令和3年4月 和歌山県議会臨時会会議録 第1号(全文)


◆ 汎用性を考慮してJIS第1・2水準文字の範囲で表示しているものもあるため、人名等、会議録正本とは一部表記の異なることがあります。人名等の正しい表記については「人名等の正しい表記」をご覧ください。

令和3年4月 和歌山県議会臨時会会議録 第1号

議事日程 第1号

 令和3年4月9日(金曜日)

 午前10時開会・開議

 第1 会議録署名議員の指名

 第2 会期決定の件

 第3 議案第103号並びに報第1号及び報第2号(当局説明)

 第4 議案第103号並びに報第1号及び報第2号(質疑)

 第5 議案等の委員会付託

 第6 議案第103号並びに報第1号及び報第2号(委員長報告・同質疑・討論・表決)

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会議に付した事件

 第1 会議録署名議員の指名

 第2 会期決定の件

 第3 議案第103号並びに報第1号及び報第2号(当局説明)

 第4 議案第103号並びに報第1号及び報第2号(質疑)

 第5 議案等の委員会付託

 第6 議案第103号並びに報第1号及び報第2号(委員長報告・同質疑・討論・表決)

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出席議員(42人)

 1番 鈴木德久

 2番 山家敏宏

 3番 中本浩精

 4番 堀 龍雄

 5番 藤山将材

 6番 岸本 健

 7番 井出益弘

 8番 宇治田栄蔵

 9番 北山慎一

 10番 玄素彰人

 11番 中西峰雄

 12番 秋月史成

 13番 森 礼子

 14番 濱口太史

 15番 尾崎要二

 16番 冨安民浩

 17番 川畑哲哉

 18番 玉木久登

 19番 鈴木太雄

 20番 岩田弘彦

 21番 吉井和視

 22番 谷 洋一

 23番 佐藤武治

 24番 岩井弘次

 25番 中 拓哉

 26番 多田純一

 27番 新島 雄

 28番 山下直也

 29番 中西 徹

 30番 谷口和樹

 31番 藤本眞利子

 32番 浦口高典

 33番 山田正彦

 34番 坂本 登

 35番 林 隆一

 36番 楠本文郎

 37番 高田由一

 38番 杉山俊雄

 39番 片桐章浩

 40番 奥村規子

 41番 尾﨑太郎

 42番 長坂隆司

欠席議員(なし)

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説明のため出席した者

 知事         仁坂吉伸

 副知事        下 宏

 理事         田嶋久嗣

 知事室長       赤坂武彦

 危機管理監      細川一也

 総務部長       田村一郎

 企画部長       横山達伸

 環境生活部長     生駒 享

 福祉保健部長     志場紀之

 商工観光労働部長   寺本雅哉

 農林水産部長     岩本和也

 県土整備部長     安部勝也

 会計管理者      真田 昭

 教育長        宮﨑 泉

 公安委員会委員    竹田純久

 警察本部長      親家和仁

 人事委員会委員長   平田健正

 代表監査委員     保田栄一

 選挙管理委員会委員長 小濱孝夫

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職務のため出席した事務局職員

 事務局長       出津野孝昭

 次長         中井 寛

 議事課長       山田修平

 議事課副課長     岩井紀生

 議事課課長補佐兼議事班長

            岩﨑 亮

 議事課主任      伊賀顕正

 議事課主査      菅野清久

 議事課主事      松本 悠

 総務課長       須田剛司

 政策調査課長     神川充夫

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  午前10時0分開会・開議

○議長(岸本 健君) ただいまから、令和3年4月臨時会を開会いたします。

 これより本日の会議を開きます。

 日程に先立ち、新任者を御紹介申し上げます。

 まず、3月18日、選挙され、4月2日の選挙管理委員会において委員長に選挙されました小濱孝夫君を御紹介申し上げます。

  〔小濱孝夫君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 次に、3月18日、教育委員会の教育長に任命同意され、4月1日に就任されました宮﨑泉君を御紹介申し上げます。

