令和2年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号(全文)


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令和2年2月 和歌山県議会定例会会議録 第9号

令和2年2月
和歌山県議会定例会会議録
第9号
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議事日程 第9号
 令和2年3月17日(火曜日)
 午前10時開議
 第1 議案第1号から議案第17号まで、議案第34号から議案第72号まで、議案第74号及び議案第76号から議案第86号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 意見書・決議案
 第3 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第4 特別委員会閉会中継続審査の件
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会議に付した事件
 第1 議案第1号から議案第17号まで、議案第34号から議案第72号まで、議案第74号及び議案第76号から議案第86号まで(委員長報告・同質疑・討論・表決)
 第2 議案第87号及び議案第88号(当局説明・委員会付託省略・表決)
 第3 意見書・決議案
 第4 常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件
 第5 特別委員会閉会中継続審査の件
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出席議員(42人)
 1番 鈴木德久
 2番 山家敏宏
 3番 中本浩精
 4番 堀 龍雄
 5番 藤山将材
 6番 岸本 健
 7番 井出益弘
 8番 宇治田栄蔵
 9番 北山慎一
 10番 中西峰雄
 11番 秋月史成
 12番 森 礼子
 13番 濱口太史
 14番 尾崎要二
 15番 冨安民浩
 16番 川畑哲哉
 17番 玉木久登
 18番 鈴木太雄
 19番 岩田弘彦
 20番 吉井和視
 21番 谷 洋一
 22番 佐藤武治
 23番 岩井弘次
 24番 中 拓哉
 25番 多田純一
 26番 新島 雄
 27番 山下直也
 28番 中西 徹
 29番 玄素彰人
 30番 谷口和樹
 31番 藤本眞利子
 32番 浦口高典
 33番 山田正彦
 34番 坂本 登
 35番 林 隆一
 36番 楠本文郎
 37番 高田由一
 38番 杉山俊雄
 39番 片桐章浩
 40番 奥村規子
 41番 尾﨑太郎
 42番 長坂隆司
欠席議員(なし)
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説明のため出席した者
 知事         仁坂吉伸
 副知事        下 宏
 知事室長       細川一也
 危機管理監      森田康友
 総務部長       田村一郎
 企画部長       田嶋久嗣
 環境生活部長     田中一寿
 福祉保健部長     宮本浩之
 商工観光労働部長   稲本英介
 農林水産部長     角谷博史
 県土整備部長     髙松 諭
 会計管理者      飯島孝志
 教育長        宮﨑 泉
 公安委員会委員長   中野幸生
 警察本部長      檜垣重臣
 人事委員会委員長   平田健正
 代表監査委員     保田栄一
 選挙管理委員会委員長 小濱孝夫
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職務のため出席した事務局職員
 事務局長       中川敦之
 次長         中谷政紀
 議事課長       松山 博
 議事課副課長     山田修平
 議事課議事班長    岸裏真延
 議事課主任      保田良春
 議事課主査      伊賀顕正
 議事課主事      大森圭悟

 総務課長       井邊正人
 政策調査課長     中平 博
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  午前10時0分開議
〇議長(岸本 健君) これより本日の会議を開きます。
 この際、暫時休憩いたします。
  午前10時0分休憩
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  午後1時29分再開
〇議長(岸本 健君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
 日程第1、議案第1号から議案第17号まで、議案第34号から議案第72号まで、議案第74号及び議案第76号から議案第86号までの計68件を一括して議題とし、順次、常任委員会委員長、予算特別委員会委員長及び人権・少子高齢化問題等対策特別委員会委員長の報告を求めます。
 農林水産委員会委員長高田由一君。
  〔高田由一君、登壇〕(拍手)
