県議会の活動

 午後一時三分再開
○議長(町田 亘君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
○議長(町田 亘君) 質疑及び一般質問を続行いたします。
 47番和田正人君。
 〔和田正人君、登壇〕(拍手)
○和田正人君 通告に従いまして、四点にわたってご質問と提言をさせていただきたいと思います。
 まず、一点目のコスモパーク加太に関連してでございます。
 このコスモパーク加太の土地利用について、私は平成二年十二月議会、平成四年二月議会、平成五年六月議会、平成七年二月議会、平成八年二月議会、それぞれこの本会議場において提言をさせていただきました。特に、政府開発援助──ODAと言われておりますが──の窓口とその施設を誘致すること、常設展示館を建設すること等により海外援助の具体的な人、物、金、情報がこの窓口を通して進められるようにすることが、関空と和歌山を結び、県内の自然、温泉、先人の残された文化遺産を最大限生かせる誘客策となり、波及効果の大きさからも、多数の省庁にまたがるとはいえ、地方分権の具体的な取り組みとして困難を承知で他府県に先駆けて組織の一部でも誘致をする名乗りを和歌山県として上げられるよう強く提言いたしました。その都度、仮谷前知事、西口知事から答弁をいただきましたが、今、長引くペルー大使公邸での人質事件を考えるとき、改めて問われている海外援助のあり方について思いをいたすものであります。
 また、別の観点から、土地売却の前提ではなく、賃貸方式の採用により参加企業の経営条件をより幅広く求められるのではないか、賃貸による収入によって土地開発公社の金利負担を軽減していく手段ともなるがとの提言もいたしました。平成五年六月議会では、将来の有効活用のため県有地として一部を買い取っておくことも検討されるよう申し上げました。
 一方、平成四年度予算で十八億円、平成五年度、十四億五千五百万円、平成六年度、十五億円、平成七年度、十億六千四百万円、平成八年度、上期・下期で計八億五千二百万円を貸し付け、累積額は六十六億七千百万円の予算となっているわけであります。平成九年度においても八億八千七百万二千円を計上されていることに対して、現状から判断して基本的に賛成でありますが、この県政の大きな宿題となっている土地利用について、知事の決断をすべき時期が来ているのではないか。大阪湾ベイエリア計画に参画する和歌山県の柱とすべき地域であり、早期に事業着手を促進しなければならない紀淡連絡道の和歌山のかなめとして準備しなければならない地域であることなどを考慮し、さらに、全体構想実現に動き出した関西国際空港のインパクトなど二十一世紀の県益を展望し、私は昨年二月定例会において、具体的な取り組みとして現地の幹線道路施工に関連し、ゾーン整備について提言をいたしました。それは、和歌山ドーム人工スキー場建設が発表されて以来、この規模のみでは土地利用の点にしかならないため、和歌山ドームの周辺に民間レジャー産業に呼びかけてレジャー空間としてのゾーンを面整備することがより多くの誘客手段となること、人工スキー以外のレジャーを楽しみ体験する面が整備できれば老若男女を問わず幅広い誘客が対象となるメリットがあること、土地売却の前提ではなく賃貸方式も検討され、その収入によって土地開発公社の金利負担を軽減する手段としてはと提言をいたしたところであります。
 また、大学と医療機関の誘致を具体的な内容としてその考えを申し上げました。特に大学誘致については、私個人の立場から水面下でお世話をさせていただいた経過についてもご紹介いたしました。そのときの知事答弁をご紹介いたしますと、「現時点では、平成七年秋より着手いたしておる幹線道路網整備によって東西にほぼ二等分されるコスモパーク加太の西側区域には、スポーツ・レクリエーション、リゾート・観光、国際交流に係る施設立地を推進して交流型エリアとしての整備を、また東側区域につきましては、居住を基本としながら、研究等の企業活動あるいは公共施設等の場としての定住型エリアとしての整備を目指してまいりたいと考えておるところでございます。 