令和2年9月 和歌山県議会定例会会議録 第7号(全文)


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令和2年9月 和歌山県議会定例会会議録 第7号

令和2年9月
和歌山県議会定例会会議録
第7号
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議事日程 第7号
 令和2年9月29日(火曜日)
 午前10時開議
 第1 議案第115号から議案第128号まで並びに請願2件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 議案第129号及び議案第130号(特別委員会設置・付託・閉会中継続審査・委員選任)
 第3 議案第131号及び議案第132号(委員会付託等省略、表決)
 第4 意見書・決議案
 第5 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第6 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
 第1 議案第115号から議案第128号まで並びに請願2件(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 議案第129号及び議案第130号(特別委員会設置・付託・閉会中継続審査・委員選任)
 第3 議案第131号及び議案第132号(委員会付託等省略、表決)
 第4 意見書案
 第5 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第6 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(42人)
 1番 鈴木德久
 2番 山家敏宏
 3番 中本浩精
 4番 堀 龍雄
 5番 藤山将材
 6番 岸本 健
 7番 井出益弘
 8番 宇治田栄蔵
 9番 北山慎一
 10番 玄素彰人
 11番 中西峰雄
 12番 秋月史成
 13番 森 礼子
 14番 濱口太史
 15番 尾崎要二
 16番 冨安民浩
 17番 川畑哲哉
 18番 玉木久登
 19番 鈴木太雄
 20番 岩田弘彦
 21番 吉井和視
 22番 谷 洋一
 23番 佐藤武治
 24番 岩井弘次
 25番 中 拓哉
 26番 多田純一
 27番 新島 雄
 28番 山下直也
 29番 中西 徹
 30番 谷口和樹
 31番 藤本眞利子
 32番 浦口高典
 33番 山田正彦
 34番 坂本 登
 35番 林 隆一
 36番 楠本文郎
 37番 高田由一
 38番 杉山俊雄
 39番 片桐章浩
 40番 奥村規子
 41番 尾﨑太郎
 42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       細川一也
 危機管理監      森田康友
 総務部長       田村一郎
 企画部長       田嶋久嗣
 環境生活部長     田中一寿
 福祉保健部長     宮本浩之
 商工観光労働部長   大山 茂
 農林水産部長     角谷博史
 県土整備部長     庄司 勝
 会計管理者      城本 剛
 教育長        宮﨑 泉
 公安委員会委員    竹田純久
 警察本部長      親家和仁
 人事委員会委員長   平田健正
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       中川敦之
 次長         井邊正人
 議事課長       山田修平
 議事課副課長     岩井紀生
 議事課議事班長    岸裏真延
 議事課主査      松田太郎
 議事課主査      伊賀顕正
 議事課主事      松本 悠
 総務課長       嶋岡真志

 総務課総務班長    岩谷隆哉
 総務課主事      泉 萌々香

 政策調査課長     神川充夫

 政策調査課政策班長  中村安隆
 政策調査課主査    稲垣貴也

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  午前10時0分開議
〇議長(岸本 健君) これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後1時45分再開
〇議長(岸本 健君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 この際、知事から発言を求められておりますので、許可いたします。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
〇知事(仁坂吉伸君) 昨日追加提案いたしました議案第131号につきまして、奥山沢美君の学歴のうち卒業年に誤りがありましたので、履歴書を再提出いたします。
 議会に提出させていただく議案等につきましては、以前からも誤りがあり、今回は誤りがないように注意しておりました。ところが、昨日追加提案いたしました議案第131号につきましては、奥山沢美君の学歴のうち卒業年に誤りを発見いたしましたので、修正をお願いいたしました。
 議案の誤りについての責任は、トップである知事が負うものでございまして、誠に申し訳なく陳謝を申し上げる次第であります。今後、このようなことがないように細心の注意を払ってまいります。
〇議長(岸本 健君) この際、申し上げます。
 県当局におかれては、議会に提出する文書について誤りがないよう、厳重に注意いたします。
 日程第1、議案第115号から議案第128号まで並びに今期定例会の請願2件、計16件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
 福祉環境委員会委員長玉木久登君。
  〔玉木久登君、登壇〕(拍手)
