令和5年12月 和歌山県議会定例会会議録 第7号(全文)


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令和5年12月 和歌山県議会定例会会議録 第7号

議事日程 第7号
 令和5年12月19日(火曜日)
 午前10時開議
 第1 議案第126号から議案第168号まで及び議請第2号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 意見書・決議案
 第3 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第4 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
 第1 議案第126号から議案第168号まで及び議請第2号(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 意見書案
 第3 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第4 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(42人)
 1番 坂本佳隆
 2番 三栖拓也
 3番 秋月史成
 4番 川畑哲哉
 5番 藤山将材
 6番 森 礼子
 7番 井出益弘
 8番 尾崎要二
 9番 高田英亮
 10番 玉木久登
 11番 佐藤武治
 12番 濱口太史
 13番 鈴木太雄
 14番 冨安民浩
 15番 吉井和視
 16番 鈴木德久
 17番 玄素彰人
 18番 岩田弘彦
 19番 中本浩精
 20番 中村裕一
 21番 谷 洋一
 22番 山家敏宏
 23番 北山慎一
 24番 堀 龍雄
 25番 谷口和樹
 26番 新島 雄
 27番 山下直也
 28番 小川浩樹
 29番 中尾友紀
 30番 岩井弘次
 31番 藤本眞利子
 32番 浦口高典
 33番 山田正彦
 34番 坂本 登
 35番 小西政宏
 36番 浦平美博
 37番 中西 徹
 38番 林 隆一
 39番 片桐章浩
 40番 奥村規子
 41番 尾﨑太郎
 42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
 知事         岸本周平
 副知事        下 宏
 理事         田嶋久嗣
 知事室長       北廣理人
 危機管理監      福田充宏
 総務部長       吉村 顕
 企画部長       前 昌治
 地域振興監      赤坂武彦
 環境生活部長     山本祥生
 福祉保健部長     今西宏行
 商工観光労働部長   三龍正人
 農林水産部長     山本佳之
 県土整備部長     福本仁志
 会計管理者      﨑山秀樹
 教育長        宮﨑 泉
 公安委員会委員長   竹田純久
 警察本部長      山﨑洋平
 人事委員会委員長   平田健正
 代表監査委員     森田康友
 選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       林 伸幸
 次長(秘書広報室長事務取扱)
            萩原 享
 議事課長       長田和直
 議事課副課長     岩谷隆哉
 議事課議事班長    伊賀顕正
 議事課主任      菅野清久
 議事課副主査     西 智生
 議事課副主査     林 貞男
 総務課長       葛城泰洋
 政策調査課長     岩井紀生
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  午前10時0分開議
○議長(濱口太史君) これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後1時30分再開
○議長(濱口太史君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、議案第126号から議案第168号まで及び今期定例会の請願1件の計44件を一括して議題とし、順次、常任委員会、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会及び行政改革・基本計画等に関する特別委員会の各委員長の報告を求めます。
 経済警察委員会委員長川畑哲哉君。
  〔川畑哲哉君、登壇〕(拍手)
○経済警察委員会委員長(川畑哲哉君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案5件でございます。
 委員会は、12月14日、第3委員会室において開催し、まず商工観光労働部・労働委員会、次に公安委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第126号、議案第127号、議案第129号、議案第130号及び議案第146号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、商工観光労働部・労働委員会関係では、紀伊路(藤白坂から宮原区間)の世界遺産追加登録について、ENEOS和歌山製造所の下請、孫請事業者の状況について、産業誘致への取組について、県を挙げた外国との交流について、高校生の就職内定率について、労働相談の状況について、令和5年の観光客の状況について、メタバースを用いた観光誘客について、公安委員会関係では、大麻取締法改正に係る今後の取締りの方策について、逮捕術の管区大会、全国大会の状況について、逮捕術等の大会成績の広報についてであります。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(濱口太史君) 農林水産委員会委員長玉木久登君。
  〔玉木久登君、登壇〕(拍手)
○農林水産委員会委員長(玉木久登君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案3件及び請願1件であります。
