令和2年4月 和歌山県議会臨時会会議録 第2号(全文)


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令和2年4月 和歌山県議会臨時会会議録 第2号

令和2年4月
和歌山県議会臨時会会議録
第2号
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議事日程 第2号
 令和2年4月23日(木曜日)

 午前10時開議

 第1 議案第89号並びに報第1号から報第3号まで(質疑)

 第2 議案等の委員会付託
 第3 議案第89号並びに報第1号から報第3号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
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会議に付した事件
 第1 議案第89号並びに報第1号から報第3号まで(質疑)

 第2 議案等の委員会付託

 第3 議案第89号並びに報第1号から報第3号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)

 第4 意見書案
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出席議員(42人)
 1番 鈴木德久
 2番 山家敏宏
 3番 中本浩精
 4番 堀 龍雄
 5番 藤山将材
 6番 岸本 健
 7番 井出益弘
 8番 宇治田栄蔵
 9番 北山慎一
 10番 玄素彰人
 11番 中西峰雄
 12番 秋月史成
 13番 森 礼子
 14番 濱口太史
 15番 尾崎要二
 16番 冨安民浩
 17番 川畑哲哉
 18番 玉木久登
 19番 鈴木太雄
 20番 岩田弘彦
 21番 吉井和視
 22番 谷 洋一
 23番 佐藤武治
 24番 岩井弘次
 25番 中 拓哉
 26番 多田純一
 27番 新島 雄
 28番 山下直也
 29番 中西 徹
 30番 谷口和樹
 31番 藤本眞利子
 32番 浦口高典
 33番 山田正彦
 34番 坂本 登
 35番 林 隆一
 36番 楠本文郎
 37番 高田由一
 38番 杉山俊雄
 39番 片桐章浩
 40番 奥村規子
 41番 尾﨑太郎
 42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       細川一也
 危機管理監      森田康友
 総務部長       田村一郎
 企画部長       田嶋久嗣
 環境生活部長     田中一寿
 福祉保健部長     宮本浩之
 商工観光労働部長   大山 茂
 農林水産部長     角谷博史
 県土整備部長     庄司 勝
 会計管理者      城本 剛
 教育長        宮﨑 泉
 公安委員会委員長   中野幸生
 警察本部長      檜垣重臣
 人事委員会委員長   平田健正
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       中川敦之
 次長         井邊正人
 議事課長       山田修平
 議事課副課長     岩井紀生
 議事課議事班長    岸裏真延
 議事課主査      松田太郎
 議事課主査      伊賀顕正
 議事課主事      松本 悠
 総務課長       嶋岡真志
 政策調査課長     神川充夫
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  午前10時0分開議
〇議長(岸本 健君) これより本日の会議を開きます。
 日程第1、議案第89号並びに知事専決処分報告報第1号から報第3号までを一括して議題とし、議案等に対する質疑を行います。
 5番藤山将材君。
  〔藤山将材君、登壇〕(拍手)
〇藤山将材君 おはようございます。
 緊急事態宣言が全国に拡大しても、なかなか終息の気配を見せない今回の新型コロナウイルスであります。各地で病院内での集団感染も発生しております。まだまだ終息には程遠いのが現状であります。

 改めて、お亡くなりになられました方々にお悔やみを申し上げますとともに、現在も闘病されている方々にお見舞いを申し上げます。

 こうした中で、日夜対応に当たられている知事はじめ当局の皆さん、そして最前線で事に当たっておられる医療従事者の方々に、心から敬意と感謝を申し上げつつ、議案第89号について自由民主党県議団を代表して質疑を行わせていただきます。

 まず1点目、新型コロナウイルス感染症の感染状況と県の取組についてお尋ねいたします。

 本県においては、国内では流行の早期と言える2月に済生会有田病院で院内感染が発生しました。救急医療も担う地域の中核病院における未知のウイルス感染ということで、地元住民はもとより県民の不安や緊張が高まり、全国からも注目が集まる中、知事はじめ関係当局の御尽力により早期の収束を図ったその対応については、国内外から多くの称賛の声が聞かれるところであります。

 済生会有田病院が3月4日から外来診療を再開させることができ、ひとまず安心したところでございましたが、その後の報道では、ヨーロッパやアメリカなど全世界で感染が拡大していることや、東京、大阪など都市部を中心に国内でも感染者が急増していることが連日報じられるようになっています。