今後の施設立地に向けての誘致活動の成果を踏まえながら、公共的利用としての総合運動公園を含め、スポーツ・レクリエーション施設整備に向けての取り組みも進めてまいりたいと考えております」、大学誘致については、「大学は、単なる高等教育機関としてだけでなくて、地方産業界など地域社会に果たす役割は大変大きいと思っております。県内の大学等の高等教育機関の充実は和歌山県の発展にとって欠くことのできない課題であると考えておりまして、特色ある大学等の整備を推進してまいりたいと考えております。 コスモパーク加太への大学誘致につきましては、今後とも積極的に取り組んでまいりたい」、以上が知事答弁であります。
 関連して、企画部長答弁をご紹介いたしますと、「コスモパーク加太につきましては、一部和歌山市の所有地もございますが、大部分は県土地開発公社の所有地となっています。 この所有地の賃貸利用についてでありますが、公有地の拡大の推進に関する法律、いわゆる公拡法に基づいて設立された県土地開発公社所有地の運用につきましては、その法の趣旨により、長期に及ぶものや堅固な建物を建設する等を内容とする土地の賃貸については一定の制約がございますが、保有土地の管理、有効利用の観点から基本的には賃貸が可能でございますので、今後の立地施設の誘致活動を行う中では賃貸等による土地の有効活用についても対処してまいりたいと考えてございます。(中略)コスモパーク加太計画の推進といった点や将来の公共用地の確保といった観点から、県有地としての先行的な買い上げについては関係部局と協議を重ねながら取り組んでまいりたいと考えてございます。(中略)コスモパーク加太への大学誘致の実現に向けては、今後とも関係の方々のご意見を十分に賜りながら、和歌山市と連携を図り、積極的に取り組んでまいりたいと考えてございます」、省略した部分もございますが、基本的な部分の答弁をご紹介いたしました。
 その後の経過について、過日、尾崎和歌山市長と私は面談をいたしまして、この大学誘致について、官の協力とりわけ地元和歌山市の役割と協力について強く要請してまいりました。和歌山市の現状は財政的にも余裕のない厳しい状況であることは理解できますが、二十一世紀の和歌山を考えるとき、コスモパーク加太に大学の誘致が実現をすれば、はかり知れないメリットを生むことでしょう。第一期の構想として学校側は一学部三学科を計画しており、学部は総合社会政策学部、学科は観光産業学科二百人、人間福祉学科百三十人、仏教学科三十人を目途に、開設二年ないし三年後の第二期構想として二つの学科にそれぞれ政策研究所を併設する構想も持っているようであります。前提となる条件は、福山平成大学の公私協力方式で進めたいこと、第一期の敷地約五万坪を基本に、県並びに和歌山市に大学誘致委員会(仮称)を設立してほしいとされているところから、昨年秋から県、和歌山市の企画部を中心に誘致のための研究会を持っていただいてきたところであります。
 昨年二月定例議会で提言して以来、約一年を経過した今日の大学誘致に関する決断とその状況について、知事並びに企画部長の答弁を求めるものであります。
 関連して、和歌山ドーム計画の現況についてもあわせお答えいただきたいと思います。
 さらに、コスモパーク加太の将来に欠くことのできない拠点とも言える請願駅・和大新駅の建設促進に県としての取り組みが十分になされているのかどうか、また懸案であります東西幹線道路の現状について、企画部長の答弁を求めるものであります。
 二点目の、大阪オリンピック誘致に関連をしてということでお伺いいたします。
