令和3年7月8日 全員協議会記録


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令和3年7月8日 全員協議会記録

日時 令和3年7月8日(木曜日) 午後2時~

場所 予算・決算特別委員会室

議題 IR事業に係る優先権者候補による説明会

   (1)会社概要及び事業計画の説明

   (2)質疑応答

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出席議員(41人)

 1番 鈴木德久

 2番 山家敏宏

 3番 中本浩精

 4番 堀 龍雄

 5番 藤山将材

 6番 岸本 健

 8番 宇治田栄蔵

 9番 北山慎一

 10番 玄素彰人

 11番 中西峰雄

 12番 秋月史成

 13番 森 礼子

 14番 濱口太史

 15番 尾崎要二

 16番 冨安民浩

 17番 川畑哲哉

 18番 玉木久登

 19番 鈴木太雄

 20番 岩田弘彦

 21番 吉井和視

 22番 谷 洋一

 23番 佐藤武治

 24番 岩井弘次

 25番 中 拓哉

 26番 多田純一

 27番 新島 雄

 28番 山下直也

 29番 中西 徹

 30番 谷口和樹

 31番 藤本眞利子

 32番 浦口高典

 33番 山田正彦

 34番 坂本 登

 35番 林 隆一

 36番 楠本文郎

 37番 高田由一

 38番 杉山俊雄

 39番 片桐章浩

 40番 奥村規子

 41番 尾﨑太郎

 42番 長坂隆司

欠席議員(1人)

 7番 井出益弘

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説明のため出席した者

 理事          田嶋久嗣

 企画部長        横山達伸

 クレアベストニームベンチャーズ

 株式会社プロジェクトマネージャー

             梶 武司

 クレアベストニームベンチャーズ

 株式会社和歌山オフィスマネージャー

 兼アナリスト       森 舞子

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職務のため出席した事務局職員

 事務局長        出津野孝昭

 次長          中井 寛

 議事課長        山田修平

 議事課副課長      岩井紀生

 議事課課長補佐兼議事班長

             岩﨑 亮

 議事課主任       伊賀顕正

 議事課主査       菅野清久

 秘書広報室長      浜野幸男

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  午後2時0分開会

○議長(森 礼子君) 定刻になりましたので、ただいまから全員協議会を始めさせていただきます。

 議員各位には、御多忙中に、また、急な日程にもかかわらず、御出席をいただきましてありがとうございました。

 本日の全員協議会は、さきの6月定例会で開催された総務委員会での審議を受け、全議員が本県のIR事業者公募における優先権者候補の事業者から、直接、事業計画等の説明を受けることが必要であると判断し、開催したものでございます。

 本日、その優先権者候補であるクレアベストニームベンチャーズ株式会社をお招きしております。お忙しい中、お越しいただきまして誠にありがとうございます。

 また、本日は、県当局から田嶋理事、横山企画部長をはじめ、IR事業に関係する職員の方々にも御出席いただいております。

 本日の全員協議会が、令和元年9月に本県議会で決議しているIR誘致に向けて有意義なものとなることを期待しております。

 それではまず、田嶋理事から御挨拶をお願いいたします。

 理事。

○理事(田嶋久嗣君) 本日は、お忙しい中、また閉会中にもかかわりませず、御参集いただきありがとうございます。

 本日お集まりいただきました経緯につきましては、先ほど座長(森議長)のほうから御紹介がありましたように、6月22日の総務委員会におきまして、私どもがIR事業の……(「声小さいねん」と呼ぶ者あり)声小さい。(「もうちょっと上げたら」と呼ぶ者あり)上げましょうかね。IR事業の優先権者候補として選定しましたクレアベストがどういう企業か分からないと、先生方はじめ県民の皆様に認知されていないと、ついては、クレアベストに直接、会社の概要ですとか、和歌山県に提案した内容について説明する機会を設けてはどうかという御提案をいただいて、開催に至ったものでございます。

 この後、事業者のほうから説明をさせていただいて、質疑応答の予定になっておりますけども、本会議の場でも答弁させていただきましたように、ただいまのIR事業誘致につきましては競争環境にございます。質問の内容によりましては、提案内容をつまびらかにすることによって不利になるということがございますので、お答えを差し控える場合があるということをあらかじめ御理解いただきたいと思います。

 ただ、この後、私ども県当局とクレアベストが区域整備計画をつくっていくことになります。その計画を策定する過程において、公表できるものについては、適宜、先生方及び県民の皆様方に情報発信をさせていただくことで、オール和歌山でこのIR事業を盛り上げていっていただけるように、そういった努力をしてまいりたいと考えております。

 本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

○議長(森 礼子君) ありがとうございました。

 次に、本日の全員協議会の流れでございますが、この後、クレアベストニームベンチャーズ株式会社から御説明をいただき、その後、質疑応答を行うことといたします。

 なお、新型コロナウイルス感染症対策の観点で効率的に協議会を進めさせていただきたいと考えておりますので、御協力お願いいたします。

 それでは、早速、御説明をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 本日は、お忙しい中、お時間いただきまして誠にありがとうございます。

 私ども、クレアベストニームベンチャーズ株式会社と申します。本日、皆様に御説明申し上げます私は、梶と申します。本件に関わる、この企画に関わりますプロジェクトマネジャーということで、本日、私どもの御提案に関しまして御説明申し上げます。

 私の隣におりますのが、今後、7月中に当地和歌山の中に事務所を開設させていただきます、その際の責任者であり、また、状況のアナリストといいまして、状況をいろいろ調べることを主務といたします森と申します。

 本日は、この両名にて御説明させていただきますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

 今後の御説明に関しましては、すみません、着席させてお話しさせていただきます。失礼いたします。

 初めに、私どもクレアベストグループと申しますが、本体はクレアベストグループとなりますが、このクレアベストグループの副会長兼マネジメントディレクターであるJeff Parrよりメッセージを携えておりますので、この部分につきまして、森のほうからメッセージのほうを御紹介させていただきます。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(森 舞子君) クレアベストニームベンチャーズ株式会社とそのグループは、和歌山県により、IR公募において優先権者候補に選定いただきましたことを大変光栄に思います。

 クレアベストグループは、30年以上前に設立された、カナダのトロント証券取引所に上場しているプライベート・エクイティ投資会社です。クレアベストは、日本円で約2200億円を超える資産を管理運用しております。20年以上にわたりゲーミング業界に積極的に参加していることからも、確固たる信頼を築き上げております。

 日本政府への区域整備計画の準備をするために、今後、和歌山県と協力して作業することで、日本国内外の多くの企業がコンソーシアムのメンバーや協力企業になることを、また、御県と共に今後よい発表をできると確信しております。

 我々は、その国内外のコンソーシアム企業や協力企業、御県と共に勝者となる区域整備計画を国に提出し、次のステップに進むことができるのを楽しみにしております。

 我々は、正しい方向性と能力を備えたチームであり、一丸となって国の認定を勝ち取り、和歌山の魅力を永遠に伝えられるIRを開発できるものと確信しております。

 以上、Jeff Parrの言葉でした。御清聴ありがとうございます。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) ありがとうございました。

 ちょっと1点だけ補足をさせていただきますと、申し訳ないです。釈迦に説法かと思いますが、今の自己紹介の中にプライベート・エクイティという言葉が出てきまして、このプライベート・エクイティ投資会社というものは、通常の投資会社とちょっと違っておりまして、大本の資金というものは機関投資家さんですとか、あるいは個人投資家さんからお預かりした資産をどちらかというと未上場の会社に適用し、あるいはゼロからの立ち上げの事業に投資をし、運用を図るということを行っております。

