令和7年9月和歌山県議会防災・国土強靱化対策特別委員会会議記録


令和7年9月和歌山県議会防災・国土強靱化対策特別委員会会議記録

 

1 日時  令和7年9月16日(火)午後2時36分~午後2時57分

2 場所  予算・決算特別委員会室

3 出席者 委員長   尾﨑太郎

      副委員長  秋月史成

      委員    高田英亮、上山寿示、井出益弘、尾崎要二、玄素彰人、堀   龍雄、長坂隆司、中尾友紀、岩井弘次

      欠席委員  なし

      委員外議員 なし

4 概要

 午後2時36分開会

  ●尾﨑委員長

   ◎開会宣告 挨拶

   ◎報告事項 委員の欠席なし

   ◎傍聴協議 なし

   ◎撮影許可 3件

   ◎議事   防災・減災、国土強靭化の取組について

  ●中村危機管理部長、津井田企画課長説明 (別添説明書のとおり)

  ●尾﨑委員長

   ◎説明に対する質疑等宣告

 

Q 玄素委員

 第一次国土強靱化実施中期計画の事業規模が防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策から5兆円増えているのは分かったが、その予算の中には物価高騰の分があり、326の項目もある。

 純然な道路予算は前の5か年加速化対策と比べて、同程度のものになっているか。それとも下水などのインフラに使うものが多くなったことで減っているのか。国の12月補正でどの程度国土強靱化に対する措置がなされるのかということもある。

 去年よりは今年の方が当初予算が高く設定されていたので、ちょっとは期待していたが、あまり期待しすぎない方がいいのか。そのバランス感覚が分かれば教えてほしい。

A 津井田企画課長

 個別の分野ごとの所要額は5本の基本柱ごとに概ねの額は示されているが、それに対応して県でどれくらい取り組んでいくのかは今後のことになるので、現段階で具体的なことは申し上げにくい状況である。

 

Q 玄素委員

 県の差配で増やすこともできる余地はあるという理解でいいか。そのような余地はないと思って質問しているが、県の方向性によって前の5か年加速化対策よりも増えるということの期待を持つが、そのような可能性もあるという理解でいいか。

A 津井田企画課長

 県の予算全体の中のバランスになるので、国の予算が20兆円に増えたことを申し上げたが、県もそれに応じてその分増えるかどうかは、今の段階では申し上げにくい。

 

要望 玄素委員

 例えば20兆円のうち、物価高騰の影響がこのくらいあるため、実際は18兆円ぐらいで、下水道も含めて道路以外の部分に4兆円ぐらい予算がついているというような分析をすれば、実際は国土強靱化実施中期計画の5ヶ年で道路に使うお金は10兆円であり、それに対して県はこう対応していきますというような方向性を見せてもらいたい。

 今後分析をして、また知らせてほしい。

 

Q 尾崎委員

 今、玄素委員が言った話で、和歌山県の国土強靱化に係る予算のボリュームが減ってきており、大きな危機感を持っている。国がよくやる方法だが、全体の姿だけ示しておいて、各論になってくるともう少し予算が増えるのかという甘い考えで話をしていると、国土強靱化全体の予算は増えたが、和歌山県の予算は減ることもあり得る。

 きちんと計画を立てて、国土強靱化予算の20兆円の中で和歌山県のやることを示して、影響力を行使してもらえるよう国にも働きかけなければ、放っておいてだいたいこの程度は配分されるという姿勢で考えていれば、大きなしっぺ返しを食らうこともある。

 国土強靱化の3か年、5か年は他自治体と比べて和歌山県は大きな予算を獲得していると見られれば、次の国土強靱化実施中期計画の5か年は少なくされることもあり得る。甘い計画を立てて国と交渉するというように吞気に構えてはいけない。

 その辺り玄素委員との話を聞いていると心配なので、心して県を挙げて、関係部局を挙げていかないといけないと思うがいかがか。

A 津井田企画課長

 委員の指摘も踏まえ、まず県の計画も中期計画に基づいて改定すべき部分もあるので、必要なところはしっかりと改定を行い、必要なところは国の予算を獲得する姿勢で臨みたい。

 

Q 中尾委員

 カムチャツカ半島付近の地震による津波警報により避難指示が発令され、多くの人が緊急避難場所に逃げた。今回は何ともなくよかったが、その後、緊急避難場所から小中学校等の指定避難所への移動に関して、市と県で連携は取れているのか。

A 大畑防災企画課長

 今回の地震は遠地での地震であったことから、津波が到達するまで比較的時間があり、緊急避難場所へ逃げた人もいれば、指定避難所へ逃げた人もいる。県としては、地震が起こった場合、まずは津波が来るかもしれないので、とにかく海岸から離れて逃げるように、避難を呼びかけることとしている。

 その後、津波が収まった段階で避難した高台等から指定避難所に移動してもらうよう、市町村と連携を取りながら取り組んでいきたいと考えている。

 

Q 中尾委員

 ちゃんと連携できていればよいと思う。

 小中学校などの指定避難所に避難した場合には備蓄品があり、水等の供給がされた一方で、例えば、ビッグ愛などの緊急避難場所に避難した場合には備蓄品が全くなかったという話を聞く。

 その点についての今後の考え方はどうか。

A 大畑防災企画課長

 緊急避難場所では備蓄等がされておらず、個人で用意してもらうことが必要になる。また、避難が長時間にわたる場合には、指定避難所に逃げてもらうよう、市町村と協力し、誘導する体制を取っている。

 ただし、今回できていなかったところもあるので検証し、市町村とともに対策に取り組んでいきたい。

 

Q 中尾委員

 県管理施設の災害時のマニュアルはあるのか。

A 大畑防災企画課長

 マニュアルはある。

 

要望 中尾委員

 市と県でしっかり連携するようお願いする。

 

  ●尾崎委員長

   ◎説明に対する質疑等終了宣告

   ◎県内外調査協議  委員長一任

   ◎閉会宣告

 午後2時57分閉会


    

 

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