知事からのメッセージ 令和2年4月28日
知事からのメッセージを紹介します。
令和2年4月28日のメッセージ
新型コロナウィルス感染症対策(その20)
4月23日、和歌山県では、コロナ対策のレベルを大幅に上げ、かなりの業種に対して営業自体の自粛要請に踏み切りました。24日に改めて、週末を控えての注意喚起を行い、どうか県外の方は和歌山に来ないで下さいというメッセージを発出しました。そこで、4月25日、26日の土日にかけて、県庁全体で実態がどうなっているかを観察し、場合によっては注意を行いました。ほとんどの業種、店舗は要請を聞き入れてくれていますし、県外のお客さんを受け入れないようにという要請をした業種、施設も大部分はそれなりに努力はやってくれているようで、その実もかなり上がっているところもあります。
しかし、一部事業者は営業自粛に従うとしていないし、やはり相当数の県外の方が入り込む門戸になっている施設もありました。中には、我々の盲点になっている施設もありました。驚くべきことは、営業自粛の要請など、どこ吹く風で営業を続けている事業者の中には、東京、大阪などの営業自粛の先発組が、2週間も前から自粛要請をしているのにそれを無視して事業を続けているものがあったことです。
和歌山県は、東京、大阪などに比べると感染者はやや少ないし、感染発覚者のケアははるかにきちんとしている中で、ある意味忍びがたきを忍んで営業を止めてもらった業種の一部の業者が営業を続けていることが、どうして感染が進んでいる東京や大阪でそのままになっているのか理解に苦しみます。
ともあれ、ゴールデンウィークの本番を控え、和歌山県でも感染症拡大のリスクは日増しに高まり、和歌山県ももはや県民の感染リスクが前よりもずっと高まっていると言わざるを得ない状況ですから、4月28日県民、県外の方に対する呼びかけと注意、そして、この週末の結果を踏まえての措置の強化を発表しました。
あわせて、休業要請業種か否かを問わず、業績不振、借金苦、生活苦に苦しむ方はたくさんいらっしゃって、我々はこの全ての方を救っていかなければなりませんから、県の新型コロナウィルス感染症対策本部の中に、救済支援を専門とする支援本部を副知事を本部長として設置しました。そして、既にいっぱいある国や県の支援メニューを使って、苦境にある人を具体的に支援しようというチームと、業界の苦境を聞き、事業を継続し生き延びるにはどのような支援が必要かを考えて制度を作っていくチームの2つをその下に置きました。
さらに和歌山県は、今、医療機関のマスク、消毒液等の医療器具の不足が顕在化していることから、県備蓄を大幅に取り崩し、不足を埋めていきつつありますし、新規在庫のためにマスクなどの大量発注を既に行ったところですので、その旨の報告をいたしました。
本日の発表の内容は以下の通りです。
知事記者会見(4月28日 10時00分)
知事:本日は、緊急事態措置に関することです。これに関する中身の変更や、あるいは県民へ改めてゴールデンウィークを控えてのお願い、県外の人へのお願い、こういうことを申し上げたい。
それでは、緊急事態措置について改めて申し上げます。まず、ここ(フリップ緊急事態措置等について)にございますが、緊急事態措置について、改めて自粛のお願いを皆さんにお願いしたいと思います。それから、休業要請の改定等を発表したいと思います。それから、特にこれは本当に恐れているので、集団生活を行っている施設へのお願い。ちょっと違うかもしれませんが、病院、医療関係者へのお願いも併せてしたいと思います。それから、皆さん本当に困っていると思います。休業要請企業に限らずそれ以外の方も、本当にお客さんが無い、あるいは休業せざるを得ない、そういうところがたくさんあります。そういう方々を支援しないといけないので、支援本部を作って本格化いたします。そういうこと4つを、今日はご説明したいと思います。
まず、前提として、県民の皆さんに、何でこんなことをしないといけないのかということを申し上げたいと思います。まず、危ない。和歌山県も、保健当局及び医療関係者が必死で抑え込みをしていますが、ポコポコ出てくる訳です。そういう事態になっておりますから、もう、済生会有田病院の時とは違って、結構、県内でも潜在的なリスクは有ると思ってもらわざるを得ません。従って、安心しないでちゃんと自粛をお願いしたい。出来るだけ外出をしないようにして、買い物なんかも必要最小限にしていただいて、先延ばしに出来るような予定は、是非コロナの感染が終わってからにして欲しいと思います。
併せて、県外の方々に申し上げたいと思います。ゴールデンウィーク期間は、和歌山に、是非来ないでください。この感染はいずれ終わります。終わったら、和歌山へ来て楽しんでいただいて欲しいと思います。今 来られたら、決して楽しくない。だから、後で来ていただいて、楽しく過ごして欲しい。これが、私の本当に切なるお願いでございます。もちろん、和歌山県民もそうでございまして、同じことを申し上げたいと思います。
