平成13年2月 和歌山県議会定例会会議録 第3号(野見山 海議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 三十番野見山 海君。
  〔野見山 海君、登壇〕(拍手)
○野見山 海君 通告に従いまして、三点質問をさせていただきます。
 最初に、知事の政治姿勢についてであります。
 二十一世紀の幕あけがスタートいたしました。国民は、政治の安定、景気回復、社会保障の充実、雇用の創出を思い、そして国民がひとしく安心して過ごすことができる社会を願いながら新世紀を迎えたことと思います。
 しかし、バブル経済崩壊後の経済の停滞と政治の混迷が今なお続き、新たな展望が見えてこない状況ではないでしょうか。しかも、一部の国会議員によるKSD中小企業経営者福祉事業団との癒着による賃貸料の負担、ものつくり大学構想を有利にする国会質問への見返り、さらに参議院選挙での名簿順位を上位にするためKSD会員に相談もなく入党させるとともに、党費を丸抱えさせたり、また外交機密費の乱用やハワイ沖で起きた実習船えひめ丸沈没事故発生時の対応のまずさがあり、首相自身の危機管理意識が欠けていたことで、国民の怒りは頂点に達していると思います。こうした国会議員による私利私欲、また政府の気の緩みなど、永田町政治に対する国民の不信は深まるばかりであります。もう露骨な利益誘導型政治を繰り返すことなく、国民のための政治を心がけてくれる政治家、そして国内外から信頼される政治家が求められていると思います。
 また、景気の回復の兆しが実感として一向に見えてこない中で、企業倒産、合併、縮小、リストラなどによって現在の失業率は四・九%に達し、失業者は全国で三百十七万人と史上最高を記録しております。一方、高校卒業者の就職内定率は全国で七二%、本県では六三・九%、大学卒業者では七八・二%、短大卒業の女子では四八・五%と大変厳しい状況にあり、これからの日本を背負っていく若者の雇用創出が強く求められていると思います。こうした出来事でのことしのスタートであるだけに、政治も経済も先行き不透明であります。今、強力な日本丸のかじ取りが求められております。
 さて本県においては、二十一世紀を目前に、関西国際空港の開港やJRの新大阪乗り入れ、南紀白浜空港のジェット化や高速道路の南伸、県内二時間圏道路整備など、交通機関等の利便性が飛躍的に向上いたしました。また、世界リゾート博や一昨年の南紀熊野体験博が成功するなど、和歌山県は全国で一躍有名になったのではないでしょうか。今後とも、本県は全国に誇れる海岸美や自然美に恵まれた数々の温泉、歴史・文化に彩られた多くの観光資源を生かし、「いやしの和歌山県」を全国に発信すれば、さらなる発展が期待できると思います。
 さて、平成十三年度は木村知事として初めての予算編成であり、県民は県勢の一層の発展と飛躍へのスタートとして、大いに期待しているところであります。知事にとりましても、新しい世紀に県民に夢を与え、本県が活力みなぎる力強い県となるための新たなスタートとして大変重要な年度であると位置づけられております。
 そこで、二十一世紀のスタートに当たり、和歌山県政のトップリーダーとして、知事が考えられている二十一世紀の県政の夢はどのようなものなのか、またそれをどう実現させていくのか、お伺いいたします。
 次に、旧南紀白浜空港跡地利用対策についてでございます。
 旧南紀白浜空港の利用計画については、この議場において多くの議員の皆さんが提言をなされてきました。だれもが、約四十七ヘクタールに及ぶ広大な用地を一日も早く有効活用できるよう何らかの対策が必要であると思っていることでしょう。平成七年三月の南紀白浜空港跡地利用懇話会の報告書の中で、一、紀南地方全体の活性化に資する、二、新空港の利用促進につながる相乗効果が期待できること、三、民間活力の導入を基本方向とする、などが示されております。これらを受けて航空工学系大学基本計画検討委員会が組織され、幾たびかの会議、種々の論議の末、まとめられました。検討委員会の報告書では、結びに「基本計画案に基づく事業化の是非は、県民及び町当局の判断にゆだねられるもの、広域的な地域の発展、活性化への貢献や事業効率の高さを真剣かつ積極的に勘案し、適正な決断を下されんことを期待するものである」と、駒井則彦委員長から報告されております。
