県議会の活動

 午前十時三分開議
○議長(町田 亘君) これより本日の会議を開きます。
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○議長(町田 亘君) この際、報告いたします。
 過日提出のありました議案第四十六号、議案第六十七号及び議案第七十号は、いずれも職員に関する条例改正案でありますので、地方公務員法第五条第二項の規定により人事委員会の意見を聴しましたところ、次のとおり回答がありました。
 職員に回答文を朗読させます。
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  和人委第438号
  平成9年3月7日
 和歌山県議会議長 町 田 亘 殿
 和歌山県人事委員会委員長 若 林 弘 澄
 職員に関する条例の制定に係る意見について
 平成9年2月27日付け和議会第345号で意見を求められた標記のことについて、地方公務員法第8条第1項第3号の規定により下記のとおり回答します。
 記
 議案第46号 職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
 議案第67号 義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の一部を改正する条例
 議案第70号 警察職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
 意見
 上記条例案は、適当であると認めます。
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○議長(町田 亘君) 次に、報告いたします。
 知事から、議案の追加提出がありました。
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  財第264号
  平成9年3月10日
 和歌山県議会議長 町 田 亘 殿
 和歌山県知事 西 口 勇
 和歌山県議会平成9年2月定例会追加議案の提出について
 地方自治法第96条の規定に基づく議決事件について、次のとおり議案を提出します。
 記
 議案第84号 平成8年度和歌山県一般会計補正予算
 議案第85号 平成8年度和歌山県中小企業近代化資金特別会計補正予算
 議案第86号 平成8年度和歌山県流域下水道事業特別会計補正予算
 議案第87号 平成8年度和歌山県用地取得事業特別会計補正予算
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 【日程第一 議案第八十四号から議案第八十七号まで】
○議長(町田 亘君) 日程第一、ただいま報告の議案第八十四号から議案第八十七号までを一括して議題といたします。
 議案はお手元に配付しておりますので、まず知事の説明を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) ただいま上程されました議案につきまして、ご説明申し上げます。
 平成八年度予算のうち、用地取得の遅延等により今年度内に完了することが困難と見込まれる事業につきまして、平成九年度に繰り越し使用することをお願いいたしております。
 何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○議長(町田 亘君) 以上で、知事の説明が終わりました。
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 【日程第二 議案第一号から議案第八十三号まで】
 【日程第三 一般質問】
○議長(町田 亘君) 次に日程第二、議案第一号から議案第八十三号までをあわせ一括して議題とし、議案に対する質疑を行い、あわせて日程第三、一般質問を行います。
 8番門 三佐博君。
 〔門 三佐博君、登壇〕(拍手)
○門 三佐博君 皆様、おはようございます。
 平成九年二月定例議会の再開冒頭の本会議におきまして、議長並びに皆様方のお許しをいただいて質問の機会を賜りましたこと、大変光栄と心よりお礼申し上げます。
 私は、自由民主党県議団を代表しまして、主として平成九年度の予算の編成、医大問題等について質問をいたしたいと思います。
 平成九年の幕あけは、在ペルー日本国大使公邸の人質事件の未解決の問題や、ロシア船籍タンカー、ナホトカ号の重油流出事故で始まりました。世界の耳目を集めているペルー事件について、シプリアニ大司教やフジモリ大統領初め関係者の懸命の努力にもかかわらず、いまだ解決の糸口が見出せておらない状況の中で、人質になられた方々やご家族の方々のご心痛と不安は募るばかりとお察しいたしますが、これらの方々のご無事と一日も早い解決を祈るばかりでございます。こうした事件、事故に対する危機管理能力が、今や国内だけでなく海外からも注目され、より一層の備えと迅速な対処が望まれているところであります。
 本県におきましては、ペルー在住の八十世帯余りの県人会の方々との素早い連絡や、重油回収に向けてはオイルフェンスやドラム缶の提供など、それぞれ迅速な対応をなされたことに対し、敬意を表するものであります。中でも、多くの県民の方々がボランティア活動に参加され、ご貢献いただいたことに頭が下がる思いでございます。今後も世界に視野を広げ、広域的な連携を一層強化していただきたいと思います。
 一方、明るい話題として、本県の長年の懸案であった南紀熊野体験博リゾートピアわかやま99がジャパンエキスポに認定されたことは、まことに喜びであり、皆様方とともにこのご成功をお祈りする次第でございます。
 さて、私の今日の時代認識でありますが、戦後良好に機能してきた日本の社会経済システムは、冷戦時代の東西対立の中での平和と安定、あるいは右肩上がりの経済成長を享受してきましたし、また国民もまことに勤勉であったと思います。冷戦構造が崩壊し、東側諸国が市場経済に転換、東南アジア諸国も政治の安定をもとに、かつての日本のような経済成長を見せるようになってまいりました。まさに世界的な大競争時代になってきております。各種の規制など中央集権の弊害や産業の高コスト構造、官業の民業圧迫などが急速に競争力を失わせる原因となってまいりました。ゆえに、あらゆるシステムを見直す必要があるのであります。
