令和5年2月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


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令和5年2月 和歌山県議会臨時会会議録 第1号

議事日程 第1号
 令和5年2月13日(月曜日)
 午前10時開会・開議
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第1号から議案第75号まで(当局説明)
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会議に付した事件
 第1 会議録署名議員の指名
 第2 会期決定の件
 第3 議案第1号から議案第75号まで(当局説明)
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出席議員(41人)
 1番 鈴木德久
 2番 山家敏宏
 3番 中本浩精
 4番 堀 龍雄
 5番 藤山将材
 7番 井出益弘
 8番 宇治田栄蔵
 9番 北山慎一
 10番 玄素彰人
 11番 中西峰雄
 12番 秋月史成
 13番 森 礼子
 14番 濱口太史
 15番 尾崎要二
 16番 冨安民浩
 17番 川畑哲哉
 18番 玉木久登
 19番 鈴木太雄
 20番 岩田弘彦
 21番 吉井和視
 22番 谷 洋一
 23番 佐藤武治
 24番 岩井弘次
 25番 中 拓哉
 26番 多田純一
 27番 新島 雄
 28番 山下直也
 29番 中西 徹
 30番 谷口和樹
 31番 藤本眞利子
 32番 浦口高典
 33番 山田正彦
 34番 坂本 登
 35番 林 隆一
 36番 楠本文郎
 37番 高田由一
 38番 杉山俊雄
 39番 片桐章浩
 40番 奥村規子
 41番 尾﨑太郎
 42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
〔備考〕
 6番 欠員
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説明のため出席した者
 知事         岸本周平
 副知事        下 宏
 理事         田嶋久嗣
 知事室長       赤坂武彦
 危機管理監      福田充宏
 総務部長       吉村 顕
 企画部長       長尾尚佳
 環境生活部長     生駒 享
 福祉保健部長     志場紀之
 商工観光労働部長   寺本雅哉
 農林水産部長     山本佳之
 県土整備部長     福本仁志
 会計管理者      中家秀起
 教育長        宮﨑 泉
 公安委員会委員長   竹田純久
 警察本部長      山﨑洋平
 人事委員会委員長   平田健正
 代表監査委員     森田康友
 選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       出津野孝昭
 次長(秘書広報室長事務取扱)
            浜野幸男
 議事課長       長田和直
 議事課副課長     岩井紀生
 議事課課長補佐兼議事班長
            村嶋陽一
 議事課主任      伊賀顕正
 議事課主任      菅野清久
 議事課副主査     林 貞男
 総務課長       葛城泰洋
 政策調査課長     神川充夫
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  午前10時0分開会・開議
○議長(尾崎要二君) ただいまから、令和5年2月定例会を開会いたします。
 これより本日の会議を開きます。
 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 今期定例会の会議録署名議員は、4番堀龍雄君、22番谷洋一君、39番片桐章浩君の3君を指名いたします。
 次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。
 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から3月7日までの23日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(尾崎要二君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時1分休憩
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  午前11時0分再開
○議長(尾崎要二君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 この際、諸般の報告をいたします。
 知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告及び公立大学法人和歌山県立医科大学第3期中期目標期間の終了時に見込まれる業務実績に関する評価結果が、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。
 次に、今期定例会に提出された議案は、お手元に配付のとおり、議案第1号から議案第75号までの計75件であります。
 日程第3、議案第1号から議案第75号までを一括して議題といたします。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事岸本周平君。
  〔岸本周平君、登壇〕

○知事(岸本周平君) まず、冒頭、先週、トルコ共和国南部において発生した地震により、犠牲となられた方々に深い 

 哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に対し、心よりお見舞い申し上げます。
  日本・トルコ両国友好の原点である和歌山県として可能な限りの支援を行う所存であります。県では既に義援金の募集

 を始めており、県民の皆様に御協力をお願い申し上げます。
  さて、新型コロナウイルス感染症の患者が本県で初めて確認されて、本日でちょうど3年になります。今もなお、感染

 拡大防止のため、また、感染された方々のケアのため、最前線で奮闘しておられる関係者の方々、そして、基本的な感染

 予防対策を徹底してくださっている県民の皆様に感謝申し上げます。
  それでは、ただいま上程されました諸議案に係る提案理由の説明に先立ち、知事就任の挨拶と今後の県政推進に当たっ