 これを受けて、県庁内でも賛否両論があった中で、二十一世紀の人づくり教育が重要ととらえられ、平成十二年度に工科系大学関連の予算が計上されたことで、紀南地域の活性化、紀南浮上につながると大きな期待をし、完成を心待ちにしておりました。木村知事就任後も、だれもがそのまま事業を継続していただけるものと考えておりました。しかし、知事の和歌山工科大学整備事業の凍結宣言は、動き出したらとまらない公共事業をとめることの勇気を評価する人もいるでしょうが、紀南の活性化の切り札の一つとしていた紀南県民の期待を大きく裏切る結果となりました。南紀熊野体験博の成功と、それに引き続く高野山と一体となった熊野地域の世界遺産への登録活動に進展が見られますが、紀南の県民が待望する活性化の切り札が今のところ見当たりません。こうしたことから、旧白浜空港跡地利用には紀南の活性化のシンボル的な事業として地元の期待は大きいものがあります。
 そこで、今後、和歌山工科大学整備事業にかわるべき事業を行うつもりがあるのか、あるとすればそのお考えをお聞きしたいと思います。
 続きまして、梅の問題について質問させていただきます。
 昭和六十年ごろから始まった梅生育不良が続く中、梅農家の方々は不安を持ちながら梅づくりに精を出しています。梅の生育不良問題については、西口前知事時代から県の最重要課題の一つとして位置づけられ、試験研究機関を中心に積極的な取り組みが行われてきたと思います。しかし、いまだ原因究明まで至っておりません。木村知事におかれても、橋本市のダイオキシン対策と同様、梅生育不良原因究明は県政の最重要課題としてとらえられていると思います。知事は、就任されるやすぐに、現地において梅農家の方々とひざを交えて対話をしていただくなど、精力的な取り組みをしていただきました。しかしながら、依然として生育不良が拡大している厳しい現実の中で、これまで地元関係者の皆さんから、一日も早く梅の専門研究機関をぜひ地元に設置してほしいという強い要望がたびたび出されました。本会議においても、この問題が数多く取り上げられたところであります。
 こうした中で、知事が去る二月二十一日に地元市町村長の同席のもと、梅専門研究機関を南部川村に設置することを発表されたことは、知事の梅生育不良問題の積極的な取り組みのあらわれだと思います。今回、厳しい財政状況の中で梅専門研究機関の設置を挙げられたことは梅問題の重要性を再認識するものであり、一日も早く問題解決が望まれるところであります。これまで、暖地園芸センターを中心に原因の早期解明と対策の確立に向けて全力を傾注されてきましたが、梅専門研究機関の設置を機会に、今後スタッフの充実と大気汚染も含めた試験研究や樹勢回復対策にいかに取り組まれるのか、お伺いします。
 次に、ケシキスイという害虫の対策についてであります。
 今では少なくなりましたが、以前にはカメムシが異常発生して農産物の被害が多くあったことがありました。しかし今度は、地方紙でも取り上げられましたように、ケシキスイという虫の問題が新たに出てきました。県としても早く対策を講じる必要があると思いますが、いかがお考えでしょうか。
 次に、輸入梅に関してであります。
 国際化の進展とともに、野菜を初めとする農産物の輸入量が増加していることは、スーパーの売り場に並ぶ外国産を見れば明らかであります。本県特産の梅を見ると、現在の梅の輸入は従来の台湾から中国産に大きくシフトしております。中国産の占める割合は、日本の輸入量全体の九〇%近くに至っており、特に梅加工業者が多い本県では、日本の輸入量全体の七〇%以上を輸入しております。このように増加する中国産は、本県の梅生産者にとって脅威になるのではないかと思います。こうした状況の中で、いかにして和歌山ブランドを守っていくのか。本県の梅産業全体のさらなる発展に向けた今後の取り組みも、あわせてお伺いしたいと思います。
 最後に、観光行政についてお伺いいたします。
 本県はこれまで観光立県として発展してまいりましたが、長引く不況の中、本県への観光客はここ数年、停滞ないし減少傾向にあります。手元にある県観光課の観光客動態調査報告書によりますと、平成元年に二千五百万人台だった観光客は平成七年に三千万人台まで順調にふえ、その後、平成八年、九年は三千万人台で推移していましたが、平成十年は二千九百万人台に減少しております。平成十一年は南紀熊野体験博があって再び増加しておりますが、大幅な観光客の伸びには至っておりません。体験博後、淡路花博の影響を受けた平成十二年の動向が気になりますが、さらに本年三月末、大阪市此花区にオープン予定のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の影響が大変気になるところであります。今、県内の観光地では、多くの観光客が大阪に流れてしまうのではないかという不安が広がっているところであります。
