「特集」節電と熱中症予防
「特集」節電しながら熱中症を予防しましょう
今年の夏も猛暑が予想されます。
また、電力不足も予想されています。
そのため、節電対策として、オフィスや店舗、さらには家庭でもエアコンの設定温度を高めにすることが多くなりそうです。
そこで、熱中症への備えが例年より重要になってきます。節電を意識し過ぎて健康を害することがないよう、適切なエアコン使用が必要です。
熱中症を予防しつつ、節電しながらエアコンを効果的に使う方法をまとめてみました。
節電しながら熱中症を防ぐ、エアコンのかしこい使い方
- 温度や湿度に注意して、エアコンを使いましょう
- エアコンを使う部屋に工夫をしましょう
- エアコンプラス扇風機で冷気の効率利用
- 室外機の使い方をマスターしましょう
- エアコン以外の冷感グッズで涼しく
- こまめな「水分補給」を
温度や湿度に注意して、エアコンを使いましょう
- エアコン使用による室温は28度を目安にしましょう
熱中症は、個人の状況や体調などにもよりますが、一般的に気温30度を超えるあたりから、死亡率が増え始めます。
室温は28度を目安にしましょう。 - 気温が低くても、湿度に注意が必要です
気温が低くても、湿度が高ければ、汗が蒸発せず体温が下がりにくくなることから、熱中症にかかりやすくなります。
湿度が高い日は、扇風機で風通しを良くしたり、除湿を行うことが必要です。
参考 環境省熱中症予防情報サイト (外部リンク)
和歌山県の「暑さ指数(WBGT)」の推計値を確認できますので定期的に見てみましょう。
「暑さ指数(WBGT)」とは、気温、湿度、輻射熱によって算出される熱中症予防のための指標です。
エアコンを使う部屋に工夫をしましょう
- 家の中で、エアコンを使う部屋を決めましょう
居間やリビングなどエアコンを使う部屋を家のなかで一つ決めて、そこに家族が集まりましょう。
部屋ごとにエアコンを使うよりずっと節電になります。 - エアコンを使う部屋の模様替えをしてみましょう
エアコンを使う部屋が広ければその分電力が必要です。
広い部屋は間仕切りで仕切ったり、家具の配置を変えて、冷気が届く範囲を狭くする方法も効果的です。 - 部屋には「カーテン」プラス窓の外には「すだれ」や「よしず」
熱中症は、輻射熱(日差しの強さ)にも注意をする必要があります。
部屋の窓にカーテンをつければ、直射日光を防げます。
また、カーテンは部屋の温度を上げないようにすることもできます。
ただし、室内のカーテンは、窓との間に太陽の熱をためてしまいますので、カーテンに加えて、窓の外にすだれやよしずなどを設置すればさらに効果的です。
エアコンプラス扇風機で冷気の効率利用
エアコンは団扇や扇風機とあわせて使うと体感温度が下がり、涼しく感じられます。
また、冷気を部屋全体に行き渡らせることができ、エアコンの節電にもなります。
扇風機を部屋の上方に向け風を送れば、さらに冷気が広がっていきます。
室外機の使い方をマスターしましょう
室外機の対策も必要です。
室外機の周りに物を置かない、風通しを良くする、よしずを設置して日陰にするなど工夫をしましょう
エアコン以外の冷感グッズで涼しく
- 氷枕など「冷感グッズ」を使ってみましょう
寝苦しい夜は、氷枕や保冷ジェル、冷感シーツや冷感敷きパッドなど、冷感グッズを使用することも効果的です。
冷やしすぎないよう、タオルを重ねて温度の調節をしましょう。 - 日中は、衣服にも注意しましょう
汗をよく吸収し、体にべたつかない風通しがよい白い生地の服など、日中過ごす際の衣服にも注意してみましょう。
最近は、冷感生地の衣服も市販されていますので、活用してみるのも一つの方法です。
こまめな「水分補給」を
常に水をそばに置いて、のどの渇きを感じる前に、こまめに水分をとるように心がけましょう。
入浴前後や就寝前、起床時にもコップ1杯程度の水分補給をしましょう。
乳幼児やお年寄りには、周囲の人が目配りし、水分をとるよう促しましょう。