 委員会は、12月14日、第4委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第126号、議案第143号及び議案第147号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願については、配付の請願審査結果表のとおり、議請第2号は継続審査すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、狩猟者の確保・育成の取組について、養殖の現状と今後の対策について、県産果実の輸出と国内販売の状況について、農業経営収入保険の加入状況について、来年度予算編成について、林道事業について、ニホンジカの夜間銃猟の実施状況について、森林環境譲与税の活用に対する県の支援について、磯焼け対策と海藻のCO2吸収について、汚泥処理施設から出る処理水の藻場造成への有効活用について、請願にある重複操業区域内での操業に係る現状の認識と協議の進め方についてであります。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(濱口太史君) 建設委員会委員長玄素彰人君。
  〔玄素彰人君、登壇〕(拍手)
○建設委員会委員長(玄素彰人君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案14件であります。
 当委員会は、12月14日、第5委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査した結果、議案第126号、議案第131号、議案第147号、議案第150号から議案第152号まで、議案第155号から議案第160号まで、議案第167号及び議案第168号は全会一致をもって原案のとおり可決するべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、都市計画道路今福神前線の現状について、都市計画道路有本中島線の現状について、第2回県道長井古座線八郎山トンネル技術検討委員会の議論の内容について、八郎山トンネルに係る工事の段階確認の基準について、八郎山トンネルの施工不良に関して重く受け止めるとした県の責任について、二川ダム等の堆積土砂の現状と対策について、国土強靱化予算における県負担分に対する財政措置について、国土強靱化予算における木製ガードレール設置の取扱いについて、日高川の堆砂調査について、日高川における粘り強い河川堤防整備について、県道泉佐野打田線の進捗について、国道168号仮称「2号トンネル」の現状と今後の対応についてであります。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(濱口太史君) 文教委員会委員長藤本眞利子さん。
  〔藤本眞利子君、登壇〕(拍手)
○文教委員会委員長(藤本眞利子君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案4件であります。
 委員会は、12月14日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第126号、議案第144号、議案第145号及び議案第161号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、県立高等学校入学者選抜における一括募集について、大阪・関西万博に係る児童生徒への支援について、教員採用試験の制度変更について、免許外教科担任の解消に向けた取組について、県立自然博物館の耐震性・災害リスクについて、不登校児童生徒に対する取組について、工業高校における蓄電池産業に係る人材育成について、和歌山県学校教育ICTグランドデザイン案について、教員採用試験面接試験官について、不登校対策としての夜間中学の設置について、対面協議時における職員のICレコーダーの使用について、県立自然博物館の移転・リニューアルについてであります。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(濱口太史君) 総務委員会委員長秋月史成君。
  〔秋月史成君、登壇〕(拍手)
○総務委員会委員長(秋月史成君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表記載のとおり、議案15件であります。
 委員会は、12月14日、第1委員会室において開催し、会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会、議会事務局、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査をいたしました結果、議案第126号、議案第132号から議案第139号まで、議案第149号、議案第153号及び議案第162号から議案第165号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目を申し上げますと、選挙管理委員会関係では、選挙区外への議員の寄附について、知事室関係では、知事秘書の業務について、「県民の友」のSNS広告について、タウンミーティングの参加者について、企画部関係では、幼稚園のICT環境整備支援について、医師確保と医療DXの実現に向けた連携協定について、地域公共交通計画について、鉄道の利用促進について、総務部関係では、災害時における振興局から市町村へのリエゾン派遣について、会計年度任用職員の給与改定について、和歌山県と上大中清掃施設組合との間の事務の委託の廃止について、人件費の補正についてであります。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(濱口太史君) 福祉環境委員会委員長奥村規子さん。
  〔奥村規子君、登壇〕(拍手)
○福祉環境委員会委員長(奥村規子君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案6件であります。
