平成12年6月 和歌山県議会定例会会議録 第4号(全文)


県議会の活動

平成十二年六月 和歌山県議会定例会会議録 第四号
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議事日程 第四号
 平成十二年七月六日(木曜日)午前十時開議
  第一 議案第百二十号から議案第百三十三号まで、並びに報第三号から報第七号まで(質疑)
  第二 一般質問
会議に付した事件
  第一 議案第百二十号から議案第百三十三号まで、並びに報第三号から報第七号まで(質疑)
  第二 一般質問
出席議員(四十六人)
     一  番       新   島       雄
     二  番       山   田   正   彦
     三  番       佐   田   頴   一
     四  番       松   本   泰   造
     五  番       阪   部   菊   雄
     六  番       堀   本   隆   男
     七  番       門       三 佐 博
     八  番       西   本   長   弘
     九  番       坂   本       登
     十  番       小   原       泰
     十一 番       大   沢   広 太 郎
     十二 番       木   下   善   之
     十三 番       宇 治 田   栄   蔵
     十四 番       尾   崎   要   二
     十五 番       宗       正   彦
     十六 番       橋   本       進
     十八 番       原       日 出 夫
     十九 番       永   井   佑   治
     二十 番       谷       洋   一
     二十一番       小   川       武
     二十二番       高   瀬   勝   助
     二十三番       木   下   秀   男
     二十四番       町   田       亘
     二十五番       山   下   直   也
     二十六番       玉   置   公   良
     二十七番       神   出   政   巳
     二十八番       野 見 山       海
     二十九番       吉   井   和   視
     三十 番       向   井   嘉 久 藏
     三十一番       平   越   孝   哉
     三十二番       下   川   俊   樹
     三十三番       江   上   柳   助
     三十四番       金   田       眞
     三十五番       森       正   樹
     三十六番       冨   安   民   浩
     三十七番       新   田   和   弘
     三十八番       中   村   裕   一
     三十九番       井   出   益   弘
     四十 番       大   江   康   弘
     四十一番       高   田   由   一
     四十二番       中   山       豊
     四十三番       飯   田   敬   文
     四十四番       鶴   田   至   弘
     四十五番       松   本   貞   次
     四十六番       村   岡   キ ミ 子
     四十七番       和   田   正   人
欠席議員(なし)
 〔備考〕
     十七 番欠員
説明のため出席した者
     知事         西   口       勇
     副知事        高   瀬   芳   彦
     出納長        中   山   次   郎
     知事公室長      大   平   勝   之
     総務部長       稲   山   博   司
     企画部長       安   居       要
     環境生活部長     道   浦       渥
     福祉保健部長     白   井   保   世
     商工労働部長     内   田   安   生
     農林水産部長     島   本   隆   生
     土木部長       大   山   耕   二
     企業局長       辻           健
     教育委員会委員長   目   黒   威   徳
     教育長        小   関   洋   治
     公安委員会委員    中   尾   公   彦
     警察本部長      樋   口   建   史
     人事委員会委員長   青   木   孝   祐
     代表監査委員     宮   市   武   彦
     選挙管理委員会委員長 谷   口   庄   一
職務のため出席した事務局職員
     事務局長       田   村   徳   美
     次長         蓮   池   康   宏
     議事課長       北 垣 内       敬
     議事課副課長     松   谷   秋   男
     議事班長       露   詰       勤
     議事課主査      井   口   好   晴
     議事課主事      安   井   伸   彰
     総務課長       佐   竹   欣   司
     調査課長       梶   本   皓   造
 (速記担当者)
     議事課主任      吉   川   欽   二
     議事課主任      鎌   田       繁
     議事課主査      中   尾   祐   一
     議事課副主査     保   田   良   春
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  午前十時四分開議
○議長(下川俊樹君) これより本日の会議を開きます。
  【日程第一 議案第百二十号から議案第百三十三号まで、並びに報第三号から報第七号まで】
  【日程第二 一般質問】
○議長(下川俊樹君) 日程第一、議案第百二十号から議案第百三十三号まで、並びに知事専決処分報告報第三号から報第七号までを一括して議題とし、議案等に対する質疑を行い、あわせて日程第二、一般質問を行います。
 二十四番町田 亘君。
  〔町田 亘君、登壇〕(拍手)
○町田 亘君 おはようございます。
 質問に入る前に、不登校の子供と三年余り、現在も頑張っている父親からのメッセージを聞いてやっていただきたいと思います。
 私は、PTA役員を長年していて、まさか自分の子供が不登校になるとは夢にも思いませんでした。
 幼いころからスポーツ好きで、勉強もそこそこでき、小学校時代には少年野球で四年生よりレギュラーになり、中学校に入ってからはサッカー選手としてキャプテンを務めるほど仲間から信頼され、また指導者には忠実で、かわいがられていました。
 高校入試発表の翌日よりサッカー部の練習に行き始めました。少しでも早く高校のサッカー部へ溶け込みたい、レギュラーになりたいと思う気持ちがあったのだと思います。
 高校入学後、二カ月ほどたった五月ごろから、腹痛や足痛を訴えるようになってきました。朝食もまばらになり、人との会話も避けるようになり、自分の部屋に雨戸を閉め閉じこもるようになってきました。学校も午後よりの早退が多くなり、一週間に一、二度、休むようになってきました。
 クラブでの出来事が息子を苦しめているんだと思ったのは、そのころでした。学校へ行きたいけれども行けない。
 六月に入ってからは、学校への拒否反応が一段と激しくなり、一日じゅう腹痛を訴えるようになりました。幾つかの病院へも行き、診察、検査等をしてもらいましたが、原因等はわかりませんでした。妹との口げんかも多くなって、たまには暴力を振るうようになりました。
 学校側は、息子のためにサポート委員会を発足してくれました。しかし、その後も休みの繰り返しでした。自殺をほのめかしたこともありました。親戚の子に、どのようにしたら苦しむことなく死ねると聞いたそうです。私は、ぞっとしました。毎晩のように、息子の様子を確かめに部屋をのぞきに行きました。そして、夫婦での外出もできる限り避け、留守にしないようにしました。
 そして、息子に、人生は長いんや、今の平均寿命は八十年もあるんや、一年、二年おくれてもすぐに取り戻せる、焦るな、お前の苦しみは将来何らかの役に立つと思う、ゆっくりいこうなと、何度も何度も繰り返し話してやりました。
 息子はその後、少しずつではありますが、笑顔を見せるようにもなりました。私のみえとプライドが息子を不登校へと追いやっていたようにも思います。
 サポート委員会の応援もあって、息子も三年間頑張ったのですが、初年度のときの出席日数が不足で進級が一年おくれました。その学校での卒業をあきらめ、単位制の大阪の私学へ転入学し、不足単位を修得するために今も頑張って大阪へ通学しています。
 私は、子供から学んだことがたくさんあります。今、毎日のように少年の犯罪が報道されています。私も人ごとのようには思えません。子を持つ親として、心配は絶えません。
 なぜこのようになったのか。家庭、学校、地域が環境の変化に惑わされ、本来の人間として生きていく力をきちんと教えていないからではないだろうか。
 高校の中途退学者も年々増加傾向にあり、一年間で一つ高校がなくなるほど和歌山もあるそうです。中途退学者のための受け皿をきちんと考えなければ、非行の道へと行きかねません。
 私は、同じ悩みを持ち苦しんでいる人たちを多く見てきました。お互いに胸の内を語り合い、支え合い、学び合って、子供の回復のために頑張っていきたいと思います。行政にとっても、子供たちがいち早く社会に復帰できる対策、また施設の整備をお願いいたします。
 今後も、親子必死になって頑張っていきます。
──こういうメッセージでございます。
 本論に入ります。
 私は、平成九年九月議会で引きこもりについて少し述べましたが、当時まだ「引きこもり」という言葉さえ余り使われておりませんでした。当局への答弁は求めませんでした。今でも定かな定義もないようですが、我々が携わる行政は、家に引きこもる少年たちにどれだけのことをしてあげているでしょうか。「引きこもり」とは、人間関係がうまくいかないために学校や職場から身を引くことで生活している人を言うそうであります。
