令和3年2月 和歌山県議会定例会会議録 第1号(全文)


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令和3年2月 和歌山県議会定例会会議録 第1号

議事日程 第1号

 令和3年2月22日(月曜日)

 午前10時開会・開議

 第1 会議録署名議員の指名

 第2 会期決定の件

 第3 議案第1号から議案第85号まで(当局説明)

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会議に付した事件

 第1 会議録署名議員の指名

 第2 会期決定の件

 第3 議案第1号から議案第85号まで(当局説明)

 第4 休会決定の件

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出席議員(42人)

 1番 鈴木德久

 2番 山家敏宏

 3番 中本浩精

 4番 堀 龍雄

 5番 藤山将材

 6番 岸本 健

 7番 井出益弘

 8番 宇治田栄蔵

 9番 北山慎一

 10番 玄素彰人

 11番 中西峰雄

 12番 秋月史成

 13番 森 礼子

 14番 濱口太史

 15番 尾崎要二

 16番 冨安民浩

 17番 川畑哲哉

 18番 玉木久登

 19番 鈴木太雄

 20番 岩田弘彦

 21番 吉井和視

 22番 谷 洋一

 23番 佐藤武治

 24番 岩井弘次

 25番 中 拓哉

 26番 多田純一

 27番 新島 雄

 28番 山下直也

 29番 中西 徹

 30番 谷口和樹

 31番 藤本眞利子

 32番 浦口高典

 33番 山田正彦

 34番 坂本 登

 35番 林 隆一

 36番 楠本文郎

 37番 高田由一

 38番 杉山俊雄

 39番 片桐章浩

 40番 奥村規子

 41番 尾﨑太郎

 42番 長坂隆司

欠席議員(なし)

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説明のため出席した者

 知事         仁坂吉伸

 副知事        下 宏

 知事室長       細川一也

 危機管理監      森田康友

 総務部長       田村一郎

 企画部長       田嶋久嗣

 環境生活部長     田中一寿

 福祉保健部長     宮本浩之

 商工観光労働部長   大山 茂

 農林水産部長     角谷博史

 県土整備部長     庄司 勝

 会計管理者      城本 剛

 教育長        宮﨑 泉

 公安委員会委員長   中野幸生

 警察本部長      親家和仁

 人事委員会委員長   平田健正

 代表監査委員     保田栄一

 選挙管理委員会委員長 小濱孝夫

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職務のため出席した事務局職員

 事務局長       中川敦之

 次長         井邊正人

 議事課長       山田修平

 議事課副課長     岩井紀生

 議事課議事班長    岸裏真延

 議事課主査      松田太郎

 議事課主査      伊賀顕正

 総務課長       嶋岡真志

 政策調査課長     神川充夫

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  午前10時0分開会・開議

○議長(岸本 健君) ただいまから、令和3年2月定例会を開会いたします。

 これより本日の会議を開きます。

 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。

 今期定例会の会議録署名議員は、8番宇治田栄蔵君、28番山下直也君、40番奥村規子君の3君を指名いたします。

 次に日程第2、会期決定の件を議題といたします。

 お諮りいたします。今期定例会の会期は、本日から3月18日までの25日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、今期定例会の会期は本日から3月18日までの25日間と決定いたしました。

 この際、暫時休憩いたします。

  午前10時1分休憩

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  午前10時59分再開

○議長(岸本 健君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

 この際、諸般の報告をいたします。

 知事から地方自治法第180条第1項の規定による知事専決処分報告が、監査委員から監査報告及び現金出納検査実施結果の報告がありました。いずれもお手元に配付しておりますので、御了承願います。

 次に、今期定例会に提出された議案は、お手元に配付のとおり、議案第1号から議案第85号までの計85件であります。

 日程第3、議案第1号から議案第85号までを一括して議題といたします。

 まず、当局の説明を求めます。

 知事仁坂吉伸君。

  〔仁坂吉伸君、登壇〕

○知事(仁坂吉伸君) 令和3年2月定例会に御参集いただき、厚く御礼を申し上げます。

 まず、新型コロナウイルス感染症への対応についてでございます。

 初めに、新型コロナウイルス感染症により亡くなられた方々に対して哀悼の意を表するとともに、今も療養中の方々の一日も早い回復をお祈り申し上げます。

 さて、全国の感染状況は収束に向かいつつあるものの、いまだ首都圏や京阪神などに緊急事態宣言が発令されておりまして、依然として予断を許さない状況が続いています。

 本県においても、新規感染者数は減少傾向にありますが、決して楽観視できる状況ではありません。厳しい状況ではありますが、県民の命と暮らしを守るため、経済活動や県民の行動にはできるだけ制限を課さないようにしつつ、保健医療行政と医療関係者の懸命な努力で全力を挙げて感染の抑制に取り組んでいるところであります。