 大阪府議会の要請もございまして、今議会で全会派の賛成で大阪オリンピック誘致促進の意見書を提出する予定であり、近畿各府県の協力が欠くことのできない二〇〇八年に向けたこのオリンピック誘致は、顧みますと平成元年二月定例会において私は、前年に開催されたソウルオリンピックの状況報告とともに、一九六四年(昭和三十九年)に開催された東京オリンピックが果たした役割、新生日本を世界にアピールした実績、準備期間五年間を含め一都四県三十三会場での各競技の効果、九十四カ国・七千人の選手代表団の参加の様子、その受け入れ整備に、当時の投資で大会運営費や施設整備費等の直接費用が約三百億円、道路整備や新幹線建設を中心とした間接投資が約一兆円であったこと、参考までに、これら公共投資は数年前から実施され、その内容は、東海道新幹線工事、地下鉄整備、道路整備、上下水道整備、宿泊施設整備、放送・通信施設整備、私鉄の都心乗り入れ工事、清掃施設整備、中央線と環状七号線との立体交差工事、東京国際空港整備、隅田川浄化、横浜港整備等、実に多岐にわたって投資による整備が進められ、約五年間の公共投資額と波及効果額の総額は当時の金額で約二兆四千八百億円と試算されたことを紹介いたしました。このことが、その後の国際都市東京、一極集中の東京を具現する基盤づくりになったことは否定できないでしょう。
 私は、平成元年二月議会で仮谷前知事に、関空開港を機に近畿圏でオリンピックを誘致することを知事会議で提唱されるよう提言したのであります。あわせて私は、当時の宇野関経連会長にも、このオリンピック誘致について民間からの協力をお願いした経過があります。
 二〇〇八年の誘致を目途に大阪市と横浜市が名乗りを上げている現状から、周辺自治体住民がこぞってこの誘致に最大限の協力を具体的な行動として起こしていかなければ、誘致実現は困難だと思います。大阪湾ベイエリア構想のグランドデザインの一つの柱として盛り込まれているこのオリンピック誘致に、和歌山県としてどう参画するのか。東京の例を見るまでもなく、社会資本整備を進める絶好のチャンスでありますが、誘致運動に参画することは具体的なインパクトを受けることでなければ意味がありません。和歌山として競技種目を一部引き受ける、誘致をする積極的な姿勢を持ちつつ大阪市に協力をすることについて、また、誘致が実現することになれば、和歌山の持つ魅力を世界に発信する機会でもあります。おくれている社会資本整備を年次計画で進めること等について、知事並びに教育長の答弁を求めるものであります。
 三点目に、吉礼バイパス開通に関連してということでお伺いいたします。
 昨年十二月六日に、県道和歌山橋本線吉礼バイパスが開通いたしました。国道二十四号の代替道路として早期改良が望まれていたところであり、吉礼トンネルを含めて事業費二十五億円をもって完成し、開通後は、円滑な車両走行はもとより、地域住民の住環境や利便性の向上に大きく寄与しているわけであります。
 平成元年二月議会において私は、具体的な問題として、和歌山市内とりわけ中心部から阪和高速へのインターが無理であれば、簡易なランプ形式のインターの設置を早急に検討されたいと提起いたしました。当時の状況として、市内への進入路、環状的な機能を持つ道路がないため市内の東西を横断する道路の整備がおくれていること、東部からの交通と南を結ぶ道路が整備されていないことから森小手穂地内から県道和歌山野上線と接続するランプを設置されたいこと、東には前年春供用された和歌山橋本線と接続が可能であり、貴志川住民はもとより那賀郡の発展に寄与するのみならず、企業立地の促進、団地活用に大きく役立つものであること、また西には、国体道路との接続により紀三井寺競馬場跡地の医大、マリーナシティとの関連もあって将来有効なランプとして期待されること、料金の取り扱い、インターの区間距離、建設に伴う財源問題、あるいは地元和歌山市の事情等、検討すべき課題は十分理解していますけれども、吉礼バイパスが開通した今、この実現が大きなメリットを生むことは確実であります。海南・吉備の四車線化、南への延伸など、和歌山の幹線道路が整備されていく二十一世紀に向けて、県都和歌山市の中心部から、那賀郡から接続するランプの建設について積極的な答弁を土木部長に求めるとともに、建設促進に向けて具体的、効果的な行動は何か、伺うものであります。
 四点目は、代船建造設計委託に関連してであります。
 この問題は、地元勝浦に関係をする先生、東牟婁郡の先生などがいらっしゃいますから大変失礼に当たるかもしれませんけれども、いろいろと心配をした点がございますので、あらかじめご了承いただきたいと思います。
