先輩職員トーク 一般行政職2

先輩職員からのメッセージ(商工振興課 塩﨑主事)

説明会の写真

はじめまして。ご紹介にあずかりました商工振興課の塩﨑と申します。本日は、「先輩職員トーク」ということで、私のこれまでの県職員として経験してきたことをお話をさせていただきます。緊張しており、お聞き苦しいところ多々あると思いますが、よろしくお願いします 。
まず、簡単に自己紹介からさせていただきます。
私は県庁に採用されて7年目で、現在商工振興課という部署で仕事をしております。課として行っている業務は、2つのグループに分かれており、金融班では中小企業に対する融資制度や信用補完制度に関すること、金融機関等との連絡調整、最近では県内事業者のクラウドファンディング事業の認定等を行っています。そして商工支援班では商工会・商工会議所、中小企業団体中央会に対する運営費の補助や飲食などのサービス産業の市場開拓の支援、大規模小売店舗立地法等を所管しております。私は商工支援班で県内に39団体ある商工会・商工会議所の運営費を補助することで、地域の中小企業者の経営改善につながるよう支援をしています。

次に、これまでの職歴を紹介させていただきます。
私は関東の大学を卒業した後、生まれ育った和歌山県で働きたいとの思いから、和歌山県庁に就職し、まず税務課に配属されました。税務課に2年間在籍した後、公立大学法人和歌山県立医科大学の総務課に2年間、そして経済産業省の中小企業庁に2年間派遣され、昨年の4月から現在の商工振興課に配属されています。
それぞれの所属で経験した業務内容について詳しくご紹介させていただきますと、最初の税務課では、「ふるさと和歌山応援寄附」いわゆるふるさと納税の担当をさせていただき、和歌山県への寄附のご案内から寄附の申し出の受付、納付手続、お礼状の送付まで一連の業務すべてを担当していました。当時は和歌山県では寄附に対する御礼品を贈呈しない方針だったので、寄附者は約100名程でしたが、寄附をしていただく方々の和歌山に対する暖かい想いを感じることができて、やりがいのある業務でした。
入庁して感じたことは、1年目から自分の主担当の業務を与えられたことです。もちろん初めは何から手を付けていいのか分からず困ってしまうことがありましたが、指導係の先輩が担当業務のことだけでなく、公文書の作成から決裁という上司への了解の手続きなど細かなルールまで教えてくれ、フォローいただいたので、不安を感じることなく、業務に従事することができました。
次の所属は、和歌山県立医科大学の総務課というところでした。派遣と書いてありますが、和歌山県立医科大学は平成18年に大学法人化していたので、県の組織ではなく、派遣という扱いになります。初めての異動で、知ってる人がほとんどいない団体への派遣だったので、不安もありましたが、それ以上に様々な職種の方と知り合える機会をいただき楽しんでいたのを覚えています。
医大の総務課では、大学及び病院で勤務されている職員全員の給与計算や支払い事務を担当しました。勤務されている職員数や職種が多いにも関わらず、給与という性質上、支給される額に間違いがないよう確認する作業が毎月大変でした。最初は自分で確認したつもりでも、どこかで確認が漏れていて、誤った額を支給して、同僚に迷惑をかけたこともありましたが、2年の間に、細かいところまで正確に確認する力を養うことができたと感じています。
医大の次は、経済産業省の外局の中小企業庁に派遣され、昨年度まで2年間東京で勤務していました。先ほど人事委員会事務局から説明がありましたが、和歌山県庁では国の行政機関である省庁や他府県、県内市町村の他、海外や大学等にも職員が派遣されており、私は自分のキャリアアップに繋がると感じたので、省庁派遣を希望しました。
派遣された中小企業庁の創業・新事業促進課で、地域資源活用促進法という法律の改正や法律に基づく事業の認定・支援、そして販路開拓にかかる事業として、中小企業基盤整備機構という組織が主催の展示会やwebマッチングシステム、専門家派遣などの業務を担当していました。私の配属された課は約7割が出向者と多く、平均年齢が30代の若手職員が多い課でした。各地の地方公共団体や民間企業、金融機関から派遣された職員同士で意見を交わし合うことで、新しい考えや発見があり、とても貴重な経験ができましたし、今でも、関連する業務で連絡を取り合ったりと交流が続いています。
また、私が感じた和歌山県と国の機関である中小企業庁の業務の違いは、当たり前ですが「和歌山県の企業のため」ではなく、「日本全国津々浦々の企業のため」に仕事をすることに、カルチャーショックを受けました。全国の地域で様々な課題を抱える中小企業者の方がいて、その中でより多くの中小企業者の方にとって効果的な施策を実施することの難しさや、農業や教育など他省庁の所管業務が関連する際の連携の難しさも感じました。
そして現在は、昨年の4月から配属された商工振興課で、県内の商工会・商工会議所の運営費を補助する小規模事業経営支援事業費補助金に関する事務や小規模事業者の退職金となる小規模企業共済制度の周知や県内のネット販売事業者の支援を担当しています。県内の商工業者に詳しい先輩が多いので、日々勉強することばかりですが、来年度の新政策の立案に携わる機会を与えていただくなど、1年目から充実した経験ができていると感じています。

ここまで、私が経験してきた業務をご紹介しましたが、ここからは私が感じる県職員の魅力と今後の目標をお話します。
魅力として、まず、幅広い業務が経験できるところです。県庁には商工や農林、土木や環境、福祉といった様々な部署があります。人事異動で、どの部署にいくか分かりませんし、所属が変わるごとに一から勉強しなおす必要はありますが、新たな刺激を受けることができますし、自分のキャリアアップのためには欠かせないことだと感じています。
次に魅力として挙げるのは、仕事にやりがいがあるところです。この点については、性質は違えど、県職員以外の仕事でも同じことが言えるかもしれません。ただ、県庁の業務は、どのような業務であっても、「和歌山県を良くするため」という明確な目的に繋がっており、全てが和歌山県を支えるために必要な業務なので、やりがいのある業務が多いと思います。
最後に、職場環境の良さを挙げましたが、自分の業務に関わらず、相談や意見を出しやすい環境ですし、1時間単位の休暇も取得しやすく、仕事とプライベートを両立しながら働きつづけることができる職場だと感じています。
今後の目標と挙げていますが、私が仕事をする上で大事にしていることをお話します。まず、初心を忘れないことです。日々の業務に追われがちですが、和歌山県の役に立ちたい、良くしたいと思って県職員を志望した気持ちを大事にこれからも仕事をしていきたいと思っています。そして課題に対して、効果的な施策を提案できるように、幅広い業務を経験し、自分の経験や視野を広げていきたいと考えています。また、自分が先輩職員にしていただいたように、後輩職員の相談に答えられるような職員であるよう努めています。
最後に私から皆さんにメッセージですが、皆さんには色んな選択肢があり、その中の一つとして公務員を検討されているのだと思います。どんな仕事にも人には向き不向きがありますが、仕事の向き不向きを考え自分の可能性を狭めるようなことはしないでください。向き不向きより大事なことは、どんな仕事にも前向きに取り組むという姿勢だということを覚えておいてください。それでは、私からの先輩職員トークは以上です。また一緒に仕事をする機会があれば、気軽に声を掛けてもらえたらと思います。
ご静聴ありがとうございました。

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