県議会の活動

 午前十時四分開議
○議長(町田 亘君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(町田 亘君) この際、報告いたします。
 お手元に配付のとおり、監査委員から監査の結果報告及び現金出納検査の結果報告がありました。
 以上、報告いたします。
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 【日程第一 議案第一号から議案第八十七号まで】
 【日程第二 一般質問】
○議長(町田 亘君) 日程第一、議案第一号から議案第八十七号までを一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第二、一般質問を行います。
 19番高瀬勝助君。
 〔高瀬勝助君、登壇〕(拍手)
○高瀬勝助君 おはようございます。議長にお許しをいただきましたので、質問を始めます。
 私は、本県の自然を活用したスポーツイベントの開催と振興、自然と歴史・文化を活用した観光振興、喜の国エンゼルプランの内容と進捗状況、和歌山下津港周辺の道路整備、携帯電話使用による交通事故問題の五点につきまして、質問をさせていただきます。
 まず初めに、本県の自然を生かしたスポーツイベントの開催と振興についてお尋ねをいたします。
 和歌山県は、「空青し山青し海青し」と言われるように、豊かな自然に恵まれたところでございます。特に、紀南へ伸びる海岸線の景観は、いつ見ても心を洗われます。県外の観光客からは、このすばらしい景観を目にしたとき思わず感嘆の声が聞かれるほどであり、この豊かな自然は本県が全国、いや世界にアピールできるすばらしい財産であると思っております。
 さて、二十世紀は科学技術が目覚ましい発展を遂げ、人々の生活は向上し、高度の文明が花開いた時代でございます。しかし、一方では、日常生活の利便性や物質の豊かさに目を奪われ、人と人とのつながりや生きていることのあかしとしての充実感や満足感が希薄になり、いろいろな弊害がもたらされているところでもあります。したがって、来るべき二十一世紀は、人間としての生き方、心のあり方が問われる時代になってくるのではないかと言われております。こうした状況の中で、今盛んに言われている自然との共生という考え方も生まれてきたのではないでしょうか。
 そこで私は、豊かな自然に恵まれた本県をこうした背景の中でさらに飛躍発展させるために、アウトドアスポーツの振興といった観点からお伺いしたいと思います。
 一口にアウトドアスポーツと言いましても、ウオータースポーツ、スカイスポーツ、陸上・山岳・森林スポーツ、雪上・氷上スポーツなど、実に多くの種目があり、現在、全国各地で取り上げられているその数はおよそ四十から五十種目にも上っているそうでございます。
 本県におきましても、豊かな自然を生かしたさまざまなスポーツが展開されており、県内はもちろん県外からも、年を追うごとに多くの参加者でにぎわっています。私の知る限りでは、本県では、熊野古道のウオークラリーやハイキング、打田町のハングライダー、串本町のスキューバダイビング、また古座川や熊野川でのカヌー、さらに和歌浦湾のヨットやサーフィン等々、地域に定着したアウトドアスポーツが多くございます。また、スポーツイベントといたしましては、第三回スポーツ・レクリエーション祭を開催した折に潮岬でマリンブルーマラソンが開催されておりますし、平成六年にマリーナシティにおいて世界リゾート博を開催した際に世界レーザー級のヨット選手権大会が開催されるなどの貴重な実績も持っています。
 このように、本県の豊かな自然のもとで行われる各種スポーツは、参加されたスポーツ愛好者の楽しみや喜びだけでなく、その舞台となる開催市町村にはもちろんのこと、いろいろな意味で本県全体の活性化につながるものであると思っております。聞くところによりますと、本県では第二回全国アウトドアスポーツフェアを開催するとのことでございますが、この大会の成功にひとつ全力を挙げて取り組んでいただくとともに、この際、本県の豊かな自然を活用したアウトドアスポーツの振興について、教育長の見解をお伺いいたしたいと思います。
 次に、豊かな自然と伝統ある歴史と文化を生かした観光施策について伺います。