 人が生きていく上で大切なことは、学歴や財産ではありません。孤立しない人間関係のわざを獲得しているかどうかであります。人とつき合う手だてを失い孤立した若者に、怠け者、甘えん坊というような簡単な言葉でもって見向きも余りしてこなかったのではないだろうか。戦後の日本は、社会に煩わしい人間関係は切り捨てていこうという意識がないだろうか。
 このような子供たちが共通して訴えることは、人間関係がつらい、わからない、信じられないということだそうです。先般のバスジャック事件を起こした少年は、その育ちの未熟さを、インターネットの世界に没入し、「僕はヒッキー(引きこもり)で現在昼夜逆転」とホームページの掲示板に書き込んで、だれかが声をかけてくれるのを待っていたのでしょう。そして遂に「ヒヒヒ」と書き込み、犯行をほのめかし、派手なことをして社会にアピールする思いを募らせていったそうであります。
 同じ時期に主婦を殺害した愛知県の少年は、いい子の仮面をかぶり続け、人間がどういう生き物かよく知りたいという思いを募らせ、殺人にまで走らせたのでしょうか。
 成績優秀な少年二人の共通点は、心が病んで感情を抑止できないまま成人を迎えようとしていたことであります。
 引きこもる少年は、人が怖いと言うそうです。友達からの電話にも出ない。心配してくれる友達に伝える近況がない。「今どうしている」という一言が怖かった。教育カウンセラーの富岡先生の本の中に、相談に来た青年が次のようなことを言ったそうです。「僕はこんな中で育ちたかった。家族だけではなく、隣のおじさん、おばさんたちからいたずらしたらしかられて、僕が泣いたら「どうしたんだ」と声をかけられ、病気になったら「熱はないか」と心配してくれ、元気になったら「よかったね」と我がことのように喜んでくれ、よいことをしたときはご褒美と言って抱き締めてくれる、そういうところで育ってみたかった」。
 この本を読んで、あの有名な「男はつらいよ」の映画を思い出します。とらやのおいちゃん、おばちゃん、それに隣のタコ社長、そして寅さんの行く先々での出会いであります。近所、社会全体で生きています。
 文部省の学校基本調査によれば、大幅な児童生徒の減少にもかかわらず、不登校の子供たちはここ数年で全国で十万人を超え、今もふえ続けていて歯どめがかからない状態にあるそうであります。また、高校中退も十万人を超え、単位制高校の新設あるいは進級、卒業等、弾力的運用を試みていますが、中退が減ったという話は聞こえてきません。
 小学校での不登校は中学校でも繰り返され、高校に進学、しかし、長期欠席から中退していく割合が極めて高いと聞いています。高校を中退した子供たちの引きこもりは見えなくなってくるのであります。親はせめて高校ぐらいはと、通信・単位制高校、フリースクール、カウンセリングルーム、アルバイト。そこで、学校の先生たちは子供から逃げられますが、親は子供から逃げることができないのであります。その後は、やみに包まれているのであります。
 そこで、教育長並びに関係部長にお尋ねいたします。
 県内の中・高校で不登校の生徒の数はどれぐらいあるのか、地域的には関係ないのか、高校を中退した生徒はどれぐらいいるのか、その理由や状況の分析と把握はできているのか、そうしたことにどのように対応しているのか。
 私の知る限りでも、仕事にも行かず家にいる少年が大勢いますが、引きこもりの少年たちはどれぐらいあるのか、どのような対応をしているのか。
 新聞、テレビで見る少年たちの事件の報道を見ても、家庭内暴力、精神的不安定な子供を抱える家族は、心配の余り児童相談所、病院、警察に相談に行っております。警察に行くと「もし暴力を振るったら連絡してください。病院に行ってみたらどうですか」。病院に行くと、「本人が入院しないと言っているので、入院はできません。少し通院してみてください」。親は相談するすべもなく、毎日おろおろしている家庭が多いのです。苦しさのあげく、我が子を殺害する例もたくさんあります。毎日のように少年の事件が起こっていますが、いつ身近で起こるかもしれません。その対応は、心のケアはどこへ行けばいいのか。県行政に、また警察にこの種の相談はあるのか、その件数、対応はどのようにしているのか、県警本部長、関係部長の所見を伺いたいと思います。
 この二十世紀は、世界じゅうに誇るすばらしい経済的な発展をなし遂げてきました。しかし、経済効率を優先する余り、心を忘れ去っていたのではないだろうか。物の豊かさよりも心の豊かさ、今、私たちは二十一世紀の幕開けを間近に控えております。次の時代に何を求められるのか。二十一世紀に求められるものは、経済的豊かさと相まって精神的な豊かさを味わうことができる人間性にあふれた生活の実現であります。すさんだ心のはびこる現代社会にあって、改めて人間の尊厳、存在価値、基本的人権の尊重という基本を再確認すべきであると思います。
 若者も高齢者も健常者も、ハンディキャップを持った人も、男性も女性も、ともにすばらしい人生が送れるよう心の行政を進めていこうではありませんか。
 次に、地域活性化についてお尋ねします。
 黒潮が岸辺を洗うすさみ町は、紀伊半島の紀伊山地を背に雄大な太平洋に面し、海岸線は豪壮なリアス式海岸であり、熊野枯木灘海岸自然公園に指定され、人口は五千九百人余り、面積は百七十四平方キロ、県下五十市町村の中で十番目に広く、九三%が山林で占められ、農林漁業の町であります。気候は温暖多雨で、戦前からレタスの栽培が行われ、今日では質量ともに関西随一と言われています。また、海岸の丘を中心にストックやカスミソウの栽培、また黒潮本流に近い地の利により、明治以来ケンケン船の全国屈指の基地としてカツオの一本釣りでも有名であります。海岸線一帯は関西一のいそ釣り場としても有名であり、加えて国指定天然記念物の江須崎、稲積島の原生林等を中心に自然美豊かな観光地として脚光を浴びてきました。
 しかし、町長初め議会、町民の皆さんの必死の努力にかかわらず、残念ながら他の市町村に比べて過疎化が進んでいます。昭和三十年ごろは小中学校生は二千五百人もありました。現在では四百六十一人と、五分の一であります。昭和三十年代後半から若者たちは職を求めて都会に出ていったために、過疎と高齢化が進み、町の活力が低速し始めました。人口も一万一千人余りから五千九百人、約半分になってしまいました。
 また、すさみ町は、地理的に観光地の白浜、勝浦の中間にあって通過地となってしまうために、地域の資源を生かし、観光客の足を引きとめるしかありません。
 そこで、地域おこし活動等は本来行政主導が多い中、町の商工会青年部や地元で働く職人さん、自営業、会社員等、さまざまな専門分野での若い知識を出し合って検討に検討を加えてまいりました。
 そんな中、上富田町、白浜町を経て昭和四十二年に誘致された県の畜産試験場で、前々町長が山で捕らえたイノシシを持ち込み、公的機関として初めてイノブタの飼育研究に成功しました。かわいい動物であることから、昭和五十六年五月四日、すさみ町の海水浴場の砂場で生後三カ月のイノブタを「第一回イノブタダービー」「なんでも朝市」としてやったところ、大盛況でした。イノブタ六頭で二万人余りの人を集めるようになり、ことしで二十回目を迎えることができました。
 当日にはダービーの予想新聞も発売され、ダービーの競技方法は、一周七十メートルの特設競豚場にて、明け三歳馬ならぬ三カ月目のイノブタ君を出走豚に仕立てての珍レースであり、六頭のイノブタ君たちは、障害物を乗り越えて一目散にゴールを目指すもの、とまるもの、戻ってくるもの、大爆笑であります。また、出走するイノブタには、おのおの名前がつけられます。ことしはマツザカ、ウエハラ、ヒカル、アンナ、シンキロウ、シンタロウ。レースは競馬と同じで、連勝複式です。なお、投票権は朝市で買い物するか民宿に泊まればもらえ、当たるとすさみの特産品が用意されています。
 昭和六十一年にイノブータン王国を建国したことによって、さまざまな事業へと発展していったのであります。その結果、外国のブータン王国よりクレームがついたほどであります。定例行事として五月、イノブータン王国建国祭、八月、王国夏祭り、十月、王国運動会、十一月、王国通常国会。地域への密着の仕方にも、王国国会では首長に町長、カツオ捕鯨長官は漁業組合長、レタス輸出庁長官は農協組合長、王国迎賓館はいこいの村わかやま、各商店は王国御用達店、JR周参見駅はイノブータン駅等、各種団体、町民が一丸となって地域の活性化を図ろうとするなど、大変ユニークなものがあり、また遊び心を生かした町づくりであります。
 日本初の童謡公園の建設、パロディー国家の建国、王国グルメピック、ひらがな市町村サミット、また道の駅「イノブータンランド・すさみ」は、国道四十二号にイノブータン城としてドライバーにも好評であります。県からも毎年イノブタダービーの補助金をいただき、平成六年には国土庁から全国地域づくり推進協議会会長賞を受賞しました。
 すさみ町では、県からのご指導でイノブタはこれまでイベントや町おこしのシンボル的存在として成功しているものの、畜産業としての振興が見られていません。豚に比べて飼育期間が長く、神経質であるために飼育が難しく、一般農家には普及しなかったものであります。
 長々と述べてまいりましたが、すさみ町にとってイノブタは町とは切っても切れないものであることがおわかりいただけたと思います。イノブタは、すさみ町の守り神と言えます。今日まで、県当局におかれましては、いろんな事情があるにもかかわらず大所高所に立ってご協力、ご指導いただいてまいりましたこと、まず心からお礼を申し上げます。
 町では、数年前より畜産としてイノブタの飼育に取り組んでまいりましたが、臭い、排便、鳴き声等、総論賛成、各論反対、世の中の習いのごとく近隣の同意を得ることができず、暗礁に乗り上げてしまいました。他の場所をも説得したのでありますが、現時点ではお手上げであります。近隣の町村でもと考えたこともありましたが、町の名物を他町村でというわけにはまいりません。畜産活性化検討委員会の提言の中にも、地域の特産品としてだけではなくて、広い視野での活用を図ると提言され、また畜産試験場を地元活性化に活用する方策、分担等についての協議の場を形成するとあります。私は、このイノブタの飼育や料理等も研究し、すさみ町の特産品として大々的に発展させていくべきだと思います。
 そこで、農林水産部長にお尋ねいたします。
 長い年月をかけた研究の結果、地元すさみ町で生かされたからこそ成果があったと思うのであります。畜産試験場は研究機関であることはよく承知しています。イノブタが地域の活性化に果たしている役割についてどのように認識しているのか。町に活力があってこそ県にも活力があるのであります。イノブタについて、県と町が共栄するために方策がないのか。例えば、委託方式、また一部土地の返却等、政治配慮ができないのか。黒潮牧場が平成七年に完成しているが、利用方法、状況についてお教えを願いたいと思います。また、観光の面から、町おこしの面から、商工労働部長のお考えをお示し願いたい。愛情ある答弁を求めます。