 さらに、少子・高齢化、財政の危機的状況、産業の空洞化など、かつて世界のどこの国も経験したことのない深刻な問題を抱えていると思われます。これらへの適切な対応を怠れば活力が失われ、今や、日本システムの敗北とまで評され、日本が二十一世紀に沈み行くとまで極言をされる方もおられるのであります。
 西口知事のこれまでの業績を振り返ってみますと、厳しい選挙戦に臨んで以来、公約として掲げておられた百三十六項目にわたる政策実現にご尽力いただくなど、ご就任以来、実にさまざまな新しい施策に取り組んでこられ、既に幾つかの成果を得られております。また、これからも大きく育つ芽となっているのは確かでございます。
 開かれた県政の推進として挙げますと、パソコン・ファクスによる知事への提言制度、女性一〇〇人委員会の発足、動く県庁など、県民の価値観、ニーズが多様化している中で、県民皆さんのいろんな生の声を複数のチャンネルを持って聞くことは県政の推進に当たる責任者として当然のことであると思いますが、その効果が大変大きいものだと思います。
 次に、各分野での国際化の推進については、和歌山県香港駐在員事務所の設置、中国の青島、上海でのポートフォーラム、メキシコ・シナロア州との友好提携調印、アメリカ・カリフォルニア州の県人会との交流などが挙げられ、西口知事みずから先頭に立って国際化に取り組んでいることを高く評価するところでございます。
 一方、基盤整備に目を向けますと、県勢浮揚のための最重要課題として、西口知事初め県選出国会議員、各行政機関関係者、私ども県議会が挙げて強く要望してまいりました近畿自動車道紀勢線の延伸が、昨年十二月二十七日の第三十回国土開発幹線自動車道建設審議会いわゆる国幹審において延伸の位置づけが決定されたことは、まことに喜びであります。紀伊半島全体が浮上するためには欠かすことのできない道路整備であり、画期的で、近い将来に明るい展望が開け、紀伊半島に住まう人々の喜びとなりました。
 また、国道百六十九号奥瀞道路の開通や、昨年三月の南紀白浜空港のジェット化は東京間の乗客の倍増、福岡、広島航路の新設など、次々と効果をあらわしております。さらに、第七次空港整備計画での二千メートル化の位置づけ、大型機の就航やそれに伴う東アジア各地への外国航路へと、一層明るい展望が開けてきたと思います。
 これからなすべきことは計画の早期実現であり、そのためには多くの県民の協力が必要であり、総論賛成・各論反対とならないよう十分意思の疎通を図り、完成を前倒しするつもりで取り組んでいただきたいと思います。
西口知事は、ご就任以来、日夜県民の幸せを第一義に考え、県勢伸展にご尽力いただいておるところでありますが、こうした真摯な姿に対し、常々敬意を表しているところでございます。先般、現在策定中である県の新しい長期計画の中間報告がなされ、県政各般にわたり実に膨大な計画が盛り込まれていることは私も承知しておりますが、戦後五十年余りを経た本県の足跡を振り返りながら、今後五十年先に和歌山県の姿がどのようになっているのか、知事としてどのような県にしたいのか、そのことを念頭に置きながら夢とロマンを持って十分な議論を重ねるべきであると思われますが、知事のご所見をお伺いいたします。
 次に、予算と政府予算要望の成果について質問いたします。
 今議会に提案されました予算案についてお伺いします。
 国の財政状況においては、平成八年度末の公債発行残高が二百四十一兆円になると見込まれるなど、主要先進国中、最悪と言える危機的な状況に立ち至っているため、財政構造改革に取り組むことが喫緊の課題となり、平成九年度政府予算は財政構造改革元年予算と位置づけられています。したがいまして、平成九年度政府予算編成においては歳出全般について聖域を設けることなく徹底した洗い直しが行われ、消費税の国庫負担分の増加など特殊要因増がある中で、平成九年度の一般歳出は前年度と比較して一・五%の増とわずかな伸びに抑制され、平成元年度以降最も低い伸びとなりました。
 本県においても、景気の低迷などから歳入の伸びに期待することが難しい状況の中で、厳しい予算編成になったと思われますが、各種基金の大幅な取り崩しや国の財源措置のある起債を積極的に活用するなどにより、例えば昨年大幅に伸ばされた県単独投資事業の予算額を何とか前年並みに確保するなど、さまざまな工夫を凝らした予算を編成されたと考えております。
 私ども自由民主党県議団におきましては、昨年末の政府予算編成時に当たり所属議員全員が上京いたしまして、関係各省庁や自由民主党本部に対し、西口知事初め県当局の皆様方とともに本県予算獲得のための要望活動を展開したところであり、また県予算編成直前に西口知事に対し、高齢者福祉、保健施設等福祉施設の充実についてなど、県政重要課題十三項目の要望をしてきたところでありますが、西口知事は自由民主党県連主催の新年懇談会で、「平成九年度以降極めて苦しい予算編成を迫られることとなるが、県民の皆さんの深い理解と協力をいただく中で、知恵と努力で頑張りたい」と話されておりました。
 知事として二度目の予算編成を終えられまして、平成九年度予算について思いどおりの予算になっているのかどうか、知事が基本目標に掲げた和歌山新時代の創造を実現するため、何に重点を置き、どのような特色をこの予算で出そうとされたのか、知事にお伺いいたします。
 また、財政構造改革元年予算と銘打たれた平成九年度政府予算の編成に際し、予算要望活動も大変困難なものであったのではないかと推察いたしますが、その成果はいかがなものでありましたか。この点につきましても、知事のご所見をお伺いいたします。
 次に、今後の財政運営の方針についてであります。
 今年度の財政状況を見ましても、県債や基金の活用によりやりくりはされておりますが、自主財源の柱である県税収入が伸び悩むなど、歳入面では厳しい状況にあるものと考えられます。景気の動向を見ましても、政府の二月の月例経済報告によると景気は回復の動きを続けているとのことでありますが、長引く不況下での本県の税収見通しはどうか、総務部長にお尋ねいたします。