 そこで、お尋ねします。現在の県内の感染状況について、どう分析しているのか。

 また、政府は、4月7日に東京都や大阪府など7都府県に対し緊急事態宣言を発令しましたが、16日にはその区域を全都道府県に拡大し、和歌山県も緊急事態措置すべき区域となりました。

 加えて、近隣府県では、事業者に対し休業要請を行うとともに、協力金という形で支援されています。

 一方、本県の現状はというと、事業者に対する休業要請は実施されておらず、他府県から和歌山県内へ遊びに来られる方も多く、感染移入するのではないかと心配する声が我々にも数多く届いています。

 そこで、政府による緊急事態宣言を踏まえ、県としての取組状況並びに休業要請等について、どのように考えているのか、知事にお聞きいたします。

 次に、2番目として、東京都や大阪府では、新型コロナウイルス感染者数が連日過去最大値を更新するなど、入院を要する患者が急増し、感染症指定医療機関の感染症病床だけでは到底足りない状況に陥っています。

 本来であれば、感染症患者は、適切な医療体制の下、入院治療を行うべきでありますが、病床が不足する地域では、軽症者や無症状者を自宅療養や宿泊療養という方法で対応している状況にあります。本県は、適切な対策を講じてきたことで爆発的な感染拡大は阻止できていますが、今後、本県においても感染症患者が急増し、病床が不足する可能性がないとは言えません。

 感染拡大フェーズになった場合においても、感染症患者が適切な医療を受けるためには、十分な病床を確保する必要があります。知事は、感染患者が急増した場合でも医療崩壊を招くことがないよう、病床を確保するとともに、宿泊療養の体制整備にも取り組むと言われましたが、どの程度の病床確保を目指し、そのためにどのような取組を実施するのか伺います。

 次に3番目、学校の休校に伴う取組と今後の方針について伺います。

 教育現場においては、2月28日の総理の一斉休業の要請を受け、児童生徒の安全確保を優先させるため、知事は3月2日から県立学校の休業が必要と判断し、県教育委員会も市町村に対して休業要請を行った結果、県内のほとんどの市町村が同様の対応をしたところであります。

 新型コロナウイルスは、学びの機会、また最後のお別れである卒業式、クラブ活動やその練習の成果の集大成とも言える春の選抜大会など、児童生徒にとってかけがえのない機会を奪い取ってしまいました。しかしながら、最優先とすべきは、児童生徒の命を守り、安全を確保することであり、休業措置は致し方ないことであります。

 新学期のスタートとなる4月となっても、新型コロナウイルスの感染は国内で拡大しており、本県において休業措置を延長せざるを得ない状況が続いており、県においても休業の長期化による学習の遅れ等、今後におけるマイナス面の課題が発生することが心配されます。

 児童生徒が安心して通学し、健やかに学べる学校生活を一日も早く取り戻せるよう、県教育委員会や市町村教育委員会が工夫し、家庭学習の充実に取り組んでいただいております。学校休業期間が長期化することで、生徒の学習状況に遅れが生じることは必然でありますが、生徒の学力の低下を最小限に食い止め、学習に著しい遅れが生じないように、県立学校については、休業期間に取り組む課題を郵送や専用のウェブページ等を通じて配付するとともに、ICTを活用した授業の動画配信を行い、また、小中学校については、県作成の小中学生向けの教材等を県教育委員会のホームページ上で公開し、家庭学習の充実の支援に取り組んでいると聞いております。

 そこで、学校休業期間中の児童生徒の学習やその学力を維持するための県の取組や、学校再開後の安全な学校生活の確保について、知事から答弁いただきたいと思います。

 最後に、4番目として、新型コロナウイルス感染症による県内経済への影響及び県内事業者への対策について伺います。

 新型コロナウイルス感染症は、国内外の経済に甚大な影響をもたらし、日本のみならず世界経済において戦後最大とも言うべき危機に直面しています。本県の経済についても、感染症拡大の影響による政府の自粛要請などが起因となり、消費者マインドが悪化し、事業者などにおいては資金繰りが困難となるなど、非常に厳しい状況に置かれています。

 このような状況を踏まえ、新型コロナウイルス感染症による県内経済への影響をどう捉え、また、県内事業者への対策をどう考えているか、知事にお尋ねをいたします。
〇議長(岸本 健君) ただいまの藤山将材君の質問に対する答弁を求めます。