  〔宮﨑 泉君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 次に、4月1日に就任いたしました新任者を御紹介申し上げます。

 理事田嶋久嗣君。

  〔田嶋久嗣君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 知事室長赤坂武彦君。

  〔赤坂武彦君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 危機管理監細川一也君。

  〔細川一也君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 企画部長横山達伸君。

  〔横山達伸君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 環境生活部長生駒 享君。

  〔生駒 享君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 福祉保健部長志場紀之君。

  〔志場紀之君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 商工観光労働部長寺本雅哉君。

  〔寺本雅哉君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 農林水産部長岩本和也君。

  〔岩本和也君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 県土整備部長安部勝也君。

  〔安部勝也君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 会計管理者真田 昭君。

  〔真田 昭君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 議会事務局長出津野孝昭君。

  〔出津野孝昭君、起立・所定の位置で一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 今期臨時会の会議録署名議員は、15番尾崎要二君、34番坂本登君、42番長坂隆司君の3君を指名いたします。

 次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。

 お諮りいたします。今期臨時会の会期は、本日1日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、今期臨時会の会期は本日1日間と決定いたしました。

 今期臨時会に提出された議案等は、お手元に配付のとおり、議案第103号並びに地方自治法第179条第1項の規定による知事専決処分報告報第1号及び報第2号の計3件であります。

 日程第3、議案第103号並びに知事専決処分報告報第1号及び報第2号を一括して議題といたします。

 まず、当局の説明を求めます。

 知事仁坂吉伸君。

  〔仁坂吉伸君、登壇〕

○知事(仁坂吉伸君) 本日、臨時会を招集いたしましたところ、お忙しい中、御参集いただきまして、厚く御礼を申し上げます。

 初めに、新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々に対し、哀悼の意を表するとともに、今も療養中の方々の一日も早い回復をお祈り申し上げます。

 さて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い1月に発令された緊急事態宣言は、3月21日をもって全て解除された一方、感染再拡大に伴い、4月5日には大阪府などの一部地域において、まん延防止等重点措置が適用されるなど、引き続き警戒が必要な状況が続いております。

 そのような中、先般、国において、観光関連産業を支援するため、感染状況が落ち着いている都道府県を対象に、県内旅行の割引事業を支援する観光需要喚起策の実施が決定されました。緊急事態宣言発令以降の旅行マインドの冷え込みにより、本県の観光関連産業も大きな打撃を受けており、今回の国の決定は、本県の地域経済の回復に大いに資するものであると高く評価しております。

 一方、近隣府県の感染拡大が続く中、本県におきましても新規感染者が増加傾向にあることから、危機感を持って感染抑止に取り組んでいるところです。引き続き保健医療行政の懸命の努力と県民や事業者の皆様の御協力の下、必死になって感染拡大を抑え、観光関連産業を活性化できるような状況をつくり出していきたいと考えております。

 その上で、県内で感染が爆発していないことを前提として、一刻も早く地域経済の回復を図るため、この制度を活用し、県独自の支援策を実施したいと考え、補正予算案を提案し、本日御審議いただく次第であります。

 そこで議案第103号では、県民を対象とした県内宿泊プラン等を造成・販売する事業者を支援するわかやまリフレッシュプランを改めて実施するとともに、当該旅行期間中に土産物店や観光施設等で利用できるクーポンを付与するために必要な経費として、一般会計で20億円の補正予算をお願いするものです。

 続きまして、知事専決処分報告でございますが、報第1号は、地方税法等の一部改正に伴い県税条例の一部を改正するもの、報第2号は、半島振興法第17条の地方税の不均一課税に伴う措置が適用される場合等を定める省令等の一部改正に伴い、和歌山県半島振興対策実施地域における県税の特別措置に関する条例等の一部を改正するもので、急を要したため、地方自治法第179条第1項の規定による専決処分を行い、その承認をお願いするものです。

 何とぞ御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。

○議長(岸本 健君) 以上で、当局の説明が終わりました。

 次に日程第4、議案等に対する質疑を行います。

 5番藤山将材君。

  〔藤山将材君、登壇〕(拍手)