 最後に、長い間の念願でありました国道三百十一号は、熊博の前に知事の英断で見事開通いたしました。内陸部を走るこの道は、商業、観光、農林業にも大きな役割を果たしております。心からお礼を申し上げます。
 この国道で、悲しい事故により私の友人である会社社長が四十三歳の若さでとうとい命を失いました。それは、ことし三月九日、新宮市で商談を済ませ自宅に帰る途中、午後九時四十分ごろ、本宮町武住、大瀬トンネル手前の工事中の現場で事故を起こし、死亡したのであります。
 私は、その訃報を聞いたとき、スピードの出し過ぎか居眠りか、ばかなと、友人たちと現場に直行し、残された車を見て唖然としました。車の形が残っていないのです。
 翌朝、改めて現場に花を供えに行ったところ、また別の車が大破しているではありませんか。近所の人たちに尋ねると、同じ日に同じ場所で、警察への未届けも含めて五件もの事故があったとのことで、事故とまではいかなくても、多くの車が大きくバウンドして車のしりを振りながら走っており、怖くて見ておれなかったと言っていました。
 本宮町では、余りの件数と事故の大きさに、住民及び来訪者のドライバーの安全確保の観点から、現状把握の確認と道路管理者である県当局に対して要望するために、本宮町議会総務常任委員会を開催し、県当局及び警察署に町長、議長、委員長名で要望書を提出したのであります。
 事故現場の状況を説明しますと、国道三百十一号本宮町大瀬トンネル近くのカーブのところから、舗装をやりかえるために現道のアスファルトを百二十メートルほど道幅いっぱいに取り除いたために、約十センチほどの段がつきました。その上に砂利を敷いていたのであります。その現場の近くまで工事中の看板等はありませんでした。真っすぐなよい道を走ってきて、カーブのところで急な段差でびっくり。転圧していない砂利の上です。ビー玉の上でブレーキを踏んでいるのと同じであります。本人の不注意も多々あったと思います。しかし、同じ日に同じような事故が何件も起こったことについて、土木部長はどう思われますか。
 県の職員が、制限速度で走っていれば事故は起こらなかったと言ったと聞きました。もし消防車が、パトカーがスピードを出して走っていたらと思うと、ぞっとします。欠陥箇所であるから改良しなければならない、そんな場所なのに安全対策はどのように指導していたのか。カーブのところから切り取らずに、どうして直進のところから切り取らなかったのか。設計上に問題はなかったのか。「工事中」「段差あり」等の表示看板はほとんど見当たらなかった。その指導はどうしていたのか。
 今回の事故から、もう四カ月になります。県当局の責任、業者へのペナルティー等、どのような指導をしたのか、答弁を願います。
 死んだ友人は再び返ってくることはありません。奥さんも、犠牲者は主人だけにしてくださいと、今も悲しい毎日を送っています。今後二度とこのような悲しい事故がないように願い、友人のご冥福を祈って、質問を終わります。
 ご清聴ありがとうございました。
○議長(下川俊樹君) ただいまの町田亘君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 福祉保健部長白井保世君。
  〔白井保世君、登壇〕
○福祉保健部長(白井保世君) 町田議員にお答えを申し上げます。
 いわゆる引きこもり等のケースの相談につきましては、児童相談所、保健所及び精神保健福祉センターにおいて、精神科医師、相談員、保健婦等が相談に応じているところでございます。
 平成十一年度の相談件数は、児童相談所では、引きこもりを含む不登校に関するものが二百二十五件、県立保健所及び精神保健福祉センターでは引きこもりに関して三十二件でございました。児童相談所では、通所指導のほか、児童の兄または姉に相当する世代の大学生等をその家庭に派遣したり、同じ状況にある児童と交流させるなど、児童の自主性、社会性等の向上や登校意欲の回復を図るとともに、保護者への支援を行ってございます。
 また、思春期につきましては特に専門的な対応が必要なことから、保健婦、教育関係者等、専門職員を対象とする思春期精神保健研修会を開催し、対応能力の向上に努めているところでございます。
 引きこもり、不登校など、子育てに関する悩み、不安といったご相談につきましては、地域の保健所、福祉事務所、児童相談所等の関係機関が連携して適切に対応してまいりたいと存じております。
○議長(下川俊樹君) 農林水産部長島本隆生君。
  〔島本隆生君、登壇〕
○農林水産部長(島本隆生君) 町田議員の、地域活性化についてのご質問にお答えいたします。
 まず、イノブタが地域の活性化に果たしている役割についてでございますが、本県では全国に先駆けてイノブタ飼育の実用化試験を畜産試験場において実施し、研究成果の普及による生産振興と各種イベント等への参加による消費拡大を図ってきた結果、特産品として利用されるに至ってございます。
 また、すさみ町においては、イノブタを町のシンボルに掲げ、イノブタダービーの開催やパロディー国家イノブータン王国の建国等、全国に名を知られる特色ある町づくりを進め、地域活性化のための観光資源として大きな役割を果たしていると認識をしてございます。
 次に、県と町が共栄するための方策と黒潮牧場の利用方法についてでございますが、県ではこれまでも、イノブタ生産者の経営安定と生産の拡大を図るため、生産基盤整備等に対する助成や畜産試験場で子イノブタを増殖し、配布してきたところであり、今後ともこうした事業を進めるとともに、すさみ町が実施するイノブタダービー等、地域おこし活動への支援を引き続いて行ってまいりたいと考えてございます。
 なお、地域振興に対しての畜産試験場の果たす役割等については、今後、十分研究してまいりたいと考えてございます。
 自給飼料の生産研究並びに熊野牛増殖基地として設置しております黒潮牧場につきましては、県民の皆様を初めとした一般消費者と家畜との触れ合いの場として常時見学者を受け入れてございます。
 また、「まきばの一日」の開催などにより、平成十一年度には約四千人の来場者がございました。今後、すさみ町が進めておりますイノブタを核とした町づくりの中で黒潮牧場を観光資源として活用することができないか、その方策等について地元すさみ町ともども検討してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(下川俊樹君) 商工労働部長内田安生君。
  〔内田安生君、登壇〕
○商工労働部長(内田安生君) 町田議員にお答えをいたします。
 すさみ町は、すさみ八景に代表される海、山、川の美しい景色、熱帯魚の泳ぐ海などのすばらしい自然やイノブータン王国、エビとカニの水族館、日本童謡の園、最近ではスルメイカをはがきにした「するめーる」の考案など、日本初あるいはオンリーワンというユニークなアイデアにより、多くの観光客を誘致し、町の活性化を図るべく積極的に取り組んでございます。
 特に、地元挙げて取り組んでいるイノブタダービーはゴールデンウイークの人気イベントとして完全に定着するとともに、すさみ町の認知度やイメージを高める効果があったと考えてございます。
 県といたしましては、紀南の豊かな観光資源を生かすべく、東京、名古屋、大阪の各観光センターを通じての情報発信や熊野古道大辺路ウオーキングの開催、県外主要都市でのキャンペーンを実施するなど、さまざまな機会をとらえてPRに努めているところでございます。
 今後とも、観光が町おこし、地域振興の柱であるとの認識のもとに、町並びに観光協会とともに観光客の誘致に積極的に取り組んでまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(下川俊樹君) 土木部長大山耕二君。
  〔大山耕二君、登壇〕
○土木部長(大山耕二君) 議員お尋ねの交通死亡事故についてでありますが、和歌山県発注の工事現場において痛ましい事故が発生し、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げるとともに、残されたご家族の方々には心からお悔やみを申し上げます。
 今回の一連の事故が発生した工事の現場は、舗装後約十年を経過しており、また昨年来の交通量の増加により舗装の状態が悪く、走行性や快適性を回復するために舗装の打ちかえを行っていたものであります。
 カーブが連続する箇所においてはもう少し設計の計画を考慮し、施工方法の面からも安全対策を十分にすべきであったと考えています。
 現場の安全管理についてですが、契約書では請負者は道路工事現場における標示施設等の設置基準及び道路工事保安施設設置基準等を遵守することになっており、県はその履行状況を監督、指導する立場にあります。事故後、職員により調査を行いましたところ、請負者の現場での安全施設等の設置に不備があることが判明したため、直ちに請負者を呼び、看板等の設置を指導いたしました。結果的には、県の指導が十分でなかったものと反省しております。
 県及び請負者の責任に関してですが、同一現場で事故が連続したことについては、現場の安全管理に問題があったと認識し、厳正に対処してまいります。
 今後は、今回の事故を教訓に、未舗装の状態で暫定的な供用をしないよう、道路片側交互通行や仮復旧した後の交通開放等の対策を徹底してまいります。その一環で、三月二十四日には各振興局建設部長あてに「建設工事における安全確保について」の文書を通知し、工事施工現場の安全確保について一層の徹底を図ったところであります。また、東牟婁振興局新宮建設部では、県職員及び建設業者に対する講習会をそれぞれ実施したところであります。
 二度とこのような事故が起こらないよう、県職員及び建設業者に対する研修や現場パトロール等の指導を強化し、事故の再発防止に努めてまいります。
 最後に、お亡くなりになられた方のご冥福を重ねてお祈り申し上げて、答弁を終わらせていただきます。
○議長(下川俊樹君) 教育長小関洋治君。
  〔小関洋治君、登壇〕
○教育長(小関洋治君) 不登校、中退問題に関連してお答えをいたします。
 中学校における不登校生徒は、平成十年度千百三十八人であります。また、高等学校において、病気等のために三十日以上欠席した生徒は五百三人となっております。
 こうした問題の背景には、豊かな人間関係を築く力が不足していることや、子供たちを取り巻く生活環境が大きく変化していることなど、学校、家庭、地域社会のさまざまな要因が複雑に絡み合っていると考えられます。しかし、不登校生徒が特定の地域に集中するといったことはございません。
 こうした生徒に対応するため、本年度は県全体で臨床心理士の資格を持つスクールカウンセラーを二十校に、生徒理解に豊かな経験を持つ心の教室相談員を六十九校に派遣するとともに、専任の教育相談主事を二十人配置するなど、方策を講じているところであります。さらに、不登校児童生徒の学校への復帰を支援する適応指導教育の充実を図っているところです。