 知事仁坂吉伸君。

  〔仁坂吉伸君、登壇〕
〇知事(仁坂吉伸君) まず、本県では、県民の皆様に対し、発熱等の症状がある場合、一律に医療機関の受診を控えるのではなく、症状に応じて受診を促し、医療機関に対しても、肺炎症状が確認される等、感染が強く疑われる症例は、保健所に連絡をいただき、県の指示によりPCR検査を行い、早期発見に努めてまいりました。また、感染者の発見後は、その人の行動履歴や周辺の状況を迅速かつ徹底的に調査することにより、濃厚接触者を把握してPCR検査を実施するとともに、症状が出ていない人についても一定期間自宅待機として健康観察を行ってまいりました。

 このような和歌山方式と言われる対策を地道に積み重ねてきたことが功を奏し、本県の感染状況はしばらくの間、小康状態が続いておりました。

 その後、都市部での感染者の増加に伴い、本県でも3月30日以降は新規感染者が増加しております。こうした取組を丁寧に実施することで感染の拡大を何とか最小限にとどめているという状態でございます。

 現時点では、感染源が不明な患者が多数発生するような状況は見られず、和歌山方式による必死の取組で感染の拡大を一定程度抑え込むことができていると認識しております。

 しかしながら、県外の感染者が激増している状況を憂慮しているところでありまして、大都市、特に大阪との交流が大変大きい本県では、本当に心配であります。今後、県外からの感染移入を食い止めていく必要がありまして、決して楽観視できる状況ではないと思っております。
 一方、政府は、都市部において感染者が急増する中、4月7日に緊急事態宣言を発令し、さらに16日には対象地域を全国に拡大したところでございます。

 県では、一連の動きに即応して、4月8日、12日、17日の3次にわたり、不要不急な外出自粛、接待を伴う飲食店の利用の自粛、県外との交流の抑制、帰省者・転勤者等からの連絡ダイヤルへの連絡など、どんどん対策を進め、レベルを高めてきて、様々な御協力をお願いしてきたところであります。

 本県では、県外からの感染移入が多いことを踏まえ、感染拡大防止のためには県外との交流自粛が要となるとの認識の下、県内全ての業種の皆様に県外からの訪問客の受入れ自粛を厳正に要請しているところであります。
 さらに、業界の自主的取組では弱いと思いましたので、今週から熱心に行政指導に努めてまいりました。その要請の効果や県内の感染状況のいかんによっては、法律上の休業要請に踏み切らざるを得なくなると考えておりまして、時々刻々、状況の推移を注視し、対策を検討しているところでございます。

 藤山議員からも大変有益な御指摘もいただきましたし、本日の県議会の議論を踏まえ、早急に今後の方針を考えたいと思います。

 また、休業要請に伴う補償だけを行うのは、自発的に休業している方や、あるいは実質的に休業と同じような業績不振に追い込まれている方に対して不公平になり、納得が得られないと私は思います。したがって、休業要請の有無にかかわらず、幅広く困っている方々に全力で支援、救済を行ってまいりたいと考えております。

 次に、県内において感染が拡大し、入院治療が必要な感染症患者が増加してきた場合、まずは患者の命を守るため、重症者を受け入れる病床の確保が求められます。

 そこで、感染症指定医療機関等においては、現状の感染症病床に加え、一般病床の一部も感染症患者を受け入れる病床に振り替え、重症者のための病床を確保することとしております。また、感染症指定医療機関等が重症者の受入れに専念できるよう、一般病院において一般病床に軽症者、無症状者を受け入れるための体制整備を進めております。

 これらの取組で、従来の感染症病床45床と併せ、県全体で120床程度以上の病床を確保するよう努力中であります。現在、これらの体制整備に向け、医療機関に協力要請を行っているところであり、今後、感染症患者を受け入れるために必要となる感染予防対策や医療機器の整備に加え、感染症患者を担当する医療従事者の負担を軽減する取組を実施することとしております。さらに、今後、感染症患者が急増し、病床が不足する事態に備え、病状が回復している軽症者は、十分な感染防止対策を講じた宿泊施設で療養いただけるよう準備を進めております。

 現在、本県は、感染症患者が増大しているフェーズには──たくさん増大してるフェーズにはございませんけども、今後このような状況になったとしても、速やかに対応できるよう医療提供体制を整備することで、県民の皆さんに安心してもらえるよう、全力で取り組んでまいりたいと思います。