〇農林水産委員会委員長(高田由一君) 農林水産委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案1件であります。また、令和2年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月12日、第4委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第72号については全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案については、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、磯根漁場再生事業の内容について、サバ類の漁獲量について、農業の人手不足の解消や新規就農に関する対策について、ゴマサバの付加価値を向上させる対策について、水田の耕作放棄地の現状と稲の品種改良について、温暖化対策の取組について、有田養鶏農業協同組合等の経営破綻に伴う死鶏処理問題の経緯、現状及び今後の対策について、狩猟体験研修の取組状況と成果について、林業新規就業者の増加要因と目標達成率について、農林大学校林業研修部の来年度研修生の入講見込みについて、6次産業化推進事業及び和歌山県農水産物・加工食品輸出促進事業の来年度予算の増額理由について、わかやまブランド支援事業の来年度予算の減額理由について、農作物病害虫対策事業予算の減額理由について、海水温の上昇などによる本県水産業への影響について、漁業者の所得向上策について、新型コロナウイルス感染症による県内農業への影響について、漁業の人材育成の取組状況と新年度予算の内容についてであります。
 以上をもちまして、農林水産委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 建設委員会委員長堀 龍雄君。
  〔堀 龍雄君、登壇〕(拍手)
〇建設委員会委員長(堀 龍雄君) 建設委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案10件であります。また、令和2年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月12日、第5委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第55号から議案第59号まで、議案第72号、議案第79号、議案第80号、議案第85号、議案第86号については全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案については、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、県土整備部各部局の当初予算額について、農業集落排水事業に係る市町の交付金について、河川等災害関連予算・災害復旧費について、議案第56号下水道条例について、知事専決処分報告和田川の車両損傷事故について、県営住宅条例における連帯保証人、緊急連絡人について、海岸保全施設について、緊急しゅんせつ推進事業について、合併浄化槽の中古使用について、観海閣の周辺道路の無電柱化について、係留施設の不法物件の撤去費用について、横断歩道橋のバリアフリーの観点からの撤去について、クルーズ船寄港への補助金について、会計年度任用職員と適正な事務の執行について、国道371号新紀見トンネルについて、県管理河川の浸水対策について、公共事業における県産品・木材利用促進について、県内の道路整備の状況について、南紀白浜空港の民営化について、国道42号有田海南道路・冷水拡幅の進捗状況について、大川峠におけるサイクリングロード整備について、初島漁港の現在の状況についてであります。
 以上をもちまして、建設委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いいたします。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 文教委員会委員長藤本眞利子君。
  〔藤本眞利子君、登壇〕(拍手)
〇文教委員会委員長(藤本眞利子君) 文教委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案9件であります。また、令和2年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月12日、第6委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第60号から議案第67号まで及び議案第81号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目を申し上げますと、新型コロナウイルス感染症対策のための一斉臨時休校に伴う対応について、変形労働時間制の導入のスケジュールと学校の閑散期と繁忙期に対する県教育委員会の認識について、教育のICT化のメリットとデメリットについて、定数内講師の削減について、議案第65号及び議案第66号の文中における施設の位置の表記について、学習指導支援員派遣の事業の内容について、適応指導教室の設置数及び学びのセーフティネット事業における訪問支援員の配置について、難関大学への進学率について、学びのセーフティネット事業における長期欠席児童生徒のためのICTを活用した個別学習支援の内容について、新型コロナウイルス感染症拡大が長期化することへの対応策について、入学式や卒業式における教員のドレスコードの周知について、高校の募集定員に対する県教育委員会の考え方について、小学校におけるプログラミング教育の進捗状況についてであります。
 以上をもちまして、文教委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 総務委員会委員長川畑哲哉君。

  〔川畑哲哉君、登壇〕(拍手)

