 次に、六月二十八日、監査委員に選任同意され、同日就任されました築野富美君をご紹介申し上げます。
 監査委員築野富美君。
  〔築野富美君、登壇〕(拍手)
○監査委員(築野富美君) ただいまご紹介いただきました築野富美でございます。
 このたび、議員の皆様方のご賛同を得まして和歌山県監査委員に選任いただき、心から厚く御礼申し上げます。この職務の重大さを心にひしひしと感じている次第でございます。
 監査委員としての使命を全うするために懸命の努力をいたす決意でございますので、一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます。
 甚だ簡単ではございますが、ごあいさつにかえさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(井出益弘君) お諮りいたします。九月十二日から十四日まで、及び九月十七日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(井出益弘君) ご異議なしと認めます。よって、九月十二日から十四日まで、及び九月十七日は休会とすることに決定いたしました。
 次会は九月十八日再開し、質疑及び一般質問を日程といたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前十一時三十七分散会

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