○藤山将材君 おはようございます。

 議長の許可をいただきましたので、議案第103号について質疑を行います。

 私たちにとって、かつてない日々となりましたこの1年余り、まず冒頭、新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に、改めて心からお悔やみを申し上げますとともに、現在も入院、また療養中の方々にお見舞いを申し上げます。

 また、昨年末から、特に変異株による新型コロナウイルス感染症の拡大が全国的に広がりを見せ、今月5日には大阪府、兵庫県といった近隣府県などがまん延防止等重点措置を実施すべき区域に指定されました。本県においても感染状況は予断を許さない状況であり、なかなか収束する気配が見られません。

 このような状況の中、これまで日夜、懸命に対応に当たってこられた知事をはじめ保健所など、保健医療行政に携わる職員の皆さん、そして、最前線で対応されている医療従事者の方々に深く敬意と感謝を申し上げます。

 さて、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、昨年はゴールデンウイークを含む4月から5月にかけ、全国で緊急事態宣言が発出されたことにより、府県境をまたぐ往来が自粛となり、さらにはイベントの中止、夏休みの短縮などにより、ほとんどの観光地において宿泊施設や観光施設、土産物店などは休業を余儀なくされ、我が県の基幹産業である観光産業が甚大な影響を受けました。

 こうした中、本県では、保健医療体制の充実とともに、各事業者の御協力の下で取り組んだわかやまリフレッシュプランをはじめ、国のGoToトラベル事業の効果などにより、観光客数は一時的に回復基調に転じましたが、年末からの新型コロナの第3波の影響によりGoToトラベルが一時停止、年明けには2度目の緊急事態宣言が首都圏や京阪神地域などに発出される事態となるなど、観光産業は1年以上にわたり低迷し続けている状況となっております。

 先日、県から発表された令和2年観光客動態調査の速報値でも、昨年1月から12月までの観光入込客総数をはじめ日帰り客数や宿泊客数は、全て前年を大幅に下回り、とりわけ宿泊客数に至っては、昭和37年以降最低を記録したとのことであります。

 また、先月21日には、ようやく約2か月半にわたる緊急事態宣言は全て解除されたものの、リバウンドによる感染拡大の懸念が叫ばれ、GoToトラベル事業の再開のめどはいまだ立っておらず、観光需要が冷え込んだままの状態はいつまで続くのかといった状況であります。

 県では、これまで和歌山県新型コロナウイルス感染症に係る支援本部の下、観光産業に対しても、資金繰りをはじめ補助金などにより、様々な支援を打ち出してきました。

 さきの2月議会でも、これまで特に打撃を受けてきた飲食、宿泊、旅行業や運輸業に対する給付金制度など、県議会としても必要な対策などを議論し、県当局と共に新型コロナウイルス感染症の影響を受け続けている観光産業の下支えに取り組んできたところであります。

 観光産業の裾野は広く、様々な業種が関わっていると認識していますが、現在も新型コロナウイルスの感染が拡大する中、感染状況を踏まえ、臨機応変に対応していただくことを前提とし、感染対策も十分に取った上で、できるだけ県内経済を回していくことが必要かと考えます。

 いまだ国のGoToトラベルの再開の見通しが見えず、地域における観光消費が一層冷え込む中、今回の補正予算計上に係る県の考えと支援策について、知事から答弁をいただきたいと思います。

○議長(岸本 健君) ただいまの藤山将材君の質問に対する答弁を求めます。

 知事仁坂吉伸君。

  〔仁坂吉伸君、登壇〕

○知事(仁坂吉伸君) 本県では、新型コロナウイルス感染症の危機を乗り越えるため、昨年春の第1回目の緊急事態宣言が解除されて以降、感染拡大防止には保健医療行政で立ち向かい、生活や経済を守っていけるよう、県民生活への制限はできるだけ少なくするという方針で取り組んできました。