 本県は、先ほども申しましたように、豊かな自然を有するとともに貴重な文化財を保有しており、指定文化財で国指定が四百二十三件、県指定が五百七件、市町村指定が九百九十七件となっているとのことでございます。また、歴史の道に選定されています熊野古道には、県外からも多くの人々が訪れております。県においては、このような地域の歴史や文化を保護し活用していくためにさまざまな施策を展開しておられますが、あわせて全国に本県の自然や歴史を一層理解していただくためにも、広く本県の観光施策の中で位置づけることが必要であると考えております。世界リゾート博では予想以上に県外から多くの観光客が来られましたが、その後、本県を訪れる観光客の動向についての現状と課題をどのように考えておられるか、また本県の観光振興の基本的な方向について、商工労働部長にお伺いをいたします。
 続きまして、喜の国エンゼルプランについてお尋ねをいたします。
 児童福祉法は昭和二十二年に制定され、五十年目の節目を迎えようとしております。法が制定された当時、十八歳未満の子供の数は三千三百万人と全人口の四〇%程度を占めていたものが、現在では二千五百万人と二〇%程度に減少してきております。こうした我が国の急速な少子化の進行は、平成七年の合計特殊出生率──これは一人の女性が生涯に産む子供の数ですが──の数字が史上最低の一・四三人を記録いたしました。これは、欧米諸国と比較しても極めて低い水準であります。
 戦後間もなく制定されました児童福祉法にうたわれています、子供は歴史の希望として心身とも健やかに生まれ、育成しなければならないという基本的な理念は、二十一世紀を迎えようとする今日でも変わりはございません。このように基本理念は変わらずとも、少子化の進行や夫婦共働きの一般化、家庭と地域の子育て機能が低下したことなど、児童を取り巻く環境の変化に児童福祉法が対応できるよう、今国会に一部改正の法案が提出されているとのことです。
 本県におきましても、平成七年の出生数は九千八百七十九人で、昨年の一万百五十二人より二百七十三人下回っており、合計特殊出生率も昨年の一・五二から本年は一・五一と、さらに厳しい数値になっています。
 私は、昨年の三月の本会議におきまして、本県の少子化の現状と社会に与える影響を懸念し、社会全体で取り組まなければならない課題であるが、行政の積極的な取り組みも重要であると考え、少子化への対策と特別保育の充実について質問をいたしました。それに対し、平成八年度に福祉、保健、医療、労働、住宅、教育等、各分野が連携を図り子育て支援をする喜の国エンゼルプランを策定するとの答弁がございました。国のエンゼルプランは、おおむね十年の期間とし、社会全体における子育て支援策を総合的、計画的に推進し、その中でも特に緊急を要する保育対策などについて緊急保育対策等五カ年事業として重点的に整備をするため、具体的な数値目標を掲げたものとなっています。
 しかしながら、昨年十月二十八日付の日本経済新聞一面トップで、厚生省では緊急保育対策等五カ年事業の一九九九年度末の目標達成を断念した、これは担い手不足や自治体の財政難から九七年度末で目標の二割程度しか具体化できない事業が多いためで、九七年度にも規模を縮小した新計画を作成するとの報道がなされました。景気が回復基調にあるとはいえ、県や市町村も財政的には大変厳しい状況が続いています。こうした状況の中で、本県の計画である喜の国エンゼルプランについて幾つかお尋ねをしたいと思います。
 一点目として、喜の国エンゼルプランの内容はどのようなものと考えておられるか、また策定の進捗状況はどうか。なお、策定に当たっては子育て中の保護者の意向が反映されたものになっているのかどうか。特に、緊急保育対策等五カ年事業を推進するためには事業実施者である市町村の考えが重要であり、市町村の意向が反映されたものでなくてはならないと考えていますが、こうした内容の計画となっているのか。
 二点目として、このプランを今後どのように推進、展開していこうとされているのか。
 三点目として、子供が健やかに生まれ育つ環境づくりについてはそれぞれの地域における取り組みが大事であると思いますが、市町村におけるエンゼルプラン策定の取り組み状況はどうなっているのか。
 以上三点、福祉保健部長にお尋ねいたします。
 続きまして、和歌山下津港周辺の道路整備についてお尋ねをいたします。
 まず初めに、紀の川右岸のインターから河口付近までの自動車専用道路等の整備についてお尋ねいたします。
