平成12年9月 和歌山県議会定例会会議録 第5号(木下秀男議員の質疑及び一般質問)


県議会の活動

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 二十三番木下秀男君。
  〔木下秀男君、登壇〕(拍手)
○木下秀男君 木村知事にとっては初議会でありますが、私がそのトリの役を仰せつかりまして、七項目について質問いたします。
 まずは、今まで十五名の議員の質問の当初に、木村知事の当選をお祝い申し上げるあいさつがございましたが、私もご当選をお祝い申し上げます。そして、あなたが和歌山県知事選に立候補するという決意をされて、ボランティアの一人の男性を連れて、よそ者扱いされる和歌山県知事に立候補するという、その決意たるやに大変敬意を表し、結果を見て喜ぶと同時に、あなたに期待するもの大であります。初議会でありまして、少し緊張する場面も見受けられますけれども、これが序の口というものであろうと思いますので、今後和歌山県知事に志を決めたその決意を、さらに大きく県民のためにご活躍されることを祈念申し上げます。
 湯川秀樹博士の顕彰についてであります。
 日本人初のノーベル物理学賞を受賞された湯川秀樹博士の業績をたどる記録映画制作が、費用不足のため難航しているということを新聞紙上で知りました。湯川博士がノーベル物理学賞を受賞されたのは一九四九年であり、敗戦に打ちひしがれた日本人に誇りと勇気を与えてくれたものであります。日本人初の受賞ということで小学生や中学生に夢と希望を与え、将来の夢は湯川秀樹博士のようになるのだと、朝野を挙げてこの偉業をたたえたものでありました。ノーベル賞受賞五十周年を記念して、博士の教え子たちが中心になって記録映画制作の話が起こり、年内完成を目指して制作費約四千万円を募っているが、現時点ではその半分も集まっていないということであります。映画の題名は「映画評伝 湯川秀樹─自伝「旅人」より─」となっております。その「旅人」という湯川博士の書かれた自伝は、十月九日の読売新聞の記事でございますが、「二十一世紀に伝えたいあの一冊」という日本国内の名著の中に「旅人」(湯川秀樹)が記載されてございますけれども、それほど有名な本であるようであります。私は新聞で知っただけでありますけれども、この「旅人」という本は大変貴重な本であろうと思います。
 私が何ゆえにこの件を取り上げたかと申しますと、私が中学生のころでございますが、博士のノーベル賞受賞を教えたくれた社会科の先生から、博士の奥様は和歌山県の方だと教えられていたからであります。奥様の実家は日高町比井にあり、菩提寺も旧家も現存してございます。今、親類の方が守っておられますが、博士ご夫妻が若いときに時々二人で墓参に来られたそうであります。湯川博士夫人のスミさんは、今、大阪にある湯川胃腸病院という医家の名門湯川家の次女として明治四十三年にお生まれになり、やはり和歌山県出身の小川秀樹氏──博士の旧姓です──と結婚され、湯川姓を名乗られたそうです。博士は、受賞後も研究や講演で世界各国を回る中で、ラッセル・アインシュタイン宣言──これは反核運動の宣言でございますが、この宣言に署名され、核兵器反対、世界連邦建設運動に死の直前まで力を注がれました。博士の死後、スミ未亡人が世界連邦建設日本委員会総裁を引き継がれたのであります。そのころ私も少しその運動にかかわったことから、さきに述べた湯川秀樹博士の記録映画制作のことを知り、ここに取り上げた次第であります。
 私は、かつてこの壇上から、田辺市のナショナルトラスト運動の応援の支援を訴えました。また、ミャンマーのアウン・サン・スー・チーさんの軟禁解除の意見書提出に同意を求め、東京にその書類を運んだこともございます。湯川博士の件につきましても、五十年余りの歳月を経た今日、このような出来事も忘却のかなたへと押し流されがちでありますが、今の社会に先人の偉業をたたえ、後世に伝えるという日本古来の徳育の実践・充実が廃れつつあることを憂えるものであります。
 知事は、このたびの知事選挙に際し、和歌山県に本籍を移されたと聞き及んでおります。また、最高学府は京都大学卒業と伺っております。しからば、湯川秀樹博士は知事の大先輩であります。湯川博士の業績の一端を申し述べましたが、公室長に答弁を求めるべきでありましょうけれども、後輩である知事のご所見をお伺いするものであります。
 次に、このことは重複するかと思いますが、他府県との連携について、府県間道路の整備促進をということで質問します。
 地方分権法が制定されて、市町村合併や広域圏問題に関心が高まってございます。かつて、小野県政の時代には阪奈和合併問題がありました。大橋県政のころには府県間道路促進への大きな問題もありました。特に大橋知事は、昭和四十六年の国民体育大会の和歌山での開催に向けて、県内はもちろんのこと、府県間道路整備に積極的に取り組まれました。当時、建設省から和歌山県土木部長として竹元千多留氏が赴任されております。なかなかのやり手でございましたが、後に和歌山県から大阪府の土木部長に栄転されました。和歌山県に向けていろいろの促進計画を立てて努力をしてくださいましたが一向に進展せず、和歌山県側が切歯扼腕したものであります。当時の大阪府政は共産党出身の黒田知事でありました。これで、近畿自動車道南伸は十年おくれたと言われております。計画どおり進行していれば田辺市まで開通していたのにと、当時を知る人は残念がることしきりであります。