 高校の中途退学につきましては、平成十年度では全日制、定時制合わせて七百五十三人となっております。その主な理由は、学校生活や学習に適応できないこと、就職や専門学校等へ進路を変更すること、また成績が不振であることなどが挙げられます。このため、各学校においては基本的生活習慣や学習について指導の充実を図るとともに、生徒一人一人がみずからのあり方、生き方を考え、豊かな学校生活を送ることができるよう指導いたしております。
 また、やむを得ず退学していく生徒に対しても、その後の進路について相談に乗るなど、事後指導にも取り組んでおります。
 さらに、本年度新たに学校関係者のみならず行政機関や有識者、PTAの皆さんから成る中退問題等対策検討委員会を設置するとともに、中途退学等に関する研究校を指定し、実践研究を進めております。
 不登校児童生徒や中途退学に至る生徒の中には、議員ご指摘のいわゆる引きこもりに陥っている子供が多数いることも事実でございます。こうした児童生徒に対して、各学校では家庭訪問や電話相談等、さまざまな方法で状況を把握するとともに、指導に努めているところです。また、必要に応じて関係機関と連携する取り組みを進めております。
 今後ともこうした取り組みを一層進めるとともに、地域社会との連携をより充実させ、二十一世紀の社会を心豊かにたくましく生きることのできる人材を育成する教育の充実に取り組んでまいります。
○議長(下川俊樹君) 警察本部長樋口建史君。
  〔樋口建史君、登壇〕
○警察本部長(樋口建史君) まず最初に、県下の少年犯罪の状況について申し上げたいと存じますが、昨年は千五十人、ことしは六月末現在で四百三人を刑法犯で検挙いたしております。これは、全刑法犯の半数近くを少年が占めているといった状況であります。
 ことしの特徴でありますけれども、新聞でも報道されておりますのでご承知かと思いますけれども、和歌山市内で、これは四月でございましたが、十六歳の男子高校生が十五歳の少女にシンナーを浴びせかけて火をつけた重大傷害事件でありますとか、これも二月から四月にかけてでございましたが、御坊市内において十四歳の女子中学生が率いるグループが連続恐喝事件を引き起こしていたといった事件に見られますように、一段と凶悪化をしている状況にあります。
 警察といたしましては、重大な非行を犯した少年に対しましては、みずから犯した犯罪の重さ、そして被害者の痛みを正しく理解させるためにも厳しい捜査を徹底しようということで期しているところであります。
 一方、それ自体は犯罪に当たらない少年のいろんな問題行動に対しましても、その対応は──深夜徘回でありますとか、喫煙、飲酒でありますとか、実にさまざまでありますけれども、きめ細かく適切な対応をとることが極めて重要でありますことから、先月八日、警察本部内に少年サポートセンターなるものを設置いたしました。少年の問題行動の実態を把握することと、早期に補導しようという趣旨で設置をしたものでございます。
 ちなみに、昨年中、警察に寄せられました少年相談事案の件数でございますが、六百九十八件でございました。議員ご指摘の引きこもりにつきましては、残念ながら、統計上細かくそういった分類をいたしておりませんので正確なところはわかりませんけれども、不登校に関する相談が三十九件、家庭内暴力に関するものが二十三件ございました。
 これらの相談を受理した場合の対応でございますけれども、少年本人からの相談であれ、保護者からの相談であれ、まずは親身になって話を聞いた上で──時にまどろっこしいところもあるんですけれども──警察として考えられる範囲内の助言と指導を行うことといたしております。さらに、場合によりまして児童相談所その他の機関に意見を求めたり、相談自体を引き継ぐこともございます。
 以上でございますが、県警察といたしましては、今後とも少年の健全育成という基本理念のもとに、行為責任の厳しい追及と保護活動、支援活動といった二本柱から成る総合的な少年非行対策を、バランスよくかつ強力に推進してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(下川俊樹君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 二十四番町田 亘君。
○町田 亘君 答弁ありがとうございました。
 昭和五十七年、山崎利雄議長の当時、和歌山県と中国の山東省との友好提携がなされた記念として幻の牛・魯西黄牛の寄贈を山東省に申し入れたと聞いております。その後、六十一年三月にその魯西黄牛という牛が和歌山に着きまして、県庁前で披露されて、前の仮谷知事から「紀州魯西号」と命名されたことを今も覚えておりますけれども、この紀州魯西号が和歌山の畜産に果たした役割は大きなものであったと聞いております。中国から来てもう十五年。大きな仕事をなし終えて魯西号は、すさみの畜産試験場で、年老いたとはいえ、元気に頑張っています。
 試験場の入り口に牛のモニュメントがありますが、先ほども質問いたしましたように、イノブタは余りにも有名になりました。町を訪れる人たちから「あのかわいいイノブタはどこで見られるのか」とよく聞かれます。
 そこで、国道四十二号の試験場入り口に「イノブタ発祥の地」等の看板を揚げて、家畜と子供の触れ合い等、情操教育にも役立てていただきたい。そのことを要望して、質問を終わります。
 ありがとうございました。
○議長(下川俊樹君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で町田亘君の質問が終了いたしました。
 質疑及び一般質問を続行いたします。
 三十四番金田 眞君。
  〔金田 眞君、登壇〕(拍手)
○金田 眞君 議長のお許しを得ましたので、一般質問を行わせていただきます。
 まず最初の成人期の障害者施設の問題についてですが、私はこの話を今回の質問をするための調査活動の中で聞かされ、本当にいたたまれない気持ちに襲われました。それは、人里離れた山奥の話ではなく、和歌山市内の出来事です。
 あるダウン症の患者さんは、近所のガラスを割ったとの理由で家に閉じ込められるに近い状態に置かれておりました。その方のお父さんは労災で動けない、お母さんはパーキンソン病ということで、身の回りの世話をしてくれる人がいませんでした。そうした中で何とか生活をしていたのでしょうが、発見されたとき、丸裸で髪の毛が腰まで伸びていた状態だったと言います。いろんな条件が重なったにせよ、こんなひどい状態に陥る可能性があるというのが障害者の置かれた現実です。
 私は、小規模作業所の問題に絞って障害者問題の質問を行います。
 現在、長引く不況の中、就職が決まらないまま卒業したら即失業者という悲しい現実があります。そんな中で障害者も大変です。「ニュース和歌山」の記事で、県立紀北養護学校の高等部卒業を来春に迎えた子供さんを持つ方の話として、企業への就職は無理と判断していろんな施設や作業所を見学して回ったが、定員いっぱいなどの理由で入れなかったところが多かったと紹介されています。また、現在、小規模作業所は全国で五千二百カ所余り、一九九七年度には四百十六カ所、一九九八年度には三百五十五カ所と、一日一カ所の割合でふえています。この背景は、法人の授産施設などが圧倒的に少なく、あっても空きが少ない、小規模作業所も近くにない、このために既存の施設に頼っていてはだめだと保護者が共同作業所新設に動いているのが実情と、同校の進路部長の話も紹介されておりました。
 県教育委員会の「和歌山県の特殊教育」によりますと、県下で毎年百二十から百三十名が養護学校高等部を卒業し、うち五〇%程度が施設にという進路状況です。現実は、例えば和歌山市内の作業所が定員オーバーのために粉河町の施設に通所していたり、受け入れる側の法人施設の作業長は、「来春の卒業を控えて作業実習はどしどし来てもらいたいのだが、作業所も定員いっぱいで、実情を説明して入所希望を断らなければならないのは本当につらい」と、麦の郷の加藤さんは話してくれました。新宮でもそうですし、県下どこでも同じような状況だと想像できます。ある意味で、二十年前と変わらない状況がそこにはあるわけです。
 行き場のない障害者、障害児がつくられようとしている福祉の貧困を目の前にして卒業を喜べない障害児とその家族、不本意な送り出しを迫られる学校、受け入れたくてもそれができない小規模作業所、こんな厳しい現実が今、和歌山にもあるわけです。当局もこの事実はご承知だと思いますが、受け入れ施設が法定、無認可を問わず、要望に対して必要な数からも圧倒的に不足しているのが現実だと思いますが、いかがでしょうか。
 障害児、障害者、その家族の皆さんの切実で当たり前の願いをかなえるためには、必要なところに必要なだけ、そして障害の程度に応じた法人の授産施設や任意の小規模作業所をつくることが求められています。社会福祉法人の設立条件が緩和されると聞いておりますが、いずれ法人化を図るにしても、まず最初は小規模作業所をつくることから始まるのではないでしょうか。本当に必要な小規模作業所をつくりやすいようにするために、滋賀県や大阪府などで実施している運営費以外の補助金の新設、すなわち施設や設備の整備費の新設が特に必要に迫られております。特に不足している小規模作業所をつくりやすく、そのために運動されている方々を大きく励ますためにも、初年度備品購入費の新設が必要です。この補助金の新設について、当局の積極的な検討をお願いします。
 問題は法定施設の不足を解消することですが、今度の法人設立の条件緩和はこの問題解決に大いに役立つものと期待するところであります。その設立要件の緩和の内容はどうなのか、定員を十人まで引き下げた場合の小規模施設の運営費についてと、小規模施設を経営する社会福祉法人の事業範囲についてお教えください。
 次に、障害者の自立と小規模作業所の安定面には欠かせない仕事の確保の問題です。
 長引く不況によって国民生活は苦しくなっていますが、小規模作業所はより深刻で大変な状態になっているところが多く、多くの人たちの苦労によって支えられ、何とかやっているというのが現状であります。確かに、不況に苦しんでいるのは何も授産施設や小規模作業所だけではありません。しかし、競争の自由の原理においても、その競争の前提には平等な出発点、同じスタートラインが必要であり、そのための援助は必要です。
 さて、平成十一年八月に厚生省は、各都道府県知事あてに授産施設等の製品等の利用促進についてという通達を出しています。ご承知のように、これは不況に苦しむ授産施設や小規模作業所に対して優先的な行政からの発注を求める通達で、かなり具体的な内容を持っておりますが、果たしてこの通達に沿った実施状況でしょうか。身近なことでもあり、具体的な答弁をお願いいたします。