 和歌山市は、本年四月より中核都市に移行いたします。和歌山市は人口四十万人の城下町ですが、大阪府南部や那賀郡、海南市、有田地方以北の経済文化面における拠点都市となっているほか、昨年春には高速道路が御坊まで南伸し、六十万人もしくは七十万人の人口を抱える経済文化圏都市と言っても過言ではありません。ハイウエーが整備され、御坊インターまで四十五分程度で来ることができるといった便利な時代となりました。
 しかしながら、和歌山市における朝夕のラッシュを見ますと、和歌山インターを出てから県庁まで三十分もしくは三十五分余り要するほか、河西地区の松江方面へ向かってハンドルを握りますと、和歌山インターからは一時間から一時間半もかかってしまう現状です。
 この和歌山市における大型プロジェクトを見ますと、西防沖の埋立地にLNG基地とサテライト型基地等の計画が示されています。また、大阪湾の玄関口に位置し、絶好の立地条件に恵まれている和歌山下津港につきましては、県当局におかれましてもベイフロンティア構想の中核港湾として整備促進するため整備計画を大幅に見直しすると聞いていますが、さきのような交通渋滞が生じている陸上交通アクセスでは港湾整備計画のアキレス腱となっていることは、皆様もご承知のとおりであります。もしサテライト型物流基地や和歌山下津港が整備されれば、コンテナ貨物の量も必然的に増加し、トレーラーや大型トラックの交通も大きく増加するのは間違いないと思います。
 昨年二月議会の一般質問において企画部長は、サテライト基地は高速道路等の交通結節点に五十ヘクタール程度の適地が得られること、十分な物流ニーズがあること等々の条件が整備される必要があるが、現状では遺憾ながら和歌山市内においてこれらの条件を満たす状況にはない、しかし本県の将来にとって物流政策は重要な課題であると認識しており、今後も関係者らとの意見交換をするなどして物流拠点の整備を多角的に検討したいと答弁されています。
 また土木部長も、西防波堤埋立地から背後の幹線道路への接続が重要な課題であると認識している、このため現港湾計画に位置づけられている臨港道路・紀の川右岸線をできるだけ早期に整備する必要があると考えている、紀の川河口大橋と紀の川右岸線の接続についてルート案を検討しており、和歌山下津港の本港区及び北港区と周辺地域を結ぶ臨港道路のネットワークや京奈和自動車道等へのアクセスについて検討を行っていると、交通体系に積極的な答弁をされています。
 その意味で、私は第二阪和につきましても非常に重要な道路と考えております。現在、用地買収も相当進んでいると聞いていますが、進捗状況等、現状はどのようになっているのでしょう。
このように交通体系整備に積極的な答弁をされていますが、ここで一つのデータをご紹介いたします。これは、道路関係の整備について、平成七年七月から、予定も含め平成九年三月までの記念式典を伴った竣工式の開催状況を調べたものですが、記念式典を伴った竣工式は計十五件のうち、紀南地方が十件に対し、和歌山市では昨年十二月六日に行われた和歌山橋本線吉礼バイパスの竣工式一件のみと、非常に寂しい状況でございます。このことを考えてみますと、和歌山市は地価が高く用地買収が大変難しいという点が第一に挙げられると思います。しかし、物流基地等の整備計画は着実に進みつつあり、しかも観光地・和歌浦を持つ和歌山下津港周辺においては、トレーラーや大型トラックが頻繁に往来するようになりますと、和歌浦のイメージダウンは必至であります。
現在、紀の川大堰の建設が急ピッチで進められています。この工事のため、工事用車両専用道路が紀の川右岸側の河川敷に河口から建設現場まで敷かれています。過去に先輩議員が県道を通る北島橋や六十谷橋の交通渋滞緩和策として、橋の下を通り一部河川敷を利用するようにしたらどうかということで建設省に強く働きかけたという経緯がございます。しかし、建設省からは前向きな回答は得られなかったように伺っています。結局、建設省は工事用車両専用道路のみを設けるということが現状でございます。
 私は、この河川敷を利用した、以前から各方面より要望の強い近畿自動車道の和歌山インターに直結する自動車道専用道路の建設が必要不可欠であると確信をいたしております。平成三年十二月議会において、同僚議員が京奈和自動車道の和歌山延伸に伴う北インターの設置について質問されましたが、当時の土木部長は、技術的、制度的に非常に難しい面もあるが、紀の川右岸のインター設置は必要と考えているので、建設省に検討を働きかけていきたいと思っていると答弁されています。この答弁から既に五年が経過いたしております。機は熟してきたかと思っていますが、これらの点に関しての土木部長の見解をお伺いいたします。