 知事は今議会冒頭の就任あいさつで、開かれた和歌山県として、「より一層、他府県等との連携が重要になってまいります。とりわけ大阪府との関係は重要であると思っておりますけれども、私は大阪府政の一翼を担った経験を生かし、その連携の強化に力を尽くし、県益のため、県民のため全力で取り組んでまいりたいと考えております」、こう話されました。私は、この点について心から喝采を送るものであります。和歌山県と大阪府を結ぶ路線は、国道二十六号線、国道四百八十号線、府県道泉佐野岩出線、泉佐野打田線がありますが、私がこれから申し上げる路線は、和歌山県がお題目のように言っている大阪湾岸道路南延伸部の整備促進であります。
 和歌山県が建設省や国土庁へお百度参りをしても無理であります。本家本元の大阪府政が重点項目に組み入れ、政府に強く要請してもらう以外に見込みはありません。年一回副知事レベルで協議会が開かれるようでありますが、今の時代にそんな悠長なことでは成るものも成らないでありましょう。電話もあればファクシミリもあります。形式張ったことをせずに、あなたの古巣の府庁へ行くのに一時間もかかりません。大阪府知事とあなたとの仲は兄弟の間柄と県民は見ております。この湾岸ルートの早期着工の話し合いを進められるように提言するものであります。
 私は一昨日、九日の体育の日でありますが、龍神村で西暦二〇〇〇年を祝う交流の集いというのがございまして、そこに案内をいただいて行ってまいりました。それは、もちろん記念式典もございましたけれども、龍神村と泉南市が姉妹提携をした龍神村でのお披露目の会でもありました。そこに、泉南市長の向井通彦さん、それから泉南市議会議長の嶋本五男さん──この方は古座町出身の方でございます──ほかに大勢の皆様がお越しでございましたが、市長さん、議長さんとお話をする機会を得ましたので、今申し上げた道路整備についての協力を要請いたしました。泉南市は今月十五日ごろから市会の選挙があるそうでございますけれども、それが済めば一度泉南市に来い、そしてその話をして大阪府庁に一緒に行こうじゃないかというお話もいただきました。そういうことで、あの大阪湾岸を通るりんくうジャンクション、ここから和歌山市に向けて湾岸ハイウエーとして連結された暁には、阪神との往来が便利になる以上に和歌山県への観光客も大きく増員されると思うのであります。知事のご所見をお伺いいたします。
 次に、財政再建を目的としたプロジェクトの見直しであります。
 政府文部省は五月二十六日、全国立大学学長を東京に招集し、国立大学九十九校のすべてと大学共同利用機関を国から独立した行政法人とする方針を表明されました。中曽根文部大臣でございます。さらに、全国にある公立大学についても国立大学に準じた対応を検討することを明らかにしました。この計画が達成されれば、競争と淘汰の時代に入るのは必至の状況になると言われております。
 県は、財政運営プログラムIIの策定を提案されましたが、県から送付いただいた書類を精査いたしますと、ことし平成十二年度の不足は百二十四億円、十三年度には百七十億円、この二カ年の不足分は財政調整基金で補充できるとしていますが、財政調整基金の残高は八十億円と底をついている現状であります。平成十四年度には百八十億円、十五年度には百六十億円の不足と見込んでおります。大幅な財源不足で火の車財政であります。総務部を中心に財源確保の目標額を定め、全庁挙げて取り組むとしています。その中には知事部局で百人、教育委員会で五百人削減、職員の給与見直し等々挙げておりますが、この財政窮乏のしわ寄せを県職員に課するだけで達成できるものではないと思います。県民みんなでこの苦境を乗り切るために、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んで、今の県財政の実情を県民にわかりやすく訴えるべきではないかと思います。しかし、その前にしなければならないことがあります。今まで取り組んできたこと、これから取り組もうとすること、これらの大型プロジェクトを検討し直して取捨選択することであります。
 前段申し上げました国立大学の法人化と公立大学の見直しについて、和歌山県が白浜に計画している県立航空工科大学設立を見直し、県立医科大学と県立看護短期大学を行政法人化に向けて取り組むべきではないでしょうか。県立医科大学は、和歌山県の大きな荷物として言われて久しく、年間百億円余りの県費で運営されている現状をこのまま見過ごすことは県財政の運用に大きな負担を続けることになるからであります。
 今、大学経営は、日本の財政や経済運営よりも難しいと言われております。それは、少子化による学生の不足であります。今、県内にある私立青踏女子短期大学は三年後には閉校して高等学校に併合されるようでありますし、同じように信愛女子短大も学部廃止を検討中との声も聞いております。発想の転換と大なたを振るうことで苦境が切り開かれると信ずるものであります。