〇総務委員会委員長(川畑哲哉君) 総務委員会における審査の経過並びに結果につきまして、御報告を申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案13件でございます。また、令和2年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月12日、第1委員会室において開催し、会計局、人事委員会、監査委員、選挙管理委員会、議会事務局、知事室、企画部、総務部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第76号は賛成多数をもって、議案第34号から議案第42号まで、議案第70号、議案第71号及び議案第74号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告をいたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目を申し上げますと、選挙管理委員会関係では、期日前投票の広報について、階段を使用しなければならない投票所について、知事室関係では、全国発信広報事業について、企画部関係では、IR誘致に係る財産取得の契約について、コスモパーク加太対策事業について、新宮市文化複合施設整備支援事業について、わがまち元気プロジェクト支援事業について、ふるさと生活圏活性化支援事業について、人権尊重の社会づくりに向けた啓発事業について、特定地域づくり事業協同組合について、バス路線の廃止について、総務部関係では、令和2年度組織改正における体制強化の内容について、地方自治法に基づく内部統制について、公文書の管理について、知事等の給与の特例に関する条例の一部を改正する条例について、会計年度任用職員の職員数と報酬の基礎額等の引上げについて、南海トラフ地震の臨時情報発表時の防災対応について、新型コロナウイルス感染症対策について、滞納整理事務の進め方について、使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の内容について、わかやま防災力パワーアップ事業について、令和2年度当初予算における歳入の内訳について、包括外部監査契約の相手方等について、事務の見直し推進事業に係る予算増額の内容についてであります。
 以上をもちまして、総務委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願いいたします。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 福祉環境委員会委員長玉木久登君。
  〔玉木久登君、登壇〕(拍手)
〇福祉環境委員会委員長(玉木久登君) 福祉環境委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案13件であります。また、令和2年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月12日、第2委員会室において開催し、福祉保健部、環境生活部の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第50号については賛成多数をもって、議案第44号から議案第49号まで、議案第51号、議案第52号、議案第77号、議案第78号、議案第82号及び議案第83号については全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、福祉保健部関係では、感染症病床確保の現状と今後新型コロナウイルス感染症患者が増加した場合の対応について、新型コロナウイルス感染症が疑われる場合の医療機関受診について、新型コロナウイルス感染症発生に伴うマスクなどの不足について、新型コロナウイルス感染症に対する県の経済対策について、新型コロナウイルス感染症の治療薬について、健康づくり運動ポイント事業の参加者数と今後の展望について、隣保館の運営主体と県の関わりについて、性暴力救援センター和歌山「わかやまマイン」における相談体制について、独り親家庭訪問支援の内容について、子供の貧困対策における経済的支援について、介護保険料の負担軽減について、介護職への就業状況と外国人材の受入れについて、ひきこもり支援の取組について、ギャンブル等依存症対策の取組について、国民健康保険料の令和2年度見込みと保険料の県内統一に向けた進捗状況について、和歌山県認定こども園の認定の要件に関する条例における経過措置の延長について、こころの医療センター入院診療費に係る請求権の放棄と今後の対応について、待機児童の現状と解消に向けた取組について、環境生活部関係では、和歌山県太陽光発電事業の実施に関する条例における改正内容と審査について、和歌山県ごみの散乱防止に関する条例の内容について、県NPOサポートセンターにおける予備監査の結果とそれを受けての対応について、和歌山市内における子ども会の不適正支出に係る県の対応と補助金支給について、災害時の避難所におけるペットの扱いについて、環境学習アドバイザーの活動内容と県民に対する周知について、海洋プラスチックごみ問題への対策として生産段階でもプラスチックを抑制していく仕組みについて、不法投棄監視カメラによる廃棄物投棄の抑止事業の減額理由について、女子差別撤廃条約の県民に対する周知についてであります。
 以上をもちまして、福祉環境委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願い申し上げます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 経済警察委員会委員長秋月史成君。
  〔秋月史成君、登壇〕(拍手)