 委員会は、12月14日、第2委員会室において開催し、まず福祉保健部、次に環境生活部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第126号、議案第128号、議案第141号、議案第142号、議案第154号及び議案第166号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、福祉保健部関係では、共働き、共育て、こどもまんなか社会の推進について、子供食堂について、県庁内保育所設置に対するアンケート結果について、令和5年10月時点の待機児童数について、県単独での被災者支援の実施と見舞金の見直しについて、生活保護制度に係るパンフレットについて、令和6年度後期高齢者医療制度の保険料の見通しについて、令和6年度国民健康保険料の見通しについて、粒子線治療を含む先進医療支援の取組について、HPVワクチンのキャッチアップ接種の現状と取組について、介護・看護の現場で働く職員の賃上げについて、高齢者の移動手段を確保する取組について、介護予防や介護サービス利用者負担の減免制度などの取組について、和歌山県障害を理由とする差別の解消の推進に関する条例について、和歌山県障害者差別解消調整委員会の業務内容について、ヘルプマークの普及啓発について、和歌山県立医科大学中期目標について、環境生活部関係では、わかやまネットフォーラムの参加対象等について、パートナーシップ宣誓制度に対するパブリックコメントについて、国道168号線トンネル工事の掘削土砂の処分について、和歌山市西庄における太陽光発電事業計画の現状について、白馬山脈における風力発電事業計画の現状についてであります。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(濱口太史君) 人権・少子高齢化問題等対策特別委員会委員長吉井和視君。
  〔吉井和視君、登壇〕(拍手)
○人権・少子高齢化問題等対策特別委員会委員長(吉井和視君) 人権・少子高齢化問題等対策特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。
 委員会は、12月13日、予算・決算特別委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第140号は全会一致をもって原案のとおり可決するものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、条例を改正するに至った具体的な差別事象並びにその頻度並びに当事象を発見するプロセスなどについて、差別事象を判断する第三者機関の必要性について、人権施策推進審議会が第三者機関を担うことについて、地方自治法第138条の4に基づく附属機関について、人権施策推進審議会の委員構成について、差別事象の行為者に対する説示等について、同和地区の問合せがあったときの対応についてであります。
 最後に、私から当局に対して、委員会と県当局の差別解消に対する時間軸が違うという認識と、そして、委員会全体の総意として、県には危機感をもって早急の完全解決に取り組むよう要望することを申し添えます。
 以上をもちまして、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(濱口太史君) 行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長新島 雄君。
  〔新島 雄君、登壇〕(拍手)
○行政改革・基本計画等に関する特別委員会委員長(新島 雄君) 行政改革・基本計画等に関する特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。
 委員会は、12月13日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第148号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上をもちまして、行政改革・基本計画等に関する特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
○議長(濱口太史君) 以上で、各委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(濱口太史君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 奥村規子さんから反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 40番奥村規子さん。
  〔奥村規子君、登壇〕
○奥村規子君 日本共産党から、議案第126号、第132号、第138号、第140号及び第143号に対する反対討論を行います。
 最初に、議案第126号は、令和5年度和歌山県一般会計補正予算です。
 今回の補正予算は総額約336億円と、10年間で3番目の規模です。そのうち、国土強靱化、防災・減災対策が297億円と9割近くを占めています。一方、電力・物価高騰対策は5億1900万円とあまりにも少な過ぎます。物価高騰などで苦しい生活を余儀なくされている県民への直接支援を強力に進めるよう求めます。
 続きまして、議案第132号は、知事や副知事、議員、教育長、常勤監査委員の期末手当支給の引上げです。
 物価高騰が県民生活を襲う中で、職員の給与を引き上げることには賛成ですが、高額所得者である知事等の手当を引き上げることは、県民理解を得られないと考えます。
 次に、議案第138号は、県税条例の一部改正です。
 森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律等の施行に伴い、来年度より住民一人一人から年間一律1000円の森林環境税を徴収するためのものです。森林整備は、安定的な財源である国の一般会計における林業予算と、需要のある自治体への地方交付税の拡充で進めるべきです。森林環境税の徴収に反対の立場から、今回の県税条例改正には賛成できません。
 次に、議案第140号は、部落差別の解消の推進に関する条例及び人権尊重の社会づくり条例の一部改正です。
 部落差別の解消の推進に関する条例そのものが部落差別解消に逆行するものであり、私ども日本共産党は反対してきましたが、今回の条例改正はさらに混乱を招くものとなっています。
