スポーツ偉人伝 南 正晃

南正晃1

氏名   南 正晃(みなみ まさあき)

生年   1940(昭和15年)

競技   陸上

区分   功労者

  和歌山市に生まれ、1965年住友金属株式会社に入社、同年12月住友化工株式会社に出向し、昭和42年から同社の陸上競技部監督に就任。1991年4月から1999年3月まで日本生命陸上競技部監督として指導に打ち込み、企業スポーツの振興に寄与してきた。

 この間、同人は、指導者として卓越した技量と指導力を発揮し、名古屋国際女子マラソンの優勝者の輩出や全国実業団対抗女子駅伝で優秀な成績を収めるなど陸上競技を通して選手の強化・育成と競技力向上に大いに貢献した。

 和歌山陸上競技協会強化部長在任中は、自ら監督として全国都道府県対抗女子駅伝で5位入賞の実績を残した。理事長・副会長在任時には、和歌山投てきカーニバル大会や日本グランプリシリーズ第一戦・日本選抜和歌山大会など各種全国大会を誘致し、自ら陣頭に立って大会運営にあたり成功に導いた。

 スポーツを通じて青少年の健全育成を目的とした陸上競技大会を開催し、県内での陸上競技の普及、振興とともに、高い理想と強靭な心身を備えた青少年の育成に永年尽力し、数多くの優秀選手を育成している。同人の秀でた手腕と情熱は、県内のジュニアの競技力を著しく向上させ、本県のスポーツ振興並びに競技力向上に果たした功績は大きい。

 また、審判講習会を積極的に開催し、公認審判員の養成と審判技術の向上に大いに貢献するなど同協会の役員として組織の強化に尽力し、長年にわたり本県陸上競技界の発展に寄与している。

 1980年から社団法人和歌山県体育協会評議員、理事及び常任理事として、本県スポーツの普及・振興と競技力の両面から積極的な提言を行い、2012年より公益社団法人和歌山県体育協会となってからは副会長として、加盟団体の指導や未普及競技の育成と各団体への助言など組織基盤の強化に尽力している。

 特に、第70回国民体育大会(紀の国わかやま国体)では、選手団副団長に就任し、選手団の中枢を担い重責を果たした。また、和歌山県競技力向上対策本部においては、強化育成・指導者専門委員会委員長として、優れた指導者の養成・確保及びジュニアからの一貫した指導体制を基盤とした組織的・計画的な強化施策に積極的に取り組み、目標である国体男女総合優勝を達成し、天皇杯獲得に大いに貢献した。

 2016年度秋の叙勲(旭日双光章)を受章されている。