 以上は私が六月に原稿をつくったものでありますが、その三カ月前の二月議会に白浜の工科大学の承認を議会ではいたしております。私もその賛成議員の一人でありますが、五月二十六日の中曽根文部大臣の政府の答申ということの報道を受けてこの原稿を作成したものであり、この六月議会に前知事に質問するべく準備をしたのでありますけれども、衆議院選挙で七月となり、もろもろの事情があって九月議会の質問をと待っておりましたところ、西口知事の勇退、木村知事の就任ということで、そして今議会開会早々に木村知事の決断で凍結が伝えられました。私は、この原稿を書いた立場から、あなたのとった凍結に対しては拍手喝采を送るものであります。あなたの知事選挙中に宣伝車のマイクから「木村良樹はしがらみに縛られない純真無垢な男であります。二十一世紀の和歌山県の先頭に立つランナーです」──この言葉を思い出しました。あなたの工科大学凍結の報道の紙面には「苦汁の決断」と書いた新聞もありましたけれども、私はしがらみに縛られない英断と満腔の敬意を表するものであります。知事のご所見をお伺いするものであります。
 続いて、これは私と原議員とのおはこのようなものでありますが、梅研究機関の整備についてお伺いいたします。
 西口前知事は、この梅問題を県政の最重要課題の一つとして位置づけ、懸命の努力をされてきたことは、既にご承知のとおりであります。専門の科学者にお願いし、和歌山県うめ対策研究会を立ち上げ、生育不良の原因究明と対策の確立に積極的に取り組まれたのを初め、厳しい財政事情の中で知恵を絞り、関連予算の集中投資を行う等々、その努力の数々は枚挙にいとまがございません。任期中の完全解決に向けて全精力を傾けられたにもかかわらず、体調不良による途中降板はさぞかし無念であったろうと心中を拝察するところであります。
 この質問原稿を書いている十月四日、南部郷の梅生育不良特別対策部会は、今年度の生育不良発生本数、これは南部、南部川だけでございますが、一万二百六十七本と発表しました。調査を始めた平成六年度と比較すると今年度は五倍となるそうでありますが、他の田辺地方、印南地方の市町村を合計するとさらに被害の拡大傾向が続いており、大変心配なことであります。木村知事は就任されるや、この梅問題を県政の三つの課題の一つとして取り上げ、若さを前面に押し出され、早速国に対して幹部の現地視察を要請されました。その結果、この十四日に農林水産省の担当局長が来県の運びとなるとともに、みずからも知事として初めて公式に現地視察されることになりました。この迅速な行動に敬意を表するとともに、改めてこの問題の早期解決に取り組まれることを期待するものであります。
 そこで本題に入りたいと思いますが、梅の専門研究機関についてであります。
 西口前知事は、この梅問題の解決に向けて、地元からの強い要望もあり、中長期的な視点から独自で梅の専門研究機関の整備に取り組む強い姿勢を打ち出され、平成十二年度予算において新規にうめ研究機関設置等基本構想事業として計画策定費を盛り込み、現在、農林水産部において検討が進められているものと思います。一方県財政は、今議会において多くの同僚議員が取り上げましたように、これまで経験したことのない厳しい状況に置かれております。県としても、行財政改革に懸命に取り組まれておりますが、改善の兆しが見えるまでには至っていないのが現状であろうと思います。こうした中で、大規模プロジェクトの見直しを含め、知事は聖域を設けないと、不退転の決意で改革に臨まれようとしております。まことに、その言やよしであります。変革の時代、二十一世紀を控え、じっくり構想を練るのもまた大切であるとは思います。待ったなしの厳しい財政状況の中で、梅研究機関について今後どのように取り組まれるのか、知事の見解を求めます。
 次に、環境税制定であります。これは目的税であります。
 地方分権一括法が制定され、地方の実情に即した政策をつくり、各自治体が独自に課税できるように創設されたのが法定外目的税であります。従来から、自治体が独自に課税できる制度として法定外普通税がありますが、この税収は一般財源に繰り入れられるが、法定外目的税は使い道が特定の目的に限定され、住民の理解が得られやすい利点があり、今までは国の許可制であったのが協議制となり、自治体の裁量が大きくなりました。
 この税制が創設されてから、三重県では環境先進県づくりを掲げ、産業廃棄物処理施設設置促進条例の試案を策定し、ことし九月制定の運びと伺っております。ほかに環境、公害等に関する税制を検討している自治体は、既に東京都、大阪府は独自に導入を決定し、神奈川県、三重県は具体的に検討しており、二十数府県と四市区町村で研究会や調査会がスタートしているようであります。ちなみに一九九八年、全国自治体の環境保全費として四兆三千億円を負担しているのであります。この厳しい財政状況の中で、財源確保は切実な課題であります。
 知事は、三大懸案問題として、梅の生育不良問題、雑賀崎の埋め立て問題、橋本市の産業廃棄物問題に全力で解決に当たると表明されました。大阪府の導入のほとんどを副知事として関与されたと思うのでありますが、この点はいかがでございますか、お伺いいたします。