 学校の休業でございます。

 学校の休業は、進級や卒業に関わってまいります。仮に県立学校において休業が7月20日、東牟婁地方では27日以降に延長した場合、進級や卒業ができなくなるというのが現在の制度でございます。何とかこれを避けて子供たちを守ってあげたいというふうに思っていろいろ考えましたが、やはり感染拡大の不安を払拭できませんので、現在休業をしているところでございます。5月6日を越えても感染が終息するかを考えますと、子供たちの将来のために本当は大変心配しております。

 さらに、新型コロナウイルスの感染の危険性は大きいもんですから、一人一人が行動や認識を真剣に考えていかないと感染を終息することはできません。休業することが、かえって児童生徒の感染リスクを高める懸念もあることから、引き続き担任等から家庭への毎日の電話連絡や、感染防止に留意した家庭訪問や個別面談等により、児童一人一人の状況把握や必要な指導に努めてまいりたいと思います。

 藤山先生御指摘のように、教育委員会に頼んで、休業期間中においても児童生徒の学習を停滞させないために、家庭学習課題の配付、授業の動画配信を行っているところでございます。さらに、学校での補習等も適宜実施し、児童生徒の学習支援に取り組んでまいります。

 さらに休業が長引くということも考えられますので、国の補正予算を活用して、双方向の指導や支援が可能なウェブ授業のソフト・ハード面の整備等も考えていかないかんということで、影響をできるだけ少なくなるように取り組んでいきたいと思います。

 さて、経済への影響でございます。

 新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、県内の多くの事業者において、4月に入り、売上げの減少がさらに拡大している状況にあり、来店客の減少や従業員の感染防止のために休業を余儀なくされている事業者もどんどん出てきております。

 そうした中、感染症拡大防止に向け、県外からの訪問客の受入れの自粛をお願いしておりまして、さらにこの上、措置を強めたり、あるいは全国的に感染が、あるいは全世界的に感染がどんどん進みますと、事業者はさらなる打撃を受けると考えております。現に、県、経済団体及び県内金融機関等が設置した相談窓口には、資金繰りや国の経済対策など、4月20日時点で1万件を超える相談が寄せられておりまして、事業者の経済活動への影響は厳しさを増しております。

 県といたしましては、2月1日から全国に先駆けて県融資制度の要件を緩和し、事業者の皆様の資金需要に迅速に対応してきたところでございますが、取りあえずそういったものでつないでいただきながら、国の緊急経済対策がもうじき活用できるようになりますから、こういう制度を利用して、融資制度あるいは給付金、たくさんございますから、皆様にうまく利用していただけるように我々も頑張ってまいりたいと考えております。
〇議長(岸本 健君) 答弁漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 再質問を許します。
  〔藤山将材君、登壇〕
〇藤山将材君 以上で、私の質疑を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 以上で、藤山将材君の質疑が終了いたしました。
 質疑を続行いたします。
 42番長坂隆司君。
  〔長坂隆司君、登壇〕(拍手)
〇長坂隆司君 おはようございます。
 改新クラブ、共産党県議団、公明党県議団、無所属の会、日本維新の会を代表して登壇させていただきます。

 政府の対応を待たず、仁坂知事が強力なリーダーシップの下、迅速な検査と感染ルートの徹底した追跡調査を行って、感染を最小限に抑えていただいている手腕、そして連日連夜の和歌山県としての対応行動には、感謝と敬意を表する次第です。

 感染拡大や、それに伴う事業継続と雇用維持、そして生活支援対策には、何よりスピード感が求められます。

 そこで、議案第89号令和2年度和歌山県一般会計補正予算の中でいかに検討されているか、以下、質疑をさせていただきます。

 一つ目、雇用の維持と事業の継続等について知事に御答弁願います。

 本県の中小零細企業が休業一歩手前というほど売上げが落ちていたり、宿泊業、接客の有無を問わず、夜の飲食店やカラオケ店等の事業主も、お客様が激減して商売が成り立っていかないところが続出している中、国の100万円、200万円の持続化給付金や国民への一律10万円支給まで待てない状況にあります。国へ要請いただくとともに、県においても感染防止のための夜間外出の自粛とともに、企業、個人事業主の事業存続と、家賃支払いや自粛のための救済、支援、あるいは協力といった可及的速やかな対策について行っていただけるでしょうか。雇用の確保にもつながるし、また、5月6日までと言わず、長期戦を見越した対策はいかがでしょうか。