それから、私としては、若干、忍びがたきを忍んで、緊急事態措置として色々なお願いをしました。大きな柱を言えば、営業自体を止めてくださいとお願いをした業種もあります。それから、そこまでは言わないけど、和歌山県民の方にはお入りいただいても良いけれど、県外の方のご利用は止めていただきたいとお願いをした業種があります。なぜ忍びがたきを忍びと言ったかというと、今までは、コロナの無い時は、県外の人にも来ていただいて、売り上げを伸ばして、雇用を何とかしようということが我々の目標だったので、そういう意味で忍びがたきを忍びなのですが、これはもう、やるからには徹底的にやらないといけないということで、ちゃんと従ってもらわなければなりません。でなければ、速やかに次のステップに移らないといけないというのが、二つ目のメッセージです。
そういうことで、改めて県内外の皆さんにお願いをし、注意をし、そして我々が取っている措置の強化を、今日発表したいと思います。
それから、我々の仕事はそれだけではありません。休業要請業種や自粛要請業種に限らず、このコロナの影響で、本当にもう仕事が成り立たないような方々がたくさんいます。こういう方の支援の本格化を図っていかなきゃいけない。これが四つ目のメッセージです。
そういうことで、順番に、先ほど申し上げましたこの4つについて、それぞれ説明します。
改めて、県民の皆さんに自粛をお願いしたいと思います。(フリップ①改めて自粛のお願い)これは、まず、不要不急の外出の自粛ということがあります。今、スーパーマーケットなどにもアナウンスをしていただいていますが、密にならないように、マスクをちゃんとする。家族団らんでの買い物は、危ないから止めてくださいということをお願いしていたのですが、そういうようにそれぞれ考えて、不要不急の外出の自粛をお願いしたいと思います。
その次は、県外との往来の自粛でございます。これはかなり強く申し上げております。特に、出勤も、勤務を出来るだけテレワークに変えてもらってということでございますし、そのために我々は支援もしています。それから、ゴールデンウィークの帰省は、和歌山から県外へ行くのも、県外から和歌山に来るのも、両方ともぜひ自粛してください。和歌山に来られた人は2週間の自宅待機と登録を義務づけます、と言っています。ただ、この辺については、例えば、開いている大阪のパチンコ屋さんに、わざわざ和歌山から出かけているような人がテレビで報じられています。私は、大阪の方々が一生懸命取り組んでいる気持ちを考えると、和歌山県民として大変恥ずかしい。もう帰ってきて欲しくないくらいだと思います。従って、是非そういうことは止めてもらいたいと思っております。
それから、ゴールデンウィークの帰省自粛をこれだけ呼びかけておりますが、若干、私のところへ届いた投書で言えば、純和歌山企業ではなくて、どちらかというとマスコミの皆さんのような、全日本的企業の和歌山支店の方が、平気で私たちの要請を無視するような発言をしている場合があるようですが、分かりません。だけど、そういう方も本当に感染リスクがありますし、今、大事なときだから、ぜひ守ってもらいたいと思っております。
それから、発熱と体調がすぐれない場合の外出自粛ですが、最近の感染症の発生を見ると、大体これです。ですから、ちょっと調子悪いなと思っても、大したこと無いということで、若干、ご自身的には無理をしながら仕事をしていて、人にうつしてしまったというのが結構たくさんあります。今も、安心してお医者さんに行っていただいて結構です。治らなければ、コロナについてはそのうち発見してくれるので、ちゃんと治療を出来ることが多いと思います。従って、ぜひ発熱等がある場合は、仕事場も含めて外に行かないでくださいということです。
それから、先ほど言ったスーパーなどでの買い物、これは生活のために必要です。散歩、そういうのも別に止めません。健康維持のために必要でしょう。だけど、それが大勢で集まって、みんなで行く必要はないので、是非、少人数で、出来れば1人でお願いしたいと思います。
それから、2週間の自宅待機と登録ダイヤルへの登録です。これについて、強く申し上げたいと思います。嫌だという人は、来ないでもらいたい。絶対に来ないでいただきたいと思っております。特に、今、危険視というかちょっと懸念をしているのは、リゾートマンションや別荘は個人の家ですから、そういうところに来られる人が結構いるのではないかということで、マンションの住民などが懸念しておられます。そういうところも、例えば管理人さんにちゃんと協力をいただいて、今、和歌山県がこうやって厳しくやっていますから、出来れば、どうですかねというようなことも言っていただいたら良いと思いますし、実際に来られた場合は、それを注意し、登録していただいて、自宅にずっと居ていただくということを、今、我々は望んでおりますので、是非よろしくお願いしたいし、ちゃんと発信して欲しいということです。