 橋本市の産廃問題もようやく話し合いが進み、付近住民の検診や焼却処理施設建設等解決に向かいつつありますけれども、完全解決まではまだまだ先のことであります。平成八年九月から大阪湾フェニックス基地に搬出しておりますが、最近は閉鎖もうわさされており、管理処分場を持たない和歌山県がどうなるのか危惧するものであります。人間社会が発展すればするほど各種の廃棄物が出てまいります。これは当然のことであります。前知事の西口勇氏が県外の産廃物は持ち込まさず、また県内は持ち出さずとの県の方針を定めましたが、その方針を継承されますか、お伺いいたします。
 継承されるとすれば、前段で述べました県内への産廃処理場建設を急がねばなりません。その資金を県民で負担しようという環境税の制定を提言するものであります。だれも税金の支払いを好む者はいないでしょう。しかし、自分たちの出したものは自分たちで処理しようということは、人間社会での基本であると思います。知事の見解を求めるものであります。
 次に、シドニーオリンピックが終わってということで質問いたします。
 見るものに感動を、若者に夢を与えてくれた第二十七回シドニーオリンピックも盛会の中に終了し、日本の女子選手の活躍ぶりがテレビで放映されて一喜一憂したものであります。またパラリンピックが開催されますが、今回のオリンピックのクリーンヒットは、何と申しましても朝鮮半島を白地に青で染め抜いた旗を持った南北選手が手を取り合って開会式で入場行進したことでありました。イデオロギーに関係なくスポーツが存在することを見事に表現する開会式でありました。
 和歌山県選手が日本代表としてオリンピックに参加したのは、一九三二年、第十回のロサンゼルス大会に西田修平、前畑秀子選手ほか四名と記録されております。西田修平選手は優勝を分け合った友情のメダル、前畑秀子選手は、「前畑頑張れ、前畑頑張れ」の二百メートルの平泳ぎで優勝されましたが、父の指導で紀の川で練習をしたという苦労話が今も残っております。一九八三年のロサンゼルス大会参加以来十四回オリンピック大会が開催されておりますけれども、和歌山県から約八十名の選手が参加いたしております。金八個、銀六個、銅七個、合計二十一個のメダルを獲得しております。先人たちの活躍に比べ、最近の和歌山県のスポーツ界の実態を見るとき、いまひとつの思いをするのは私一人ではないと思います。選手層が薄いのか、指導者が少ないのか、競技施設が少ないのか、実業団チームがないからか、いろいろと考えるのでありますが、私にはこれという解答が出てまいりません。
 ミレニアム二〇〇〇年の記念すべきシドニーオリンピック大会の感想と二十一世紀に向かっての和歌山県スポーツ振興について教育長のご所見をお伺いいたします。
 最後に、二十一世紀を見据えた森林、林業、木材産業の活性化についてお伺いいたします。
 私は、以前からも森林、林業に関心を寄せてまいりましたが、図らずも本年六月から二年間、森林・林業・林産業活性化促進地方議員連盟全国連絡会議の会長を務めさせていただくことになり、森林、林業問題が今日大変重要であるとの思いをさらに強く抱いているところであります。森林・林業・林産業活性化促進地方議員連盟、通称林活議連では、本年六月に全国集会を開催いたしまして、「二十一世紀の森林・林業・林産業基本政策の確立に関する要望」を採択して、八月にはこれを持って林野庁長官に要望してまいったところであります。こうしたこともあってか、私は去る九月二十五日、林業経営者の団体である紀州林業懇話会との意見交換の機会に恵まれ、じかに林業経営者の話を聞き、また意見を交わす中で、林業の置かれている深刻な現状を改めて認識したところであります。林業がいかに厳しいかということを当日の資料から紹介してみたいと思います。
 木材価格の推移でありますが、県森林組合連合会の御坊共販所に例をとってみますと、杉は平成三年をピークに八年連続下落、一立方メートル当たり三万七千六百三十八円から平成十一年には一万六千四百三十九円へと、四三%にまで低落いたしました。ヒノキの場合はさらに著しく、平成元年をピークに十年連続の下落、一立方メートル当たり八万六千四百十二円から平成十一年には三万二千三百十一円へと三七%にまで低落し、まさに木材価格は暴落した状態となっております。こうした木材価格の下落は、山元立木価格、すなわち山に生えている状態の木の価格に直接はね返り、林業経営を直撃しています。御坊共販所の市場価格から生産費を差し引き、平成元年と平成十一年の山元立木価格を比較すると、杉は平成元年当時の五分の一、ヒノキは四分の一しか値打ちがないような状況となっております。また杉で見ると、市場価格に占める生産費の割合は平成元年には四四%であったものが、平成十一年には八〇%を占めるに至っております。