 ですので、1点、大手の投資会社というふうに総称で呼んでしまうとちょっと違いますのが、私どもは資産の管理、そしてその事業の運営そのもの、この両面において管理、そして審査、そして関与という形でさせていただいております。ですので、単に投資するだけではなくて、事業に対する知見も持たせていただいていると御理解いただければ幸いです。申し訳ないです。横からちょっと足しました。

 現在、私どもの投資先といたしましては、主にこういったゲーミング産業、そして航空宇宙防衛、こういった産業ですとか、そのほかヘルスケア、ITサービス、メディア等の投資を行っております。

 次のページに移動させていただきます。

 ゲーミングに関しましては、このカジノ事業に関しましては、現在、私どもの本社がございますこのカナダを中心に、カナダ、米国、チリ、インド、イギリス、5か国において、こういった事業展開をさせていただいております。このうちの約11、過去から遡りますと11のカジノの投資運営に関わらせていただいて、グリーンフィールドというものは、これはゼロからの立ち上げとお考えになってください。ゼロからの立ち上げのプロジェクトを九つ、そして、再開発プロジェクトに対しては10、次はVGTと横文字で失礼しましたが、これは、こういったゲーミング産業に関わる電子機器の作製ですとか御提案をされている会社への投資、そして、オンラインプラットフォームと申しまして、現在盛んになってきましたが、オンラインゲームですとか、オンラインによるこういったゲームに関わるシステムをつくっていらっしゃる会社さんに対して投資をさせていただいていると、こういった事業の運びになっております。

 次のページに進ませていただきます。

 カジノ事業といたしましては、現在カナダ、それからCasino Marina Del Solという名前でチリ一帯に事業をさせていただいている。また、米国ですと、米国のニュージャージー州、ニューヨーク州の下になりますが、こちらのほう、あるいはカナダ・トロントで、こういったカジノの事業関与、運営に携わらせていただいております。

 1点、補足だけさせていただきますと、これは各国各州、その地域地域によって認定の基準が違いますので、私たちは全ての地域において個々に認証を取らせていただいて、こういったような事業活動をさせていただいております。

 次のページにまいります。

 これが、今回私どもが御提案させていただきましたIRを構成する中核施設というところについて、これから御説明をさせていただきますが、その前に次のページを見ていただいて、こういった計画をつくるに当たってのコンセプトですね、これは和歌山県のほうで御用意していただいて、いろいろ御教授していただきましたものを中心に「多種多様な観光資源を背景にしたリゾート型IR」、これがコンセプトとなります。

 このコンセプトは、ちょっとこれは一言だけですと分かりにくいので、これを五つに分解して最終的なテーマといたしまして、「時空を越え五感で感じる理想郷」をつくり上げたいと、こういったものをテーマとして五つの要素、コンセプト1としましては「スポーツ」、コンセプト2「ウェルネス」、このウェルネスは、癒やしですとか、ゆとりですとか、こういったものをお考えになってください。コンセプト3「アメージング」、これは驚愕、驚き、感動、これを提案させていただきたい。そしてコンセプト4、「日本人の感性」、日本人ならではの思いやりですとか、よく使われる言葉ですとおもてなしですとか、こういった日本ならではの感性をお伝えして申し上げたい。

 そして、最後5番目のコンセプトは「クリーン&サスティナブル」、このクリーンと申すものは、何事においても透明性を担保し、廉潔性を担保し、これがこういったゲーミング産業の根幹になりますので、こういったもの全てにおいて透明性、廉潔性を担保し、クリーンな状態で、そして御県と共に永続的にこの事業をつなげていくと、こういったことをコンセプトの中心に置きまして、これから御紹介いたします施設のほうの御提案を申し上げました。

 次のページにまいります。

 このIRを構成する中核施設って、大体何を指すのかというお話をさせていただきますと、1番目が国際会議場施設です。2番目が展示等施設、この二つを合わせましてMICEという表現をさせていただきます。今後、MICEと呼ぶと、大体この二つが入っていると御記憶いただければ幸いです。そして、3番目が魅力増進施設、4番目に送客施設、5番目が宿泊、ホテル事業ですね、これが国の定めるところの要件であり、これを中心に施設を展開させていただき、その後、カジノ施設というものが、こういった要件をクリアすると展開させていただけることとなります。

 次のページにまいります。

 早速、MICEと出てきまして申し訳ないんですが、ここで御説明申し上げますのがMICE施設です。先ほどお話しいたしましたMICE施設、展示会場約6万平米、そして大会議場、これが3000人収容できる。中小の会議室、これは、様々なものを合わせまして約3000名が収容できるようなスペースを御提案申し上げております。

 このMICE施設の主たる目的は、展示場はショーケースとして、様々なビジネスの交流の場として、ここから新たなビジネスの起爆剤、または国際会議を通して、和歌山のすばらしい地でゆっくりと協議され、新たな情報交換に向かわれると、こういったことを目的としてこのMICE設備を御提案させていただきます。

 次のページにまいります。

 こういった展示会というものが、今お写真で御提示させていただいておりますが、こういった展示会ですとか、大会議というものはどんなもんだというと、こういったものを御提案させていただいていて、次のところは小会議、小さなものですね、いわゆるこういった場合は分科会などという呼び方もしますが、こういった施設を御提案させていただいております。

 次のページにまいります。

 次の施設を魅力増進施設と申します。魅力増進施設、この施設の本来の目的は、世界に向けて和歌山、または、ひいては日本の魅力を発信するということが主たる目的で、そして、お見えになったお客様が全て笑顔になるような、中に楽しいコンテンツを折り込んでこういったものを提供しながら、お客様に和歌山を、日本を知っていただき、お楽しみいただく。

 次のページにまいります。

 ですので、その一例といたしまして、日本遺産ミュージアムですとか、お食事ですね、特に食べるものということは、日本は非常に世界の、もう日本食というものは世界の主たるお料理になっていますので、こういったレストラン、そこに近代的な照明とか等々を使いましたこういったレストランですとか。

 次のページにまいります。

 ここで御紹介させていただいているものは、これは今の時流に即したeスポーツと呼ばれるコンピューターですとか、こういったゲームを駆使して個人個人が競っていただく、大勢の方、ちょっと若者向けですけど、こういったものも御提案させていただきました。

 次のページにまいります。

 送客施設。本来の今回のIRと呼ばれる計画の主たる目的は、IRの中に、こういった施設の中にお客様を囲い込むのではなくて、地域の皆様と一体になって、この施設、この地に訪れてくださった方に、さらなる和歌山の魅力ですとか、さらなる日本の魅力を御紹介申し上げて、次の御旅行まで御手配できれば幸いと考えます。

 ですので、まずはこの施設の中で私どもが御提案させていただきましたものは、まず、日本ってどうなんだろうと、和歌山ってどういうところかを御理解いただき、様々な形で情報を御提供申し上げ、そして、今風のVRと呼ばれますコンピューターの映像とかを使って、より多くの情報、これは疑似体験も含みますが、こういったものを御提供申し上げ、日本というものはこうだ、和歌山というものはこうだということを御提案申し上げる。

 これは、ただ単に来たお客様に御提案申し上げるのではなくて、例えばMICEと呼ばれるもの、国際会議ですとか、あるいは国際展示でお見えになる、こういったビジネスでお見えになった方がこの施設に立ち寄っていただいて、次の御家族の旅行であるとか、次の休暇の過ごし方など、こういったものも含めて御提案させていただくような施設となっております。

 次にまいります。

 次に御提案申し上げましたのが宿泊施設です。宿泊施設、日本国の要件ですと、おおむね延べ床面積が10万平米、現在私どもが御提案申し上げたものは、2700室のホテルのお部屋を御用意すると。先ほども御説明いただきましたが、現在競争環境にございますので、詳細については細かいことは差し控えさせていただきますが、一般的なお部屋、スタンダードと呼ばれるお部屋は大体40平米を主とさせていただきまして、このホテルの運営に関しましては、現在、世界に名立たる運営会社、ここと連動いたしまして今回の提案を御提案させていただきました。