 これからも皆様方の御協力を賜りながら、一丸となってこの難局を乗り切るべく全力を尽くしてまいりますので、引き続き、御理解と御協力を賜りますようにお願い申し上げます。

 1月26日にかつらぎ町におきまして、豚熱の発生が確認されました。県におきましては、直ちに殺処分等必要な防疫措置を開始し、翌日の1月27日に殺処分を完了し、1月29日には全ての防疫措置を完了いたしました。

 現在、国の疫学調査チームとの合同の調査結果を踏まえ、県内養豚農家に対し、飼養衛生管理の徹底を指導しているところであり、引き続き再発防止に努めてまいります。

 次に、令和3年度新政策についてでございます。

 昨年は、世界中に新型コロナウイルス感染症の猛威が吹き荒れ、本県も大変な影響を受けました。感染拡大の長期化により、世界経済は大きな打撃を受けた一方、コロナ禍は社会に大きな変革の契機をもたらしました。

 まさにコロナ対応に追われた1年ではありましたが、その一方で、県がこれまで講じてきた様々な取組が実を結び、紀伊半島一周高速道路及びその4車線化の工事が着々と進展する一方、世界的旅行誌「ロンリープラネット」が発表したランキングで、和歌山がサステーナビリティー部門において世界第1位に選出されるなど、世界からの評価が高まり、ロケット発射場、ICT企業の誘致・集積や町なかへの5大学誘致など、将来の発展につながる要素が続々と生まれています。

 このような状況を踏まえ、令和3年度新政策では、コロナ禍から県民の命と暮らしを守るとともに、和歌山の可能性を最大限に生かし、コロナ後の新しい世界で雄飛できるよう「県民の暮らしと経済を守り切る」と「新しい世界への対応と挑戦」を二つの政策の柱として、和歌山の力強い発展を実現するための政策を積極果敢に進めてまいります。

 一つ目の柱でございますが、まず、地域経済と雇用を何としても守らなければなりません。そこで、事業者の事業継続を金融支援でしっかりと下支えするとともに、社会変化に対応した事業者の挑戦を強力に後押ししていきます。とりわけ、今回の新型コロナ第3波の流行に伴って、最も影響を受けた飲食業、宿泊業、バス事業等への救済支援も行ってまいりたいと思います。雇用面においても、新卒者に加え、離職者への再就職支援の強化など、厳しい雇用情勢に迅速に対応します。また、スマート化やウェブを活用した販路拡大など農林水産業の競争力強化に取り組むとともに、観光需要の本格回復を見据えた国内外へのプロモーション展開など、本県への誘客拡大に向けた取組を進めます。

 感染防止の要となる保健医療行政につきましては、引き続き徹底した感染防止対策と医療提供体制の確保に取り組むとともに、ワクチン接種体制の整備にも万全を期してまいります。また、安心して出産・子育てができるよう、全国に先駆け実施してきた子育て世代への経済的支援に加え、不妊治療費助成制度を拡充するとともに、アプリを活用した健康づくりや高齢者の自立支援など、コロナ禍においても誰もが健康で安心して暮らせる環境づくりを進めます。加えて、国において講じられた「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の予算を最大限に活用し、本県の強靱化を強力に進めることで、災害から県民の命を守ってまいります。

 続きまして、二つ目の柱でございますが、感染拡大を契機として、地方分散の動きやデジタル化の進展、生産基盤の国内回帰など、大きく世界が変わる兆しが生まれています。この好機を逃すことなく和歌山の成長に取り込むことができるよう、和歌山の強みを生かした戦略で企業誘致を強力に推進するとともに、本県への移住・定住を促進する取組を一層強化してまいります。また、社会のデジタル化の潮流を捉え、あらゆる分野でのデジタル化を加速することで「デジタル和歌山」を実現し、和歌山を高度な社会へと一気に推し進めます。