 平成九年新年度予算のうち、老朽化が著しい漁業取締船みさきの代船建造の設計委託として三百六十三万八千円を水産課で計上されていることに関連して、懸念される問題について質問をさせていただきたいと思います。それは、県が発注し、昨年九月十九日進水、十一月二十二日竣工した和歌山県の漁業調査船きのくにに関係する問題であります。
 本年二月十九日夕刊に、「造船会社『勝浦船渠』和議を申請」という見出しの報道がされました。記事の内容は、「日本有数のマグロ基地、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町の造船会社『勝浦船渠』──通称・勝浦ドック──(山下浩司社長、資本金二千四百万円)が十八日、和歌山地裁新宮支部に和議を申請し、事実上、倒産した。二〇〇カイリ漁業規制などによる遠洋のマグロ漁の不振で船主からの集金が焦げついたのと、昨年十一月に経営破たんした阪和銀行(本店・和歌山市)の影響で資金繰りが悪化したとみられる。 東京商工リサーチ和歌山支店によると、負債総額は約二十九億五千万円。一九三六年──昭和十一年であります──創業で、紀南地方では大手の造成所。従業員約三十人。最近はマグロ、カツオ漁船の新造受注がほとんどなく、貨物船への転換などでつないでいたという」、以上が朝日新聞夕刊の記事内容であります。
 遠洋漁業の不振に対する対応など、私の後の木下秀男先生が提言されるようになってございますけれども、平成六年度予算で調査費を計上、平成七年入札の結果、漁業調査船きのくには勝浦ドックが受注したのであります。建造費六億四百六十一万円、契約平成七年十月三日、完成平成八年十月二十二日で、この県が発注した調査船きのくにを建造した勝浦ドックは、戦後、冷凍マグロの技術進歩とともに近海・遠洋漁船の建造ブームに乗り、昭和四十年代後半より昭和五十八年まで、三十九トン型マグロ漁船を中心に多くの新造船が進水したようですが、外国船とりわけ韓国、台湾の搬入が増加、バブルの崩壊、魚価の低迷、また漁獲量減少による航海の長期化等で遠洋漁業の業績悪化は全国的にも厳しく、建造、検査、整備ドック、外地修理等の支払いの長期化が造船所の経営を圧迫してきたのが現状のようでございます。県発注に伴う措置には、契約後の前払い、出来高払い、完工後の精算払いがあるようですが、この調査船きのくにの支払い経過について、また入札発注時の信用度調査はどうであったのか、伺うものであります。
 調査船という性格からも、船本体の建造費より航海計器、無線装置、調査観測機器等の費用が大きいと思いますが、これらのメーカーや納入業者では代金を受け取っていないところが、約八千万円をトップに数社あるようであります。和議申請後、これらメーカーでは、「勝浦ドックに信用不安があったけれども、県発注の官庁船建造であるから大丈夫だろうと納入した」との声がありました。民対民の単なる商取引で発注者の県には責任がないという事態でありますけれども、和歌山県の信用という点ではいかがなものか。平成八年十一月十一日に七千四百三十万円の精算払いを受けた後、約三カ月で和議申請をするという常識的には考えられない経営内容であったとすれば、発注時の信用度チェックのあり方や一〇〇%かぶっている債権者の立場や言い分は一体どうなるのか。新聞報道のように阪和銀行関連ということであれば、メーン銀行と言われている百五銀行との関係はどうなっているのか。
 不振が続いている和歌山県のマグロ漁船も、最盛期には遠洋、近海、小型を含め九十数隻を数えたと言われています。勝浦ドック関連の倒産が数社あると言われ、現在、操業稼働中の船を持つ事業主も含まれているのであります。今後の検査、整備、修理等はどうなるのか、県内産業の危機に具体的な政策が必要だと考えますが、いかがでありますか。
 また、きのくにを建造した勝浦ドックの現状から見て、官庁船に対する一年後の保証ドックはどうなるのか。別のドックでチェックをする事態になれば新たに予算支出を伴うことが考えられますが、この場合どうされるのか、お伺いするものであります。
