スポーツ偉人伝 田中佑典


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体操競技 競技者
1989(平成元年)生
田中 佑典
( たなか ゆうすけ )
 
 和歌山労災病院で産声を上げ、和歌山市立紀伊小学校に入学、紀伊中学校、和歌山県立和歌山北高等学校を経て順天堂大学に進学。卒業後、コナミスポーツ&ライフ体操部に所属。
 体操一家の末っ子であり、小学校1年生から体操競技を始め、4年生から専門的な練習をし始めた。小学校6年生で全日本ジュニアBクラス優勝、ナショナルジュニアに選抜される。UWWカップ、アジア体操競技選手権大会等のジュニア期より海外に遠征し活躍する。2006年には田中兄弟の中で最も早くナショナル入りを果たす。
 2007年(高校2年)のワールドカップシリーズ・コトブス国際で鉄棒2位に入り、国際ジュニア体操競技選手権大会(横浜)では、個人総合優勝を果たす。この年に、右手首舟状骨の疲労骨折になり、セラミックで固定する手術を受け、リハビリの辛さを経験した。現在も手首には入ったままである。
 2008年、順天堂大学に進学し1年生ながらチームレギュラーとして全日本学生体操競技選手権大会に出場。団体優勝に貢献する。
 2011年(大学4年)和歌山県で開催された全日本学生体操競技選手権大会では順天堂大学団体優勝、個人総合優勝する。同年、東京で開催された「2011世界体操競技大会」に出場。兄の和仁、姉の理恵と末っ子の佑典が揃い、「体操田中3きょうだい」のことばも生まれた。日本男子団体では銀メダルに輝いた。
 2012年、ロンドンオリンピック出場。3きょうだいでの出場は、同一競技で男女のきょうだいが同一オリンピックに出場するのは日本オリンピック史上初である。世界でも例がない。日本男子団体銀メダルを獲得。種目別平行棒8位。