 次のページにまいります。

 そういった中で、より和歌山らしく、よりお客様がウェルネス、くつろぎ、ゆっくり御家族とも過ごせる、こういったものに重きを置きながら、今後こういったものを進めさせていただければと思っております。

 次にまいります。

 次のところがカジノ施設となっております。ここに御紹介申し上げております、四つほど写真を載せさせていただきましたが、これが私どもの実績で、例えばチリでありますとか、カナダでありますとか、もう一つもカナダですが、こういった地域で私どもは、投資をするとともに、こういったものの実体の運営にも関与させていただき、カジノというものは非常に透明性、廉潔性を求められますので、こういった部分の管理、そして申請等々、全てにおいて関わっております。そのために、ある程度の知見は持たせていただいているということが、こういったことを一つの例として御理解賜れれば幸いです。

 次のページにまいります。

 そして、もう一つ懸念される事項といたしまして、これはまたゆっくりお時間を取らせていただいて御説明申し上げたく思いますが、ギャンブル依存症というものがございます。このギャンブル依存症対策に対しましては、コミュニティ・サポート・ネットワークの拡充、こういったものを充実させること、そして、もう一つは従業員に対する責任あるゲーミング、これレスポンシブル・ゲーミングと申しますが、これはゲーミング業界の中の骨子の中の一つです。これは既に10のある程度の指針が定められていて、今後、日本国がそれを法制化するのかどうかということは置いときますが、こういったものに準じて展開させていただきます。

 その中で、ごめんなさい、いい言葉かどうか分かりませんが、非常に私どもが感銘を受けましたのが、和歌山県のほうで御指導いただきましたIRカードの導入、現在、このIRカードの導入というものはあまり表に出てきませんが、実はヨーロッパを中心に最先端の考え方として、英語ではプレコミットメントと申します。これは多くの国が研究し、多くの大学が協力し、これを世界標準にしようじゃないかという動きがありまして、まさにその先駆者たるようなアイデアで、ここには非常に私ども感銘いたしておりまして、ぜひぜひこの導入には御協力というか、ぜひぜひ参加させていただきたいと、非常にすばらしいアイデアだと思っております。こういったことに対しまして、私ども御提案申し上げました。

 ここで、私の稚拙な説明だとあまりよろしくないので、しばらく、約6分お時間をいただきまして、本件に関わる簡単にビデオというか、映像を作らせていただきましたので、ちょっとここで御覧になってみてください。

  〔映像上映〕

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) ありがとうございました。

 最後となりますが、私どもクレアベストといたしましては、単純にお話し申し上げますと、日本をはじめ世界の中の各地、いろいろな都市がございますが、やはり和歌山というところは世界で最もこのIRの開設にふさわしい場所だと、そう分析させていただいております。ですので、初めに、ぜひぜひ今後、様々な御指導を賜り、お力添え、御知見をいただきながら話を進めさせていただければと思っております。

 理由といたしましては、豊富なアクセスですね、陸海空のアクセスがそろっている。そして、リゾート型IRを目指すに当たって、海、そして山、この両方の──先ほどもお話ししましたが──ものがそろっている。現在、旅行業ですとか人が動くに当たって大事なことは何かというと、実は昔のように名所旧跡を巡る、見るという作業から、実際にそこで体験するということに重きが移っております。その視点から思いますと、やはりその豊富なコンテンツ、海、そして山、この両方において様々なコンテンツを持っているところが非常にメリットとして大きいんです。

 こういったことでお力添えをいただければと思っておりますし、当然ながら独自の地域文化と、お祭りですとか、当然温泉ですとか、こういった要素が豊富ですし、そしてもう一つは、やはり人間の記憶ですとか、思いに深く関わるものは香りと味覚と音なんですね。その中の最も大事なものは味覚の部分でありまして、この味覚に関しまして、多岐にわたる豊かな食材がこの地には物すごく大量にあるということ、そして最後に、これはちょっと商売チックな話になりますが、近隣に大都市があるということで、こういったところとの交流が図れる、そういったことから、勝手を申しますが、私どもといたしましてはぜひぜひ御県と共にこの計画を進めさせていただきたく、ぜひお願い申したく思っております。

 以上、勝手ではございますが、御説明申し上げました。御清聴ありがとうございます。今後とも、ぜひよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。(拍手)

○議長(森 礼子君) どうもありがとうございました。

 それでは、これより質疑応答に入りますが、御承知のとおり、現時点で詳細が明らかになると、他のIR誘致自治体と競争上不利になるおそれがあることに関しては、質問の内容によっては御回答いただけないこともあるかと思いますが、あらかじめ御了承願います。

 また、質問は、重複した内容は避け、端的にお願いいたします。

 質疑応答の方法ですが、御質問のある方はその場で挙手をしていただきますようお願いいたします。私のほうから指名させていただきますので、お座りいただいたまま会派名と名前をおっしゃってください。

 それでは、御質問があれば挙手願います。

 吉井議員。

○吉井和視君 自民党県議団の吉井といいます。まず、総務委員会の議員の発言から、こういう場を設けていただいたことをありがたく思います。

 それで、総務委員会で、当局が体制を整えてこの事業計画を強化していくということについて答えたところ、委員からは信憑性がないと、大半の人がそう思っておるという、その議事録を読ませていただいて、その点について私は質問をさせていただくんですけども、私も同感で、信憑性という言葉はどうかと思いますけども、信頼される確かな事業を展開してもらわなきゃいけないわけなんです。

 それで、審査会で一応4700億円の投資という、そういう事業計画を打ち出されておると聞いております、御社が。それで数々の、例えばMICE事業、ホテル事業、カジノ事業、そういう運営するオペレーターをこれからはコンソーシアムとして参加してもらわないといけないわけなんですけども、気になることは、投資額が大きくなることは、それはいいと思うんですけども、極端に投資額が縮小するということになれば、私はやっぱり公共性の持つ──それは民間事業でやられるわけなんですけども──いわゆるIR事業としていかがなもんであるのかという、そういう県民に信頼されないという思いがあるんで、その点はどうですか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん、お願いします。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 御質問ありがとうございます。

 今の点につきましては、まさにおっしゃるとおりで、4700億円というのをただ単にひけらかしているだけではないかと、こういう御指摘があってしかるべきと思っておりますし、ここは私どもがちゃんと御説明に至れなかった。ここは深く反省しております。

 ただし、今までの経験から、私どもの事業内容、そして過去の経緯から、こういった数字はクリアしていけるということをこの場を借りてお話し申し上げます。ただ、当然私どもの計画が完璧なものだった、御提案が完璧なものだったわけではなく、今後、県の皆様、または皆様から御教示を賜りながら、幾つかのアップグレードをさせていただきます。

 ですので、こういった部分では、この金額がまさにぴったり、この金額を使い切るとか、この金額の中でやるという発想はありませんけども、少なくとも今御提案申し上げましたものを基本に、いわゆるアップグレードしていく、この上振れが、上に企画としては上昇する、さらによいものを目指していくということ、ここを目指しますので、この部分については適宜、また御開示申し上げて、御説明申し上げて、御承認または信頼を今後築いていければと思っております。

○吉井和視君 ありがとうございます。

 一点、お願いしたいんですけど、オール和歌山でこのIR事業を成功するように推進していかなきゃならないということはもちろんであります。議会もその一員であるということを認識しておるんですけれども、いざ事業化する段階において、県民が納得できるようないろんな調達をしないといけない物品、あるいはまた事業関係があると思うんですけども、これはやっぱり平等というか、県民が理解を示すような調達の仕方で推進してもらうようによろしくお願いを申し上げて、私の質問を終わらせてもらいます。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん、どうぞ。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) ありがとうございます。