 以上のように、勝浦ドックに関連して幾つか質問いたしましたが、予算計上されている漁業取締船みさきの代船建造については十分に検討を加えられるよう要望するとともに、官庁船建造に当たっての高知県などの対応を参考とされるよう申し上げ、農林水産部長の答弁をいただきたいと思います。
 先ほどお断りいたしましたように、地元勝浦に関係する東牟婁郡の先生方もいらっしゃる中で、あえてこの問題について触れさせていただきました。いろいろと地元ではご意見があるようであります。しかし、県内産業の一つとして本当に頑張ってこられた水産業、さらには造船にかかわる人たちの将来を考え、あえて質問をさせていただいたところでございます。
 以上で、私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。
○議長(町田 亘君) ただいまの和田正人君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 和田正人議員にお答えをいたします。
 コスモパーク加太計画の推進についてであります。
 和田議員からは、今日までもいろいろのご提言をいただいてまいりました。お話にございましたように、この地域は将来的には非常にポテンシャルが高く、貴重な財産でもございます。今後とも社会経済動向に柔軟に対応しながら、各界各層のご協力を得まして、二十一世紀に向けた魅力ある町づくりの推進に取り組んでいきたいと考えております。
 お話の大学誘致もその中の一つでございまして、コスモパーク加太への特色ある私立大学の誘致につきましては、昨年の二月議会で議員にお答えを申し上げましたとおり、積極的に推進してまいりたいと考えております。
 もとより高等教育機関の整備は、若者の進学機会の確保、専門的知識・能力を備えた人材の養成、地域の学術、文化、産業の振興など、地域活性化を図る上で極めて重要であると考えております。今後、地元自治体としての協力のあり方など、幾つかの課題につきまして、和歌山市を初め関係機関と協議しながら、引き続き積極的に取り組みたいと考えております。
 次に、大阪オリンピック誘致に関連してであります。
 オリンピックは、申すまでもないことでありますが、世界の人々の相互理解と友好親善を推進いたしまして、世界平和の実現に大きく寄与するスポーツと文化の一大祭典でございます。
 西暦二〇〇八年にこのオリンピックを大阪市に誘致されることは、我が国のスポーツ振興はもとより、古くからの国際交流の歴史を持ち、また世界的な歴史遺産と文化を有する近畿圏を世界にアピールする絶好の機会であると期待をしておるところでございます。
 この大阪オリンピック招致に向けましては、これまで近畿二府七県三政令市で構成している近畿開発促進協議会で関係機関への要望活動を行うとともに、本年一月には招致支援の緊急決議を行ったところであります。また、私が現在会長を務めている近畿ブロック知事会でも、招致支援に向けての検討を行うことといたしております。
 大阪でのオリンピック開催は、本県の地域産業の振興はもとより、歴史・文化等の情報を広く世界に発信することのできる絶好の機会でもあると考えてございます。今後とも近畿圏との連携のもとに大阪市の招致活動を支援いたしますとともに、JOCの国内開催候補地の決定動向なども見守りながら、本県の果たせる役割、そのために必要な社会資本整備のあり方についても考えてまいりたいと考えております。
 以上であります。
○議長(町田 亘君) 企画部長藤谷茂樹君。
 〔藤谷茂樹君、登壇〕
○企画部長(藤谷茂樹君) 和田議員にお答え申し上げます。
 コスモパーク加太への私立大学誘致についての取り組み状況でございますが、昨年来、学校側から大学の基本的理念、開設構想、立地に際しての諸条件などの意向を聞くとともに、昨年八月には和歌山市との間で実務的な検討を行っております。議員ご指摘のとおり、公私協力方式が一般的な誘致条件と考えられておりますが、今後このような条件整備や他の諸課題について、和歌山市等関係機関と協議を重ねてまいりたいと存じます。