 2点目、県境を封鎖する等の対策について、知事に御答弁をお願いいたします。

 県外からの来訪者についても、宿泊予約受付の自粛等を呼びかけていただいているとはいえ、遊興施設等への他府県からのたくさんの方々の来訪について、深刻な懸念を抱いております。刻々と状況が変わる中、今後、県境を封鎖する等の対策はいかがですか。

 3点目、他の災害の発生時における県民の避難や避難所生活への影響について、危機管理監にお尋ねします。
 新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発出中に、本県において大規模洪水や台風、あるいは大地震が発生したときにおける県民の避難や避難所生活への影響はいかがでしょうか。

 4点目、医療提供体制の整備と感染拡大の防止等について、以下、福祉保健部長に御答弁願います。

 マスク、消毒液、手袋等、衛生用品が依然入手困難な状態が続いています。特に医療従事者や介護・障害者福祉従事者に安定供給が確保できるよう、さらなる御検討はされているのでしょうか。また、感染症の検査件数が増えています。その現状をまずお答えいただきます。また、早急にPCR検査体制を一層充実いただきたいし、併せて簡易抗体検査キット等の導入とかドライブスルー方式のさらなる採用も御検討されているでしょうか。

 5点目、学校休校に関わる児童手当について、福祉保健部長にお願いいたします。
 学校の休校が長引く中、児童生徒の在宅による家計支出が増加していますが、政府の児童手当臨時特別給付金に上乗せして、本県における児童手当の臨時特別給付といった支援はいかがでしょうか。

 6点目、介護・障害者福祉従事者の保育の確保について、福祉保健部長にお尋ねします。

 保育所や放課後児童クラブ等について、保育の縮小や臨時休園等の流れがありますが、警察・医療従事者のみならず、同じく社会の機能を維持するための就業継続が必要な介護・障害者福祉従事者についても、優先的に受け入れる対象とするべきであると思います。保育園に預けておられる家族の実態もしっかり把握していただいた保育等の確保はいかがでしょうか。

 7点目、医療従事者への宿泊費支援について、福祉保健部長にお伺いいたします。

 新型コロナウイルス感染に関わる医療従事者が不眠不休で頑張っておられる中で、感染患者対応のためのホテル等宿泊費の支援をいただけるということですが、どのような内容になっていますか。

 8点目、誹謗中傷や風評被害について、知事にお尋ねいたします。

 誤解や偏見、忌避意識などにより、新型コロナウイルスに感染した人はもちろんのこと、医療機関や福祉施設、また学校等の教育関係者、海外からの帰国者等、並びにそれらの家族の方々に対する誹謗中傷や風評被害が起こり始めています。新型コロナウイルス感染症からの不安が不当な偏見、差別、いじめ、SNS等での差別的な書き込みにつながるので、こんなときこそ冷静な判断と行動を県民の皆様に呼びかけていただく対策は講じられていますか。

 以上、ぜひともよろしく御答弁をお願いいたします。
〇議長(岸本 健君) ただいまの長坂隆司君の質問に対する答弁を求めます。

 知事仁坂吉伸君。

  〔仁坂吉伸君、登壇〕
〇知事(仁坂吉伸君) 県内では、困っている事業者の方がたくさんいて、その苦境は私も毎日さいなまれております。営業の休業要請をしようとしまいと、困っている事業者を救済するのは行政の大事な役割であります。

 政府においては、緊急経済対策が閣議決定され、本県においてもそれが間もなく執行できると思いますので、かなり効果があると思います。

 県では、それまでのつなぎとして、2月1日から全国に先駆けて県の融資制度、これを設けておりますので、それを活用してつないでいただくとともに、国の措置が使えるようになったら、さらに有利な制度もつくり、あるいは国の制度、機関の制度そのものを利用し、そして給付金や雇用調整助成金など、ありとあらゆるものをうまく活用して、県民の皆さんができるだけ潤っていくように、我々もお世話を申し上げていきたい、そんなふうに思っております。