 今の点につきまして、1点だけお話し申し上げさせていただきますと、オール和歌山ですので、基本骨子は和歌山の中でできる限りの資材は調達したいです。その中で何か色分けをしたりとか、何か思いがあったりとか、そういったことは今のところ一切考えておりません。まずは御県におきまして、私どもが、そして御県と手を取って、この地域が発展して、ここの中でまず完結すること、そして、駄目なものがあれば外に求める、今のところはそういうふうに考えております。

 ですので、いろいろこれから分からない点がまだございますし、不勉強もございます。皆様には、そういった部分ではまだ信頼がいただけていないと思います。引き続き、議会の皆様におかれましても、県の皆様におかれましても御指導いただいて、様々な御知見を授けていただければと思っておりますので、ぜひこういった物資の件につきましてもよろしくお願いいたします。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

 浦口議員。

○浦口高典君 改新クラブの浦口高典と申します。

 3点ほどあります。ほかの方もいらっしゃると思うんで手短にさせていただきたいんですが、今日はこれに、数値が全然出ていなかったんですけど、たしか前に頂いた資料で、集客人数が1300万人ぐらいというふうにお話を聞いているんですが、これは果たして可能なんですか。この数字はUSJぐらいの規模になってくると思うし、和歌山のこの交通量等を考えれば、果たしてそれができるかどうか、まずお答えください。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん、どうぞ。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) この1300万人という数字は、私どもとしては一応目標の数字として設定させていただいております。

 ただ、本音の部分で、今日は透明性ということを先ほど幾つかお声をいただきましたのでお話し申し上げますと、私ども、なぜこの1300万人を目標としたのか、単純です。このすばらしい地に、御県のお力を借りながら、我々の知見も足して、それでUSJに負けるとは思っていないです。このすばらしい地域、最初からそれができないんだったら僕らはやらないです。このすばらしい地域と僕らの知見で必ずやこれを超えます。ただ、そう言ってしまうとちょっとかっこよ過ぎるので、あくまで目標とさせていただきます。県と我々民間事業者がタッグを組んで、一民間事業より──ごめんなさい、言葉は失礼ですけども──後れを取るつもりはありません。ですから、目標とさせていただきました。

○議長(森 礼子君) 浦口議員。

○浦口高典君 あと2点ほど、すみません。

 ほかの、まあ県なんかも発表している資料で、大体2万人ぐらいの雇用効果を生み出すということを言われているんですが、それについてはいかがですか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 雇用効果、これは実は物すごく幅広いと思っております。ここの部分は、適宜、県の皆様に御教示いただいて、御相談させていただかなきゃいけないんですが、単純にお考えになっていただくと、今の段階で第1次経済効果として、工事が始まると数千人の人数が、要するに工事に携わっていただける方がこの地にお見えになってくることになります。その後、私たちの事業としても数千人単位でこれの雇用が始まります。

 ここに、今度は様々な事業、新たな事業、これは何を指しているのかといいますと、いきなりまちの中に数千人の方が増えますので、この人たちの生活を充足させるための様々な新しいビジネスが必要になるんです。例えば、簡単に言えば、これは私どもで御迷惑をかけることですが、従業員が増えることによって今のスーパーマーケット、地域の皆様のお買物は足りるんでしょうか。これは、例えば道路に関しても同じなんですが、様々なことがあります。

 それを考えますと、2万人というものはちょっと今の段階ではお考えにくいかと思いますが、周りを考えていただきますと、それだけの人口が流入してくる、これは一応予測としては立てておかないと、交通事情ですとか、様々な保険の部分ですとかございますので、一応それを鑑みまして、この数値を基準に策定させていただきました。

○議長(森 礼子君) 浦口議員。

○浦口高典君 最後。はい、分かりました。

 私、ここであんまり詳しくは聞きませんが、ここに特にMICE施設なんかが、国際会議場施設だとか展示施設ということで、これ、やっぱり要するに、ただ人の問題だけじゃなしに人材の問題があると思うんですよ。国際会議場になってきた場合に、やっぱり当たり前のことですが、英語を中心とした外国語をしゃべれる人もたくさん入れなきゃいけないし、もちろんそれだけの知識のある方も集めなきゃいけないし、それが非常に、和歌山で果たしてそこまで、大阪だとか東京だとかだったら別ですけども、和歌山に集まるのかなという不安があります。それはあえて結構です。

 最後に、これだけの4700億円という投資をして果たして、私、非常に心配していることは、和歌山で今、実は和歌山市駅を中心とした開発ということを言っているんですが、事実上、ホテルとか商業施設があってもほとんどが囲い込みになってしまって、周りに対するあまり波及効果が見えていないんです。いろいろその地域の方から聞いても、何か他人事みたいに思っているところがあるんで、果たしてこういう囲い込みで、それだけの多額の資金を投入して囲い込みで終わらないという自信はありますか。自分のところだけじゃないという。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) これは、県の御知見をお借りして、御指導も受けながら展開してまいりますが、1点だけお話しさせてください。

 IRの一つの骨子となっていますのが、シンガポールという場所がございます。これは、今経済の中ではシンガポール効果という言葉がございます。これは何かといいますと、IR事業者がお客様を囲い込まないんではなくて、囲い込めない。例えば、今、先ほどもお話ししましたとおり、多くのお客様は体験を求めます。ですので、例えば私どもが高価な値段設定をしているホテルを設定すると、いや、もうちょっと今度は畳のお部屋で寝てみたい、今度はこういったところに行ってみたい、和歌山というものは物すごい量のコンテンツという、あまり横文字を使いたくはないんですけど、見るところがたくさんあって、こういった方々がいろいろなところに附帯していく。

 ですので、シンガポールにおきましてはマリーナベイ・サンズというホテルが建って、皆さんはこれですごく懸念されたんですね。ところが、今となってみれば、このマリーナベイ・サンズができてから、周辺のホテルですとかレストランですとか全ての稼働率が上がる。この稼働率が上がることによって、口コミとして外に新たに出ていって、また新たなお客様が戻ってきてくださる。

 ですので、私どもが考えていますIRは、IR事業者だからとか、私どもがなんていう偉そうなことを申し上げるつもりは一切ございません。御県の力と御知見を借りながら、和歌山という地におきまして、皆様のお力を借りて共に集客をさせていただければ、この数字というものはクリアできると信じております。ありがとうございます。

○浦口高典君 分かりました。

○議長(森 礼子君) 楠本議員。

○楠本文郎君 共産党の楠本です。座って質問します。

 幾つも言うなよということもありましたので、私は1点に絞らせてもらいます。というのは、私の感覚で言いまして分かりにくいのが、クレアベストニームベンチャーズ株式会社、これは単一の会社だと理解しています。コンソーシアムのメンバーがあって、そのコンソーシアムでもって連携して、もしくは共同して会社運営をしていくという組織機構になるのかなあ。

 そしたら、例えばMICE、例えば誘客──送客ともありましたね──というようなところでジャンルを分けて、会社組織が一緒に共同運営をしていく。建設と運営が違う会社になるのかもしれない。それらを全て統括する、いわゆる全てにおいて責任を持つのがクレアベストニームベンチャーズなのか否かという、この組織機構についてもう少し、最初ありましたけれども、御説明をいただきたいんです。

 というのは、220億円を管理しているとおっしゃいました。(「2200や」と呼ぶ者あり)2200億円を管理している。4700億円を初期投資するわけですから、かなりこれを集めないかんわな、というようなこととも関連してお答えいただけたらと思います。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん、どうぞ。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 今の御質問に関して、すみません、ぱっぱっと答えてしまいます。