 ての基本的な考え方並びに令和5年度の重点施策について御説明申し上げます。
  まず、県政を推進する上での私の基本姿勢について申し上げます。
  私の政治スタイルは、現場に出向いて生の声を聞くというものであります。これまで、草の根の政治活動を続けなが

 ら、県民の皆様の声をしっかりと聞いてまいりました。
  私は、これからもこの政治のスタイルを貫き、県民の意見を吸い上げ、市町村の応援団となるボトムアップ型の県政を

 目指してまいります。
  そして、車の両輪に例えられる県当局と県議会との二元代表制を尊重し、議員の皆様と丁々発止、意見を戦わせながら

 県政を進めてまいります。
  次に、県政の基本的な方向性について申し上げます。
  我が国を取り巻く環境、状況を鑑みると、脱炭素社会への移行、ウクライナ戦争などによる国際情勢の緊迫化、ポスト

 コロナ時代の到来など、新しい時代の変化によるパラダイムの大転換が起きており、これまでの延長線をただ進むだけで 

 は、大きな時代の転機を乗り越えていくことはできません。
  こうした基本認識の下、私が担う県政におきましても、まず何より、農業、林業、水産業の活性化と新しい観光産業の

 創造を両輪として、子育て支援策を強化し、和歌山県に多くの人を呼び込んでいくため、前例にとらわれず、将来を見据

 えた大胆な政策を実行していきたいと考えております。
  知事に就任後、直ちに県の財政収支について新たに10年推計を実施いたしました。その結果、何ら対策を講じなかった

 場合、令和7年度には財政調整基金及び県債管理基金が底をつき、予算編成が困難となる見込みであることが明らかとな

 りました。
  こうした重大な財政危機が発生するおそれが生じているため、今般、財政危機警報を発出し、令和5年度を財政見直し

 元年と位置づけます。そして、公債費臨時対策基金を創設し、財政調整基金及び県債管理基金の取崩しに頼ることなく、

 収支不足額を解消いたします。
  今後、事業の見直しや予算の賢いやりくりを徹底することにより、将来にわたり持続可能な財政運営を行ってまいりま

 す。
  以上のような県政の基本的な方向性と財政状況を踏まえ、令和5年度につきましては、足元の物価高騰局面、さらには

 国庫補助金も縮減される中にあって、一般会計当初予算において過去最大の6138億円余を計上し、農林水産業や観光等、 

 産業の振興や子供を育む環境づくりなど、5本柱の重点施策の下、和歌山県の未来につながる施策を推進してまいりま

 す。
  また、令和4年度一般会計補正予算につきましては、国の補正予算を最大限活用するなど、96億円余を計上しておりま

 す。
  次に、令和5年度の重点施策の概要について申し上げます。
  まず第1の柱は、産業の振興です。
  農業の活性化のために、協業化による経営発展の取組や生産性向上に向けた取組を支援するとともに、就農希望者が農

 業に参入しやすい仕組みをつくり、新規就農者の確保に取り組んでまいります。
  また、紀州材の生産性向上のため、木材加工事業者が取り組むエネルギー効率や生産効率に優れた省力化設備への転換

 について支援してまいります。
  また、観光産業の振興として、2025年の大阪・関西万博を見据え、国内外からの誘客に全力で取り組むとともに、ポス

 トコロナの時流に沿ったワーケーションの誘客やクルーズ客船の誘致に取り組んでまいります。
  さらに、宇宙関連産業や蓄電池関連産業の集積を目指すほか、県内企業のDX推進に対し様々な支援を行うなど、最先端

 産業の振興と企業の成長支援や企業誘致の推進にも取り組んでまいります。
  妊娠から子育てまでの伴走型相談支援、経済的支援の一体的な実施や多子世帯の経済的負担を軽減するための保育料等

 の無償化や保育人材の確保、放課後児童クラブや子供食堂の充実による子供の居場所づくりの推進など、引き続き多面的

 に子育て支援を行ってまいります。
  また、教育の分野においては、串本古座高校の宇宙探究コースの設置準備を進めるなど、専門性を高める教育の充実を

 図るとともに、特に文化芸術に力を入れ、児童生徒の情操教育を推進するとともに、いじめ、不登校の解消に向けた取組

 を着実に進めてまいります。
  第3の柱は、脱炭素社会の実現に向けた取組であります。
  世界規模で進む脱炭素社会の実現に向けた動きを成長の機会と捉え、県内企業の脱炭素化に向けた取組を支援してまい