 次に、シーサイドロードの具体化についてお尋ねをいたします。
 「道の仮谷」と言われました仮谷前知事が、紀の川河口大橋が完成した際、無料にするか有料にするか随分考えられ、県議会の先輩議員や経済界、さらにマスコミ関係者にも意見を聞かれたと伺っています。結局、工事費が多額を要したこともあり、乗用車で百円徴収するということになりました。この河口大橋は、付近住民また国道二十六号線や大浦街道の渋滞を避けるドライバーには重宝されているようです。しかし、この河口大橋は幹線道路網を結ぶ本来の橋の役目を果たしていないのではないかと私は考えています。
 そこで、和歌山市内の道路整備計画の中に紀淡海峡ルートを基点とするシーサイドロード計画がございますが、まだ具体化されているものではございません。河口大橋から河西地区の松江・西脇方面、さらにコスモパークや加太地区へ通ずるシーサイドロードの具体化が何よりも必要であると考えています。和歌山市では、市道市駅小倉線や湊神前線がなかなか延伸整備されないという状況の中、新たな発想とアイデアを絞った道路整備が大事であると思います。先ほどの北インターから河口付近までの自動車専用道路等の整備とあわせ、シーサイドロードの具体化により和歌山インターから県庁、和歌山南港に至る和歌山港線や国体道路における交通の円滑化を図ることができるほか、和歌浦や加太の観光振興にも大きなメリットがあると考えていますが、土木部長の見解をお伺いいたしたいと思います。
 最後に、携帯電話の使用による交通事故の問題について質問をいたします。
 本年三月八日付の朝日新聞によりますと、携帯電話と簡易型携帯電話いわゆるPHSの加入数が二月末現在の速報値で計二千五百二十万台に上ったと郵政省のまとめでわかったとの報道がありました。普及率は二〇・二%となり、国民の五人に一人が携帯を持つ本格的な携帯電話時代に突入したと、その記事にありました。
 私は昨年三月の一般質問におきまして、携帯電話の使用マナーと医療機器に対する影響やその対策について質問をいたしました。今回は、自動車運転中に携帯電話を使用すると、ふだんの運転時に比べて交通事故を引き起こす確率が四倍にもなる──この四倍という数字は、酒気帯び運転時における交通事故の確率に匹敵する──といった点についてお尋ねをしたいと思います。
 危険度が四倍になるというデータは先月十四日付の産経新聞にワシントン発共同電の記事として紹介されていたもので、その記事によりますと、この倍率はカナダ・トロント大学のドナルド・リデルメイヤー博士らの研究グループが医学誌に発表したものです。この研究は、車を運転中に携帯電話を使う習慣がある人で一定の期間中に事故を起こしたドライバー男女合わせて約七百人を対象に、事故と通話との関係を調べたというものです。
 この種の事故を時代という点から振り返ってみますと、我が国の社会は豊かで便利になったということを実感いたします。三十年前の日本では千八百ccや二千ccのセドリックやクラウンといえば高級車で、その当時の車には今では当たり前となったクーラー車やパワーステアリング車などは余りありませんでした。ところが、今では二千五百ccや三千ccクラスの車が乗用車の主流となるという傾向にあり、豊かさというか、ぜいたくとも言える時代となってきました。カーナビゲーションやカーテレビなどの電子機器もふんだんに備えられ、携帯電話とともに、これらの電子機器の操作中に交通事故を引き起こすケースも目立ってきています。こういった便利さや高級化は危険とも隣り合わせとなっています。
 昨年七月から九月までの三カ月間に、全国で携帯電話が原因となった交通死亡事故が発生しています。幸い本県では死亡事故は発生していませんが、人の命はお金では買えないということをこの場できちんと確認しておきたいと思います。