〇経済警察委員会委員長(秋月史成君) 経済警察委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案5件であります。また、令和2年度当初予算関係議案のうち、当委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 委員会は、3月12日、第3委員会室において開催し、商工観光労働部・労働委員会、公安委員会の順に当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第53号、議案第54号、議案第68号、議案第69号及び議案第84号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 また、調査依頼のありました予算関係議案につきましては、適当である旨、議長に報告いたしました。
 次に、委員会審査における主な質問項目を申し上げますと、商工観光労働部・労働委員会関係では、新型コロナウイルスが観光や産業、雇用等に及ぼす影響と対策の心構えについて、日本製鉄株式会社和歌山製鉄所が高炉の一つを閉めることへの対応について、新型コロナウイルスによる各種イベントなどの中止について、白浜町に進出予定の高級ホテルへの新型コロナウイルスの影響について、新型コロナウイルスで苦しむ事業者が使いやすい融資制度の創設について、ワールドマスターズゲームズ2021関西に向けた誘客の取組について、ICTオフィスの進捗と入居企業との連携について、田辺産業技術専門学院の入学者数と周辺の高校との連携について、公安委員会関係では、警察航空隊のヘリコプター格納庫の改修について、犯罪被害者への支援について、警察航空隊ヘリコプターによる行方不明者の捜索について、暴力団の壊滅と県民の安全・安心への取組についてであります。
 以上をもちまして、経済警察委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いいたします。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 予算特別委員会委員長坂本 登君。
  〔坂本 登君、登壇〕(拍手)
〇予算特別委員会委員長(坂本 登君) 予算特別委員会における審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案17件であります。
 委員会は、3月10日並びに11日に予算・決算特別委員会室において総括質疑を行い、質疑終了後、直ちに議長を通じ各常任委員会に対し部局別質疑・調査を依頼しました。その調査結果の報告を受けて、3月16日に予算・決算特別委員会室において委員会を開催し、慎重に審査いたしました結果、付託を受けました議案第1号、議案第3号、議案第7号、議案第8号及び議案第16号は賛成多数をもって、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第9号から議案第15号まで及び議案第17号は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、総括質疑の付託議案に係る各委員の主な質疑項目を申し上げます。今後の企業立地戦略について、林地開発許可制度について、恋野橋南詰交差点の交通安全対策について、児童相談所職員の県内配置について、カジノを含むIR誘致について、和歌山市で明らかになった子ども会・人権啓発補助金不正問題について、地域医療構想における病床削減について、特定地域づくり事業協同組合設立支援について、和歌山再就職支援「就活サイクルプロジェクト」について、きのくに共育コミュニティ・地域ふれあいルーム推進・子どもの居場所づくり・きのくにコミュニティスクール推進等の連携について、公立・公的病院の医師確保対策について、農林水産部の重点施策について、東京オリンピック・パラリンピックの効果を生かした本県の取組について、和歌山県の港湾・空港での感染予防の水際対策について、外国人大学生インターンシップ等の受入れについて、外国人観光客の受入れ環境整備について、津波避難困難地域における県営住宅の整備について、市町村の避難所運営に対する県の支援について、和歌山県ごみの散乱防止に関する条例(案)について、教職員の育成について、学校での依存症予防教育について、橋本警察署職員宿舎の建て替えについて、紀淡海峡ルート四国新幹線についてであります。
 以上をもちまして、予算特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をお願いいたします。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 人権・少子高齢化問題等対策特別委員会委員長吉井和視君。
  〔吉井和視君、登壇〕(拍手)
〇人権・少子高齢化問題等対策特別委員会委員長(吉井和視君) 人権・少子高齢化問題等対策特別委員会における審査の経過並び結果について、御報告申し上げます。
 当委員会に付託されました案件は、議案付託表に記載のとおり、議案第43号1件であります。
 委員会は、3月9日、第1委員会室において開催し、当局から付託案件について説明を聴取した後、慎重に審査いたしました結果、議案第43号は賛成多数をもって原案のとおり可決すべきものと決しました。
 次に、委員会審査における主な質問項目等を申し上げますと、和歌山県部落差別の解消の推進に関する条例関係では、インターネット上の差別書き込みへの県の対応について、部落差別が存在しないと言える状態の考え方について、条例の永久的な必要性について、条例における部落差別の定義について、条例の制定による弊害が発生するおそれについて、条例第4条第2項に規定する「事業者、関係機関等」の定義について、条例を推進する上で、差別を追求する運動団体が介入するおそれについて、条例による規制の違法性について、法律や他府県の条例にない特色について、条例が制定された場合の県の具体的施策について、少子高齢化問題対策等の現状、課題及び今後の取組関係では、3歳から5歳児の幼児教育・保育の無償化における所得条件の有無についてであります。