 そこで、観光客誘致にどう取り組むのか、観光行政のあり方、方向性についてお伺いしたいと思います。
 知事は、大阪市にUSJがオープンするので、この来訪者をターゲットに和歌山県への観光客の誘致に努めるとともに、アジア方面を中心とした国際的観光客の誘致についても積極的に取り組みたいと述べられ、このUSJのオープンを積極的に利用しながら、攻めの観光行政を展開されようとしております。こうした姿勢を評価し、大いに支持したいと思います。
 二月二十日の産経新聞によりますと、USJ対策として、県は観光課を観光局に格上げし、またUSJ観光と紀南地方の温泉をセットにしたツアープランの提案を旅行代理店に依頼していると報じられております。しかし、こうしたすばらしいプランを計画倒れにさせないためにも、和歌山県をどうPRするかが大切になってくると思います。現在、本県を訪れる七割近い方々は、県内ないし近畿圏内からであります。恐らく、この多くは海水浴、釣り、ゴルフなどのスポーツやアドベンチャーワールド、和歌山マリーナシティなどのレジャー型の観光であろうかと考えますが、遠方から本県に来てくれる観光客は、また別の目的があろうかと思います。それは、他の地域では得られない本県だけが持つ特異性、独自性を求めるために来られるわけであります。そうしたニーズに対応するために、地域の特性を最大限活用した誘致活動を展開する必要があろうかと思います。
 既に、熊野古道が高野山とともに国の世界遺産暫定リストに登録されたと聞いております。登録にはまだまだ多くの課題も残されていると思いますが、手続が順調に進めば二〇〇四年ごろ正式にユネスコの世界遺産に登録される見込みと、新聞で報道されております。私は、現時点における紀伊山地の霊場と参詣道の世界遺産登録に向けての活動が本県の宣伝材料になり得ると考えております。したがって、世界遺産に向けてのさまざまなイベントを企画し、常に情報を発信し続けることが大変重要であるかと思います。知事は、今年度、特に高野・熊野の世界遺産登録の機運を盛り上げることに力を入れると述べられておりますが、このことと本県のPRをしっかり結びつける必要があろうかと思います。
 そこで、県として観光客の誘致に向けて本県のPRをどのように考えておられるのか、知事のご見解をお聞きしたいと思います。
 以上、一回目の質問を終わります。
○副議長(尾崎要二君) ただいまの野見山海君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) まず、二十一世紀の県政の夢についてということでございます。
 私は、本県は豊かな自然と恵まれた歴史、文化資源や大都市圏に近接していること、また関西国際空港のアクセスのよさなど、他府県に比べても決して引けをとらない、すぐれたポテンシャルを持った地域であると考えております。先日も青森市の雪おろしをテレビでやっておりましたけれども、和歌山はこういうふうな雪もあるわけじゃなく本当に豊かな恵まれた地域であり、このポテンシャルをこれから生かしていくことが私の夢でございます。この地域ポテンシャルを生かして、本県を二十一世紀の先進県にしていきたいことでございますけれども、そのために二十一世紀は、「いやし」ということが大分、人口に膾炙してきたわけでございますが、この「いやし」を一つのキーワードとして、本県ならではの魅力ある観光振興、関空や南紀白浜空港の活用、高速道路等の整備による内外との交流促進、IT等を活用した農林水産業や中小企業の活性化と新しい産業の育成などによる安心と活力みなぎる、そしてまた自然に恵まれた和歌山の創造、これに全力で取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
 次に白浜空港の跡地でございますけれども、この跡地は紀南地方全体の貴重な財産であり、県民の皆様からもこの活用についてさまざまなご提言をいただいているところでございます。
 この利用方法につきましては、民間活力の導入など幅広く検討し、紀南地域の活性化に努めてまいりたいと考えております。このため、関係者による検討の場の設置など、これから積極的に取り組んでいきたいと思っております。