 携帯電話による交通事故につきましては、携帯電話が猛スピードで普及しているため、警察庁も急遽、昨年六月から全国の都道府県警察に指示し統計を取り始めたばかりで、現時点では余り詳しいデータはないとのことでございます。本県では、警察庁の指示により昨年六月から統計を取り始めておられるようですが、それによりますと、昨年六月から本年一月末までに携帯電話が原因とされる交通事故が二十件発生しているほかカーナビゲーション操作中の人身事故が一件発生し、死者はないものの二十二人の方がけがをされています。この二十一件の事故のうち特に目立つものとしては、追突事故が十七件あるほか、二十歳代の若者ドライバーの事故が九件となっています。
 携帯電話は運転の際に電源を切っておくのがベターだと思いますが、高速道路や交通量の多い道路では走行時の使用禁止措置を法制化、罰則化してはどうかとの声もあります。この点については、携帯電話の普及以前にカー無線やトランシーバーが頻繁に使われ、これらの法規制もなかったため、携帯電話に関する法規制は非常に難しいという問題があると思いますが、県警本部ではこれらの事故防止策についてどのように取り組まれているのか、お尋ねしたいと思います。
 また、さきの記事では、片手運転やフリーハンドでも事故の確率は関係ないとされていますが、私の知り合いに、緊急連絡時に備えて車を運転するときはイヤホンマイクをつけてフリーハンドで運転している人がおります。このイヤホンマイクは片手運転時に比べ危険度はかなり少なくなると話しておられましたが、フリーハンド運転の効果やデータについても調査されたらいかがなものでしょうか。この点の取り組みについてお伺いしたいと思います。
 以上、県警本部長の答弁を願います。
 以上で、私の質問を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。
○議長(町田 亘君) ただいまの高瀬勝助君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 商工労働部長日根紀男君。
 〔日根紀男君、登壇〕
○商工労働部長(日根紀男君) 本県の自然と歴史・文化を生かした観光振興についてでございます。
 本県の観光客数は、平成七年、初めて三千万人を突破いたしました。平成八年については現在集計中で、病原性大腸菌O157の発生等によって夏場は落ち込みましたものの、南紀白浜空港のジェット化開港、湯浅御坊道路の開通、JR西日本の新型特急オーシャンアロー号の導入などによりアクセスが着実に整備されてきたことから、ほぼ平成七年並みとなる見通しでありますが、宿泊客数については近年、横ばいとなっております。また、観光ニーズにつきましても、単に周遊だけではなくて、アウトドア、自然志向など多種多様となっております。
 このため、既存の観光地もリゾート的な機能をあわせ持つことや宿泊機能の多様化などを進め、ホスピタリティーの向上を図りながら宿泊客をいかに伸ばしていくかが課題となっております。今後は、議員お話しのように、六百キロに及ぶ変化に富んだ海岸線や高野、熊野など、地域の自然や歴史・文化と触れ合い、心の豊かさが享受できるよう、本県の持つ特色ある資源を生かした観光振興に取り組んでまいりたいと考えてございます。
○議長(町田 亘君) 福祉保健部長小西 悟君。
 〔小西 悟君、登壇〕
○福祉保健部長(小西 悟君) 高瀬議員ご質問の、喜の国エンゼルプランの三点についてお答えをいたします。
 喜の国エンゼルプランは、子供を産みたい人が安心して産み、育てられる環境、また子供自身が健やかに育つ環境を長期的かつ総合的に推進するため、平成九年度を初年度とした十八年度までの十年間の子育て環境づくり施策の方向性を示すプランであり、今年度末の策定に向け鋭意努力をしているところでございます。
 特に、緊急に実施する必要がある保育対策につきましては、平成十三年度を目標年次とした緊急保育対策等五カ年事業の目標数値を設定するため、子育てサービスの利用状況・意向調査及び市町村の施策意向調査を実施したところでございます。これらの調査結果をエンゼルプランに反映してまいります。
 次にプランの展開についてでございますが、基本目標である子育て環境づくりについての社会的な啓発、子育てと仕事の両立支援、子育て家庭への支援、子育てに優しい地域環境の整備、ゆとりある教育の推進及び推進体制の整備の六項目の施策を、今後、市町村等関係機関との一層の連携を図りながら、家庭や地域社会、企業等の理解と協力を得て進めてまいりたいと考えてございます。