 一方、歳出面におきましては、平成九年度は地方財政計画を上回る伸びの予算を組まれたわけでありますが、近年、財源の伸びが低下する一方で、財源不足のため大量発行された地方債の償還費の増大、高齢化社会の進展に伴う福祉需要の増加等、財政の環境は厳しさを増してきております。本年度は何とか乗り切れたとしても来年度以降の財政構造が心配されるところでありますが、どのように政策的経費を確保して和歌山の新時代を築こうとされているのか、この点についての見通しを総務部長に伺うものであります。
 また、累増する公債費負担によって県財政が硬直化することが危惧される中、県の財政状況を県民の方々にわかりやすい形で広報して県民の理解と協力を得るということはどうか、この点についても総務部長の答弁を求めるものでございます。
 次に、現時点における県民注視のプロジェクトであります御坊第二発電所について、幾つかの基本的な質問を行いたいと思います。
 自民党県議団は、かねてよりエネルギー問題研究会を組織いたしまして研究活動を積み重ねております。秋田県の能代石炭火力、大阪のオリマルジョン発電所の実態調査等、発電所の立地と地域との共栄共存という観点を中心に調査研究を行ってまいっております。海水による冷却水の利用、燃料の船舶による運搬という経済的条件によりまして、長い海岸線を持つ本県には発電所の立地特性があると認識しております。
 県当局は環境影響調査書について審査中ということであると思いますが、自民党県議団といたしましても、知事一人に決断をゆだねることなく、我々も賢明な判断をしなければならないと考えております。御坊市議会初め、各経済団体、市民団体から建設促進の要望もある一方、農業関係者を初め多くの団体からこれらの建設延期・反対の署名、要望書等が提出されており、多くの懸念が表明されていることも事実であります。
 このような現状を踏まえ、知事、関係部長に以下の質問を行います。
 まず、田辺市、南部町、南部川村等々、多くの農業者の中で懸念されている梅の生育不良に対して県としてどのように対処していかれるのか、また事業者に対する指導状況もあわせてご答弁お願いいたします。
 次に、私どもには余り耳なれない燃料と思われるオリマルジョンを使うことによる公害・環境面の影響についてどう認識されるか、既設の御坊発電所の影響もあわせて答弁を願います。
 また、オリマルジョンという燃料を使い、建設が予定されているこの計画について、県防災計画を踏まえた地震・保安対策についてどう考えているのか、さらに日高港港湾計画を推進する立場として御坊第二発電所計画をどのように位置づけるか、そして経済効果をどのように把握しているのか、それぞれの関係部長から答弁をお願いします。
 また、新聞報道によりますと、三月十三日までに国の電源開発調整審議会に対し知事意見が求められていると伺っておりますが、現時点でのこれに対する知事の意見について所見をお伺いいたします。
 福祉施設の整備について質問いたします。
 厚生省社会保障・人口問題研究所は、一月二十一日に二十一世紀の日本の人口動向を予測した日本の将来推計人口を発表しております。それによりますと、出生率の低迷を背景に総人口は西暦二〇〇七年に一億二千八百万人のピークを迎え、その後、二〇五〇年には一億人まで減少する、また六十五歳以上の高齢者の割合は二〇一五年に四人に一人、二〇四九年には三人に一人に達すると推計されております。
 一方、和歌山県の高齢化は全国平均より十年進んでいる状況の中、県におかれては全国に先駆けて老人保健福祉計画を策定し、その目標達成に向け努力をされております。特に特別養護老人ホームについては、入所待機者が依然非常に多いことなどから、その目標を超えた整備を進めているところであり、私も、高齢者福祉の拠点となる特別養護老人ホームのさらなる整備が必要と考えている一人であります。しかし、先般、厚生省官僚による汚職問題が発生し、高齢者福祉施設の整備において後退するのではないかと不安視されております。
 そこで、知事にお尋ねいたします。このような状況の中で、本県での高齢者福祉、特に特別養護老人ホームの整備についての今後の見通しをお聞かせ願いたいと思います。
 県民医療の中核を担う県立医科大学の移転整備につきましては、老朽化し狭隘な現病院での混雑を目の当たりにするたびに、一日も早い完成を願うところであります。
 思えば、医科大学の移転整備につきましては、昭和四十七年以来、我が県議会を初め、さまざまな場で国立移管の問題や現地再開発の問題などとともに、種々の観点から附属病院のあり方などについて審議され、昭和六十三年十二月、最終的に和歌山市紀三井寺の競馬場跡地での移転整備が決定され、医大移転整備は本格的に実現へと動き始め、基本構想、基本計画が策定され、これらをもとに移転整備の全体像が現実のものとなろうとしているところであります。
 さて、基本構想、基本計画は医科大学移転整備においては極めて肝要なベースになるものでございますが、一方では時代の変化、流れも激しいものがあります。基本計画等にも盛り込まれているかと存じますが、新しい附属病院、大学施設の特色、またアクセス道路を初めとするメーンアプローチ及びゾーニング計画、すなわち病院ゾーン、学部ゾーン、スポーツゾーン、それぞれの進捗ぐあいについてお尋ねいたします。
 次に、県立医科大学附属病院で起きた医療ミスについて質問いたします。
 報道によりますと、平成六年に高度集中治療センターに入院中の女児の静脈に誤ってミルクを注入したとのことであり、さらに昨年、小児科病棟で輸血の際、別の患者用の血液を誤って輸血したと伝えられております。また、ミルク注入の件については事故を家族に知らせず、組織的に事故隠しがなされていたとも報じられています。これら生命を預かる医療の現場であってはならないことが起こったものであり、医科大学附属病院として県民から信頼を失う重大事であります。そのため、医大病院で安心して治療を受けられないという町の声さえ聞くのであります。