 また、実施状況が低調ならその原因と今後の対策もお示しいただきたいと思います。
 次の、住民の願いの県道高田相賀線について質問いたします。
 この五月三十一日に高田二号トンネルの貫通式に地元の皆さんと参加させていただきましたが、大変喜んでおり、早期の通行可能と一号トンネルの工事着工の知らせを待っておられます。状況はいかがですか、お伺いいたします。
 また、平成九年まで、新宮市の県への要望書の中には地元の願いとして県道高田相賀線の延長による県道那智勝浦線への接続がありましたが、高田トンネルの着工もあってか、平成十年からの要望書から外されております。しかし、この県道の延長については私どもが開いた懇談会でも話題になり、佐野に抜ける林道が山腹崩壊によっていつ開通するかわからないとの声もあり、地元の方々も関心が強くなっております。この県道延長について、現状、将来の見通しなどをお教えください。
 次に、広域スポーツ公園です。
 一九九四年十月の新宮市の地元新聞で、県営スポーツ公園建設に向けて、和歌山県はこのほど新宮市佐野の巴川製紙工場など九・八ヘクタールを県営スポーツ公園として整備することを決め、県土地開発公社がことしじゅうに中心用地を先行取得することになったと報道されました。スポーツ関係者の多くの方は、本当に要望を持って決起集会まで開きました。しかし現実は、県の土地開発公社によって約二万六千平米の用地取得がされましたが進展がなく、次に新宮周辺の広域圏からの要望として新宮広域スポーツ施設の要望に変わり、平成十三年度の要望書からは、この文字も消えております。そして今度は、新宮市がスポーツ公園をふるさとづくり事業として今進めようとしております。用地を県から無償で借りる方法と県公社用地の買収を考え、二つの案が今検討されております。
 しかし、議員や市民の中からは早期実現を期待すると同時に、新宮市の財政負担に対する不安や不満の声があるのも事実です。特に新宮市単独では、建設費や用地はもちろんですが、運営管理費が大変という意見も多くあり、最初は県営だと期待させられ、次には広域だと言われ、さんざん待たされたあげくに最後には新宮市となれば、だまされたと思う人、落胆する人、腹の立つ人、結局最後には新宮市が泣きを見るのかという意見が出ても当然です。
 今日こうした話が持ち上がったのも、和歌山県及び土地開発公社で締結されている、和歌山県は公社が代行取得した翌年から原則として四カ年以内に土地開発公社から取得するとの覚書があるからではありませんか。話の行き違いや市と県のお互いの見通しの甘さ、認識の違い、そして県民の願いにこたえる積極性と責任の欠如、県民に対する説明の不足など、和歌山県も責任は問われると思います。
 私は、新宮市の中で、先ほどの二案を含め市の方針が決まれば、県に対して暫定的理由を前提にこの土地を無償で県から借り、施設整備と維持管理についても県に応分の財政的支援をお願いしたいという話も聞いております。県は今までの経過を踏まえて今後どのような姿勢で取り組みを進めていくのか、お聞かせください。
 三項目めの環境行政についてですが、最初の新宮市南桧杖の産業廃棄物問題については、新宮市の水道取水口の上流約五百メーターの熊野川に面した国道百六十八号線の改良工事の現場で灰を含む産業廃棄物が見つかり、五月十四日に新聞報道もなされました。私どもも現地を確認し、五月十九日に西口知事あてにダイオキシンの測定や再発防止策など、六項目の申し入れを行いました。
 さて、熊野川河川敷への不法投棄は、さきの二月県議会でもその無法ぶりを指摘し、改善を求めてきたやさきのことであり、びっくりしました。しかし、当然予想されていた結果で、同じことは少し上流でも行われており、このような箇所が何カ所もあることは県もご存じだと思いますが、今回の教訓を生かしてくれることを切望します。
 今回の箇所について、平成三年当時から木下建設がこの場所を借りて産廃を投棄しており、特に平成六年の新宮駅前の火事の際の灰などの廃棄物が大量に廃棄されました。当時、木下建設は仮置きと言いながらも一向に撤去しないため、新宮市からの通報も何度かあり、県は河川課と保健所が撤去するよう指導を行い、木下建設はそれに従い、一応撤去したふりをしました。そして、県は現地確認を怠ったために、今回のような結果としてあらわれたわけであります。このことについていかがお考えでしょう。
 この地域は国立公園でもあり、やはり自然公園法に違反するものであります。木下建設は公共事業も請け負っている業者でもあります。このような行為について、県として行政処分や告発など検討することを要望するものであります。
 次に、不法投棄の監視とその後の対応についてお尋ねいたします。
 これは先ほどの話に関連するわけですが、二月議会で行政の取り組みの弱さを指摘し、環境問題や省資源化対策からも不法投棄の根絶について県当局の取り組みを質問しました。その中で、タイヤの不法投棄など、百六十八号線の熊野川沿いでの不法投棄の解決を求めました。それに対して生活文化部長はその不適正処理を認め、強く指導していくとご答弁をいただき、心強く思いました。しかし、今回の出来事、果たして本気で県はやる気になっているのかという疑問を持つわけであります。この間どのような具体的指導を行ったか、お教えください。
 過去五年間の新宮周辺の産業廃棄物の投棄の実態ですが、平成八年から現在までの不適正処理件数は熊野川沿いで十八件で、ほとんどは建設廃材に関するものです。また、和歌山市を除く県下の不法投棄数は六百四十件で、警察への通報は七件、告発は一件もありません。
 産廃の不適正処理について、新宮市浅里の夏山組のプラント敷地内での自社処理についてお尋ねいたします。この業者も公共事業を請け負っておりますが、これまでも不適正処理について指導を受けております。今回、私は不適正処理の現場を発見しましたので、新宮保健所に通報いたしました。その結果、六月八日に保健所がその現場を確認し、河川法や産廃処理法に触れると指導、撤去を指示したと報告を受けています。しかし、この業者はこのような行為を繰り返しているのではありませんか。また、既に埋められている産廃の適正な処理を含めて、やり得を許さないためにも毅然とした対処が必要だと思いますが、当局の見解をお尋ねいたします。
 ことしから産業廃棄物投棄監視としてパトロールを強化していると言っておりますが、実際は通りがかりの私でも発見できることが放置されていました。なぜこうしたことが繰り返されるのでしょうか。和歌山県でも、二月議会で紹介した三重県と同じような、県職員と現職警察官で構成された公害パトロール制度が必要ではありませんか。また、警察への告発や、県や市の指名業者などには指名停止のペナルティーを科すなどの行政の強い姿勢を示さなければ後を絶たないと思いますが、県の決意を伺います。
 また、県警にも、環境犯罪対策推進計画によってより一層取り組みを強化されると思いますが、現状と今後の取り組みについてお伺いいたします。
 最後の、新宮市松山の産業廃棄物処理場についてお尋ねいたします。
 今回で四回目の質問となります。なぜなのか。それは住民の立場に立てばすぐ解決することを、県の対応のおくれから住民に迷惑をかけ、県政に対する不信を抱かせているからです。橋本の産廃処理場の反省と教訓をどう生かすのか。同じような過ちを繰り返して住民に不安と苦しみを押しつける県の環境行政の反省のなさに怒りを覚えます。
 第一種中高層住宅専用地域の新宮市松山において、松原組が自社処理を行っているために、周辺住民は騒音や煙などの被害を受けていました。平成十年九月に新たに中間処理業の申請をしたことを知り、許可されたら一層生活環境が破壊されると、地元町内会の人々は反対に立ち上がりました。そして、ことしの一月十四日に地元住民が現地を訪れ、知事あての陳情書と約一万二千人の署名を知事に提出いたしました。また、新宮市は県に対して当地での業の申請は不適当と考えるとの意見書を提出しております。
 新宮市の意見が出ていない昨年の九月県議会においても、生活文化部長は、「許可申請の審査に当たっては、地元住民の意見を集約した市町村長の意見を十分尊重し、申請者を指導してまいる」とご答弁され、この二月議会においても、「知事への陳情と反対署名も参考にいたしながら、新宮市長のご意見を尊重し、総合的に判断してまいる」と答弁され、「厳正に対処してまいりたい」ともご答弁されております。
 こうした県議会でのやりとりや新宮市の意見書、そして住民の陳情と反対署名の重みを感じるならば、時間的経過からも速やかに申請の不許可の判断を下すか申請の取り下げによって解決するものと思っておりました。それを予感させるように、松原組は四月に市内の準工業地帯である南谷にも新たに松山と同じ内容の申請を行い、五月一日に新宮市は意見書で一応許可することに合意する内容の回答を行っています。これで、だれもが南谷で操業を行い、松山の申請は取り下げられると思っていました。これが道理にかなったやり方と、だれもが考えます。
 しかし、驚いたことに事態は全く違う方向に進んでいました。県の地域環境課は、松原組のために知事に提出する確約書をつくり、六月十二日に提出させています。この事実はお認めになりますね。最初に確認させていただきます。
 こうした行為は、県は業者に申請を許可することをたくらんでいるととられても仕方のない行為です。そして、事実関係や経過を隠し、信頼関係を一方的に踏みにじる行為を行いました。その責任は重大ですし、これは明らかに住民に対する背信行為です。強く抗議し、反省を求めるものであります。
 次に質問ですが、この申請地は都市計画区域内であり、用途地域は第一種中高層住宅専用地域ですね。地域指定についても県の見解をお尋ねいたします。
 県の地域環境課は新宮市にこの六月二十八日、水曜日に松山の処分業許可にかかわる意見書の三回目の再提出を求め、七月三日、月曜日までに、土日を除いて到着日を含めてたった四日間の短期間で、新宮市に対して意見書の提出を求めました。私は、県が、新宮市が一生懸命今まで協議してきた意見書を二回も提出させたこと自体異常なことであるにもかかわらず、今回またそれを送りつけたことは、非常に失礼な不当な干渉だと思います。申請に同意する方向での意見書でも期待して、こんなことを行ったのですか。そもそも、この関係市町村の意見書の提出が法律で決まったのは一九九七年であり、本当に地元の人たちの声を聞こうということで改正されたわけではありませんか。今回の地域環境課が行っていることは、その法の趣旨をも踏みにじる行為であります。
 平成十年十二月九日の許可申請では、移動式破砕機を松山に固定すると同時に移動式としても使う内容の申請でした。それが移動式だけに変更するということですので、書類上では二つの申請から一つの申請への変更となり、それに伴って添付書類も含めて申請書類を再提出させることが必要だと思いますが、いかがでしょう。