 次に市町村における取り組み状況でございますが、本年度、和歌山市と上富田町でエンゼルプランを策定中でございます。今後、策定検討中の十八市町村及び他の市町村に対しましても強く策定を働きかけ、子供が健やかに生まれ育つ環境づくりを積極的に推進してまいります。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 土木部長長沢小太郎君。
 〔長沢小太郎君、登壇〕
○土木部長(長沢小太郎君) 和歌山下津港の道路アクセスについてのご質問にお答えいたします。
 まず、紀の川右岸のインターから河口付近までの自動車専用道路等の整備についてでございますが、和歌山下津港はベイフロンティア構想の中核を形成する重要な港湾であり、高速道路と連結するアクセス道路の整備が不可欠と考えております。このため、臨港道路紀の川右岸線、さらに都市計画道路善明寺湊線を経て第二阪和国道に通じるルートを主要道路と考えております。
 このうち、第二阪和国道和歌山北バイパスについては、本年二月末で面積比率にして約七〇%が契約済みとなっており、近く一部工事に着手できる見通しになりました。今後は、次期道路整備五カ年計画内に供用できるよう、国に強く働きかけてまいりたいと考えております。
 また、高速道路との連結については、紀の川右岸インターを視野に入れながら、現在計画中の京奈和自動車道あるいは紀淡連絡道路に円滑に乗り入れできるよう、国に強く働きかけてまいります。
 なお、議員ご提案の紀の川河川敷を利用する件につきましては、過去に北島橋や六十谷橋の交通渋滞緩和策として建設省に働きかけた経緯がございますが、河川管理上の観点から恒久的な道路施設は認められないとのことでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。
 次に、シーサイドロードの具体化についてでございます。
 紀淡連絡道路を基点とする臨海部の道路計画については、和歌山下津港を通り、新たな臨海線として紀淡連絡道路と結ぶ和歌山環状道路構想が重要であると考えております。この構想は、平成五年に策定された広域道路網マスタープランに位置づけられておりまして、和歌山市内の交通渋滞緩和策として、また和歌山下津港から紀淡連絡道路へのアクセスとして大きな役割を果たすものでございます。さらに、臨海部を通ることから、海の資源に恵まれた和歌浦や加太等の観光振興にも大きなメリットがあると考えております。
 今後、関係機関との協議等、構想の具体化に向けて努力してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 教育長西川時千代君。
 〔西川時千代君、登壇〕
○教育長(西川時千代君) 自然を生かしたスポーツイベントの開催とその振興について、お答えいたします。
 議員ご提言のように、近年、自然との触れ合いを求める人々がふえてきてございます。こうしたことから、今議会にお願いいたしております第二回全国アウトドアスポーツフェアは、本県の恵まれた自然環境と人々のアウトドア志向を結びつけた大会として開催するものでございます。
 このフェアは、本年六月から十月にかけて県内十一市町村で開催し、ヨットやスキューバダイビング、キャンプ、パラグライダーなどを実施する計画であります。特に七月二十五日から三日間、和歌山マリーナシティでのメーンフェスタは、さまざまなアウトドアスポーツの体験教室を初め、世界的なヨットマンである堀江謙一さんの講演や今後のアウトドアスポーツにおける人と自然とのかかわりなどについてのシンポジウムなど、多彩なイベントを実施いたします。参加していただく多くの方々に十分楽しんでいただけるよう、大会の成功に向け、現在、精力的に準備を進めているところでございます。
 このフェアの開催を契機として、県内各地域の特色を生かし、定着しつつあるアウトドアスポーツを実施することによって本県のよさを全国にアピールし、県全体の活性化につなげてまいりたいと考えます。今後、関係団体や市町村等と連携をしながら一層の振興を図ってまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 警察本部長青山幸恭君。
 〔青山幸恭君、登壇〕
○警察本部長(青山幸恭君) 高瀬議員の、携帯電話の使用による交通事故の問題についてお答えいたします。