 病院側において、初歩的なミスであったとか、うそをついていたとか、平然と見過ごそうとされている態度に憤りを感じるものであります。これらについて、事実関係と現在までの経過、さらに、これらが起こった原因と今後の中核病院としての信頼回復と再発防止への取り組みについて、学長に所見をお伺いいたします。
 山本博之学長には、さきの教授会で選ばれ、本日、知事から辞令が交付されて任期が始まったばかりであると聞いております。役職柄、大変恐縮でございますが、ご出席賜りまして、適切なご答弁をお願い申し上げたいと思います。
 次に、紀北分院について、医科大学の附属病院として、また地域の中核的医療機関として、人材の育成並びに県民医療に対し多大の貢献をされており、地域住民の期待も高まっております。しかし、病院設立後約四十年が経過し、施設の老朽化に加え、急速な医療技術の進歩及び周辺地域の人口構造の変化に加え、超高齢化社会を迎え、紀北分院を取り巻く環境は開設当時から比べると著しく変わってきております。現在の紀北分院の医療設備では、これらの医療ニーズに十分対応できない状況となってきております。
 そこで知事にお尋ねいたしますが、県立医科大学の本体工事も平成十一年春の統合移転へ向けて進む中で、紀北分院の再編整備と今後の位置づけについてどのような計画とお考えをお持ちなのか、知事のご所見をお伺いいたします。
 また、紀北分院に対し、紀北地域住民より整形外科、泌尿器科やリハビリ施設の設置を中心に強い要望がありますが、診療科目の増設はできないのか、学長にお尋ねいたしたいと思います。
 西口知事におきましては、選挙戦さなかでございますが、ただいま県政を進めるバイブルとも言うべきこの「輝きの県政実現のために」というみずから書かれた著書がありますが、この七十一ページに紀北分院を充実しようということをはっきり記入されておりますので、どうぞ前向きによろしくお願いいたします。
平成九年度の公共事業の予算の動向と、県内高速交通網の整備及びベイフロンティア構想についてお尋ねいたします。
かねてから強い要望をしていた海草郡美里町の国道三百七十号から奥有田に通じる国道四百八十号を結ぶ花園村村道、美里町町道延長十一・九キロメートルが、今議会に議案第七十八号県道路線の認定についてという県道昇格の議案として上程いただきましたことは、花園村を初め地域住民の大きな喜びとして、心をもってご尽力いただきました西口知事初め関係当局の方々に厚く御礼を申し上げます。今後は、地蔵峠にトンネルを貫通いただき、花園村並びに地域住民のために格段のお力添えをお願いする次第でございます。
平成九年度政府予算案によりますと、道路整備を初めとする公共事業予算は対前年比一%程度の伸びという非常に厳しい状況にあります。この中で、国におきましては、高速道路に対する国費助成の強化等、一層の投資の重点化を進めていくと聞いております。本県の社会資本の整備状況から見ると各地域の生活に密着したきめ細かな投資もまだまだ必要と考えますが、一方では、限られた予算により効果的な社会資本の整備を図るために、大規模プロジェクトの支援等、重点投資を進めていくことも求められております。
そこで、県として道路、河川、港湾等、投資的事業について具体的にはどのような方針で重点投資に取り組まれるのか、お伺いいたします。
 次に、県内高速道路の状況についてお伺いします。
 和歌山県内の道路網の整備状況を見ますと、高速道路が完成しているのは御坊市まででありますし、一般道路につきましても改良率が全国でも四十五位から四十六位と、整備のおくれが目立っております。県内の産業や観光を振興し、県勢の活性化を図るため知事が推進されている県内二時間交通圏を形成する道路網の早期整備には、高速道路の整備がまずもって必要であると考えます。
 そこで、まず近畿自動車道紀勢線でありますが、昨年末に国幹審が開催され、県内では海南市から吉備町の間と南部町から白浜町までの整備計画、及びすさみ町から那智勝浦町までの間の基本計画が新規に決定され、さらに基本計画の変更として日置川インターチェンジの計画が追加されたと聞いております。これらの計画を実現するためには、知事を先頭に地元を含めた関係の方々が全力で推進していかなければなりませんが、この近畿自動車道紀勢線が今後どのようなスケジュールで実現されるのか、特に白浜まで完成されるのはいつごろになるのか、お伺いいたします。
 次に、京奈和自動車道でありますが、橋本市から高野口町に至る橋本道路については平成元年度に、また高野口町から打田町に至る紀北東道路については平成五年度に、それぞれ事業着手されており、残る打田町から和歌山市を結ぶ紀北西道路につきましても、平成九年度の事業着手が政府予算案に盛り込まれたと聞いております。この京奈和自動車道は今から十年後に沿線の各区間でおおむねどのような進捗状況になっているのか、お伺いいたします。
 また、大阪分水協定に位置づけられている府県間道路の整備拡充につきましては、種々ご尽力いただいているところでございますが、国道四百八十号の平道路のトンネルの進捗状況と今後の取り組みについてお伺いいたします。
 あわせまして、国道四百八十号のかつらぎ町志賀から高野町花坂に至る梨子木峠のトンネル建設の見通しについてもお伺いいたします。
 昨年年頭に知事がベイフロンティア構想を発表されましたが、大交流時代と呼ばれる現在において、その発想はまことに時宜を得たものと考えます。その後、ベイフロンティア構想策定の調査計画が計上され、各種の調査検討がなされていると聞いております。その検討状況はどうなっているのか、お伺いいたします。
 また、昨年、国においても国土総合開発事業調整費の予算づけが行われ、いわば国策としてベイフロンティア構想に関する調査が開始されましたが、その検討状況と今後のスケジュールはどうなっているのか、お伺いいたします。
 今後、ベイフロンティア構想をもとに各種のプロジェクトを計画することとなるのでしょうが、その中でも特に重要なものは和歌山下津港の港湾整備であります。そこで、次世代を見据えた和歌山下津港の港湾整備について、その方向性をどのように考えられるのか、お伺いいたします。