〇福祉環境委員会委員長(玉木久登君) 福祉環境委員会における審査の経過並び結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案3件であります。
 委員会は、9月24日、第2委員会室において開催し、福祉保健部、環境生活部の順に当局から付託案件等について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第115号、議案第125号及び議案第126号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、福祉保健部関係では、新型コロナウイルス感染症に関する誹謗中傷の件数とその対応等について、介護施設において新型コロナウイルス感染症の陽性患者が判明した場合にPCR検査を行う対象者の範囲をどこまで広げるかについて、県内におけるPCR検査機器の整備計画と検査を行う臨床検査技師への県の技術的な支援について、新型コロナウイルス感染蔓延期に備えて400病床を確保するとした取組の現状とそれに伴う医療機関への県の支援について、難病や精神疾患の患者が新型コロナウイルス感染症に感染したときの受入先となる医療機関とその指定について、病院や高齢者介護施設において新型コロナウイルス感染症によるクラスターが発生したときの相互応援体制の構築について、今後の危難のために新型コロナウイルス感染症への対応に関する公文書保管の必要性と感染症対策マニュアルを作成することについて、都道府県の指定を受けてPCR検査ができる診療・検査医療機関を御坊保健所管内に設置する予定について、自由診療でPCR検査が受けられる県内の医療機関の数について、新型コロナウイルス接触確認アプリをインストールしている職員の割合について、新型コロナウイルス感染症の感染症法の分類を見直すとした国への県としての対応について、災害時に避難所を設置する市町村と新型コロナウイルス感染患者に関する情報の共有について、新型コロナウイルスの影響を受けた医療機関への経営支援策の内容とその金額等について、新型コロナウイルスの感染拡大により県内市町村が行う季節性インフルエンザ予防接種補助の対象とその内容について、健康長寿日本一わかやまの実現に向けた令和2年度の地域・職域連携事業の取組と官民一体となった協議会の設立について、児童虐待に関する通告を受けたときの一連の対応と一時保護所の運営等に対する第三者評価実施の有無について、津波被害警戒区域内や洪水浸水想定区域内にある県内医療機関の割合について、ジェネリック医薬品の使用促進に向けた県の取組について、国民健康保険における職業別世帯数構成割合、国の普通調整交付金の金額とその推移、そして都道府県財政安定化基金の現在の積立額等について、環境生活部関係では、和歌山県ごみの散乱防止に関する条例における過料徴収とパトロールによる取締りについて、県が定期的に開催するイベントにNPOが参画することについて、新型コロナウイルス感染症により飼い主が医療機関へ入院したときのペットの飼育について、風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する知事意見について、御坊・日高・美浜沖で計画されている洋上風力発電事業と県内の太陽光発電事業の状況について、有田養鶏農業協同組合の現状と鶏ふんの発酵熱による自然発火への対応についてであります。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 経済警察委員会委員長堀 龍雄君。
  〔堀 龍雄君、登壇〕(拍手)
〇経済警察委員会委員長(堀 龍雄君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案2件であります。
 委員会は、9月24日、第3委員会室において開催し、商工観光労働部・労働委員会、公安委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第115号及び第123号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、商工観光労働部・労働委員会関係では、県内事業者事業継続推進事業費補助金の補助対象経費の取扱いについて、貸切りバス・観光バス事業者に対する支援施策について、中小企業高度化資金貸付金の貸付実績と償還実績について、個別労働紛争に関する相談の発生状況について、ワーケーションに関する取組の状況について、医療観光に関するこれまでの取組と今後について、県経済の現状分析と今後の事業者支援について、公安委員会関係では、自動通話録音機を用いた特殊詐欺の防犯に関する取組の現状について、県内におけるドコモ口座からの不正出金の発生状況について、反社会的勢力からの不当要求や暴力行為への対処法に関する普及啓発の取組について、道路標識を分かりやすくするなどの通学路における交通違反防止の取組について、県内市役所等官公庁に対する攻撃予告事件に関する捜査状況についてであります。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 農林水産委員会委員長谷口和樹君。
  〔谷口和樹君、登壇〕(拍手)
〇農林水産委員会委員長(谷口和樹君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。
 委員会は、9月24日、第4委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第115号については全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、ICT大型捕獲おりの活用及び効果について、地理的表示保護制度の県内での登録状況について、クビアカツヤカミキリの防除実証試験のための屋外飼育施設等の整備について、給食への鯨肉提供について、CSF(豚熱)経口ワクチンの散布について、海水温の上昇と県内での漁獲量への影響について、表層型浮き魚礁の整備計画について、紀州和華牛の生産販売状況について、今年の梅の不作の要因について、紀州材需要拡大のための民間住宅への支援について、畜産試験場改修工事の進捗状況について、紀州和華牛の販売状況についてであります。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 建設委員会委員長中本浩精君。