 自動車運転中の携帯電話の使用による交通事故の発生については、急激に増加している携帯電話の普及状況からいたしまして、議員ご指摘のとおり、今後これに関係する重大な交通事故の増加が懸念されるところでございます。
 警察といたしましては、こうした交通事故の発生を防止するため、自動車運転中の携帯電話使用の危険性について広く県民に広報・啓発活動を展開するとともに、特に昨年十月から、運転免許更新時講習の際の教本でございます「交通の方法に関する教則」の中に、運転中は携帯電話を使用しないこと、運転する前に電源を切るなどして呼び出し音が鳴らないようにすることの二点を加え、これに基づいて更新時講習の場や指定自動車教習所等において指導を行い、自動車運転者一人一人の交通マナーの向上を図っているところでございます。
 また、法規制の問題については、現在、警察庁において安全性に関する調査研究等を含めた検討が進められていると聞いてございます。
 いずれにいたしましても、警察としては、交通事故防止のための諸対策について日々全力を挙げて取り組んでいるところでございまして、議員ご提言のフリーハンド運転の効果調査についても、一つのご提案として参考にさせていただきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 19番高瀬勝助君。
○高瀬勝助君 ご答弁ありがとうございました。
 特に、紀の川の河川敷についてはいろいろと議員の間でも議論のあるところですけれども、要は交通渋滞を緩和するのが目的でございます。きょうは西口知事に答弁をお願いするつもりでございましたが、部長の答弁でございましたけれども、少しそんなことから要望として。
 特に和歌山市は、四十万の中で紀の川より北部に住居しておられる方が三分の一ございます。そういうことで、朝夕には、市内の方から北へ向かうのも、また北部から市内へ出るにも大変交通渋滞をして、市内にありながら一時間はかかるというようなラッシュにあるわけです。特に、ご承知のとおり、夕方になると経済センターのところで、和歌山市役所の前から大橋を渡るまでずっと渋滞しているような形がございます。それを何とか、そういう形で両方がうまく交差できるようにということです。
 紀の川には、母なる川ではありますけれども、多くの橋が必要でございます。それで、第二阪和がいよいよ、今お話をいただいたように七〇%の用地買収だとのことで──ただ大阪側がなかなかルート決定をしていないようなお話を伺っておりますけれども──せめて橋だけでもかけて、北と南のつながりを多く持っていただきたい。そんなことから、特に河川敷については、和歌山下津港の物流ということも含めて考えていただきたいなと。
 そんなことから少し調べましたら、徳島県の──徳島県だけではないですけれども──吉野川の下流には、河川の中を専用道路として自動車が走っている部分もございます。これは特例ですけれども、そういう管理道路ではあっても何とか一定的なものができないかと。建設省の所轄で県ではどうしても無理ということで、いろいろ問題もたくさんあるわけですけれども、その辺のところを分けて、県としても国に当たりながら解消をしていただきたい。特に、北側の粉河加太線においても、南北線も東西線も相当な混乱をしてございますので、その辺のことをひとつ、県土木も含めて知事に特にお願いをする次第でございます。
 それから、観光立県ということの中で、和歌山県には三千万ぐらいのそれぞれのお客様が来てくれておるわけです。ちょうど十年前を一〇〇とすると現在は約一二六%ということで、日帰りを含めてお客が三割弱ふえているようですけれども、和歌山の活性化のために、多くの人に来てもらい、またそれによって和歌山に住みたいなというような、自然に恵まれたこの和歌山県を何とか、全国の百分の一県じゃない形で頑張っていくためにも、やはり県政の上で大きなものをしていただきたい。その一端として、アウトドアのそうした開催によって、世界にアピールしたリゾート博のごとく大きく日本の皆さん方に知ってもらうことになればと、そんなことからの観光立県としての発言でございましたけれども、よろしくお願いする次第でございます。
 その二点を申し上げまして、要望として質問を終わります。
○議長(町田 亘君) ただいまの発言は要望でありますので、以上で高瀬勝助君の質問が終了いたしました。

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