 行政改革と地方分権の質問や長期総合計画、また県経済の活性化の取り組みについて質問の予定をしておりましたが、諸般の都合でこれは次回に譲らせていただきまして、以上、大変多岐にわたるご質問を申し上げましたが、あすの和歌山県を思う熱意のあらわれと深くご理解を賜りまして、西口知事を初め県当局者の率直で熱意あるご答弁をお願い申し上げます。
 これで、私の質問を終わります。ご清聴どうもありがとうございました。
○議長(町田 亘君) ただいまの門三佐博君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事西口 勇君。
 〔西口 勇君、登壇〕
○知事(西口 勇君) 門議員にお答えをいたします。
 まず、県の五十年後のあるべき姿についてのお尋ねであります。
 五十年先を私なりに大胆に展望いたしますと、世界的には人口増加による食糧、資源、エネルギーの供給制約、あるいは地球環境の悪化が懸念されるわけでありますけれども、一方、技術革新や国際協力などによりまして持続的な成長に向けての取り組みが進められていると考えております。日本では、人口が一億人を下回り、超高齢社会となり、活力の低下が心配されるわけでありますが、高齢者や女性の参加による安定した社会になるのではないかと思います。
 こうした中での和歌山県の姿でございますけれども、紀淡連絡道路を初めとする太平洋新国土軸、紀伊半島一周高速道路、さらには関西国際空港の全体構想、国際港湾の整備が進むことによって国内外との人、物、情報の交流がさらに活発化をいたしまして、にぎわいのある和歌山県が形成されるものと考えてございます。また、本県にはすばらしい自然、あるいは個性ある歴史、文化がございます。これら資源の保全と活用が図られまして、全県がリゾート地域として、住む人、訪れる人に潤いと安らぎを提供しているものと考えております。
 私といたしましては、県民だれもが意欲に満ち、安心して生活を送れる住みやすい県づくりに向けて努力を重ねてまいりたい、そのように考えてございます。
 次に、平成九年度の予算編成についてでありますが、平成九年度予算につきましては、国の財政と同様、地方財政を取り巻く環境には非常に厳しいものがございます。和歌山県においても必要な財源確保に苦慮した予算編成となったわけでございますけれども、二十一世紀まであと四年であります。この二つの世紀を結ぶかけ橋を築く極めて重要な時期でありまして、和歌山新時代を創造するためにも、その橋脚を県民の皆様とともに一つ一つ築いていかなければならないわけであります。その点を踏まえまして、議論を重ねながら予算編成を行ったところでございます。
 具体的には、公債費等の義務的経費の増加あるいは投資的経費の増に伴う財源の確保として、行政改革の観点から事務事業の見直しを行いますとともに、各種基金を大幅に取り崩すなどいたしまして、二十一世紀に向けた県の大いなる飛躍に結びつけていくための施策の充実を図り、全体として地財計画を上回る対前年比四・七%増の積極予算としたわけでございます。
 ご質問にございましたように、私が力点を置いた事業でありますけれども、県内道路交通網の整備、紀淡連絡道の早期事業化、南紀白浜空港の二千メートル化等の交通基盤整備が一つであります。次に、福祉のまちづくり条例が本年の十月から施行されることを受けまして、紀北分院や交通センター等の公共施設へのエレベーターの設置を初めとした福祉の町づくりを推進することが第二であります。さらには、本県の工業製品や物産品の総合見本市である産業博覧会の開催、あるいは目下の緊急課題であります梅の生育不良問題に対する取り組み等、活力ある産業づくりがその次であります。
 なお、平成八年度予算に私のカラーとして盛り込みました輝けわかやま・二十一世紀ふるさとづくり等の地域振興事業、あるいは県民各層との意見交換会、女性一〇〇人委員会等の事業につきましては、引き続き継続してまいります。また、住民レベルでの文化拠点づくりを支援するまちかどミュージアム構想推進事業を創設いたしました。新県民運動も推進をしてまいります。
 こうした結果、平成九年度予算は前年度予算以上に特色のある予算になったものと考えております。なお、今回の予算編成に際しての政府予算要望活動におきましては、議員の皆様方を初め、本県選出国会議員の方々など関係者のお力添えもいただき、十分な成果が得られたものと考えております。今後、この活動の成果が本県の施策に着実に結びつくようになお一層努力をいたしたいと考えておりますので、引き続き議員の皆様方のご支援をお願い申し上げるものであります。
 次に、御坊第二火力発電所に関連する問題であります。
 御坊第二発電所につきましては、この三月下旬に開催が予定されている電源開発調整審議会の議を経て平成八年度電源開発基本計画に新規に組み入れることについて、国の関係省庁で検討がなされているところでございます。このことに関しまして、国から知事の意見が求められておるわけであります。
 県といたしましては、現在、環境影響調査書について慎重に審査・検討を行っている段階でございまして、関係方面からも賛否両論のさまざまな意見が寄せられておるわけでございます。このような状況の中で、御坊第二発電所の立地につきましては、熟慮を重ねました結果、今回は知事意見を申し上げることができないと存じております。
 次に、特別養護老人ホームの整備についてであります。
 国においては、さきの特別養護老人ホーム整備補助金をめぐる事件後、施設整備についての見直しが行われており、その結果、計画を超えた整備を行っているところについては一段と厳しい方向が示唆されているところでございます。しかし、より急激な高齢化に加え、半島性、過疎などにより介護力不足という大きな課題を抱える本県にとりましては、特別養護老人ホームの整備は、一応目標量は超えたとはいえ、なおさらなる整備が必要であると考えております。県としては、国に対して所要の整備を行えるよう強く働きかけてまいりたいと考えてございます。
