知事記者会見 令和3年12月21日

知事記者会見

記者会見での発表事項等を紹介します

令和3年12月21日 知事記者会見

令和3年12月21日 記者会見室

ワクチン・検査パッケージ等促進事業(PCR検査等の無料化等)を開始します!

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 議会が終わりまして、いくつか発表事項がありますので、申し上げたいと思います。

 まず、第一に、明日からになりますが、ワクチン・検査パッケージの無料検査を開始します。ちょっと細かいのですが、こういう紙(資料1枚目)があるので、これを見ていただきますと分かります。

 そもそもの体系はどうなっているかというと、そこ(資料1枚目)にあるように、ワクチン・検査パッケージ等定着促進と一般検査があり、時期は、緊急事態宣言下などと、いつも(常時)と、感染拡大傾向時という体系になります。そのうち、他のところも今はみんなそうだと思いますが、和歌山県に関する限り、ワクチン・検査パッケージ等定着促進の常時というところになります。

 対象者を見ていただきますと、健康上の理由によりワクチン接種を受けられない者、子供さん、一言で言うと、ワクチンを受けられなかった人です。ワクチンを受けた人はワクチン接種証明で十分なので、従って、ワクチンを受けられなかった人と、ここに書いていませんが、ワクチンを受けた人は、真ん中のところ、飲食・イベント・旅行等の活動に対して、ワクチン接種歴や陰性の結果を確認する民間の取組があった時に、この無料検査を受けたり接種証明を出したりして、それと合わせることができる制度です。

 時期は、来年3月31日までです。いろいろありますが、例えば、よく言われているのは、団体旅行を募る時に、これを取ってきてくださいと旅行社が言っている時があります。それから、これを先に言うべきだったと思いますが、飲食店もあり得ますが、この(資料の)真ん中で、ワクチン・検査パッケージ制度適用飲食店等の事前登録をしておいてもらうというのがあって、これも同時に受け付けます。ただし、先ほどのワクチン・検査パッケージなどで証明をして、そういう人しか入れてはいけませんという登録の効果が出てくるのは、和歌山県が行動制限をした時です。今は何もしていないので、実は、飲食店に関する限りは、受けても受けなくても(同じ)ということになります。

 だから、必要があってやられたらいい。なぜならば、特にこの検査の方は、PCR検査をやってくださいという時は、検査日を入れて4日間しか有効期間がありません。抗原定性検査は2日間しか有効期間がないので、あらかじめやっておきましょうと言っても、あんまり意味がないことになるのは事実です。

 ちょっと中身が複雑なので、皆さん、頭を絞って上手く記事にしてください。絶対にやっておかないと表も歩けないというような報道を見て、デマが飛ばないように、ぜひお願いしたいということです。

 分からないことは、電話相談窓口へ言っていただいたらいい。大事なことは、無料検査の実施をどこでやっているかについては、主として薬局が一番のターゲットになります。それから、衛生検査所等ですが、もう一つは民間の企業もあり得るので、今、ちょっといろいろ民間の企業とも話をしています。話し合いの結果、無料検査が可能な薬局店がどんどん約束できますと、随時、毎日ホームページで公開する、つまり増やしていくことになります。

 割と急に決まった話なので、22日からですということと、31日まで有効ですが、実際に効くのは、そんなに多くありません。団体旅行などで要求される時に、これを使っていただいたらいい。ワクチンを打っている人は、ワクチンを接種しましたという証明だけで十分です。そういうことを覚えておいていただければいいというふうに思います。

~「蘇りの地、わかやま」キャンペーン~わかやまリフレッシュプランS 12月27日抽選申し込み開始!