 以上をもちまして、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会の報告を終わります。何とぞ、適切な御決定をよろしくお願いいたします。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 以上で、常任委員会委員長、予算特別委員会委員長、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会委員長の報告が終わりました。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 質疑なしと認めます。
 次に、討論に入ります。
 まず、杉山俊雄君から反対討論の通告がありますので、許可いたします。
 38番杉山俊雄君。
  〔杉山俊雄君、登壇〕(拍手)
〇杉山俊雄君 日本共産党県議団を代表しまして、議案第1号、3号、7号、8号、16号、43号、50号、76号及び84号に対する反対討論を行います。
 議案第1号は、令和2年度和歌山県一般会計予算です。前年度比6.8%増となる5905億円で、過去3番目、ここ10年で最も高い水準です。
 歳入では、2020年度地方財政計画に基づき、消費税増税により地方消費税が前年度比14.8%増を見込み、個人県民税は1.7%減、法人2税は4.9%減として、増税による景気の落ち込みを一定想定しています。しかし、新型コロナウイルスによる財政への影響は予断を許さない状況を呈しており、国に対し、地方財源確保のための必要な措置を提起していく必要があります。
 県債は40.9%増の756億円、臨時財政対策債を含めた県債残高は過去最高を更新し続け1兆906億円、県民1人当たり118万円の借金を背負うことになります。
 歳出では、例えば和歌山県の基幹産業である農林水産業の担い手を育成するために県独自の支援を行う予算や、国の国土強靱化のための3か年緊急対策の予算を活用し、県全域で49河川の浸水対策を実施することなどを評価できます。
 そうした一方で、人件費が職員の減少などにより13億円減少、特に教員は19年度の38人を上回る46人を減らします。過労死ラインを超える教員の長時間労働を是正するためにも、非正規での雇用を減らし、正規教員を増やしていくべきです。
 また、国の学力テストに加え、県独自の学力テストを行います。年中学力テストの対策に追われ、子供も教員も悲鳴を上げています。
 障害児教育では、特別支援学校の施設整備が追いついていない状況です。体育館への空調設備も他府県のように支援学校を優先し整備するべきです。
 18年度に、子供の生活実態調査が実施され、現在その課題について対策が行われていることは評価します。また、20年度からは、独り親家庭に支援員が全戸訪問し、相談活動が行われます。様々な悩みに寄り添い、支援していただける制度だと期待します。
 しかし、子供の医療費は、全ての市町村の努力で中学校または高校卒業まで無料にしていますが、県の制度は就学前のままです。県として対象年齢を引き上げるべきです。
 高齢化率が全国6位の和歌山県では、年金の削減や消費税増税により、高齢者の生活が大変厳しい状況です。後期高齢者医療保険料では所得割で0.71%、均等割で4492円の引上げとなります。
 介護保険料も上がり続けています。制度導入時の県平均基準額は2910円でしたが、第7期の2018年度から20年度は6538円と2.25倍です。30年度には9117円になると推計され、公的負担を増やす以外に解決策はありません。また、介護職員の処遇は依然として改善されていません。国に求めるだけでなく、県独自の支援策で抜本的に処遇を改善し、介護人材を大幅に確保していくことが急務です。
 県は2014年、国の方針そのままに地域医療構想を策定し、2025年度までに2割以上の約2600病床の削減を進める計画です。これまで618病床を削減してきました。新型コロナウイルス感染拡大への対応でも、地域医療体制の充実が重要なことは明らかです。
 無駄な公共事業では、和歌山北港沖の関電LNG発電所計画のための南防波堤建設は、総事業費300億円で、県は50億円を負担します。全長1000メートルのうち640メートルが既に建設済みで、これまで県は35億円を負担しました。18年の台風被害により、県の負担が7億円余り増えました。しかし、発電所着工のめどは立っておらず、防波堤建設だけが進められています。
 関西国際空港の埋立てに土砂を売った跡地であるコスモパーク加太は、借金を440億円残しました。20年度も6億2000万円を支出し、土地開発公社への賃料に充てます。県は、コスモパーク加太の101ヘクタールの土地を土地開発公社から1平方メートル当たり年580円で借り、その一部を20億円かけて用地造成して、カゴメ加太菜園に100円という破格の安値で貸していました。しかし、加太菜園は事業計画の縮小を繰り返し、賃料支払いが部分的に中断され減収が続き、ついには18年9月の台風被害を受け、操業停止となりました。大型開発を優先してきた県の姿勢がもたらした県民負担の押しつけです。
 カジノIR誘致予算では、7700万円を計上します。賭博であるカジノの誘致には反対します。
 以上のことから、議案第1号には反対します。