 わかりやすく申し上げますならば、杉で見ると、山元立木価格が一平方メートル当たり三千円余りですから、五十年から六十年育てた一ヘクタールの杉山がおよそ百万円でしか売れないことになります。この価格は比較的道路に近い丸太生産の容易な山林について行われたものであり、切り出しても採算割れのケースが多くあるわけであります。林業経営面から見ると、これだけの利益では伐採跡地への植林と育林経費の捻出も困難であり、林業経営のための融資返済にも支障が出てきているのが実態であります。一方、価格の低下のみならず、輸入木材製品の増加もあり丸太需要が減少し、中でも国産材の自給率は二〇%にまで落ち込んでいる現状であります。御坊共販での取扱量も、平成元年の三万立方メートルから、平成十年には一万九千立方メートルへと減少してきております。
 以上のように、産業としての林業はまことに厳しい状況に立たされているわけであります。しかし一方では、今日まで林業が森林を守り育て、間接的には災害から県民の生命と財産を守る役割を果たし、本県の自然景観をも形成してきたと思うのであります。さらに、大量生産、大量消費、大量廃棄の社会経済システムが行き詰まり、二十一世紀に向けて環境に与える負荷の少ない資源循環型社会への変革が叫ばれている現在、再生可能な森林資源の利用こそが今特に求められているのではないでしょうか。育成してきた豊かな森林から生み出される木材は、人間の健康と心に優しい素材であり、和歌山の特色を生かした地域振興を図る観点からも林業の活性化は意義ある課題と考えます。
 そこで、知事にお尋ねいたします。
 二十一世紀を見据えた中で、森林、林業、木材産業の活性化をどうしていくのか、その基本姿勢についてお伺いいたします。
 紀州材は、古くから関東方面へも出荷され、高い評価を得てきたところでありますが、それは紀州材のすぐれた品質があってのことと思います。輸入材との競争のみならず、国内林業においても競争が激化してくる中で、紀州材の品質のすぐれた点を明確にし、ユーザーにアピールして利用拡大を進めていくことが重要と考えますが、いかがでしょうか。紀州材の利用拡大について農林水産部長の答弁を求めます。
 また、さきにも申し上げましたが、木材の山元立木価格が低落し、植林のめどが立たない現状にある中で、林業を活性化し、ひいては地域の活性化につなげるためには、経営が継続できるだけの利益確保がぜひ必要であります。そのためには、生産経費をどのようにして低く抑えるかが大きなポイントになるのではないかと考えます。生産経費の低減策をどうするのか、これも農林水産部長の答弁を求めるものであります。
 以上で、私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(阪部菊雄君) ただいまの木下秀男君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
○知事(木村良樹君) 湯川秀樹博士の顕彰についてでございます。
 本県では、誇るべき業績を残された方が、学術、文化関係など幅広い分野で数多く輩出されております。ご質問の湯川秀樹博士でございますが、本県にゆかりのある方であるということをご存じない方も多いのではないかと思います。ちなみに、私自身も良樹という名前でございますが、これは秀樹ではちょっと恐れ多いので良樹──「秀」を「良」にしたということがありまして、やはりその当時の人たちにとっては──きょうもノーベル賞の発表がありましたけれども、大変な出来事であったと思っております。このような湯川秀樹博士に限らず、郷土にゆかりのある先人たちを広く県民の方々、特に青少年の方々を中心に知っていただくことは非常に重要なことであると思っております。
 先人の足跡については、これまでも「和歌山県史 人物」や「郷土史に輝く人びと」「和歌山の先人たち」等を発刊してまいりましたけれども、何か別の方法でもっと教育的な観点から、県内の青少年の人々が誇りを持てるような顕彰の仕方ということがあればよいなと思っておりますし、これから積極的に知恵を絞ってまいりたいと考えております。
 次に、府県間道路の整備促進をということで、大阪湾岸道路南延伸についてでございます。
 大阪府との連携を強化し、近畿の経済圏と和歌山を直結する上での重要課題として、大阪府知事とも──兄弟ではございませんけれども非常に仲よくしておりますので、連携して建設省等にも強く働きかけてまいりたいと考えております。
 それから、大型プロジェクトの見直しについてお答えを申し上げます。
 二十一世紀に向けた新しい時代への転換点にある今日、山積する課題に対処するため、財政健全化への取り組みは喫緊の課題と考えております。この観点から、大規模プロジェクトにつきましても聖域を設けることなく徹底した見直しを図るため、財政健全化期間中において実施予定であるプロジェクトのすべてについて、規模や実施時期等について改めて見直しを検討するよう指示しているところでございます。
 次に梅研究機関の整備についてでございますが、この問題につきましては地元の方々から強い要望があることを十分承知いたしております。現在、厳しい財政状況の中ではございますけれども、産地に密着した梅の研究機関の整備に関する基本構想の策定を進めているところでございます。私もこの梅問題の早期解決を図る上で研究機関の整備は重要と考えておりますが、実現にはソフト、ハードの両面において課題もございますので、今後とも地元市町村や関係機関、専門家の方々などいろいろな方々の意見を伺いながら、梅産地にふさわしい専門研究機関の整備を推進してまいりたいと考えております。