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 その次ですが、わかやまリフレッシュプランSを、もう一回やります。利用期間は、来年の1月15日から3月10日までになります。我が県に残っているお金を全部かき集めて、国からいただいているお金もあるので、それを全部かき集めて、今年度最後の投入をすることにしました。

 当選者数は、3万人を予定しています。先着順で大分迷惑をかけたというか混乱を招いたところもあるので、今回は初めから抽選です。まず、リフレッシュプラン3rdの購入ができなかった人を優先してやりたいと思います。そこが全部終わったら、新しい方も入れたいということです。

 額面5000円の電子チケットを、2500円で10枚まで購入できます。例えば、抽選に当たった人がその後に辞退して、本格的に申し込まないことになった時などは、当選者の追加発表を行います。

 今回は、日帰り旅行は対象外で、クーポンはありません。

 申込期間は、来週の月曜日から1月10日まで、抽選は1月14日発表で、メールでご連絡いたします。

 そんなことなので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

和歌山県とコニカミノルタ株式会社との連携協定の締結について

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 その次は、和歌山県とコニカミノルタ株式会社との連携協定を締結いたします。これは何かと言うと、和歌山県でDX、特に、行政である県庁と市町村のDXを、みんなで相談しながらやろうということで、今、総務部長が中心になって本部ができていて、一生懸命やるのですが、特に、県庁について言えば、どこにその可能性があるかとか、どこが非効率だとかを、専門家の立場からちゃんと見てあげましょうということで、それについて連携協定を結ぶことになりました。

 どうやら他のところでもやっておられるようですが、和歌山県も、コニカミノルタに見てもらって、専門企業の立場から、ちょっと変だというようなところがあったら、それを直していくことになる。DXの中身に突っ込んでいくということにしていきたいと思います。

 協定の締結式は、12月22日の14時30分から15時に知事室で、コニカミノルタ株式会社関西支社長兼コニカミノルタパブリテック株式会社社長の別府さんに来ていただいて、調印することになります。

和歌山県盛土総点検が完了しました~詳細に調査し対策を行うべき箇所として4箇所抽出~

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 その次は、ずっと続けていました、和歌山県盛土の総点検が完了しました。どんなふうにやっていたかと言うと、別紙1のところに載っていますが、緊急性の高い箇所、すなわち土砂災害警戒区域とそれ以外に分けて、土砂災害警戒区域の方が元々そういうところですから、ちょっと危険度が高いというふうにして、そこのところの検討を早め、一周遅れぐらいでそれ以外のところもきっちりやりました。航空写真のデータを見たり、国土地理院のデータを見たり、あるいは住民からの情報なんかもいただいて、盛土箇所がどこにあるか。その中で、申請書等の記録をチェックして、大丈夫かを見て、あれは危ないのではないかという議論もあるから、そういうところについては、点検箇所を抽出した上で点検をして、目視をずっと続けてきました。

 その結果、詳細に調査すべき箇所の抽出を行って、その他の箇所で2ヶ所、やっぱり詳細にやっていかないといけないことになりました。ちなみに、土砂災害警戒区域も2ヶ所、ちょっと危ないかもしれないと発表しています。そこは、これから詳細調査をしていきますが、併せて、詳細調査をする箇所が2ヶ所加わったことになります。これで全部です。

 (資料3枚目を)見ていただきますと、写真もついているので分かりやすいと思いますが、海南市海老谷外とその地域、それから田辺市長野、こんな感じになっていて、これはやっぱりちゃんと調査をしなければということで、詳細調査をいたします。

 ですから、全体の総点検の中で、4ヶ所を詳細調査することになります。それ以外のところは、我々としては大丈夫だろうというふうに判断をしています。

公開シンポジウム「大王墓と紀伊の首長墓」―百舌鳥・古市古墳群と岩橋千塚古墳群に映し出された政治と社会―を開催します

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 次ですが、来年2月13日に東京で公開シンポジウムを行います。流れとしては、特に堺市を中心とする百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に認定されました。和歌山では、特別史跡、最近三つになりましたが、全国に三つしかない古墳群としての特別史跡である岩橋千塚古墳群の二つをクローズアップして、「大王墓」は百舌鳥・古市古墳群だと想定されますが、「紀伊の首長墓」は、大王とは言えないけどローカルな有力者です。こういうものが、古墳時代にどのように葬られたり、記念碑を立てられていたかというようなことについて、二つのモデルを中心にして、5世紀から6世紀の古墳時代の政治と社会なんかについても、そこから言えることはどういうことかというシンポジウムをやってみようということです。

