ヨハネス・クヌッセン機関長の遺徳を顕彰する決議
 
 昭和32年2月、デンマーク船エレンマークス号ヨハネス・クヌッセン機関長は、本県日の岬沖で遭難した日本国民を救おうとして殉職した。自らの命を省みない勇敢で人類愛に満ちた機関長の行動は、本県のみならず広く国民の尊敬と賞賛を集めてきたところである。
 地元日高地方では、「ヨハネス・クヌッセン遺徳顕彰会」が中心となって、紀州灘をのぞむゆかりの地、美浜町日の岬の高台に記念碑や胸像を建立、遺体が漂着した田杭地区では供養塔などが建てられ、これまで50年間にわたって、命日における献花や記念祭などが行われてきている。
 また、2002年FIFAワールドカップで本県がデンマーク代表チームのキャンプ地となったことを契機に、これらの史実が改めて脚光を浴び、その後、デンマーク体操チームの来県、本県高校生選抜サッカーチームのデンマーク派遣、市民団体等による「コムサ・デンマークカップ」の開催等々、様々な交流活動が展開され、本県とデンマーク王国との友好・親善はかつてない広がりを見せている。
 本年は機関長没後50年に当たり、8月には、デンマークの故郷フレデリックハウンの市立バンスボー博物館にクヌッセン記念コーナーをオープンする計画が進められている。また、秋には、美浜町で殉難50周年記念祭が開催される予定である。
 こうした中、和歌山県議会として、改めてクヌッセン機関長の勇気を讃えるとともにその遺徳を後世に伝えるべく、ヨハネス・クヌッセン機関長の遺徳を顕彰し、もって、本県並びにデンマーク王国の一層の発展と友好を期するものである。
 
 以上、決議する。
 
  平成19年3月7日
 
                         和 歌 山 県 議 会