先輩職員トーク 一般行政職1

先輩職員からのメッセージ(危機管理・消防課 菅野主事)

説明会の写真

みなさん、こんにちは。危機管理・消防課の菅野と申します。
今日は、私がこれまでに経験した3つの所属での担当業務や業務の魅力などについて、お話させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

私は、県庁に採用されて5年目になります。
最初に配属された人事委員会事務局総務課は、課長以下課員が6人という比較的小さな職場であり、主な業務は、職員採用試験等を実施して、優秀な人材を確保するということでした。私が担当していた業務は、主に職員採用試験に関することと人材確保のための活動に関することの2つで、職員採用試験に関する業務は、試験案内を作成するところから始まって、受験申込の受付、採用試験の実施、合格発表へと続いていきます。人材確保のための業務としましては、今まさに皆さんに参加いただいている職員採用説明会をこうした県内の比較的大きな会場や、近畿圏の大学、首都圏で実施したり、職員採用試験や職員採用説明会に関する情報の就職情報サイトへの掲載、メールマガジンで定期的に配信などを行っていました。
今日お配りしている総合案内やパンフレットをご覧いただくとわかると思いますが、県職員採用試験と一言でいっても、種類が多く、大学卒業程度の方を対象にした試験もあれば、高校卒業程度の方を対象にした試験、警察官や資格免許職の方の試験等数多く試験があり、1年を通して採用試験を実施している職場でした。
私自身も大学を卒業して最初に配属された職場であり、就職活動の大変さや苦しさというのも知っているつもりでしたので、県職員を志望されている皆さんに対して、中途半端な対応はできないなという思いもあり、仕事をする上での心構えを身に着けることができた2年間であったと思います。
次に配属されたのが、国体推進局施設調整課輸送交通班でした。
みなさんも御存知だと思いますが、2015年に和歌山県で開催された紀の国わかやま国体、紀の国わかやま大会の開催準備、運営を行う部署が国体推進局でした。
施設調整課では、会場の設計、警備業務や大会に参加される方の宿泊、医療救護、輸送に関する業務などを行っており、私は主に紀の国わかやま大会(全国障害者スポーツ大会)の参加者の輸送に関することを担当していました。紀の国わかやま大会では、開会式には22,000人を超える来場者が予定されていて、借り上げたバスの台数も、1日最大508台ということで、バス一台一台にどのような方を乗せ、どのようなルートで何時にどこに向かうのかという輸送計画を、委託業者とともに作成していました。
参加者の方の輸送と言っても、県内に入ってからの輸送ということだけでなく、すべての選手団に和歌山県までどのような方法で来られるかなどの調査を行い、集計結果をもとに鉄道会社や航空会社等に情報提供をして、選手の集中する時間帯などに機材の大型化や増便・増結などを依頼するといった調整を行っていました。
国体での業務は、開催が近づくに連れて業務量も増えていき、大変な仕事でしたが、和歌山県が長い年月をかけて取り組んできた大会でもありましたので、両大会を絶対に成功させたいという思いは職員みんな一つでした。担当者として開催のタイミングで携われたことは、県庁生活のなかでも非常に大きなものになっていくのかなと思います。

両大会が終了した後、平成27年度途中で異動となり、現在の職場である危機管理局危機管理・消防課に配属されました。
危機管理局には、「災害による犠牲者ゼロの実現」に向けて、3つの課があり、様々な取り組みを行っています。危機管理・消防課は班が2つあり、総務計画班では、例えば、鳥インフルエンザ等が発生した場合やテロやミサイルといった武力攻撃が発生した場合に、どういった対応をとるのかといった計画を作成したり、地震に備えての家具固定や津波から避難する時の原則などの防災啓発活動を通して災害の防止に努めています。
私の所属する消防保安班では、市町村の消防救急活動の支援に関することと危険物関係の許可や免許の交付を行っており、私が担当しているのが、市町村の消防救急活動の支援に関する業務です。
市町村の消防業務の支援ということで、一番イメージしやすいのは消防財政国庫補助金の事務だと思います。消防本部などが救急車を1台整備するとなると、2,500万円から3,000万円くらいの予算が必要になりますので、財政が厳しいなかどのように整備を進めればよいかなどの相談について、整備する資機材に応じて適正な財政措置を助言するというのも業務の一つです。それから平成25年度から平成27年度の3年間にかけて、災害時にも確実な連絡がとれる情報網の整備として、消防救急デジタル無線というのを整備しています。この無線の性質上、少しの時間でも通信ができない時間があってはならないため、技術職職員、消防本部職員とともに県内58ケ所の無線中継局を回り、機器が正常に作動しているかを確認するという業務も行っています。
今年度、私が一番力を入れて取り組んだのが、来月開校の県消防学校に備える物品の調達と教育訓練施設整備の業務です。消防学校は、現在和歌山市冬野にありますが、老朽化と東南海・南海トラフ地震などの大規模災害発生が危惧されているなかで、それに対応した教育訓練施設が必要であるとして移転整備している施設です。基本的な机、ロッカーなどの物品調達の他に訓練に使う独特な施設があり、実際に火災を発生させて消火訓練を行う模擬火災訓練施設や全国の消防学校で初めて導入となる自然災害対応訓練施設など県民の方の犠牲が出ないようにいろいろ考えながら、施設を整備してきました。今後何十年も使用していく施設となりますし、担当者としてその整備に携われたことに、非常にやりがいを感じています。

私が県職員を志望した原点は、県内出身で大学も県内で、和歌山県が好きで、県民の皆さんにも和歌山を好きになってもらえるよう、魅力を発信するような仕事をしたいと思ったことです。入庁後そういった業務に関わることは少なかったのですが、県庁には幅広い様々な業務があり、どの業務も等しく県民の方の幸せとか県のためにというところにつながってくる重要な業務です。配属された職場それぞれで目標意識を持っていれば、様々な目標を見つけてそれに向かってがんばっていけるかと思います。
受験前の過ごし方としては、私は大学内の公務員試験講座を利用して勉強する一方、試験では人物評価の面接試験が重視されることもあり、そもそも和歌山県庁が実際どのような仕事をしているのかを知らないといけないと思い、インターンシップに参加しました。実際に職員の方にいろいろ話を聞いていくなかで、県庁で仕事をしたいという思いがより強くなりました。皆さんも県庁職場ガイドなどを利用して、いろいろな職員の話を聞いて、自分が本当にやりたい仕事かどうか確認していただいて、また勉強の方に力を入れていただいたらと思います。

最後に受験を検討されている皆さんへ、和歌山県の仕事は決して楽な仕事ではないですが、和歌山県をよくしたい、和歌山県が好きだという思いがあれば、どこの職場であっても、やりたいことが見つけられるそんな職場かなと思います。私自身も国体の時などつらい時期もありましたが、同じ目標に向かってがんばれるチーム、職場で働いているということが日々仕事をしていく上で一番大事なことかな、楽しんで仕事ができるということかなと思います。
ありがとうございました。

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