 定員は、読売ホールなのでたくさん入りますが、ちょっとゆったり目に入れて、950人に来ていただく。先着順に申し込みを締め切らせていただきますが、その他、ネットになると思いますけどライブ配信も予定しています。全国に古墳ファンというのは、ものすごくいっぱいいますから、これが古墳の一番のハイライトになるのではないかというふうに思っています。

 なお、これとは別に、関西広域連合で、関西古墳サミットも行います。1月14日にフェニーチェ堺の大ホールで、13時から16時まで行います。関西は歴史が古いところですから、古墳の塊みたいなところなので、特に、百舌鳥・古市古墳群が世界遺産になったことを記念して、その他、いろんな古墳がいっぱいありますが、それについても全部一括して紹介しながら、古墳の魅力発信の取組をビッグスターが集まってやってみようと。私も入れてと言ったのですが、実は、この日、関西広域連合の総務常任委員会なので、連合長は駄目と言われて、私は入ることができませんでした。京都府の西脇知事、奈良県の荒井知事、堺市の永藤市長が登場して、いろいろ語ることになっています。

 両方、ぜひ皆さん取材していただいたらいいのではないか。堺と東京で、古墳の大シンポジウムを二つやることになりました。

「和歌山県ライフラインのリダンダンシー点検」第2回プロジェクトチーム会議の開催について

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 その次は、もう一つの総点検ですが、和歌山県ライフラインのリダンダンシー点検を今ずっとやっていますが、第2回プロジェクトチーム会議を開催します。12月22日の14時から、危機管理監が中心になって、市町村、国の機関、民間企業の方にも入っていただいて、総点検をやることになります。

 大体、点検結果として、こうすべきではないかということについて、今回で報告されると思います。次は、こうすべきではないかをどうやって実行するか。これは、莫大なお金もかかるし、いろんな制度的な問題もそれに伴って出てくる可能性がある。水道の補助金の在り方とかも含めて、これから、例えば補助金の在り方は、国に対してちょっと直してくださいと言わないといけない。そんなことも含めて、政策も含めた対応策、(会議は)もう1回やらせていただきますが、どこがちょっと弱点なので、これはこうした方がいいというような方向性は、ここで出てくるのではないかと思います。

 この総点検は、皆さん覚えておられると思いますが、一つは、施設がちゃんと壊れないかどうかについての点検で、もう一つは、壊れないと思っていても壊れる時もあるから、その時は、リダンダンシーというか別の補完するようなものが、どんなふうに準備されているかというようなことを、ちゃんと議論して、それをあらかじめ作っておくべきかどうか、どういう形で作っておくべきかどうか。作らなくてもいいという議論もありますが、一部のインフラについて、例えば、水道もそうですし、道路もそうだし、通信もそうだし、電気もそうかもしれません。そういうようなことについて、ここがバターンといかれた時に、こういうふうに回してこうなっていきますというような話を、ちゃんと説明できるようになっていないといけないということを、22日の会議でみんな持ち寄って、大体それで決まるのではないか。揉めたらまたやります。そんなことで、危機管理監が中心なってやっています。

 会議は公開ですから、皆さん見ていただいて結構です。

関西広域連合「関西・年末年始感染警戒宣言」について

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 関西広域連合で、年末年始感染警戒宣言が出されました。これは、我々行政ですから、今、特にオミクロン株が危ないので、空港の検疫あるいは港湾の検疫は国ですが、これと連動して、各県の保健医療当局が隔離などをきちんとやっています。もちろん、発症者、陽性者は当然ですが、その濃厚接触者についても、これまで以上にきちんと調べて、空港の検疫などが言ってくれるので、それについてちゃんとケアをすることになっています。和歌山県も、かなり多くの方が、今、ケアの対象に置かれていて、和歌山県は割と皆さんきちんとしてくださっているので、ちゃんと隔離されていらっしゃいます。今回は、結構、濃厚接触者を多くしています。例えば、オミクロン株の陽性者が出たら、同じ飛行機に乗っている人は、みんな濃厚接触者にしていて、その居住地の当局にどんどん報告が来るので、その人には、ちょっとこっちへ行ってくださいという形で、様子を見させてもらうということです。