 なお、和歌山市において、地域子ども会活動支援事業及び人権啓発市町村助成事業での補助金不正使用が明らかになりました。現在調査中とのことですが、全容が明らかになった段階で適切に対応されることを求めます。
 続きまして、議案第3号は、中小企業振興資金特別会計です。ゆがんだ同和行政の下で行われた中小企業高度化資金貸付けでは、ずさんな融資審査と債権管理により、82億円以上もの焦げつきを残しています。また、それとは別に、これまで7件、30億円近くの債権を放棄してきました。今回も議案第84号権利の放棄で14億8000万円を放棄します。とても県民の理解を得ることはできません。
 議案第7号は、国民健康保険特別会計予算です。高過ぎる国保料・税の負担は、限界を超えています。県が市町村に示す20年度の標準保険料率は、所得割も均等割も県平均で上がっており、また、市町村の一般会計からの繰入れをなくすという県の指導の下で、今後も多くの市町村で値上がりすることが懸念されます。
 議案第8号は、県営競輪事業特別会計予算です。県が公営ギャンブルを運営することには反対します。
 議案第16号は、土地造成事業会計予算です。呼び込み型開発の失敗を反省し、説明責任を果たすことなしに、県民の税金から毎年損失補填を続けることには賛成できません。
 議案第43号は、部落差別の解消の推進に関する条例です。今回の条例で部落差別だけを特別扱いすることは、これまで関係者や行政などが長年努力してきた歩みに逆行するおそれがあります。既に和歌山県には、人権尊重の社会づくり条例があります。こうした条例を生かして、県民一人一人が人として尊重される社会を目指すことが大切だと考えます。
 議案第50号、認定こども園の認定の要件に関する条例の改正では、副園長または教頭の資格要件緩和を5年間延長します。もともと設置目的が違う保育所と幼稚園を一元化したこども園では、原則職員は保育士と幼稚園教諭の両方の資格が必要ですが、現在は人材不足を理由に、どちらか一方でよいとされています。安心・安全に子供を預けられる環境を保障するため、両資格を持つ職員の養成を急ぐべきです。
 議案第76号の財産の取得では、カジノIRを誘致するための用地を取得するための議決であり、反対です。
 以上で、議案に対する反対討論を終わります。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 次に、鈴木太雄君から賛成討論の通告がありますので、許可いたします。
 18番鈴木太雄君。
  〔鈴木太雄君、登壇〕(拍手)
〇鈴木太雄君 お許しをいただきましたので、今議会に提案されている令和2年度当初予算関係議案並びに諸議案に対し、賛意を示す自由民主党県議団、改新クラブ、公明党県議団を代表し、賛成の立場から討論をさしていただきます。
 まず、令和2年度当初予算案についてであります。
 令和2年度の県当初予算案は、人口減少や少子高齢化、大規模災害への備えなど、依然として深刻な課題への対応に加え、子供の貧困や労働力不足、海洋プラスチック問題などの新たな課題に対応するとともに、将来を見据えた成長産業の誘致、集積にも挑戦するなど、「新しい和歌山を創る」ための時代に応じた新政策に重点を置き、編成されております。
 まず、「子供を安心して育てる環境を充実する」取組として、子供を地域で育む環境づくりや子育て世代への経済的負担の軽減、困難を抱える子供たちへの支援策の強化、次に、「「和歌山」における働き手を確保する」取組として、省力化に取り組む企業に対する支援制度の創設や就職氷河期世代の正社員雇用促進、スマート農業の導入加速化や新規就農者の確保、次に、「新産業の創出・先端技術の導入を加速化する」取組として、ICTや宇宙・ロケット関連産業など、成長分野の企業誘致や県内企業の参入促進、IRの誘致実現に向けた取組、次に、「県民のいのちとくらしを守る」取組として、防災・減災、国土強靱化の推進や災害時医療対策の強化、海洋プラスチックごみ対策の推進、水道施設の基盤強化、ギャンブルなど総合的な依存症対策の実施、最後に、「地域の魅力を高める」取組として、経済活動の基盤となる高速道路や県内幹線道路等の早期整備の推進、地域に適した交通体系の再構築への支援、移住・定住総合対策の強化などの取組が盛り込まれております。
 このように、令和2年度当初予算案は、現下の政策課題に対応し、和歌山県が目指す将来像の実現に向けた予算案となっているとともに、財政調整基金の取崩しを行うことなく収支不足を解消し、財政調整基金及び県債管理基金の残高についても中期行財政経営プランの想定を上回る額を確保するなど、持続可能な行財政運営も図られているものと考えています。
 また、その他の諸議案につきましては、和歌山県部落差別の解消の推進に関する条例や和歌山県ごみの散乱防止に関する条例の制定など、いずれの議案も適切なものであると考えます。
 我々自由民主党県議団をはじめ、賛意を示す各会派といたしましては、以上申し上げた認識の下、今議会に提案されている令和2年度当初予算関係議案並びに諸議案について、原案のとおり成立することを期するものであることを申し上げ、賛成の討論とさしていただきます。(拍手)
〇議長(岸本 健君) 以上で、討論を終結いたします。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第1号及び議案第76号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第3号、議案第7号、議案第8号、議案第16号、議案第43号、議案第50号及び議案第84号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立多数であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に、議案第2号、議案第4号から議案第6号まで、議案第9号から議案第15号まで、議案第17号、議案第34号から議案第42号まで、議案第44号から議案第49号まで、議案第51号から議案第72号まで、議案第74号、議案第77号から議案第83号まで、議案第85号及び議案第86号を一括して採決いたします。