  〔中本浩精君、登壇〕(拍手)
〇建設委員会委員長(中本浩精君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案5件であります。
 委員会は、9月24日、第5委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第115号、議案第120号、議案第121号、議案第127号及び議案第128号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、流域治水について、浸水想定区域図について、クルーズ船の新宮港への入港について、新型コロナウイルスに係る安心・安全の対応について、空き家対策の現状について、危機管理型水位計について、議案第127号に係る債権放棄について、道路工事の自治会長の同意書について、ダム関連について、国土強靱化対策の予算確保について、張り出し樹木の伐採について、県土整備部における林道整備について、河川整備と林業振興との対策についてであります。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 文教委員会委員長中 拓哉君。
  〔中 拓哉君、登壇〕(拍手)
〇文教委員会委員長(中 拓哉君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案3件、請願新規受理分1件であります。
 委員会は、9月24日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第115号、議案第122号及び議案第124号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第4号は不採択とすべきものと決しました。
 なお、当委員会から意見書案を提出させていただいておりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、コロナ禍に係る加配教員や学習指導員等の配置の状況について、少人数学級を編制するために必要な教員数について、コロナ禍での学力テストの実施について、学力テストにより明らかになった課題への対応について、コロナ禍で加配教員として充当する人材の不足について、議案第122号における訴訟の提起の理由について、修学旅行に係る負担軽減のためにわかやまリフレッシュプランの実施期間を延長することについて、新型コロナウイルス感染症に係る衛生管理マニュアルに基づいた消毒について、変形労働時間制と業務削減について、教員の働き方改革のための具体的な業務削減について、きのくに教育審議会の答申に記載されている内容について、人権教育の推進に係る取組について、ワールドマスターズゲームズ2021関西の開催に向けての現状について、学校現場における熱中症対策について、文化財センターが発行している季刊情報誌「風車」について、きのくに教育審議会の答申を踏まえた再編整備実施プログラムの策定時期についてであります。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 総務委員会委員長中西峰雄君。
  〔中西峰雄君、登壇〕(拍手)
〇総務委員会委員長(中西峰雄君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表及び請願文書表に記載のとおり、議案5件及び請願新規受理分1件であります。
 委員会は、9月24日及び28日に第1委員会室において開催し、会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会、議会事務局、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第118号及び議案第119号は賛成多数をもって、議案第115号から議案第117号までは全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願につきましては、お手元に配付の請願審査結果表のとおり、議請第3号は不採択とすべきものと決定いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、監査委員関係では、健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書について、人事委員会関係では、職員採用試験における本人成績の事前閲覧等のミスについて、知事室関係では、新型コロナウイルス感染症に係る積極的疫学調査について、企画部関係では、在宅勤務環境の整備及びウェブ会議システムの拡充について、国勢調査の実施に係るインターネットの普及状況について、コロナ禍におけるIR誘致に係る県民への説明について、IR事業者選定委員会委員の辞任について、IR応募事業者の経営状況について、地域生活公通確保支援事業について、公募型移住者選抜会の事業内容について、総務部関係では、新型コロナウイルス感染症対応関係予算と今後の県財政の状況について、県内市町村への爆破予告について、避難所開設におけるホテルや旅館等の活用状況について、旧和歌山税務署跡地活用の進捗状況についてであります。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 奥村規子君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 40番奥村規子君。
  〔奥村規子君、登壇〕(拍手)