 ります。
  また、県庁自身も一事業者として、脱炭素化を推進するために県有施設への太陽光発電設備の導入などを推進してまい

 ります。
  第4の柱は、活力あふれる地域づくりであります。
  人、物の流れを活性化し、南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備えるため、高速道路や幹線道路を計画的に整備す

 るとともに、地域住民にとって不可欠な生活交通の維持、確保を図ってまいります。
  また、にぎわいのある地域づくりを進めていくため、これまで構築してきたきめの細かい相談体制を生かしつつ、移住

 関心層に向けた情報発信の強化などにより、本県へ移住者を強力に呼び込むなど、にぎわい空間を創出しようとする市町

 村を支援してまいります。
  第5の柱は、安全・安心に暮らせる社会づくりであります。
  発災時の被害状況の確認や避難誘導等が効果的に行えるよう、新型ドローンを活用するなど、新たなデジタル技術を積

 極的に活用し、防災・減災対策を強化してまいります。
  また、今なお感染が続く新型コロナウイルス感染症への対策に万全を期すとともに、どの地域でも必要な医療が受けら

 れるように地域枠医師の県内定着を促進するほか、介護人材の確保に向け介護未経験者の就労を促進するなど、医療・福

 祉の充実を図ってまいります。
  以上に加えて、国内外で活躍されている多様な人材が参加する和歌山未来創造プラットフォーム(仮称)を新たに設置

 し、知恵と力を合わせて県政を進めてまいります。
  続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。
  議案第34号は、個人情報の保護に関する法律の一部改正等に伴い和歌山県情報公開・個人情報保護審議会が行う事務を

 改めるとともに所要の改正を行うもの、議案第35号は、知事及び副知事の期末手当の支給割合を改正するもの、議案第36

 号は、知事及び副知事の給料月額等の減額措置を延長するもの、議案第37号から議案第40号まで、議案第50号及び議案第

 54号は、一般職の職員等の給与について、県人事委員会勧告を踏まえ、勤勉手当の支給割合等を改正するものです。
  次に、議案第41号は和歌山県退職手当基金を、議案第42号は和歌山県公債費臨時対策基金を、議案第47号は和歌山県

 2025年日本国際博覧会基金を、それぞれ設置するため条例を制定するもの、議案第44号は、幼保連携型認定こども園以外

 の認定こども園について、子供の通園を目的とした自動車に子供の降車等の際の見落としを防止するための装置を備え付

 けなければならないこととする等、認定要件を改めるとともに、学校教育法の一部改正に伴う規定の整備を行うもの、議

 案第45号及び議案第46号は、児童福祉法等の一部改正に伴い規定の整備を行うもの、議案第48号は、道路法施行令の一部

 改正に伴い道路占用料の額を改定するとともに所要の改正を行うもの、議案第55号は、暴力団事務所の開設または運営を

 禁止する区域を拡大するとともに所要の改正を行うもの、議案第56号は、地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一

 部改正に伴う特定自動運行の許可の申請等に対する審査に係る手数料の額の設定等を行うものです。
  次に、議案第57号及び議案第58号は、建設事業施行に伴う市町村負担金について、議案第59号は、包括外部監査契約の

 締結について、議案第60号から議案第62号は、訴訟の提起について、議案第63号及び議案第64号は、指定管理者の指定

 について、議案第65号から議案第68号は、町及び一部事務組合からの公平委員会に関する事務の委託について、議案第69

 号から議案第75号までは、工事請負契約等の締結について、それぞれ議決をお願いするものであります。
  次に、諸報第1号から諸報第11号は、地方自治法第180条第1項の規定に基づく委任専決処分報告であります。
  このほか、地方独立行政法人法第78条の2第6項の規定により、公立大学法人和歌山県立医科大学の第3期中期目標期

 間の終了時に見込まれる業務実績に関する評価結果を別途提出しております。
  何とぞ御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。
  結びに、今後4年間、県民の皆様からの負託に応えるべく、誠心誠意、県政に取り組んでいくことを改めてお誓い申し

 上げますとともに、議員各位と県民の皆様の御理解、御協力を心よりお願い申し上げます。
  御清聴ありがとうございました。(拍手)(「よかったよ」と呼ぶ者あり)
 ○議長(尾崎要二君) 以上で、当局の説明が終わりました。
  お諮りいたします。2月14日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
 ○議長(尾崎要二君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
  次会は、2月15日定刻より会議を開きます。
  本日は、これをもって散会いたします。
   午前11時15分散会

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