 まずは、今、楠本先生がおっしゃったことはコンソーシアムのことだと思います。コンソーシアムなのか、SPCなのかと、ちょっと二つに分かれてしまうんですが、最終的にもし私どもがお認めいただけるのであれば、最終的には連合軍となるSPCという形の会社形態になります。その中の主たる事業者として、私どもクレアベストニームが存在させていただきます。主たるものです。簡単に言えば、会社の中でいうと筆頭株主みたいなもんだと思ってください、ちょっと語弊がありますので。ですから筆頭株主の責務は、一番は、先ほどお金のお話もありましたが、こういった資産を管理する、ちゃんと運用されているのかというところを管理する、ここがやはり一番大きい責務になります。

 そして、あとは連合軍となりますので、私どもが全てをできるわけではないので、様々な企業さんに入ってお力を借りていきます。そのときに、あくまでもここはこの企業さんに任せる、ここはここの企業さんに任せるという考え方よりは、一つの会社とお思いになってください。様々な専門家が入りましたけど、一つの企業体になっていますので、これは君がやっているから、うちのところは関係ないわというような形にはならないです。ですから、全体を鑑みて、また、それを県に御相談申し上げ、皆さんに御相談申し上げ、こういう形でこういう仕組みで動かしてまいります。

 ただ、先ほどの御質問のところに戻りますと、私たちは主たる運営者としまして、そのお金の流れですとか、運営形態ですとか、明確に廉潔をもってここを管理するということは、私どもの責務だと思っております。

○楠本文郎君 了解しました。

○議長(森 礼子君) 中議員。

○中 拓哉君 公明党の中でございます。今日はどうもありがとうございました。大変勉強になりました。

 それで私、ちょっと素人的な質問ですけど、運営企業の募集要項の中で、「南海トラフ巨大地震等に対して強靱かつ『津波による死者ゼロ』を充足する施設及び運営」と、かなりハードルの高い項目がありまして、もうちょっと抽象的に書いてあげたほうが業者さんにはええんかと思うんですけども、津波による死者ゼロを充足するということを求められてます。それについて、どんな形でこれを充足するのかというのと、ほかのことはいろいろやったやったと言えるような項目やと思うんですけど、最後についても、その他の中で、公益性の確保の観点から、カジノだけじゃなしにいろんなことをやって、周辺区域の開発、交通環境の改善及び区域の魅力向上のために必要な再投資等に協力せえと、ここまで言われてます。協力の度合いもあるんでしょうけど、それもイメージできることあれば、お答えいただけたらと思います。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん、お願いします。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 今の御質問、2点ですね。一つは、こういった天災に関して。天災に関しましては、これは規模感ですとかこういったもので、ここまでやれば安全という基準はないです。ただし、しようがないとは一切考えておりませんし、県が御提示いただいたものに対しては決してハードルも高くない、高いという判断よりは対応しなければいけない、これは事業者としての責務の一部だと考えております。

 ただ、それが風呂敷を広げたり、大口をたたくようではいけないので、この辺はちょっとまだ競争環境にありまして、お話しできない部分もございますが、ここの部分は随時、県の御指導を仰ぎながら御相談を申し上げて、最良の方向のものを考えて、常にこれはブラッシュアップ、ブラッシュアップで改善、改善──改善って下に下げるんじゃないですよ。新たなものを積み上げて、こういったところで、多くの方からの御知見をいただいて対応していく所存でおります。ですので、決してこれはもう最初から無理だから、まあまあというような考え方は決してないことだけはお約束いたします。

 そして、2番目の再投資ですが、ここの再投資の部分が、再投資と言ってしまうと他人事のように聞こえるんですが、私どもの基本骨子としては、御県があるから我々IR事業者が事業をさせていただけると思っております。要は、単純にお考えください。お客様が選ぶときに、あそこに行こうという考え方はないんです。なぜかというと、まず最初に地域を選ばれるんです。ですから、すばらしい地域の中にすばらしいリゾート、IRでありたいというのは私どもの願いです。

 ですから、それに対して御協力ですとか、お考えですとか、一応これは業法上の問題で、私どもが勝手に再投資という言葉はなかなか使えないんですね。というのは、全てのお金の流れを明確にしなければいけないので、そういった部分では、御県の県職の方々にいろいろ御迷惑はかけるやもしれませんが、ここも適宜、御相談させていただきながら前に進まさせていただければと思っております。

 決して僕らだけが、我々の企業だけが栄えれば、我々がお約束を申し上げております永続的に継続できる事業になるかといったら絶対ならないです。ですから、共に歩ませてください。それが我々の願いです。

○議長(森 礼子君) よろしいでしょうか。

○中 拓哉君 はい。

○議長(森 礼子君) 山田議員。

○山田正彦君 重複したくはないんですけど、自民党の山田と申します。

 私は個人的に、誤解のないようにしてほしいんですけど、IRは大賛成、和歌山の浮揚のためにはこれしかないと確信しています。その上でなんですが、残念ながら私の今の頭の中には、二つの業者が立候補されまして、それで一つの業者は辞退された中で、競い合ってこのクレアベストさんに決まったわけではないと僕は思っているんですよ。残念ながら1人の競争相手がなかったから、1人残ったというぐらいのことなんで、さっきからいろいろビデオでも見せていただいたけれども、何とかとにかく花の咲くような話ばっかりにしか聞こえません。

 そういう話の中で、本当に大丈夫なのかというのを、全く今のところ信用、残念ながら私個人的には信用していませんが、ぜひ成功はしてほしいと思うんです。そんな中で、例えば、さっきも出ましたけど、2200億円の資産を運用しているのに4700億円ということは夢物語じゃないかなあということと、それから、外国でいろいろされているという中で、外国にもこのMICE条件なんかは日本と同じような状況でやっているんかなあ。日本だけ特別にこういうふうにいい話に聞こえるようなことをしてくれるんかなあ、そういうふうなことも思います。

 それと、一番気になることは、誘客プランで1300万人と浦口議員もおっしゃったけど、その中、たしか僕の記憶では1000万人が国内で300万人が国外だというふうに──間違っていたらごめんなさいね。ということは、ほとんど対象を日本人向けに考えているんじゃないか。

 ところが、御存じのように、パチンコは世界に日本しかありません。それで御存じのように、一番の最盛のときには30兆円の闇と言われた、1500万人ぐらいのパチンカーが30兆円使って、今景気が悪いんで恐らく20数兆円だと思うんですけど、1200~1300万人で、ところが、その人たちといえども、私もそのうちの一人ですけど、何かどこかの製紙会社のばか息子がしているような、あんな投資をするような日本人は多分いないと思います。というのは、小銭で適当な時間遊ぶような日本国民の感性というか、あんなばかなことをする者はほんまに特異な者で、俗に言うIRで一もうけしようというようなことをもし考えているんだったら、それはでも日本人を相手にしているんやったら大間違いやと、そう思っているんですよ。

 だから、それを十分に考えてくれて、その上で4700億円を投資して、それじゃどんだけでその資金を回収するのよ。回収はしませんよ、皆さんの福祉のために、和歌山の浮揚のために頑張っているとおっしゃってくれりゃあそれでええけど、恐らく10年か20年ぐらいに数千億円という元を取らないと企業としてやれない、これは誰でもそうなんですけど、その辺があまりにも甘過ぎて、しかも総花的過ぎて、私の頭ではとてもついていけないというのが現在の状況です。お答えいただけりゃ、どうぞお答えください。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) まず、1点目の御指摘の点で、ちゃんと我々が競争環境の中で適正な御提案を申し上げて、適正に競争力をつけてなったのかと、ここの部分については御指摘のとおりです。私たちは、完璧な提案ができたとは思っておりませんし、様々な部分で至らない点、足らない点が山ほどあります。ですので、まずそこは真摯に受け止めております。今後、皆様に御迷惑をかけるかもしれません。県の御指導を賜りながら、随時、計画をブラッシュアップしてまいります。アップグレードというか、どんどん向上させてまいります。