 この関係で言うと、この間、報道で見た情報ですが、東京でオミクロン株に罹っている人がいらっしゃって、空港では陰性だったので、2週間、自宅で隔離をするというか自宅待機をする。自宅にはいらっしゃったようですが、その自宅に、外側からお友達が見えて、その人にうつってしまった。それは、全然、隔離になってない。そういうのをきちんとしなければ、せっかくオミクロン株を防遏しようと思っていてもできない。今ちょっとオミクロン株の正体も、まだ今一よく分からないところでもあり、しかも、英国などでは猖獗(しょうけつ)を極めていて、大分死者も出てきたということもあるから、ちゃんと当局は真面目にやるのが大事だし、当局のお願いをきちんと聞いていただいて、それを守っていただくのは、国民の務めだと思います。ぜひ皆さん、よろしくお願いします。

 その他に、関西・年末年始感染警戒宣言が出ています。これは、特に何々をしてはいけませんというようなことは、今の段階ですから言いませんし、行動してはいけないとは言わないけど、行動の中身については、注意をしながらやってくださいというのが中心です。

 一番大事なことは、基本的な感染対策、マスク、手洗い、その他をきちんとやりましょうというのと、体調が悪い時に、大したことないだろうといって働きに行ったりすると、感染大爆発になる可能性があるので、これは遠慮していただいてお医者さんに行きましょう。今は、PCR検査とかはものすごく簡単にできるようになっているので、ちょっと体調が悪いのでPCRをやってくださいと言ったら、無料でできますから、これを先にやるのが、あくまでも大事なことです。それから、学校や企業もそういうことなので、お前ちょっと熱があるからといってさぼるなとか、従業員に対してそういう態度をしていたら、それこそ社会が無茶苦茶になるので、企業や学校などで、休みやすい環境をちゃんと整えておいてくださいということが、大事なところです。

 飲食店については、行ってはいけませんとは言いませんが、できるだけ感染対策が徹底している飲食店に行ってもらったらいいのではないか。表現は、感染対策が徹底されていない飲食店等の利用は慎重にしてくださいというふうに言っています。

 それから、ワクチン。これから、どんどん第3回目の接種が進んでいくと思いますので、早めに券が来たら、つまり、券が来るということは、ワクチンが国から配られたからなので、早めにどんどん予約をしましょう。それが来ないと、どうしようもないですが。それから、2回目までやっていない人は、とにかく早くやった方がいいですというふうに思います。まだ、接種をする可能性があると思いますので、住んでおられる市町村に聞いてください。

 以上です。

質問と回答

産経:ワクチン・検査パッケージについてです。まず、初めに、検査する場所の整備が大事かと思いますが、どのようにして増やしていくか、どのぐらいの数を予定しているかについて、お願いします。

知事:できるだけ多いほうがいいと思います。ただ、初めからそんなに需要があるかどうかは分からない。例えば、数が少ないから大混乱というふうには、多分ならないのではないかというふうに思っています。(ワクチンを)打った人も多いし、(このパッケージが)本当に必要な時は、今、打てなかった人の、しかも特殊な用途だけです。だから、そんなに大混乱する必要もないし、多分しないと思いますが、やっぱり多い方がいいので、全県の薬局には声をかけていきたいと思うし、民間の会社などにも、全国的に検査をやるビジネスをやっているところがあるので、そういうところにも協力を求めてやっていこうというふうに思っています。だんだん発表していくはずで、まだ不確定なところで、私が喋るとややこしいので控えておきますが、おいおいどんどん増えていくと思います。