 また、業として行う破砕処理については、移動式破砕機で解体廃棄物が発生する現場に出向いて処理を行うとしていますが、こうした操業方法にも問題があります。移動式破砕機が市内各地の工事現場で操業すれば、その出向いた場所での騒音・粉じん公害も心配され、固定式に比べて地域の環境に影響を与え、住民生活に被害を拡大することにはなりませんか。
 また、自社の破砕処理は松山で行われますから、今でもどこから持ち込まれているかわからないという状況であるのに、その上に業の申請を許可されれば、今よりひどくなることは当然予想されます。さらに、松山はストックヤードとしても利用され、トラックの交通の問題、騒音、粉じんなど、今以上に住民が迷惑を受け、生活環境を破壊されます。建設や環境にかかわる行政としての考えをお聞かせください。
 果たして、この業者が産廃の中間処理業にふさわしいかどうか質問いたします。
 例えば現在の自社処理についてですが、昨年の九月議会で生活文化部長は、「不適正な自社処理につきましても、廃棄物処理法に定められた処理基準を満足させるよう強く指導してまいる」と答弁されました。これは、不適切な処理が行われていることを認めたものであります。また、新宮市の意見書でも厳しい指導を願っておりますが、その後、適正な処理が行われていますか、現在までの指導状況と現状をお教えください。
 これ以外にも、歴史的な経過を振り返るなら、業者として適正さに欠けると思う点が多々あります。
 平成十年十月十五日の意見書では、新宮市は県の指導のもとに住民と申請者との意見調整をし、両者による協定書が締結されるよう尽力されたいと要望しております。そして、同じような産業廃棄物処理施設のある南桧杖では、地元住民と業者の間で産業廃棄物施設の運営に関する合意書が、保健所長と新宮市長を立会人として交わされております。しかし、今回の松山に関しては、県は業者に対して有利になると思われる確約書を作成までしながら、一方、住民に対しては、行政として住民の生活環境を守り将来の不安を取り除く協定書の締結には努力をしないのですか。行政は業者のためにあるだけではなく、住民のためにもあるのではありませんか。お答えください。
 また、南谷の申請を許可する場合は地元住民の合意も交わすよう指導することは当然だと思いますが、いかがでしょうか。
 また、こんなに申請に対する審査決定がおくれているのはなぜですか、その理由と今後の見通しについてお答えください。
 最後に、なぜ松原組は南谷での操業を目前に控えてそんなに松山に固執するのか、住民は不思議に思っております。そのため、憶測が飛び交って問題を複雑にしております。県と業者のためにも、住民の疑惑に答えるためにも、あえてこの場で確認をさせていただきます。松原組が関係する道路用地はすべて買収が終了しましたか。また、松原組の周辺の新たな土地利用計画による用地の買収の話、さらには道路開通などによる一切の補償問題など、ありませんね。明確にお答えをお願い申し上げます。
 最後に、知事にこうした経過に対する感想と今後一層の不法投棄や違法行為の取り締まりや許可申請のあり方など、環境行政についての所見をお伺いし、第一回目の質問を終わります。
 以上です。
○議長(下川俊樹君) ただいまの金田眞君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事西口 勇君。
  〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 金田議員にお答えをいたします。
 環境行政についてでありますが、新宮市における問題につきましては、住民の生活環境に関する切実な問題であり、このことを十分認識して対応する必要があると痛感しております。
 産業廃棄物につきましては、橋本市の問題を初め、議員にご指摘いただいた新宮市の問題等、県下各地で不法投棄や不適正処理が問題となっております。
 県といたしましては、環境行政上、産業廃棄物の不法処理対策と未然防止のために今後なお一層、組織の充実強化を進めてまいりたいと思います。
 また、こうした問題を解決するためには廃棄物処理に携わっている業者の果たす役割と責任は大きく、適正な処分を行うよう強く指導してまいりたいと思います。
 また、許可等に当たっては、厳正に審査し、住民の声を反映させるとともに、違法行為に対しましては厳重処分をもって対応してまいる所存でございます。
 以上であります。
○議長(下川俊樹君) 福祉保健部長白井保世君。
  〔白井保世君、登壇〕
○福祉保健部長(白井保世君) 小規模作業所についてお答えをいたします。
 養護学校を卒業する生徒の約半数が施設等を利用しているという実態を踏まえ、知的障害者通所授産施設等の働く場を各地に設置してきたところでございます。また、小規模作業所は地域に根差した取り組みとして障害者の自立と社会参加を図る上で重要な役割を果たしており、地元の市町村を通じて支援をしているところでございます。
 平成十一年度は、小規模作業所から三カ所が法定施設化いたしました。また、平成十二年度も二カ所の法定施設化を予定しており、小規模作業所も新たに七カ所増加させるなど、今後も整備充実に努めてまいります。
 初年度の備品購入費補助金の新設につきましては、大変難しいことと考えておりますが、運営の安定を図るための支援を今後も引き続き行ってまいりたいと考えてございます。
 また、設立要件の緩和につきましては、議員お話しのように、利用定員が引き下げられることが決まっておりますが、運営費及び事業範囲については現在厚生省で検討されていると聞いてございます。県といたしましても、国の動向を見守ってまいりたいと考えてございます。
 最後に、授産施設等における仕事の確保についてでございます。
 昨年九月に県機関、市町村及び社会福祉法人等に授産施設等の製品の利用促進について通知をし、官公需の提供についてお願いをしたところでございます。また、百貨店での常設展示販売や障害者週間期間中に和歌山駅前での展示販売を行っているところであります。昨年行われました熊野体験博や福祉のまちづくりフェスタ等、機会あるごとに製品の展示販売を行っているところでございます。
 今後とも、販路の拡大について市町村等に要請してまいるとともに、広報等を通じて啓発をしてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(下川俊樹君) 土木部長大山耕二君。
  〔大山耕二君、登壇〕
○土木部長(大山耕二君) 二項目めの新宮周辺住民の願いに対する県の基本的な考え方について、お答えいたします。
 まず一点目の高田相賀線の促進についてですが、県道高田相賀線の改良事業につきましては、交通の難所である現トンネル付近の二カ所のトンネルを含むバイパス区間として平成十一年度に相賀側のトンネルに着手し、整備を図っているところであり、早期供用に向け努めてまいります。
 また、県道高田相賀線の延伸につきましては、路線認定が必要であることから、現在工事を進めている林道等、周辺の道路計画を勘案しながら検討してまいりたいと考えておりますが、当面は現在計画しております整備区間の促進に努力してまいります。
 次に、スポーツ公園についてお答えいたします。
 昨年九月議会でも申し上げましたように、広域利用のために必要な周辺の土地の確保と事業計画の策定につきましては、いまだ進展しておりません。
 広域的な利用を考慮した本格的な取り組みにつきましては、今後とも関係機関と協議する必要がありますが、現在、新宮市において先行取得用地を暫定利用する方向で、施設計画とその用地の取り扱いについて検討中と聞いております。市から具体的な提案があれば、今後とも新宮市の意向を十分聞くとともに連携を密にして、この土地の早期の有効活用に向け努力してまいります。
 次に、三項目めの環境行政のあり方の三点目のご質問についてですが、用途地域指定は、土地利用の現状や動向と将来の土地利用の方向を踏まえ、建築物の用途の混在を防止すること等によって良好な市街地の形成を図り、住居、商業、工業など適正に配置された合理的な土地利用を実現するため、建築物の用途などについて規制・誘導するために指定するものです。第一種中高層住居専用地域は、中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するために定める地域でございます。
 次に、県道あけぼの広角線の改良に必要な株式会社松原組の用地は既に買収が完了しており、今後とも追加の用地補償はないものと考えております。
 以上でございます。
○議長(下川俊樹君) 環境生活部長道浦 渥君。
  〔道浦 渥君、登壇〕
○環境生活部長(道浦 渥君) 金田議員の環境行政のあり方についての三点について、お答えいたします。
 まず第一点目の新宮市南桧杖の産業廃棄物問題についてでございますが、議員ご指摘のとおり、国道百六十八号の改良工事において掘削したところ、建設廃材、燃え殻等の廃棄物が確認されたものでございます。県といたしましては、廃棄物の飛散、流出を防止するためシートで覆う措置を講じるとともに、行為者である木下建設に対して、燃え殻等を搬出して適正に処理するよう指導しているところでございます。
 ご質問の熊野川沿いの不法投棄現場の箇所数についてでございますが、平成八年度から現在に至るまでの保健所管内の不適正処理数は十八件であり、そのうち熊野川沿いでは八件でございます。違法処理に対しましては、常に管内の状況を監視し、早期発見、迅速措置を基本に対応してございますが、事後処理が十分なものであるかを最後まで確認する必要があり、また再発防止のためにも行為者を厳重に処分しなければならないと痛感してございます。
 なお、ダイオキシン類を含め有害物質等の影響を把握するため、県の指示により県の立ち会いのもとで土壌及び近傍の河川水の調査を実施させたところ、いずれも環境基準を満足してございました。撤去が完了した段階で再度検査を実施させ、安全を確認してまいりたいと考えてございます。
 次に、二点目の熊野川沿いの不法投棄と夏山組の自社処理場についてでございますが、株式会社夏山組の不適正処理につきましては、自社が解体したアスファルト片等を自社の敷地内において保管していたところ、保管が適切でなかったため河川に流出したものと聞いてございます。
 県といたしましては、河川区域内に流出した廃棄物について指導を行い、撤去させたところでございます。引き続き、敷地内に野積みしている管理型廃棄物や過去に埋めたと言われている廃棄物について、事業者に報告させるとともに、県においても調査し、厳正に対処してまいりたいと考えてございます。
 今後も、地域産業廃棄物適正処理連絡会議により関係機関が連携して不法投棄の防止に取り組むとともに、民間業者に委託した特別監視事業に加え、より有効なパトロールの方法について検討してまいりたいと考えてございます。また、産業廃棄物の不法投棄等の違法行為者に対して、口頭指導、文書指導、警告を行い、これらに従わない者に対しては命令し、命令に従わない者に対しては刑事告発や処理業者には営業停止等の処分も辞さない覚悟で対応してまいりたいと考えてございます。
