スポーツ偉人伝 三浦 利枝子

三浦さん3

氏名  三浦 利枝子 (みうら りえこ)

生年  1951年(昭和26年)

競技  なぎなた

区分  功労者

 鳥取県米子市に生まれ、昭和49年3月大阪体育大学を卒業後、同年4月和歌山信愛女子短期大学附属中学校・高等学校教諭として奉職した。その後、平成24年3月に退職するまで38年の長きにわたり、学校教育及び体育・スポーツの指導に打ち込んだ。

 教諭在任中はなぎなた部を創部し、指導者として、数多くの全国大会出場者、世界大会出場者を育成し、全国高等学校総合体育大会個人・演技・団体優勝や国民体育大会演技・団体優勝などの実績を残し、本県におけるなぎなた競技の競技力向上に大きく貢献した。また、こうした指導者としての手腕が高く評価され、和歌山県スポーツ賞(優秀指導者賞)や日本体育協会・日本オリンピック委員会創立100周年記念事業功労者賞を受賞している。

 長年の指導実績や経験に加え、なぎなた「教士」の称号を有し、全日本なぎなた連盟理事を務めるとともに、平成5年からは全国高等学校体育連盟なぎなた専門部で活躍し、全国高等学校なぎなた選手権大会のテレビ中継の解説を行った。また、平成21年に和歌山ビッグホエールで開催された第13回エンジョイなぎなた全国大会では大会運営の中心となって尽力し、全国からなぎなた競技者を集め、大会を成功に導いた。現在もなぎなた競技の更なる活性化と競技力向上に努めるとともに、後進の指導者育成に尽力している。

 さらに、昭和49年12月から現在に至るまで和歌山県なぎなた連盟理事長、平成25年4月からは同連盟の強化総括責任者を兼務し、競技人口の少ない本県におけるなぎなた競技を全国水準に引き上げるため連盟の中心的な存在として尽力し、第69回(平成26年度)国民体育大会では初の競技別総合優勝、第70回も競技別総合優勝を果たし2連覇を成し遂げ、本県同競技の普及と競技力向上に貢献している。

 また、平成12年4月から平成23年3月まで和歌山県体育協会常任理事として各種スポーツ事業の振興や普及にも尽力し、平成24年に和歌山県教育功労章を、平成27年度に生涯スポーツ功労者表彰(文部科学省)を受賞した。