〇奥村規子君 日本共産党県議団を代表いたしまして、請願の委員会不採択と議案に対する反対討論を行います。
 一律学費半額を求めるアクションわかやまの会から提出された議請第3号大学などの一律学費半額と高等教育機関への支援を求める意見書の提出を求める請願は、総務委員会で不採択とすべきとされました。
 この請願の提出に当たり、請願署名が6770筆寄せられました。これに対する県当局の意見は、経済的困窮に直面する学生等には支援策が講じられているとしています。しかし、それは国が定めた要件を満たす学生に限られます。
 そもそも、日本の教育予算は低く、公財政支出の対GDP比は2.9%で、OECD加盟国中最下位であり、平均の4.1%から大きく下回っています。ヨーロッパでは、学費は無償か低額で、学費や生活費の心配なく勉強ができるようになっています。学生が教育を受ければ、その利益は社会全体に返ってくるので、公的に支えるのが当然という考え方が基本にあります。ところが、日本は、教育を受けて得をするのは本人だから学費を受益者負担すべきという考え方です。
 現在、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、学生は深刻な経済的苦境に立たされています。バイト収入がなくなり、学費や家賃が払えない、退学を検討しているなどの訴えが多く届いています。また、緊急事態宣言解除後も多くの大学が対面授業の自粛を余儀なくされ、オンライン授業の導入で、大学や教員、学生に様々な負担を強いています。こういった苦しいときに学費減額を求める声が上がるのは当然です。
 日本政府も、高等教育無償化については国際的に約束しています。無償化に向けた学費負担軽減の第一歩として、大学、専門学校の授業料を速やかに半額にし、段階的無償化を進めるべきであることを訴えます。
 次に、和歌山県教職員組合、和歌山県高等学校教職員組合、和歌山県高等学校教職員組合連合から提出された議請第4号公立学校教員に「1年単位の変形労働時間制」導入のための条例制定をせず、少人数学級の実施や教職員の増員など教育環境の改善を求める請願は、文教委員会で不採択とすべきとされました。
 文部科学省は、学校に繁忙期・閑散期があるとし、1年単位の変形労働時間制の導入を可能としています。閑散期の夏休み期間中に5日で40時間の休暇をまとめ取りする代わりに、その前後の繁忙期に1日10時間あるいは連続12日勤務が可能となり、労働基準法を逸脱する制度です。
 導入の前提として、教員の時間外労働を上限指針の月45時間に縮減しなければなりませんが、教材研究を勤務時間内に保障するなど、業務を抜本的に削減しない限り導入は困難で、中止すべきです。
 教職員の長時間労働を解消し、子供たちに行き届いた教育を保障するためには、30人以下学級を進めることや教職員定数の抜本的改善が必要です。
 労働時間の短縮につながらないことから、県内幾つかの市町では導入しないとしています。
 以上のことから、両請願の本会議での採択を求めます。
 続きまして、議案第118号、議案第119号について申し上げます。
 高校等専攻科の生徒の学用品などの費用負担を支援することについては賛成ですが、6月議会でも申し上げたとおり、マイナンバーの利用拡大につながる部分については賛成できません。
 以上で、反対討論を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第118号及び議案第119号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第115号から議案第117号まで及び議案第120号から議案第128号までを一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議請第3号を採決いたします。
 本請願に対する委員長報告は、不採択であります。
 本請願を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立多数であります。よって、本件は委員長報告のとおり決定いたしました。
 次に、議請第4号を採決いたします。
 本請願に対する委員長報告は、不採択であります。
 本請願を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立多数であります。よって、本件は委員長報告のとおり決定いたしました。
 次に日程第2、議案第129号令和元年度和歌山県歳入歳出決算の認定について及び議案第130号令和元年度和歌山県公営企業決算の認定についてを一括して議題といたします。
 お諮りいたします。本案については、12人の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、閉会中の継続審査とすることにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に、ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任については、委員会条例第5条第1項の規定により、次のとおり指名いたしたいと思います。
 職員にその氏名を朗読させます。
〇議事課副課長(岩井紀生君) 決算特別委員会委員、山家敏宏君、藤山将材君、宇治田栄蔵君、北山慎一君、森礼子君、冨安民浩君、玉木久登君、岩田弘彦君、谷洋一君、藤本眞利子君、楠本文郎君、岩井弘次君、以上12人。
〇議長(岸本 健君) お諮りいたします。ただいま朗読した諸君を決算特別委員として指名することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名した諸君を決算特別委員に選任することに決定いたしました。
 次に日程第3、議案第131号及び議案第132号を一括して議題といたします。
 これより質疑に入ります。