 なお、議員のお話にある指名停止等のペナルティーにつきましては、関係部局と協議してまいりたいと考えてございます。
 次に、三点目の松山の松原組の中間処理業についてでございます。
 まず確約書についてでございますが、新宮市長からのご意見を踏まえて松山で処理を断念するよう指導していたところ、申請者から、当面移動式で解体現場での処理のみを業として行い、南谷での許可が取得できれば松山での自己処理も移設する旨の申し出があったため、申請者に文書で示すよう指示したものでございます。その書式については、申請者から教示を求められましたので、申請者の申し出をそのまま文書にして示したものでございます。この確約書につきましては、松山地区の環境改善を期待して提出させたものでございましたが、議員を初め地元の皆さんと話し合った上での対応でなかったため、かえって誤解を招くことになったものでございます。
 なお、確約書につきましては、許可を前提としたものでなく、総合的な判断をしてまいりたいと考えてございます。
 第一種中高層住居専用地域での産業廃棄物処理業についてでございますが、廃棄物処理法では廃棄物処理施設の立地場所に関する規制はございませんけれども、法律の生活環境の保全と公衆衛生の向上という目的に照らし、良好な住環境が維持されるべきとされる第一種中高層住居専用地域での立地につきましては、地元市町村長の意見を尊重して対応してまいります。
 申請の内容に変更があった場合、申請書を再提出させるべきではないかとのことでございますが、当初の申請が固定式と移動式の二つの種類の処理方式であったものを移動式のみで処理業を営みたい旨の申し出があり、そのため申請書類の補正、補完をさせているところでございますが、申請内容が大幅に変更されるなどの書類の補正では対応できない場合には、再申請を求めることといたします。
 解体現場での破砕処理につきましては、その場に粉じん、騒音を付加する懸念もありますが、短期間で終了するため、公害を長期に固定化させないというメリットもございます。松山で自社処理が行われていることから、移動式で許可されれば今以上に環境が悪化するのではないかということにつきましては、仮に許可するとしても、解体現場内での処理を行うこと等を許可条件として付し、この条件に違反した場合は許可の取り消し等、厳正に対処してまいります。
 松山で瓦れき類の破砕後の再生品をストックすることに伴う粉じんの発生や輸送に伴う騒音や粉じん等につきましては、移動式で許可することとなれば、許可条件として搬入台数や搬入時間の制限、散水等の飛散防止設備を義務づけるなど、環境保全上の支障が生じないように指導してまいります。
 現在までの保健所の指導状況につきましては、平成十年十月に焼却施設が設置され、その後、苦情が発生したため、十一年度から立入調査やパトロールを実施し、その都度適切な焼却を行うよう指導し、業者も対応しておりますが、必ずしも完全なものではなく、地域住民の納得を得るまでには至っておりません。今後、法的な措置も視野に入れ、厳しく指導してまいるとともに、業者の対応いかんでは許可申請の審査に反映させてまいりたいと考えてございます。
 住民との合意書の交換についてでございますが、新宮市長から業者と地元が協定すべきとのご意見をいただき、業者に対し協定の締結を指導してまいりましたが、両者の合意に至らず、松山地区での業の許可取得を断念したものと考えてございます。今後、別の場所で行おうとする場合、新宮市長の意見を尊重し、申請者を指導してまいります。
 最後に、審査決定がおくれている理由と今後の見通しについてでございますが、新宮市長の意見を十分に聞き、申請者に対して協定締結等の指導を行ってまいりました。その中で、申請者から固定式をやめ移動式のみで業を行いたいとの申し出がありましたので、移動式に限った意見を新宮市長に求めているところでございます。新宮市長から意見が示されたら総合的に審査し、できるだけ早く決定してまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(下川俊樹君) 警察本部長樋口建史君。
  〔樋口建史君、登壇〕
○警察本部長(樋口建史君) 大変恐縮なんですけれども、ご質問の細部、よく聞き取れなかったものですから、的外れな部分がもしございましたらご容赦をいただきたいと存じます。
 以下、お答えを申し上げます。
 議員ご指摘の環境犯罪対策推進計画でございますが、警察庁が定めたものでございますけれども、その目的とするところは、環境対策が喫緊の重要課題であるという認識のもとに、こういった事犯は広域に及ぶことが非常に多いものですから、全国の警察が相互に連携する、これは当然のこととして、県を初め多くの関係機関とも協力の上で取り締まりの一層の強化を図ろうというものであります。
 これを受けまして県警察では、昨年の七月でございましたが、捜査員約三十名体制の環境犯罪対策室を設置したところでございます。ちなみに、昨年中は暴力団による産業廃棄物不法投棄事犯等二十二件、三十六名を検挙いたしたところであります。
 また、この種の事件を摘発するためには情報の集約が極めて重要であります。そういったことから、昨年五月、県警察のホームページに掲示板を開設いたしまして、広く市民、県民から情報の提供を求めているところでもございます。さらに、ことしの六月からは新たに加えて県下十四警察署──全警察署でありますが──におきまして、合計五十九名の方々を紀の国環境モニターとして委嘱いたしまして、各地域の不法実態の早期把握に努めているところでもございます。
 警察といたしましては、引き続き暴力団が介在する事犯でありますとか、県民の健康を直接脅かす有害物質にかかわる事犯でありますとか、行政指導を無視して行われる事犯でありますとか、こういった悪質な事犯に重点を指向した取り締まりを積極的に進めてまいりたいと考えております。
○議長(下川俊樹君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 三十四番金田 眞君。
○金田 眞君 大変早口で申しわけございませんでした。
 今回もっとほかの問題も質問したかったんですが、残念ながら産業廃棄物の問題、特に松山に関して県行政がなされていることが余りにもひどい状況だったもので、どうしてもそれに時間を割かなきゃならないということで、質問項目が非常にその間にふえてしまいまして、時間の関係で早口でしゃべってしまいましたことを申しわけなく思っております。
 さて、ご答弁、本当にありがとうございました。
 まず最初に障害者についてでありますが、引き続き県当局のご努力を心からよろしくお願いする次第でございます。
 同時に、県道高田相賀線についても引き続きよろしくお願い申し上げます。
 また、環境行政での住民の声を反映するという知事のご答弁、本当にありがとうございました。非常にうれしく思いました。こういう姿勢があれば本当に県民は安心できるのではないかと、この姿勢を環境行政の中でしっかりと生かしていただきたいと思います。
 また、県警の対応につきまして、そこは特にゆっくりお話ししたつもりでしたけれども──聞き取りにくいということだったんですけれども──なかなか、答弁の内容は納得できるものであります。「疑わしきは罰せず」と言いますけれども、新宮地域の無法ぶりについては目に余るものがございます。疑わしきは調査する、この姿勢で徹底的にやっていただきたい。期待しておりますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。
 次から、質問ということになるわけですけれども。
 環境生活部長への再質問という形になりますが、とりあえずご答弁を聞いた感想です。
 確かに、大変前向きな部分もあると思います。特に、不法投棄については、今までよりもっと厳しく取り締まっていくんだという決意を聞きまして、ぜひそれを実行していただきたいと思います。
 しかし、今回も一般質問をするに当たって、この間いろいろ行政の方とお話もさせていただきましたけれども、非常にお互いの認識の違いを感じました。特に確約書については、私たちの考えていることと行政を直接担当している方の認識の違いが余りにもあり過ぎました。お話をしていく中で大分話は一致してまいりましたけれども、今回の場合、特に新宮市も含めてこれを不許可にしていこうという方向になっていると、そういうことで県も頑張っているんだというようなご答弁をいただきました。その中での確約書です。この確約書の持つ意味を本当に考えていただきたい。確約するということは、それを守れば認めますよと、相手方にそういうニュアンスを感じさせてしまいます。そういう意味で、もっと慎重に対応していただきたい。
 まして、この確約書を提出するに当たって、それを行政側の人間が書いてあげて判を押さして提出と、こんなことは前代未聞だと思います。こうした姿勢がもし、環境だけではなく全体的にはびこっているのならば、改めなければ県民の信頼は得られない、こう言ってもいいのではないかなと、きついですが、思います。
 松原組が今自社処理で行っている焼却炉での焼却の方法等について、適正な焼却を行うよう指導し、業者も対応しておりますとありますが、申しわけございませんけれども、これについては業者が対応しているとは思われません。確かに、指導しに行ったときはその指導には従います。しかし、その後、住民も確認しております。皆さんのもとにも住民が撮った証拠写真と言われるようなものを届けていると思いますが、その中でも明らかにわかります。焼却炉というのは、物を中に入れて火をつけたらふたをして燃やすのが今常識ですね。なぜならば、八百度以上の温度にしなければダイオキシンが発生する。ふたをあければ、確かによく燃えます。しかし、ダイオキシンが発生すると危険があります。だからそれは行ってはいけない行為なんです。しかし、そのことを平気で行っているわけです。その証拠写真は何回も撮っております。
 また、それだけじゃありません。焼却した灰はすぐにドラム缶等に詰めて最終処分地に持っていくのが当然ですけれども、その灰を地面に置きっ放しにする。それが短時間であったとしてもあれですけれども、長期間にわたって置いている。それに雨が降ったら、この灰にもしもダイオキシンが含まれていたら汚染するわけですから、こうしたことも産廃法では違反、いけないとなっているわけです。
 それと同時に、どうですか。今あそこにある現場を見ていただければわかります。ごみの山です。それも、そのごみは何か。いろんな物がまざった処理できないようなごみ。もう原形をとどめないような変質してあるごみ。こんなごみ、燃やすこともできないんですよ。最終処分地へ持っていって埋めてもらうか、そんなやり方しかないのかわからんけれども、そんな状態をいつまでも放置しているわけです。