産経:今のところ、県内では感染が下火の状態で、すぐに需要というのは少ないかもしれませんが、感染が拡大してくると、これを使う形になってくると思います。和歌山県は、これまでも感染拡大してきた時に、経済活動に影響しないように行動制限をしてこなかった部分があります。とは言っても、感染が拡大すると、実際に飲食を控えるとか旅行を控えるということがあり、経済が打撃を受けることがありました。今回のワクチン・検査パッケージは、買い控えや旅行控えを防ぐような手立てになると思いますが、そのあたりに対する、感染拡大時に向けた期待感みたいなところをお願いします。

知事:今、和歌山県は、特段、何をしてはいけないというふうには言っていません。やり方に気をつけてくださいというだけの話です。だけど、和歌山県は、前回、ギリギリのところまで行ってはいけませんと言わなかったし、時短してくださいとも言わなかったのですが、全国の例を見れば、言わざるを得ないところまで追い込まれる可能性があります。その時に、従来は、制限はしませんと制限しますという二つしかなかった。今回は、これはちょっと困る、これは放っておくといけないという時も、この検査パッケージを示すことによって、示した人は利用してよろしいという道が開けます。だから、従来より、経済に対する打撃が少なくなるというのが、理論的に言えることだと思います。従って、政府がこういうことの仕組みを作られたのは、評価すべきだと思います。

産経:リフレッシュプランに関しては、ワクチンパッケージの活用が前提になっていますが、実際に利用する時は、検査パッケージの証明が必要になってきますか。

知事:まず、今、(証明を)持っていますといっても、申し込みの時は、ワクチンの方は有効ですが、こちらの検査で陰性ですと言っても、それぞれ4日と2日しか持たないので、そういう(証明を取る)つもりです、ぐらいで申し込んでもらうといいと思います。具体的に、実際にワクチンを打てなかった人が、リフレッシュプランの券を使って半額で泊まろうと思った時に、ホテルの方で、ワクチン・検査パッケージを見せてくださいということになります。その時に見せられなかったら、券は無効になるので、5000円分をちゃんと払ってもらわないといけないことになります。だから、その時に使う、あるいはさっき言いましたように、とりあえず今で言えば、団体旅行へ行きませんかと旅行社などが募集しているようなケースの時に、旅行社がそれを求めますと言ったら、その時にいる。そういうふうに、いろいろそれぞれのところで必要になってきます。全面的に必要になっているわけではない。

産経:ただ、ワクチン・検査パッケージは、多分、政府の電子認証、ワクチンの接種証明とのセットになってくると思いますが、リフレッシュプランを利用する時は、ワクチンの接種証明は必要になってきますか。

知事:リフレッシュプランを申し込む時ですか。

産経:いえ、使う時です。

知事:使う時は、例えば、スマホを持っていない人もいます。そういう人は、例の元券を見せればいいわけで、それを持っていってもらうということです。

産経:リフレッシュプランに関して、(チケットを)使用する時は、ワクチンを接種したことを何らかの形で証明するか、もしくはこちらのパッケージを使って。

知事:昨日打ってきたからセーフ、昨日調べてもらったからセーフ、ということです。

朝日:今、コロナは落ち着いていますが、年末年始ということで、基本的に、和歌山県として独自というよりか、関西広域の方針に和歌山県も則る形で。

知事:そうです。大体ずっと和歌山県が言っているようなことは、ここに全部含まれているので、とりあえず別の表現で別のことを言ってもしょうがないから、関西広域連合で全部そういうふうに守ろうとしているので、和歌山県もよろしくお願いしますというのにつきます。

朝日:会見の話題から外れて恐縮ですが、昨日、副知事も会見を開かれましたが、不祥事が続いているということで、特に飲酒が結構多いところもあると思いますが、知事としての所感と再発防止に向けたお考えをお聞かせください。