 次に、県境を封鎖する話でございますが、新型インフルエンザ等対策特別措置法には、災害対策基本法のように警戒区域を設定して立入りを制限する根拠となる条項が存在いたしませんので、議員お話しのような県境封鎖のようなことはできません。

 一方、感染状況を見ると、県外からの感染移入が一番恐ろしいということで、県外との交流自粛が要でございます。このため、さきに私から兵庫県及び大阪府知事にお願いして、府県民に対して府県外の遊興施設等の外出自粛を強く呼びかけていただくとともに、県内事業者に対して県外からの訪問客の受入れ自粛をしてまいりました。

 こうした中、政府は、緊急事態措置を全国に拡大して、そのときにやはり趣旨は県間の移動、特に大都市からの地方への移動というのが一番問題だと、こういうことでございましたので、和歌山県においても、県外との交流自粛を最優先といたしまして、業界にお願いをして、またさらに強力に行政指導も行って、訪問客の受入れ自粛をしてまいりました。

 しかし、業界の皆さんも努力はしてくれていると私は思っておりますが、どうもやっぱり限界があるかなというふうな気もしております。そういうときは、営業自体の休業要請を行うしかないのでございますが、本日の議会の御指摘を踏まえ、早急に考えてまいりたいと思っております。

 次に、誹謗中傷や風評被害でございます。

 議員御指摘のように、全国的にも感染症患者やその御家族及び対策に携わった方々等に対する誤解や偏見からくる差別やいじめ、個人情報の詮索が散見されております。誤った情報や不確かな情報による不当な差別、偏見、いじめ、SNSでの誹謗中傷等の人権侵害が起こってはならないと思っております。

 本県では、4月7日に「皆様にお願い」ということで、ぜひそういうことをしないようにということをお願いしたところでございます。

 ただ、紀の川市の打田中学校に対して、ひどい内容の電話やメールが大量に届いた事例もあります。また、事態収束のために懸命に働いている医療関係者やその御家族に対して、心ない言葉を投げつけたり、子弟に学校に来ないように言ったりする事例などもあると聞いております。

 このような恥ずかしいことはぜひやめて、立派な県民であることをぜひ自ら証明していただきたい、そんなふうに心から思っております。
〇議長(岸本 健君) 危機管理監森田康友君。
  〔森田康友君、登壇〕
〇危機管理監(森田康友君) 新型コロナウイルス感染症の患者が全国で多数発生し、本県でも確認されている状況において、風水害や地震が発生した場合の避難や避難生活への影響についてでございますが、県では、これまで災害が発生した場合、県民の皆さんに迅速な避難所等への避難をお願いするとともに、市町村避難所運営マニュアル作成モデルを作成し、その中で感染症対策として手洗いや換気、施設内の消毒など、主に衛生管理の徹底についても市町村に助言してきたところでございます。

 一方、新型コロナウイルス感染症が発生している状況下では、今まで以上に感染予防及び感染拡大の防止を徹底する必要があると考えています。特に感染予防等には、三つの密をできる限り避けることとされており、従来の避難所ではこの3密を発生させる可能性が高く、そのような環境を生じさせない避難行動や避難所運営が必要となります。

 そのため、住民の皆さんには、災害が発生した場合、ちゅうちょなく避難していただくことが大前提となりますが、そのような場合でも、あらかじめ親類や友人の家等への避難や垂直避難など、避難所以外への分散避難を検討いただくことも必要となります。また、市町村においては、可能な限り多くの避難所を開設し、十分なスペースを確保するとともに、避難された方々の健康状態を確認し、せきや発熱等の症状のある避難者に専用スペースを確保するなどの取組も必要と考えています。

 今後、出水期を迎えることもあり、住民の皆様に呼びかけを行うとともに、速やかに市町村避難所運営マニュアル作成モデルの改定を行い、避難所におけるさらなる感染症対策について、マニュアルに登載するよう市町村に助言してまいりたいと考えております。
〇議長(岸本 健君) 福祉保健部長宮本浩之君。
  〔宮本浩之君、登壇〕
〇福祉保健部長(宮本浩之君) まず、医療提供体制の整備と感染拡大の防止等についてお答えいたします。

 衛生用品の安定供給についてですが、世界各国における新型コロナウイルス感染症に伴う急激な衛生用品の需要増の影響により、本県においても、医療施設等においてマスクや消毒薬などの衛生用品が十分確保できない状態が続いています。