 こういうことがありながら、「業者も対応しております」というような形ではなく、本当にきちっと──確かに、完全ではないともおっしゃっていますけれども、本当に全く完全ではないんです。対応はしていないんです。その点について、やはりきっちりとやっていただかなければいけないと思います。
 松山地区での業者と住民の合意書、協定書の問題です。
 このことについては両者の合意に至らなかったんだとおっしゃいますが、どちらに原因があるか、そのことについてはっきりさせていただきたいと思います。業者に対して、住民はいろんな質問があります。その質問を業者に対して出しました。その住民の質問に対して業者が答えなかったわけです。そんな状況で誠意を持って話ができますか。そういうならば、行政として住民の質問に業者が答えるように指導すべきではありませんか。そのことを言っているわけです、私は。
 また、ストックヤードの問題についてもいろいろ疑問があります。 ストックヤード、すなわち製品置き場ですね、それはどういうことか。コンクリートを破砕したやつをトラックで持ってきて、そこへおろすわけです。当然、騒音や粉じん、これは舞い上がります。それに対してどのようにして処理をし、対応していくのか。甚だ難しいと思いますよ。あそこには構造物なんかつくれませんからね。以前あそこに、トラックの重量をはかるということで、計量器とその横にその計量器の量をはかるコンピューターを置くという形で、二つの建物がありました。しかし、あそこは専用地域ですからそういうものを建ててはいけないということで、県のご指導によってその建物を撤去させたという経過もあります。これは僕は非常によかったなと思っておるんですが、そうした経験もあるわけです。そうしたことから考えたら、とてもじゃないけどこれは実現できないのではないかなと思うわけであります。
 もう時間もなくなってきました。また早口になったら悪いんで。
 やはり、一番最初が問題なんですよ。それは何か。ここに、平成十年九月九日の新宮保健所衛生環境課の判の押された書類があります。これは「産業廃棄物に関する調査書」、すなわち松山について、最初にそちらが出した文書です。これはだれが書いたのか知りませんけれども、保健所の判こを押しているので、少なくとも公式文書でしょう。
 そこの文書の中に「処理・処分の場所の概要」ということで、土地利用規制の項目があります。ここは「なし」。周辺の土地利用状況、「荒地」。こんなばかな話ありますか。先ほどから何回も言っていますが、この地域は第一種の中高層住宅の専用地域であります。これは市が勝手に決めたのでもありません。市の審議会、県の審議会を通じて決めたものであります。そのことについては土木部長も、また環境生活部長も同じように大事なところなんだと答弁しています。にもかかわらず、こんな「なし」と書いたような書類を最初の段階で受け付けてこれを新宮市に出させた。こんなことが許されていいんですか。このことについてはきっちりと答弁してくださいよ。
 最初のボタンのかけ違いです。そこで、ここはだめですよ、ここは違いますよ、「なし」じゃないですよ、ここへつくっちゃだめですよと指導していれば、こんな問題にはならなかったんです。その責任は重大です。
 次に、土木部長、申しわけない。
 スポーツ公園について、やはりもう少し僕の質問内容──早口だったかしりませんけれども、事前に大体どういうご質問をさせていただくかはお話をしております。実際、ご答弁にはなっていないと思います。もう少し、なぜ今回のことについて住民が怒っているか、ご理解をいただきたいと思うんです。
 こんなことまで言いたくなかったんですけれども、ここに、先ほど言った当時の新聞記事があります。ここには、失礼ですが、西口副知事が笑顔で載った写真があります。この方が知事に当選されて、これで実現するんだなと市民はみんな思ったわけですよ。だから、市民が今怒っているわけです。
 確かに、市の責任もあります。そのとおりです。でも、県の責任もあるでしょう。これだけ公に出た新聞が間違っているなら、直ちにその時点で改めさせればよかったんですよ。だったら、もっと誤解もなかったんです。それもやらないで放置したままこんな状態でずっと来て、二転三転していくということになったから問題になってきたわけです。だから、そこら辺もよくご理解いただいて、やはり新宮市に対しても──お互いが悪いと思います、これは。だから、積極的に新宮市に対応していただいて、住民の声が実現できるように、ぜひこれはお願いしたいと思います。
 もう一点、これも文句で申しわけないけど──これは質問です。
 今の松原のところですけれども、この地域についてはもう何も計画はないんだというお話です。申しわけないが、ここに和歌山県東牟婁振興局新宮建設部長の小川さんの判こ入りで「土地立会(依頼)お願い」という文書があります。これを見ますと、「県道あけぼの広角線の新設道路計画に伴い、背後地の環境整備(盛土)を立案計画中であります」と。そのために調査したいので、ご了解くださいというような文書です。
 この地図を見ますと、現在の問題になっている処分場が、まさに地図の真ん中にあるわけです。その上には何と書かれているかというと、「測量区域」と書かれているわけです。これは僕、きのう手にしたわけですけれども、こんな実態があるわけですよ。
 確かに、これについては僕も知らなかったんですけれども、私は知らないから聞いているわけで──以前にも道路の問題について聞きました。そうしたら、教えくれました。その次に、道路ののり面についても聞きました。それも教えてくれました。聞いたことしか教えてくれないんです。もっと全体的なことも教えてくれればいいんですよ。そうすれば、住民の皆さんに説明もできるんですよ。変な誤解を与えないで済むんですよ。こんな文書が今ごろになってひょっと出てくるから、何な、一体県は何してあったんな、隠してあったんかになってしまうんです。土木部長はご存じなのかどうか知りませんけれども、この文書があるのは事実ですからね。平成十年の四月九日。そういうことについてどうお考えになるんですか。
 そういうことを背景に、こういうことがあるから、この松原組の業者の方が昨年の二月一日に地元の説明会の中でこんな発言をしているんですよ。「今、あけぼの広角線という道ができているんですわ。それが通じるのは平成の十八年から十九年ということで、申請を出している一帯は、あけぼの広角線の土砂を捨てる場所に計画しています。七、八年かなということです、この仕事をやるのは。──あそこで処理業をやるのは七、八年ぐらいやろうと──恐らく、道ができたらできないし、隣にも家も建ってくる」と、こういうことを平気で言っているわけですよ。こういうことを根拠にしてだと思いますけれども。これは業者の言うことですから、信憑性がどれだけあるかということはありますけれども、その発言はこのテープの中にきっちり入っています。そういう意味からも、住民はいろんな疑惑を持つわけです。だから、その点についてきっちりとご答弁をいただいて、そうじゃないんですというふうにしてほしいんですよ。そうすれば住民はもっと県に対して信頼もするし、協力もするわけですよ。
 今の情報公開の時代に、やっぱりもっと情報──教えられない情報は仕方ないですけれども、教えられる情報はあるはずですから、どんどん公開してください。
 以上です。答弁お願いします。
○議長(下川俊樹君) 以上の再質問に対する当局の答弁を求めます。
 環境生活部長道浦 渥君。
  〔道浦 渥君、登壇〕
○環境生活部長(道浦 渥君) 金田議員の質問にお答えさせていただきます。五項目ほどあったと思います。
 まず最初に、確約書の認識の違いという話でございましたが、確約書の性格はどういうものかと言いますと、十分知っていると思いますけれども、確約書については法的根拠があるものではございません。申請者の意思、今回の場合は南谷の方へ移転するというもので、書面として提出を求めたものでございます。したがいまして、住民から指摘されている問題については、引き続き不明点などを確認する中で指導してまいりたいと考えております。
 それから、自己処理に係る焼却についてでございます。
 建設業者が自社の排出する木くずを焼却しておりますが、これは廃棄物処理法に基づく設置許可、また大気汚染防止法に基づくばい煙等の発生施設の届け出が不要となってございます。しかし、地元住民からの意見を反映するためにも、今後ともなお一層強く指導してまいりたいと思います。
 それから、松原組の破砕処理に関する事前調査の記載についてでございます。
 平成十年に松原組から提出された「産業廃棄物に関する調査書」には、申請者は、土地利用規制項目の欄におっしゃるとおり規制なしと記載されております。これは虚偽の申請ではないかというようなことと思いますが、事前調査制度の趣旨というのは、当該土地の規制状況について県が申請者にかわって規制状況を調査するというものでございます。十年の九月九日に新宮保健所が受理した事前調査には規制なしと記載されてございますが、十年の十一月二十六日付で新宮保健所を通じて申請者に通知している指導事項の中には、まず第一点として、当処理事業に関する工作物は建築基準法第四十八条第三項に抵触するため許可を得なければ建物を建ててはいけないとか、第一種中高層住居専用地域における良好な環境を害するおそれがないと認めなければ建築を許可しないというようなことで、指導は一応してございます。
 最後に、行政指導のいろいろの流れで十分でなかった点につきましては反省し、今後適正な処理を厳しく指導していくつもりでございます。
 以上です。
○議長(下川俊樹君) 土木部長大山耕二君。
  〔大山耕二君、登壇〕
○土木部長(大山耕二君) 金田議員の再質問にお答えいたします。
 地元東牟婁振興局建設部を通じて振興局の各部局にも確認をしたところでありますけれども、当該地に係る土木部関係の事業はもちろん、他の分野の事業についても、ないとの報告を受けているところでございます。
○議長(下川俊樹君) 答弁漏れはありませんか。──残り時間五十三秒でございます。再々質問を許します。
 三十四番金田 眞君。
○金田 眞君 今の部長の答弁は納得できません。ちゃんと再度調査してください。
 最後に、知事の住民の声を反映させるというこの答弁、どうか生かしてください。このことをお願いして、終わります。
○議長(下川俊樹君) ただいまの質問は要望でありますので、以上で金田眞君の質問が終了いたしました。
 これで、本日の質疑及び一般質問を終わります。
 明日も定刻より会議を開き、質疑及び一般質問を続行いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。
  午前十一時五十七分散会

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