 次に、観光行政でございます。
 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの開業により、国内はもとより、東アジアを中心とした海外からも多くの方々が近畿地方に来訪されることが予想されているところでございます。このUSJの開業を契機として、近畿の他府県とも広域的な連携を図りながらそれらの方々を本県への観光客として誘導する、今までにない新しい取り組みを行っていきたいと思っております。今までは、近畿の他府県はすべてライバルという形で行ってきたわけでございますが、こういうUSJができたことから、ライバルであってもある程度は協力し合って、いいものを出し合うという形の観光を考えていかないと、USJに来たからすぐ和歌山へ来るというわけにいかないと思いますので、そのあたりにも十分注意して観光行政を進めていきたいと考えております。国内向けとしては、旅行会社と旅館、ホテルとタイアップした商品の造成、海外向けには、韓国や台湾での観光展や国際チャーター便を用いたセールス活動を行うなど、USJと本県観光を組み合わせた積極的な誘致活動を展開していきたいと考えております。
 また、自然、歴史、文化豊かな本県の特性を生かした、これからの観光産業の主流となると考えられる体験型観光を地域の皆さんと一体となって取り組み、わかやま観光オプションメニュー創造会議を立ち上げたいと考えております。これは、従来、一つのスポット的な観光地にお客さんがとどまりがちだったのを和歌山県下全域に広げて、その中で体験的なものも組み合わせることによって、和歌山県全体が観光基地であるという形のものにしていく、それが和歌山県の旧来の観光地の振興にも大きくつながるであろうという考えから行うものでございます。
 次に、言うまでもなく高野・熊野は和歌山県の貴重な財産でございます。世界遺産登録活動は、高野・熊野のすばらしさを全国、世界に発信する絶好の機会であり、その雰囲気を堪能していただくためのイベントを実施していくほか、インターネットも活用してPRに努めていきたい、そしてまた、登録ということが最終の目標ではなくて、それに至る過程で和歌山をどんな形で世間に発信していくかということにより大きな意義を見出しているということを申し上げておきます。
 以上でございます。
○副議長(尾崎要二君) 農林水産部長島本隆生君。
  〔島本隆生君、登壇〕
○農林水産部長(島本隆生君) 梅の問題に関するご質問にお答えをいたします。
 まず梅研究所の役割、機能、研究課題についてでございます。
 梅の専門研究機関の設置につきましては、南部川村東本庄地区に決定し、去る二月二十一日に知事から公表したところでございまして、生育不良の原因解明と地域に密着した技術開発の拠点として、暖地園芸センターのウメ部を中心に、普及との連携を図りながら、研究体制の充実強化に努めてまいりたいと考えてございます。
 試験研究の取り組みにつきましては、予定地内の既存園を有効に活用し、新年度からすぐに研究に着手したいと考えてございまして、梅の木の栄養状態を簡易に診断する技術の開発などに取り組むこととしてございます。
 また、一部生産農家から要望のある大気環境面の調査研究につきましては、研究機関の予定地を含め、県下十一地点で降下ばいじん量の測定を行うとともに、関西電力に申し入れているばいじんの成分分析を試料の提供があり次第実施してまいりたいと考えてございます。
 次に産地支援対策といたしましては、地元の協力のもと設置している総合実証園の成果を現地指導に生かす中で、改植や土づくりを行う日本一うめ産地支援事業を積極的に推進するとともに、生育不良によって経営に著しい支障を受けた生産者に対しうめ対策緊急特別利子補給事業を引き続き実施することとしてございます。今後とも、地元との連携・交流を密にして対策技術の推進を図るとともに、国や大学の専門家の指導、協力を得ながら試験研究に取り組み、この問題の早期解決に努めてまいりたいと考えてございます。
 次に、梅のケシキスイ防除対策についてでございます。