 今、御指摘がありました数字上のことも、これに整合性がないやないかとおっしゃる点につきましても、実は、ちょっとここも競争関係ですので、なぜこうなるのかという理論的なことはお話しできませんが、そこも骨子はできております。ですので、この部分もやはりちゃんと正確に精査して、ちゃんとした裏づけを取りながら、ここはちゃんとオープンに出していきます。

 今、御指摘があった部分は、ここの部分がいいかげんですと、最初から私どもが提唱させていただいております永続的なということはあり得ないということになります。ですので、この部分に関しては、しっかりしたもの、御納得いただけるような形で御説明させていただける機会を一度、またちょっと将来、ちょっと先にはなりますが、いただければ幸いかと思っております。

○議長(森 礼子君) よろしいですか。

 ほかございませんか。

 谷口議員。

○谷口和樹君 改新クラブ、谷口です。よろしくお願いします。

 すばらしい御提案というか、熱心なお話ありがとうございました。和歌山のこともすごく褒めていただいてうれしい限りなんですけども、二つちょっと質問があって、一つは、先ほど五つ、和歌山のすばらしいところという御提案を書いていただいていたんですけども、その和歌山の近くで大阪というところがあって、先ほど挙げていただいた魅力とすると、大阪と和歌山とそんなに距離も離れていなくて、人口は向こうのほうが多くてという中で和歌山を選ばれた、こちらに目を向けていただいたその理由が一つで、もう一つ、少し失礼に当たるかもしれないですけど、日本のIRの関連をめぐって、幾つか贈収賄であったりとか、政治家が関わる案件というものがありました。そんな中で、こちらのほうに計画を立てる前後から今までの間に、仁坂知事以外で政治家との接触というのがあったのかというのをちょっとひとつお聞きしたい。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 今の2点に関してお答えいたします。

 1点目のなぜ、ごめんなさい、ちょっと悪い言い方になりますが、大阪じゃなくて和歌山を選んだのかというような御質問の趣旨ということで理解してよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)ちょっと言いにくいんですけど、メディアの方がいっぱいいらっしゃるので。答えからいうと、ポテンシャルが違います。潜在的な能力が違います。

 なぜかというと、例えば、もし我々がカジノに特化してやるんであれば、先ほどのお言葉にありましたが、周りの方々を全て巻き込んでカジノ事業をするんであれば、ひょっとすると大阪のほうが有利かもしれないです。ですけども、我々はサステーナブル、長期に活動していく、長きにわたって事業をしていく、その中でカジノが事業の骨子の中心にあるのかということを問われれば、ちょっと違いますと、そこだけに中心を入れているのではない。例えば、だからこそMICEにも力を入れます。そして、だからこそ大きな自然環境でありますとか、ポテンシャルというものは非常に大事なんです。

 もし、その経済性だけで論じているんであれば、極端に言えばハワイとニューヨークというところを比べると──ごめんなさい、僕はベースがアメリカでしたので、ハワイとニューヨークを比べれば、ハワイは絶対ニューヨークに勝てないということになります。でも実際、観光という切り口で見ればハワイのほうが圧勝なんです。

 ですので、やっぱりどこに重きを置くかということと潜在的に持っているもの、そして、時代は変わってきているので、いかに皆さんに日本というものを知っていただくか、日本を知るための最良の地が和歌山だと思っていますので、そういった部分では、大阪をなぜ選ばなかったのかと言われれば、我々の答えはポテンシャルが違います。この事業に関しての潜在的な力が御県と大阪とは全く違います。

 そして、2番目の部分で、議員さんとの接触という話がありましたけど、ごめんなさい。僕は、7月1日に縁があって着任させて──その前から実はいろいろお話はさせていただいていたんですが、我々クレアベストとしては、実は立場が明確になるまで責任を取ることは、言いっ放しになったりすることを避けるために事務所も開かなかったんですね。

 今回、御承認をいただいて初めて事務所を開いて、候補とさせていただいて、まだ選ばれたわけではないです。ですけども、そういった形の中で事務所を開かせていただくので、実は接触というものはほとんどないんです。というか、ごめんなさい、許してください。よく分かんないです。すみません。

○議長(森 礼子君) よろしいですか。

 谷口議員。

○谷口和樹君 一つ目のお答えの中でもう少しだけお聞きしたいんですけど、持続可能な営業形態というか、サステーナブルということを言われていましたけど、たくさんの雇用なんかも御提案いただいていると思うんです。和歌山県は、御存じのとおり1年で1万人ずつぐらい人口が減っていっているんです。その中で、サステーナブルというこの期間というのをどのくらいに見ているんですか。

○議長(森 礼子君) どうぞ、クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) この期間に関しましては、ほぼいつという期限は切っていないです。永遠に続けるつもりであります。

 現在におきましては、例えば、そういった人口の問題も少しおっしゃっていましたが、実は和歌山の出身の方というのが、事前調査で、チャンスがあれば和歌山に帰りたいという方が、日本の郷土愛ランキングというものがありまして、実は和歌山って19位なんです。相当の方がやがては和歌山に帰るんだという思いを持たれて、いろいろな地で生活されているんであれば、私どもはその一助になればと思っています。

 ですので、そういった方と連携を取りまして、県の皆さんと連携させていただきまして、そんな1年目にぼんと大きな飛躍はできないと思います。でも、着実に一歩一歩前に進んで、そういったことを繰り返し続けさせていただければ一番幸いかと思っています。

○議長(森 礼子君) よろしいですか。

○谷口和樹君 期間は、あえてそこまで考えていないということですか。

○議長(森 礼子君) どうぞ、クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 考えていないというよりは、もちろん事業計画としてタームという形で、当然のことながらその折り返し地点であるとか、見直し地点というところは持っています。

 しかしながら、今のこれは解釈の違いだと思いますが、この永遠というものは、ここで取りあえず終わり、ここを終了地点にしましょうとか、そういう考え方としては持っていないと言っても明確です。ですから、折り返し地点、見返り地点、振り返り時点、この3点については必ず持っています、事業家として。すみません、よろしいですか。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

 高田議員。

○高田由一君 共産党県議団の高田でございます。よろしくお願いします。

 私、1点だけ、地元が白浜なんです。それで、カジノ事業の運営のやり方として、海外の事例とか伺いますと、このカジノでお金を使えば使うほどポイントといいますか、キャッシュバックといいますか、そういうものが発生して、宿泊や食事にかかるお金がほとんど要らないというようなことも聞くんです。

 もしそうなったら、囲い込みはしていないけど、実質的な金銭面での囲い込みみたいな形になって、県内の例えば白浜やその他の地域の観光というものにも影響が出るんじゃないかと、こんな考えを持っているんですが、そこら辺はどんなふうに考えられていますか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 現在、日本国において、ごめんなさい、私のバックグラウンドですが、もともと私はアメリカとアメリカのカジノの事業会社に長くおりまして、その後、バハマというところでカジノの開設、ちょうど今の和歌山と同じような開設から初期運営までずっと携わってまいりました。ですので、今御指摘のところというものは非常によく分かります。

 後ほど、県のほうとも御相談申し上げて、そこはゆっくり御説明申し上げたいと思います。日本国にちゃんとしたカジノで働いている人がいるわけないんです、僕もほぼ偶然に御縁があってそちらに移っただけですので。その中で、実は今おっしゃっているところは、ちまたで言われるコンプという言葉と、それとポーションという言葉と、実はポイントというものを、この三つをカジノは使い分けるんです。