 その結果、昨年夏以降は、感染の拡大を抑えながら、県内の経済は回復傾向が続いておりました。

 ところが、年末以降の新型コロナの第3波の感染拡大により、年明けには首都圏や京阪神地域などに緊急事態宣言が発出され、GoToトラベル事業が停止されたこともありまして、経済活動は停滞をしてしまいました。

 このため、まずは感染状況が落ち着いている県単位において、当該地域内で早急にGoToトラベル事業を再開し、その後、段階的に対象エリアを広げるなど、制度の柔軟な運用を行うよう、32県共同で政府に対し緊急要望を行いました。

 国においても検討がなされ、先日、GoToトラベル事業が再開されるまでの間、同一県内での旅行への割引支援、クーポン等で地域の幅広い産業を支援する場合に、国がステージⅡ相当以下の都道府県に対し補助金を交付する地域観光事業支援が打ち出されました。

 このことを受け、本県では、国の制度に加え、県独自で上積みすることにより、昨年実施した県民を対象とした宿泊プラン等を販売する県内の宿泊施設、旅行代理店などの事業者を支援するわかやまリフレッシュプランを改めて実施し、県内消費の喚起に取り組むために、本臨時会に提案させていただいたところであります。

 観光産業は旅行業、宿泊業はもとより、地域の交通や飲食業、物品販売業など、多くの産業が関係しておりまして、裾野が広くございます。

 現在、本県においては、変異株が流行しておりまして、本県にしては異例に多い感染者が出ております。

 まずはこの事態を全力を挙げて抑え込んで、新型コロナウイルスの感染状況を、そういった意味で見極めながら、この制度を適切な時期にスタートし、停滞している旅行需要や県内消費の喚起につなげてまいりたいと考えております。

○議長(岸本 健君) 答弁漏れはありませんか。

  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(岸本 健君) 再質問を許します。

 藤山将材君。

  〔藤山将材君、登壇〕

○藤山将材君 今、知事から、この感染の状況を見極めた上で、適切な時期にこの制度のスタートを切りたいという答弁をいただきました。

 今回の提案については、本当にもう冷え込んでいるこの観光産業の底上げにつながるものと期待をしているのでありますけれども、先ほど申し上げたとおり、やっぱり和歌山県内でもかなり新型コロナの感染者数が増えてきておる状況であります。おとついは過去最多の38人、昨日でも32人ですか、そういう形の中で、県民からは「何でこの時期によ、大丈夫かい」というような声が、恐らく出てくると思いますけれども、そのあたりは、この新型コロナ対策については全国でお手本とされている和歌山県でありますので、そういう状況をよく判断していただいて、この内需の拡大につなげていっていただきたいというふうに期待を込めまして、私の質疑を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)

○議長(岸本 健君) 以上で藤山将材君の質疑が終了いたしました。

 お諮りいたします。質疑は以上で終結することに御異議ございませんか。

  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、質疑は以上で終結いたします。

 次に日程第5、議案等の付託について申し上げます。

 お手元に配付しております議案付託表のとおり、議案第103号並びに知事専決処分報告報第1号及び報第2号は、所管の常任委員会に付託いたします。

 この際、暫時休憩いたします。

  午前10時19分休憩

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  午前11時45分再開

○議長(岸本 健君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 日程第6、議案第103号並びに知事専決処分報告報第1号及び報第2号を議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。

 総務委員会委員長中西峰雄君。

  〔中西峰雄君、登壇〕(拍手)

○総務委員会委員長(中西峰雄君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。

 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件、知事専決処分報告2件であります。

 委員会は、本日4月9日、第1委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第103号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 次に、報第1号及び報第2号は、全会一致をもって原案のとおり承認すべきものと決しました。

 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)

○議長(岸本 健君) 経済警察委員会委員長堀 龍雄君。

  〔堀 龍雄君、登壇〕(拍手)

○経済警察委員会委員長(堀 龍雄君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。

 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。

 委員会は、本日4月9日、第3委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第103号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。

 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)