その次は、休業要請の改定等をいたします。(フリップ②休業要請の改訂等)まず、休業要請の改定については、営業の自粛の要請というリストを掲げております。東京や大阪とほとんど一緒ですが、和歌山的に少し修正をしたところもあります。そのうちの一つが、スーパー銭湯等となります。もっと正確に言うと、世の中でスーパー銭湯と言われているものと、例えば、ホテルなどの併設のお風呂だけ入浴することが出来るものを指しています。逆に言うと、何が外れているかと言うと、銭湯です。銭湯というのは公衆浴場で、法律で維持をしなきゃいけない。近所の方がお風呂に入りに行くということで、これは休ませてはいけませんという業種です。和歌山県では、スーパー銭湯などへ、公衆浴場代わりに行っておられる人が近所にいっぱいいます。それで、県外の人だけは断っていただいて、近所の人はお入れするということで良いかなと思っていたのですが、25日26日の状況を見ておりましたら、これはもう断れない。結構、県外からのお客さんの抜け道みたいになっているので、ここはもう閉じていただこうということで、(特措法)24条9項の営業自粛に切り換えます。通告をして手続きを取っておりますので、本日午前0時から適用になります。ただし、これも法律の規定ですが、床面積の合計が1000平方メートル超の施設が対象です。大体、そういうところに県外の方が見えるので、そういうふうにしております。
その次は、今、難しいことを言うと、法律の24条9項に基づいて営業自粛のお願いをやっています。これが今、全国で40近くの県でやっていることですが、和歌山県は、この措置を別に好き好んでやっている訳では無い。感染が大変だから、特に県外からの人も多いし、県外からの人で無くても、先ほど言いましたように県内でも感染リスクはあるのだから、感染リスクの高いところの施設は止めてもらおうと踏み切ったわけです。踏み切ったならば、言うだけ番長で、ほったらかしにするメニューは、和歌山県にはありません。従って、25日26日の土日に、徹底的に調査に行きました。
その結果、もうすでに閉めているところもあったし、大部分のところは、割合守ってくれてるような気がすると思います。ただ、守っていただけないところがありまして、1軒のパチンコ屋さんです。それから性風俗店、露骨に言うと、いわゆるソープランドと称する業種です。我々の自粛要請業種で言うと、性風俗店と書いてあります。それから、インターネットカフェです。
パチンコ屋さんは、今説得をしておりますので、ひょっとしたら、自粛の陣列に加わってくれるかもしれません。しかし、インターネットカフェ、性風俗店もそうかもしれませんが、インターネットカフェにいたっては、和歌山県の企業ではなくて全国チェーンの企業です。東京や大阪にどっさり店がある企業です。そんなものをなぜ今までほったらかすかと。東京や大阪は2週間も経って、また何も措置をしてないのかと思いますが、和歌山県はちゃんとそんなものは許さないようにしたいと思います。
従って、45条による法的措置の検討をします。これは解説をいたしますと、45条の2項というのがあって、45条というちょっと厳しめの法律、24条の9というのは優しめの法律で、厳しめの法律に移ることが出来る。そうしますと、初めは45条に基づく自粛要請です。その時には、名前を出します。そこから、休業の指示というのも出します。この時も指示ですから、法律上の権限は、法律行為自体は大変強いものですけども、これを足すことが出来ます。いずれにしても、ステップアップする時には、国の協議もいるし、専門家の意見聴取もいります。この三つの業種については、現在、既に国に協議中です。
従って、一番初めに事前通知もいりますから、今日の10時をもって、事前通知をして、国に対する協議も既に始めておりますが、進めていくことになって、和歌山県としては、国の協議が整えば、次のステップに上げたいと思っております。
それから、県外からの受け入れ自粛について、重ねてのお願いです。この数パーセントは県外客を自粛いただく方に入っていましたが、それは、ちょっともう無理だというので、営業自粛要請に変えたものです。残りのところは、法的営業自粛要請がなかなか出来ないことがない業種もあるんですけども、やっぱり、県外の人がいっぱい来てるというのは問題だということで、これを厳しく、今、勧奨したり、あるいは要請をしたり、あるいはその設置者にご相談をしたり、そういうことをしています。
