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臓器移植について

『臓器提供意思登録システム』について

 インターネットを活用して臓器提供意思表示カードを普及することにより、カード所持者の一層の増を図るとともに、臓器提供に関する意思がより確実に確認されるようにするため、公益社団法人日本臓器移植ネットワークにおいて運用されています。


詳細はこちら → 臓器提供意思登録

『臓器移植』についてご存じですか?

●「臓器移植」とは

 私達の身体は心臓や肺、肝臓などの様々な臓器が調和して機能することによって維持されています。
 しかし、これらの臓器が何らかの原因によって正常な働きができない状態になることがあります。その
ような状態を臓器不全といい、我が国でも肝不全、腎不全などの臓器不全に苦しんでいる患者さんが多
数おられます。
 「臓器移植」とは、これらの患者さんの不全状態にある臓器を、血縁者の方々からまたは臓器提供者
(ドナー)の死亡後に摘出、提供された健康な臓器と入れ替え、機能を回復させる治療法のことです。
(前者を生体臓器移植、後者を死体臓器移植といいます。)
 ところが、死体臓器移植については、臓器のほとんどは、心臓が止まって血液の流れが止まると、
すぐ傷んでしまって移植に適さなくなってしまいますので、日本では、心臓が止まっても比較的傷み方
が小さい「角膜」と時間的にわずか余裕がある「腎臓」だけが、昭和33年(角膜)と、昭和54年
(腎臓)に死体から摘出できると、法律で認められていました。

●「脳死状態」から臓器の摘出・移植が可能に!

 そこで、「脳死」という状態が注目されてきました。
 脳全体が機能しなくなって、元に戻らない状態=「脳死状態」は、「植物状態」とは違い、自力で呼吸もできず、また痛みなどの刺激に対する反応もありません。
 しかし、現在の医療では、人工呼吸器などの機械の力で強制的に酸素を送り呼吸させ、心臓を鼓動させておくことができるようになりました。とは言えやはり長期間は無理で、多くは数日以内に心臓も停止してしまいます。
 そして、この「脳死状態」からであれば新鮮な「心臓」や「肝臓」などの臓器を摘出・移植できるのです。「脳死」=「人の死」とすることについては国会でも長い間審議がなされ、平成9年10月16日、臓器提供をする人に限ってこれを認めるとして、「臓器の移植に関する法律」(臓器移植法)が施行されました。 この法律により、日本でも、「心臓」や「肝臓」などを「脳死状態の者の身体」から摘出・移植することが可能になりました。
 平成11年2月、高知県で臓器移植法に基づく「脳死体からの臓器提供」が初めて行われ、その後も第2例、第3例・・・と提供があり、国民の多くの注目を集めたのはご承知のとおりです。

●提供する人と受け取る人

 日本でも本格的な歩みを始めた臓器移植ですが、臓器の提供を待つ人が数多くいる一方、これらの方のほとんどが移植を受けられないのが現状です。それは、臓器移植には、「免疫」という大きな問題があるからです。
 HLAという白血球の型の分類は130タイプ以上あるのですが、臓器を提供する人(ドナー)と提供を受ける人(レシピエント)との間でこの型ができるだけ一致しないと、移植された臓器が体内で異物とみなされ激しい拒絶反応を起こしてしまいます。そして、そのような相性のドナーがなかなか見つからないのが現状です。
 さらに、「脳死状態」となる人は死亡者全体の1%未満という限られた件数です。ですから、できるだけ多くの人がドナーカードなどで意思を表すことが、患者さんには大きな救いになるのです。

●「臓器提供意思表示カード」はお持ちですか?

 「臓器の移植に関する法律」が求める臓器の提供ができる条件のひとつに、本人の書面による生前の 意思表示がありますが、本人の意思表示と言ってもどのように書けばよいのかわかりません。
 そこで、作られたのが「臓器提供意思表示カード」です。
 この「カード」は、法律の条件を満たすように、また書きやすく、携帯しやすくしたもので、現在、全国的に広く普及しようとしていて、和歌山県でも、各市町村役場、保健所などに配備しています。
また、郵便局や一部のコンビニでも入手できます。最近は、運転免許証や保険証などに貼って使用す
る「臓器提供意思表示シール」も交通センターや社会保険事務所に置いています。
未成年の方でも15歳以上であれば意思表示はできます。関心のある方は、一度「カード」や「シー
ル」を手にして下さい。