 それから環境税の問題で、産業廃棄物についての方針でございますけれども、不適正な処理等を防止するため、県では現在、和歌山県産業廃棄物の越境移動に関する指導要綱を策定しておりまして、本要綱に基づき、今後とも排出業者及び処理業者の指導に努めてまいりたいと考えております。
 ご提言の環境税の制定については、地方公共団体が新たに税を創設するには検討していかなければならない課題がたくさんございます。また、何よりも県民の方のご理解を得ることが必要でございます。いずれにいたしましても、分権の時代には財源の充実確保を図ることが重要な課題でございますので、ご提言の環境税や他県において検討されている環境関係税なども参考にしながら、本県にふさわしい新しい税のあり方についてプロジェクトチームをつくり、幅広い観点から研究してまいりたいと考えております。
 次に、二十一世紀を見据えた森林、林業、木材産業の活性化についてでございます。
 地球環境問題がクローズアップされている中で、私は二十一世紀は森林の時代、森林を支える林業の役割が改めて見直されるべき時代になると考えております。議員お話しのとおり、林業、木材産業を取り巻く情勢は極めて厳しいものがございますけれども、県民全体の財産とも言える森林資源を有効活用した林業、木材産業の活性化は県政の重要課題の一つであると考えております。
 現在、林業基本法の改正など国の基本政策の見直しが進められておりまして、こうした動向なども視野に入れながら、和歌山県では二十一世紀は森林の時代という基本認識に立って事業の一層の重点化を図りつつ、生産コストを低減させる基盤整備や森林整備などを着実に推進してまいります。また、品質のすぐれた紀州材の利用拡大に向けてITを活用した新たな流通システムの構築など、全国をターゲットとする木材生産県としての体制整備を進め、二十一世紀の新たな木の国を創造してまいりたいと考えております。
○議長(阪部菊雄君) 農林水産部長島本隆生君。
  〔島本隆生君、登壇〕
○農林水産部長(島本隆生君) 紀州材の品質のアピールによる利用拡大についてのご質問でございます。
 議員お話しのとおり、紀州材は、粘り強さ、色合いのよさなどについて古くから高く評価されてまいりました。林業センターでは、これら紀州材のよさについて試験を重ねてきた結果、本年、紀州材の強度性能は全国的に見て高い水準であることがわかってまいりました。県としては、現在木材関係団体の方々と連携をとりながら、紀州材の強度性能について数値化して製品に表示する手法の検討を進めているところでございます。この取り組みが実現いたしますと、市場関係者から住宅購入者に至るまでの広い範囲の消費者に対して紀州材のよさが強くアピールできるものと、大きな期待をしているところでございます。今後は、公共施設の木造化の推進や産地直送住宅の促進等による紀州材の需要拡大に加え、紀州材のすぐれた強度性能の表示による県外大消費地への販売戦略を展開し、利用拡大に取り組んでまいりたいと考えてございます。
 次に、木材の搬出などの生産経費をどのように低く抑えていくかということでございます。
 林内路網と玉切り、枝払いが同時にできる高性能な林業機械の組み合わせによる効率的な作業体系の確立が最も有効な方策であると考えてございます。
 県において試算した集材距離と丸太生産費の関係の一例を申し上げます。集材距離六百メートルと林内路網の整備により三百メートルとなった場合を比較すると、丸太生産費は二五%低くなるという結果が出てございます。また、同じ三百メートルで従来の作業と高性能林業機械による作業を比較いたしますと、生産性は一・七倍になるという結果が出てございます。県といたしましては、木材生産機能の高い森林に重点を置き、林道、作業道による体系的な林内路網の整備を進めるとともに、高性能林業機械の購入助成やオペレーターの育成を進め、路網の整備と機械の一体的な組み合わせによる生産体制の整備により一層努めてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(阪部菊雄君) 教育長小関洋治君。
  〔小関洋治君、登壇〕
○教育長(小関洋治君) 先ごろ終了しましたシドニーオリンピックは、全世界の人々に数々の夢と希望を残してくれた感動的な大会でありました。ただ近年、オリンピックに参加する国や地域が増加するとともに、アジア地域の出場枠の制限により日本選手の出場が難しくなってきております。
 そうした中で、今回、本県関係者としてレスリング、フェンシング、野球、アーチェリー、セーリング、陸上競技の六つの競技に、選手六名とコーチ二名の合わせて八名が参加することができました。各選手はそれぞれ健闘いたしましたが、残念ながらメダルの獲得までには至りませんでした。