その結果、大型古本屋さんに人が来てると。えっ、そんなのと思うんですけど、多少は人が来ているようですから、これについては、徹底的に(県外からの受け入れ)自粛をしてもらいます。既に厳しく注意をしました。大型古本屋さんについては、イメージが無かったので、古本屋も普通の本屋と一緒ということで、県外からの受け入れ自粛の業種にも書いてませんでしたが、大型古本屋さんを追加させてもらいます。そして厳しくやっていただきます。
それから、割とたくさん来ておられるところは、道の駅、農林水産物の直売所、釣具、えさ店に、県外の人がたくさん来てるという話が、我々の調査でも分かってきました。そこで、日曜日の段階もそうですが、月曜日も我々のスタッフが、色々話し合いに行ったりして、一緒に対策を協議しています。その結果、次のようにしようと思っております。
道の駅については、かなりの道の駅が閉じていますが、道の駅の中には、地元の食料品スーパーの代わりに使われているところが結構あります。従って、そういうものまで閉じてしまっては法律違反なので、それ以上のことは出来ません。食料品は、継続しなければいけない業種と書いているので、そんなこと出来ません。従って、営業時間を色々工夫してもらうことによって、県外の人があんまり来れないようにし、地元の人に使っていただくということにしようと思っています。
それから、農林水産物直売所についても、同じような意味で、色々工夫をしてもらいます。店内のアナウンスなどはもうちゃんとやっていただいてるし、張り紙も貼っていただいてるんですが、駐車場なんかにも注意を向けていただきたいということで、我々も協力して、それはやっていこうかと思っています。
それから、釣具店、えさ店については、お願いをしておりますが、これはむしろ釣り場のところをコントロールした方が良いというところもありまして、もちろん、お店にもやっていただきますが、釣り場近隣の駐車場の閉鎖をいたします。これは、県の駐車場が結構多いので、近隣の住民には若干不便ですけれども、思い切って釣り場近隣の駐車場は閉鎖します。
それから、補完措置の一般的なものとして、よく他所から来る人は全部シャットアウトしようという議論があります。それが出来れば苦労はしないのですが、例えば、県境で自動車を全部止めて来ないでくれというのは難しいとしても、検温をしろとか、いろんな議論が各県で起こっています。しかし、各県で出来ること、やっていることでも、そのようなことは出来ていません。なぜならば、警察との協議によれば、県境で車を止めるのは違法ですということで出来ない。やれることは、サービスエリアに来られた人だけ熱を測りに行ったりするんですが、それはサービスエリアを通過されてしまったら、意味がない。
それから、新幹線の駅で出てきた人の熱を測っているというのはありますが、我々は、駅は全部、観光客用と近隣の人が移動する用とがごちゃごちゃになっていて、区別がつかないので、あまり現実的ではない。むしろ、行き先、さっき言いましたように、色々な施設をどんどん閉じていただいてますし、協力していただいてるので、そういうところでやった方が良いだろうと思いました。
ただ、一つだけ例外があって、白浜空港は、他所から来た人に決まっています。従って、白浜空港では、検温などをやっていただいて、熱のある人については注意をしたりするということはやろうと思っております。
それから高速道路のサービスエリアについては、3つぐらいサービスエリアが和歌山県にありますが、いずれも、これを全部というのは、例えば、トイレとかがあるので無理です。それから、お店だけ閉じるという議論もありますが、実はこのサービスエリアを利用している方の中には、観光客ではなくて、和歌山県に大切な物資を運んでくれる、あるいは和歌山県の物資を運び出す、そういう運送に使われてる場合が多い。従って、全部を止めるわけにはいかんということで、これも営業時間などを工夫して、観光客にはあまり便利にならないようにするということをやっていただこうと思っています。
それから、集団生活を行っている施設へのお願いであります。(フリップ③集団生活を行っている施設へのお願い)もうこれはいつも言っていますが、ちょっと守ってくれなかったなあというのが、現実に感染の発症になっています。だから、本当に気を付けて欲しいと思います。
特に、職員の感染防止対策。これはもちろん職員が、それぞれ気を付けないといけないところもありますが、職員が熱なんかあった時は、絶対に中に入れないでくださいということが大事です。こないだクラスターが発生したデイサービスの会社も、ちょっと熱がある人が、このぐらいなら大丈夫だろうということで、軽症ですからやっておられて、やっぱり駄目だったということが後で分かった。今回は大体押さえ込めたと思いますけど、結構規模が大きいと、包囲網を引かないと押さえ込めないような状況になります。しかも、集団生活を実際にしている施設に本当に入ってしまうと、中の人達は身体的弱者が多い。本当に危ないので、これは本当に気を付けて欲しい。