 次に、株式会社和歌山ドームが事業主体となって進めている人工スキー場計画につきましては、当初、平成九年夏ごろの開業を目途に進めていましたが、事業の基本計画等の見直しによる総事業費の検討に時間を要したため、現在のところ、本年六月ごろに着工し、平成十年度中の開業予定になっていると聞いてございます。施設につきましては、約七・五ヘクタールに全長約三百メートル、全幅三十六メートルから六十三メートルの規模で、人工スキー場とスノーランド、あわせてレストラン、駐車場等の附帯施設が整備され、約四十万人の年間入場者が予定されていると聞いてございます。県といたしましても、その計画の推進に向けて積極的に対処しているところでございます。
 次に、和大新駅の現況についてでございます。
 和大新駅は、コスモパーク加太はもとより、紀泉南丘陵地域の開発計画地や和歌山大学等へのアクセス交通機関として大変重要な役割を担うものと考えてございます。このため、県としても新駅の設置に向けて南海電鉄株式会社や関係機関に強く働きかけ、議員ご指摘のとおり、平成四年九月には南海電鉄株式会社より請願駅方式を前提に協議を進めてまいりたいとの回答を得ております。
 また、新駅設置には確実な需要が必要であることから周辺地での宅地開発等の具体化が不可欠となりますが、現在、新駅予定地周辺の民間事業者により組合施行による区画整理事業の準備も進められており、本年二月には施行区域の公告、縦覧が行われ、施行区域並びに地権者等が確定するなど、一定の進捗を見たところでございます。
 今後とも、県も参画して和歌山市に事務局を置いている新駅設置調整会議などを中心に関係機関相互の意見調整や連携を図り、早期実現に向けて積極的に取り組んでまいりたいと存じます。
 次に、東西幹線道路についてでございます。
 東西幹線道路は、コスモパーク加太を初めとする紀泉南丘陵の開発計画地を結ぶ道路計画でございまして、開発区間相互の交通の利便性向上のためのみならず、和歌山市北部の基幹となる道路網を形成するためにも重要な道路であると認識しているところでございます。そのため、県では平成四年度から順次調査を進めてまいってございますが、この道路の実現には紀淡連絡道路のルート決定や民間開発計画の具体化が不可欠でございますので、今後とも早期に紀淡連絡道路のルート決定がなされるよう国に要望してまいると同時に、民間の開発計画の動向を見ながら引き続き関係部局と調整し、検討を深めてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 土木部長長沢小太郎君。
 〔長沢小太郎君、登壇〕
○土木部長(長沢小太郎君) 和田議員にお答えします。
 吉礼バイパス開通に関連しての高速道路へのアクセス、ランプ設置についてでございます。
 高速道路へのアクセスとして新たなインターチェンジを設置することは地域の活性化を図るためにも有効な手段の一つでありますが、事業の形態といたしましては、一般的に開発事業者の負担により建設する開発インターチェンジによることとなります。この制度は、開発事業者が負担する建設費並びに供用後、日本道路公団が支出する維持管理費双方とも採算がとれることが前提であり、これに加え、アクセス道路の整備も不可欠となります。
 今後、地元和歌山市と協力して他府県の事例調査を行うとともに、地元の経済界とも連携しながらインターチェンジ設置の要件を満たすよう新たなプロジェクトの検討などを進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 農林水産部長平松俊次君。
 〔平松俊次君、登壇〕
○農林水産部長(平松俊次君) 代船建造設計委託に関連いたしまして、勝浦ドック和議の申請の件についてお答えいたします。
 漁業調査船きのくにの建造に際し、入札参加資格審査に当たっては、鋼船の建造実績、納税証明書、貸借対照表、損益計算書、利益処分計算書等の提出を求め、信用調査を行ったところでございます。その後、平成七年九月、県内業者五社による入札の結果、勝浦船渠株式会社が建造費六億四百六十一万円で落札したものでございます。
