1920年（大正9年）和歌山市に生まれる。和歌山中学校（現：桐蔭高校）から立教大学へ進学し、四年次には監督兼選手として活躍。その後、兵役に服し中国で終戦を迎える。復員後、社会人チームの八幡製鉄、全京都を経て社会人野球の別府星野組に入団。選手兼監督を務め、第20回都市対抗で優勝を果たす。その後、1949年に毎日オリオンズに入団。プロ入り時には既に30歳であり、選手としてのピークは過ぎていたが、一塁手の定位置を確保し、チームの日本一に貢献する。1952年には主将、1954年に兼任コーチを務め、1955年限りで引退。球団から指導力を評価され、翌年から3年間二軍監督を務める。1959年には一軍のヘッドコーチに就任し、その翌年の1960年に大毎監督に就任。統率力に優れ、就任するやリーグ優勝を飾るが一年で監督を辞め、いったんマスコミ関係に就職するも翌年には阪急のコーチとして野球界に復帰。1963年阪急の監督に就任する。しかしすぐには結果が出ず、一度は球団代表と選手達を相手に監督信任投票を行うなど苦悩したが、その苦労が実り、監督就任5年目の1967年に阪急球団を初優勝に導く。その頃の阪急は常勝軍団に姿を変え、その後も5回のリーグ優勝を達成する。阪急での監督生活11年のシーズン終了後の1973年に勇退するも、まだ野球への情熱は冷めやらず、同年秋に近鉄に入団する。そして1974年から監督となり、就任6年目にして近鉄を初優勝に導いた。翌年も優勝し、1981年に監督業を勇退。監督歴20年間で阪急・近鉄を初優勝させるなど、8度のリーグ優勝を達成し、闘将と呼ばれた。その後関西テレビやスポーツニッポンで野球解説を務め、2004年を最後に勇退。1988年には野球殿堂入りを果たした。 |