もう一つは、クリニックの看護師さんが、ちょっと熱がありながら出勤していたというのもありました。これもやっぱり、色々人繰りは大変だろうと思いますけど、早く休むか、早く調べるか、そういうことはそれぞれやって欲しいと思っております。ましてや、感染症の第一線で頑張ってくれてる病院でこんなことがあったら、大幅な戦力ダウンになりますから、ぜひ気をつけて欲しい。
それから、もう一つは、施設の中にいらっしゃる方、あるいはサービスを受けていらっしゃる方で、ちょっと体調が悪そうな人がいたら、すぐに保健所にご連絡をいただきたいということで、これは本当に励行してもらいたいと思います。
それから、(フリップ④支援本部の設置)やっぱり、今、困ってる人が多い。その困ってる人を助けないといけないということです。和歌山県では、それを徹底する、本格化するために、本日をもって、和歌山県新型コロナウイルス対策の支援本部を設置します。この本部は、感染症対策本部の下にある子供本部みたいなものです。感染症対策は、今みたいに、規制的なことをやらないといけない、あるいは県民に呼びかけをしないといけない。それから、別途やっていますが、毎日毎日、感染症防止のために、保健当局が中心で感染防止対策をしないといけない。それに加えて、段々と経済の調子も悪くなってきますと、本当に困ってる人がたくさん出てきますから、その支援を本格化しようということで作りました。
この上に、私が本部長の対策本部がありますが、この支援本部は副知事に指揮をとってもらおうと思っております。事務局長は商工観光労働部長で、基本的には次の二つであります。
一つは、これは前々から一応機能していますけども、総合支援相談窓口があって、お手元の資料にありますように、たくさんの専門的な窓口で相談をしてくださいというのがずっと続いておりますが、それをさらに加速していきたいと思います。
その対策の中身は、ここにちょっと書きました。お手元の資料にありますような、こういう対策が既に使える、それからもうちょっとしたら使えるものが、たくさんあります。よく補償はしないのかという話があり、その定義もいろいろあって、私は困ってるから補償してくれとかいう人もいるし、休業要請するなら補償するのが礼儀だとか言う人もいるし、色々あるんですけど、その人たちに共通の特徴は、今使えるものがこれだけあるんだということを分かっていない。会見でこんなこと言うと皆さん気を悪くするかもしれませんが、マスコミも10万円しか言わない。だけど、これだけたくさんあります。これだけたくさんあるものを、どうやって使っていただくかということを考えていきたいと思うわけです。
さらに、国から交付金が来ます。交付金で、協力金を出すというところもあります。我々は協力金なんていうケチなものは出さない。だけど、支援はちゃんとやるんだということですから、実はその協力金に充てる部分、自動的に抜けていく部分が、我々にはありません。と言うことは逆に、新しい制度を作って、皆さんをお助けする余地は、他の県より高い。それを、どんなふうにしたら一番有効に皆さんをお助けできるか、支援が出来るかということを、考えるチームを一つ作りました。これは、これからどんどんヒアリングをして、それで業界の意見も聞きながら、考えていきます。
その時に、私は3つの原則があると思っています。一つは、全業種、全ての人が対象だってことです。何も休業要請したからどうのこうのというのではなくて、全ての方を対象にしてやっていかないと、和歌山県民みんなが困ってるからということです。
二つ目は、困ってる人を助けないといけない。1年ぐらいじっとしても、蓄えもいっぱいあるし、収入がなかったのは残念だけど、我慢、我慢というような人よりも、本当に今困ってる、破産してしまうというような人を助けないといけないという、二つ目の原則があります。
三つ目は、事業継続。和歌山県は生き延びないといけない。生き延びという言葉が良いかもしれませんし、事業継続。コロナが無くなった時に、事業が復活し、また元通り稼げるようになる、事業継続の武器にしたい。この三つの原則で、これから、副知事をヘッドに精力的に皆さんを支援してまいりたいというふうに思います。
それから、書いていませんが、今、医療機関の、特にマスク、アルコール液などが、払底してきています。本当に立派な大病院でも中々入って来ないので、マスクは1日1回替えられないというような、普通の人にとっては、仕事用に使うんだけど、何日も続けて使ってくださいというような所もあります。従って、県は、多少の在庫がありますから、これをどんどん放出して、医療機関を助けていきたいと思います。もちろん、県から来るからといって、全ての医療機関が自分の調達努力を捨ててしまったら、あっという間になくなりますけど、それもやっていただきながら、本当に足りなかったときは、ちゃんと県が出しますということで、さらにその在庫を増やすべく、県も既に発注を始めてもらっています。そんなことで、医療の現場を守りながら、頑張っていただくということを、ちょっと付け加えていきたいと思います。