 次に、医大病院についてであります。
 まず、新しい附属病院、大学施設の特色についてでございますけれども、附属病院では再来患者の予約診療制をとるとともに、新しいシステム等を導入いたしまして、患者の皆さんの待ち時間の短縮を図りたいと考えております。また、手術室の増室、バイオクリーン室の新設、最新医療機器の導入を図りますとともに、がんの集学的治療を行うなど、高度・先進医療の充実を図ることとしてございます。
 大学については、教育研究施設や生涯研修センターを設置いたしまして、県内唯一の医学の教育研究機関として充実を図りたいと考えております。
 次に、アクセスについてでございますけれども、和歌川沿いの市道三葛和歌浦線がメーンアプローチとなるわけでありますが、またJR紀三井寺駅から医科大学までの都市計画道路の進捗を図る一方、国道四十二号の渋滞を緩和するために、海南方面からは立体交差により進入できるよう計画をいたしております。
 また、各施設の進捗状況でございますが、附属病院棟の進捗率は六〇%程度でございます。学部施設についても、現在八棟を建設中でございますが、当初計画どおり進捗しているところでございます。またスポーツゾーンについては、国道四十二号南側の用地に体育館等を設置する計画でございますが、グラウンドの確保、整備につきましても積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、紀北分院の再編整備についてであります。
 紀北分院内において現在、将来構想検討委員会を設置し、議論を重ねてまいったところでもございますが、さらに平成九年度においては、大学、分院及び庁内関係課による検討委員会等を設け、県立医科大学附属病院の分院としてのあり方、及び伊都地方の中核医療機関としての機能を果たすべき役割等を広域的に調査検討してまいりたいと考えてございます。
 次に、公共事業等についてであります。
 県財政を取り巻く環境は、先ほども申し上げましたように極めて厳しいものがございます。国庫補助事業も同様な状況にあるわけでございます。しかし、こうした中で、県民の皆様方の多様な要望にこたえ、また来る二十一世紀に備えるためにも、重点的、効果的な投資に努めていく必要があろうかと思います。
 まず交通ネットワークの整備でありますが、近畿自動車道紀勢線、あるいは京奈和自動車道等の高規格道路を初めとして、府県間あるいは県内各地の広域連携を緊密化させる基本的な道路整備に引き続き積極的かつ重点的に取り組んでまいりたいと思います。県内各地域の振興の核となる港湾の整備、あるいは南紀白浜空港の滑走路の二千メートル化等についても力を入れ、総合的な交通ネットワークを形成してまいりたいと思います。
 また、防災対策であります。地域の活性化プロジェクトに取り組むなど関連した河川の改修に積極的に取り組み、県民が安心して暮らせるように、水害、地震等の災害に強い町づくりを推進してまいります。また、伊都流域下水道の下水道整備あるいは公園等の整備を推進するなどいたしまして、豊かさを実感できるゆとりと潤いのある生活空間の実現に取り組んでまいりたいと思います。
 今後とも一層重点的かつ効果的な投資に努めたいと考えておりますので、議員の皆さん方のご支援をお願い申し上げたいと思います。
 次に、県内高速道路についてでありますけれども、近畿自動車道紀勢線については、お話にございましたように、昨年十二月に開催されました国土開発幹線自動車道建設審議会の結果、既に都市計画決定済みの那智勝浦新宮道路とあわせ、和歌山から新宮までの高速道路計画がつながったところでございます。今後、基本計画区間については整備計画区間へと格上げをされるように、また整備計画区間が一日も早く事業着手できるように国に対し強く働きかけてまいりたい、県民の悲願である早期全線供用に向けて努力をいたしたいと考えております。
 京奈和自動車道につきましては、平成九年度の政府予算案に紀北西道路の新規事業着手が盛り込まれたわけでありまして、県内の全区間においても事業が進められる見通しとなっておるわけであります。
 議員ご質問の今から十年後の見通しについては、順調に進めば、それぞれの区間について、用地買収に着手してから通常十年ぐらいで供用することが可能でありますので、県としては、地元の市あるいは町と協力をしながら、一日も早く全区間が供用できるように事業主体である国を強く支援してまいりたい、そのように考えております。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 総務部長中山次郎君。
 〔中山次郎君、登壇〕
○総務部長(中山次郎君) 予算についての三点と御坊火電についての一点にお答えいたします。
 まず今後の税収見通しでございますけれども、平成九年度の県税収入については、最近の経済情勢等を踏まえて見積もり作業を行ったところでございますが、低金利の影響による県民税利子割の減収や市町村への税源移譲に伴う減収が見込まれるものの、地方消費税の導入に加え、景気の回復基調を受けて法人二税についても増収が見込まれることから、県税全体では前年度当初予算額八百七十億円に比べ百一億円、率にして一一・六%増の九百七十一億円を見込んでいるところでございます。
 次に、政策的経費を確保して和歌山の新時代をどう築くかという質問でございます。
 議員ご指摘のように、財政状況は極めて厳しい状況にございます。平成十年度以降についても公債費の増加が確実に見込まれ、また景気の回復の見通しが依然不透明であるが、本年度以上に厳しい財政状況が続くものと予想してございます。
 こうした中、和歌山新時代の創造に向けて各種施策の推進に必要な財源を確保しながら県財政の健全性を維持していくためには、財政運営に係る創意と工夫を凝らすだけにとどまらず、構造的な行財政改革の推進が必要不可欠であると考えてございます。また、政策的経費の確保のためはもちろん、こうした行財政改革の推進そのものが二十一世紀に対応し得る県の新たな行財政のシステムをつくり上げ、意識改革を推し進めていくという意味で、極めて重要な課題であると考えてございます。
