スポーツ偉人伝 湯元進一


湯元進一の写真
レスリング競技
1984(昭和59年)生
湯元 進一
( ゆもと しんいち )
 
 和歌山県和歌山市で生まれ育つ。和歌山市立西脇小学校3年生の時、元レスリング選手であった父の勧めで、双子の兄、健一と一緒に和歌山ジュニアレスリングクラブでレスリングを始める。小学校時代は、全国大会などで目立った成績は残していないが、中学校時代に全国中学生レスリング選手権大会において3年生で第3位と成績を残した。和歌山県立和歌山工業高等学校に進学し、2年生でインターハイと国体で優勝し、3年生で全国選抜大会で優勝するなど全国トップレベルの選手となり、拓殖大学へ進学。大学1年生でJOC杯3位、インカレ2位、全日本大学選手権で第3位となり大学トップ選手の仲間入りを果たす。3年生では、国民体育大会に兄健一選手と和歌山県代表として出場し同時優勝した。4年生では、ダンコロフ国際大会で優勝するなど日本を代表する選手に成長。大学卒業後、自衛隊体育学校に入校しロンドンオリンピック出場を目指した。2008年には、全日本選抜選手権と天皇杯で優勝しロンドンオリンピックの最有力候補となった。2010年のアジア選手権では、前年の世界チャンピオンを破っての優勝を飾った。2011年にも全日本選抜大会、天皇杯を制しロンドンオリンピック予選の日本代表選手となる。2012年にロンドンオリンピックアジア予選に出場し、2位となり出場権を獲得。日本代表選手に選ばれ、双子の兄、健一選手と日本レスリング史上初となるオリンピック同時出場を果たした。オリンピックでは2回戦、3回戦と順調に勝ち進んだが、準決勝で惜しくも敗退した。3位決定戦では、自分本来の試合運びでブルガリアの選手に勝利し見事に銅メダルを獲得した。
同じく60キログラム級で出場していた兄健一選手は、惜しくも3位決定戦で敗退し5位となったが、日本オリンピック史上初となる双子でのオリンピック銅メダリストとなった。。