 本案について質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。本案については、いずれも委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 この際、申し上げます。
 本案については、いずれも無記名投票をもって採決を行います。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第131号和歌山県教育委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
〇議長(岸本 健君) ただいまの出席議員数は、議長を除き41人であります。
 お諮りいたします。立会人に、1番鈴木德久君、13番森礼子君、30番谷口和樹君、36番楠本文郎君の4君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の4君を指名いたします。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県教育委員会の委員に奥山沢美君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載願います。
 なお、この際、白票は無効といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
〇議長(岸本 健君) 配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
〇議長(岸本 健君) 異状なしと認めます。
 点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
〇議長(岸本 健君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
〇議長(岸本 健君) これより開票を行います。
 立会人の立会いをお願いいたします。
  〔開票〕
〇議長(岸本 健君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数41票、うち有効投票40票、無効投票1票。有効投票中、賛成40票、反対なし。
 以上のとおり、賛成多数であります。よって、議案第131号は同意することに決定いたしました。
 次に、議案第132号和歌山県教育委員会の委員の任命につき同意を求めるについてを採決いたします。
 議場を閉鎖いたします。
  〔議場閉鎖〕
〇議長(岸本 健君) ただいまの出席議員数は、議長を除き41人であります。
 お諮りいたします。立会人に、1番鈴木德久君、13番森礼子君、30番谷口和樹君、36番楠本文郎君の4君を指名いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、立会人に以上の4君を指名いたします。
 念のため申し上げます。投票は無記名であります。投票用紙に、本県教育委員会の委員に大谷春雄君を任命するにつき同意することに賛成の諸君は「賛成」と、反対の諸君は「反対」と記載願います。
 なお、この際、白票は無効といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、白票は無効とすることに決定いたしました。
 投票用紙を配付いたします。
  〔投票用紙配付〕
〇議長(岸本 健君) 配付漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 配付漏れなしと認めます。
 投票箱を改めます。
  〔投票箱点検〕
〇議長(岸本 健君) 異状なしと認めます。
 点呼に応じて順次投票願います。
 点呼いたします。
  〔氏名点呼・投票〕
〇議長(岸本 健君) 投票漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 投票漏れなしと認めます。
 投票を終了いたします。
 議場の閉鎖を解きます。
  〔議場開鎖〕
〇議長(岸本 健君) これより開票を行います。
 立会人の立会いをお願いいたします。
  〔開票〕
〇議長(岸本 健君) 投票の結果を報告いたします。
 投票総数41票、うち有効投票41票、無効投票なし。有効投票中、賛成41票、反対なし。
 以上のとおり、賛成全員であります。よって、議案第132号は同意することに決定いたしました。
 次に日程第4、和議第26号「義務標準法の改正による35人以下学級の推進を求める意見書(案)」、和議第27号「半島地域における税制特例措置の延長を求める意見書(案)」、和議第28号「大規模災害への備えと社会インフラの充実を求める意見書(案)」、和議第29号「地方自治体のデジタル化の着実な推進を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 まず、和議第29号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、和議第26号、和議第27号及び和議第28号を一括して採決いたします。
 本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第5、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第6、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・地方創生対策特別委員会及び予算特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
 議員各位の連日の御精励を深く感謝申し上げます。
 どうか、健康に御留意の上、ますます御活躍されることをお祈り申し上げます。
 これをもって、令和2年9月定例会を閉会いたします。
  午後2時44分閉会

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