 次に、県財政を県民にわかりやすい形で広報し、県民の理解と協力を得るようにしてはどうかというご質問でございます。
 現在、本県では、地方自治法に基づき、年二回の財政状況の公表を行っているところでございます。しかしながら、財政構造改革の推進のためには、県民の皆様のより一層のご理解とご協力を得ることが必要不可欠でございます。このため、現在の財政状況の公表の方法や内容につきましても、よりわかりやすく、より身近に感じていただけるよう工夫するとともに、他の機会を通じての広報等につきましても前向きに検討してまいりたいと考えてございます。
 次に、御坊第二火電建設についての県防災計画を踏まえた地震・保安対策についてでございます。
 御坊第二火力発電所の地震・保安対策についてでございますが、事業者は法に基づく耐震設計、液状化対策及び燃料流出防止対策などの防災対策を計画してございます。県としては、現在、これらの対策、体制等について、電気設備防災対策検討会の報告書、及び近く報告されますオリマルジョン防災対策調査研究会の検討結果を参考に審査、検討を行うとともに、事業者のとるべき責務を明確化し、総合的、計画的な防災体制の整備を図ってまいりたいと考えてございます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 当局は、答弁において簡潔に答えていただきますようにお願いいたします。
 農林水産部長平松俊次君。
 〔平松俊次君、登壇〕
○農林水産部長(平松俊次君) 梅生育不良の対策についてでございます。
 去る二十四日、現地前進基地としてうめ対策交流室を日高・田辺地域に設置するとともに、農林水産省や大学の専門家十名で構成する県うめ対策研究会を組織し、去る三月六日に初会合を開いてご意見をいただくなど、原因究明に向けた推進指導体制の強化に努めているところでございます。
 また、施策といたしまして、土壌改良や改植などを盛り込んだうめ樹勢回復実証モデル事業や大気環境影響調査を前提にした暴露実証試験を本格化させることとしており、そのための関連予算を今議会にお願いしてございます。
 一方、事業者に対しても原因究明等に必要な調査研究を要請するとともに、県・市町村はもとより、地元のうめ対策協議会等との連携をより強く求めてまいりたいと存じます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 生活文化部長中村協二君。
 〔中村協二君、登壇〕
○生活文化部長(中村協二君) 門議員にお答えをいたします。
 御坊第二火電建設問題のうち、オリマルジョン使用による公害・環境面の影響と既設御坊発電所の影響についてでございます。
 御坊第二火電建設に伴う公害・環境面の影響につきましては、電源立地アドバイザーのご意見をお聞きするとともに、県において実施した大気環境地域総合シミュレーション調査やオリマルジョンの排煙調査結果等を踏まえ、慎重に審査を進めてございます。
 現時点の審査の状況でございますが、大気環境については脱硫装置、脱硝装置等の公害防止対策を講じることにより、二酸化硫黄、二酸化窒素等の地表への影響は、年平均値で現況濃度に対し最大で四十分の一程度と予測してございます。事業者に対しては、環境への負荷低減の観点から、排出量のより一層の低減を求めてまいりたいと考えてございます。
 また、既設御坊発電所についてでございますが、拡散計算の結果によりますと、二酸化硫黄、二酸化窒素等の地表への影響は、同じく年平均値で現況濃度に対し最大で百分の一程度となってございます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 土木部長長沢小太郎君。
 〔長沢小太郎君、登壇〕
○土木部長(長沢小太郎君) 門議員にお答えします。
 まず、日高港港湾計画と御坊第二火力発電所との関係ですが、既設御坊発電所に隣接して新たに大規模埋め立てや専用桟橋、外洋シーバース等が計画されていることから、建設の前提として日高港港湾計画への位置づけが必要となります。このため、国の電源開発調整審議会で計画が承認されれば、その段階で遅滞なく現在の日高港港湾計画を改定して火力発電所計画を位置づけるよう進めてまいる所存です。
 次に、県内の高速道路の白浜までの完成時期でございます。
 整備計画決定後、通常二、三年後には建設省から日本道路公団に施行命令が出され、その後、おおむね十年程度を要して整備が進められます。県としましては、完成期間を極力短縮できるよう、地元市町村とともに日本道路公団に最大限の協力をしてまいりたいと考えております。
 国道四百八十号の平道路ですが、平成九年度に公図混乱地の地籍訂正を終え、用地買収を進めることとしております。また、府県間トンネルまでは工事用道路兼用の二カ所のトンネルを含む改良工事に全力を挙げることとしており、府県間トンネルの着手時期については、この進捗状況を見きわめながら大阪府と調整してまいります。梨子木トンネルについては概略ルートの検討を済ませており、九年度は必要な調査を進め、早期に事業化できるよう努力してまいりたいと考えております。
 ベイフロンティア構想についてですが、県では平成八年度からベイフロンティア地域整備構想調査を実施しているところであります。また、国の方でも八年度より国土総合開発事業調整費にて国土庁、運輸省、建設省、通産省、水産庁の五省庁が紀伊水道地域における整備の課題や地域の将来像、地域連携整備の基本方針等について、それぞれ調査委員会を設けて検討をしているところですが、これらの調査は九年度についても引き続き実施予定であり、九年度末には紀伊水道地域における地域整備計画が策定されることとなっております。