 スポーツは、青少年の健全育成を図る上でも、生涯にわたって健康で活力ある生活を送る上でも、極めて意義深いものがございます。このため教育委員会では、生涯スポーツの振興と競技力の向上に積極的に取り組んでいるところでございます。競技力の向上を図るためには、企業スポーツに対する支援を行うとともに、ジュニア層の対策として、中高一貫指導システムの構築やハイスクール強化モデル校の指定、学校への専門的な指導者の派遣、運動部の学校間連携などを行っております。
 今後とも、関係競技団体と協力して、ジュニア層の選手に夢と希望を持たせ、将来オリンピックを目指すような選手を育成してまいりたいと考えております。
○議長(阪部菊雄君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) 以上で、木下秀男君の質問が終了いたしました。
 お諮りいたします。質疑及び一般質問は、以上をもって終結することにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、質疑及び一般質問をこれをもって終結いたします。
 お諮りいたします。議案第百六十二号から議案第百六十六号までについては、本日議決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより質疑に入ります。──質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第百六十二号和歌山県公安委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 この採決は、無記名投票をもって行います。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(阪部菊雄君) ただいまの出席議員数は、議長を除き四十三人であります。
 お諮りいたします。立会人に、五番堀本隆男君、二十一番高瀬勝助君、三十番野見山海君、四十五番新田和弘君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
 なお、この際、白票を無効といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(阪部菊雄君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(阪部菊雄君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県公安委員会の委員に島正博君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(阪部菊雄君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(阪部菊雄君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(阪部菊雄君) 投票の結果を報告いたします。
   投票総数     四十三票
     うち有効投票     三十八票
       無効投票       五票
     有効投票中          
       賛成       三十八票
       反対         なし
 以上のとおり、賛成多数であります。よって、議案第百六十二号はこれに同意することに決定いたしました。
 次に、議案第百六十三号和歌山県教育委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 この採決も、無記名投票をもって行います。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(阪部菊雄君) ただいまの出席議員数は、議長を除き四十三人であります。
 お諮りいたします。立会人に、五番堀本隆男君、二十一番高瀬勝助君、三十番野見山海君、四十五番新田和弘君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
 なお、この際、白票を無効といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(阪部菊雄君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(阪部菊雄君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県教育委員会の委員に樫畑直尚君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(阪部菊雄君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(阪部菊雄君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(阪部菊雄君) 投票の結果を報告いたします。
   投票総数     四十三票
     うち有効投票     三十七票
       無効投票       六票