緊急事態宣言が発出されたことに伴う県民の皆様へのお願い(第5弾)
- 改めて自粛のお願い
- 休業要請の改定等
- 集団生活を行っている施設へのお願い
- 支援本部の設置
改めて自粛のお願いと休業要請の改定等
県では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のためには、県外との交流自粛が要となるとの認識の下、4月23日法律に基づく休業要請等を行い、対象施設については25日午前0時から休業等の対応をしていただいているところです。
しかしながら、その後も、要請に応じていただけない施設、県外から多数の利用客が見受けられた施設がありましたので、下記のとおり県民の皆様に対し改めて自粛をお願いするとともに、施設に対し休業要請等のさらなる強化をするので、改めてご協力いただきますようお願いします。
改めて自粛のお願い
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引き続き不要不急の外出について、強く自粛をお願いします。
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県外との往来の自粛及び大型連休中の本県への帰省、県外への帰省については、強く自粛をお願いします。
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咳や熱などの症状がある場合、決して無理をして外出しないようお願いします。
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生活用品の買い出しについても、家族全員で行くのではなく、必要最低限の人数で行くようお願いします。
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やむを得ず、本県に帰省等された方は、2週間の自宅待機とともに、「県庁帰国者・帰省者・転勤者連絡ダイヤル」への連絡をお願いします。
別荘やリゾートマンションに来られる方も同様の対応をお願いします。管理人においても本制度の周知にご協力ください。
県庁帰国者・帰省者・転勤者連絡ダイヤル 電話 073-441-2170 FAX 073-431-1800
インターネット登録 https://shinsei.pref.wakayama.jp/DDmPME3L
休業要請の改定等
- 法的な休業要請への切り替え
スーパー銭湯等【床面積の合計が1000平方メートル超の施設】
「2 特に強く県外からの受入自粛を依頼する施設」から「1 営業自体の自粛の法的要請をする施設」に切り替え
令和2年4月28日午前0時から緊急事態措置が出ている間 - 法第45条による法的措置の検討
パチンコ屋、性風俗店、インターネットカフェ - 県外からの受入自粛について、重ねてのお願い
大型古本屋 特に強く県外からの受入自粛を依頼する施設に追加
道の駅(地域振興施設) 設置者(市町村)へさらに強力に働きかけ
農産物直売所 レジでチラシの配布
釣具、えさ店 受入のさらなる自粛の働きかけ - 補完措置
・釣場(漁港等)近隣の県営駐車場を閉鎖
・南紀白浜空港において到着時にサーモグラフィーによる検温及び感染症予防の注意喚起
・県境部を中心に、看板の設置や道路情報板の活用により、県外との往来自粛をさらに要請
集団生活を行っている施設へのお願い
- 職員の方は、自らの健康観察をして、異常があれば絶対業務に従事しないようお願いします。
- 食事については、ビュッフェスタイルではなく、個別の盛り付けとしてください。
- 施設内で何らかの症状のある人は、速やかに保健所に連絡してください。
- 面会については基本的には自粛をお願いします。どうしてもという場合は、少なくとも施設内に入らないようにして対応してください。
和歌山県新型コロナウイルス感染症対策本部内に支援本部を設置
県では、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策の影響で厳しさを増す状況において、休業要請の有無に関わらず、より幅広く新型コロナウイルス感染症により困っている方々に対する支援を全力で行うため、副知事を本部長とする、支援本部を令和2年4月28日に新たに設置します。
支援本部には、「総合支援相談窓口」と「支援策検討チーム」を設置し、現在活用できる支援メニューの紹介、個別相談、業界の方々との議論を踏まえた、制度の上乗せ等の検討を実施します。