 和歌山下津港の港湾整備ですが、県では和歌山下津港をベイフロンティア構想の中核を形成する港湾ととらえ、基本的な方針を、物流動向に対応するため外内貿機能の強化を図るとともに港湾と背後圏を有機的に連絡する道路を整備すること、市民に開かれた快適な港湾空間の形成を図るため再開発整備や緑地の整備を行うこと、地域環境の保全を図るため背後圏から発生する建設残土や港湾しゅんせつ土などを海面処分するための用地を確保すること、の三つとしまして、おおむね平成二十二年を目標とした港湾計画を平成九年度中を目途に策定すべく、現在、鋭意検討を重ねているところでございます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 企画部長藤谷茂樹君。
 〔藤谷茂樹君、登壇〕
○企画部長(藤谷茂樹君) 門議員にお答え申し上げます。
 御坊第二発電所の経済効果として、一つには発電用施設周辺地域整備法などの電源三法による生活産業基盤の整備があります。これは、立地される御坊市に総額七十二億六千万円が交付され、公共用施設等の整備に充当することができ、隣接四町に対しましても同額七十二億六千万円が交付されます。その他、電力移出県等交付金の増加や産業育成支援事業の適用があります。
 二つには、建設時及び運転開始後の地元雇用であります。事業者によりますと、建設時には年間平均千二百五十人の雇用、運転開始後には年間五百六十人の雇用が見込まれており、また定期点検時には二百六十人の雇用増が見込まれております。
 三つには、建設時及び運転開始後の地元発注であります。一兆二千億円という建設投資額から、御坊発電所建設当時の実績をもとに平成二年和歌山県産業連関表による経済波及効果分析を行ったところ、約五千億円の県内経済波及効果が見込まれると試算しております。
 四つ目としては、発電所立地に伴う地域との共生でありますが、発電所敷地内の数ヘクタール規模での一般開放施設の設置及び関連企業の導入等が考えられます。なお、税収の増加もあります。法人事業税、固定資産税、法人県民税及び法人市民税等の税収増が見込まれます。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 医科大学学長山本博之君。
 〔山本博之君、登壇〕
○医科大学学長(山本博之君) 本日付で和歌山県立医科大学長を拝命いたしました山本博之でございます。
 門議員のご質問にお答えする前に、今回の医科大学のたび重なる不祥事に関しまして、患者、ご家族に対しまして心からおわび申し上げます。また、県議会議員の皆様方を初め、県民の方々に多大のご心配とご迷惑をおかけしましたことを心からおわび申し上げます。
 それでは、議員のご質問の件についてお答えいたします。
 誤ってミルクが静脈内に注入されました事故につきましては、調査特別委員会を設置し、調査を続けてまいりました。昨夜、その調査結果の報告を受けたところでございます。
 この患者さんは、平成六年六月、当病院小児科に入院し、九月十六日の手術後は高度集中治療センターにて治療中でございました。十月にその乳児の静脈につながれたチューブに誤ってミルクが注入されたものでございまして、そのときの急激な血圧変化と心拍数の減少は応急処置により十分程度で回復いたしました。しかし、この患者さんは、約一カ月後の十一月十七日、残念ながら死亡いたしました。
 調査特別委員会の調査結果では、この患者さんの死亡とミルクの誤注入との間には直接的な因果関係は認められないとの結論でございます。しかし、医療事故に対しましては、今後、誠意を持ってご家族と話し合いを行ってまいります。
 また、調査開始後間もなく、医療事故のあったことは間違いないとの判断をいたしまして、本年二月十七日、ご家族にその由をご説明申し上げ、おわび申し上げました。
 他の一件につきましては、平成八年十一月、小児科病棟に入院中の児童に、血液型は同じでございましたが、別の患者さんに用意していた血液製剤を誤って輸血したものでございまして、それに気づいた段階で交差試験を行い、適合していたものでございましたため大事には至りませんでした。このことを患者家族にご説明申し上げ、おわびをいたしました。
 ミルク誤注入事故に関する看護記録につきましては、残念ながら経過用紙にミルクの誤注入部分の書きかえがあったと認めざるを得ない状況でございます。当時の医療事故防止対策委員会は、結論が得られないまま終了し、結果として事故の事実を患者ご家族にお知らせしなかったことを追認することになってしまいました。医療に携わる者としてまことに遺憾な対応でございまして、その責任は大学全体として受けとめなければならないと思っております。
 私は、今回の不祥事は、大学のあり方が厳しく問われているものでございまして、重大なことであると認識しております。今後、このような不祥事を起こすことのないよう、大学並びに病院を挙げて取り組む決意でございます。そのため、大学に患者本位の理想の医療を確立するための委員会を求め、大学全体の問題として取り組んでまいりたいと存じます。一方、病院におきましては、医療事故防止対策委員会を強化し、一層事故の防止に努めてまいります。また、今回の不祥事に対し、学内に懲罰審査特別委員会を設け、厳正に対処する所存でございます。
 今後、医療従事者としての使命感や心構えはもちろんのこと、さらに医療の進歩に応じた技術の向上を図るため、採用年月に応じた教育や職場研修の実施、医師、看護婦による複数確認の徹底、物理的に事故が防止できる栄養チューブ等の医療材料の導入等、医療事故再発防止のため医療チームが一体となった取り組みの徹底を図り、附属病院の信頼回復のために医療従事者が一丸となって努力してまいりたいと存じます。
 次に、紀北分院の診療科の増設につきましては、紀北分院の諸施設の現況を見ますと非常に難しい状況にありますが、今後の紀北分院の再編成とあわせ、大学、分院、庁内諸関係による検討委員会等により鋭意検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(町田 亘君) 答弁漏れはありませんか。──再質問を許します。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(町田 亘君) 再質問がございませんので、以上で門三佐博君の質問が終了いたしました。

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