 マスクにつきましては、従来の調達業者に加え、独自の流通ルートを持った業者の把握に努め、調達を強く働きかけたところ、一定数量を確保できる見込みとなっています。また、消毒液につきましても、県内の製造業者に対して直接供給を働きかけ、一定量が確保できる見込みとなっています。

 引き続き、衛生用品のさらなる確保を進めてまいります。

 次に、県内のPCR検査の実施状況についてお答えいたします。

 県内初の感染が確認された済生会有田病院の院内感染への対策を実施した2月には、1日最大件数85件を実施したこともありましたが、事態が収束した3月では1日の平均の検査件数は約24件となっています。4月以降、県外からの感染移入が疑われる事例の増加により検査件数も増加傾向を示しているものの、早期発見、早期隔離のいわゆる和歌山方式により、4月19日までの1日平均検査件数は約44件にとどまっているところです。

 議員からお話しのあったドライブスルー方式ですが、多数の希望者を検査したとしても、陽性患者をきちんと隔離できないと、かえって感染を拡大させることになりかねません。むしろ、一人一人の患者を医師が診断した上で検査を行い、陽性の場合は隔離し、陰性の場合でも一定期間健康観察をするというように見極めをつけていく現在の方法がよいと考えます。

 ただし、医療機関内で患者の安全なスペースや動線が確保できない場合で、屋外での検体採取が可能なときは、ドライブスルー方式は一つのテクニックとして取り得ると考えます。

 また、簡易抗体検査キットによる検査については、本県で試行的に実施をしているところでありますが、その有効性がまだ確立されていないことから、国の動向を注視してまいります。

 今後の感染者数の増加に備えた取組としては、県の検査機関である環境衛生研究センターにおいて、遺伝子検査用前処理設備など検査機器の増設や、県庁内他部局からの技術職員の増員など、検査体制のさらなる強化を図り、引き続き確実な検査の実施に取り組んでまいります。
 次に、学校休校に関わる児童手当についてですが、今般の国の緊急経済対策においては、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた子育て世帯を支援する取組の一つとして、児童手当を受給する世帯に対し、臨時の特別給付金を1万円支給することとしています。この給付金は、国において全国一律の制度として設計しているものであり、県としては上乗せすることは考えていませんが、対象となる世帯にできるだけ速やかに支給するために、市町村が必要な準備を円滑に進められるよう、県としても各市町村に助言してまいります。

 なお、家計への経済的支援としては、この給付金とは別に、子供も含めて全ての人に1人当たり10万円の給付も行われる予定であると承知しています。また、県としても、収入が減少した世帯に対する生活福祉資金の貸付け原資の増額を本補正予算に計上するなど、生活支援が必要な方への取組をしっかり行ってまいります。

 次に、介護・障害者福祉従事者の保育の確保についてですが、本県においては、4月17日に「和歌山県を含む全都道府県に緊急事態宣言が発出されたことに伴う県民の皆様へのお願い」を出したところであり、これに併せて緊急事態宣言後の保育所等の対応について、改めて市町村に通知をしたところです。

 具体的には、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、国の通知に基づき、仕事を休んで家にいて、家で保育が可能な保護者に対して、園児の登園を控えるようお願いすることを検討するよう依頼しています。その際、就業を継続することが必要な方、独り親家庭などで仕事を休むことが困難な方など、保育が必要な方に保育を提供することが大前提であるため、必要な保育が提供されないことがないよう、併せて対応を依頼しているところです。

 県としましては、警察・医療従事者などの業種に限らず、介護・障害福祉従事者をはじめ、保育が必要な方に保育の場を確保することが重要であると考えており、引き続き新型コロナウイルス感染防止と保育の確保を両立するよう市町村に周知徹底してまいります。

 最後に、医療従事者への宿泊費支援についてですが、新型コロナウイルス感染症患者を受け入れている医療機関では、院内感染防止のため、当該感染患者の治療には、原則的に特定の医師や看護師等が対応することとなります。従事期間中、医療従事者は、高い使命感から勤務時間は長くなる傾向があり、また緊張の続く状況下で高い集中力を求められる医療現場となっています。