○議長(岸本 健君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。

 これより委員長報告に対する質疑に入ります。

 質疑はありませんか。

  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(岸本 健君) 質疑なしと認めます。

 次に、討論に入ります。

 まず、奥村規子君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。

 40番奥村規子君。

  〔奥村規子君、登壇〕(拍手)

○奥村規子君 議長のお許しを得ましたので、日本共産党県議団を代表して、議案第103号について反対討論を行います。

 議案第103号令和3年度和歌山県一般会計補正予算は、県内の観光需要の喚起を図るため、県民を対象とした県内の宿泊施設等の利用促進施策の経費として、20億円の増額補正を行うものです。

 県は7日、新たに過去最多の38人が新型コロナに感染したと発表しました。和歌山市では、市中感染も心配されています。今、新型コロナの第4波とも言える状況で感染急拡大が深刻化しています。

 現在、県内の入院患者数も200人となり、3日連続で最多を更新しています。変異ウイルスの感染者数は計126人に上っています。県もこういった中で、医療機関が逼迫することへの強い危機感を示しています。

 そのようなときに、5月末までと区切って人の動きを活発化させる事業を進めることには反対です。県民からは、感染リスクを高めると心配の声が上がっています。苦境に立つ観光業、飲食業者には、直接支援こそが必要と考えます。

 以上で反対討論といたします。(拍手)

○議長(岸本 健君) 次に、中本浩精君から賛成討論の通告がありますので、許可いたします。

 3番中本浩精君。

  〔中本浩精君、登壇〕(拍手)

○中本浩精君 議長のお許しをいただきましたので、今議会に提案されている議案第103号に対し賛意を示す自由民主党県議団、改新クラブ、公明党県議団を代表し、賛成の立場から討論させていただきます。

 当該補正予算案は、国が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により旅行需要が落ち込んでいる中、地域的な感染の広がりを抑制しつつ、ステージⅡ相当以下と判断した都道府県において、当該都道府県が実施する旅行商品や宿泊サービスに対する割引及び地域限定で旅行期間中に使用可能なクーポン券等の付与のために必要な費用を支援する事業を活用し、停滞している旅行需要や消費の喚起につなげることを目的としたものです。

 もとより感染拡大状況の下、事業の実施時期については十分考慮すべきであることはもちろんではありますが、適切なタイミングで実施することにより、新型コロナウイルス感染症の影響により冷え込んだ観光産業の底上げが大いに期待されるものと考えております。

 ついては、実施時期につきましては、感染状況も踏まえ、新型コロナウイルス感染症対策をしっかりしていただき、適切な時期にスタートしていただくことを重ねてお願い申し上げ、今直面する大きな危機を乗り越えられるよう取り組んでいただきたいと思います。

 我々自由民主党県議団をはじめ賛意を示す各会派といたしましては、以上申し上げた認識の下、今議会に提案されている議案第103号について、原案のとおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成の討論とさせていただきます。(拍手)

○議長(岸本 健君) 以上で、討論を終結いたします。

 これより採決に入ります。

 まず、議案第103号を採決いたします。

 本案に対する委員長報告は、原案可決であります。

 本案を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。

  〔賛成者起立〕

○議長(岸本 健君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。

 次に、知事専決処分報告報第1号及び報第2号を採決いたします。

 本件に対する委員長報告は、いずれも承認であります。

 本件をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。

  〔賛成者起立〕

○議長(岸本 健君) 起立全員であります。よって、本件はいずれも承認することに決定いたしました。

 以上で、今期臨時会に付議された案件の審議は全て終了いたしました。

 閉会に当たり、一言申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症は、県内の感染者が増加するなど、今なお県民生活や経済に甚大な影響を及ぼしております。医療従事者の方々をはじめとする関係各位の御尽力につきまして、改めて深甚なる敬意を表します。

 和歌山県議会は、これからも県と一体となって県民に寄り添い、感染防止対策はもとより、県民生活や大きな打撃を受けている県経済の立て直しに全力で取り組んでまいります。

 これをもって令和3年4月臨時会を閉会いたします。

  午前11時56分閉会

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