 支払い経過につきましては、平成七年十一月十四日に七年度前払い金として五千万円、平成八年五月二日に部分払いとして二億五千二百三十万五千円、六月二十日に八年度前払い金として五千万円、九月六日に部分払いとして一億二千万円、十月十四日に部分払いとして五千八百万円、十一月十一日に完成払いとして七千四百三十万五千円をもって支払いを完了してございます。
 次に、勝浦船渠の状況につきましては、発注時はもちろん建造中においても予想はできなかったことでございますが、議員お話しのように、同社から調査機器等納入業者に対する支払いがなされていないことにつきましては、まことに遺憾であると考えてございます。
 次に、今後の調査・修理費等はどうなるのか、また県内の基幹産業等の危機に対する具体的な対応はどうかとの質問でございますが、今回の事態は本県マグロ漁業者にも大きな影響があるものと考えてございます。
 マグロ船の修理等につきましては、今後の動向を注意深く見守りながら漁業者からの相談に応じてまいりたいと考えてございます。
 また、カツオ・マグロ漁業の厳しい状況への対策でございますが、経営維持が困難な経営体については各種融資制度の活用により経営の安定化を進めるとともに、国に対しては抜本的な構造改善対策の要望を行ってまいりたいと考えてございます。
 また、保証ドックにつきましては、保証期間満了前に上架して瑕疵検査を受けるほか、再塗装等を行うこととなってございまして、和議申請中ではございますが、契約に基づき対処いたしたいと考えてございます。なお、万一の場合は法律あるいは船舶の専門家とも相談しながら対処してまいる考えでございます。
 また、今後の漁業取締船みさきの代船建造に当たっては、議員お話しの事例等も参考にしながら、十分検討を加え、慎重に対処してまいりたいと存じます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 教育長西川時千代君。
 〔西川時千代君、登壇〕
○教育長(西川時千代君) 大阪オリンピック誘致に関連しての一部競技種目の誘致についてお答えいたします。
 ご提言のとおり、大阪での開催が実現し、本県において競技の一部を実施することになれば、スポーツ振興はもちろんのこと、国際交流等においても大きな効果があるものと考えます。このため、昨年十二月に競技の誘致を目的に職員を大阪市へ派遣いたしましたが、競技種目が決まっていないこと、大阪市内での開催を基本に誘致活動を進めていることなどの回答がありました。また、過日の新聞報道でも、開催期間は七月二十五日から十七日間、競技開催地は、一都市開催の原則のもとに大阪市内を中心として二十キロメートル、三十分以内としたい旨伝えられているところであります。しかし、今後さらに、マリンスポーツなど一競技でも本県で実施ができるよう働きかけてまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 47番和田正人君。
○和田正人君 お答えをいただきました内容で、幾つかご要望申し上げたいと思います。
 まず、コスモパーク加太に関連をしての大学誘致等について、知事並びに企画部長のご答弁をいただきました。私は、学校側の熱意を含めて、本当に絶好の機会ではないかと思います。ただ、質問の中で申し上げましたように、当該市の和歌山市の現状が大変厳しい、しかも和歌山市の土地開発公社が持っている土地も含まれている区域というふうに考えてまいりますと、どうしても和歌山市の協力が必要になります。そのために、知事初め県挙げて、この大学誘致に和歌山市と十分連携をとっていただきたい。和歌山市の目の前は大変厳しくても、将来にわたってどんな協力ができるのかという方法論については話し合いができるはずであります。その旨、尾崎市長にも申し上げてまいりましたけれども、積極的にリーダーシップを発揮していただきまして、ぜひとも早い時期にこの大学誘致が実現をするようにご努力いただきたい旨、ご要望申し上げておきます。
 それから、同じくコスモパーク加太に関連をして、人工ドームの関係であります。