 このような中では、病院近隣のホテル等に宿泊することで、できる限り多くの休養時間を確保し、心身の負担軽減を図ることも必要であると考えております。そのため、そうした医療従事者を支援するため、その宿泊費用の一部を県が負担するものです。
〇議長(岸本 健君) 答弁漏れはありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 再質問を許します。
  〔長坂隆司君、登壇〕
〇長坂隆司君 御答弁いただきました。ぜひとも、この可及的速やかに施策をどんどん、どんどんと実践していただきたいと要望さしていただいて、私の質問を終わらしていただきます。ありがとうございました。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 以上で、長坂隆司君の質疑が終了いたしました。
 お諮りいたします。質疑は以上で終結することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、質疑は以上で終結いたしました。
 次に日程第2、議案等の付託について申し上げます。
 お手元に配付しております議案付託表のとおり、議案第89号並びに知事専決処分報告報第1号から報第3号までは所管の常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時39分休憩
────────────────────
  午後2時44分再開
〇議長(岸本 健君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第3、議案第89号並びに知事専決処分報告報第1号から報第3号までを一括して議題とし、順次、常任委員会委員長の報告を求めます。
 文教委員会委員長藤本眞利子君。
  〔藤本眞利子君、登壇〕(拍手)

〇文教委員会委員長(藤本眞利子君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託された案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。
 委員会は、4月23日、第6委員会室において開催し、当局から説明を聴取した後、慎重に審査をいたしました結果、議案第89号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 総務委員会委員長川畑哲哉君。
  〔川畑哲哉君、登壇〕(拍手)
〇総務委員会委員長(川畑哲哉君) 総務委員会における審査の経過並びに結果について、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件、知事専決処分報告2件でございます。
 委員会は、本日4月23日、第1委員会室において開催し、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第89号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。次に、知事専決処分報告報第2号及び報第3号は、全会一致をもって原案のとおり承認すべきものと決しました。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願いいたします。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 福祉環境委員会委員長玉木久登君。
  〔玉木久登君、登壇〕(拍手)
〇福祉環境委員会委員長(玉木久登君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件、知事専決処分報告1件であります。
 委員会は、4月23日、第2委員会室において開催し、福祉保健部から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第89号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。次に、知事専決処分報告報第1号は、全会一致をもって原案のとおり承認すべきものと決しました。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 経済警察委員会委員長秋月史成君。
  〔秋月史成君、登壇〕(拍手)
〇経済警察委員会委員長(秋月史成君) 経済警察委員会における審査の経過並び結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。
 委員会は、4月23日、第3委員会室において開催し、当局から付託議案について説明を聴取した後、慎重に審査しました結果、議案第89号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 以上で、常任委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。ただいま議題となっております案件については討論の通告がありませんので、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第89号を採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、原案可決であります。
 本案を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、知事専決処分報告報第1号から報第3号までを採決いたします。
 本件に対する委員長報告は、いずれも承認であります。
 本件を委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立全員であります。よって、本件は承認することに決定いたしました。
 この際、報告します。
 意見書案の提出がありました。
 お諮りいたします。和議第18号から和議第21号までは、緊急を要しますので、急施事件と認め、本日の日程に追加し、これより直ちに議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 和議第18号「新型コロナウイルス感染患者等に対応する看護職員に関する意見書(案)」、和議第19号「新型コロナウイルスによる休校措置に伴う児童・生徒対策に関する意見書(案)」、和議第20号「輸血用血液不足に対する献血活動の促進と安全確保に関する意見書(案)」、和議第21号「新型コロナ対策における外出自粛・休業要請と一体の補償を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 まず、和議第21号を採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
 次に、和議第19号を採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
 次に、和議第20号を採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立少数であります。よって、本案は否決されました。
 次に、和議第18号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 以上で、今期臨時会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
 閉会に当たり、一言申し上げます。
 和歌山県議会は、県民を代表して、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、自ら感染の危機にさらされながら、昼夜を問わず医療現場の最前線で奮闘されておられる医療従事者の方々への感謝の気持ちを込めて、また、経済活動の制限を余儀なくされている方々や、県民の生活を支えるために生産、物流、販売に従事されておられる方々、さらに、感染拡大を防ぐために休業を決断された方々への応援の気持ちを込めて、ここで拍手をしたいと思います。
  〔起立・拍手〕
〇議長(岸本 健君) ありがとうございます。御着席ください。御協力ありがとうございます。
 議員並びに関係各位には、連日の御精励を深く感謝申し上げます。
 これをもって、令和2年4月臨時会を閉会いたします。
  午後2時54分閉会
 

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