 ですので、この三つは何のためにそもそもあるんだといったら、私どもの施設に帰ってきていただくためではなくて、この地にもう一度来ていただくための理由なんです。その中で、お部屋代をただにするとか、お食事をただにするとか、これは言ってしまえば接待交際費の一部だと思ってください。ただし、それは未来永劫使えるサービスではなくて、今回の御滞在に対してということになります。

 それとは別に、ポイント等々に関しましては、地域と連動して動いていくために活用する。ですので、様々なルールがあって、またこれも全て開示して、どういうふうに使われて、なぜ使って、その結果がどうなったのかということの開示義務があるので、1点だけ余計なことをお話しすれば、日本ではCSRという地域還元という言葉、地域貢献という言葉が使われますが、私どものカジノ事業体が持っている、これは業界としての理念ですね。業界理念のCSRは情報開示なんです。情報開示が優先なんです。

 ですから、こういったことに対しては、またいろいろ御相談とか、お知恵を借りながらどういう形でやっていくのか、一番適切な形を生み出せれば何も業界標準にこだわるつもりはないので、御一緒にお知恵を借りながら、県の御指導も賜って先に進んでいければよいと思っております。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

 中西議員。

○中西 徹君 無所属会派の中西徹です。本日はありがとうございました。

 期待しているわけなんですけども、先ほどSPCを組むということで御説明されたと思うんですが、クレアベストさん、この説明のとおり、カナダ、チリ、アメリカでもされているということなんですけども、まず、SPCをほかの地域でも組んでやっておられるのか、それと、クレアベストさんがSPCの一番トップに立って、あとはコンソーシアムを含むという形を考えておられるのか、まずその1点をお聞きします。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) SPCでありますから、簡単に我々のスタンスというものは連合軍です。ですので、我々が何か別の位置にいて、その下にコンソーシアムがあって、そこを支配するというような考えはないです。あくまでも連合軍です。ただ、連合軍の中で烏合の衆にならないために、一応御意見は言わせていただける、つまり資産を管理する立場、主たる事業者となるべく、資本の調達から事業の関与から、こういったところをさせていただくというふうにお考えになっていただければいいです。

 ですので、あくまでも今、私どもは、今後県ですとか国とかいろいろ御相談しなきゃいけないんですが、現時点におきましては、我々は二つのチームをつくって、その中で優劣をつけるんではなくて連合軍です。合同体の形を考えております。これは他の地域におきましても同じです。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

 中西議員。

○中西 徹君 すみません。分かりました。

 SPCを組むということは、大体連合軍ということなんでそうなんですけど、通常であれば、仮にどこかと組んでいるメンバーの1個が倒産しても、ほかのメンバーでやっていけるよというのがSPCを組む意味やと思うんです。だから、連合軍を組むということは、クレアベストさんと同じような大きさの会社があるということで理解しても、同じような会社、同規模の会社と組んでいくように思っているということでいいんですか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) そこは、一概に私どもが同規模と、私どもが大きいとも思っていませんし、様々な部分で、ここははっきり申し上げて事業になりますので、その出資形態ですね、どういうふうにやるのか、要するにどこまで思い入れを持ってくださるのか、ここによって組み上がっていきます。ですので、あくまでも会社の大きさですとか、そういうところにこだわるつもりはないです。

○議長(森 礼子君) 中西議員。

○中西 徹君 あと一点お聞きしたいんですけども、ここは和歌山市という場所で、私はその隣の海南市というところに住んでいるんですが、どうしても一応、先ほどアクセスの問題があったと思うんですけども、先ほど来、先輩議員の質問で一応1000万人が日本国内でということであれば、やはり交通渋滞の問題がかなり大きいと思うんですけども、その辺のことは何か考えられていますか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) この部分は、私どもの御提案の中で大きく抜け落ちていた部分でありまして、今後この部分も、県の御知見等々お借りしながらちゃんとその分析、これは4点分析と申しますが、様々な分析方向を用いながら、逐次この部分の改正ですとか、あるいは対応策を考えさせていただきたいと思います。

○議長(森 礼子君) 中西議員。

○中西 徹君 しっかりよろしくお願いします。ありがとうございました。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

 林議員。

○林 隆一君 日本維新の会の林でございます。よろしくお願いいたします。

 まず1点目、御社の今2200億円云々とか、Toronto Stock Exchangeに上場しているとか書いているんですけど、まず、資本金はどれぐらいか。それと3ページ目、説明を受けた場所でカジノ関連実績、これは「33拠点の投資先ゲーミング事業は全て成功を収めています」となっているんですよ。ただ、その隣を見てもらったら、過去の投資先、この黒丸のところ、カナダはほとんど1か所を除いてもう過去になってしまっていると。永続的云々と先ほどから何回も何回も言われていますが、これはどういうことかというのをちょっとお聞きしたいです。よろしくお願いします。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 先に2番目の質問のほうからお答えさせていただきます。

 この永続的とお話し申し上げているのはIRだからです。カジノ事業とIR事業の大きな違いはそこにあります。カジノ事業の場合は、どうしても周りの住民の方ですとか、地域との連携というのは組みにくいんです。そのために、また行政の御指導とかありながら、道路の改変ですとかこういったものに直接影響を受けてしまって、特にカナダの場合、もうよく御存じだと思いますので釈迦に説法かもしれませんが、降雪の問題とか様々な問題がありまして、道路が分断されたりということがあって閉鎖されてしまうことは結構あるんです。

 そこが一番大きいところで、今回のIRに関しましては、そういうことがなきよう永続性を求めるがために、県の御指導を仰いだり、お知恵を拝借したり、また皆様から御知見をお借りしながら、要はどういうふうに伸ばしていくのかと、要するに短絡的なところではなくて、そこの骨子がIRとカジノ事業の違いだというふうに御理解いただければありがたく思っております。

 資本金のところにつきましては、現在、ちょっとこれ本部に確認しないと開示できない部分もあるので、ここは一度確認をいたしまして、できる限り早く御連絡申し上げるようにいたします。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

 林議員。

○林 隆一君 上場会社ということなんで、もうすぐこうやって資本金、普通やったら分からなければならないと。こういう説明会をするときに、会社の資本金はうーんと言うんであったらちょっとどうかなと思うところがあります。

 それと、先ほど言われたように、カナダでも現在投資先が1か所残っていますよね、1か所。それと、米国で見てもらったら、2か所が過去の投資先になっていると、そういう意味でちょっと整合性はどうかなと、ちょっとどうかなと思うんで、その辺はどうでしょうか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 特にアメリカにおきましては、現在閉鎖されているわけではなくて、実は休眠状態ではあるんです。ですから、ここはまたアメリカのカジノ──州によってちょっと、例えば今のアトランティックシティなんかは、非常に管理が厳しいので、少しの間閉鎖します、元気になったんでまた開けます、これは絶対通じないんです。要は確固たる計画を出し、確固たる資金を明確にしないとなかなかできないところがあって、ですので、過去と言われればおっしゃるとおりです。うまくいかなかったということはおっしゃるとおりです。そこは間違いなくそのとおりですが、ただし、それを投げ出すようなことは、今、私どもとしては考えていませんので、そこの部分は、各国の状況が多少違いますので、御理解賜れればと思っております。

○議長(森 礼子君) 林議員。

○林 隆一君 そしたら、その隣の先ほどの「世界33拠点の投資先ゲーミング事業は全て成功を収めています」と書いているのに、これは違うんでは、それやったら。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) もう一点、ここの部分は、深くお話ししてしまうとあまりよろしくないのですが、我々は、先ほどお話ししたとおり、プライベートファンドという形をやっておりまして、実はこの事業に関しては、いつからいつまでの間と期間を決めて参加をさせていただいて、未来永劫的に参加をするというお約束はしていないんです。ですので、私どもが参加している間は全てうまくいっています。