 去る一月十九日に果樹園芸試験場を初め普及センター等の関係者でケシキスイ対策会議を開催し、その被害状況と対策について検討したところであります。これまでの調査では、ケシキスイ類の発生は山畑や山林に近い園に多いこと、高温時での繁殖力が旺盛であること、ネット収穫であっても落下後二、三日経過すると侵入が見られることがわかっておりますが、土壌中に生息していることなどから、いまだ不明な点も多くございます。こうしたことから、ケシキスイ類の当面の防除対策としては、梅が地面に接しないように収穫ネットを設置し、落下後の収穫は一日一回以上行うとともに、漬け込み前の品質管理の徹底に努めるよう、JA等と連携を図りながら生産者への指導を強化してまいりたいと考えております。また、地元関係者の協力を得ながら、果樹園芸試験場が中心となって早急に現地試験等を実施するとともに、今後、総合的な防除技術の確立に努めてまいりたいと考えてございます。
 次に、輸入梅に対する今後の対応についてであります。
 近年、中国の梅については、安価であり輸入量も増加していることから、産地にとって大きな脅威となりつつあります。このような状況に対応するためには、最近の安全や本物を求める消費者ニーズを踏まえ、和歌山県産として品質面での有利性を最大限に発揮していくことが重要であると考えております。県では、平成三年より良質の県産原料を使った梅干しをふるさと認証食品として認定し、県産ブランドの向上に努めてきておりまして、これまで七十三業者の三百五十四商品の認定を行い、消費者から高い信頼を得ているところであります。
 また、本県の梅産業関係者から要望しておりました梅干しの原料原産地表示については、このたび農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律、いわゆるJAS法の改正により本年十月から実施される運びとなっておりまして、これに伴い、加工業者等を対象とした地元説明会を本年一月に開催するなど、この制度の周知徹底に努めているところであります。
 今後、このような取り組みをより強化するとともに、家庭における青梅の用途開発やITを利用したふるさと和歌山わいわい市場を活用し、消費者から信頼される和歌山ブランドの確立に努め、和歌山の梅産業のさらなる振興に積極的に取り組んでまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○副議長(尾崎要二君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 三十番野見山 海君。
○野見山 海君 答弁ありがとうございました。
 知事、一件だけお伺いしたいと思います。
 工科大学整備事業について、正直言って、紀南の皆さん方はいまだに大きな期待をされております。今でも、凍結ということになっております。そして、この凍結の解除に向けて、工科大学実現に向けての動きが今紀南の地域であるんですよ。凍結ということだから。
 だから、もういっそのこと、中止なら中止としていく方が紀南の皆さん方にはっきりわかるし、そのことによって白浜空港の利用についてこれから積極的に取り組んでいくということが一番大事ではないかと思います。
 その辺、知事のお考えをお聞きしたいと思います。
○副議長(尾崎要二君) 以上の再質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) ただいまの白浜の工科大学のことでございますけれども、凍結ということの中でその後のいろいろな手続を進めてきております。そのことで、どういうことかということをご理解いただきたいと思います。
 そしてまた、この跡地につきましては、先ほども申し上げましたように非常に大事な土地でございます。そしてまた、議員の方々からもいろいろご提言をいただいておりますし、これから理事者側と議会が車の両輪として、この地域をどういうふうにしていくのかということについていろいろご相談をしながら利活用の方法を考えていきたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
○副議長(尾崎要二君) 答弁漏れはありませんか。──再々質問を許します。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(尾崎要二君) 以上で、野見山海君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後二時二十二分散会

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