 本案に対する委員長報告は、いずれも原案可決であります。
 本案をいずれも委員長報告のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立全員であります。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 この際、報告いたします。
 議案の追加提出がありました。
 お諮りいたします。議案第87号及び議案第88号を本日の日程に追加し、これより直ちに一括して議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 議案第87号及び議案第88号を一括して議題といたします。
 議案は、お手元に配付しております。
 まず、当局の説明を求めます。
 知事仁坂吉伸君。
  〔仁坂吉伸君、登壇〕
〇知事(仁坂吉伸君) ただいま上程されました議案について御説明申し上げます。
 議案第87号は、令和2年度一般会計で総額2億4700万円余の補正予算をお願いするものです。主なものとして、国の新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策を踏まえ、感染患者数が大幅に増えた場合に備え、患者を受け入れるための病床確保や必要な設備の整備を支援するための経費、PCR検査に必要となる試薬類の購入に要する経費を計上しております。
 次に、議案第88号は、令和元年度一般会計で総額2億4800万円余の補正予算をお願いするものです。国の新型コロナウイルス感染症に関する緊急対応策を踏まえ、新型コロナウイルス感染症の影響により収入が減少した世帯に資金を貸し付けるための原資を増額するほか、経営破綻した有田養鶏農業協同組合の農場に放置されている死亡鶏の処理に係る行政代執行に要する経費を計上しております。
 何とぞ御審議の上、御賛同くださいますようにお願い申し上げます。
〇議長(岸本 健君) 以上で、当局の説明が終わりました。
 これより質疑に入ります。
 本案について、質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 質疑なしと認めます。
 お諮りいたします。本案については、委員会付託等を省略し、これより直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 まず、議案第87号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第88号を採決いたします。
 本案を原案のとおり決することに賛成の諸君は、御起立願います。
  〔賛成者起立〕
〇議長(岸本 健君) 起立全員であります。よって、本案は原案のとおり可決されました。
 次に日程第2、和議第16号「難聴者の補聴器購入への公的支援を求める意見書(案)」、和議第17号「中高年のひきこもりに対する実効性ある支援と対策を求める意見書(案)」を一括して議題といたします。
 案文は、お手元に配付しております。
 お諮りいたします。本案については、いずれも提出者の説明等を省略いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 これより採決に入ります。
 和議第16号及び和議第17号を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。本案をいずれも原案のとおり決することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、本案はいずれも原案のとおり可決されました。
 次に日程第3、常任委員会及び議会運営委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。お手元に配付しております「継続審査を要する所管事務調査件名表」及び「継続審査を要する担任事務調査件名表」のとおり、それぞれ閉会中の継続審査として付議することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 次に日程第4、特別委員会閉会中継続審査の件を議題といたします。
 お諮りいたします。防災・国土強靱化対策特別委員会、人権・少子高齢化問題等対策特別委員会、行政改革・基本計画等に関する特別委員会、半島振興・地方創生対策特別委員会及び予算特別委員会に付議されたそれぞれの問題について、さらに閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
〇議長(岸本 健君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決定いたしました。
 以上で、今期定例会に付議された諸案件の審議は全て終了いたしました。
 議員並びに関係各位には、連日の御精励に深く感謝申し上げます。
 皆様方には、健康に御留意の上、県勢発展のため、ますます御活躍されますよう祈念いたします。
 これをもって、令和2年2月定例会を閉会いたします。
  午後2時20分閉会

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