アイバンク、腎臓バンクとは

 アイバンク、腎バンクとは厚生労働大臣の許可を得て、あらかじめ、死後に眼球や腎臓を提供してくださる意思のある方を登録したり、角膜や腎臓の提供があった場合の関係機関との連絡調整などを行う機関で、角膜移植、死体腎臓移植を進めていくのに欠かせないものです。
 公益財団法人わかやま移植医療推進協会は、和歌山県内の、角膜疾患で視力を失っている人や、血液透析で生命を維持している腎不全の方々に、その根治療法である角膜移植や腎臓移植の機会を効果的に得られるようにするために設立された、眼球と腎臓両方のバンクを運営している団体です。
 この協会は県や市町村、関係団体、趣旨に賛同された方々により設立され、基本財産の運用益や寄付
金などにより運営されています。

眼球の提供登録のお願い

 県内には、多数の視覚障害者が角膜移植を待っています。
 公益財団法人わかやま移植医療推進協会では、これらの移植を望む方々のために、眼球の提供登録をお願いしています。
 登録方法は、申込書に住所、氏名等必要事項を記入して、協会あてに郵送していただくだけです。申込書など詳しいことについては、協会あてお電話して下さい。登録が済みますと、登録カードをお送りします。なお、申込書は各保健所にもあります。

角膜移植とは

 角膜とは、眼球のいわゆる「黒目」と呼ばれるところの表面部の、厚さ0.5ミリメートルほどの透明な膜をいいます。
 もし、この膜が何らかの病気で濁ると、すりガラスを通してものを見るのと同じように見えにくくなったり見えなくなってしまいます。
 この濁った角膜を透明な角膜と取り替える手術を、角膜移植といいます。
 移植に用いる角膜は、透明であれば、高齢の方からでも近視や乱視でも使用できますが、生命に危険のある感染症に罹っていないなど、安全性が確認されなければ使用できなくなっています。
 ちなみに、死後あまり時間の経たないうちに摘出された良好な角膜を使用すれば、視力を回復される
方は90%以上になります。

腎臓移植とは

 腎臓は、握りこぶしぐらいの大きさで、そら豆形をしていて、背部に左右一対ある臓器です。血中の不要な老廃物を尿として排せつする働きをしています。
 腎臓の病気は、自覚症状がないうちに徐々に進行するものが多く、悪化すれば腎臓は働きをやめてしまう場合があります。
 この腎臓が働きをやめた状態を腎不全といいます。
 以前は腎不全になると尿毒症を引き起こし死に至る病気でしたが、現在では血液透析の進歩で生命を維持することが可能となりました。
 しかしこの透析療法も、すべての腎臓の機能を代行できるわけではなく、しかも週2~3回、1回あたり4~5時間を要し、厳しい食事や水分の制限があります。
 透析療法以外の腎不全の治療法として、腎臓移植があります。
 腎臓移植は、腎不全の患者に健康な腎臓を移植し、健全な腎機能を回復するものです。
 移植される腎臓は、健康な親族から1つの腎臓をもらう場合と、事故や急病などで死亡された人から、善意により提供を受けるものとがあります。前者を生体腎移植、後者を死体腎移植といいます。
 拒否反応を抑える薬剤の開発や、血液の検査を詳しく行うことにより、腎臓移植の成功率も著しく向上しています。

角膜移植、死体腎臓移植を受けるには

〈角膜移植〉
 角膜移植を希望する方は、あらかじめ移植を行う医療機関に登録しておかなければ、受けることはできません。詳しくは、日本赤十字社和歌山医療センター眼科か和歌山県立医科大学附属病院眼科まで。
 また、お近くのかかりつけの眼科医にも御相談ください。

〈死体腎臓移植〉
 死体腎臓移植については、公益社団法人日本臓器移植ネットワークに登録しておく必要があります。
 登録するには、あらかじめ血液を採取して白血球等の型を調べておく必要があります。これは、移植の際の拒絶反応をできる限り小さくするため、提供者の腎臓との適合性がより高い患者を選択するためです。
 詳しくは、和歌山県立医科大学附属病院泌尿器科または日本赤十字社和歌山医療センター第1泌尿器科まで随時御相談ください。
 また、かかりつけの透析の主治医に御相談ください。

財政援助のお願い

 公益財団法人和歌山県角膜・腎臓移植推進協会では、視覚障害者や、腎不全患者の福祉という社会的使命を受けながら、医学の進歩に貢献していますが、運動を進めていくのに篤志の方々よりの御理解と御援助でなんとか賄っています。この財団の事業に理解をいただき一層の援助をお待ちしております。

  • 公益財団法人わかやま移植医療推進協会事務局
    〒640-8268 和歌山市広道20番地 第3田中ビル6階603
    TEL.073-424-7130
    FAX.073-499-5812

  • 和歌山県立医科大学附属病院   073-447-2300(代)
  • 日本赤十字社和歌山医療センター 073-422-4171(代)