 加えて、本県には、宇宙関連産業やIR(統合型リゾート)の誘致など、発展のチャンスとなる新しい芽が続々と生まれています。これらを成長エンジンとして、将来の飛躍につなげることができるよう一層取組を進めてまいります。なお、IR誘致につきましては、1月15日に2者から提案審査書類が提出されたところです。今後、事業者選定委員会による審査や和歌山市及び県公安委員会への協議を経て、和歌山IRを運営する事業者を選定し、区域整備計画を作成するなど、国への区域認定申請に向けた取組を着実に進めてまいります。

 また、紀伊半島一周高速道路、南紀白浜空港など、未来の発展を創る基盤整備について着実に推進してまいります。

 そして、和歌山県誕生150年を迎える本年は、紀の国わかやま文化祭2021、紀の国わかやま総文2021の開催年となります。これを機に、県民一人一人が先人から受け継いだ豊かな文化に誇りを持ち、県民総参加で文化の咲き誇る和歌山を全国に発信することができよう、しっかりと準備をしてまいります。

 これらの新政策を盛り込んだ令和3年度の一般会計当初予算は、新型コロナウイルス感染症対策などにより、予算規模として過去最大の6120億円余とする一方、事業の見直しや国の財政措置が手厚い有利な財源の活用等に努めることで収支不足額を縮減し、財政調整基金及び県債管理基金の残高については中期行財政経営プランの想定を上回る額を確保するなど、健全な財政運営にも配慮しております。

 また、令和2年度一般会計補正予算につきましては、国の補正予算を最大限活用した防災・減災、国土強靱化の推進など、94億円余を計上しております。

 続きまして、条例案件等について、その主なものを御説明申し上げます。

 議案第34号は、知事及び副知事の期末手当の支給割合を改正するもの、議案第35号は、知事及び副知事の給料月額等の減額措置を延長するもの、議案第36号から議案第38号、議案第42号、議案第55号及び議案第61号は、一般職の職員等の給与について、県人事委員会勧告を踏まえ期末手当の支給割合を改正するものです。

 次に、議案第44号は、大気汚染防止法等の一部改正に伴い、特定建築材料の定義を改めるほか、所要の改正を行うもの、議案第53号及び議案第54号は、県営住宅等の共益費を知事が徴収できるようにするとともに、所要の改正を行うもの、議案第59号は、学業意欲と能力の高い大学等への進学者で、経済的理由で修学が困難な者に対して、大学生等進学支援金を貸与し、卒業後一定期間以上、県内居住かつ県内外就業を行った場合に返還免除とする制度を創設するため、条例を制定するもの、議案第60号は、東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に関し、ホストタウン等において選手等を受け入れるに際しての新型コロナウイルス感染症対策に要する経費の財源に充てるため、基金を設置する条例を制定するもの、議案第63号は、工業技術センターの機器の更新等に伴う手数料の額の改定等を行うものです。

 次に、議案第64号及び議案第65号は、建設事業施行に伴う市町村負担金について、議案第67号及び議案第68号は、訴訟の提起について、議案第69号は、調停の成立について、議案第70号は、仲裁の申請について、議案第71号及び議案第72号は、損害賠償の額について、議案第73号は、財産の取得について、議案第74号から議案第76号は、指定管理者の指定について、議案第79号から議案第82号は、権利の放棄について、議案第83号から議案第85号は、工事請負契約等の締結について、それぞれ議決をお願いするものです。

 最後に、諸報第1号から諸報第10号は、地方自治法第180条第1項の規定に基づく委任専決処分報告です。

 何とぞ御審議の上、御賛同賜りますようにお願い申し上げます。

○議長(岸本 健君) 以上で、当局の説明が終わりました。

 この際、新任者を御紹介申し上げます。

 令和2年12月17日、監査委員に選任同意され、12月26日、就任されました河野ゆう君を御紹介申し上げます。

  〔河野ゆう君、起立・一礼〕(拍手)

○議長(岸本 健君) お諮りいたします。2月24日は議案調査のため休会といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。

  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、2月24日は休会とすることに決定いたしました。

 次会は2月25日定刻より会議を開き、補正予算等議案議案第18号から議案第33号まで、議案第60号、議案第65号、議案第71号及び議案第72号を日程といたします。

 本日は、これをもって散会いたします。

  午前11時14分散会

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