 まず、勧告、公表を行う対象である県内事業者については、県内に事務所または事業所を有する事業者となっていますが、定義がはっきりしていません。企業や事業団体、NPO法人、個人事業主、個人農家、個人建設業、フリーランスなど、どこまで広がるのか分かりません。また、結婚や就職の際の身元調査や不動産取引の不動産に係る調査において、勧告まで至った実績がありません。そもそも、勧告に従わない事態が起こっていません。
 さらに、県が行った調査からも、今回の改正の必要性があるのか不明です。例えば、県がまとめている宅地建物取引業者に対する人権問題に関する実態調査結果(令和4年度)でも、「3年間で同和地区あるいは同じ小学校区である理由で取引が不調になったことはない」が5年前より11ポイント増の94%、「話題になったことはあるが、取引は成立した」3%と合わせると97%であり、「不調になった」は明らかに減っています。その下で、なぜ重大な公表制度を創設する必要があるのでしょうか。
 改正案では、調査による部落差別を行った場合となっていますが、調査した結果を使って差別を行ったことを指しているのか、調査そのものを差別と捉えるのかも曖昧です。
 今議会では、障害を理由とする差別の解消の推進に関する条例も上程されています。こちらのほうでは、具体的な個人に対する権利侵害があった場合を差別的な取扱いと定義しています。また、差別を受けた当事者や家族などから相談があって初めて県が動く仕組みになっています。さらに、相談による解決の見込みがないと認められるときは、あっせんの申立てを行うことができ、勧告に至るまでに、あっせんによる紛争事案の解決を図ることができます。
 しかし、部落差別解消の条例のほうは、差別をしたとされる者の意見を聞くことになっていません。差別の定義もない下で、県と人権施策推進審議会が差別があったと断定することができるのでしょうか。人権尊重の社会づくり条例における人権施策推進審議会は、全ての人権問題を取り扱うはずですが、部落問題だけを取り上げることは特別扱いと言わざるを得ません。
 その人権施策推進審議会の議論でも、部落差別とは何かの説明なしに、ネット上の差別や結婚、就職の際の身元調査を取り上げていることへの違和感や、審議会の位置づけが明確でなく、結局は県が差別か否かを判断するのではという意見が出されています。
 条例制定時も反対しましたが、今回の改正でもさらに強権的になっており、部落差別の解消にますます逆行する改悪であり反対です。
 最後に、議案第143号は、県土地改良事業分担金等徴収条例の一部改正です。
 土地所有者が農地中間管理機構に15年間、土地を預けることで、基盤整備の費用負担を求めないものですが、土地所有者が工事期間中に用途以外の用途に供した場合には、特別徴収金が課されます。しかし、最初の契約時に具体的な計画は示されません。工事内容が示されないまま途中で転用すれば特別徴収金が課せられるというのは、土地所有者の不利益になると考え、賛成できません。
 以上で、反対討論を終わります。
○議長(濱口太史君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第126号、議案第132号、議案第138号、議案第140号及び議案第143号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(濱口太史君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第127号から議案第131号まで、議案第133号から議案第137号まで、議案第139号、議案第141号、議案第142号及び議案第144号から議案第168号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
○議長(濱口太史君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議請第2号を採決いたします。
 本請願に対する委員長報告は、継続審査であります。
 お諮りいたします。本請願を委員長報告のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(濱口太史君) 御異議なしと認めます。よって、本請願は委員長報告のとおり決定いたしました。
 次に日程第2、和議第14号「消防防災ヘリコプターの運航の強化を求める意見書(案)」、和議第15号「有害鳥獣被害防止対策の充実を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、配付のとおりであります。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(濱口太史君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 和議第14号及び和議第15号を一括して採決いたします。
 本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(濱口太史君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第3、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。本件については、配付のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(濱口太史君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第4、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・地方創生対策特別委員会及び予算特別委員会の各特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(濱口太史君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
 年末多端の折、各位には御精励賜り、深く感謝を申し上げます。どうか健康に留意され、新しい年を迎えて、ますます県勢発展のため御活躍されますことを心から祈念いたします。
 これをもって、令和5年12月定例会を閉会いたします。
  午後2時5分閉会

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