     有効投票中          
       賛成       三十七票
       反対         なし
 以上のとおり、賛成多数であります。よって、議案第百六十三号はこれに同意することに決定いたしました。
 次に、議案第百六十四号和歌山県教育委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 この採決も、無記名投票をもって行います。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
○議長(阪部菊雄君) ただいまの出席議員数は、議長を除き四十三人であります。
 お諮りいたします。立会人に、五番堀本隆男君、二十一番高瀬勝助君、三十番野見山海君、四十五番新田和弘君の四君を指名いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、立会人に以上の四君を指名いたします。
 なお、この際、白票を無効といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
○議長(阪部菊雄君) 配付漏れはありませんか。──配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
○議長(阪部菊雄君) 異状なしと認めます。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県教育委員会の委員に赤松壽男君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載の上、点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
○議長(阪部菊雄君) 投票漏れはありませんか。──投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
○議長(阪部菊雄君) これより開票を行います。
 立会人の立ち会いをお願いいたします。
  〔開票〕
○議長(阪部菊雄君) 投票の結果を報告いたします。
   投票総数     四十三票
     うち有効投票     三十八票
       無効投票       五票
     有効投票中          
       賛成       三十八票
       反対         なし
 以上のとおり、賛成多数であります。よって、議案第百六十四号はこれに同意することに決定いたしました。
 次に、議案第百六十五号和歌山県収用委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 本県収用委員会の委員に勝本僖一君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(阪部菊雄君) 起立多数であります。よって、本案はこれに同意することに決定いたしました。
 次に、議案第百六十六号和歌山県収用委員会の予備委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 本県収用委員会の予備委員に月山純典君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は、ご起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(阪部菊雄君) 起立多数であります。よって、本案はこれに同意することに決定いたしました。
 次に、議題となっております全案件のうち、議案第百六十号平成十一年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第百六十一号平成十一年度和歌山県公営企業決算の認定についてを除くその他の案件は、お手元に配付しております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会にこれを付託いたします。
  【日程第四 請願付託の件】
○議長(阪部菊雄君) 次に日程第四、請願付託の件について報告いたします。
 今期定例会の請願については、お手元に配付しております請願文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会にこれを付託いたします。
 お諮りいたします。十月十二日、十三日は常任委員会審査のため休会といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(阪部菊雄君) ご異議なしと認めます。よって、十月十二日、十三日は休会とすることに決定いたしました。
 なお、常任委員会の会場はお手元に配付しておりますので、ご了承願います。
 次会は、十月十六日再開いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午後三時二十二分散会

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