 ただし、嫌な言い方をさせていただければ、私たちが去った後、あるいはお約束の期間が過ぎた後のことについては──ごめんなさい、ちょっとそこは何とも抽象的な言葉になるので、ちゃんと説明ができないんですが。私どもの成功はあくまでもファンドですので、今までの事業に関しましては、決められた期間の中においては成功しておりますという表現が一番適正な表現になります。

○議長(森 礼子君) 林議員。

○林 隆一君 そしたら、ファンドさんはもうけられたら別にいいというふうに聞こえるわけなんです。まちが発展しようと、カジノ云々関係なしに、ファンドとして成功していると。ですから、結局投資会社として成功していたら御の字だと、それでもうけて撤退しても、それは後のことは知りませんよというふうに聞こえてしまうんですけど、その辺はどうでしょうか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) そこが、何度も申し上げているとおり、カジノビジネスとIRビジネスの違いです。IRビジネスは、地元の皆さんと共に生きていく、これが最初の第一歩なんです。これは、どんなにすばらしい施設があったとしても、すばらしい土地の中にあるからこそ私どもは生活させていただける。この二つのすばらしい土地とすばらしい施設が連合して発展していくというものがIRです。

 カジノというものは、あくまでも一点の部分になりますので、あとは、実はオペレーションといって運営の能力で大きく差が出てきてしまいます。地域との連携も、そういった部分では少し薄い部分があります。ですので、そこが根本的に異なります。今回私どもが手を挙げさせていただいて進めさせていただきたいものはIR事業であって、カジノ事業ではないので、そこだけは御理解賜りたくお願い申し上げます。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

 奥村議員。

○奥村規子君 日本共産党の奥村でございます。何点か質問をさせていただきます。

 まず最初、この2ページ目のところでの投資先ということで、この中で、ゲーミングというところは全体の投資割合としてどれぐらいあるんでしょうか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 全体の30%程度になります。

○奥村規子君 30%程度。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) はい。

○奥村規子君 そしたら次に、先ほど事務所のことをちょっとおっしゃっていらしたんですけども、苫小牧とか佐世保などには事務所を置かれましたよね。和歌山のほうで、それだけ和歌山の、先ほどいろいろ資源のすばらしさを訴えてくださっていたんですが、和歌山に事務所が置かれていなかったということはどういう理由でしょうか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 北海道と和歌山に1点違いがございまして、北海道に関してはあまりにも情報がなかったんです。そのために、いろいろなお声もいただいて、調査のために事務所と呼べるものではないですけど開けていまして、ただ、そこで事業計画を練っていたわけではなく、状況を勘案させていただくために使っていた。

 和歌山事務所に関しましては、今回は、私どもはお約束のできないことはお話しできませんし、実際に事業計画を勘案していくに当たって、情報は北海道と違って既にある程度、実はちょこちょこ寄せていただいて情報は持っておりますので、今後は、県の御指導の下、やはり候補者という立場がちゃんとできましたので、これで候補者として皆様とちゃんと向き合ってお話ができるので、そこが一つの違いです。立場が明確になったので、今度はちゃんと責任者も置きます。従業員もまた増やします。こういった形での対応をさせていただければと思っております。

○議長(森 礼子君) 奥村議員。

○奥村規子君 先ほど施設の御説明をしていただいてた中で、駐車場の設備というのか、広さとか、どのようにお考えになっているのか。また、職員さんの宿舎というんですか、職員さんのそういった住まいとか、そんな点でどのようにお考えなのかをぜひ御説明よろしくお願いします。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) 御指摘の点、よく分かります。いわゆる二つの点のことがございまして、今お話しいただいた点の中で二つ、要は福利厚生の部分と、そして雇用上の要件、おっしゃっていることは従業員の多分寮ですとか、あるいはそのお客様の駐車場ですとか、その台数の、要するに厚生の部分と福利の部分のお話だと思うんですが、申し訳ないです、今この競争関係にあって、例えば駐車場の面積と台数を言うと、大体どれくらいというのはもう一目瞭然に分かってしまうので、ここの辺の部分は今、開示は控えさせていただいておりまして、もう少したちますとこの部分もお話しできます。

 そして、そういったような寮でありますとか、従業員さんの様々なところというものは既に勘案しておりますが、ここもやはり競争関係の中であまり開示できる部分ではないので、ここもちょっとお待ちになっていただいてよろしいでしょうか。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

○奥村規子君 ごめんなさい。

○議長(森 礼子君) 奥村議員。

○奥村規子君 今、本当に新型コロナの感染が世界的にという中で、経済状況も変わってきていると思うんですが、そういった中で、やはり今そういった問題について今後の見通しとか、そういったものをどういうふうにお考えなのかお伺いします。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) この新型コロナの感染による影響、ダメージは確実にありました。しかしながら、これは国と事業体によって多少の差があります。私どもにおきましては、他社さんのことはよく分かりません。ただ、私どもとしましては、現行決めている路線を変えるつもりは全くないです。私どもは、私どもの決定と役員会決議の中で決められたことを着実に進めてまいります。

 ですので、現在はやはりワクチンが急速に広まっておりますこと、特にもう米国なんかは、マスクの着用が条例化されていたものが撤廃されたり、もちろん国によって多少というか、かなりの凸凹はありますけども、全体が今戻ろうという意思の中で動いていますので、そういった中で私どもも前に進もうとしております。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

 奥村議員。

○奥村規子君 もう一点、世界のカジノというものは、オンライン化という方向になっていっているということもちょっとお聞きするんですが、そういった点での将来、未来永劫ということの中ではいろんな変化があるのかと思うんですが、そんな点でいかがでしょうか。

○議長(森 礼子君) クレアベストさん。

○クレアベストニームベンチャーズ株式会社(梶 武司君) このオンラインという言葉が、実は日本で使われるオンラインとゲーミング業界の中で使われるオンラインの意味はちょっと違うんです。

 一般的に、このゲーミング業界の中で使われるオンラインは何を指しているのかというと、宝くじと、それともう一つは野球とかスポーツに対する賭け事です。こちらが今メインになっていて、カジノで供されるようなカードを使ったり、さいころを使ったりするゲームを画面上に出して何かをするというところは、まだまだ規制の範囲です。これがこのまま進んだとしても、やはりそれは全体的に混乱を招くということから、例えば同じオンラインの、僕らの言葉でいうとスポーツベッティングと申しますけど、競馬を実は携帯で買える、これは今までアメリカにはなかったんです。ニューヨーク州などは、今回初めてこれをやりましょうということが始まります。

 ですので、確かにおっしゃるとおり変化はあります。しかしながら、それが実際の、ライブという言い方をしますけども、現実のカジノ事業と大きな隔たりが出てくるのかと、あるいは何かそこが足止めになるようなことがあるのかと言われれば、今のところその懸念はないです。ただこれが50年、100年後であれば、また話は変わってくるかと思いますし、様々なテクノロジーがこれからどんどん出てきますが、今のところ、そこの懸念は違います。よろしいでしょうか。

○奥村規子君 ありがとうございました。

○議長(森 礼子君) ほかにございませんか。

  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森 礼子君) では、当局のほうから何か御発言はございませんか。ないですか。

  〔「特にありません」と呼ぶ者あり〕

○議長(森 礼子君) では、予定しておりました議事が終了いたしましたので、本日は全員協議会をこれにて閉じたいと思います。どうもありがとうございました。

  午後3時25分閉会

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