知事:本当に職員の不祥事というのは、最高責任者の私の責任ですから、県民に対して本当に申し訳ないというしかありません。ただ、謝ってばっかりいてもしょうがないので、従来から、訓示をしたり若干の監視をしたりかなりの研修をしたり、ずっとやってきましたが、どうもかいくぐってと言ったらおかしいのですが、効果なくそういうことが見つかってきたわけです。それはいけない。最終的には、四六時中監視をしているわけにはいかないので、職員の良心と自覚に任せるしかないのですが、やっぱりテクニックをもうちょっと使った方がいいというふうに思っていて、例えば、児相の相互監視システムは、格段に強化をしました。それから、例えば、監察査察監もちょっと危機感を感じてくれて、少ない人数のところに行って、こういうふうになるということをちゃんと教えると言ってくれているので、いろいろ手立ての種類を増やして、さらに職員の心に届くようにしたいと思います。

 ただ、職員みんなが、こんなふうな人ばっかりでは全然ないので、こういうのが出ることは、一生懸命、真面目にやっている職員にすまない。そういう意味では、一人も出さない。他の人に、ものすごく不名誉です。だから、そういうことのテクニックを少し強化していきたいということで、昨日、副知事も申し上げたと思いますが、そういうことも追加していきます。

毎日:盛土のことで伺いたいのですが、先にやっている2ヶ所のところで、土砂撤去等の対策実施と書かれています。これは、念のためにされているのか、それとも熱海のような危険性が非常に高いからされているのかと、撤去の費用、あるいは行政指導みたいなことで何かお考えの部分はありますか。

知事:まず、初めの質問に対しては中間ぐらいです。要するに、無茶苦茶危ないかというと、無茶苦茶危ないわけではない。だけど、じゃあセーフと皆さんに自信を持って言えるか、放っておいていいですと言うのは、ちょっと拙いので、詳細な調査をして対応を考えないといけないし、すぐに取りかからないといけない。そういうレベルです。

 その結果、例えば、誰が悪いかにもなりますが、土砂を積んだ人に若干の違法性があったとしたら、元の人に直してくれと言わないといけないと思うし、それは全然ないけど周りが崩れてきてとかになると、それは公費で復旧することもあるでしょう。だから、これからの問題です。

毎日:今回の調査で4ヶ所出てきたということで、知事としての受け止めを。

知事:何十年という昔からの話を一度期に全部やっていて、ひょっとしたら50年分ぐらいやっています。従って、もっと多いのではないかと想像していました。だけど、県庁の役人も役人なので、みんな慎重ですから、見逃したら大変だという目で一生懸命見て、それで4件出てきたのは、数としてはそんなに多くないというのが私の印象です。

 それから、熱海みたいなドギツイものは、初めから言うと一件もない。あれは無茶苦茶で、これはあんな話ではないです。だけど、念のため、ちょっと安全とも断言できないものが4件あった。それは、もうちょっと多いのではないかと思っていたけど、4件で止まったので、その4件をきちんと押さえておかないといけない。決して、熱海と同じものが4件見つかったというわけではないです。

産経:盛土の関係で一点確認ですが、これまで、元のデータのものから調べた結果が出た形ですが、これからさらに住民からの通報とかで増えていく可能性が。

知事:いや、それはないのではないですか。あれだけワーワー言って、住民の皆さんにもどんどん言ってくださいと言って、それも入れて全部調査しています。住民の方が、ボーッとしていたということはあるかもしれないけど、割合こういう話はよく言ってくださるので、それはないと思います。

産経:総点検については、今日のこの発表を持って完了という形ですか。

知事:そのはずです。メカニズムのところ(資料2枚目)に書いていますが、一番上に、航空写真を見て、衛星写真を見て、過去の規制のやり方を見て、それで大丈夫だったか(というもの)に加えて、住民の方々が、あれはおかしいのではないかと言っているものもみんな入れて、母数を作って、それを全部調べたので、まさかないと思います。

 だけど、今日のこれ(発表)を見て、まだあったと言うなら、それはまた調べます。もう手続きが終わったから、(言ってきても)知らないと言うつもりはない。

今年は、これで記者会見は終わりです。来年もよろしくお願いします。

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