 現場においては、当初発表された状況よりいささかおくれております。排水その他いろいろ問題があるようでありますが、再々申し上げてきたように、この人工ドームに関しては、一つそこに点ができるだけであればなかなか誘客に結びつかないのではないか。むしろ、後から名乗りを上げた大阪の方が早く進んでいくような空気すらございます。それだけに、もっと積極的にレジャーゾーンとしてのいろんな知恵を絞り、各レジャー産業に呼びかけをしてこの面整備を図っていただくように、企画部を中心にご努力されるようご要望申し上げておきます。また、民間からもいろんな声が出ているようであります。そういう声に耳を傾けて、実現に向けてフォローできるものはないかどうか、そういう点についても研究をしていただきたいとお願いをするところであります。
 オリンピックの関係につきましては、確かに大阪市は大阪市自前でやろうという動きがあるようであります。しかし今、ことしの大阪国体を前にして、スポーツ施設一つとってみても、和歌山県が国体をやった当時から見れば、近畿の各府県は立派な運動競技場、スポーツ施設が整備をされてございます。大阪市を中心にオリンピックまでのあと約十年間にいろんな競技を対象にしてますます整備されていくとすれば、和歌山における競技施設やスポーツ・運動施設がなおおくれをとることも間違いないと懸念いたします。
 それだけに、多くの方からご意見ございましたが、紀三井寺競技場のナイター照明すらつけられない今日の住環境を含めた問題点などもあわせ考えながら、このオリンピック開催の二〇〇八年までの間にせめて和歌山としては何が誘致できるのか。教育長の答弁にありましたように、和歌浦湾でヨット競技などができないのか。奈良県ではできないのはもちろんであります。大阪市は一体どこでやるのか。いろいろ考え方があろうかと思いますけれども、私は、マリーナ基地を初め、整備されていく和歌山県の和歌浦湾を中心にした一つの競技に絞ってでも大阪市に強く働きかけをしていく、そして関連する施設を整備する、道路整備をする。社会資本の整備につながるこの絶好の──我々が生きている間に、もはや日本でオリンピック開催はないでしょう。二〇〇八年に大阪市で仮に実現をするとして、私やこの議場の方々を含め何人がこのオリンピックを見に行けるのか。あと十年の問題でありますけれども、その間にやるべきことはたくさんあると思うわけであります。
 幹線道路を初め、随分便利になってまいりました。しかし、絶好の機会ととらまえて、本当に目いっぱい、このオリンピックの種目を誘致できるよう運動をしていただきたい。せっかく大阪誘致に対する決議を提出するわけであります。議会を含め、当局とも連携をしながら、二〇〇八年に本当に大阪へオリンピックが誘致できるように、そして和歌山もそのインパクトを大きく受け、県民の喜びとできるような二〇〇八年の実現に向け、ともに頑張りたいということを申し上げまして、オリンピックの関係のご要望としておきたいと思います。
 この議会は、平成九年度当初議会として、産業廃棄物に関する問題、電源立地に関する問題、医科大学の問題など、いろいろと今県民の持つ問題、県政にかかわる主要な課題についての真摯な質問とご提言がございました。あと木下秀男先生お一人で終わりでございますが、私はこの機会に、最近のマスコミを含め日本全国でいろいろ指摘をされているオンブズマンの活動や住民の意識といったものに関して──いかなる時代であっても、むだをなくすことは必要なことであります。特に財政問題を前提に考えた場合、行政にある者は常にむだをなくす、投資効果を考えてより大きな波及効果を求めていく、このことが大切であることは論をまたないわけであります。しかし、余りにも自粛をするという姿勢の中で、県職員を初め萎縮をされたら困るのであります。どうか西口知事を先頭に、県民に対して胸を張って答えを出していけるように、胸を張って堂々と県行政を進めていただきますことをご要望し、私の意見といたします。
 以上です。
○議長(町田 亘君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で和田正人君の質問が終了いたしました。

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